JP3031087U - 車両空調装置用の付属構造 - Google Patents

車両空調装置用の付属構造

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JP3031087U JP1996004995U JP499596U JP3031087U JP 3031087 U JP3031087 U JP 3031087U JP 1996004995 U JP1996004995 U JP 1996004995U JP 499596 U JP499596 U JP 499596U JP 3031087 U JP3031087 U JP 3031087U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは
防カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶剤を
貯溜した貯溜手段と、液体溶剤を空調風経路(空調風取
入口から空調風吹出口に至る経路)に導入する導入手段
とを設けることで、車両空調装置の内部要素を空調風を
利用して何等人手を煩わすことなく自然に消臭、脱臭、
防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ処理または車室内へ芳
香成分を放出して芳香効果を得ることができ、充分な車
室内環境の向上を図ることができる車両空調装置用の付
属構造の提供を目的とする。 【解決手段】芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もし
くは防カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶
剤13を貯溜する貯溜手段14と、上記貯溜手段14の
液体溶剤13を空調風経路に導入する導入手段16,1
7とを備えたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば空調風取入れ口から外気もしくは内気を取入れる車両空調 装置において熱交換器(エバポレータ)などの内部要素に芳香剤、消臭剤、防カ ビ剤などの溶剤成分を発散供給して車室内環境の向上を図るような車両空調装置 用の付属構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述例のエバポレータに溶剤成分を供給することで、カビや雑菌の発生 を防止し、かつ異臭を抑制して車室内環境の向上を図る手段としては、例えば特 開昭62−160913号公報に記載の手段がある。 すなわち内部にファンを備えた内外気切替えボックスの次段にクーラハウジン グを連設し、このクーラハウジングの内部にエバポレータが配置された車両空調 装置において、上述のクーラハウジングの一部に溶剤噴霧用の噴霧口を開口し、 この噴霧口からハンディタイプかつスプレー方式の溶剤収納容器における噴霧ノ ズルを差込んで、容器の押圧部を作業者が手指で押圧して、容器内の溶剤(同公 報のものは洗浄剤)をエバポレータのフィンに向けて噴霧すべく構成したもので ある。
【0003】 しかし、この従来手段にあっては次のような問題点があった。つまり上述の噴 霧口の開口面積を大きく設定すると、上述のファンにより送風される内外気が広 い開口面積の噴霧口から空調風取入れ経路の外部に逃げるため、この噴霧口の開 口面積は必然的に小となり、この結果、上述の噴霧口に溶剤収納容器の噴霧ノズ ルを差込んで、エバポレータのフィンに向けて溶剤成分を噴霧供給する時、上述 の噴霧ノズルを空調風取入れ経路の内奥まで差込むことができないので、溶剤成 分はエバポレータの一部分にしか噴霧されず、充分なカビや雑菌の発生防止、異 臭抑制、車室内環境の向上を図ることができない問題点があった。
【0004】 しかも、この従来手段にあっては溶剤成分の噴霧供給毎にクーラハウジングに 開口した噴霧口に対して溶剤収納容器のノズルを差込む作業者による手作業が必 要不可欠で、操作性が極めて悪い問題点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
