JP3045833B2 - 防滴防水カメラ用レンズ鏡筒 - Google Patents
防滴防水カメラ用レンズ鏡筒Info
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- G02—OPTICS
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- G02B23/00—Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
- G02B23/16—Housings; Caps; Mountings; Supports, e.g. with counterweight
- G02B23/22—Underwater equipment
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
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- G02B7/00—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
- G02B7/02—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
- G02B7/04—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
- G02B7/10—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
- G02B7/102—Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B17/00—Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
- G03B17/02—Bodies
- G03B17/08—Waterproof bodies or housings
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、防滴防水カメラ用レン
ズ鏡筒に関し、特に、光軸方向に進退動可能なズーミン
グ鏡筒を有する防滴防水カメラ用レンズ鏡筒に関する。
ズ鏡筒に関し、特に、光軸方向に進退動可能なズーミン
グ鏡筒を有する防滴防水カメラ用レンズ鏡筒に関する。
【０００２】
【従来技術およびその問題点】近年、雨、波しぶきある
いは沢の水等に濡れても、その水滴が内部に侵入しない
ものや、海、プール等の浅い水中ならば撮影可能な防滴
防水カメラが市販されている。
いは沢の水等に濡れても、その水滴が内部に侵入しない
ものや、海、プール等の浅い水中ならば撮影可能な防滴
防水カメラが市販されている。
【０００３】例えばズーム機能を備えた防滴防水カメラ
の場合、光軸方向に進退動するズーミング鏡筒部の防滴
防水化の方法として、固定レンズ鏡筒のレンズ進退開口
またはカメラボディ前壁に設けられたレンズ進退開口と
ズーミング鏡筒との間に防水パッキンを介在させて水密
化することが考えられる。この場合、ズーミング鏡筒
は、その外周面にＯリングなどの防水パッキンが適切に
密接するように歪の極めて少ない円筒であることが要求
される。しかしながら、駆動カム機構によって光軸方向
に進退動する移動枠とズーミング鏡筒とを結合する従来
のズーミング鏡筒の場合、該両要素を直接ネジなどによ
ってに固定していた。そのため、両部材をネジで締め付
ける際、ズーミング鏡筒と移動枠との嵌合部における半
径方向の大きさの違い、即ち嵌合クリアランスによって
ズーミング鏡筒が半径方向に歪を生じる傾向があること
が判明した。一般のズームレンズ内蔵カメラでは支障は
ないが、防滴防水カメラ用レンズ鏡筒の場合、光軸方向
