JP3053123B2 - 色替え機構を有する多色式刺繍機 - Google Patents

色替え機構を有する多色式刺繍機

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JP3053123B2
JP3053123B2 JP3143989A JP14398991A JP3053123B2 JP 3053123 B2 JP3053123 B2 JP 3053123B2 JP 3143989 A JP3143989 A JP 3143989A JP 14398991 A JP14398991 A JP 14398991A JP 3053123 B2 JP3053123 B2 JP 3053123B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば1枚の布に複数
色の刺繍柄を作成するのに好適に用いられる色替え機構
を有する多色式刺繍機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、主軸を回転駆動する駆動源を備
えた刺繍機本体と、該刺繍機本体の設けられ、前記主軸
の回転により駆動部を往復動させるヘッド部と、該ヘッ
ド部に往復動可能に設けられ、該ヘッド部の駆動部によ
り選択的に駆動される複数本の針軸と、該各針軸の先端
側に取付けられ、それぞれ異なる色の刺繍糸が挿通され
た複数本の刺繍針と、前記ヘッド部に設けられ、前記各
針軸のうち、いずれか1本の針軸を前記ヘッド部の駆動
部に選択的に係合させることにより、前記刺繍糸の色替
えを行なう色替え機構とからなる色替え機構を有する多
色式刺繍機は知られている。
【0003】この種の多色式刺繍機では、刺繍糸の色替
えを行なうときに色替え機構を作動させ、所望色の刺繍
糸が挿通された刺繍針の針軸を選択すべく、他の針軸と
切換えてこの針軸をヘッド部の駆動部に係合させる。そ
して、この状態で駆動源により主軸を回転させつつ、ヘ
ッド部の駆動部を往復動させ、該駆動部で選択した針軸
を上下方向に駆動することにより、前記刺繍針を刺繍布
に対して運針させ、前記所望色の刺繍糸による刺繍柄を
刺繍布上に作成するようになっている。
【0004】この場合、選択された針軸の刺繍針は図4
にも例示する如く主軸が一回転する毎に針軸と共に上下
方向に往復動し、上死点から下死点へと達する間に刺繍
布に刺し込まれ、所望色の刺繍糸を下糸と絡ませつつ、
下死点から上死点へと達する間にこの刺繍糸を刺繍布に
縫い付けるようにして刺繍布から抜出される。
【0005】そして、刺繍針の運針途中で刺繍糸の糸切
れ等が発生し、刺繍柄の作成を中断させる場合には、こ
の運針途中の刺繍針を上死点位置で停止させるべく、前
記駆動源により主軸を所定の回転位置で停止させる構成
となっている。また、ヘッド部の駆動部と係合していな
い非選択の各針軸はそれぞれの刺繍針を上死点位置で待
機させるべく、スプリング等によって待機位置に付勢さ
れ、各刺繍針が上死点となる待機位置で色替え機構の作
動により、ヘッド部の駆動部へと切換えて係合されるの
を待機するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、色替え機構により選択した刺繍針を運針さ
ている途中で糸切れが発生した場合に、この選択した
刺繍針を非選択の各刺繍針と同様に上死点位置で停止さ
せる構成であるため、糸切れが発生した刺繍針に新しく
刺繍糸を挿通しようとしても、それぞれ上死点位置にあ
る他の刺繍針が邪魔になって、糸通しが非常に難しく刺
繍針の針穴に刺繍糸を入れたとしても、オペレータの指
先が他の刺繍針に当って糸先を針穴からつまんで引出す
のに多大な労力を費やすという問題がある。
【0007】また、アップリケを縫い付ける場合等、刺
繍針の針落ち点を確認したいときにも、刺繍針は布面上
から大きく離れた上死点位置で停止しているので、針先
が布面から大きく離間し過ぎて針落ち点を正確に確認す
るのが難しく、場合によっては主軸を手動で回転させて
刺繍針の針先を布面近くまで降ろす必要がある。特に、
複数のヘッド部を有する多頭式刺繍機にあっては、手動
で回転させる主軸の位置が2〜3m程度離れた位置にあ
り、針落ち点を確認する毎度にオペレータは主軸の手動
回転位置まで歩いて行かなければならないという問題が
ある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は運針途中の刺繍針を糸切れ時や
アップリケ貼り付け時等にそれぞれ所望の位置で停止さ
せることができ、糸通しや針落ち点の確認作業を簡単に
行ないうるようにした色替え機構を有する多色式刺繍機
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、主軸を回転駆動する駆動源を備えた
刺繍機本体と、該刺繍機本体に設けられ、前記主軸の回
転により駆動部を往復動させるヘッド部と、該ヘッド部
に往復動可能に設けられ、該ヘッド部の駆動部により選
択的に駆動される複数本の針軸と、該各針軸の先端側に
取付けられ、それぞれ異なる色の刺繍糸が挿通された複
数本の刺繍針と、前記ヘッド部に設けられ、前記各針軸
のうち、いずれか1本の針軸を前記ヘッド部の駆動部に
選択的に係合させることにより、前記刺繍糸の色替えを
行なう色替え機構とからなる色替え機構を有する多色式
刺繍機に適用される。そして、請求項1の発明が採用す
る構成の特徴は、前記ヘッド部の駆動部によって前記針