この考案の請求項1記載の考案は、芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もし くは防カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶剤を貯溜した貯溜手段と 、液体溶剤を空調風経路(空調風取入口から空調風吹出口に至る経路)に導入す る導入手段とを設けることで、車両空調装置の内部要素を空調風を利用して何等 人手を煩わすことなく自然に消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ処理 または車室内へ芳香成分を放出して芳香効果を得ることができ、充分な車室内環 境の向上を図ることができる車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0006】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の目的と併せて、 上述の導入手段を毛細管現象により液体溶剤を自然流出させる流出手段と、この 流出手段を保護する保護手段とで形成することにより、液体溶剤を流出させるた めの充填ガス等の流出源が一切不要で、適量の液体溶剤を毛細管現象を利用して 自然流出させることができる車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0007】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1もしくは2記載の考案の目的 と併せて、導入手段を空調風経路の熱交換器よりも上流側に配設することで、少 なくとも熱交換器およびその下流側の空調装置内部要素に対して消臭、脱臭、防 臭、除菌、抗菌もしくは防カビ効果を得ることができ、また導入手段に貯溜手段 を近接配置することで、付属構成のコンパクト化を達成することができる車両空 調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0008】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 目的と併せて、空調風量もしくは空調風圧が大となるのに従って液体溶剤からの 発散量を小となす発散量制御手段を設けることで、液体溶剤の耐久性の向上を図 ることができる車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0009】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項4記載の考案の目的と併せて、 空調風により変位する受風板を設けることで、発散量制御手段の構造の簡略化を 図ることができる車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0010】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 目的と併せて、空調風の温度が高くなるのに従って液体溶剤からの発散量を小と なす発散量制御手段を設けることで、液体溶剤の耐久性の向上を図ることができ る車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0011】 この考案の請求項7記載の考案は、上記請求項6記載の考案の目的と併せて、 バイメタルを用いて発散量制御手段を構成することで、この発散量制御手段の構 造の簡略化を図ることができる車両空調装置用の付属構造の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この考案の請求項1記載の考案は、芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もし くは防カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶剤を貯溜する貯溜手段と 、上記貯溜手段の液体溶剤を空調風経路に導入する導入手段とを備えた車両空調 装置用の付属構造であることを特徴とする。
【0013】 この考案の請求項2記載の考案は、上記請求項1記載の考案の構成と併せて、 上記導入手段は貯溜手段内の液体溶剤を毛細管現象により自然流出させる流出手 段と、空調風経路に対して液体溶剤の供給が可能となるように上記流出手段の外 部を保護する保護手段とを備えた車両空調用装置用の付属構造であることを特徴 とする。
【0014】 この考案の請求項3記載の考案は、上記請求項1もしくは2記載の考案の構成 と併せて、上記導入手段を空調風経路における熱交換器よりも上流側に配設する と共に、該導入手段に上記貯溜手段を近接配置した車両空調装置用の付属構造で あることを特徴とする。
【0015】 この考案の請求項4記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 構成と併せて、上記導入手段には空調風量もしくは空調風圧が大となるのに従っ て上記液体溶剤の発散量を小となす発散量制御手段が設けられた車両空調装置用 の付属構造であることを特徴とする。
【0016】 この考案の請求項5記載の考案は、上記請求項4記載の考案の構成と併せて、 上記発散量制御手段は空調風により変位する受風板を備えた車両空調装置用の付 属構造であることを特徴とする。
