JP3034033U - 通信用携帯端末の着信通知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 通信用携帯端末以外の電波を検出することを
防止するだけでなく、確実に自分の通信用携帯端末への
着信だけを検出して着信通知動作を行なうことができ、
着信通知装置の誤作動を確実に防止することができる通
信用携帯端末の着信通知装置を提供する。 【解決手段】 通信用携帯端末１０に着信があったと
き、通信用携帯端末からＩＤ用の信号を電波で着信通知
装置２５に送信して、着信通知装置はＩＤ用の信号のデ
ータフォーマットが有するＩＤ情報フレームにより通信
用携帯端末側のＩＤ情報を読み取り、着信通知装置がＩ
Ｄ用の信号を読み取った後に着信通知動作を行う。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、例えばアナログ方式やデジタル方式のセルラー（携帯電話機），Ｐ ＨＳ（簡易型携帯電話機）等の通信用携帯端末に関し、特にその通信用携帯端末 に着信があったときにそのことを人に知らせることができる、通信用携帯端末の 着信通知装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、通信用携帯端末への着信を人に知らせるための着信通知装置としては 、例えば振動で着信を知らせるバイブレータがあり、このようなバイブレータを 振動させるには、通信用携帯端末が着信時に基地局に送信する９００ＭＨｚ帯の 周波数の電波を、周波数検出部が検出することによりバイブレータを作動させる ようにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来のバイブレータを用いる方法においては、バイ ブレータの周波数検出部が通信用携帯端末以外の電波を検出したり、或は他の人 の通信用携帯端末への着信を検出してバイブレータが振動する等、バイブレータ を誤作動させる可能性があった。

【０００４】 そこで本考案は、通信用携帯端末以外の電波を検出することを防止するだけで なく、確実に自分の（特定の）通信用携帯端末への着信だけを検出して着信通知 動作を行なうことができ、着信通知装置の誤作動を確実に防止することができる 通信用携帯端末の着信通知装置を提供することを課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案は、通信用携帯端末に着信があったとき、前 記通信用携帯端末からＩＤ用の信号を電波で着信通知装置に送信して、前記着信 通知装置が前記ＩＤ用の信号を検出後に着信通知動作をするようにした通信用携 帯端末の着信通知装置において、前記通信用携帯端末から前記着信通知装置に送 信されるＩＤ用の信号のデータフォーマットが、前記着信通知装置側でのクロッ ク再生に用いるビット同期フレームと、ＩＤ情報取得のためのフレーム同期に用 いるワード同期フレームと、前記通信用携帯端末側のＩＤ情報を搭載するＩＤ情 報フレームとを有することを特徴とするものである。

【０００６】 このような構成の通信用携帯端末の着信通知装置によれば、通信用携帯端末に 着信があったとき、通信用携帯端末からＩＤ用の信号を電波で着信通知装置に送 信して、着信通知装置がＩＤ用の信号を検出した後に着信通知動作をするように したため、通信用携帯端末以外の電波を検出することを防止するだけでなく、確 実に自分の通信用携帯端末への着信だけを検出して着信通知動作を行なうことが でき、着信通知装置の誤作動を確実に防止することができる。

【０００７】 そしてＩＤ用の信号のデータフォーマットが有する、ビット同期フレームによ り着信通知装置側でのクロック再生を行なうことができ、ワード同期フレームに よりＩＤ情報取得のためのフレーム同期を行なうことができ、ＩＤ情報フレーム により通信用携帯端末側のＩＤ情報を読み取ることができるため、ＩＤ用の信号 を用いて着信通知装置の誤作動を確実に防止することができる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態について図面に基づいて説明する。 図１および図２は、本考案の第１の実施の形態に係る通信用携帯端末の着信通 知装置を示す図である。

【０００９】 図１に示す携帯電話機（通信用携帯端末）１０は、基地局（図示せず）との間 で電波により無線通信を行なうアンテナ１２と、このアンテナ１２が接続されて 、アンテナ１２を介して基地局から送信された信号を復調する本体回路１４と、 この本体回路１４と接続されると共に、携帯電話機１０の各部品を制御して携帯 電話機１０に通信機能を動作させる制御部１６とを有している。

【００１０】 ここまでは普通の携帯電話機と同様であるが、さらに本実施の形態における携 帯電話機１０は、その着信通知装置としての小型バイブレータ２５を無線電波に より駆動させる、リモートコントロール機能を有している。すなわち、制御部１ ６にはバイブレータ通信回路１８が接続され、このバイブレータ通信回路１８は 制御部１６に制御されて、高周波増幅したＩＤ用の信号をリモコンアンテナ２０ から小型バイブレータ２５に向けて微弱電波により送信する。

