JP3034126U - 携帯電話の着信制御システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】対応する携帯電話の着信を検出し、バイブレー
タの誤作動を生じないようにする。 【解決手段】携帯電話本体と、該携帯電話本体への着信
を受信して振動するバイブレータからなる携帯電話の着
信制御システムにおいて、前記携帯電話本体側に通話用
に通常定められた送信波以外の電波を送信できるバイブ
レータ専用の送信部を設けるとともに、該電波により携
帯電話本体からバイブレータに対してＩＤコードを送
り、バイブレータ側で自己のＩＤコードと比較して、Ｉ
Ｄコードが一致したときのみバイブレータの振動を開始
するように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ＰＨＳ、セルラー等の携帯電話における着信報知のためのバイブレ ータの制御に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、携帯電話への着信を報知する方法として発音手段に代えて携帯電話と は別体のバイブレータを電話機本体からの信号で振動させる方法が知られている 。

【０００３】 この方法は、携帯電話が基地局からの呼出に対して電話所有者がオフフックす るまでの間、音声チャンネルにてＳＴ（制御トーン）信号又はＤＳＴ（デジタル 制御トーン）信号を基地局へ送信する電波をバイブレータ側で検出してバイブレ ータを振動させていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来方法では携帯電話の発する送信波を検出してい るため、バイブレータが携帯電話以外の発する９００ＭＨｚ付近の電波を検出し てしまうことがあり、携帯電話に着信していないのにバイブレータが着信してい ると誤判定し、バイブレータの振動を開始してしまうという問題が生じる。

【０００５】 また、バイブレータを所持している者以外の人の持つ携帯電話の出す電波を検 出してしまい、所持者の携帯電話に着信していないのにもかかわらず、振動を開 始してしまうという問題があった。

【０００６】 本考案の目的は、かかる問題点に鑑み、対応する携帯電話の着信を検出し、バ イブレータの誤作動を生じないようにすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、携帯電話本体と、該携帯電話本体への 着信を受信して振動するバイブレータからなる携帯電話の着信制御システムにお いて、前記携帯電話本体側に通話用に通常定められた送信波以外の電波を送信で きるバイブレータ専用の送信部を設けるとともに、該電波により携帯電話本体か らバイブレータに対してＩＤコードを送り、バイブレータ側で自己のＩＤコード と比較して、ＩＤコードが一致したときのみバイブレータの振動を開始するよう に構成した。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案は、携帯電話に携帯電話の通常定められた送信波以外の電波を送信でき る機能をもたせるようにした。そして、この電波により携帯電話からバイブレー タに対して選択的なコード（ＩＤ）を送り、バイブレータ側でこの電波を受信・ 復調し、携帯電話から送信されたコードをデコード化して自分のもつコード（Ｉ Ｄ）と比較し、一致したときのみバイブレータの振動を開始するようにした。

【０００９】 こうすることにより、前述した携帯電話以外の発する電波に反応することもな く、またバイブレータ所持者以外の携帯電話の着信には反応しないシステムを構 成することが出来る。

【００１０】 以下、本考案の実施形態を図面に従って説明する。

【００１１】 図１は、本考案の携帯電話の着信制御システムを説明するためのブロック図で ある。

【００１２】 図において、１は携帯電話本体であり、２はバイブレータである。

【００１３】 携帯電話本体１は、受信部３、送信部４、データ処理部５、ＣＰＵ６、キーボ ード７、ＬＣＤ８、増幅器９、スピーカ１０、マイク１１、増幅器１２、バイブ レータ用送信部１３、アンテナ１４、アンテナ１５からなる。

【００１４】 受信部３は、通常定められた基地局との通信に使用する８００ＭＨｚの電波を 受信、復調する。送信部４は、通常定められた基地局との通信に使用する９００ ＭＨｚの電波を送信する。データ処理部５は、受信、復調されたデータから同期 ビット、同期ワード検出等データ処理を行う部分である。ＣＰＵ６は携帯電話全 体の制御や操作者とのマンマシンインターフェース、基地局とのデータ送受信プ ロトコル等を制御する。バイブレータ用送信部１３は、通常基地局と通信を行う 電波以外のバイブレータ２にデータを送信するための電波を発する部分である。 ここで用いる電波は２５０乃至３２２ＭＨｚの周波数領域の微弱電波とする。 バイブレータ２は、アンテナ１６、受信部１７、データ復調部１８、ＣＰＵ１ ９、コード記憶部２０、モ−タ２１からなる。受信部１７は、携帯電話本体１よ り送信されたバイブレータ用の電波を受信する。データ復調部１８はバイブレー タ用の電波からデータを復調する。ＣＰＵ１９は受信したデータをコード記憶部 ２０に記憶しているコードとの比較、モ−タ２１の制御等バイブレータ２の制御 を行う。コード記憶部２０は、バイブレータ固有のコードを記憶している部分で あり、モ−タ２１はバイブレータ２匡体を振動させるためのものである。

【００１５】 本考案の動作を以下説明する。

【００１６】 携帯電話本体１が着信を検出すると、上述した通常通信に用いる以外の電波を バイブレータ用送信部１３から発生し、アンテナ１４を介してバイブレータ２側 に送る。バイブレータ２側はこの電波を受信しデータ復調部１８で復調し、ＣＰ Ｕ１９がコード記憶部２０に記憶されていたコードと比較して一致していれば、 対応する携帯電話本体１からの電波であると判断し、モ−タ２１を回転させてバ イブレータ２を振動させ、着信を通知する。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案はバイブレータを所持する携帯電話に着信したと きのみバイブレータを振動させることが可能になるので、誤作動がなく、信頼性 の高いシステムを得ることができる。なお、上述した周波数領域の微弱電波は着 信を検知する領域が大きくなり、消費電力も小さく着信通知装置の小型化に有利 となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の携帯電話の着信制御システム
を説明するためのブロック図である。

【符号の説明】

１ 携帯電話本体 ２ バイブレータ ３ 受信部 ４ 送信部 ５ データ処理部 ６ ＣＰＵ ７ キーボード ８ ＬＣＤ ９ 増幅器 １０ スピーカ １１ マイク １２ 増幅器 １３ バイブレータ用送信部 １４ アンテナ １５ アンテナ １６ アンテナ １７ 受信部 １８ データ復調部 １９ ＣＰＵ ２０ コード記憶部 ２１ モ−タ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】携帯電話本体と、該携帯電話本体への着信
   を受信して振動するバイブレータからなる携帯電話の着
   信制御システムにおいて、前記携帯電話本体側に通話用
   に通常定められた送信波以外の電波を送信できるバイブ
   レータ専用の送信部を設けるとともに、該電波により携
   帯電話本体からバイブレータに対してＩＤコードを送
   り、バイブレータ側で自己のＩＤコードと比較して、Ｉ
   Ｄコードが一致したときのみバイブレータの振動を開始
   するように構成したことを特徴とする携帯電話の着信制
   御システム。
2. 【請求項２】前記バイブレータ専用の送信部からＩＤコ
   ードを送る電波が２５０ＭＨｚ乃至３２２ＭＨｚの周波
   数領域の微弱電波であることを特徴とする請求項１記載
   の携帯電話の着信制御システム。