軸と共に駆動される前記刺繍針を運針途中で任意の位置
に停止させるため、前記主軸を手動で回転させるティー
チング動作により前記刺繍針の停止位置を前記刺繍布か
らの針先位置として任意に設定する停止位置設定手段
と、該停止位置設定手段により設定された前記針先位置
に対応する前記主軸の回転位置を前記刺繍針の停止位置
として記憶する停止位置記憶手段と、前記刺繍針を運針
途中で停止させるための停止信号を出力する信号出力手
段と、該信号出力手段により停止信号が出力されたとき
に、前記停止位置記憶手段による停止位置まで前記刺繍
針をヘッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位置で
前記主軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自動停
止手段とを備える構成としたことにある。
【0010】また、請求項2の発明が採用する構成の特
徴は、前記ヘッド部の駆動部によって前記針軸と共に駆
動される前記刺繍針を運針途中で任意の位置に停止させ
るため、該刺繍針の停止位置を任意に設定する停止位置
設定手段と、該停止位置設定手段により設定された前記
刺繍針の停止位置を記憶する停止位置記憶手段と、前記
刺繍布に刺繍柄を作成するためのステッチデータの一部
をなすアップリケ貼り付け用信号によって前記刺繍針を
運針途中で停止させるための停止信号を出力する信号出
力手段と、該信号出力手段により停止信号が出力された
ときに、前記停止位置記憶手段による停止位置まで前記
刺繍針をヘッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位
置で前記主軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自
動停止手段とを備える構成としている。
【0011】一方、請求項の発明が採用する構成の特
徴は、前記ヘッド部の駆動部によって前記針軸と共に駆
動される前記刺繍針を運針途中で任意の位置に停止させ
るため、該刺繍針の停止位置を任意に設定する停止位置
設定手段と、該停止位置設定手段により設定された前記
刺繍針の停止位置を記憶する停止位置記憶手段と、前記
刺繍針を運針途中で停止させる停止信号を出力するため
前記刺繍機本体に設けられ、運針途中の刺繍針を所定位
置で停止させる位置決めスイッチからなる信号出力手段
と、該信号出力手段により停止信号が出力されたとき
に、前記停止位置記憶手段による停止位置まで前記刺繍
針をヘッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位置で
前記主軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自動停
止手段とを備える構成している。
【0012】
【作用】上記構成により、請求項1の発明は、主軸を手
動で回転させるティーチング動作により刺繍針停止位
置を刺繍布からの針先位置として任意に設定でき、この
停止位置を停止位置記憶手段によって記憶させることが
できる。そして、信号出力手段から停止信号が出力され
たときには、停止位置記憶手段に予め記憶させた停止位
置まで刺繍針を駆動し、針先を刺繍布の布面から所望の
高さ位置まで降ろした状態で、刺繍針を停止させること
ができ、上死点位置で待機している他の刺繍針に邪魔さ
れることなく、例えば糸切れした刺繍針に糸通しを行な
うことができる。また、例えばアップリケの貼り付け時
には、糸切れ時とは異なる高さ位置で刺繍針を停止させ
ることができ、アップリケに対する刺繍針の針落ち点を
容易に確認しうるように、刺繍針の停止位置を主軸を手
動で回転させるティーチング動作により任意に設定する
ことが可能となる。
【0013】また、請求項2の発明は、停止位置設定手
段によりアップリケの貼り付け時に適した刺繍針の停止
位置を設定でき、このように設定された停止位置を停
位置記憶手段により記憶することができる。そして、信
号出力手段はステッチデータの一部をなすアップリケ貼
り付け用信号によって前記刺繍針を運針途中で停止させ
るための停止信号を出力でき、この停止信号が出力され
たときには、停止位置記憶手段に予め記憶させた停止位
置まで刺繍針を駆動し、針先を刺繍布の布面から所望の
高さ位置まで降ろした状態で、刺繍針を停止させること
ができ、アップリケに対する刺繍針の針落ち点を容易に
確認することができる。
【0014】また、請求項の発明は、信号出力手段を
刺繍機本体に設けた位置決めスイッチとすることによ
り、該位置決めスイッチの閉成操作に従って運針途中の
刺繍針を所定位置で停止させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図8に基
づき色替え機構を有する多色式刺繍機として多頭式刺繍
ミシンを例に挙げて説明する。
【0016】図1ないし図7は本発明の第1の実施例を
示している。
【0017】図において、1は多頭式刺繍ミシンの本体
を構成する刺繍機本体を示し、該刺繍機本体1は、支持
台2と、該支持台2上に設けられた駆動源としての主軸
モータ3,ディスプレイ4およびヘッドホルダ5等とか
ら大略構成され、該ヘッドホルダ5には後述の各ヘッド
部11が所定間隔をもって左右方向に列設されている。
そして、該刺繍機本体1の主軸モータ3は左,右方向に
伸びた主軸6を回転駆動し、該主軸6の回転によって後