に進退動するズーミング鏡筒の鏡筒外周面は防水パッキ
ンとの摺接部であり、鏡筒外周面における変形や歪は防
滴防水構造に支障を来し水密性能を損なう恐れがある。
の場合、光軸方向に進退動するズーミング鏡筒部の防滴
防水化の方法として、固定レンズ鏡筒のレンズ進退開口
またはカメラボディ前壁に設けられたレンズ進退開口と
ズーミング鏡筒との間に防水パッキンを介在させて水密
化することが考えられる。この場合、ズーミング鏡筒
は、その外周面にＯリングなどの防水パッキンが適切に
密接するように歪の極めて少ない円筒であることが要求
される。しかしながら、駆動カム機構によって光軸方向
に進退動する移動枠とズーミング鏡筒とを結合する従来
のズーミング鏡筒の場合、該両要素を直接ネジなどによ
ってに固定していた。そのため、両部材をネジで締め付
ける際、ズーミング鏡筒と移動枠との嵌合部における半
径方向の大きさの違い、即ち嵌合クリアランスによって
ズーミング鏡筒が半径方向に歪を生じる傾向があること
が判明した。一般のズームレンズ内蔵カメラでは支障は
ないが、防滴防水カメラ用レンズ鏡筒の場合、光軸方向
に進退動するズーミング鏡筒の鏡筒外周面は防水パッキ
ンとの摺接部であり、鏡筒外周面における変形や歪は防
滴防水構造に支障を来し水密性能を損なう恐れがある。
【０００４】
【発明の目的】本発明は、上述した問題点に鑑みてなさ
れたもので、水密性内を損なわずにズーミング動作が可
能な防滴防水カメラ用レンズ鏡筒を得ることを目的とし
ている。
れたもので、水密性内を損なわずにズーミング動作が可
能な防滴防水カメラ用レンズ鏡筒を得ることを目的とし
ている。
【０００５】
【発明の概要】本発明は、光軸方向に進退動するズーミ
ング鏡筒と；このズーミング鏡筒に同心状に嵌入し、該
ズーミング鏡筒と一体となって光軸方向に進退動する移
動枠と；上記ズーミング鏡筒を取り囲む固定部のレンズ
進退開口と上記ズーミング鏡筒との間に介在し、上記ズ
ーミング鏡筒の外周面に密接する環状シール部材と；上
記ズーミング鏡筒と上記移動枠との間に介在し、該ズー
ミング鏡筒および該移動枠とは別部材として構成された
仲介部材と；上記移動枠の外周に形成された、上記仲介
部材の少なくとも一部を嵌入させる凹部と；を備え、上
記仲介部材は、上記移動枠の上記凹部に嵌入され且つ上
記ズーミング鏡筒に固定されて上記ズーミング鏡筒と上
記移動枠とを結合していることを特徴とする。
ング鏡筒と；このズーミング鏡筒に同心状に嵌入し、該
ズーミング鏡筒と一体となって光軸方向に進退動する移
動枠と；上記ズーミング鏡筒を取り囲む固定部のレンズ
進退開口と上記ズーミング鏡筒との間に介在し、上記ズ
ーミング鏡筒の外周面に密接する環状シール部材と；上
記ズーミング鏡筒と上記移動枠との間に介在し、該ズー
ミング鏡筒および該移動枠とは別部材として構成された
仲介部材と；上記移動枠の外周に形成された、上記仲介
部材の少なくとも一部を嵌入させる凹部と；を備え、上
記仲介部材は、上記移動枠の上記凹部に嵌入され且つ上
記ズーミング鏡筒に固定されて上記ズーミング鏡筒と上
記移動枠とを結合していることを特徴とする。
【０００６】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する。
図１は、本発明を適用したレンズ鏡筒を備えたカメラの
光軸より上半分を示した簡略断面図である。尚、本実施
例でのレンズ鏡筒のズーミング方式は、本発明者が特願
昭６３−２４２０９９（平成２年３月２９日公開）の
「ズームレンズ鏡筒」の中で開示したズーミング方式と
同一のものである。
図１は、本発明を適用したレンズ鏡筒を備えたカメラの
光軸より上半分を示した簡略断面図である。尚、本実施
例でのレンズ鏡筒のズーミング方式は、本発明者が特願
昭６３−２４２０９９（平成２年３月２９日公開）の
「ズームレンズ鏡筒」の中で開示したズーミング方式と
