JP3052682U - 映像装置 - Google Patents

映像装置

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JP3052682U
JP3052682U JP1998001881U JP188198U JP3052682U JP 3052682 U JP3052682 U JP 3052682U JP 1998001881 U JP1998001881 U JP 1998001881U JP 188198 U JP188198 U JP 188198U JP 3052682 U JP3052682 U JP 3052682U
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克博 森貞
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、映像装置でキャラクタ−表示を行う場
合、複雑な回路構成となり、アナログ回路とデジタル回
路間のノイズの干渉が起こるので、回路構成の簡単な且
つノイズの干渉を排除、抑制した高品質な映像装置を提
供する。 【解決手段】第1集積回路においてチューナ及び/又は
映像記録再生装置からの映像信号(或は別の信号源から
の特定画面信号)を取り込み、その取り込んだ映像信号
(或は特定画面信号)をそのまま出力し、或は別の信号
源から取り込んだキャラクター信号を前記映像信号(或
は特定画面信号)に重畳回路において重畳して出力し、
第2集積回路において前記キャラクター信号を発生する
キャラクター信号発生器とその信号発生器へ制御信号を
出力する制御回路とを備える映像装置であり、また、必
要に応じて第1集積回路内の重畳回路の前段に映像信号
と特定画面信号を選択的に切り換えるスイッチ回路を備
える映像装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、映像信号にキャラクタ−信号を重畳する映像装置に関するものであ る。更に詳細に説明すると、本考案は、第1集積回路においてチューナや映像記 録再生装置からの映像信号を取り込んで、その取り込んだ映像信号をそのまま出 力し、あるいは別の信号源から取り込んだキャラクター信号を前記映像信号に重 畳回路において重畳して出力し、第2集積回路においてそのキャラクター信号を 発生するキャラクター信号発生器と制御回路とを備える映像装置であり、このキ ャラクター信号を第1集積回路へ供給すると共にキャラクター信号発生器を制御 回路の出力で制御する映像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のテレビ受像器においては、例えば、チャンネル表示はテレビ画面上に数 字で表示したり、また、音量は縦棒の数を増減することにより表示する。即ち、 画面上に文字や数字等のキャラクタ表示を行うようになっている。また、チャン ネルを切り換える時、画面が乱れてノイズ画面になるのを防止するため、チャン ネル切り換え時や切り換えた後にテレビ画面の背景が全部青色になるよう、青色 背景(ブルー・バック画面)にしている。更に、映像記録再生装置では装置の操 作、例えば、録画予約(録画日時の設定、チャンネル指定等)、装置の時刻の調 節等をメニュー画面としてテレビ画面上に表示するようになっている。 さて、このようなキャラクタ−表示を行うための集積回路を設計する際、映像 信号は外部からのノイズに影響を受けやすいので、映像信号の処理回路は外部か らのノイズの影響を受けないように種々の対策及び配慮が必要である。一方、キ ャラクター信号や制御回路は外部ノイズの影響は余り受けないので、その取扱に はそれ程、難しいものではない。