述の各刺繍針29を上,下に往復動させる。また、ヘッ
ドホルダ5上には比較的高い位置に照明具7が設けら
れ、各ヘッド部11や支持台2上等を明るく照らすよう
になっている。
【0018】8は各ヘッド部11の下側に位置して支持
台2上に設けられた移動枠を示し、該移動枠8は図2に
示す刺繍布9を展張した状態で保持し、後述の枠移動用
アクチュエータ45により支持台2上で、例えば前,
後、左,右方向(以下、X,Y方向という)にステッチ
データに基づいて移動される。そして、刺繍布9は図2
に示す各針板10上で移動枠8と共に、X,Y方向に移
動され、各刺繍針29の運針に応じて前記ステッチデー
タに基づく所定の刺繍柄が作成される。また、支持台2
には各針板10の下側に位置して下糸が巻回された各ボ
ビン(いずれも図示せず)等が配設されている。
【0019】11,11,…は移動枠8の上方に位置し
てヘッドホルダ5に所定間隔をもって列設された複数の
ヘッド部を示し、該各ヘッド部11は図2にも示す如
く、ヘッドホルダ5から前方へと延びたヘッド本体12
と、該ヘッド本体12の前面側を覆うカバー13と、該
カバー13とヘッド本体12との間に配設された往復動
機構14とから大略構成され、該往復動機構14は主軸
6に連結された回転軸15の矢示A方向の回転を摺動軸
16の矢示B方向の往復動に変換する。
【0020】即ち、回転軸15の先端には回転板17を
介してクランク軸18が設けられ、該クランク軸18は
連接棒19を介してスライダ20に連結され、該スライ
ダ20はヘッド本体12の摺動溝12Aに沿って上下方
向に摺動変位し、このスライダ20の摺動変位により摺
動軸16がブッシュ21,22間で矢示B方向に往復動
する。そして、摺動軸16にはスライダ20とブッシュ
22との間に位置して駆動部としての駆動爪23が固設
され、該駆動爪23は後述する針軸26の上端に係合す
ることにより、この針軸26を摺動軸16に同期して矢
示B方向に往復動させる。
【0021】24はヘッド部11の下面側にブッシュ2
1を介して回動可能に取付けられたステムを示し、該ス
テム24は図3に示す如く、略円板状に形成され、その
前端側には扇形状の突出部24Aが一体形成されてい
る。また、該ステム24上には図2に示す如く補助ステ
ム25が一体に設けられ、該補助ステム25は略扇形状
をなし、ステム24と共に摺動軸16を中心にして矢示
C方向に回動されるようになっている。そして、ステム
24の後端側にはレバー24Bが一体に設けられ、該レ
バー24Bは後述の色替え用アクチュエータ46にリン
ク(図示せず)等を介して連結され、この色替え用アク
チュエータ46はステム24等と共に色替え機構を構成
している。
【0022】26,26,…はステム24および補助ス
テム25に摺動可能に支持され、ステム24の周方向に
所定間隔をもって配設された複数本の針軸を示し、該各
針軸26は図2に示す如くステム24および補助ステム
25を上下方向に貫通し、スプリング27,28により
常時上向きに付勢されている。また、該各針軸26の下
端側にはそれぞれ刺繍針29,29,…が取付けられ、
該各刺繍針29の針穴(図示せず)にはそれぞれ異なる
色の刺繍糸30が挿通されている。そして、各針軸26
は色替え用アクチュエータ46でステム24を図3中の
矢示C方向に回動することにより、いずれか1本の針軸
26が駆動爪23に選択的に係合され、選択された針軸
26の刺繍針29が駆動爪23で矢示B方向に駆動され
ることによって、所望色の刺繍糸30を用いた刺繍が行
われる。
【0023】この場合、選択された針軸26の刺繍針2
9は図4に示す特性線の如く、例えば主軸6の回転角が
0°〜180°の間で刺繍針29の針先が図2に示す上
死点位置から針板10内へと挿入される下死点位置へと
駆動され、主軸6の回転角180°〜360°の間で下
死点位置から再び上死点位置へと戻される。そして、前
記移動枠8は刺繍布9と共に主軸6の回転角が90°程
度となるまでX,Y方向に移動され、この枠移動は90
°〜270°程度の範囲内で停止された後、例えば27
0°程度を越えたところで再び開始される。また、刺繍
糸30の色替えを行なう場合には主軸6の回転角が0°
または360°となり、刺繍針29の針先が上死点位置
となった時点で、ステム24を矢示C方向に回動して、
次なる刺繍糸30の刺繍針29が取付けられた針軸26
の上端に駆動爪23を係合させることにより行われる。
【0024】31は各針軸26に摺動可能に挿嵌して取
付けられた布押えを示し、該布押え31は上端側がスプ
リング27,28間に配設され、下端側には刺繍針29
が刺繍糸30と共に挿通される挿通穴31Aが形成され
ている。そして、該布押え31は針軸26と共に図2に
示す上死点位置からスプリング27,28を介して下向
きに押動され、該布押え31の下端側が刺繍布9上に当
接したときに、スプリング28を圧縮させることによ
り、刺繍布9上に押し付けられると共に刺繍針29のみ
が刺繍布9内に刺し込まれるのを許すようになってい
る。
【0025】32は前記色替え機構により選択された針
軸26と駆動爪23との係合を一時的に解除する係合解
除手段としてのジャンプソレノイドを示し、該ジャンプ
ソレノイド32はヘッド本体12の上端側に設けられ、
摺動軸16の上端側平面部16Aに摺動可能に挿嵌され
た回動レバー33の突部33Aに二又状の係合アーム3
2Aが係合するようになっている。そして、該ジャンプ
