JP2567235Y2 - 回転切断用スリッタナイフ - Google Patents

回転切断用スリッタナイフ

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JP2567235Y2
JP2567235Y2 JP1390192U JP1390192U JP2567235Y2 JP 2567235 Y2 JP2567235 Y2 JP 2567235Y2 JP 1390192 U JP1390192 U JP 1390192U JP 1390192 U JP1390192 U JP 1390192U JP 2567235 Y2 JP2567235 Y2 JP 2567235Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は非金属材料、例えば窯業
系の石膏ボード或いは木質系の繊維板例えばファイバー
ボード等の材料を回転切断するに用いるスリッタナイフ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に石膏ボードやファイバーボー
ド等の新建材の切断には切断能率が比較的良いため丸鋸
が使用されている。また一方歩留まりが良く、剛性の無
い薄肉材の切断では鋸よりもきれいに切断できることか
ら図21,図22に示すようなスリッタナイフが合板用
単板や布地,紙等のシート状の材料の切断に広く利用さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし丸鋸による切断
は鋸断によるため粉塵が多量に発生する。特に建築現場
等の内装工事で電動丸鋸により切断する場合には吸塵設
備は不十分で作業環境上問題であった。またスリッタナ
イフは台金にあさりがなく、厚みが一様であって一枚の
ナイフ円盤を丸鋸のように回転運動させながら材に食い
込ませて切断するため材厚が厚くなるほど、また材が硬
くなるほど切断抵抗が大きくなり摩擦による発熱,台金
の熱による歪み等のため切断が困難になる問題がある。
このため厚肉材の切断には食品等の軟質材用以外にはあ
まり利用できないという問題がある。すなわち図21に
示すような円形スリッタナイフで厚肉材を回転切断する
場合を考えると、スリッタナイフ刃先は切断円弧Lの全
長で接触して被削材をひき切り切断するものであるた
め、硬い被削材ほどしのぎ面も斜線部Sで切断面に強く
接触する。そして台金もあさりが形成されてないため両
側面が被削材に挟まれ切断抵抗が大きくなり、摩擦熱の
発生も大きいので刃先の硬度が低下或いは亀裂の発生等
により寿命が短くなる。さらに台金に歪みが発生し直進
性が悪くなって殆ど使用できる状態でなくなるという問
題がある。
【0004】さらにまた図22に示すような多角形スリ
ッタナイフで厚肉材を回転切断する場合を考えると、多
角形の各角の切刃尖端のみが先行して被削材をひき切り
切断するものであるから、角数が多いほど円形に近くな
って図21の円形スリッタナイフに類似した現象が生じ
るという問題がある。角数が少ない場合にもやはり切刃
尖端が摩耗し、摩耗の増加により尖端長さaが所定値以
上になると同様に円形スリッタナイフに類似した現象が
現れるという問題がある。本考案は従来の技術の有する
このような問題点に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは厚肉材に対しても乾式切断で粉塵の発生が微
量で切断抵抗も小さくきれいに切断でき、長寿命で且つ
安価なスリッタナイフを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上述の目的を達
成するために、多角盤又は円盤状台金に放射方向等間隔
又は不等間隔に刃体を突設し、該刃体の一部又は全体に
両側面から厚みに対してほぼ対称的にしのぎ面を形成し
て回転方向側に側面切刃を形成し、前記円盤状台金には
中心に向けてあさり角をつけたものである。そして正逆
回転方向の側面切刃,側面切刃につづく先端切刃を形成
することが望ましい。更に多角盤では回転方向に対する
外縁周面に面取りすることが望ましい。
【0006】
【作用】スリッタナイフが回転されると多数の突起状刃
体の側面切刃及び先端切刃により被削材は順次切り裂か
れ切断されていくが、刃体は突起状であり、また台金に
あさりが設けられているので切断面との接触長さは所定
長以上にはならず挟まれることによる切断抵抗及び摩擦
による発熱は少ない。
【0007】 以下本考案の実施例第1を図1〜図
もとづき説明する。八角形の平板風車状の炭素鋼,合金
工具鋼又は超硬合金である台金1は中心ボス部1aに中
心穴を有し8等分位置の角部に正逆回転用の諸刃の突起
状刃体2が合金工具鋼,超硬合金の台金なら一体に、合
金が炭素鋼であれば合金工具鋼、超硬合金その他の別体
のものがろう付等で取付けられている。また必要により
刃体に表面処理が施される。 台金1は厚み方向両側に
外周より中心ボス部1aに向けて1°以下のあさり角が
つけられており、突起状刃体2にも必要によりあさり角
がつけられている。そして突起状刃体2間の凹弧状の外
