JP3034989B2 - 連続して接線方向に巻きほどくキャプスタンの間で同期化するノンスリップ型直線線引き機 - Google Patents

連続して接線方向に巻きほどくキャプスタンの間で同期化するノンスリップ型直線線引き機

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JP3034989B2
JP3034989B2 JP3130744A JP13074491A JP3034989B2 JP 3034989 B2 JP3034989 B2 JP 3034989B2 JP 3130744 A JP3130744 A JP 3130744A JP 13074491 A JP13074491 A JP 13074491A JP 3034989 B2 JP3034989 B2 JP 3034989B2
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リスチアニ ギゥリオ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの連続するキャプ
スタンの間に同期化装置を組込んだ、接線方向に巻き
どくキャプスタンを備えたノンスリップ型直線線引き機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、線引き段階毎にワイヤの直径がそ
の丸くなった断面積の一定の百分率だけ縮小されるよう
な金属ワイヤ製造用多重線引き機において見られる根本
的な問題点は、材料の定常な流れを確保するような形
で、連続した線引きダイズ型又はプレートが間に差し込
まれた収集・補助ステーションとして基本的に機能する
キャプスタンの回転速度を同期化することにある。従っ
て、線引き段階(n)1回あたりのワイヤの速度及び断
面積をVn 及びSn と表わすと、Snxn =kという公
式が確保されなくてはならない。
【0003】速度と断面積の積すなわち材料の流れの量
は実際1つの段階と次の段階の間で一定にとどまらなく
てはならない。従って、ワイヤの断面積がキャプスタン
の間にある線引きダイス型又はプレートの直径により左
右され、この同じ直径が製造中の摩耗を通しての予測で
きないしかも制御不可能な変動度を受けることになるこ
とから、ノンスリップ型の線引き機(すなわちキャプス
タンが多くの単一ワイヤコイルを支持し、かくしてキャ
プスタンと材料の間の相対的動きを許さないようなタイ
プ)においてはキャプスタンの表面周速度と等しいもの
であるワイヤの速度を変えることによってのみ補正を行
なうことが可能である。
【0004】Morgan型及びそれに類似するタイプ
の多重機においては、ワイヤは円筒型キャプスタン上に
らせん状に巻きつけられ、キャプスタンから軸方向に巻
き出される。このような機械では、同期化は必然的にキ
ャプスタンを間欠的に作動させることによって達成さ
れ、又材料の流れがこの方法で定常にされている間はそ
結果は適度なものとなるにすぎない。このような機械
の主な制約条件は、一方では間欠型作動の必要性に起因
し、他方ではワイヤが望ましくない応力を受けていると
いう事実に起因する。実際、ワイヤは、軸方向の巻き出
し動作のために、キャプスタンから各々のコイルが巻き
出されている状態で1回転を通してねじれを受けるので
ある。
【0005】さらに、これらの軸方向に巻きほどく機械
は、キャプスタンに沿って位置づけされたものとキャプ
スタンから軸方向に持ち上げられたものという次のキャ
プスタンの前にある線引きダイス型に向かってかつその
中へワイヤを導くのに役立つ複数の滑車を含む、1つの
キャプスタンから次のキャプスタンまで走行するワイヤ
を移送するための装置(実際には「巻きほどき装置」)
を必要とする。(あらゆる場合において望ましくないこ
とであり、炭素含有量の高い鋼材を線引きする場合には
絶対に避けられなくてはならない)ワイヤのねじれを防
ぐように設計されたこのタイプの機械の変形態様におい
ては、ワイヤが軸方向にではなく接線方向に第2のキャ
プスタンから出ることができるようにする中間の単一移
送滑車を伴い互いに重ねて位置づけされた2つのキャプ
スタンが用いられる。しかしながら、このような機械に
おいては、各々の線引き段階に対する2つのキャプスタ
ンに関し発生する多大な構造上の複雑化に加えて、間欠
的運転の欠点も残っている。
【0006】直流キャプスタン駆動モーター出現に伴
い、これらの機械をより新しい技術水準に合わせて更新
することが可能となった。従って、「停止/始動」タイ
