JP3039326B2 - ねじ継手杭構造及びその施工方法 - Google Patents

ねじ継手杭構造及びその施工方法

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JP3039326B2 JP7164847A JP16484795A JP3039326B2 JP 3039326 B2 JP3039326 B2 JP 3039326B2 JP 7164847 A JP7164847 A JP 7164847A JP 16484795 A JP16484795 A JP 16484795A JP 3039326 B2 JP3039326 B2 JP 3039326B2
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玄 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ねじ継手により継ぎ杭
される、地すべり抑止杭を含む杭及び鋼管杭ならびに鋼
管矢板(以下これらを総称して鋼管杭という)をねじ込
み接合する継手杭構造及びその施工方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】地すべり抑止鋼管杭を含むすべてのねじ
継手式鋼管杭の施工において、上杭に設けたねじを下杭
に設けたねじにねじ込み接合する際に、ねじ山のピッチ
に合わせて上杭を微降下させる必要がある。
【0003】図4は従来のねじ継手杭の施工方法の一例
を示すもので、1は杭端部(上端部)にめねじ2を有
し、地盤に設けた孔に挿入され仮設構台23に保持され
た下杭、3は杭端部(下端部)におねじ4を有し、下杭
1にねじ接合する上杭で、上部には吊り金具6bが取付
けられている。15はクレーン車、16は吊り荷重計
で、ジブ17に沿って繰出されたワイヤ18の先端部に
はフック19が取付けられており、フック19には吊り
下げ具20が掛けられている。
【0004】上記のようにクレーン車15を用いて上杭
3を下杭1にねじ接合するにあたっては、先ず、地上に
おいて上杭3の吊り金具6bを吊り下げ具20にワイヤ
等で取付け、ジブ17を上昇させて上杭3を下杭1上に
位置させ、例えば、チェーントングにより上杭3を人力
により回転させながらねじ2,4のピッチに合わせて微
下降させ、上杭3のおねじ4を下杭1のめねじ2に螺合
し、両者を接合する。この場合、上杭3を吊り込むため
のクレーン車15の運転士と、上杭3のねじ込み接合を
行う作業者の意思疎通のもとに、上杭3の微降下をクレ
ーン車15の運転士の腕に頼っていた。なお、クレーン
車15の運転席には吊り荷重計16が設けられており、
運転士はこれを参考にしていた。
【0005】また、現場によってはクレーン車を持込む
ことが困難なため、杭の吊り込みに図5に示すような櫓
21を使用するケースもある。この場合は、電動ウイン
チ22により上杭3を操作するため吊り荷重の管理はで
きず、また、クレーン車のように微細な調節も困難なた
め、上杭3のねじ込み作業がうまく行かないこともあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、地
すべり抑止杭を含む現場での継ぎ杭作業においては、上
杭のねじ込み作業時に上杭を回転させると同時に微降下
させなければならないため、上杭の回転と微降下が同調
しないとねじがかじって接合できなくなるおそれがあっ
た。
【0007】本発明は上述の課題を解決すべくなされた
もので、簡単な治具を使用することにより、ねじのかじ
りもなく、短時間で確実にねじ継手杭を接合することの
できるねじ継手杭構造及びその施工方法を得ることを目
的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係るねじ継手杭構造は、上端部に下杭の
ねじと同じピッチのねじを有する上杭と、外周に吊り金
具を有し下端部に上杭の上端部に設けたねじに螺合する
ねじが設けられた継手治具とを備えたものである。 (2)また、上記(1)の継手治具のねじ部のねじ長さ
を、下杭及び上杭のねじ部のねじ長さより長く形成した
ものである。
【0009】(3)また、本発明に係るねじ継手杭の施
工方法は、継手治具の下端部に設けたねじを上杭の上端
部に下杭のねじと同じピッチで設けたねじに螺合したの