【0003】 従来のキャラクター信号を処理する回路においては、映像信号にキャラクター 信号を重畳するために、重畳回路において、高速のスイッチング制御信号で映像 信号とキャラクター信号を切り換えており、そのため、高速のスイッチング信号 が必要となり、スイッチング信号による周囲回路への干渉や妨害ノイズの問題が 発生する。更に、キャラクター信号とスイッチング信号の同期が乱れるタイミン グずれ等の問題が発生する。 また、キャラクタ−信号発生器の基準発信周波数発生器や、単色画面(ブルー バック等)の色信号発生器、及び映像信号にキャラクタ−信号を重畳するための スイッチング信号発生器にクリスタル共振器を必要とし、また、映像信号にキャ ラクタ−信号を重畳するために切り換えスイッチを使用する際にはそのスイッチ ングは1マイクロ秒オーダーのスイッチ動作を行う必要があり、このような高速 スイッチは極めて高価であり、更に、このような高速スイッチ動作を行うと、周 辺回路にスイッチノイズの影響を与えやすい。従って、このスイッチ回路を映像 信号処理のIC回路に内蔵させることは極めて難しい。そして、高速スイッチを 行うために専用の制御が必要となり、専用の信号ラインが必要となる。このよう な多くの問題があるので、この問題を解決するには多くの労力と費用がかかる。
【0004】 また、特開昭63−30089号公報には、本発明の技術に直接関係はないが 、色副搬送波周波数の4倍の周波数を計測器に使用するという技術が開示されて いる。即ち、「カラーテレビカメラの製造工程中の特性調整及び検査工程では、 カメラ出力である複合映像信号並びにこの信号に同期した色差信号等の波形を計 測する必要がある。……種々の計測制御用のタイミング信号等、種々の計測制御 用のタイミング信号として、色副搬送波周波数の4倍即ち4fscの周波数の信 号を用いる」との記載があり、製造工程で種々の計測のため、計測器には4fs cの信号が用いられることが開示されている。
【0005】 次に、従来のキャラクター信号を処理する映像装置について図面と共に説明す る。図3〜図5は従来のキャラクター信号を処理する映像装置のブロック回路図 を示す。図3において、チューナー1からの複合映像信号は映像中間周波数増幅 回路、検波回路、色同期回路等の複合映像信号処理回路2に供給され、更にOS D回路(On Screen Display)3に供給される。マイクロコントローラ4は制御信 号を発生し、制御バス5を介してOSD回路3に供給する。即ち、マイクロコン トローラ4は、聴視者の操作、あるいは入力された操作状態の検出等の手段によ り、種々のキャラクター、例えば、テレビ画面上のチャンネル番号表示用数字、 音量表示用の数本の縦棒、あるいはVTR時の再生や録画動作の表示文字等のコ ード信号による制御信号を制御バス5を介してOSD回路3に送り、OSD回路 3でこれらのキャラクターを付加したり、あるいはOSD回路3内で画面を生成 して、この生成された画面に切り換えるよう、マイクロコントローラ4内で制御 信号を発生し、OSD回路3へ供給する。またマイクロコントローラ4内にはク ロック発信器を備えており、その外付けクリスタル共振器6(共振周波数;16 MHZ)を備えており、マイクロコントローラ4から出る制御信号によりOSD 回路3を制御する。映像信号はOSD回路3に供給され、OSD回路3で文字等 のキャラクターが付加され、この文字等のキャラクタ−が付加された映像信号は 後段の映像信号出力回路(図示せず)に供給される。映像信号処理回路2の出力 映像信号が視聴に耐えない程悪い品質である場合、あるいはメニュ−等の全面表 示が望ましい場合には、OSD回路3で生成された青の背景(ブルー・バック) の画面を出力させるようマイクロコントローラ4で制御する。
【0006】 この回路配置では映像信号処理回路2に内蔵の色同期回路に色副搬送波信号(3 .58MHZ)発生用のクリスタル共振器7、また、OSD回路3の内部にクリスタル 共振器(14.3MHZ)8を備えており、更にマイクロコントローラ4の内部にも前述 の如く、クリスタル共振器(16MHZ)6を備えており、合計3個のクルスタル共振 器による3個の発信回路を温度変化や経時変化等に対しても全て安定した動作に 保持するにはコストが相当高くつく。
【0007】 図4は図3を更に発展させた回路であり、マイクロコントローラ4の内部にO SD回路が内蔵され、回路が簡素化されている。その動作は図3と同様である。 この場合にもクリスタル共振器は6、7、8の3個必要である点は図3と同じで ある。