プの間欠的運転は、「緩/速」タイプに改良することが
でき、又さらに特殊な手段及びトランスジューサを内蔵
することにより、連続的な完全に間欠性の無い運転を達
成することもできる。
【0007】同様に、可変変速装置を用いることによ
り、ワイヤが直接1つのキャプスタンから次のキャプス
タンへと移行するような新しい直線線引き機の実施態様
がもたらされた。各キャプスタンの回りを通るコイルの
数は一定にとどまり、1つの段階から次の段階へのワイ
ヤの移行においてねじれは全く発生しない。キャプスタ
ン自体は円錐台形をしており、ワイヤが表面と完全に接
触する引張り面とキャプスタンの頂部にある振れ面の間
の巻取り表面に沿った秩序立ったほぼ重なり合いの無い
コイルを可能にし、これに有利に作用するような穏やか
なテーパを示している。従って、ワイヤをこのようなキ
ャプスタンから接線方向に巻き出すようにすることがで
きる。直線型の機械では、ワイヤとキャプスタン面の間
には滑りが全く無く、そのためワイヤの速度はキャプス
タンの表面速度と一致する。このことは自動的にキャプ
スタン間のワイヤの張力を制御する必要性を発生させ
る。必要とされる制御は、大部分の場合において、問題
となっているまさにその目的のために2つのキャプスタ
ンの間に作られたワイヤループ内のあゆる幾何形状変
動に対し反応するような形で位置づけされた状態で、1
つのキャプスタンと次のキャプスタンの間さらに厳密に
言うと各キャプスタンの出口と順序で次にある線引きダ
イス型又はプレートの間に、ジョッキー又はダンサーを
設置することによって得られる。このダンサーは、連動
するキャプスタンの速度を補正するのに用いることので
きる相応する出力変動をもつ制御媒体を作り出すため、
ワイヤの張力の変化により誘発される振動と共に応答が
変化する適当なトランスジューサと組合わさっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記タイプの直線型機
械においては、ワイヤは一般にダンサーの偏倚運動に対
応するのに充分なたるみ度を生成するため、次に続くキ
ャプスタンに結合された線引きダイス型に入る前に単数
又は複数の滑車のまわりに誘導される必要がある。この
結果、ワイヤーループ上に或る程度の抗力が生じ、この
抗力の大きさはダンサーに加えられた機械的荷重によっ
て左右されることになる。さにこれらの滑車は一般
に、特に設置数が任意である場合、一連の交互の曲げ応
力がワイヤに加わるように、キャプスタンよりもはるか
に小さい直径を有する。このような影響は望ましくない
ばかりでなく、ワイヤが初期線引き段階中なお比較的厚
みがある場合又は特に大きい公称製造径で運転している
場合に特に損傷をひき起こすものである。これと反対
、ダンサー機構が2つのキャプスタンの間にある単一
のワイヤループを監視する単純なセンサーとなった場
合、結果として得られる制御は、臨界的運転特性を生み
出すほどきわめて敏感なものとなり、柔軟性が失なわれ
る。
【0009】従って、容易な速度制御を提供するという
利点にもかかわらず、直線型の線引き機でも、重大な欠
点をさらけ出してしまう。しかしながらキャプスタン速
度は、速度よりもむしろトルクを監視することによって
制御でき、これは、速度が抗力により補償されるもう1
つのタイプの機械において採用される方法である。これ
らの機械の利点は、実際、ダンサーやその他の同様な装
無く、1つのキャプスタンからもう1つのキャプス
タンへ直接ワイヤを移送できるという点にある。実際的
には、ワイヤは直接1つのキャプスタンからこれと次の
キャプスタンとの間にある線引きダイス型へと移行す
る。同期化は、連動させられたキャプスタンの駆動装置
が全所要線引きトルクではなくいかなる場合であれキャ
プスタンの回転をセットするには不充分なこのトルクの
うちの一定の割合の部分だけを送り出すかぎりにおい
て、自動的に達成される。残りのトルクは、不足量を補
償するのに必要な抗力を生成する相互連絡ワイヤを用い
てライン内の次にあるキャプスタンによって提供され
る。この効果はライン内の最終キャプスタンに至るまで
下方へ受けつがれ、この最後のキャプスタンは速度制御
されているため先行する全てのキャプスタンの速度を自
動的に測定する。このような機械においては、1つのキ
ャプスタンから次のキャプスタンへのワイヤの移送につ
いては全く問題が無いものの、補償用抗力は有効必要条
件に合致するよう精に計測できず、従ってワイヤー破
断の危険性は大幅に増大する。
【0010】さらに1つのキャプスタンと次のキャプス