同一のものである。
【０００７】カメラボディ３０内には、光軸方向に進退
動する可動レンズ鏡筒１５（ズーミング鏡筒）が納まっ
ている。この図での可動レンズ鏡筒１５は、ズーミング
によって焦点距離を最も短くした状態にある。この可動
レンズ鏡筒１５の前部には保護ガラス７が設けられてお
り、Ｏリング９、保護ガラス固定環１０によって、保護
ガラス７が可動レンズ鏡筒１５の前部に水密状に固定さ
れている。図中の８はＯリング９の保持枠であり、Ｏリ
ングの内部への移動を規制している。保護ガラス７の内
部には、前群レンズ保持枠３に支持された前群レンズ１
を有している。前群レンズ保持枠３は、その後部外周面
にヘリコイドネジ部３ａが形成されており、該ヘリコイ
ドねじ部３ａは、前群レンズ枠３の上部に位置するＡＦ
・ＡＥユニット５のヘリコイドネジ部５ａと螺合してい
る。そして、ＡＦ・ＡＥユニット５の前部にある駆動ピ
ン５ｂが前群レンズ保持枠３に設けられた係合部６に光
軸方向に摺動自在に係合している。カメラボディ３０の
後部には、空気透過膜３１が設けられている。これらの
構造によって、前群レンズ１はＡＦ・ＡＥユニット５に
より合焦のために光軸方向に移動される。
動する可動レンズ鏡筒１５（ズーミング鏡筒）が納まっ
ている。この図での可動レンズ鏡筒１５は、ズーミング
によって焦点距離を最も短くした状態にある。この可動
レンズ鏡筒１５の前部には保護ガラス７が設けられてお
り、Ｏリング９、保護ガラス固定環１０によって、保護
ガラス７が可動レンズ鏡筒１５の前部に水密状に固定さ
れている。図中の８はＯリング９の保持枠であり、Ｏリ
ングの内部への移動を規制している。保護ガラス７の内
部には、前群レンズ保持枠３に支持された前群レンズ１
を有している。前群レンズ保持枠３は、その後部外周面
にヘリコイドネジ部３ａが形成されており、該ヘリコイ
ドねじ部３ａは、前群レンズ枠３の上部に位置するＡＦ
・ＡＥユニット５のヘリコイドネジ部５ａと螺合してい
る。そして、ＡＦ・ＡＥユニット５の前部にある駆動ピ
ン５ｂが前群レンズ保持枠３に設けられた係合部６に光
軸方向に摺動自在に係合している。カメラボディ３０の
後部には、空気透過膜３１が設けられている。これらの
構造によって、前群レンズ１はＡＦ・ＡＥユニット５に
より合焦のために光軸方向に移動される。
【０００８】ＡＦ・ＡＥユニット５の後端部は移動枠１
３の前端部に結合、固定されている。この移動枠１３
は、リング部材１４（仲介部材）を介して可動レンズ鏡
筒１５に結合されている（リング部材１４を介して可動
レンズ鏡筒１５が移動枠１３に結合する構成は本発明の
特徴であるが、後程この部分の説明をする）。移動枠１
３の後端部の外周面には３か所に孔１３ｄが形成されて
おり、それら各々の孔にガイドピン１８が突設されてい
る。このガイドピン１８は、カメラボディ３０に何らか
の手段によって固定されている固定枠１９に設けられた
直進案内溝１９ａに係合している。またガイドピン１８
の上部は駆動カム環２０に設けられたカム溝２０ｂに係
合している。この駆動カム環２０は、その外周面にギヤ
部２０ａを備えており、駆動ピニオン２１と噛合してい
る。この駆動ピニオン２１には、図示しないズーミング
モーターからの駆動力が駆動伝達ロッド２２によって伝
達される。
３の前端部に結合、固定されている。この移動枠１３
は、リング部材１４（仲介部材）を介して可動レンズ鏡
筒１５に結合されている（リング部材１４を介して可動
レンズ鏡筒１５が移動枠１３に結合する構成は本発明の
特徴であるが、後程この部分の説明をする）。移動枠１
３の後端部の外周面には３か所に孔１３ｄが形成されて
おり、それら各々の孔にガイドピン１８が突設されてい
る。このガイドピン１８は、カメラボディ３０に何らか
の手段によって固定されている固定枠１９に設けられた
直進案内溝１９ａに係合している。またガイドピン１８