【0008】 この図3及び図4のような従来回路は次のような問題を持っている。即ち、 (a)マイクロコントローラ4は必ずクロック発信器(通常、その周波数は10数M HZ,その振幅は5Vである)を内蔵しているので、映像信号がクロック発振器 の出力の影響を受ける。 (b)逆に、エネルギーレベルの高い映像信号が通る際、マイコン等の回路がその 映像信号の影響を受ける恐れがある。 (c)従来のマイクロコントローラ4は螢光表示管(FLD)の駆動回路(図示せず) を内蔵しており、映像信号がマイクロコントローラ4を通過する際、螢光表示管 (FLD)の駆動回路の発するノイズの影響を受ける。 (d)螢光表示管(FLD)の駆動回路を内蔵しない回路でも、マイクロコントロー ラ4の近辺に配置された螢光表示管(FLD)の駆動回路によりマイクロコントロ ーラ4の中を通過する映像信号がそのノイズの影響を受ける。 従来回路ではこのような多くの問題があり、その対策には多大の労力と費用を 要する大きな欠点がある。
【0009】 図5は更に他の従来回路である。マイクロコントローラ4はOSD機能の内の キャラクターや、ブルーバック等の画面の生成機能を内蔵している。そして、キ ャラクターを映像信号に付加したり、あるいはブルーバック等の生成された画面 に切り換える動作は、外部に設けたスイッチング回路9が行う。その動作は図3 と略同じである。しかし、映像信号処理回路2の映像信号を螢光表示管(FLD) の駆動回路から分離しているので、螢光表示管(FLD)の駆動回路のノイズによ る影響は軽減している。
【0010】 然し乍ら、この場合にも、次のような問題があり、また、多くのクリスタル共 振器を必要とするという問題も解決されていない。即ち、 (イ)スーパーインポーズの際、スイッチング回路9は、1マイクロ秒オーダ−の 切り換えスイッチ動作を行わなければならず、スイッチング回路には高速タイプ の高価な回路を使用する必要がある。 (ロ)スイッチング回路9で高速のスイッチング動作をするため周辺回路にスイッ チング・ノイズの影響を与える恐れがある。 (ハ)従って、スイッチング回路を映像信号処理回路のビデオICに内蔵させるこ とが難しい。 (ニ)高速でスイッチングするために専用の制御が必要となり、専用の信号ライン が必要となる。 このようにこの回路も解決すべき多くの問題点があり、その対策には多くの時 間と費用を要する。又、更にはスイッチ回路を映像信号処理回路2に内蔵する文 献(東芝レビュー1994、VOL49、NO.7、P516の2.5項に記載 )例も見られるが、単に内蔵しただけでは、上記と同じ問題を内包しており、基 本的解決には至っていない。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前述のような従来のキャラクター信号を処理する映像装置における問 題、即ち、映像信号にキャラクター信号を重畳する際、重畳回路において、高速 のスイッチング制御信号で映像信号とキャラクター信号を切り換えるため、高速 のスイッチング信号を必要とし、この高速スイッチング動作に伴う周辺回路への スイッチノイズの悪影響(アナログ回路とデジタル回路を1つのICに集積した 場合のノイズ干渉)、更に、キャラクター信号とスイッチング信号の同期が乱れ るタイミングずれ、回路の集積化の困難等の問題を解決し、集積化に適した装置 を提供することにある。 更に、従来装置においては、多数のクリスタル共振器を必要とし、高速スイッ チは極めて高価であり、また、このスイッチ回路をビデオ信号処理のIC回路に 内蔵させることの困難性、及びこの問題を解決する対策には多くの費用がかかる 等の問題があり、これを解決出来る回路集積化に適した装置を提供することにあ る。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の映像装置は、チューナ及び/又 は映像記録再生装置からの映像信号を取り込んで、その取り込んだ映像信号をそ のまま出力し、あるいは別の信号源から取り込んだキャラクター信号を前記映像 信号に重畳して出力する第1集積回路と、前記第1集積回路へ前記キャラクター 信号を出力する第2集積回路とからなり、前記第1集積回路には、少なくとも前 記第2集積回路から出力されたキャラクタ−信号を映像信号に重畳する重畳回路 を備え、前記第2集積回路には、少なくとも前記キャラクター信号を発生するキ ャラクター信号発生器と、その信号発生器へ制御信号を出力する制御回路とを備 えている。