タンの間の速度の一致は、材料の不規則な流れによりひ
き起こされるキャプスタン間の速度のわずかな変動をと
り込むような何らかの流量補償手段又は許容誤差の余裕
が無いことからみて、著しく厳密である。最後に、実
際、キャプスタン駆動原動機の最適なトルク測定は、検
出可能な抗力の大きさを与えられた一定の出力信号に変
換するような、各ダイス型に入る前の時点でワイヤと接
触した状態に置かれた特殊なトランスジューサ(ひずみ
ゲージ)を用いて得ることができる。しかしながら、こ
の結果特に複雑で精密なシステムが出来、しかも究極的
にワイヤ破断の危険性は無くならない。本発明の目的
は、上述のような欠点を克服することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、ワイヤが
1つのキャプスタンから次のキャプスタンまで、線引き
型又は引き抜きプレート以外の物に遭遇することなく直
接移行し、かくしてワイヤ上の望ましくない全ての応力
を除去しさらに抗力補償式機械において標準的に発生す
るようなワイヤ破断の危険性をことごとく除去すること
になるような、特許請求の範囲で特徴づけされたとおり
の直線線引き機において実現される。従って、初めて効
果的な同期化の問題が適切にとり上げられ、ワイヤ上に
いかなる応力も加えることなく速度を制御することによ
ってこの問題が解決されることになる。ここで巻きつけ
動作はむしろ、幾何的に制御された条件下で、同期化プ
ロセスの任意の一瞬間においてワイヤの無欠性を保護す
るのに充分な許容誤差の余裕をもって実行される。
【0012】本発明の利点としては、それがダンサー速
度制御式直線機械の有利な特徴とトルク制御式抗力補償
タイプの有利な特徴を組合わせているということがあ
る。ここで開示される機械のもう1つの利点は、その構
造が特に単純であり、そのため、同期化は、特にキャプ
スタンの適当な構造により得ることのできる複雑でない
電気機械式制御に委ねられるという点にある。ここで、
添付図面を参照しながら、例を挙げて本発明について詳
述する。
【0013】
【実施例】図5に示されている機械の全体図において、
9はワイヤを表わしており、このワイヤは9iにおいて
補給され徐々に一定の与えられた製造直径9uに至るま
で断面積が減少して行き、その後巻き直し周速度が一定
となるように、巻き数ひいてはその全体的直径の増加と
共に調整される回転速度でドラム21上に巻き直しされ
る。ここで開示されている機械において採用されたキャ
プスタンは基本的に円錐台形であり、引張り面2a上そ
してそれに沿って頂端部にある振れに至るまでの秩序立
った巻取りワイヤの分布に対し有利に作用する。さらに
厳密に言うと、各々のキャプスタンは、全く異なる2つ
の同心同軸配置の部分2及び3(図1,3及び5)の形
で実施されており、2という番号のついた部分は、動力
伝達装置10b介して当該部分2と軸方向に連結され
基本的に公知のキャプスタン駆動シャフト5に連結さ
れたシャフト10aをもつ関連モーター10によって駆
動されている。このように駆動される部分2は基本的
に、残りの部分3との関係において同軸的に配置された
円錐台22に形成される
【0014】本発明によると、3という番号で示されて
いるキャプスタンの部分は、ワイヤ9のための横振れ部
3aを提供しかつ前述のシャフト5と同軸でしかも図面
に示されている実施例の場合にはこのシャフト5の内側
に支持されている関連シャフト4によって保持されてい
るような自由に回転する管状リング33で構成されてい
る。このリング33は、円錐台22のテーパーと合致す
るテーパーをもつ円錐台形のものであっても、又図示さ
れているように円筒形であってもよい。いずれの場合で
も、リング33は、繰り出すワイヤ9aの最端コイルを
抑制するのに役立つ広がった唇状部33a を具備してい
。このようなリング33の各々は、それぞれの線引き
型32(図5参照)を通ってワイヤ9が移行するライン
内の次のキャプスタンによって、連続的に回転状態に保
たれ、かくして相対的シャフト4の一定の与えられた角
速度Na 得られるようにする
【0015】本発明に基づく線引き機は、数学的に積分
され角運動Sc 大きさとして考慮された駆動シャフト
5の角速度Nc と同様に積分され角運動Sa 大きさ
して考慮された自由に回転するリング33のシャフト4
の角速度Na の間に差が発生する場合に必ず、それぞれ
のシャフト5及び4にとりつけられこれらの角速度と監
視するのに役立つセンサー7及び6を介して、キャプス
