JP2011237595A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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高志 小山
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Abstract

【課題】従来のレンズ鏡筒では、止め環を鏡筒本体にビスで固定する構造となっていたため、外装カバーとしてゴムを使用できない場合やゴム以外の材料を使用したい場合に、ビスや接着剤を使用することができないという点である。
【解決手段】複数のレンズを光軸方向に並べて固定又は移動可能に支持する鏡筒環16と、その鏡筒環を光軸方向に移動可能に保持する固定保持環15と、フォーカス操作環22と、前部保持環23と、を備えている。フォーカス操作環22は、固定保持環15に回転自在に支持され、前部保持環23は、固定保持環15にバヨネット結合されることによりフォーカス操作環の抜け出しを防止する。この固定保持環15と前部保持環23との間に、相対的な回転変位を防止するストッパピン50を介在させて設けた。
【選択図】図12

Description

本発明は、操作環を保持環に回転自在に支持したレンズ鏡筒及びそのレンズ鏡筒を備えた撮像装置に関し、特に、操作環の抜け出しを防止する保持環の取付構造に関する。
デジタルスチルカメラ等の撮像装置に使用される交換レンズ等のレンズ鏡筒には、フォーカス操作環やズーム操作環等の操作環が第1の保持環に対して回転自在な状態で使用されている。この種の操作環は、一般に、第1の保持環に対して、光軸方向の一側から組み立てられ、その後に組み立てられる第2の保持環をビスによって第1の保持環にネジ止めすることにより、操作環が第1の保持環から抜け出すのを防止している。このときに、ビスが外観に露出して見栄えが悪くなるのを防止するために、時にはゴム製の外装カバーで覆い、また、シール部材などで隠すような外観品位の改善をしばしば行っている。
従来の、この種のレンズ鏡筒としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、交換レンズのフォーカシングやズーミング等の位置を検出する位置検出装置を使用したレンズ鏡筒が記載されている。この特許文献1に記載されたレンズ鏡筒に係る位置検出装置は、位置検出のための導電パターンと、その導電パターン上を摺動し且つリード線が接続された複数のブラシとを有している。複数のブラシの内、少なくとも1本のブラシの摺動面が他のブラシの摺動面の一部を共用するように構成した、ことを特徴としている。
このような構成を有する位置検出装置(以下「第1の従来例」という。)によれば、少なくとも1本のブラシの摺動面を他のブラシの摺動面の一部と共用させることにより、ブラシの小型化、小幅化ができる。更に、導電パターンも小面積化、小幅化できる、という効果が期待される(特許文献1の発明の効果の欄)。
また、従来のレンズ鏡筒の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、透過光量を調整することのできる物性素子を利用した透過光量調整手段を有するレンズ鏡筒に関するものが記載されている。この特許文献2に係るレンズ鏡筒は、焦点位置或いは焦点距離の変化に対応して入光する光線高さが変化することにより球面収差等が発生し易くなる光学系に関する。レンズ鏡筒は、光透過領域が複数に分割されている物性素子を利用した透過光量調整手段を有し、その手段は、焦点位置或いは焦点距離の変化に対応して複数に分割されている光透過領域の動作領域を変化させる、ことを特徴としている。
このような構成を有するレンズ鏡筒(以下「第2の従来例」という。)では、光透過領域が複数に分割されている物性素子を利用した透過光量調整手段を配置している。これにより、設計上制約となることの少ないより省スペースな有害光除去のための絞り装置を実現できる、という効果が期待される(特許文献2の段落[0039])。
しかしながら、第1の従来例の場合、防塵シートを挟み込む止め環を鏡筒本体の先端に配置し、その止め環をビスによって直径方向外側から締め付けて、止め環を鏡筒本体に固定する構造となっている。これにより、ビスが外観に露出しているために見栄えの悪いものとなっている。その改善策として、ビスの頭部をゴムで形成した外装カバーによって覆い隠し、ビスの頭部が露出されるのを防止して、外観上の見栄えが悪化するのを防ぐ方法がある。ところが、外装カバーとしてゴムを使用することや、シール部材等でビスの頭部を隠すことがデザイン上に不自然であったりする場合は、採用しづらい対策である。また、固定手段としてビスを使用する場合には、ビス止め部分の寸法はビスの直径に加えて、それに対応した肉厚が雌ネジ側に必要となり、その部分が肉厚になって全体が大型化されることになる点が問題である。また、ビスを使用せずに接着剤を使用して止め環を固定する場合は、その後に止め環の分解が不可能になるという問題がある。
また、第2の従来例の場合、特許文献2の図1等において、ビスは現されていないが、ビスを螺合するための穴が現されていて、直進筒の先端に1群鏡筒がビスで固定される状態が推測できるように開示されている。この従来技術では、ビスの前にカバーが配置されており、そのカバーでビスの頭部を隠している。これにより、ビスの頭部が外観上に現れないようにして、外観上の見栄えが悪くなるのを防いでいる。その結果、この第2の従来例の場合においても、第1の従来例の場合と同様に、固定手段としてビスを使用した場合の問題が生じていた。
特開平2−170002号公報 特開2004−94052号公報