ソレノイド32は係合アーム32Aを図3に示す位置に
回動させることにより、回動レバー33および駆動爪2
3を実線で示す位置に配置し、該駆動爪23を針軸26
の上端に係合させる。
【0026】一方、該ジャンプソレノイド32は外部か
ら給電により励磁されると、係合アーム32Aを図3中
の矢示D方向に回動させ、回動レバー33および駆動爪
23等を摺動軸16と共に図3に仮想線で示す位置へと
回動させることにより、駆動爪23と針軸26との係合
を解除する。そして、この状態では主軸6の回転により
駆動爪23が上下方向(図2中の矢示B方向)に駆動さ
れても、針軸26との係合が解除されているから、各針
軸26は待機位置となり、それぞれの刺繍針29は図4
に示す上死点位置で運針が停止された状態に保持され
る。なお、回動レバー33は摺動軸16が矢示B方向に
往復動するときにも図2に示す位置でジャンプソレノイ
ド32の作動を待機している。
【0027】34,34,…は各ヘッド部11の上側に
設けられた各刺繍糸30の収納部を示し、該各収納部3
4は複数色の刺繍糸30が巻回された各ボビン(図示せ
ず)を収納し、それぞれの刺繍糸30を下方へと垂下さ
せつつ、図2,図3に示すステム24の挿通穴35
,…を介して各刺繍針29の針穴内に挿通させる。3
6,36,…は各収納部34の下側に位置して各ヘッド
部11上に設けられた表示器を示し、該各表示器36は
発光ダイオード等によって構成され、後述の糸切れ発生
時やアップリケ貼り付け時に発光ダイオード等を点灯さ
せて、糸切れ時やアップリケ貼り付け時をオペレータに
報知するようになっている。
【0028】次に図5中、37はストップスイッチ38
と共に刺繍機本体1に設けられた起動スイッチを示し、
該起動スイッチ37はオペレータにより手動操作され、
閉成されたときに主軸モータ3等を起動させる。また、
ストップスイッチ38を押下することにより主軸モータ
3等が停止する。39は主軸6の回転角を検出する回転
角検出器、40はテンキー等からなるキーボードを示
し、該キーボード40はテンキー等で数値設定を行なう
ことにより、停止時の針先位置を指令する。41はテー
プ等に書き込まれたステッチデータ等を読み出すための
テープリーダを示している。
【0029】42は各ヘッド部11に設けられた糸切れ
検知器を示し、該糸切れ検知器42は刺繍針29の運針
途中で刺繍糸30が切れたときにこれを検知し、検知信
号を後述の制御装置47に出力する。43はオペレータ
によって手動操作される色替えスイッチを示し、該色替
えスイッチ43は糸切れが発生したとき、または刺繍糸
30の取り換え時等に手動操作される。44はアップリ
ケスイッチを示し、該アップリケスイッチ44はアップ
リケの貼り付け時に手動操作される。
【0030】45は支持台2に設けられた枠移動用アク
チュエータを示し、該アクチュエータ45は移動枠8を
刺繍布9と共にX,Y方向に移動させる。46は色替え
機構の一部を構成する色替え用アクチュエータを示し、
該アクチュエータ46はリンク等を介してステム24の
レバー24Bに連結され、ステム24を摺動軸16を中
心にして図3中の矢示C方向に回動することにより、各
針軸26のうち、いずれか1本の針軸26を駆動爪23
に係合させ、刺繍糸30の色替えを行なうようになって
いる。
【0031】47は支持台2に設けられたマイクロコン
ピュータ等からなる制御装置を示し、該制御装置47は
入力側が起動スイッチ37,ストップスイッチ38,回
転角検出器39,キーボード40,テープリーダ41,
各糸切れ検知器42,色替えスイッチ43およびアップ
リケスイッチ44等に接続され、出力側が主軸モータ
3,ディスプレイ4,各ジャンプソレノイド32,各表
示器36,枠移動用アクチュエータ45および色替え用
アクチュエータ46等に接続されている。そして、該制
御装置47はテープリーダ41から読み込んだステッチ
データ等に基づき主軸モータ3,枠移動用アクチュエー
タ45,色替え用アクチュエータ46およびジャンプソ
レノイド32等を作動させ、移動枠8と共に刺繍布9を
移動させつつ、各ヘッド部11の選択した刺繍針29を
運針させることにより、刺繍布9に刺繍を行なう刺繍柄
作成処理を行う。
【0032】さらに、該制御装置47はその記憶回路に
図6,図7に示すプログラム等を格納し、刺繍柄作成処
理に先立つ運転準備処理および刺繍柄作成処理の途中に
介在する針位置制御処理等を行うようになっている。ま
た、該制御装置47の記憶回路にはその記憶エリア47
A内に後述の設定値等が更新可能に格納され、該記憶エ
リア47Aは各刺繍針29の停止位置を記憶する停止位
置記憶手段を構成している。
【0033】本実施例による多頭式刺繍ミシンは上述の
如き構成を有するもので、テープリーダ41からのステ
ッチデータに基づき刺繍柄作成処理を行う点については
従来技術によるものと格別差異はない。
【0034】そこで、刺繍柄作成処理に先立って行う運
転準備処理について図6を参照して説明する。
【0035】まず、ストップスイッチ38等の操作で主
軸6を、例えば図4に示す回転角0°の位置で停止さ
せ、色替え機構により選択した各ヘッド部11の刺繍針
29を上死点位置(図2参照)で停止させた状態で処理
動作がスタートすると、ステップ1でキーボード40等
の操作により糸切れ時の針位置設定が選択されたか否か
を判定し、「YES」と判定したときにはステップ2に
移って数値設定を選択したか否かを判定する。