タンの円錐台形部分2の回転速度を補正するように設計
された同期化装置50(図4参照)によって制御され
る。好ましくは、装置50は電動式であり、かくして、
図4に15という番号で示されているブロックで起こる
それぞれの角速度の検知とそれに続く積分は相対的シャ
フト4及び5(図3参照)にとりつけられた従来の符号
器66及び77を用いて有利に成し遂げられるようにな
っている。
【0016】同期化装置50の記述に移る前に、各々の
キャプスタンが従来通り、20という番号で示されたブ
ロックにより増幅された正又は負の信号を通してモータ
10の回転速度Nc のパイロット制御に役立つ速度制
御フィードバックループ17と組合わされている、とい
うことに言及しておくべきであろう。この信号は、比較
器14によって検出されたモーター10のシャフトにと
りつけられた速度生成装置16の出力信号と、その前
選択されキャプスタン速度制御パラメータとして採用さ
れた電気基準rnの比較器14により検出された差を
反映している。従ってこの従来のループ17及びすでに
言及した符号器66及び67に加えて、同期化装置50
にはさらに、符号器からの出力信号を一定の比率まで減
少するディバイダ回路18、ならびに、キャプスタン1
のために選択された公称同期化値Rsyn よりも大きいも
のの実際これに近い予め選択された電気基準値Rfunz
らこの比率を減算する比較器12が含まれている。な
お、減算により生成され19という番号のついたブロッ
クにより増幅された差信号は、かくして万一同期化の欠
点が発生した場合に上述の電気基準rnの補正を行な
うために用いることができる。
【0017】運転中、順序上次にあるキャプスタンに向
かってまさに引出されようとしているワイヤ9はまず、
円錐台22とは機械的に独立しているためワイヤ9aの
これらの最終コイルひいては目的キャプスタンにより決
定された角速度で回転するリング33のまわりに一定の
与えられた回数だけ巻きつく。従って同期化が欠如して
いると、リング33のまわりのコイルは円錐台22を含
むコイルよりもゆるいか又はきつくなる。さらに厳密に
言うと、この比較的ゆるい又はきつい巻付け動作は、円
錐台22からリング33への交差部を記す23という番
号で表わされた域において発生することになる。最端
コイル9aはそれらが受けている引張り力の結果として
リング33に対しきつくまといつくが、一方先行するコ
イルは、キャプスタンの引張り面2a上にくる材料の流
れが反対側の端部3aで出ていく流れと一致しなくては
ならないことから、ほぼ一定の直径にとどまる傾向をも
つ。
【0018】実際、ワイヤ9の断面積がキャプスタンに
沿って一定にとどまっているということは、単一のコイ
ルの直径が同様に一定にとどまる場合に限って、その接
線方向巻きほどき速度も同様に一定にとどまらなくては
ならない、ということを意味している。例えば、目的キ
ャプスタンがより高速で走行している結果として最端コ
イル9aの上により大きい引張り力が加わった場合、自
由に回転するリング33は応答してより高速に回転し、
かくして交差部23でよりきついコイルを誘発し、一方
円錐台22の速度は一定にとどまる(標準的には比較的
定速)。
【0019】従ってDa をリング33の直径、Dc を円
錐台22の広い端部(つまり引張り面2a)の直径とす
ると、均等な表面速度及び公称同期化は以下の式で表さ
れる: Na × Da = Nc × Dc 故に、 Nc /Na = Da /Dc = Rsyn < 1
【0020】シャフト5及び4の速度間の比率は直径差
を補償するということがわかるだろう。従って、Rsyn
の値と1の間の比率でリング33と円錐台22の間の電
気的関係が形成されたならば、交差部23においてコイ
ルが容易にきつくなったりゆるんだりできることによっ
て提供される許容誤差余裕又は流量補償の効果的な同期
化媒体が得られる。従って、とりわけ、コイルが実際に
はこぶになったり重なり合ったりする可能性が高いこと
からリング33を駆動する最終コイル9aの直径がほと
んど不可変的にDa で表わされた直径と異なるというこ
とを理由として、同期的条件は一般に公称Rsyn 及び1
の間のRfunzの値で維持される(図2)。コイルは究極
的にあまりにもゆるみすぎてリング33を実際Nc より
低い角速度Na で回転させ明らかに受入れがたい結果を
もたらすと思われるが、1より大きいRfunzの値での運
転も同様に可能である。
【0021】有利なことに、交差部23においてコイル
は問題のキャプスタンから出るコイル9aの安定性を増