解決しようとする問題点は、従来のレンズ鏡筒では、止め環を鏡筒本体にビスで固定する構造となっており、ビスの頭部が露出されて、外観上の見栄えが悪くなっていた。そのために、別部材としてゴム製の外装カバーを配置したり、シール部材等で外観の改善を行うことは可能であるが、部品点数が増えると共に、製品全体が大型化する問題があった。また、止め環を接着固定する場合には、後に分解ができなくなり、メンテナンスに支障が出ることが問題であった。
本発明のレンズ鏡筒は、複数のレンズを光軸方向に並べて固定又は移動可能に支持する鏡筒環と、その鏡筒環を光軸方向に移動可能に保持する第1の保持環と、操作環と、第2の保持環と、を備えている。操作環は、第1の保持環に回転自在に支持され、第2の保持環は、第1の保持環にバヨネット結合されることにより操作環の抜け出しを防止する。この第1の保持環と第2の保持環との間に、相対的な回転変位を防止するストッパピンを介在させて設けた。
本発明の撮像装置は、複数のレンズを有するレンズ鏡筒と、そのレンズ鏡筒が固定又は着脱可能に装着される撮像装置本体とを備えている。レンズ鏡筒は、複数のレンズを光軸方向に並べて固定又は移動可能に支持する鏡筒環と、その鏡筒環を光軸方向に移動可能に保持する第1の保持環と、操作環と、第2の保持環と、を有している。操作環は、第1の保持環に回転自在に支持され、第2の保持環は、第1の保持環にバヨネット結合されることにより操作環の抜け出しを防止する。この第1の保持環と第2の保持環との間に、相対的な回転変位を防止するストッパピンを介在させて設けた。
本発明のレンズ鏡筒によれば、ビス又は接着剤を使用することなく、第2の保持環を第1の保持環に固定することができ、その分解作業も簡単に行うことができると共に、操作環の抜け出しを確実に防止することができる。
本発明のレンズ鏡筒の実施の形態の一例を示すもので、沈胴状態の外観斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒の沈胴状態の側面図である。 図1に示すレンズ鏡筒の正面図である。 図2に示すレンズ鏡筒の要部を断面にして拡大した説明図である。 図1に示すレンズ鏡筒の伸長(望遠)状態の側面図である。 図5のレンズ鏡筒にレンズフードを装着する状態を現したもので、本発明のレンズ鏡筒の実施の形態の一例を示す外観斜視図である。 本発明のレンズ鏡筒の実施の形態の一例を示すもので、レンズ鏡筒の上半分を断面した説明図である。 図7に示すレンズ鏡筒の要部を拡大して断面にしたもので、レンズフードの正装着時の説明図である。 図7に示すレンズ鏡筒の要部を拡大して断面にしたもので、レンズフードの逆装着時の説明図である。 図1に示すレンズ鏡筒のレンズフードの逆装着状態の側面図である。 図1に示すレンズ鏡筒のレンズフードの逆装着状態の正面図である。 図1に示すレンズ鏡筒のストッパピンが装着された部分を断面した説明図である。 図1に示すレンズ鏡筒のストッパピンが装着される固定保持環の要部を外側から見た説明図である。 図1に示すレンズ鏡筒に係る前部保持環の外観斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒のストッパピンが装着される部分を光軸と直交する方向に断面にした説明図である。 図1に示すレンズ鏡筒のストッパピンが装着される部分の斜視図である。 図1のレンズ鏡筒に係るストッパピンを示すもので、図17Aは斜視図、図17Bは正面図、図17Cは左側面図、図17Dは平面図、図17Eは底面図である。 図1のレンズ鏡筒に係るピン装着部にストッパピンを装着する状態を示す説明図である。 図1のレンズ鏡筒に係るピン装着部にストッパピンを装着した状態を示す説明図である。 図1のレンズ鏡筒に係るピン装着部に装着したストッパピンを取り出す状態を示す説明図である。 図1のレンズ鏡筒を備えた撮像装置の実施の形態の一例を示すデジタルスチルカメラの外観斜視図である。
第1の保持環と第2の保持環との間にストッパピンを介在させ、ストッパピンで第1の保持環と第2の保持環との相対的な回転変位を防止する。これにより、ビスを用いることなくストッパピンで第2の保持環を第1の保持環に固定することができ、組立・分解作業を簡単に行うことができるレンズ鏡筒及び撮像装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を、添付した図面を参照して説明する。
本出願において、図1〜図5に示すレンズ鏡筒(交換レンズ)1と撮像装置本体(カメラボディ本体)4との組み合わせを撮像装置5と定義するものとする。
図1〜図20に示すレンズ鏡筒1は、本発明のレンズ鏡筒の第1の実施の例を示すものであり、一眼レフレックス型デジタルスチルカメラ(以下「デジタルスチルカメラ」という。)に使用される交換レンズとして構成されている。このレンズ鏡筒1は、図21に示すように、撮像装置本体の一具体例を示すカメラボディ本体4と結合することにより、撮像装置の一具体例を示すデジタルスチルカメラ5として構成される。レンズ鏡筒1とカメラボディ本体4には共に制御回路が搭載されており、図示しない電気接点を通じて、電源の供給や情報信号の伝達を行いながら、映像の撮影が可能となっている。
レンズ鏡筒1は、複数のレンズやフィルタ等の光学素子によって構成される撮影光学系と、その撮影光学系の各構成要素を固定又は移動可能に支持する環体や枠体等のメカニック系と、図示しない制御回路によって構成されている。レンズ鏡筒1のメカニック系は、手動操作によって動作されるが、モータやギア等の動力系を設け、メカニック系を自動的に動作させる構成とすることもできる。
図7に示すように、レンズ鏡筒1の撮影光学系は、被写体側から順に配置されている第1レンズ群7と、第2レンズ群8と、第3レンズ群9との3群レンズ構成とされている。第1レンズ群7は1群移動枠11に保持され、第2レンズ群8は2群移動枠12に保持されており、第3レンズ群9は3群移動枠13に保持されている。