【0017】 この考案の請求項6記載の考案は、上記請求項1,2もしくは3記載の考案の 構成と併せて、上記導入手段には空調風の温度が高温になるのに従って上記液体 溶液の発散量を小となす発散量制御手段が設けられた車両空調装置用の付属構造 であることを特徴とする。
【0018】 この考案の請求項7記載の考案は、上記請求項6記載の考案の構成と併せて、 上記発散量制御手段はバイメタルを備えた車両空調装置用の付属構造であること を特徴とする。
【0019】
【考案の作用及び効果】
この考案の請求項1記載の考案によれば、上述の単体作用もしくは複合作用を 奏する液体溶剤を貯溜手段に貯溜して、この液体溶剤を導入手段を介して空調風 経路に導入するので、車両空調装置の内部要素を空調風を利用して何等人手を煩 わすことなく自然に消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ処理または車 室内へ芳香成分を放出して芳香効果を得ることができて、充分な車室内環境の向 上を図ることができる効果がある。
【0020】 この考案の請求項2記載の考案によれば、上記請求項1記載の考案の効果と併 せて、その外部を保護手段にて溶剤供給可能に保護された流出手段は、貯溜手段 内の液体溶剤を毛細管現象により自然流出させる。このため、液体溶剤を流出さ せるための充填ガス等の流出源が一切不要で、適量の液体溶剤を毛細管現象を利 用して自然流出させることができる効果がある。
【0021】 この考案の請求項3記載の考案によれば、上記請求項1もしくは2記載の考案 の効果と併せて、上述の導入手段を空調風経路における熱交換器より上流側に配 設したので、少なくとも熱交換器およびその下流側の空調装置内部要素に対して 消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ効果を空調風を利用して自然に得 ることができ、また、導入手段に貯溜手段を近接配置することで、付属構成のコ ンパクト化を達成しつつ、導入効率の向上と液体溶剤ロスの低減との両立を図る ことができる効果がある。
【0022】 この考案の請求項4記載の考案によれば、上記請求項1,2もしくは3記載の 考案の効果と併せて、上述の発散量制御手段は空調風量もしくは空調風圧が大と なるのに従って上述の液体溶剤からの発散量を小となすので、液体溶剤の耐久性 を図り、所謂液体溶剤を長持ちさせることができる効果がある。
【0023】 この考案の請求項5記載の考案によれば、上記請求項4記載の考案の効果と併 せて、空調風により変位する受風板を設けることで、この受風板のメカニズム的 な変位により発散量をコントロールすることができる。換言すれば空調風それ自 体を発散量制御源として有効利用するので、この発散量制御手段の構造の簡略化 を図ることができる効果がある。
【0024】 この考案の請求項6記載の考案によれば、上記請求項1,2もしくは3記載の 考案の効果と併せて、上述の発散量制御手段は空調風の温度が高温になるのに従 って上述の液体溶剤からの発散量を小となすので、液体溶剤の耐久性を図り、所 謂液体溶剤を長持ちさせることができる効果がある。
【0025】 この考案の請求項7記載の考案によれば、上記請求項6記載の考案の効果と併 せて、バイメタルを用いて発散量制御手段を構成したので、空調風の温度を発散 量制御源として有効利用し、熱膨脹係数の異なる2枚の金属板の変位に応じて発 散量をコントロールするので、この発散量制御手段の構造の簡略化を図ることが できる効果がある。
【0026】
【実施例】
この考案の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。 (第一実施例) 図面は車両空調装置用の付属構造を示し、まず車両空調装置の構成について述 べると、図1において、外気取入口1および内気取入口2を有する内外気切替え ボックス3を設け、この内外気切替えボックス3内にはブロアモータ4にて駆動 される送風手段としてのファン5を配設すると共に、空調風の取入れを選択する 内外気切替え手段として内外気切替えドア6を設けている。
【0027】 このように構成したブロアユニット7の次段には、連通ダクト8を介してクー ラユニット9を配設している。このクーラユニット9はクーラハウジング10内 に熱交換器としてのエバポレータ11を設けている。
【0028】 上述のエバポレータ11は冷凍サイクルに接続された蒸発器で、周囲より熱を 奪う作用を奏する。
【0029】 上述のクーラユニット9の次段にはヒータコントロールユニット12を連通接 続している。このヒータコントロールユニット12はその内部にヒータコア、エ アミックスドア、ベントドア、デフロスタドア、ヒートドアおよび混合室を有し 、上述の各ドアの切替えにより空調処理された吹出風(冷風および温風)を、デ フロスタ吹出口、ベント吹出口、ヒート吹出口から車室内の必要箇所に吹出すよ うに構成されている。