の上部は駆動カム環２０に設けられたカム溝２０ｂに係
合している。この駆動カム環２０は、その外周面にギヤ
部２０ａを備えており、駆動ピニオン２１と噛合してい
る。この駆動ピニオン２１には、図示しないズーミング
モーターからの駆動力が駆動伝達ロッド２２によって伝
達される。
【０００９】上記の構造によって、ズーミングモーター
の駆動力は、駆動伝達ロッド２２、駆動ピニオン２１、
駆動カム環２０、ガイドピン１８、移動枠１３およびリ
ング部材１４を介して可動レンズ鏡筒１５に伝わり、こ
れによって該可動レンズ鏡筒１５は光軸方向に前後移動
する。なお、カメラボディ３０の固定レンズ鏡筒部３
０’（可動レンズ鏡筒を取り囲む固定部）内側の、可動
レンズ鏡筒１５との隙間に備えられた環状シール部材２
３は可動レンズ鏡筒１５の外周面に摺接密着しており、
可動レンズ鏡筒１５のズーミング動作によってレンズ鏡
筒内部に水滴、異物が浸入するのを防いでいる。
の駆動力は、駆動伝達ロッド２２、駆動ピニオン２１、
駆動カム環２０、ガイドピン１８、移動枠１３およびリ
ング部材１４を介して可動レンズ鏡筒１５に伝わり、こ
れによって該可動レンズ鏡筒１５は光軸方向に前後移動
する。なお、カメラボディ３０の固定レンズ鏡筒部３
０’（可動レンズ鏡筒を取り囲む固定部）内側の、可動
レンズ鏡筒１５との隙間に備えられた環状シール部材２
３は可動レンズ鏡筒１５の外周面に摺接密着しており、
可動レンズ鏡筒１５のズーミング動作によってレンズ鏡
筒内部に水滴、異物が浸入するのを防いでいる。
【００１０】一方、可動レンズ鏡筒１５後部に位置する
移動枠１３は内部に後群レンズ２を有している。後群レ
ンズ２は、後群レンズ支持枠４によって支持されてお
り、この後群レンズ支持枠４は図示しない直線案内機構
によって光軸方向に移動可能に保持されている。後群レ
ンズ支持枠４はまた、その一端部を移動枠１３に当接さ
せた付勢ばね１１の他端部が当接されることによって光
軸の後方向に付勢されている。一方、移動枠１３の内部
後方には、後群レンズ２を移動枠１３に対して相対的に
光軸方向に移動させる駆動カム筒１２（図５参照）が設
けられている。この駆動カム筒１２のカム面１２ａが後
群レンズ支持枠４に設けられたガイドピン４ａに摺接し
て、後群レンズ支持枠４の上記付勢ばね１１による光軸
後方向への移動を規制している。図１中の１７は、駆動
カム筒１２が光軸方向に移動しないように移動枠１３の
後端部に固着された押え板である。
移動枠１３は内部に後群レンズ２を有している。後群レ
ンズ２は、後群レンズ支持枠４によって支持されてお
り、この後群レンズ支持枠４は図示しない直線案内機構
によって光軸方向に移動可能に保持されている。後群レ
ンズ支持枠４はまた、その一端部を移動枠１３に当接さ
せた付勢ばね１１の他端部が当接されることによって光
軸の後方向に付勢されている。一方、移動枠１３の内部
後方には、後群レンズ２を移動枠１３に対して相対的に
光軸方向に移動させる駆動カム筒１２（図５参照）が設
けられている。この駆動カム筒１２のカム面１２ａが後
群レンズ支持枠４に設けられたガイドピン４ａに摺接し
て、後群レンズ支持枠４の上記付勢ばね１１による光軸
後方向への移動を規制している。図１中の１７は、駆動
カム筒１２が光軸方向に移動しないように移動枠１３の
後端部に固着された押え板である。
【００１１】後群レンズ支持枠４と一体に設けられたガ
イドピン４ａは、移動枠１３の内周面に設けられた直進
案内溝１３ｂに係合している。駆動カム筒１２は、ガイ
ドピン２５を有しており、そのガイドピン２５は、駆動
カム環２０に設けられたカム溝２０ｂとは別の、図１の
断面には表われていない図示しないカム溝に係合してい
る。この構造によって、駆動カム環２０が回転すると、
ズーミング動作が行なわれ、それと同時に駆動カム筒１
２も回転し後群レンズ２が光軸方向に移動する。