図7に示すように、レンズ鏡筒1のメカニック系は、固定保持環15と、鏡筒環16と、ズームカム環17と、固定筒18と、ズーム操作環19と、後部保持環20と、マウント環21と、フォーカス操作環22と、前部保持環23等を備えている。固定保持環15は、第1の保持環の一具体例を示すもので、メカニック系の骨格をなす円筒状の部材であり、軸方向の一端には、半径方向内側に展開された内フランジ部15aが設けられている。この固定保持環15の内フランジ部15aの外面に、図示しないビスによってマウント環21が固定されている。このマウント環21を介してレンズ鏡筒1が、カメラボディ本体4に対してバヨネット方式により着脱可能に構成されている。
固定保持環15の内側に円筒状をなす鏡筒環16が配置され、鏡筒環16の内側に円筒状をなすズームカム環17が配置され、ズームカム環17の内側に円筒状をなす固定筒18が配置されている。固定筒18は、内フランジ部15aの内面に、図示しないビスによって固定されており、この固定筒18の外周にズームカム環17が回転可能に支持されている。ズームカム環17は、軸方向(光軸方向と同様)へ移動することなく(繰り出し無し)、回転のみ可能とされている。このズームカム環17には、第1レンズ群7と第2レンズ群8と第3レンズ群9を所定位置に移動するための複数のカム溝が設けられている。
図示しないが、ズームカム環17の複数のカム溝の1つに、鏡筒環16に設けたカムピンが係合されている。鏡筒環16には軸方向に延在された軸方向溝が設けられており、その軸方向溝に案内ピンが摺動可能に係合されている。案内ピンは、固定筒18の外周面に立設されており、その案内ピンは軸方向溝に摺動可能に係合されている。これにより、ズームカム環17を回転すると、ズームカム環17は、光軸方向へ移動することなく、その定位置で回転のみ行われる。このとき鏡筒環16は、回転することなく光軸方向へ移動される。また、固定筒18には、軸方向に延在された直進案内溝が設けられており、その直進案内溝にガイドされて、2群移動枠12と3群移動枠13とが所定位置に移動する構造となっている。
固定保持環15の外側に、光軸方向に所定の長さを有する円筒状をなすズーム操作環19と、同じく光軸方向に所定の長さを有するリング状をなすフォーカス操作環22とが回転自在に嵌合されている。ズーム操作環19は、固定保持環15の内フランジ部15a側に配置されており、その外周面に、周方向に連続するズーム操作環カバー25が接着固定されている。ズーム操作環19は、図示しない連動ピンを介してズームカム環17と連動可能とされており、ズーム操作環19の回転速度と同一速度でズームカム環17が回転駆動される。ズーム操作環19を定位置で回転操作することにより、ズームカム環17の動作を介して第1レンズ群7〜第3レンズ群9を所定位置に移動して、ズーム操作を行うことができる。
このズーム操作環19とマウント環21との間にリング状をなす後部保持環20が介在されている。後部保持環20は、固定保持環15に固定されており、この後部保持環20の外周面に、周方向に連続する後部外装カバー26が接着固定されている。
フォーカス操作環22は、操作環の一具体例を示すもので、固定保持環15の内フランジ部15a側と反対側に配置されており、その外周面に、周方向に連続するフォーカス操作環カバー27が接着固定されている。フォーカス操作環22は、図示しない位置検出器によって回転角度とその回転数とが検出可能とされており、この位置検出器から出力されるフォーカス操作環22の回転位置を検出する検出信号に基づいて、フォーカシング動作が行われる。即ち、位置検出器から出力される検出信号に基づいて制御装置が、第3レンズ群9内に設けられた電動モータに制御信号を供給し、第3レンズ群9内の幾つかのレンズを光軸方向へ移動させる。これにより、レンズ鏡筒1のフォーカシング動作を行うことができる。
フォーカス操作環22は、固定保持環15に装着した状態では、軸方向の一方である被写体側に抜き取り可能な状態となっているため、その被写体側への抜き出しを前部保持環23によって防止している。前部保持環23は、第2の保持環の一具体例を示すもので、固定保持環15の被写体側の先端部15bの外側に嵌合可能なリング状の部材として形成されており、バヨネット方式によって結合・分離可能に構成されている。前部保持環23の外周面に、周方向に連続する前部外装カバー28が接着固定されている。前部外装カバー28の端面部には、前部保持環23の後述するフード端収納部46の直径と同程度の大きさを有する貫通穴29が設けられている。そして、固定保持環15の先端部15bの内側に鏡筒環16の先端部16aが対向されている。
この鏡筒環16の先端部16aに、レンズフード2が、バヨネット方式によって結合・分離可能に構成されている。レンズフード2は、図6〜図11に示すような構成を有している。レンズフード2は、円筒部31と、垂直面部32と、日除け部33とを有しており、これらが一体に形成されている。円筒部31は、レンズフード2を鏡筒環16の先端部16aにバヨネット結合するための部分であり、軸方向に所定の長さを有するリング部分として形成されている。この円筒部31の内面の軸方向の一側に2つの正装着用係止爪34,34が設けられ、円筒部31の内面の軸方向の他側に2つの逆装着用係止爪35,35が設けられている。
更に、円筒部31の内面の2つの正装着用係止爪34の周方向の一側には、正装着時における鏡筒環16の過剰な挿入を防止するための正ストッパ凸部36がそれぞれ設けられている。同様に、円筒部31の内面の2つの逆装着用係止爪35の周方向の一側には、逆装着時における鏡筒環16の過剰な挿入を防止するための逆ストッパ凸部37がそれぞれ設けられている。正装着用係止爪34の一端から正ストッパ凸部36の他端までは、円筒部31の内面の略1/4の領域を占めており、これと反対側の略1/4の隙間領域に、鏡筒環16の円弧状凸部41が挿入される。