【0013】 また、請求項2に記載の映像装置は、チューナ及び/又は映像記録再生装置か らの映像信号及び別の信号源からの特定画面信号を取り込んで、その取り込んだ 映像信号又は特定画面信号をそのまま出力し、あるいは別の信号源から取り込ん だキャラクター信号を前記映像信号又は特定画面信号に重畳して出力する第1集 積回路と、前記第1集積回路へ前記キャラクター信号を出力すると共に、前記特 定画面信号を出力する第2集積回路とからなり、前記第1集積回路には、少なく とも前記第2集積回路から出力されたキャラクタ−信号を映像信号又は特定画面 信号に重畳する重畳回路と、その重畳回路の前段に設けられ前記映像信号と前記 特定画面信号を選択的に切り換えて前記重畳回路へ入力するスイッチ回路とを備 え、前記第2集積回路には、少なくとも前記キャラクター信号及び特定画面信号 を発生するキャラクター信号発生器と、その信号発生器へ制御信号を出力する制 御回路とを備えている。
【0014】 また、請求項3に記載の映像装置は、請求項2において、前記スイッチ回路が 前記特定画面信号を重畳回路へ入力する側へ切り換えられた場合には、前記第2 集積回路はキャラクター信号を出力しないようになされている。 更にまた、請求項4に記載の映像装置は、請求項1から3の記載において、前 記制御回路は、前記チューナ及び/又は映像記録再生装置の制御用インターフェ ースを備えている。
【0015】 また、請求項5に記載の映像装置は、請求項2又は3において、前記制御回路 は、前記スイッチ回路のスイッチ切り換えを制御するようになされている。 更にまた、請求項6に記載の映像装置は、請求項1から5の記載において、前 記第2集積回路には、前記キャラクター信号発生器へ出力するキャラクタ−デー タを格納したROMを備えている。 また、請求項7に記載の映像装置は、請求項1から6において、前記第1集積 回路に発信器と逓倍器を備え、その発信器からの発信信号により第1集積回路を 同期動作させると共に、その逓倍器からの逓倍信号により第2集積回路を同期動 作させるようにしている。
【0016】
【考案の実施の形態】
次に、本考案のキャラクター信号を処理する映像装置の一実施例の形態につい て図1と共に説明する。同図において、図3〜図5と略同様の働きをする回路に は同一符号を付けて示す。 映像信号処理回路2を内蔵する第1集積回路(IC)21の内部には、映像信号 処理回路2と、前段から供給される映像信号と特定画面信号とを切り換えるスイ ッチ回路10と、そのスイッチ回路10から供給される映像信号又は特定画面信 号にキャラクター信号等を付加する重畳回路11等が内蔵されている。 また、第1集積回路21の中には色副搬送波発振回路12が設けられ、クリス タル共振器7と共に3.58MHZの周波数を発振し、この信号は色信号の復調 用基準信号として使用される。また、この周波数を逓倍器13により4逓倍され た14.3MHZはCCD遅延素子(図示せず)のクロック信号として使用され る。この4逓倍された14.3MHZの信号は緩衝増幅器(図示せず)を介して 取り出される。
【0017】 また、マイクロコントローラを内蔵する第2集積回路(IC)41の内部には、 マイクロコントローラと、キャラクター信号発生器14と、このキャラクター信 号発生器14のパターン信号が蓄積されているROM15と、制御回路(マイコ ン)16と、ブルーバック等の画面生成回路が内蔵されており、これらの回路が ICとして集積されている。そして、キャラクター信号発生器14の出力信号は 信号ラインmを介して重畳回路11に供給され、また、キャラクタ−信号発生器 14からのブルーバック画面信号とブルーバック画面信号にキャラクター信号を 付加した画面信号の2通りの画面信号(特定画面信号)が信号ラインnを介して スイッチ回路10の端子bに供給される。