【００１１】 小型バイブレータ２５は携帯電話機１０のリモコンアンテナ２０からのＩＤ用 の電波をリモコンアンテナ２７により受信して、送信された信号を高周波増幅回 路２９により高周波増幅し、高感度のデータ検出回路３１により検波されてＩＤ 用の信号を判断し、データ検出回路３１は小型バイブレータ２５の振動動作の駆 動源であるモータ３３の回転を開始させる。

【００１２】 このように構成された携帯電話機１０と小型バイブレータ２５は、携帯電話機 １０が基地局からの電波により着信があったことを判断すると、携帯電話機１０ は小型バイブレータ２５に微弱電波によりＩＤ用の信号を送信して携帯電話機１ ０に着信があったことを知らせる。

【００１３】 すると小型バイブレータ２５はそのことを判断して、モータ３３を回転させる ことにより小型バイブレータ２５全体を振動させ、携帯電話機１０に着信があっ たことを人に知らせることができる。このため、携帯電話機１０を鞄やその他の 身体から離れた場所に入れたり、置いたりしても、携帯電話機１０への着信を人 に必ず知らせることができる。

【００１４】 このような携帯電話機１０の一例としては、小型バイブレータ２５との間の無 線通信に、タイムスロットにデータ（フレーム）を乗せて信号のやり取りをする 時分割多重接続方式（ＴＤＭＡ）が用いられる。

【００１５】 図２は、携帯電話機１０から小型バイブレータ２５への信号送信時のタイムス ロットに乗せるデータフレームのフォーマットを示す図である。すなわち図２（ ａ）に示すデータフォーマットは、ビット同期のフレーム（８ｂｉｔ）、ワード 同期のフレーム（９ｂｉｔ）、ＩＤ情報のフレーム（１０ｂｉｔ）、動作モード のフレーム（４ｂｉｔ）、及びパリティのフレーム（１ｂｉｔ）である。

【００１６】 上記ビット同期フレームには、小型バイブレータ２５側でのクロック再生を行 なうために用いるデータが搭載されている。上記ワード同期のフレームには、小 型バイブレータ２５側でＩＤ情報を取得するためのフレーム同期に用いるデータ が搭載されている。

【００１７】 上記ＩＤ情報のフレームには、携帯電話機１０の固有のＩＤ情報のデータが搭 載されている。上記動作モードのフレームには、携帯電話機１０で指定した各種 の動作モードを示すデータが搭載されている。そして上記パリティのフレームに は、符号誤りの有無の検出に用いるデータが搭載されている。

【００１８】 動作モードの種類としては、例えば図２（ｆ）に示すように、各種符号に対応 して、「このコードを受信したら直ちに振動を停止する」、「指定された３つの パターンに従い連続振動を行なう」、「バイブレータの電池残量確認のための振 動を行なう」、或は「予約」等がある。

【００１９】 図２（ｂ）は、携帯電話機１０側で作成されるフルレートモードのＮＲＺＤ信 号の一例を示す図であり、図２（ｃ）は携帯電話機１０から小型バイブレータ２ ５に送出する前に符号化するハーフレートモードのマンチェスター符号化信号の 一例を示す図である。

【００２０】 図２（ｄ）は上記ＮＲＺＤ信号を波形図で示したものであり、図２（ｅ）は上 記マンチェスター符号化信号を波形図で示したものである。小型バイブレータ２ ５では、図２（ｃ）及び（ｅ）に示すマンチェスター符号化信号を受信して、図 ２（ｂ）及び（ｄ）に示すＮＲＺＤ信号に復号化して用いる。このためマンチェ スター符号化信号を用いてＩＤ用の信号を微弱電波により送信することができる 。

【００２１】 携帯電話機１０のバイブレータ通信回路１８が信号送出前に行なう変調方式は 、ＡＳＫデジタル信号変調方式が用いられる。リモコンアンテナ２０から送出す る信号の伝送レートは４００ｂｐｓであり、１ｂｉｔがフルレートモードで２． ５ｍｓ、ハーフレートモードで１．２５ｍｓである。図２（ａ）のデータフォー マットが搭載される１データ長は３２ｂｉｔ×２．５ｍｓ（フルレート）＝８０ ｍｓである。