イドピン４ａは、移動枠１３の内周面に設けられた直進
案内溝１３ｂに係合している。駆動カム筒１２は、ガイ
ドピン２５を有しており、そのガイドピン２５は、駆動
カム環２０に設けられたカム溝２０ｂとは別の、図１の
断面には表われていない図示しないカム溝に係合してい
る。この構造によって、駆動カム環２０が回転すると、
ズーミング動作が行なわれ、それと同時に駆動カム筒１
２も回転し後群レンズ２が光軸方向に移動する。
【００１２】ここで本発明のレンズ鏡筒について説明す
る。図２は本発明を適用した可動レンズ鏡筒１５、リン
グ部材１４および移動枠１３の分解斜視外観図である。
図示簡略化のため、移動枠１３に備えられるべき他の要
素は図示していない。結合用のリング部材１４は、半径
方向に弾性変形可能な合成樹脂やダイカストなどで成型
されている。このリング部材１４のリング内面には、位
置決定用凸部１４ａが円周方向に等間隔で３か所設けら
れている。さらに、これら位置決定用凸部１４ａの各々
の中央部に合わせて結合用の雌ねじ孔１４ｂが形成され
ている。一方、移動枠１３の外周面には結合用のリング
部材１４を嵌合するための結合用環状溝１３ａが形成さ
れおり、さらに該結合用環状溝１３ａの溝底面には、リ
ング部材１４に設けられた各々の位置決定用凸部１４ａ
に対応して位置決定用凹部１３ｃが形成されている。ま
た、可動レンズ鏡筒１５には、その内周面に上記リング
部材１４をネジ１６によって固定するための結合用のネ
ジ孔１５ａが穿設されている。したがって、移動枠１３
にリング部材１４を含む備わるべき要素がすべて取り付
けられた後、可動レンズ鏡筒１５を上記移動枠１３に外
嵌し、可動レンズ鏡筒１５に穿設されたネジ孔１５ａを
通してリング部材１４に形成された雌ネジ孔１４ｂにネ
ジ１６を螺合し両部材を結合する。上記ズーミング鏡筒
１５、リング部材１４および移動枠１３の結合部分の断
面図を図３に示す。
る。図２は本発明を適用した可動レンズ鏡筒１５、リン
グ部材１４および移動枠１３の分解斜視外観図である。
図示簡略化のため、移動枠１３に備えられるべき他の要
素は図示していない。結合用のリング部材１４は、半径
方向に弾性変形可能な合成樹脂やダイカストなどで成型
されている。このリング部材１４のリング内面には、位
置決定用凸部１４ａが円周方向に等間隔で３か所設けら
れている。さらに、これら位置決定用凸部１４ａの各々
の中央部に合わせて結合用の雌ねじ孔１４ｂが形成され
ている。一方、移動枠１３の外周面には結合用のリング
部材１４を嵌合するための結合用環状溝１３ａが形成さ
れおり、さらに該結合用環状溝１３ａの溝底面には、リ
ング部材１４に設けられた各々の位置決定用凸部１４ａ
に対応して位置決定用凹部１３ｃが形成されている。ま
た、可動レンズ鏡筒１５には、その内周面に上記リング
部材１４をネジ１６によって固定するための結合用のネ
ジ孔１５ａが穿設されている。したがって、移動枠１３
にリング部材１４を含む備わるべき要素がすべて取り付
けられた後、可動レンズ鏡筒１５を上記移動枠１３に外
嵌し、可動レンズ鏡筒１５に穿設されたネジ孔１５ａを
通してリング部材１４に形成された雌ネジ孔１４ｂにネ
ジ１６を螺合し両部材を結合する。上記ズーミング鏡筒
１５、リング部材１４および移動枠１３の結合部分の断
面図を図３に示す。
【００１３】本実施例では、可動レンズ鏡筒１５と移動
枠１３との結合を確実なものにするために次のような手
段で対処している。図４に示す様に、リング部材１４の
雌ネジ孔１４ｂの中心と、可動レンズ鏡筒１５のネジ孔
１５ａの中心を光軸方向に距離Δ分ずらしてある。そし
て、ネジ１６で両要素を結合すると可動レンズ鏡筒１５
の後端部１５ｂと移動枠１３の図中Ｂ面とが互いに押圧
し合い、またリング部材１４の端面１４ｃと移動枠１３
の図中Ａ面とが互いに押圧し合う。これによって、可動