大させるためできるかぎりきつく保たれ(すなわちパラ
メータ的にRsyn に近く)ることになり、このことはす
なわち、相対的な締めつけ又はゆるめ動作によりひきお
こされる速度のあらゆる変動に対応することができるよ
うにするような交差部23でのコイルの直径を維持する
ため任意の瞬間における充分な余裕を許すもののRfunz
の値がRsyn の値に近づいていくことを意味している。
従って、いかなる場合でもRsyn の値より大きく好まし
くは運転中のシステムを用いて選択されたRfunzの適当
な値を採用することにより、実践的な見地からみて可能
なかぎり最良の同期化が達成されることになる。
【0022】当該機械の好ましい実施態様には、順序
して次にあるキャプスタン1の接線速度の相応する変動
によってひき起こされるワイヤ上の抗力の変動に応えて
リング33の双方向反応及び慣性を有効化するような、
自由走行シャフト4と結合されたブレーキ8も含まれ
る。こうして今度は、符号器66及び67の応答は、条
件の如何にかかわらず最端コイル9aがにリング33
の表面と接触した状態にとどまっているという事実のた
めに、即時的なものとなる。
【0023】このような装置50の実際的応用例は、図
5に示されている。ここでは、一定の与えられたキャプ
スタンに対する電気基準信号Vrnが、順序として次にあ
るキャプスタンの速度制御フィードバックループ17に
対する入力「i」と一致し(図4も参照のこと)、一方
最初に言及したキャプスタンのフィードバックループ1
7への入力「i」の値Vr(n-1)は、順序として先行する
キャプスタンのためのVrnを提供する、ということがわ
かるだろう。特に、図5の第1のキャプスタンで用いら
れる基準Vr1は次に続くキャプスタンにより供給され、
同様に信号Vr2及びVr3は次の2つのキャプスタンに供
給され、一方最後のキャプスタンに供給されたVr4は、
外に出るワイヤ9uの接線速度に左右されドラム21の
周速度に合致させられている、ということがわかるだろ
う。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくキャプスタンの構造の概略図で
ある。
【図2】キャプスタンの上端の詳細図である。
【図3】開示されている線引き機の特徴である同期化装
置の実施例の主要な部分を示す、1つのキャプスタンの
概略図である。
【図4】同期化装置のブロックダイヤグラム図である。
【図5】開示されている機械の概略図である。
【符号の説明】 1…キャプスタン 2…第1の部分 2a…引張り面 3…第2の部分 3a…横振れ部 4,5…シャフト 6,7…センサー 8…制動手段 9…ワイヤー 9a…コイル 10…モーター 12…比較器 17…フィードバック速度制御ループ 18…ディバイダ回路 23…交差部 32…ダイス型 33…自由に回転するリング 33a…端部唇状部 50…同期化装置 66,67…符号器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ギゥリオ リスチアニ イタリア国,63013 グロッタマレ,ビ ア ナポリ,18 (56)参考文献 特開 昭62−244520(JP,A) 実開 昭58−102209(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21C 1/02 - 1/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して接線方向に巻きほどくキャプス
    タンの間で同期化するノンスリップ型直線線引き機にお
    いて、 各キャプスタン(1)が2つの異なる同心で同軸の部分
    で構成されその第1の部分(2)が、モーター(1
    0)により駆動されかつ所定の直径(Dc )を有するキ
    ャプスタンの単一の引張り面(2a)を具備し、第2の
    部分(3)が、引張り面(2a)の直径より小さい直径
    (Da )の自由に回転する管状リング(33)からなり
    かつワイヤ(9)が連続するキャプスタンにより介在す
    る型(32)を通って直接引出される横振れ部(3a)
    を有し、 対応のセンサー(6,7)により監視されるような、そ
    れぞれがシャフト(5)と自由に回転する管状リング
    (33)とにより描かれる角速度(Sc ,Sa )の大き
    さの差に応じて、キャプスタンの第1の部分(2)が支
    持され回転するよう駆動されるシャフト(5)の角速度