【0030】 このように構成された車両空調装置において空調風経路の一例として内外気切 替えボックス3とクーラハウジング10との中間部で、かつ前述のエバポレータ 11の上流側に位置する連通ダクト8には、図2に示す如く液体溶剤13を貯溜 した貯溜手段としての容器14を配設している。
【0031】 この容器14上端の小径の筒軸部15には液体溶剤13を毛細管現象により自 然に吸上げて空調風経路に自然流出させる流出手段としての綿芯部材16を支持 させて、この綿芯部材16の下部を液体溶剤13の液中に浸漬している。
【0032】 また、上述の綿芯部材16の上部は空調風経路内へ臨設し、同経路に対して液 体溶剤の供給が可能となるように上述の綿芯部材16の外部を保護する保護手段 としての保護キャップ17で囲繞している。
【0033】 この保護キャップ17は上述の筒軸部15に対して着脱可能にタイト嵌合され ると共に、エバポレータ11と対向する同キャップ17の下流側面には複数の溶 剤流出孔18…を穿設している。 ここで、上述の綿芯部材16と保護キャップ17との両者により、導入手段が 構成されると共に、上述の各要素13〜18は車両空調装置用の付属部品19と して一体ユニット化されている。
【0034】 この付属部品19は車両の製造時に予め組付けてもよく、車両製造後に後付け するように成してもよいが、液体溶剤13の交換を考慮して、上述の付属部品1 9は嵌合手段、圧入手段、クリップ止め手段、ネジ締結手段その他にて着脱可能 に取付けることが望まれる。
【0035】 この実施例では容器14の上部にネジ部20を形成して、付属部品19全体を 着脱可能としている。なお、図2において21は液密性を確保するためのシール 部材である。 上述の液体溶剤13としては芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防 カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶剤を用い、綿芯部材16の断面 形状は図示実施例では円形状となしているが、この形状は円状に限定されるもの ではなく4角形状、多角形状、非円形状などの形状であってもよく、保護キャッ プ17に代えてメッシュ構造の保護ネット部材を用いてもよい。
【0036】 このように、上述の単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶剤13を容器1 4に貯溜して、この液体溶剤13を綿芯部材16および溶剤流出孔18を介して 空調風経路に導入するので、車両空調装置の内部要素(エバポレータ11、各種 ドアおよびヒータコア等)を空調風を利用して何等人手を煩わすことなく自然に 消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ処理または車室内へ芳香成分を放 出して芳香効果を得ることができて、充分な車室内環境の向上を図ることができ る効果がある。
【0037】 また、その外部が保護キャップ17にて溶剤供給可能に保護された綿芯部材1 6は、容器14内の液体溶剤13を毛細管現象により自然流出させる。このため 、液体溶剤13を流出させるための充填ガス等の流出源が一切不要で、適量の液 体溶剤13を毛細管現象を利用して自然流出させることができる効果がある。
【0038】 さらに、上述の綿芯部材16および保護キャップ17を空調風経路におけるエ バポレータ11より上流側に配設したので、少なくともエバポレータ11および その下流側の空調装置内部要素に対して消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは 防カビ効果を空調風を利用して自然に得ることができ、また、綿芯部材16およ び保護キャップ17に容器14を近接配置したので、付属部品19全体のコンパ クト化を達成しつつ、液体溶剤13の導入効率の向上と液体溶剤13のロスの低 減との両立を図ることができる効果がある。
【0039】 図1、図2に示す実施例においてはエバポレータ11よりも上流側の連通ダク ト8部分に単一の付属部品19を配設したが、後述する図14の構成を採用して この部位以外の例えば内外気切替えドア6の切替え軌跡αと干渉しないように内 外気切替えボックス3に配設してもよく、複数の付属部品19を複数箇所に配設 してもよい。また図1においては単一の付属部品19を下方から上方に向けて配 設したが、これは車両空調装置の側部外方から内方に向けて横向きに配設しても よい。なお、上述の付属部品19をファン5および内外気切替えドア6と干渉し ないようにファン5の上流に配設すると、このファン5の複雑形状のファンブレ ード等に対しても消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビの単独または複 合処理効果を得ることができ、また芳香効果についても上述同様に確保すること ができる。