ち吊上げて継手治具を回転不能に拘束し、ついで上杭を
回転して下杭にねじ接合するようにしたものである。
【0010】
【作用】あらかじめ工場又は現場で継手治具を上杭にね
じ接合する。そして上杭と一体化された継手治具をクレ
ーン車などで吊上げて上杭の下端部のねじを下杭のねじ
に臨ませると共に、継手治具を回転不能に拘束する。次
いで上杭をチェーントングなどを利用して回転させ、上
杭のねじを下杭のねじに螺合して上杭を微降下させて両
者をねじ接合する。このとき、上杭は回転に伴って継手
治具から抜け始めるが、上杭と下杭がねじ接合されても
上杭はなお継手治具に連結されている。
【0011】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の第1の実施例を説明するため
の模式図、図2はその作用説明図、図3は図1の下杭、
上杭及び継手治具の斜視図である。なお、図5、図6で
説明した従来例と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、
説明を省略する。
【0012】3は上杭で、下端部には下杭1のめねじ2
に螺入するおねじ4が設けられており、上端部には下杭
1のめねじ2と同じピッチのめねじ5が設けられてい
る。7は継手治具で、下杭1と上杭3とほぼ同じ外径の
鋼管からなり、下端部には下杭1のめねじ2、上杭3の
おねじ4及びめねじ5と同じピッチのおねじ8が設けら
れており、上部外周には吊り金具9が取付けられてる。
なお、継手治具7のおねじ8のねじ部の長さは、下杭1
のめねじ2、上杭3のおねじ4及びめねじ5のねじ部の
長さより長く形成されている。但し、上杭3のめねじ5
の下端部は、めねじ5の内径より大きい内径の中空部に
連続している。
【0013】上記のように構成した本実施例において、
例えば、櫓21を用いて下杭1に上杭3をねじ接合する
には、あらかじめ、工場又は現場において上杭3のめね
じ5に継手治具7のおねじ8を螺入し、接合しておく。
そして、地上で継手治具7を吊り金具9を介して吊り下
げ具20に取付け、電動ウインチ22を駆動して図1に
示すように、継手治具7と一体に接合された上杭3を吊
上げ、そのおねじ4を下杭1のめねじ2に臨ませて電動
ウインチ22を停止し、継手治具7及び上杭3をその位
置に保持すると共に、継手治具7を例えば破線で示すよ
うに櫓21に拘束し、回転不能に保持する。
【0014】ついで、例えば、チェーントングなどを用
いて上杭3を回転し、そのおねじ4を下杭1のめねじ2
にねじ込む。このとき、継手治具7は回転が拘束されて
いるため、上杭3は回転に伴って継手治具7から抜け始
める。前述のように、継手治具7のおねじ8は下杭1、
上杭3の各ねじ2,4,5と同じピッチに形成されてい
るため、上杭3は下杭1にねじ込まれる速度に等しい速
度で継手治具7から徐々に抜け出し、ねじ込みに必要な
微降下が得られ、両杭1,3のねじ接合が終了する。こ
のとき、継手治具7のおねじ8のねじ部の長さは、前述
のように下杭1及び上杭3の各ねじ2,4,5のねじ部
の長さより長く形成されているので、上杭3と継手治具
7は依然として連結状態にある。
【0015】ついで、電動ウインチ22を少量巻上げ
て、連結されている継手治具7、上杭3及び下杭1を一
体に上昇させ、下杭1に取付けられている吊り金具6a
を撤去し、下杭1及びこれに接合された上杭3を地盤に
設けた孔中に挿入する。次に、上杭3に取付けた吊り金
具6bを利用して下杭1及び上杭3を仮設構台23から
孔中に吊下げる。そして、継手治具7を回転させて上杭
3から取外す。以上の作業が終ったときは、継手治具7
のおねじ8を他の杭の上端部に設けためねじに螺入して
連結し、再び電動ウインチ22を巻上げて継手治具7及
びこれに連結された杭を吊上げ、この杭を前述の要領で
上杭3にねじ接合する。このようにして、連続して継ぎ
杭作業を行う。
【0016】このように、本発明によれば、簡単な構造
の継手治具7を用いることにより、下杭1のめねじ2と
上杭3のおねじ4とをねじがかじることもなく、短時間
でスムーズにねじ込み接合することができる。なお、上
記の説明では、櫓21を用いて下杭1に上杭3を接合す
る場合を示したが、クレーン車15を用いても同様にし
て下杭1と上杭3を接合することができる。
【0017】上記の説明では、主として鋼管杭をねじ接