正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35は同様のものであり、この実施例では、周方向に連続して盛り上げられた凸部の中途部にV字状の切欠きを設けることによって形成されている。2つの正装着用係止爪34,34は周方向に180度回転変位した位置に設けられ、同様に、2つの逆装着用係止爪35,35も周方向に180度回転変位した位置に設けられている。また、正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35とは、周方向に適宜角度(本実施例では20度程度)回転変位した位置に配置されている。このように正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35を周方向に回転変位した位置に設定した理由は、主に、レンズフード2を製作する際の射出成形のための金型の都合によるものである。
また、正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35の、円筒部31における軸方向の離間距離は、レンズフード2を鏡筒環16に取り付ける際に、正装着と逆装着とがいずれの場合にも支障なく行うことができる距離に設定する。即ち、レンズフード2を鏡筒環16に正装着するときに、その鏡筒環16の先端が逆装着用係止爪35に当接することがなく、また、逆装着するときにも、その鏡筒環16の先端が正装着用係止爪34に当接することがない距離である。この距離は、例えば、レンズフード2を鏡筒環16にバヨネット結合したときに、鏡筒環16の先端が垂直面部32を軸方向へ越えない状態(図7、図8及び図9の状態)となる距離である。このような離間距離を設定することにより、バヨネット結合時、被写体側に位置する係止爪に鏡筒環16の先端が当接するのを防止することができる。
レンズフード2の垂直面部32は、円筒部31の外周面の、軸方向の略中央部に設けられており、円筒部31の軸心線に対して直交する垂直面となるよう半径方向外側に展開するフランジ部分として形成されている。この垂直面部32の、円筒部31の正装着用係止爪34及び逆装着用係止爪35と対応する2箇所には、図11に示すように、円筒部31の外周面に沿って周方向に延在する円弧溝38が設けられている。円弧溝38は、一方の係止爪34の外側から他方の係止爪35の外側まで連続されており、この円弧溝38を設けることによって、円筒部31の正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35がある部分に弾性を付与している。このように、正装着用係止爪34と逆装着用係止爪35がある部分を弾性片として構成することにより、正装着用係止爪34及び逆装着用係止爪35の撓み変形を容易にし、バヨネット結合力を高め、結合・解除時におけるクリック感を向上させることができる。
レンズフード2の日除け部33は、周方向の4箇所にV字状の切欠きを設けることによって花びら形状に形成されている。この日除け部33の基端にテーパ状の傾斜面が設けられており、その傾斜面の後端に、垂直面部32の上端が連続されている。このような構成を有するレンズフード2の材質としては、例えば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、ABS+PC(ポリカーボネート)、PC−GF(ガラス繊維強化ポリカーボネート)等が好適である。しかしながら、POM(ポリアセタール)、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることもできる。
このレンズフード2に対応して鏡筒環16の先端部16aに、レンズフード2をバヨネット結合するためのフード装着溝40が設けられている。鏡筒環16の先端部16aは、図5及び図6に示すような形状を有している。先端部16aの外周面には、先端側に位置する円弧状凸部41と、先端から少し奥まった位置に設けた環状凸部42を有し、この環状凸部42と円弧状凸部41との間にフード装着溝40が形成されている。円弧状凸部41は、周方向の略1/4を占める領域として形成されており、180度回転変位した2箇所に設けられている。一方、環状凸部42は、周方向に360度連続した凸条として形成されている。
レンズフード2の円筒部31を鏡筒環16の先端部16aに差し込むと、円筒部31の一側に設けた正装着用係止爪34と正ストッパ凸部36又は他側に設けた逆装着用係止爪35と逆ストッパ凸部37が環状凸部42の前端面に当接する。これにより、鏡筒環16に対するレンズフード2の位置決めがなされ、このとき、正装着用係止爪34又は逆装着用係止爪35が、フード装着溝40の側方に開口した開口部に対向される。そこで、レンズフード2を左又は右に回動することにより、正装着用係止爪34又は逆装着用係止爪35がフード装着溝40内に入り込み、バヨネット結合が行われる。
レンズフード2が着脱可能にバヨネット結合される鏡筒環16の先端部16aは、図4に示すように、沈胴状態においても、固定保持環15の先端から光軸方向の被写体側へ突出されている。この鏡筒環16の先端部16aに対応させて、固定保持環15の先端部には前部保持環23が取り付けられている。前部保持環23は、固定保持環15に対してバヨネット方式によって着脱可能に構成されている。固定保持環15の、前部保持環23が固定される先端部15bの外径は、鏡筒環16の先端部16aの外径よりも少し大きく形成されている。そのため、鏡筒環16を固定保持環15で保持した状態において、固定保持環15に対して前部保持環23とフォーカス操作環22を被写体側から組立・分離することが可能となっている。