【0018】 さて、映像信号にキャラクター信号を重畳するためには、重畳回路11におい て、高速のスイッチング制御信号で映像信号とキャラクター信号を切り換えるの ではなく、キャラクター信号そのもののレベルを検出して、映像信号とキャラク ター信号を切り換える。即ち、重畳回路11はキャラクタ−信号のレベル検出機 能を有し、キャラクタ−信号のレベルが所定レベルより小さければ、入力した映 像信号をそのまま出力し、キャラクター信号のレベルが所定レベルより大であれ ば、入力した映像信号にキャラクター信号を重畳して出力する。この重畳された キャラクター信号は、入力されたキャラクター信号と同じである必要はなく、キ ャラクタ−信号を任意にレベルシフトした例も容易に考えられる。このように重 畳回路においては映像信号をそのまま出力信号として出力する状態と、映像信号 とキャラクター信号を重畳した信号を出力信号として出力する状態の2つの状態 が切り換えられるようになされており、その際、キャラクター信号が2つの状態 の切り換え信号として用いられる。こうすることによりパルス状の高速のスイッ チング信号が不要となり、ノイズの発生を抑制できる。更に、キャラクター信号 とスイッチング信号の同期が乱れるタイミングずれ等の問題も原理的に発生しな くなる。
【0019】 本考案においては、更にキャラクター信号波形に特別の工夫がなされている。 即ち、図2(a)は普通の振幅波形を示す。図2(b)は本考案に使用する振幅波形 を示し、キャラクター信号に白レベル(例えば5V)と灰色レベル(グレイレベル) (例えば2.5V)を設定し、信号が0Vから5Vまで一気に立ち上がらないよう に振幅波形の途中に1個の段部(P)(P')が設定してある。一般に矩形波信号に 含まれる高調波成分は振幅変化が大きいほど高いエネルギ−を持つ。そのため、 0Vから5Vの変化の途中に2.5Vレベルを持たせることで高調波エネルギー を低く抑制できる。このようにすることにより、キャラクター信号の重畳回路1 1を映像処理回路の集積回路と一緒にIC化しても問題なく高品質の映像出力を 得ることができた。又、この2.5V(グレイレベル)は文字等のフチ取りとして 使用すると、高品位な文字等の表示が可能となる。 図2(c)は2個の段部(P)(P')及び(Q)(Q')を設定した例である。このよう にすると。更に高調波エネルギーを抑制することができる。
【0020】 スイッチ回路10、スイッチS1及びS2はマイクロコントローラ41の制御 バス17(I2Cバス)により制御される。そして、通常は図示の如くスイッチ回 路10の接続端子はa側に接続され。前段の映像信号が供給されている。そして 、前述のように映像信号が視聴に適しない場合や、視聴者の操作、マイクロコン トローラからの指示等に応じて、マイクロコントローラ内で生成された画面を出 すためにスイッチ回路10の接続端子は端子b側に接続される。このようにして 、前段からの映像信号が視聴に適さない場合にはブルーバック画面を出力し、メ ニュー画面を表示する場合には、信号ラインnにはキャラクターを付加したブル ーバック画面を出力する。また、信号ラインmにはキャラクター信号を出し、信 号ラインnにはブルーバック画面を出して、重畳回路11で重畳する方法もある が、このようにすると、文字の縁に色にじみが発生して、画面の品質が低下する 恐れがある。それ故、前述のような方法を採用する。
【0021】 このようにして、重畳回路11はパルス状の高速のスイッチング制御信号を必 要とすることなく、しかもキャラクタ信号の波形に工夫を加えることにより高調 波ノイズの影響を受けない回路に構成することが出来る。 また、逓倍器13より取り出された14.3MHの信号はOSD回路(ここでは キャラクタージェネレータを含んでいる)14と制御回路(マイコン)16の基準 信号として供給され、OSD回路ではブルーバック等の色信号を生成する基準信 号として使用される。ここで映像信号処理回路2からの色信号とOSD回路で生 成されるブルーバック等の色信号は位相まで同期出来るために、それらを切り換 える際のテレビモニタでの画面のチラツキ等の不都合は原理的に発生しない。