縁周部は正逆転用のため頂角がほぼ90°になるように
厚み方向両側から面取り1cされている。一方回転用で
あれば回転方向に対する面bのみが面取りされれば足り
る。
【0008】 突起状刃体2は厚みに対して対称で刃角
が約20°になるしのぎ面2aが正逆回転方向対称に設
けられ、正逆回転側の側面切刃2bが交差角約30°で
形成されている。そして厚み方向両側より先端刃先形成
面2cにより切刃尖端2dとする山形先端切刃2eが形
成されている。そして刃体2の厚みは台金1の外周部の
厚みより僅かに大又は同じである。このように構成され
たスリッタナイフを電動工具の回転軸に装着して回転さ
せスリッタナイフに被削材を押し付けていくと、突起状
刃体2の先端切刃2eと側面切刃2bが被削材を引き切
り切断していく。このとき台金1にはあさり角がつけら
れているので、切断面との接触面積は切刃近傍のみとな
り、台金部には接触せず若しくは接触してもその面圧は
弱く両側面から挟まれることによる大きな切断抵抗は発
生しない。したがって摩擦熱の発生も問題にならない。
【0009】また台金1の凹円弧状外縁1bには面取り
(一方向回転用では回転方向になる部分の面のみ)され
ているので切断された部分を更に台金輪郭部分で削るこ
とがなくなり粉塵は発生しにくい。なお電動工具にて手
送りで使用する場合には刃体数が少なすぎると切断領域
から刃体2の一つが完全に抜け出してから次の刃体2が
進入することがある為、作業者が断続的衝撃抵抗を感じ
るので刃体数は6個以上設けることが望ましい。定置形
の装置で自動送りで作業する場合には、刃体数は適宜選
定されれば良いが、回転バランスを考慮する必要があ
る。又、回転バランスが良ければ刃体を不等間隔に設け
ても性能に差はない。
【0010】実施例第2図5,図6にもとづき説明す
る。本実施例の台金11の形状は円盤であって、その外
縁周11b上本例では8等分位置に実施例第1の刃体2
と同じ刃体12を等しい長さ突出するように放射状に取
付けられている。そして台金11は同じように中心ボス
部11aに向けて両側に1°以下のあさり角がつけられ
ており、外周には糸面が取られている。このタイプのも
のは、実施例1の様に回転方向に向かう外縁周はないか
ら、台金輪郭部分で被削材を削ることはない。よって面
取りは必ずしも必要でない。更に突起状刃体2,12は
一方向のみの回転用,正逆回転用,また軟質材用,比較
的硬質材用,或いは再研磨用,1回使い捨て用等例えば
図7〜図20から任意に選択することができる。
【0011】図7に示したものはしのぎ面201aが厚み方
向対称、正逆回転方向対称で先端側に傾斜しており、側
面切刃201bが正逆回転方向対称で側面切刃201bの切刃角
度は約20°側面切刃交差角は約30°をなすものであ
る。図8に示すものは図7相当のものから正転側の側面
切刃202bの切刃角度と逆転側の側面切刃202cと切刃角度
とが異なる角度をなすものである。図9に示すものは図
7相当のものからしのぎ面203aが凸円弧で正転側, 逆転
側のしのぎ面を大円弧で形成したものである。図10に
示すものは図7相当のものに厚み方向両側のしのぎ面20
4aから先端円弧に向かって先端切刃形成面204bにより円
弧状の先端切刃204cを形成したものである。この円弧状
の先端切刃を山形として切刃尖端を形成したものが図1
の突起状刃体2である。図11に示すものは図7相当の
ものにしのぎ面205aを長手方向にすくった凹曲面で凹彎
曲形の側面切刃206bが形成されたものである。図12に
示すものは図7,図11を折衷したもので一方の回転方
向は図11の凹彎曲形の側面切刃207a、他方の回転方向
の側面切刃207bは直線である。
【0012】図13に示すものは一方向回転側のみしの
ぎ面208aで直線の側面切刃208bを形成したものである。
図14に示すものは図13の側面と同じ切刃209bの切刃
角を鋭利な角度として刃体巾いっぱいをしのぎ面209aと
なしたものである。図15に示すものは図14相当のも
ののしのぎ面210aより先端部に厚み方向両側より先端切
刃形成面210bで先端切刃210cを形成したものである。図
16に示すものは図7相当のものを厚み方向両側のしの
ぎ面211aの先端部を刃体中心に対し傾けた先端刃先形成
面で傾斜した先端切刃211bを形成したもので切刃尖端21
1cは一点となる。図17に示すものは図13相当のもの
の切刃尖端212cに対して先端を傾斜させたものである。
【0013】図18に示すものは厚み方向対称,正逆回
転方向対称で且つ平行なしのぎ面213aによって平行な側
面切刃213bを形成し、先端部に厚み方向両側より第1先
端切刃形成面213cで第1先端切刃213dを形成し、第1先
端切刃形成面の左右の第2先端切刃形成面213eで第1先
端切刃213dと側面切刃213bとの間回転方向前後に第2先
端切刃213fを形成したものである。図19に示すものは
図18相当のものから、第1先端切刃形成面をなくして
正逆回転両側よりの第2先端切刃形成面214bで切刃尖端
214cを中心とする両側に傾斜して先端切刃214dを形成し
たものである。図20に示すものは図18相当のものか