前部保持環23は、フォーカス操作環22が被写体側へ抜け出るのを防止する部材であり、図4及び図14等に示すような形状を有している。前部保持環23は、適当な幅と厚さを有するリング状の部材からなり、中央の大径部の幅方向の一側に中径部23aが設けられ、幅方向の他側に小径部23bが設けられている。前部保持環23の内周面の3箇所には、バヨネット溝44が周方向に等間隔に配置されて設けられている。バヨネット溝44は、前部保持環23の幅方向の一側である小径部23b側に開口する軸方向溝部44aと、この軸方向溝部44aの奥に連続して周方向に延在された周方向溝部44bとを有している。そして、周方向溝部44bの中途部にはロック爪45が設けられている。
また、前部保持環23の中径部23a側の内周面には、断面四角形の凹部が周方向に連続するフード端収納部46が設けられている。フード端収納部46は、鏡筒環16の先端部16aに装着されたレンズフード2の円筒部31の軸方向の一端を収納することができる空間部である。この前部保持環23は、バヨネット溝44を使用したバヨネット方式に加えて、ストッパピン50を使用して固定保持環15に更に強固に固定されている。
前部保持環23をバヨネット結合するため、図13に示すように、固定保持環15の先端部15bの外周面の3箇所には、バヨネット係止爪51が周方向に等間隔に配置されて設けられている。バヨネット係止爪51は、その周方向の長さが、バヨネット溝44の軸方向溝部44aに係合可能な大きさを有する凸部からなっている。バヨネット係止爪51の周方向の中途部には、バヨネット溝44内に設けたロック爪45が着脱可能に係合される凹部52が設けられている。この凹部52にロック爪45が入り込むことにより、前部保持環23が固定保持環15の所定位置でロックされる。
固定保持環15の先端部15bの、バヨネット係止爪51より奥側には、フォーカス操作環22の内周面を摺動可能に支持する第1摺動支持部48と第2摺動支持部49とが設けられている。フォーカス操作環22は、第2摺動支持部49によって光軸方向奥側への移動が規制されている。これら第1摺動支持部48と第2摺動支持部49とによって回転自在に支持されたフォーカス操作環22の、光軸方向前側への移動を前部保持環23によって規制している。
また、図14に示すように、前部保持環23の内周面には、ストッパピン50が嵌合される嵌合溝53が設けられている。嵌合溝53は、前部保持環23に設けた3つのバヨネット溝44のうちの1つと連通するように設けられている。嵌合溝53は、前部保持環23の中径部23a側に設けたフード端収納部46に開口されており、その奥側において、バヨネット溝44の軸方向溝部44aの底部と連通されている。この嵌合溝53に対応させて、固定保持環15の先端部15bの対応する位置には、ストッパピン50の一部が嵌合される嵌合凹部54が設けられている。図15及び図16に示すように、固定保持環15の嵌合凹部54と前部保持環23の嵌合溝53とによって、固定保持環15と前部保持環23との相対的な回転を規制するストッパピン50が収納されるピン収納部55が構成されている。
ストッパピン50は、図17A〜17Eに示すような形状を有している。ストッパピン50は、前部保持環23のフード端収納部46の後方の一部に対応した形状からなるもので、くさび状に形成された正面部50aと、この正面部50aの背面側に突出させて一体に形成された固定部50bとを有している。ストッパピン50の正面部50aは、ピン収納部55の前側部分に見合う形状とされており、ピン収納部55に装着した状態において、その前面は、前部保持環23の前面及び固定保持環15の先端部15bの前面と同一平面となるように形成されている。
即ち、ストッパピン50の正面部50aは、下部を後方に後退させた下部後方下がりのくさび形状を呈している。そして、正面部50aの上面は、フード端収納部46の外径と同一の曲率半径によって円弧状の曲面となっている。また、正面部50aの前面は、円錐曲面の一部を形成する曲面として形成されている。この正面部50aの前面には、固定保持環15と前部保持環23との接触面に連続する飾り溝56が設けられている。この飾り溝56より上方に前部保持環23の嵌合溝53が嵌合され、飾り溝56より下方に固定保持環15の嵌合凹部54が嵌合される。
ストッパピン50の固定部50bは、正面部50aの背面の高さ方向の略中央部から後方へ水平に突出するように形成されている。固定部50bは、固定保持環15と前部保持環23との接触面に重なるように形成されており、固定部50bの上部がバヨネット溝44の軸方向溝部44aに圧入され、固定部50bの下部が固定保持環15の溝15cに圧入されるように構成されている。図18は、固定保持環15の先端部15bにストッパピン50を装着し、先端部15bの溝15cに固定部50bの下部を圧入して固定し、先端部15bの嵌合凹部54に正面部50aの下部を圧入して固定した状態を説明する図である。
また、図19は、ピン収納部55にストッパピン50を圧入して装着した状態を説明する図である。このとき、ストッパピン50の前面は前部保持環23の前面及び固定保持環15の先端部15bの前面と略同一平面となっている。そして、ストッパピン50の飾り溝56は、前部保持環23と固定保持環15との接触面と一致されている。
図20は、ピン収納部55に嵌合されたストッパピン50を取り出す状態を説明する図である。このストッパピン50の取出し作業は、例えば、図示するような取出治具60を用いて行うことができる。取出治具60は、先端にフック部61を有するアーム部62と、このアーム部62の基部に連続させて設けた指掛け部63とを有している。