【0040】 (第2実施例) 図3、図4は車両空調装置用の付属構造の他の実施例を示し、容器14の内側 に内容器22を上下動可能に配設して、この内容器22に液体溶剤13を貯溜す ると共に、両容器14,22間には液体溶剤13の減分量に対応して内容器22 を上方へバネ付勢するスプリング23を介設している。そして、この実施例にあ っては綿芯部材16の液体溶剤13への浸漬長さ(深さ)を図2の実施例に対し て短く(浅く)設定し、毛細管現象による吸上げ量を抑制して、液体溶剤13の 耐久性いわゆる長持ち性の向上を図るように構成している。なお、液体溶剤13 の耐久性向上を図る構成としては、図3、図4の実施例に代えて、綿芯部材16 の断面積を小さくする構成であってもよい。この図3、図4に示す実施例にあっ ても、その他の点については図1、図2で示した先の実施例とほぼ同様の作用、 効果を奏するので、図3、図4において前図と同一の部分には同一符号を付して 、その詳しい説明を省略する。
【0041】 (第3実施例) 図5乃至図8は車両空調装置用の付属構造のさらに他の実施例を示し、この実 施例においては、上述の保護キャップ17の外周面に沿って回動する円筒形状の 外筒25を設けこの外筒25には空調風を受けて変位する受風板26を一体形成 している。
【0042】 また上述の外筒25のトップデッキの下面中央に一体形成された支軸27を、 保護キャップ17のトップデッキにおける中心孔より下方に突設し、この突設部 と保護キャップ17との間には渦巻板ばね(フラット・スパイラル・スプリング )製のリターンスプリング28を介設して、受風板26および外筒25を図5、 図6に示すノーマル状態に復帰すべく構成している。
【0043】 さらに上述の外筒25のエバポレータ11(図1参照)と対向する同筒25下 流側の面にはノーマル状態にて複数の溶剤流出孔18を全て開放する少なくとも 1つ(この実施例では2つを例示)の開口部29,29を形成している。
【0044】 而して連通ダクト8部位を流通する空調風量もしくは空調風圧が小の時には図 5、図6に示す如くリターンスプリング28の作用により各開口部29,29に より全ての溶剤流出孔18を開放して、液体溶剤13の発散量が相対的に多く、 連通ダクト8部位を流通する空調風量もしくは空調風圧が大となるのに従って図 7、図8に示す如くリターンスプリング28に抗して受風板26および外筒25 が空調風の下流方向(図7の時計方向)へ回動して、複数の溶剤流出孔18が外 筒25側の開口部29口縁により順次閉塞されて、液体溶剤13の発散量が相対 的に小となる発散量制御機構30を構成している。なお、図7、図8は最大空調 風量もしくは最大空調風圧の状態を例示している。
【0045】 このように構成すると、上述の発散量制御機構30は空調風量もしくは空調風 圧が大となるのに従って上述の液体溶剤13の発散量を小となすので、液体溶剤 13の耐久性を図り、所謂液体溶剤13を長持ちさせることができる効果がある 。
【0046】 また、空調風により変位する受風板26を設けたので、この受風板26のメカ ニズム的な変位により発散量をコントロールすることができる。換言すれば空調 風それ自体を発散量制御源として有効利用するので、この発散量制御機構30の 構造の簡略化を図ることができる効果がある。さらに発散量制御機構30は付属 部品19にアセンブリされてるので、組付け性の向上を図ることができる。
【0047】 この図5乃至図8に示す実施例においても、その他の点については先の実施例 とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図5〜図8において前図と同一の部分に は同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0048】 (第4実施例) 図9、図10は車両空調装置用の付属構造のさらに他の実施例を示し、この実 施例においては上述の保護キャップ17に支持片31,31を離間させて一体形 成し、これら上下の支持片31,31間に支軸32を設けて、この支軸32に受 風板33を枢着している。この受風板33はリターンスプリング34により図9 の実線位置にバネ付勢され、連通ダクト8(前図参照)部位を流通する空調風量 もしくは空調風圧が小の時には同図の実線の如くリターンスプリング34の作用 により受風板33と一体的な開閉部33aを溶剤流出孔18から離間させて、液 体溶剤13の発散量が相対的に多く、連通ダクト8部位を流通する空調風量もし くは空調風圧が大となるのに従って図9に仮想線で示すようにリターンスプリン グ34に抗して受風板33、開閉部33aを図示時計方向へ回動して、この開閉 部33aにより溶剤流出孔18を順次閉塞して、液体溶剤13の発散量が相対的 に小となる発散量制御機構35を構成している。