【0036】そして、ステップ2で「YES」と判定し
たときには、ステップ3に移ってキーボード40のテン
キー等をオペレータに操作させ、糸切れの発生時に刺繍
針29を停止させるべき停止位置を刺繍布9の布面から
の針先位置として、例えば5mm程度(図4中の点Eに
該当する)に設定する。これによって、ステップ4でキ
ーボード40等の設定完了キーを押下すれば、図4に示
す点Eに対応する主軸6の回転位置としての回転角を、
例えば95°程度の設定値として記憶エリア47A内に
記憶させることができ、ステップ5でリターンさせる。
【0037】また、ステップ2で「NO」と判定したと
きにはステップ6に移り、停止している主軸6を手動で
回転させ、オペレータは刺繍針29の針先位置が布面か
ら、例えば5mm程度となったときに主軸6の回転を停
止させることによりティーチング動作を行う。そして、
ステップ7で回転角検出器39からこのときの主軸6の
回転角(例えば95°程度)を読み込み、ステップ4で
設定完了キーを押下することにより、この回転角を設定
値として記憶させ、ステップ5でリターンさせる。
【0038】一方、ステップ1で「NO」と判定したと
きには、ステップ8に移ってキーボード40等の操作に
より、アップリケ貼り付け時の針位置設定が選択された
か否かを判定する。そして、ステップ8で「YES」と
判定したときにはステップ2〜7の処理を再び行い、こ
の場合にはアップリケの貼り付け時であるから、アップ
リケに対する刺繍針29の針落ち点が確認し易くなるよ
うに、例えば針先位置が布面から1mm程度(図4中の
点Fに該当する)に設定し、このときの主軸6の回転角
を図4に示す点Fに対応させて、例えば100°程度の
設定値として記憶エリア47A内に記憶させる。また、
ステップ8で「NO」と判定したときには、記憶エリア
47Aを構成するROM等に予め格納させている設定値
を用いる場合であるから、ステップ5でリターンさせ
る。
【0039】これによって、糸切れの発生時には図4に
示す点Eに対応した主軸6の回転角となる設定値が刺繍
針29の停止位置として記憶され、アップリケの貼り付
け時には図4に示す点Fに対応した主軸6の回転角とな
る設定値が刺繍針29の停止位置として記憶される。
お、図6中のステップ2,3およびステップ6,7は本
発明による停止位置設定手段の具体例を示し、ステップ
4は停止位置記憶手段の具体例を示している。
【0040】次に、刺繍柄作成処理の途中で行われる針
位置制御処理について図7を参照して説明するに、処理
動作がスタートすると、ステップ11で各ヘッド部11
の糸切れ検知器42のうち、いずれかの糸切れ検知器4
2が糸切れを検知したか否かを判定し、「YES」と判
定したときにはいずれかのヘッド部11で糸切れが発生
しているから、ステップ12に移って刺繍柄の作成を中
断すべく主軸モータ3等を自動停止させ、各ヘッド部1
1の刺繍針29を図2に例示する上死点位置で一時的に
停止させると共に、糸切れが発生したヘッド部11の表
示器36で糸切れ表示を行う。
【0041】そして、ステップ13で糸切れが発生して
いるヘッド部11を除き、糸切れが発生していない他の
全てのヘッド部11においてジャンプソレノイド32を
作動させ、それぞれの駆動爪23を図3に実線で示す位
置から仮想線で示す位置へと回動させることにより、駆
動爪23と針軸26との係合を解除する。また、糸切れ
が発生したヘッド部11ではジャンプソレノイド32を
図3に実線で示す位置に停止し続け、駆動爪23を針軸
26に係合させた状態に保持する。次に、この状態でス
テップ14に移って主軸モータ3を自動的に駆動させ、
ステップ15で主軸6の回転角が図4に示す点Eに対応
した設定値の回転角となったか否かを判定する。
【0042】そして、ステップ15で「YES」と判定
したときには主軸6の回転角が点Eの設定値に対応した
回転角となっているから、ステップ16に移って主軸モ
ータ3を自動停止させ、糸切れが発生したヘッド部11
の刺繍針29を針先位置が布面から、例えば5mm程度
となるように停止させ、このヘッド部11の他の各刺繍
針29(例えば針先位置が布面から20〜30mm程度
となる上死点位置で待機している)よりも大きく降下さ
せる。次に、この状態でステップ17に移って糸切れし
た刺繍針29の針穴に糸通しを行わせ、ステップ18で
起動スイッチ37を閉成させ、ステップ19で糸切れが
発生していない各ヘッド部11のジャンプソレノイド3
2を停止して各ヘッド部11の駆動爪23を針軸26に
再び係合させることにより、刺繍柄の作成を再開させ、
ステップ20でリターンさせる。
【0043】また、ステップ11で「NO」と判定した
ときにはステップ21に移ってテープリーダ41から読
み込んだステッチデータの途中にアップリケ貼り付け用
信号となるファンクション信号があるか否かを判定し、
「YES」と判定したときにはステップ22に移って刺
繍柄の作成を中断すべく主軸モータ3等を自動停止さ
せ、各ヘッド部11の刺繍針29を図2に例示する上死
点位置で一時的に停止させると共に、各ヘッド部11の
表示器36でアップリケの貼り付けを指示する表示を行
う。
【0044】そして、ステップ23で主軸モータ3を自
動的に駆動させ、ステップ24に移って主軸6の回転角
が図4に示す点Fに対応した設定値の回転角となったか
否かを判定し、「YES」と判定したときには各ヘッド
部11の刺繍針29が刺繍布9の布面から、例えば1m
m程度の針先位置となっているので、この位置で各ヘッ
