JP3041192B2 - クレーン装置 - Google Patents

クレーン装置

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JP3041192B2
JP3041192B2 JP6122619A JP12261994A JP3041192B2 JP 3041192 B2 JP3041192 B2 JP 3041192B2 JP 6122619 A JP6122619 A JP 6122619A JP 12261994 A JP12261994 A JP 12261994A JP 3041192 B2 JP3041192 B2 JP 3041192B2
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和雄 石田
一夫 田澤
健 増田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3段のブームにより伸
縮自在になされた伸縮ブームを有するクレーン装置に関
し、特に、フック格納機構及びフック平行移動機構を有
するクレーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開平5−92286号公報に示
すように、伸縮ブームの先端に吊り下げ配置されたフッ
クをウインチ装置によるワイヤの巻き上げ力を利用し、
フックをブームの先端に沿うように回動配置させること
でフックを格納可能に構成されたフック格納式のクレー
ン装置が提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、フックを格納する際には、まず、ブーム
を格納位置に配置してから行っていた。つまり、ブーム
の伸縮動作に伴いブーム先端からフックまでの吊り下げ
長さが変化するため、ブームを伸長している状態でフッ
クを格納位置に配置した場合において、ブームをこの状
態から縮退させた時に、ワイヤがフックの縮退に伴って
繰り出される形となり、これによってフックが格納位置
を維持できずブームの先端から吊り下がった状態に戻っ
てしまい、このフックにより周辺設備を破損するおそれ
があるとともに、ブームを縮退させて格納した後に、再
びフックの格納作業を行わなければならないという問題
があった。
【0004】また、ブームが格納状態にあり、且つフッ
クが格納位置に配置された状態において、この状態でブ
ームを伸長させると、フックがさらにブーム側に引き込
まれる形になり、フックやブームの破損やワイヤの破断
等の事故が起こるという問題があった。
【0005】さらに、ブームの伸縮動作に伴いブーム先
端からフックまでの吊り下げ長さが変化するため、例え
ば、ブームの伸縮動作によってブームの先端を狭い場所
で移動させる場合に、ブームの吊り下げ長さの変化を見
ながらブームの操作を行う必要があり、作業が複雑にな
るという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、3段伸縮式のブームを有するクレーン装置に
おいて、各ブームとフックヘのワイヤの張設を工夫して
フック平行移動機構を構成することで、ブームの伸縮動
作にかかわらずフックの吊り下げ長さを一定にし、これ
によってブームの伸縮状態に関係なくフックが格納でき
るとともに、フックの格納状態に関係なくブームの伸縮
ができるクレーン装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のクレーン装置
は、基端ブームに中間ブームと先端ブームとが伸縮自在
に設けられた3段で伸縮ブームが構成され、上記先端ブ
ームの先端部にシーブを経て張設されたワイヤにより吊
下配置されたフックをウインチ装置により巻上げ自在に
構成されたクレーン装置において、前記中間ブームと先
端ブームとは、同時に伸縮する同時伸縮式に構成され、
該先端ブームの先端部には、前記フックをブーム側に格
納配置させる格納補助部材の上端部が枢支されるととも
に、この格納補助部材の下端部と前記フックの上端部と
が係止可能になされる一方、前記ワイヤは、基端ブーム
の基端部に配設されたウインチ装置から当該基端ブーム
の先端部に導かれた後、折り返されて前記中間ブームの
基端部に導かれ、この中間ブームの基端部で再び折り返
されて先端ブームの先端部に導かれ、さらに、この先端
ブームの先端部と前記フックとの間に適数回巻回された
後に先端ブームの先端部に止着され、上記中間ブームと
先端ブームの伸縮及び上記ワイヤの張設によってフック
平行移動機構が構成されたものである。
【0008】
【0009】
【作用】フックが格納可能に構成されたフック格納式の
クレーン装置において、ブームの伸縮動作にかかわらず
フックの吊り下げ長さを一定にしたままで、該ブームの
伸縮作動が可能なフック平行移動機構を備えたことで、
ブームの伸縮状態にかかわらずフックを格納配置でき、
また、フックを格納配置した状態でブームの伸縮が可能
になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0011】図1は、本発明のクレーン装置の概略の全