図20に示すように、鏡筒環16を突出させた状態において、取出治具60のフック部61をピン収納部55内に差し込む。そして、先端のフック部61をストッパピン50の正面部50aの背面側に形成されている空間部内に差し込み、正面部50aのアゴのような部分に引っ掛ける。この状態から、取出治具60の指掛け部63に指を掛け、取出治具60を引き抜くようにする。これにより、ピン収納部55に圧入されているストッパピン50の保持力に抗して、ピン収納部55からストッパピン50を容易に引き抜くことができる。
固定保持環15と鏡筒環16とフォーカス操作環22と前部保持環23とストッパピン50の材質としては、例えば、PC(ポリカーボネート)が好適である。しかしながら、これらの材質に限定されるものではなく、その他のエンジニアリングプラスチックを用いることができることは勿論である。
ストッパピン50による前部保持環23の組立作業は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、固定保持環15の被写体側にフォーカス操作環22を嵌め込み、フォーカス操作環22を回転自在に支持する。次に、前部保持環23を固定保持環15の前方に臨ませ、前部保持環23に設けた3つのバヨネット溝44の各軸方向溝部44aを、固定保持環15の先端部15bに設けた3つのバヨネット係止爪51にそれぞれ対向させる。このとき、3つのバヨネット溝44のうち、嵌合溝53と連通されたバヨネット溝44は、先端部15bの嵌合凹部54の近傍に配置する。
この状態で、前部保持環23を先端部15bに嵌め込み、3つのバヨネット溝44の各軸方向溝部44aに3つのバヨネット係止爪51をそれぞれ係合させる。このとき、前部保持環23を所定深さまで差し込むと、2つのバヨネット溝44の各軸方向溝部44aの底に2つのバヨネット係止爪51が当接され、これにより、深さ方向の位置決めがなされる。即ち、3つのバヨネット溝44の各周方向溝部44bの横に3つのバヨネット係止爪51がそれぞれ対向される。
そこで、前部保持環23を周方向に回動させ、3つのバヨネット係止爪51を3つの周方向溝部44b内に挿入し、バヨネット結合させる。このとき、周方向溝部44b内に設けたロック爪45が、バヨネット係止爪51を乗り越えて凹部52内に入り込むことにより、前部保持環23が固定保持環15にロックされ、強固な固定が確保される。これと同時に、前部保持環23の嵌合溝53が先端部15bの嵌合凹部54に合致され、ピン収納部55が形成される。
そこで、ピン収納部55にストッパピン50を嵌め込む。即ち、ストッパピン50を、その固定部50b側からピン収納部55内に挿入し、正面部50aの前面が前部保持環23の前面及び先端部15bの前面と同一面となる位置まで差し込む。このとき、ストッパピン50はピン収納部55より少し大きく形成しておき、ストッパピン50自体の弾性によってピン収納部55に圧入されるように構成しておくようにする。これにより、ビスを用いたり接着剤を用いたりすることなく、ストッパピン50によって前部保持環23を固定保持環15に強固に固定することができる。
この場合、前部保持環23は固定保持環15に対してバヨネット方式で強固に結合されており、振動等の比較的小さな外力が加わった程度では緩むことはないが、人が大きな力で回転すると、バヨネット結合が外れて回転してしまうことになる。しかしながら、本願発明の場合には、前部保持環23と固定保持環15との間にストッパピン50を介在させ、固定保持環15に対する前部保持環23の相対的な回転変位を防止している。そのため、人が大きな力を加えて前部保持環23を回転しようとしたときにも、その回転を確実に阻止し、バヨネット結合が外れるのを確実に防止することができる。
また、ストッパピン50の前面は、前部保持環23及び固定保持環15の前面と同一平面となるように形成されている。しかも、ストッパピン50は、前部保持環23の内側で比較的外部から見え難い位置に設定されているため、他の部分との違和感を生じることがなく、外観上の見栄えが悪くなるおそれもない。また、ストッパピン50の取り外し作業は、前述したように簡単に行うことができるため、フォーカス操作環22等の部品の交換作業等も容易に行うことができる。なお、鏡筒環16とズームカム環17と固定環18の組立作業やズーム操作環19と後部保持環20とマウント環21等の組立作業は、前部保持環23等の組立作業の前に行ってもよく、また、後から行うこともできる。
また、レンズ鏡筒1に対してレンズフード2は、例えば、次のようにして着脱することができ、その装着に際しても、その方向を変えて正装着と逆装着を任意に選択することができる。図1〜図4は、レンズ鏡筒1にレンズフード2を取り付けていない状態を示している。この状態では、鏡筒環16の先端部16a(特に、円弧状凸部41)が、前部保持環23(厳密には、前部保持環23に接着されている前部外装カバー28)の先端面から前方へ突出されている。このとき、前部保持環23の前面に設けたフード端収納部46がレンズ鏡筒1の前面に露出されており、鏡筒環16の先端部16aに設けたフード装着溝40と共にフード端収納部46が外部から観察可能となっている。
レンズ鏡筒1に対するレンズフード2の取り付け作業は、図1〜図4に示すように、鏡筒環16を後退させた沈胴状態にて行うことができるが、図5及び図6に示すように、鏡筒環16を光軸方向へ突出させた状態で行うこともできる。図7及び図8は、レンズ鏡筒1の沈胴状態において、フード装着溝40にレンズフード2を正装着した状態を示している。また、図9乃至図11は、レンズ鏡筒1の沈胴状態において、フード装着溝40にレンズフード2を逆装着した状態を示している。