【0049】 このように該発散量制御機構35を付属部品19にアセンブリすると、組付け 性の向上を図りつつ、発散量制御効果を得ることができる。なお、その他の点に ついては、図5〜図8で示した先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので 、図9、図10において前図と同一の部分には同一符号してを付して、その詳し い説明を省略する。
【0050】 (第5実施例) 図11、図12は車両空調装置用の付属構造のさらに他の実施例を示し、この 実施例においては上述の保護キャップ17に一体形成された上下のバイメタルク ランパ36,36を介して略ワッパ形状のバイメタル37を取付け、このバイメ タル37で保護キャップ17を離間囲繞すべく構成すると共に、バイメタル37 の両端間に形成される開口部38を上述の保護キャップ17の風下側に位置させ ている。
【0051】 而して、連通ダクト18部位における空調風の温度が低い時には図11に実線 で示すようにバイメタル37による開口部38の開口面積が相対的に広くなり、 同部位における空調風の温度が高くなるのに従って図11に仮想線で示すように バイメタル37による開口部38の開口面積が相対的に狭くなって、液体溶剤1 3からの発散量を小となす発散量制御機構39を構成している。
【0052】 このように発散量制御機構39を付属部品19にアセンブリすると、組付け性 の向上を図りつつ、発散量制御効果を確保することができる。 しかも、上述の発散量制御機構39は空調風の温度が高くなるのに従って上述 の液体溶剤13からの発散量を小となすので、液体溶剤13の耐久性を図り、所 謂液体溶剤13を長持ちさせることができる効果がある。
【0053】 また、バイメタル37を用いて発散量制御機構39を構成したので、空調風の 温度を発散量制御源として有効利用し、熱膨脹係数の異なる2枚の金属板(但し 、図11、図12では簡略的に示している)の変位に応じて発散量をコントロー ルするので、この発散量制御機構39の構造の簡略化を図ることができる効果が ある。
【0054】 このように構成しても、その他の点については先の実施例とほぼ同様に作用、 効果を奏するので、図11、図12において前図と同一の部分には同一符号を付 して、その詳しい説明を省略する。
【0055】 (第6実施例) 図13,図14は車両空調装置用の付属構造のさらに他の実施例を示し、先の 実施例においてはエバポレータ11の上流にファン5が配置されたタイプの車両 空調装置に適用したが、図13、図14に示すこの実施例ではエバポレータ11 の下流にファン5が配置されたタイプの車両空調装置に適用するものである。
【0056】 この場合、上述のエバポレータ11の前面と対向し、かつ内外気切替えドア6 の切替え軌跡αと干渉しないように内外気切替えボックス3の側部外方から内方 に横方向に向けて綿芯部材16および保護キャップ17を取付ける。
【0057】 すなわち、図14に示す如く内外気切替えボックス3の外面にビス等の締結部 材40を用いてL字状のブラケット41を固定し、このブラケット41の開口部 42に容器14のネジ部20を挿通させると共に、ナット43を該ネジ部20に 螺合して、容器14を上述のブラケット41に支持させ、かつL字状の保護キャ ップ17と、その内部の綿芯部材16とを図13、図14に示す如く空調風経路 の所定部に配置し、さらに複数の溶剤流出孔18を図13に示すようにエバポレ ータ11の前面に対向させたものである。
【0058】 なお、図13において44はエアミックドア、45はヒータコア、46はデフ ・ヒータ・クーラ切替えドア、47はヒータ・クーラ切替えドア、48はヒータ 吹出口、49はクーラ吹出口、50はデフ吹出口である。
【0059】 このように構成しても、先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図 13、図14において前図と同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を 省略する。なお、上述の付属部品19は空調風経路内であるならば例えばエバポ レータ11の下流側に配設して、ファン5およびそれよりも下流側の車両空調装 置要素(内壁を含む)を消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もしくは防カビ処理すべ く構成してもよく、図13、図14の構成に対して上述の発散量制御機構30, 35,39の何れかを付設してもよいことは勿論である。