ら正逆回転方向のしのぎ面215a,215bで形成する側面切
刃角度を異なるように形成し、第2先端切刃形成面をや
めて第1先端切刃形成面215cで先端に平らな先端切刃21
5dを形成したものである。
【0014】これらの突起状刃体を分類すると (イ)先端に切刃を有するものは図10,図15,図1
6,図18,図19,図20であってこれらの刃体で切
断した場合、切断面が良好であり、粉塵発生が最も少な
い。 (ロ)切刃尖端があり、先端切刃のないものは図7,図
8,図9,図11,図12,図13,図14,図17で
あって、これらのものは切断抵抗が小さい。 (ハ)正逆両回転方向に側面切刃を有するものは、図
7,図8,図9,図10,図11,図12,図16,図
18,図19,図20であって正逆いずれの方向の回転
でも使用可能である。 (ニ)回転方向別に異なる形状の側面切刃を有するもの
は図8,図12,図16,図20であって被削材の材質
に合わせて回転方向が選べるので対応巾が広がる。 (ホ)刃体の巾が一定又は細くなるものは図11,図1
2,図18,図19,図20であって刃体の摩耗が進行
しても先端巾は一定以上大きくならないため切断抵抗が
小さい。 (ヘ)一方向回転専用のものは図13,図14,図1
5,図17であって刃体に剛性があるので硬質材に有利
である。
【0015】
【考案の効果】上述のようであるので本考案は以下の効
果を奏する。先端切刃が摩耗しても摩耗により増加する
刃体部と被削材切断面との接触長さが所定長さ以上にな
らず、また台金にあさりが形成されているので切断抵抗
は小さく摩擦熱の発生が少なく刃体寿命を大幅に改善す
ることができる。さらに刃体が突出しているので回転に
より冷却効果が加えられ相乗効果により刃先の劣化、刃
体台金の歪み発生を抑制することができる加工品質が向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例第1の平面図である。
【図2】図1の刃体部の拡大側面図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【図4】図1の刃体部にあさり角をつけた拡大側面図で
ある。
【図5】本考案の実施例第2の平面図である。
【図6】図5のB−B線拡大断面図である。
【図7】刃体の他の実施例を示す図である。
【図8】刃体の他の実施例を示す図である。
【図9】刃体の他の実施例を示す図である。
【図10】刃体の他の実施例を示す図である。
【図11】刃体の他の実施例を示す図である。
【図12】刃体の他の実施例を示す図である。
【図13】刃体の他の実施例を示す図である。
【図14】刃体の他の実施例を示す図である。
【図15】刃体の他の実施例を示す図である。
【図16】刃体の他の実施例を示す図である。
【図17】刃体の他の実施例を示す図である。
【図18】刃体の他の実施例を示す図である。
【図19】刃体の他の実施例を示す図である。
【図20】刃体の他の実施例を示す図である。
【図21】従来の切断用スリッタナイフの平面図であ
る。
【図22】従来の切断用スリッタナイフの平面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 台金 1a 中心
ボス 1b 凹円弧状外縁 2,12
突起状刃体 2a しのぎ面 2b 側面
切刃 2c 先端切刃形成面 2d 切刃
尖端

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角盤又は円盤状台金に放射方向等間隔
    又は不等間隔に刃体を突設し、該刃体の一部又は全体に
    両側面から厚みに対してほぼ対称的にしのぎ面を形成し
    て回転方向側に側面切刃を形成し、前記台金には中心に
    向けてあさり角をつけたことを特徴とする回転切断用ス
    リッタナイフ。
  2. 【請求項2】 刃体の一部又は全体に両側面から厚み及
    び正逆回転方向に対してほぼ対称的にしのぎ面を形成し
    て正逆回転方向両側に切刃を形成した請求項1に記載の
    回転切断用スリッタナイフ。
  3. 【請求項3】 刃体の先端部には側面切刃につづく先端
    切刃を形成した請求項1又は2記載の回転切断用スリッ
    タナイフ。
  4. 【請求項4】 多角盤台金の回転方向に対する外縁周面
    の厚み方向両側に面取りした請求項1又は2又は3記載
    の回転切断用スリッタナイフ。
JP1390192U 1992-02-13 1992-02-13 回転切断用スリッタナイフ Expired - Fee Related JP2567235Y2 (ja)

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JP4726656B2 (ja) * 2006-03-10 2011-07-20 株式会社仲田コーティング エアバッグドア部を有する車両用内装部材の製造装置及びエアバッグドア部を有する車両用内装部材の製造方法
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