レンズ鏡筒１５と移動枠１３とは互いに確実に結合しあ
い、また移動枠１３ａの結合用環状溝１３ａとリング手
段１４との光軸方向における嵌合クリアランスによる光
軸方向のがたを無くすことが可能である。
枠１３との結合を確実なものにするために次のような手
段で対処している。図４に示す様に、リング部材１４の
雌ネジ孔１４ｂの中心と、可動レンズ鏡筒１５のネジ孔
１５ａの中心を光軸方向に距離Δ分ずらしてある。そし
て、ネジ１６で両要素を結合すると可動レンズ鏡筒１５
の後端部１５ｂと移動枠１３の図中Ｂ面とが互いに押圧
し合い、またリング部材１４の端面１４ｃと移動枠１３
の図中Ａ面とが互いに押圧し合う。これによって、可動
レンズ鏡筒１５と移動枠１３とは互いに確実に結合しあ
い、また移動枠１３ａの結合用環状溝１３ａとリング手
段１４との光軸方向における嵌合クリアランスによる光
軸方向のがたを無くすことが可能である。
【００１４】本発明の別の実施例を図６に示す。この実
施例では、可動レンズ鏡筒１５と移動枠１３を結合する
ために上記実施例で使用した結合用部材であるＣ形状の
リング部材１４の代わりにナットを使用している。本実
施例では六角ナットを採用している。移動枠１３’の、
可動レンズ鏡筒１５’が嵌合する部分の外周面に、周方
向等角度に複数個、この実施例では３か所、六角ナット
５１に対応する六角ナット受孔５０を設け、各々の孔に
六角ナット５１を埋め込む。そして、移動枠１３’に備
わるべき要素がすべて取り付けられた後、可動レンズ鏡
筒１５’を外嵌し、ネジ１６’をネジ孔１５’ａに通し
て六角ナット５１に螺合させ両部材を結合する。本実施
例での可動レンズ鏡筒１５’と移動枠１３’との結合を
確実なものにするための手段は、上記実施例と同様の方
法によって行なわれる。すなわち、移動枠１３’に可動
レンズ鏡筒１５’を外嵌した際に、ネジ孔１５’ａの中
心と六角ナット５１のネジ孔の中心とを光軸方向ににあ
る一定の距離ずらしておく。他の部分は上記実施例と同
一である。
施例では、可動レンズ鏡筒１５と移動枠１３を結合する
ために上記実施例で使用した結合用部材であるＣ形状の
リング部材１４の代わりにナットを使用している。本実
施例では六角ナットを採用している。移動枠１３’の、
可動レンズ鏡筒１５’が嵌合する部分の外周面に、周方
向等角度に複数個、この実施例では３か所、六角ナット
５１に対応する六角ナット受孔５０を設け、各々の孔に
六角ナット５１を埋め込む。そして、移動枠１３’に備
わるべき要素がすべて取り付けられた後、可動レンズ鏡
筒１５’を外嵌し、ネジ１６’をネジ孔１５’ａに通し
て六角ナット５１に螺合させ両部材を結合する。本実施
例での可動レンズ鏡筒１５’と移動枠１３’との結合を
確実なものにするための手段は、上記実施例と同様の方
法によって行なわれる。すなわち、移動枠１３’に可動
レンズ鏡筒１５’を外嵌した際に、ネジ孔１５’ａの中
心と六角ナット５１のネジ孔の中心とを光軸方向ににあ
る一定の距離ずらしておく。他の部分は上記実施例と同
一である。
【００１５】上記実施例では結合用部材として、六角ナ
ットを使用したが、四角ナットなどの他形状のナットを
使用しても構わない。
ットを使用したが、四角ナットなどの他形状のナットを
使用しても構わない。
【００１６】また、本願発明の防滴防水用レンズ鏡筒
は、カメラボディと一体構造のレンズ鏡筒、もしくはカ
メラボディから着脱機能なレンズ鏡筒の何れにも適用可
能である。
は、カメラボディと一体構造のレンズ鏡筒、もしくはカ
メラボディから着脱機能なレンズ鏡筒の何れにも適用可
能である。
【００１７】また、上記二つの実施例においては、移動
枠１３または１３’に設けられたガイドピン１８が駆動
カム環２０のカム溝２０ｂに摺接することによって可動
レンズ鏡筒が進退動する様に構成されているが、上記ガ
イドピン１８を可動レンズ鏡筒に設ける構成にしてもよ