【0022】 更に、この14.3MHZの信号は制御回路(マイコン)16にも供給され、 制御動作の基準クロックとして使用される。マイコンの動作周波数は8〜16M HZ程度になっているので、14.3MHZは問題なく使用できる。しかし、V CR回路18のサーボ系等のように時間を計測する必要のある部分においては少 しソフト修正を必要とする。このようにして、従来使用の色信号処理用の3.5 8MHZとOSD用の14.3MHZと制御マイコン用の16MHZの高価なク リスタル共振器を3個から1個に減少させることが出来、低コストの回路構成に 出来る。 尚、(s)及び(t)はVCRのメカ(デッキ)18の制御用バス及びチューナー 1の制御用バスである。19及び20は制御回路内に設けられたそれぞれチュー ナ1及びVCRのデッキ18とのインターフェース回路である。
【0023】
【考案の効果】
このように本考案のキャラクター信号を処理する映像装置は、第1集積回路に おいてチューナ及び/又は映像記録再生装置からの映像信号(或るいは別の信号 源からの特定画面信号)を取り込んで、その取り込んだ映像信号(或るいは別の 信号源からの特定画面信号)をそのまま出力し、あるいは別の信号源から取り込 んだキャラクター信号を前記映像信号(或るいは別の信号源からの特定画面信号 )に重畳回路において重畳して出力し、第2集積回路において前記キャラクター 信号を発生するキャラクター信号発生器とその信号発生器へ制御信号を出力する 制御回路とを備える構成であり、また、必要に応じて第1集積回路内の重畳回路 の前段に映像信号と特定画面信号を選択的に切り換えるスイッチ回路を設ける構 成であり、簡単な回路構成でありながら映像信号にキャラクター信号を容易に重 畳でき、また映像信号と特定画面信号との切り換え等がスムーズに行うことが出 来、しかも、映像信号の処理系回路は外部ノイズの影響を受けにくいので、集積 回路化が容易となる。 また、請求項7におけるように、必要に応じて、第1集積回路の重畳回路にお いてキャラクター信号に映像信号を重畳する場合、その重畳回路は映像信号をそ のまま出力信号として出力する状態と、映像信号とキャラクタ−信号を重畳した 信号を出力信号として出力する状態の2つの状態が切り換えられるが、その際、 キャラクタ−信号がこの2つの状態の切り換え信号として用いられるので、高速 のスイッチング信号が不要となり、ノイズの発生を抑制できる。更に、従来の回 路におけるキャラクター信号とスイッチング信号の同期が乱れるタイミングずれ 等の問題も原理的に発生しない。 更にまた、請求項7におけるように、必要に応じて、テレビの色副搬送波発生 器の出力周波数を逓倍器で整数倍に逓倍し、その逓倍器の出力信号をキャラクタ −信号発生器の基準発信周波数として使用し、更に、映像信号を重畳回路に供給 すると共にキャラクター信号発生器から発生するキャラクター信号をスイッチン グ信号及びキャラクタ−信号として重畳回路に供給し、映像信号をスイッチング してキャラクタ−信号を重畳する構成にした場合、その回路構成が簡単であり、 しかも、前記キャラクター信号発生器の出力の信号波形は、その波形振幅の途中 に1段或るいは複数段の段部が設けられ、急峻な振幅波形の変化が抑制されて、 高調波エネルギーの発生が抑制される。それ故、テレビの色副搬送波発生器と、 その色副搬送波発生器の出力周波数を整数倍に逓倍する逓倍器と、映像信号処理 回路と、前段から映像信号が供給される重畳回路とを1個のIC集積回路に集積 することが出来る。 また、必要に応じて、キャラクター信号の波形を、波形振幅の途中に1段或る いは複数段の段部を設けるようにした場合には、急峻な振幅波形の変化が抑制さ れて、高調波エネルギーの発生が抑制されるので、映像信号への悪影響は一層抑 制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る映像装置の一実施形態の電気的構
成を示すブロック回路図である。
【図2】本考案に係る映像装置に使用する振幅波形を示
す波形図である。
【図3】従来のキャラクター信号を処理する映像装置を
示すブロック回路図である。
【図4】従来の他のキャラクター信号を処理する映像装