まず、レンズフード2をレンズ鏡筒1に正装着する場合について説明する。この場合は、レンズフード2の円筒部31における日除け部33と反対側に突出した部分を鏡筒環16の先端部16aに臨ませる。そして、円筒部31の内周面に設けた2つの正装着用係止爪34,34を、先端部16aの外周面に設けた2つの円弧状凸部41,41の無い部分に一致させる。次に、正装着用係止爪34を円弧状凸部41,41の無い部分に位置合わせした状態で、円筒部31を先端部16aに差し込み、正装着用係止爪34を環状凸部42に当接させる。これにより、正装着用係止爪34の深さ位置が、フード装着溝40に一致される。
そこで、レンズフード2を回動させることにより、正装着用係止爪34が周方向に移動してフード装着溝40内に入り込み、レンズフード2がバヨネット結合される。このとき、正装着用係止爪34は、レンズフード2の垂直面部32に円弧溝38を設けることによって弾性が付与された弾性片の上に設けられている。そのため、正装着用係止爪34がフード装着溝40内に入り込むと、弾性片が弾性変形する範囲内で正装着用係止爪34が圧接支持される。その結果、弾性片が持つ弾性によってレンズフード2が、適度な締付力によって確実に保持される。
このとき、図7及び図8に示すように、レンズフード2の垂直面部32から一面側に突出した円筒部31の正装着用係止爪34側の端部は、前部保持環23に設けたフード端収納部46内に入り込み、外部から見えない状態になっている。そのため、円筒部31の正装着用係止爪34側の端部が、外力によって傷付けられるおそれを無くすことができる。また、垂直面部32の近傍まで前部外装カバー28の先端が接近した状態となっており、円筒部31の正装着用係止爪34側の端部と鏡筒環16の先端部16aが外部から完全に見えない状態となっている。そのため、円筒部31の端部や鏡筒環16の先端部16aが、例えば、バヨネット結合や分離の際に加えられる外力によって傷付けられたような場合においても、その傷を隠して、外観上の見栄えを良くすることができる。この際、円筒部31の逆装着用係止爪35側の端部は、レンズフード2の日除け部33の内側に位置しているため、この部分が外部に晒されることはない。
次に、レンズフード2をレンズ鏡筒1に逆装着する場合について説明する。この場合も、正装着の場合と略同様であり、異なるところは、レンズフード2の円筒部31における日除け部33側に突出した部分を鏡筒環16の先端部16aに臨ませる点である。その他の装着作業は、正装着時の作業と同様である。
即ち、円筒部31の内周面に設けた2つの逆装着用係止爪35,35を、先端部16aの2つの円弧状凸部41,41の無い部分に一致させ、その状態で円筒部31を先端部16aに差し込み、2つの逆装着用係止爪35,35を環状凸部42に当接させる。これにより、逆装着用係止爪35の深さ位置が、フード装着溝40に一致される。そこで、レンズフード2を回動させることにより、2つの逆装着用係止爪35,35が周方向に移動して2つのフード装着溝40,40内に入り込み、レンズフード2がバヨネット結合される。
このとき、図9に示すように、逆装着用係止爪35は、垂直面部32に設けた円弧溝38によって弾性が付与されており、その弾性片の上に逆装着用係止爪35が設けられている。そのため、逆装着用係止爪35がフード装着溝40内に入り込むと、弾性片が弾性変形する範囲内で逆装着用係止爪35が圧接支持される。その結果、弾性片が持つ弾性によってレンズフード2が、鏡筒環16の先端部16aに適度な締付力によって確実に保持される。
この逆装着状態では、図9及び図10から明らかなように、円筒部31の正装着用係止爪34側のフード端部は、鏡筒環16の先端部16aよりも光軸方向前方へ突出している。そのため、フード端部が最先端となっていることから、そのフード端部は最も傷付き易い状態に晒されており、持ち運びの際に傷付けられるおそれがある。しかしながら、鏡筒環16の先端部16aは、レンズフード2の円筒部31の内側に収納され、外部から見えない状態となっている。そのため、例えば、持ち運びの際に、フード端部に外力が加えられたとしても、鏡筒環16の先端部16aに加えられる衝撃力を小さくして、外力による影響を少なくすることができる。これにより、鏡筒環16の先端部16aに傷が付けられるおそれを軽減させることができる。
図21は、前述したようにして使用されるレンズ装置3を用いることができる撮像装置の第1の実施の例を示す一眼レフレックス型デジタルスチルカメラ(以下「デジタルスチルカメラ」という。)5の外観斜視図である。このデジタルスチルカメラ5は、撮像装置本体の第1の実施の例を示す横長の筐体からなるカメラボディ本体4と、このカメラボディ本体4に着脱可能に取り付けられるレンズ装置3等を備えて構成されている。
カメラボディ本体4は、内部に空間が設けられた横長の筐体からなり、内部空間には図示しないが、各種の電子部品が実装された配線基板、バッテリー電源、記憶装置、その他各種の電子部品や機械部品、装置等が収納されている。このカメラボディ本体4の正面の略中央部には、レンズ装置3が着脱可能に装着されるマウント部72が設けられている。また、カメラボディ本体4の正面の右側部には、このカメラボディ本体4を把持するための把持部73が設けられている。把持部73は、カメラボディ本体4の前面を前側に突出させるように形成されており、片手で握り易い形状となっている。
カメラボディ本体4の上面の略中央部には、被写体に向けて照明光を発光するフラッシュ装置74が配設されている。フラッシュ装置74は、ポップアップ式の内蔵フラッシュとして構成されており、図示する伏せた状態と、図示しない上方へ跳ね上げた状態とに切り替えることができる。更に、カメラボディ本体4の上面の把持部73側には、被写体を撮影するためのシャッタボタン75が設けられている。