体構成を示している。このクレーン装置は、2本の伸縮
ブームが同時に伸縮する同時伸縮方式の3段ブームを備
えたものである。
【0012】伸縮ブーム1は、基端ブーム11と、基端
ブーム11に摺動自在に嵌挿された中間ブーム12と、
中間ブーム12に摺動自在に嵌挿された先端ブーム13
とからなる3段式に構成されている。
【0013】この伸縮ブーム1は図示しないアクチュエ
ータにより中間ブーム12と先端ブーム13とが伸縮自
在になされ、伸縮時において、中間ブーム12と先端ブ
ーム13とが同時に伸縮する同時伸縮式に構成されてい
る。
【0014】前記先端ブーム13の先端部には、吊下フ
ック21を備えたフック本体2が設けられている。フッ
ク本体2は、基端ブーム11の基端部に設けられたウイ
ンチ装置3から各シーブ44〜48を経て張設されたワ
イヤ5によって吊下配置されている。
【0015】ワイヤ5は、ウインチ装置3から基端ブー
ム11の先端部に配設されたシーブ44に巻回されて折
り返された後、中間ブーム12の基端部に配設されたシ
ーブ45に巻回されて再び折り返され、続いて先端ブー
ム13の先端部に配設されたシーブ46に巻回されて下
方の導かれ、フック本体2に配設されたシーブ47a
(図3参照)、先端ブーム13の先端部に配設されたシ
ーブ48a(図3参照)に巻回された後、さらに、フッ
ク本体2に配設されたシーブ47b(図3参照)に巻回
されるとともに、先端ブーム13の先端部に配設された
シーブ48b(図3参照)に巻回され、その先端51が
先端ブーム13の先端部に適宜な止着部材52によって
止着されている。
【0016】図1における符号41,42は、基端ブー
ム11の途中部に配設され、ワイヤ5を円滑に案内する
ガイド、43は中間ブーム12の先端部に配設され、ワ
イヤ5を円滑に案内するガイドである。
【0017】このようにワイヤ5を配設することによ
り、該ワイヤ5をウインチ装置3で繰り出しもしくは巻
き取ることで、フック本体2を昇降させることができ
る。
【0018】また、ウインチ装置3を停止させた状態
で、中間ブーム12及び先端ブーム13を伸縮させた際
には、その伸縮動作にかかわらずフック本体2の吊り下
げ長さ(先端ブーム13の先端部とフック本体2との間
隔)を一定にしたままで、中間ブーム12及び先端ブー
ム13を伸縮作動させることができる。
【0019】ここで、上記動作について詳細すると、中
間ブーム12と先端ブーム13とは同時伸縮するため、
例えば、中間ブーム12が図1の状態から伸長すると、
この伸長により中間ブーム12の基端部に設けられたシ
ーブ45も基端ブーム11の先端側に移動することか
ら、この部位でのワイヤ5に弛みが生じてこの弛みの分
だけフック本体2が先端ブーム13の先端部下方に移動
しようとするが、先端ブーム13も同時に伸長している
ことから、この先端ブーム13の伸長によって先端ブー
ム13と中間ブーム12の間にワイヤ5を引き込もうと
する。このように先端ブーム13と中間ブーム12との
伸長動作に伴い、ワイヤ5には上記弛みと上記引込みと
の相反する変化が生じてこれを相殺することになり、こ
の結果、ウインチ装置3からシーブ46間でのワイヤ5
の長さに変化がなく、先端ブーム13の先端部から垂下
されたフック本体2の吊り下げ長さを一定にすることが
できる。
【0020】また、逆に、中間ブーム12及び先端ブー
ム13を縮退させた場合も、同様にウインチ装置3から
シーブ46間でのワイヤ5の長さに変化がなく、先端ブ
ーム13の先端部から垂下されたフック本体2の吊り下
げ長さを一定にすることができる。
【0021】前述したような中間ブーム12と先端ブー
ム13の伸縮及びワイヤ5の張設により、中間ブーム1
2及び先端ブーム13を伸縮作動に係わらずフック本体
2の吊り下げ長さを一定する機構をいわゆるフック平行
移動機構を構成している。
【0022】さらに、前記先端ブーム13の先端且つ下
端部には、図2及び図3に示すように、格納補助部材6
の上端部が枢支されている。格納補助部材6は、ウイン
チ装置3によるワイヤ5の巻き込み力を利用してフック
本体2及び吊下フック21を格納させる際のガイト的な
役割を果たすもので、その下端部に係止凹部61が設け
られている。
【0023】この係止凹部61には、前記フック本体2
の上端に設けられた係止突起22が挿入して係止可能に
構成されている。
【0024】前記吊下フック21は、その基端部21a
がフック本体2の下端部に軸23により支持されてお
り、基端フック21aの頂部に設けられたストッパ24
が前記係止突起22に連結された連結部材25の下端と
当接するよう構成されている。
【0025】次に、このように構成されたクレーン装置
の動作について説明する。まず、通常のクレーン作業を
行う場合は、ウインチ装置3の作動によりワイヤ5を巻
き上げもしくは繰り出すことによりフック本体2及び吊
下フック21を昇降させるとともに、伸縮ブーム1の伸
縮、起伏、旋回動作を行うことで吊下フック21に係止