合する際に本発明を実施した場合を示したが、上下端部
にねじを有するコンクリート杭あるいはPC杭をねじ接
合する場合にも本発明を実施することができる。また、
上記の説明では下杭1の上端部にめねじ2を、上杭3の
下端部におねじ4、上端部にめねじ5を設け、また、継
手治具7の下端部におねじ8を設けた例を示したが、め
ねじをおねじに、おねじをめねじに適宜変えてもよい。
【0018】
【発明の効果】
(1)本発明に係るねじ継手杭構造は、上端部に下杭の
ねじと同じピッチのねじを有する上杭と、外周に吊り金
具を有し下端部に上杭の上端部に設けたねじに螺合する
ねじが設けられた継手治具とによって構成したので、き
わめて簡単な治具により上杭を下杭にねじ接続すること
ができる。
【0019】(2)また、上記の継手治具のねじ部のね
じ長さを、下杭及び上杭のねじ部の長さより長く形成
し、上杭を下杭にねじ接合しても継手治具は上杭に連結
されているようにしたので、ねじ接合に続く連結された
上杭と下杭の吊上げ、孔中への挿入等を容易に行うこと
ができる。
【0020】(3)また、本発明に係るねじ継手杭の施
工方法は、継手治具の下端部に設けたねじを上杭の上端
部に下杭のねじと同じピッチで設けたねじに螺合したの
ち吊上げて継手治具を回転不能に拘束し、ついで上杭を
回転して下杭にねじ接合するようにしたので、上杭の回
転と同時に上杭を微降下させることができ、ねじ継手部
に過大な荷重が負荷されたり、ねじがかじったりするお
それがなく、上杭をスムーズに下杭にねじ接合すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための説明図
である。
【図2】図1の作用説明図である。
【図3】図1の下杭、上杭及び継手治具の斜視図であ
る。
【図4】従来のねじ継手杭の施工方法の一例の説明図で
ある。
【図5】従来のねじ継手杭の施工方法の他の例の説明図
である。
【符号の説明】
1 下杭 2,5 めねじ 3 上杭 4,8 おねじ 7 継手治具 6a,6b,9 吊り金具 15 クレーン車 20 吊り下げ具 21 櫓 23 仮設構台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−158359(JP,A) 特開 平7−138944(JP,A) 実開 平7−42379(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 5/22 - 5/28 E02D 13/00 E02D 13/02 E02D 13/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下杭に設けたねじに上杭に設けたねじを
    螺合して下杭と上杭を接合するねじ継手杭において、 上端部に前記下杭のねじと同じピッチのねじを有する上
    杭と、 外周に吊り金具を有し、下端部に前記上杭の上端部に設
    けたねじに螺合するねじが設けられた継手治具とを備え
    たことを特徴とするねじ継手杭構造。
  2. 【請求項2】 継手治具のねじ部のねじ長さを、下杭及
    び上杭のねじ部のねじ長さより長く形成したことを特徴
    とする請求項1記載のねじ継手杭構造。
  3. 【請求項3】 下杭に設けたねじに上杭に設けたねじを
    螺合して下杭と上杭を接合するねじ継手杭において、 継手治具の下端部に設けたねじを、上杭の上端部に前記
    下杭のねじと同じピッチで設けたねじに螺合したのち吊
    上げて前記継手治具を回転不能に拘束し、ついで前記上
    杭を回転して下杭にねじ接合することを特徴とするねじ
    継手杭の施工方法。
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JP4829950B2 (ja) * 2000-03-30 2011-12-07 株式会社クボタ 鋼管建込み用治具および鋼管沈設方法
KR101321954B1 (ko) * 2012-04-09 2013-10-28 (주)신영기초개발 마이크로파일의 공벽 유지용 케이싱의 이음부 가공방법
JP7404861B2 (ja) * 2019-12-24 2023-12-26 株式会社大林組 管材降下装置及び管材の連結方法

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