また、カメラボディ本体4の上面の把持部73と反対側には、モード選択ダイヤル76が配置されている。モード選択ダイヤル76は、デジタルスチルカメラ5に付与された多数のカメラ機能の中から所望の機能モードを選択する回転スイッチである。このモード選択ダイヤル76で選択される機能としては、例えば、静止画を撮影するモード、動画を撮影するモード、撮影した画像を再生・編集するモード等の各種機能を挙げることができる。
カメラボディ本体4の背面には、電子ビューファインダ77と、図に表れない表示手段の一具体例を示す液晶ディスプレイ(LCD)等からなる平面表示パネルが配設されている。更に、平面表示パネルの周囲には、種々のカメラ機能を選択等する各種のスイッチ類が設けられている。
このような構成を有するカメラボディ本体4にレンズ鏡筒1を取り付け、そのレンズ鏡筒1にレンズフード2を装着することにより、レンズフード付デジタルスチルカメラ5として使用することができる。このデジタルスチルカメラ5によれば、レンズフード2によってレンズ鏡筒1に余分な光が入射されるのを防ぎ、被写体を綺麗に撮像することができる。
本実施例では、図7及び図8に示すように、レンズフードの正装着状態では、鏡筒環の先端部にレンズフードの端部を収納するためのフード端収納部を設ける構成としたため、レンズフードの使用時に、その端部を覆い隠すことができる。その結果、傷が付き易いフード端部を覆い隠して、外観不良部を見え難くすることができ、交換レンズの外観からの見栄えを良好にすることができる。そのため、外観不良部の発生するフード端部とフード装着溝をフード端収納部に収納できるようにして、外観上の見栄えが悪い部分を隠巣ことができて、外観品位の高いレンズ装置を提供することができる。
本発明は、前述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例においては、撮像装置としてデジタルスチルカメラを適用した例について説明したが、デジタルビデオカメラ、フィルム式一眼レフカメラ、アナログカメラ、アナログビデオカメラ、監視カメラその他の撮像装置にも適用できるものである。更に、光学レンズとして3群レンズを用いた例について説明したが、4群レンズであってもよく、また、5群レンズ以上であってもよいことは勿論である。
1…レンズ鏡筒(交換レンズ)、 2…レンズフード、 3…レンズ装置、 4…カメラボディ本体(撮像装置本体)、 5…一眼レフレックス型デジタルスチルカメラ(撮像装置)、 7…第1レンズ群、 11…1群移動枠、 15…固定保持環(第1の保持環)、 15b…先端部、 16…鏡筒環、 16a…先端部、 17…ズームカム環、 18…固定筒、 19…ズーム操作環、 20…後部保持環、 21…マウント環、 22…フォーカス操作環(操作環)、 23…前部保持環(第2の保持環)、 25…ズーム操作環カバー、 26…後部外装カバー、 27…フォーカス操作環カバー、 28…前部外装カバー、 31…円筒部、 32…垂直面部、 33…日除け部、 34…正装着用係止爪、 35…逆装着用係止爪、 36…正ストッパ凸部、 37…逆ストッパ凸部、 38…円弧溝、 40…フード装着溝、 41…円弧状凸部、 42…環状凸部、 44…バヨネット溝、 44a…軸方向溝部、 44b…周方向溝部、 45…ロック爪、 46…フード端収納部、 50…ストッパピン、 51…バヨネット係止爪、 52…凹部、 53…嵌合溝、 54…嵌合凹部、 55…ピン収納部、 60…取出治具、 72…マウント部

Claims (5)

  1. 複数のレンズを光軸方向に並べて固定又は移動可能に支持する鏡筒環と、
    前記鏡筒環を前記光軸方向に移動可能に保持する第1の保持環と、
    前記第1の保持環に回転自在に支持される操作環と、
    前記第1の保持環にバヨネット結合されることにより前記操作環の抜け出しを防止する第2の保持環と、
    を備え、
    前記第1の保持環と前記第2の保持環との間に、相対的な回転変位を防止するストッパピンを介在させて設けた
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1の保持環と前記第2の保持環とが接触する部分に、第1の保持環と第2の保持環の双方に凹部を有するピン収納部を設け、
    前記ピン収納部に前記ストッパピンを着脱可能に圧入した
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記鏡筒環の先端部の外周面にバヨネット結合用のフード装着溝を設け、
    前記第2の保持環に、前記フード装着溝にバヨネット結合されたレンズフードのバヨネット係止爪がある部分を収納可能なフード端収納部を設けた
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記フード端収納部は、前記第2の保持環の前面に設けた周方向に連続する環状の切欠き部からなる
    請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 複数のレンズを有するレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒が着脱可能に装着される撮像装置本体と、
    を備え、
    前記レンズ鏡筒は、
    複数のレンズを光軸方向に並べて固定又は移動可能に支持する鏡筒環と、
    前記鏡筒環を前記光軸方向に移動可能に保持する第1の保持環と、
    前記第1の保持環に回転自在に支持される操作環と、
    前記第1の保持環にバヨネット結合されることにより前記操作環の抜け出しを防止する第2の保持環と、
    を有し、
    前記第1の保持環と前記第2の保持環との間に、相対的な回転変位を防止するストッパピンを介在させて設けた
    撮像装置。
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