い。
枠１３または１３’に設けられたガイドピン１８が駆動
カム環２０のカム溝２０ｂに摺接することによって可動
レンズ鏡筒が進退動する様に構成されているが、上記ガ
イドピン１８を可動レンズ鏡筒に設ける構成にしてもよ
い。
【００１８】
【発明の効果】以上のように本発明の防滴防水カメラ用
レンズ鏡筒によれば、ズーミング動作によって固定レン
ズ鏡筒から出入りするレンズ鏡筒の変形、歪を抑えるこ
とができ、水密性能を損なわずにズーミング動作が可能
な防滴防水カメラ用レンズ鏡筒を提供することが可能と
なる。
レンズ鏡筒によれば、ズーミング動作によって固定レン
ズ鏡筒から出入りするレンズ鏡筒の変形、歪を抑えるこ
とができ、水密性能を損なわずにズーミング動作が可能
な防滴防水カメラ用レンズ鏡筒を提供することが可能と
なる。
【図１】本発明を適用したレンズ鏡筒を備えたカメラの
光軸より上半分を示した簡略断面図である。
光軸より上半分を示した簡略断面図である。
【図２】本発明の要部である可動レンズ鏡筒、リング部
材および移動部材の分解斜視外観図である。
材および移動部材の分解斜視外観図である。
【図３】ズーミング鏡筒、リング部材および移動枠の結
合部分の断面図である。
合部分の断面図である。
【図４】本発明の要部である可動レンズ鏡筒、リング部
材および移動部材の結合構造を示す結合部の光軸方向で
の断面図である。
材および移動部材の結合構造を示す結合部の光軸方向で
の断面図である。
【図５】駆動カム筒の斜視外観図である。
【図６】図２とは別の実施例における可動レンズ鏡筒、
リング部材および移動部材の分解斜視外観図である。
リング部材および移動部材の分解斜視外観図である。
１ 前群レンズ ２ 後群レンズ ３ 前群レンズ枠 ４ 後群レンズ枠 ５ ＡＦ・ＡＥユニット ７ 保護ガラス １２ 駆動カム環 １３ 移動枠 １４ リング部材 １５ 可動レンズ鏡筒 １６ ネジ １８ ガイドピン １９ 固定枠 ２０ 駆動カム環 ２１ 駆動ピニオン ２２ 駆動伝達ロッド ２３ 環状シール部材
Claims (3)
- 【請求項１】 光軸方向に進退動するズーミング鏡筒
と； このズーミング鏡筒に同心状に嵌入し、該ズーミング鏡
筒と一体となって光軸方向に進退動する移動枠と； 上記ズーミング鏡筒を取り囲む固定部のレンズ進退開口
と上記ズーミング鏡筒との間に介在し、上記ズーミング
鏡筒の外周面に密接する環状シール部材と； 上記ズーミング鏡筒と上記移動枠との間に介在し、該ズ
ーミング鏡筒および該移動枠とは別部材として構成され
た仲介部材と； 上記移動枠の外周に形成された、上記仲介部材の少なく
とも一部を嵌入させる凹部と； を備え、 上記仲介部材は、上記移動枠の上記凹部に嵌入され且つ
上記ズーミング鏡筒に固定されて上記ズーミング鏡筒と
上記移動枠とを結合していること を特徴とする防滴防水
カメラ用レンズ鏡筒。 - 【請求項２】 請求項１に記載の防滴防水カメラ用レン
ズ鏡筒において、仲介部材はＣ形状のリング部材として
構成され、凹部は、移動枠の外周面に形成された、上記
リング部材が嵌合する環状溝として構成されており、該
環状溝に上記リング部材を嵌合し、該リング部材をズー
ミング鏡筒の内周面にネジ止めすることによってズーミ
ング鏡筒と移動枠を結合させる防滴防水カメラ用レンズ
鏡筒。 - 【請求項３】 請求項１に記載の防滴防水カメラ用レン
ズ鏡筒において、仲介部材は複数のナットとして構成さ
れ、凹部は、移動枠の外周面に形成された、上記複数の
ナットが各々嵌入する複数の嵌入穴として構成されてお
り、該嵌入穴に上記ナットを各々嵌入し、該ナットの各
々をズーミング鏡筒の内周面にネジ止めすることによっ
てズーミング鏡筒と移動枠を結合させる防滴防水カメラ
用レンズ鏡筒。
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