ド部11の刺繍針29を停止させるべく、ステップ25
に移って主軸モータ3を自動的に停止させる。これによ
って運針途中にある各刺繍針29の針先位置が布面から
1mm程度の高さ位置となっているので、アップリケ貼
り付け時の針落ち点を容易に確認できるようになる。
【0045】そこで、ステップ26に移ってオペレータ
にアップリケの貼り付けを指示し、アップリケの貼り付
け後にステップ27で起動スイッチ37を閉成させて主
軸モータ3等を再駆動させ、ステップ20でリターンさ
せる。また、ステップ21で「NO」と判定したときに
はアップリケの貼り付け指示もなく、糸切れも発生して
いない状態であるから、ステップ20でリターンさせる
ことによって刺繍柄の作成を続行させる。
【0046】かくして、本実施例によれば、刺繍柄の作
成途中で糸切れが発生したときに、刺繍柄の作成を一時
的に中断すべく主軸モータ3等を自動停止させ、各ヘッ
ド部11の刺繍針29を上死点位置に配置した状態で、
各ヘッド部11のうち、糸切れが発生していない各ヘッ
ド部11のジャンプソレノイド32を作動させ、これら
の各ヘッド部11の針軸26と駆動爪23との係合を解
除し、糸切れが発生したヘッド部11の刺繍針29のみ
を主軸モータ3の駆動によって上死点位置から降下さ
せ、糸通しを行わせるようにしたから、糸切れが発生し
たヘッド部11では、色替え機構により選択されて糸切
れしている刺繍針29を、上死点位置で待機している他
の各刺繍針29から明確に区別でき、これらの他の各刺
繍針29に邪魔されることなく、糸切れしている刺繍針
29に簡単に糸通しを行うことができる。
【0047】また、アップリケの貼り付け時には、主軸
モータ3等を自動停止させて刺繍柄の作成を一時的に中
断させた後に、主軸モータ3を駆動して各ヘッド部11
の刺繍針29を刺繍布9の布面に近い位置まで降下さ
せ、アップリケの貼り付け後まで主軸モータ3を停止さ
せるようにしたから、針落ち点を確認しながらアップリ
ケの貼り付けを行うことができ、その後のアップリケの
縫い付けを正確な位置で行うことができる。
【0048】従って、本実施例によれば、運針途中にあ
る各ヘッド部11の刺繍針29を糸切れやアップリケ貼
り付け時にそれぞれ所望位置で停止させることができ、
糸通しや針落ち点の確認作業を簡単に行うことができる
と共に、刺繍柄の作成作業を全体に亘って効率的に行う
ことができ、刺繍柄の品質を向上できる等、種々の効果
を奏する。
【0049】次に、図8は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例では前記第1の実施例と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとするに、
本実施例の特徴は、制御装置47の記憶回路内に図8に
示すプログラム等を格納し、糸切れの発生時やアップリ
ケの貼り付け時にストップスイッチ38を押下すること
によって、刺繍柄の作成処理を中断させ、その後に位置
決めスイッチとなる色替えスイッチ43またはアップリ
ケスイッチ44の手動操作によって刺繍針29をそれぞ
れ所望位置で停止させるようにしたことにある。
【0050】そこで、図8を参照して制御装置47によ
る針位置制御処理について説明する。
【0051】まず、前記第1の実施例と同様に図6に示
す運転準備処理を行った後、刺繍柄作成処理が開始され
ると、ステップ31でストップスイッチ38が押下され
たか否かを判定し、「YES」と判定したときにはステ
ップ32で主軸モータ3等を停止させて刺繍柄の作成を
中断させ、ステップ33に移って色替えスイッチ43が
閉成されたか否かを判定する。そして、ステップ33で
「YES」と判定したときには各ヘッド部11のうち、
いずれかのヘッド部11で糸切れ等が発生し、オペレー
タが手動操作で替えスイッチ43を閉成しているか
ら、ステップ34〜38の処理を前記第1の実施例で述
べた図7に示すステップ14〜18と同様に行い、ステ
ップ39でリターンさせることにより、刺繍柄の作成を
再開させる。
【0052】この場合、各ヘッド部11でジャンプソレ
ノイド32を作動させることなく、糸切れの発生したヘ
ッド部11と共に、糸切れの発生していない他の各ヘッ
ド部11でも色替え機構により選択された各刺繍針29
が上死点位置から点Eに対応する位置まで降下される。
しかし、色替え機構により選択されていない各ヘッド部
11の各刺繍針29は上死点位置で待機した状態にある
から、糸切れした刺繍針29と非選択の他の各刺繍針2
9とを区別でき、これらの非選択の刺繍針29に邪魔さ
れることなく、糸通しをスムーズに行うことができる。
【0053】また、ステップ33で「NO」と判定した
ときにはステップ40に移ってアップリケスイッチ44
が閉成されたか否かを判定し、「YES」と判定したと
きにはオペレータがアップリケの貼り付けを行うため
に、アップケスイッチ44を手動操作したときであるか
ら、ステップ41〜44およびステップ38の処理を前
記第1の実施例で述べたステップ23〜27と同様に行
い、ステップ39でリターンさせる。
【0054】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ストップスイッチ3
8,替えスイッチ43およびアップリケスイッチ44
を手動操作したときに、針位置制御を行う構成としたか
ら、前記第1の実施例で述べた図5に示す糸切れ検知器