置を示すブロック回路図である。
【図5】従来の更に他のキャラクター信号を処理する映
像装置を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 チューナー 2 複合映像信号処理回路 3 OSD回路 4 マイクロコントローラ 5 制御バス 6,7,8 クリスタル共振器 9 スイッチング回路 10 スイッチ回路 11 重畳回路 12 色副搬送波発振回路 13 逓倍器 14 キャラクター信号発生器 15 ROM 16 制御回路 17 制御バス 18 VCRデッキ 19,20 インターフェース回路 21 第1集積回路(IC) 41 第2集積回路(IC) S1,S2 スイッチ回路 m,n 信号ライン s,t 制御バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】チューナ及び/又は映像記録再生装置から
    の映像信号を取り込んで、その取り込んだ映像信号をそ
    のまま出力し、あるいは別の信号源から取り込んだキャ
    ラクター信号を前記映像信号に重畳して出力する第1集
    積回路と、 前記第1集積回路へ前記キャラクター信号を出力する第
    2集積回路と、からなり、 前記第1集積回路には、少なくとも前記第2集積回路か
    ら出力されたキャラクタ−信号を映像信号に重畳する重
    畳回路を備え、 前記第2集積回路には、少なくとも前記キャラクター信
    号を発生するキャラクター信号発生器と、該信号発生器
    へ制御信号を出力する制御回路とを備えることを特徴と
    する映像装置。
  2. 【請求項2】チューナ及び/又は映像記録再生装置から
    の映像信号及び別の信号源からの特定画面信号を取り込
    んで、その取り込んだ映像信号又は特定画面信号をその
    まま出力し、あるいは別の信号源から取り込んだキャラ
    クター信号を前記映像信号又は特定画面信号に重畳して
    出力する第1集積回路と、 前記第1集積回路へ前記キャラクター信号を出力すると
    共に、前記特定画面信号を出力する第2集積回路と、か
    らなり、 前記第1集積回路には、少なくとも前記第2集積回路か
    ら出力されたキャラクタ−信号を映像信号又は特定画面
    信号に重畳する重畳回路と、該重畳回路の前段に設けら
    れ前記映像信号と前記特定画面信号を選択的に切り換え
    て前記重畳回路へ入力するスイッチ回路とを備え、 前記第2集積回路には、少なくとも前記キャラクター信
    号及び特定画面信号を発生するキャラクター信号発生器
    と、該信号発生器へ制御信号を出力する制御回路とを備
    えることを特徴とする映像装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチ回路が前記特定画面信号を重
    畳回路へ入力する側へ切り換えられた場合には、前記第
    2集積回路はキャラクター信号を出力しない請求項2に
    記載の映像装置。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、前記チューナ及び/又は
    映像記録再生装置の制御用インターフェースを備える請
    求項1から3のいずれかに記載の映像装置。
  5. 【請求項5】前記制御回路は、前記スイッチ回路のスイ
    ッチ切り換えを制御する請求項2又は3に記載の映像装
    置。
  6. 【請求項6】前記第2集積回路には、前記キャラクター
    信号発生器へ出力するキャラクタ−データを格納したR
    OMを備える請求項1から5のいずれかに記載の映像装
    置。
  7. 【請求項7】前記第1集積回路に発信器と逓倍器を備
    え、該発信器からの発信信号により第1集積回路を同期
    動作させると共に、該逓倍器からの逓倍信号により第2
    集積回路を同期動作させる請求項1から6のいずれかに
    記載の映像装置。
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