【0060】 この考案の構成と、上述の実施例との対応において、 この考案の貯溜手段は、実施例の容器14に対応し、 以下同様に、 導入手段は、流出手段と保護手段に対応し、 流出手段は、綿芯部材16に対応し、 保護手段は、保護キャップ17に対応し、 熱交換器は、エバポレータ11に対応し、 発散量制御手段は、発散量制御機構30,35,39に対応するも、 この考案は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0061】 また、上述の容器14としてはガラス製、合成樹脂製、金属製、の各容器を用 いることができ、流出手段としては綿芯部材16に代えて合成繊維、ガラス繊維 からなる芯部材であってもよい。 さらに、請求項4にあっては、空調風の風圧を検知する風圧検知センサを設け 、このセンサ出力により風圧が大となるのに従って液体溶剤13の発散量を小と なすように受風板26のない外筒25をモータにて駆動する電子制御タイプの発 散量制御手段であってもよい。
【0062】 また請求項6にあっては、バイメタルに代えて保護キャップ17の外面に前述 の受風板を有さない外筒25を配設すると共に、空調風の温度を検知する温度セ ンサを設け、このセンサ出力により温度が高くなるのに従って液体溶剤13から の発散量を小となすように外筒25を駆動する電子制御タイプの発散量制御手段 であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の車両空調装置用の付属構造を示す断
面図。
【図2】 図1の要部拡大断面図。
【図3】 本考案の車両空調装置用の付属構造の他の実
施例を示す断面図。
【図4】 図3に示す内容器の上動時の説明図。
【図5】 発散量制御手段を示す平面視図。
【図6】 図5の右側面図。
【図7】 発散量抑制時の平面視図。
【図8】 図7の右側面図。
【図9】 発散量制御手段の他の実施例を示す平面視
図。
【図10】 図9の右側面図。
【図11】 発散量制御手段のさらに他の実施例を示す
平面視図。
【図12】 図11のA−A線矢視断面図。
【図13】 本考案の車両空調装置用の付属構造の他の
実施例を示す断面図。
【図14】 図13のB−B線に沿う要部拡大断面図。
【符号の説明】
11…エバポレータ 13…液体溶剤 14…容器 16…綿芯部材 17…保護キャップ 26,33…受風板 30,35,39…発散量制御機構 37…バイメタル

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香、消臭、脱臭、防臭、除菌、抗菌もし
    くは防カビの単体作用もしくは複合作用を奏する液体溶
    剤を貯溜する貯溜手段と、上記貯溜手段の液体溶剤を空
    調風経路に導入する導入手段とを備えた車両空調装置用
    の付属構造。
  2. 【請求項2】上記導入手段は貯溜手段内の液体溶剤を毛
    細管現象により自然流出させる流出手段と、空調風経路
    に対して液体溶剤の供給が可能となるように上記流出手
    段の外部を保護する保護手段とを備えた請求項1記載の
    車両空調用装置用の付属構造。
  3. 【請求項3】上記導入手段を空調風経路における熱交換
    器よりも上流側に配設すると共に、該導入手段に上記貯
    溜手段を近接配置した請求項1もしくは2記載の車両空
    調装置用の付属構造。
  4. 【請求項4】上記導入手段には空調風量もしくは空調風
    圧が大となるのに従って上記液体溶剤の発散量を小とな
    す発散量制御手段が設けられた請求項1,2もしくは3
    記載の車両空調装置用の付属構造。
  5. 【請求項5】上記発散量制御手段は空調風により変位す
    る受風板を備えた請求項4記載の車両空調装置用の付属
    構造。
  6. 【請求項6】上記導入手段には空調風の温度が高温にな
    るのに従って上記液体溶液の発散量を小となす発散量制
    御手段が設けられた請求項1,2もしくは3記載の車両
    空調装置用の付属構造。
  7. 【請求項7】上記発散量制御手段はバイメタルを備えた
    請求項6記載の車両空調装置用の付属構造。
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JPH0592259A (ja) * 1991-09-30 1993-04-16 Osaka Asahi Kagaku Kk 不活性ガス雰囲気の半田付け装置
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