42等を不要にでき、半自動ミシン等に好適に用いるこ
とができる。
【0055】なお、前記各実施例では、図7(図8)に
示すプログラムのうち、ステップ11,21(ステップ
31,33,40)が本発明の構成要件である信号出力
手段の具体例を示し、ステップ14〜16、ステップ2
3〜25(ステップ34〜36、ステップ41〜43)
が自動停止手段の具体例である。
【0056】また、前記各実施例では、図6に例示した
運転準備処理で糸切れ時の針位置設定およびアップリケ
の貼り付け時の針位置設定を、テンキーを用いた数値設
定または主軸6を手動で回転させるティーチング動作に
より行うものとして述べたが、本発明はこれに限らず、
例えば記憶エリア47Aを形成するROM等に糸切れ時
の針位置およびアップリケ貼り付け時の針位置等を予め
所定の設定値として記憶させるようにしてもよい。
【0057】一方、前記第1の実施例では、糸切れの発
生時にジャンプソレノイド32を作動させ、糸切れの発
生していない各ヘッド部11で駆動爪23と針軸26と
の係合を解除するものとして述べたが、これに替えて、
ジャンプソレノイド32は糸切れの発生時に必ずしも作
動させる必要はなく、この場合には、図7に示すステッ
プ13,19の処理を省略することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、停止位置設定手段を用いて主軸を手動で回
転させるティーチング動作を行うことにより、運針途中
の刺繍針を停止させるための停止位置を刺繍布からの針
先位置として任意に設定し、この停止位置を停止位置記
憶手段によって記憶させると共に、信号出力手段により
停止信号が出力されたときには、予め記憶させた停止位
置まで刺繍針を駆動し、この停止位置で自動停止させる
構成としたので、主軸を手動で回転させるティーチング
動作を行うことにより、刺繍針の停止位置を刺繍布から
の針先位置として設定でき、このときの針先位置に対応
する前記主軸の回転位置を停止位置記憶手段により停止
位置として記憶することができる。 そして、例えば糸切
れの発生時には色替え機構により選択された刺繍針を、
非選択の各刺繍針よりも降下させて前記停止位置で停止
でき、糸切れの発生した刺繍針に対して他の刺繍針に邪
魔されることなく、糸通しをスムーズに行うことがで
き、刺繍時の作業性を向上できる。また、アップリケの
貼り付け時には、前記糸切れ時とは異なる設定位置で刺
繍針を自動的に停止でき、針落ち点の確認作業を簡単に
行うことができると共に、アップリケの縫い付けを正確
に行うことができる。また、請求項2に記載の発明は、
信号出力手段をステッチデータの一部をなすアップリケ
貼り付け用信号とすることより、アップリケの貼り付け
時に刺繍針を布面から所望の高さ位置で停止させること
ができ、刺繍針の針落ち点を容易に確認できると共に、
アップリケの縫い付けを正確に行うことができる。 さら
に、請求項3に記載の発明は、停止位置設定手段により
刺繍針の停止位置を設定し、このように設定された停止
位置を停止位置記憶手段によって記憶すると共に、刺繍
機本体に設けた位置決めスイッチからなる信号出力手段
により停止信号を出力させる構成としているので、位置
決めスイッチの閉成操作に従って停止信号が出力された
ときには、停止位置記憶手段に予め記憶させた停止位置
まで刺繍針を駆動し、針先を刺繍布の布面から所望の高
さ位置まで降ろした状態で、刺繍針を自動的に停止させ
ることができる。これにより、上死点位置で待機してい
る他の刺繍針に邪魔されることなく、例えば糸切れした
刺繍針に糸通しを行うことができる。また、アップリケ
の貼り付け時等には、前記糸切れ時とは異なる高さ位置
で刺繍針を自動的に停止でき、針落ち点の確認作業を簡
単に行うことができると共に、アップリケの縫い付けを
正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による多頭式刺繍ミシン
を示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向拡大断面図である。
【図3】図2に示すステム、駆動爪およびジャンプソレ
ノイド等の動作説明図である。
【図4】主軸の回転角と刺繍針の針先位置との関係を示
す特性線図である。
【図5】第1の実施例による制御ブロック図である。
【図6】運転準備処理を示す流れ図である。
【図7】第1の実施例による針位置制御処理を示す流れ
図である。
【図8】第2の実施例による針位置制御処理を示す流れ
図である。
【符号の説明】
1 刺繍機本体 2 支持台 3 主軸モータ(駆動源) 6 主軸 8 移動枠 9 刺繍布 10 針板 11 ヘッド部 12 ヘッド本体 13 カバー 14 往復動機構 16 摺動軸 23 駆動爪(駆動部) 24 ステム(色替え機構) 26 針軸 27,28 スプリング 29 刺繍針 31 布押え 32 ジャンプソレノイド(係合解除手段) 36 表示器 37 起動スイッチ 38 ストップスイッチ 39 回転角検出器 42 糸切れ検知器 43 色替えスイッチ(位置決めスイッチ) 44 アップリケスイッチ(位置決めスイッチ) 45 枠移動用アクチュエータ 46 色替え用アクチュエータ 47 制御装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05B 55/10 - 55/16 D05B 87/00 - 87/02 D05C 11/00 - 11/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸を回転駆動する駆動源を備えた刺繍
