JP3034192U - 丸 鋸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】木材等を切断するに際しては、大量の切削屑が
でるため、その切削屑によって切削抵抗が大きくなり、
円滑に切断を行うことができない。さらに切刃の損耗が
激しいものとなってしまう。 【解決手段】丸鋸本体２と、丸鋸本体２の外周に等間隔
をあけて設けられた複数の台金３と、台金３にそれぞれ
固定された切刃としてのチップ５とからなる丸鋸におい
て、台金には、チップ５の近傍から丸鋸本体へ向かって
延びる排出溝７が形成されていることを特徴とする丸鋸
１。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は丸鋸に係り、特に切削屑を効率良く排出できる丸鋸に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、木材や鋼材を切断するための丸鋸には、台金に切刃がろう付けされたも のが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

木材等を切断するに際しては、大量の切削屑がでるため、その切削屑によって 切削抵抗が大きくなり、円滑に切断を行うことができない。さらに切刃の損耗が 激しいものとなってしまう。

【０００４】 本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、切削屑の排出を効 率良く行うことができ、切削抵抗を小さくできて、切刃の損耗を少なくすること ができる丸鋸を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、丸鋸本体と、前記丸鋸本体の外周に等間隔をあけて設けら れた複数の台金と、前記台金にそれぞれ固定された切刃とからなる丸鋸において 、前記台金には、前記切刃の近傍から前記丸鋸本体へ向かって延びる排出溝が形 成されていることを特徴とする丸鋸である。

【０００６】 請求項２の考案は、請求項１において、前記排出溝は、表面と裏面とに交互に 形成されていることを特徴とする丸鋸である。

【０００７】 請求項３の考案は、請求項１または２において、排出溝は丸鋸の回転方向と逆 の方向への傾きをもって設けられていることを特徴とする丸鋸。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態にかかる丸鋸１を図面にしたがって説明する。 この丸鋸１は木工用のものである。 丸鋸１の丸鋸本体２には、切断時において撓みを防止するための穴９が形成さ れている。また、丸鋸本体２の外周部の４か所に切欠き１１が形成されている。 丸鋸本体２の外周部には、台金３が一定の間隔をあけて設けられている。この 台金３には切刃としての超硬合金製のチップ５がそれぞれ植設されている。

【０００９】 図２に拡大して示すように、台金３には排出溝７が形成され、この排出溝７は 、チップ５の近傍から丸鋸本体２に向かって傾きをもって延びている。排出溝７ は、丸鋸１の回転方向と逆の方向へ傾いている。この排出溝７は、丸鋸１の裏面 と表面とに交互に配置されている。

【００１０】 丸鋸１の使用方法について説明する。 丸鋸１は図示しない設置型の切断装置に搭載されて使用される。 丸鋸１を回転させ、木材を切断する。切断する際にできる切削屑は排出溝７を 通って、丸鋸１と木材との接触部位から排出される。 排出溝７はチップ５の近傍から丸鋸本体２に向かって延びているので、チップ ５による切削によって生じた切削屑の殆どが、排出溝７を通り丸鋸１と木材との 接触部位から排出される。従って、丸鋸１の切削抵抗が小さくなり円滑に木材を 切断することができる。 また、チップ５の損耗を小さくでき、丸鋸の耐久性を向上させることができる ようになる。

【００１１】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 上記実施の形態では、排出溝を丸鋸の表面と裏面とに交互に配置したものを示 したが、本考案はこれに限定されず、排出溝を表面と裏面のいずれか一方側で、 しかも台金ひとつ置きに配置する構成としてもよい。

【００１２】 また、上記実施の形態では、木材を切断するのに用いる丸鋸を示したが、本考 案はこれに限定されず、鉄鋼切断用の丸鋸に適用してもよい。 チップはサーメット製のものを用いてもよい。 なお、上記実施の形態では、穴９及び切欠き１１を形成したが、本考案にかか る丸鋸は、これらの一方、または両方を設けない丸鋸に適用してもよい。

【００１３】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、切削抵抗を小さくすることができ、木材等のワ ークを円滑に切断することができるようになる。 さらに丸鋸の切刃の損耗を小さくすることができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態にかかる丸鋸の平面図であ
る。

【図２】図１の部分拡大図である。

【符号の説明】

１ 丸鋸 ２ 丸鋸本体 ３ 台金 ５ チップ ７ 排出溝 ９ 穴 １１ 切欠き

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】丸鋸本体と、前記丸鋸本体の外周に等間隔
   をあけて設けられた複数の台金と、前記台金にそれぞれ
   固定された切刃とからなる丸鋸において、前記台金に
   は、前記切刃の近傍から前記丸鋸本体へ向かって延びる
   排出溝が形成されていることを特徴とする丸鋸。
2. 【請求項２】請求項１において、前記排出溝は、表面と
   裏面とに交互に形成されていることを特徴とする丸鋸。
3. 【請求項３】請求項１または２において、排出溝は丸鋸
   の回転方向と逆の方向への傾きをもって設けられている
   ことを特徴とする丸鋸。