【００２２】 なお、前記実施の形態における動作モードは、図２（ｆ）に例示されたものに 限られない。 また前記実施の形態においては、変調方式にＡＳＫデジタル変調方式を用いた が、それ以外のデジタル変調方式を用いてもよい。

【００２３】 また、前記実施の形態においては、伝送レートを４００ｂｐｓにしてデータ長 を８０ｍｓにしたが、伝送レート及びデータ長はこれ以外の値を用いてもよい。 また、前記実施の形態においては携帯電話機（セルラー）を例にとって説明し たが、ＰＨＳのような他の通信用携帯端末にも本考案は適用することができる。

【００２４】 さらに、前記実施の形態においては着信通知装置に着信を振動で知らせる小型 バイブレータ２５を用いた場合について説明したが、アラームのように着信を音 声で知らせるような着信通知装置を用いてもよい。

【００２５】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、通信用携帯端末に着信があったとき、通 信用携帯端末からＩＤ用の信号を電波で着信通知装置に送信して、着信通知装置 がＩＤ用の信号を検出した後に着信通知動作をするようにしたため、通信用携帯 端末以外の電波を検出することを防止するだけでなく、確実に自分の通信用携帯 端末への着信だけを検出して着信通知動作を行なうことができ、着信通知装置の 誤作動を確実に防止することができる。

【００２６】 そしてＩＤ用の信号のデータフォーマットが有する、ビット同期フレームによ り着信通知装置側でのクロック再生を行なうことができ、ワード同期フレームに よりＩＤ情報取得のためのフレーム同期を行なうことができ、ＩＤ情報フレーム により通信用携帯端末側のＩＤ情報を読み取ることができるため、ＩＤ用の信号 を用いて着信通知装置の誤作動を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による通信用携帯端末の着信通知装置の
第１の実施の形態に係る携帯電話機１０及び小型バイブ
レータ２５のブロック回路図である。

【図２】携帯電話機１０から小型バイブレータ２５に送
信するＩＤ用の信号のデータフォーマットを示す図であ
る。

【符号の説明】

１０ 携帯電話機 １２ アンテナ １４ 本体回路 １６ 制御部 １８ バイブレータ通信回路 ２０，２７ リモコンアンテナ ２５ 小型バイブレータ ２９ 高周波増幅回路 ３１ データ検出回路 ３３ モータ

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 通信用携帯端末に着信があったとき、前
   記通信用携帯端末からＩＤ用の信号を電波で着信通知装
   置に送信して、前記着信通知装置が前記ＩＤ用の信号を
   検出後に着信通知動作をするようにした通信用携帯端末
   の着信通知装置において、 前記通信用携帯端末から前記着信通知装置に送信される
   ＩＤ用の信号のデータフォーマットが、 前記着信通知装置側でのクロック再生に用いるビット同
   期フレームと、 ＩＤ情報取得のためのフレーム同期に用いるワード同期
   フレームと、 前記通信用携帯端末側のＩＤ情報を搭載するＩＤ情報フ
   レームと、 を有することを特徴とする通信用携帯端末の着信通知装
   置。
2. 【請求項２】 前記データフォーマットが、前記ＩＤ情
   報フレームの次に、前記通信用携帯端末で指定した動作
   モード情報を搭載する動作モードフレームを有すること
   を特徴とする請求項１に記載の通信用携帯端末の着信通
   知装置。
3. 【請求項３】 前記データフォーマットが、前記動作モ
   ードフレームの次に、符号誤りの有無の検出に用いるパ
   リティフレームを有することを特徴とする請求項２に記
   載の通信用携帯端末の着信通知装置。
4. 【請求項４】 前記通信用携帯端末はフルレートモード
   信号をハーフレートモード信号に符号化した信号を送信
   し、前記着信通知装置は受信した前記ハーフレート符号
   化信号を前記フルレートモード信号に復合化して用いる
   ことを特徴とする請求項１ないし請求項３のいずれかに
   記載の通信用携帯端末の着信通知装置。
5. 【請求項５】 前記通信用携帯端末は、変調を行なうと
   きにＡＳＫデジタル信号変調方式を用いることを特徴と
   する請求項１ないし請求項４のいずれかに記載の通信用
   携帯端末の着信通知装置。
6. 【請求項６】 前記ＩＤ用の信号は、伝送レートを４０
   ０ｂｐｓとし、データ長を８０ｍｓとすることを特徴と
   する請求項１ないし請求項５のいずれかに記載の通信用
   携帯端末の着信通知装置。