    機本体と、該刺繍機本体に設けられ、前記主軸の回転に
    より駆動部を往復動させるヘッド部と、該ヘッド部に往
    復動可能に設けられ、該ヘッド部の駆動部により選択的
    に駆動される複数本の針軸と、該各針軸の先端側に取付
    けられ、それぞれ異なる色の刺繍糸が挿通された複数本
    の刺繍針と、前記ヘッド部に設けられ、前記各針軸のう
    ち、いずれか1本の針軸を前記ヘッド部の駆動部に選択
    的に係合させることにより、前記刺繍糸の色替えを行な
    う色替え機構とからなる色替え機構を有する多色式刺繍
    機において、 前記ヘッド部の駆動部によって前記針軸と共に駆動され
    る前記刺繍針を運針途中で任意の位置に停止させるた
    め、前記主軸を手動で回転させるティーチング動作によ
    り前記刺繍針の停止位置を前記刺繍布からの針先位置と
    して任意に設定する停止位置設定手段と、 該停止位置設定手段により設定された前記針先位置に対
    応する前記主軸の回転位置を前記刺繍針の停止位置とし
    記憶する停止位置記憶手段と、 前記刺繍針を運針途中で停止させるための停止信号を出
    力する信号出力手段と、 該信号出力手段により停止信号が出力されたときに、前
    記停止位置記憶手段による停止位置まで前記刺繍針をヘ
    ッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位置で前記主
    軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自動停止手段
    とを備える構成としたことを特徴とする色替え機構を有
    する多色式刺繍機。
  2. 【請求項2】 主軸を回転駆動する駆動源を備えた刺繍
    機本体と、該刺繍機本体に設けられ、前記主軸の回転に
    より駆動部を往復動させるヘッド部と、該ヘッド部に往
    復動可能に設けられ、該ヘッド部の駆動部により選択的
    に駆動される複数本の針軸と、該各針軸の先端側に取付
    けられ、それぞれ異なる色の刺繍糸が挿通された複数本
    の刺繍針と、前記ヘッド部に設けられ、前記各針軸のう
    ち、いずれか1本の針軸を前記ヘッド部の駆動部に選択
    的に係合させることにより、前記刺繍糸の色替えを行な
    う色替え機構とからなる色替え機構を有する多色式刺繍
    機において、 前記ヘッド部の駆動部によって前記針軸と共に駆動され
    る前記刺繍針を運針途中で任意の位置に停止させるた
    め、該刺繍針の停止位置を任意に設定する停止位置設定
    手段と、 該停止位置設定手段により設定された前記刺繍針の停止
    位置を記憶する停止位置記憶手段と、 前記刺繍布に刺繍柄を作成するためのステッチデータの
    一部をなすアップリケ貼り付け用信号によって前記刺繍
    針を運針途中で停止させるための停止信号を出力する信
    号出力手段と、 該信号出力手段により停止信号が出力されたときに、前
    記停止位置記憶手段による停止位置まで前記刺繍針をヘ
    ッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位置で前記主
    軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自動停止手段
    とを備える構成としたことを特徴とする 色替え機構を有
    する多色式刺繍機。
  3. 【請求項3】 主軸を回転駆動する駆動源を備えた刺繍
    機本体と、該刺繍機本体に設けられ、前記主軸の回転に
    より駆動部を往復動させるヘッド部と、該ヘッド部に往
    復動可能に設けられ、該ヘッド部の駆動部により選択的
    に駆動される複数本の針軸と、該各針軸の先端側に取付
    けられ、それぞれ異なる色の刺繍糸が挿通された複数本
    の刺繍針と、前記ヘッド部に設けられ、前記各針軸のう
    ち、いずれか1本の針軸を前記ヘッド部の駆動部に選択
    的に係合させることにより、前記刺繍糸の色替えを行な
    う色替え機構とからなる色替え機構を有する多色式刺繍
    機において、 前記ヘッド部の駆動部によって前記針軸と共に駆動され
    る前記刺繍針を運針途中で任意の位置に停止させるた
    め、該刺繍針の停止位置を任意に設定する停止位置設定
    手段と、 該停止位置設定手段により設定された前記刺繍針の停止
    位置を記憶する停止位置記憶手段と、 前記刺繍針を運針途中で停止させる停止信号を出力する
    ため前記刺繍機本体に設けられ、運針途中の刺繍針を所
    定位置で停止させる位置決めスイッチからなる信号出力
    手段と、 該信号出力手段により停止信号が出力されたときに、前
    記停止位置記憶手段に よる停止位置まで前記刺繍針をヘ
    ッド部の駆動部を介して駆動し、この停止位置で前記主
    軸および駆動部と共に刺繍針を停止させる自動停止手段
    とを備える構成としたことを特徴とする 色替え機構を有
    する多色式刺繍機。
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