した吊下物を目的位置に移動させる。
【0026】そして、クレーン作業が終了してフック本
体2及び吊下フック21を格納する場合は、ウインチ装
置3でワイヤ5を巻き上げることによりフック本体2及
び吊下フック21を先端ブーム13側に上昇させる。こ
のようにフック本体2及び吊下フック21を上昇させる
と、先端ブーム13に設けられた格納補助部材6の係止
凹部61に、フック本体2の係止突起22が挿入され
る。
【0027】この状態からさらにフック本体2が上昇す
ると、係止突起22が係止凹部61に強固に当接され、
フック本体2が上昇しようとする力が格納補助部材6に
作用し、該格納補助部材6がフック本体2とともにその
上端部を中心にして回動し、図2に一点鎖線で示す格納
位置に配置される。
【0028】なお、格納位置において、フック本体2に
設けられた吊下フック21は、連結部材25の下端がス
トッパ24に当接しているため、軸23を中心に回動す
ることなく安定的に保持されている。
【0029】ここで、上記格納位置に配置されたフック
本体2及び吊下フック21は、上述したように中間ブー
ム12及び先端ブーム13の伸縮動作にかかわらずフッ
ク本体2の吊り下げ長さが一定に保持されるので、フッ
ク本体2及び吊下フック21を格納位置に配置した状態
を保持して中間ブーム12及び先端ブーム13の伸縮動
作が可能である。
【0030】これにより、例えば、中間ブーム12及び
先端ブーム13の伸縮動作によって先端ブーム13の先
端を狭い場所で移動させる必要がある場合などに、フッ
ク本体2及び吊下フック21を格納配置した状態でこの
先端ブーム13を移動させることができるため、非常に
有効である。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、3
段式の伸縮ブームを有し、この伸縮ブームの先端に吊下
配置されたフックが格納可能に構成されたフック格納式
のクレーン装置において、伸縮ブームの伸縮動作及び各
ブームとフックとの間でのワイヤの張設を工夫すること
により、伸縮ブームの伸縮動作にかかわらずフックの吊
り下げ長さを一定に保持したままで、該伸縮ブームの伸
縮作動が可能なフック平行移動機構を構成したことで、
フックの格納を伸縮ブームの伸縮状態にかかわらずいつ
でも行うことができるとともに、伸縮ブームの伸縮をフ
ックの格納状態にかかわらずいつでも行うことができ、
操作性の向上を図ることができる。
【0037】また、移動に制約をうける場所、例えば、
伸縮ブームの伸縮動作によって伸縮ブームの先端を狭い
場所で移動させる必要がある場合に、フックを格納した
状態で伸縮ブームを移動させることができるので、移動
を円滑に行うことができ、非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレーン装置の全体構成を示す概
略図である。
【図2】クレーン装置のブームの先端部周辺を示す側面
図である。
【図3】クレーン装置のブームの先端部周辺を示す正面
図である。
【符号の説明】
1 伸縮ブーム 11 基端ブーム 12 中間ブーム 13 先端ブーム 2 フック本体 21 吊下フック 3 ウインチ装置 5 ワイヤ 6 格納補助部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−8994(JP,A) 実開 平5−92286(JP,U) 実公 昭46−22342(JP,Y1) 実公 昭48−21835(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 19/00 - 23/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端ブームに中間ブームと先端ブームと
    が伸縮自在に設けられた3段で伸縮ブームが構成され、
    上記先端ブームの先端部にシーブを経て張設されたワイ
    ヤにより吊下配置されたフックをウインチ装置により巻
    上げ自在に構成されたクレーン装置において、 前記中間ブームと先端ブームとは、同時に伸縮する同時
    伸縮式に構成され、該先端ブームの先端部には、前記フ
    ックをブーム側に格納配置させる格納補助部材の上端部
    が枢支されるとともにこの格納補助部材の下端部と前
    記フックの上端部とが係止可能になされる一方、前記ワ
    イヤは、基端ブームの基端部に配設されたウインチ装置
    から当該基端ブームの先端部に導かれた後、折り返され
    て前記中間ブームの基端部に導かれ、この中間ブームの
    基端部で再び折り返されて先端ブームの先端部に導か
    れ、さらに、この先端ブームの先端部と前記フックとの
    間に適数回巻回された後に先端ブームの先端部に止着さ
    れ、上記中間ブームと先端ブームの伸縮及び上記ワイヤ
    の張設によってフック平行移動機構が構成されたことを
    特徴とするクレーン装置。
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