    (Nc )を補正するよう構成された同期化装置(50)
    を具備していることを特徴とするノンスリップ型直線線
    引き機。
  2. 【請求項2】 自由に回転する管状リング(33)が円
    筒形をしており、ワイヤ(9)の最端部のコイル(9
    a)を抑制する作用をする広がった唇状部 (33a)を
    している、請求項1に記載の線引き機。
  3. 【請求項3】 自由に回転する管状リング(33)は円
    錐台形をしており、キャプスタンの第1の部分(2)と
    同じテーパーを有し、ワイヤ(9)の最端コイル(9
    a)を抑止する作用をする広がった端部唇状部 (33
    a)をしている、請求項1に記載の線引き機。
  4. 【請求項4】 自由に回転する管状リング(33)が、
    キャプスタン(1)の第1の部分(2)のシャフト
    (5)に対し同軸の回転可能なシャフト(4)と結合さ
    ており、同期化装置(50)のセンサ(6,7)が、
    それぞれのシャフト(4,5)の各々1つにとりつけら
    れている、請求項1に記載の線引き機。
  5. 【請求項5】 同期化装置(50)は電動であり、セン
    サー(6,7)はそれぞれのシャフト(4,5)にとり
    つけられ各シャフトの角運動(Sa ,Sc )に正比例し
    た電気出力信号を供給するよう構成された回転式符号器
    (66,77)である、請求項4に記載の線引き機。
  6. 【請求項6】 符号器(66,77)は同期化装置(5
    0)の一部を成し、同期化装置にはさらに、符号器
    (66,77)からの信号の間の比率を計算する作用を
    するディバイダー回路(18)と、比較器(12)とを
    具備し比較器(12)によりディバイダー回路からの
    信号が、公称キャプスタン速度同期化電気基準値(R
    syn )よりわずかに大きい値の予め設定された電気基準
    値(Rfunz)から代数的に減算され、前記同期化電気基
    準値(R syn )は、常に1より小さくまた自由に回転す
    るリング(33)の直径(Da )とキャプスタン(1)
    の第1の部分(2)の引張り面の直径(Dc )との間の
    比(Da /Dc )に等しく、それにより適切に増倍され
    た時単一のキャプスタンに結合された通常のフィードバ
    ック速度制御ループ(17)に付与された電気基準値
    (Vrn)を補正するのに用いられる差信号を提供し、キ
    ャプスタンの第1の部分(2)と自由に回転する管状リ
    ング(33)との間の交差部(23)が、前記管状リン
    グ(33)にしっかりと接触ししかも連続するキャプス
    タンの角速度の変化に応じて締めつけられ又はゆるめら
    れるような直径を有する複数のコイル(9)によって、
    占有されるのを保証するようにしている、請求項5に記
    載の線引き機。
  7. 【請求項7】 自由に回転する管状リング(33)各々
    のシャフト(4)にとりつけられている制動手段(8)
    が、センサ(6,7)の応答が即時のものとなりワイヤ
    (9)の最端コイル(9a)が管状リング(33)の表
    面としっかり接触した状態にとどまるような形で、連続
    するキャプスタン(1)の引張り速度における対応の
    動によって生み出されたワイヤ(9)上の抗力の変動に
    動して管状リングの双方性反応及び慣性を与えるよ
    うにしている、請求項4,5又は6のうちの1項に記載
    の線引き機。
  8. 【請求項8】 与えられたキャプスタンの回転速度を制
    御するのに用いられた電気基準(Vrn)が順序として
    次にあるキャプスタンの速度制御フィードバックループ
    (17)に対する入力(i)と一致し、一方このように
    して制御されているキャプスタンのフィードバックルー
    プ(17)への入力(i)にて登録する値(Vrn−1)
    が、順序として先行するキャプスタンの制御のための電
    気基準を提供するようにしている、請求項6に記載の
    線引き機。
JP3130744A 1990-03-21 1991-03-20 連続して接線方向に巻きほどくキャプスタンの間で同期化するノンスリップ型直線線引き機 Expired - Lifetime JP3034989B2 (ja)

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