JP2014233404A - 芳香器 - Google Patents

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郷 片岡
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Abstract

【課題】使用者の任意のタイミングで液状香料の蒸発・拡散を行うことが可能な芳香器を提供する。
【解決手段】芳香器Aは、容器部材10を収容する収容部材30と、収容部材30に収容され、精油Eが浸透して蒸発する蒸発部材40と、を備えている。蒸発部材40は、内筒部22側に配置されている。収容部材30は、蒸発部材40を外部に露出させる露出用開口部35を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、芳香器に関するものである。
従来、香りによって快適な生活空間を演出するための種々の技術が開発されている。例えば、非特許文献1には、カーエアコンの送風部に装着される芳香器に関し、液状香料を収容する内空部と浸透膜とを隔てるアルミシートに微細な孔を空けることによって、香り成分を空気中へ蒸発・拡散させる技術が開示されている。
また、非特許文献2には、液状香料を収容する容器部材の内部に下端側が配置され、容器部材の外部に上端側が配置された木製リードを備え、木製リードの下端から液状香料を吸い上げ、上端から空気中へ蒸発・拡散させる技術が開示されている。
「ファブリーズ クルマ イージークリップ」,[online],P&G,平成25年5月18日検索,インターネット〈http://jp.pg.com/innovations/innov_fab_c.jsp〉 「アロマリード」,[online],JAYE NIEMI,平成25年5月18日検索,インターネット〈URL:http://www.alione.net/aromareeds.htm〉
ところが、非特許文献1,2の技術では、液状香料が空気中へ常時蒸発・拡散されるため、使用者の望むタイミングで液状香料の蒸発・拡散を行うことができないという問題があった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、使用者の任意のタイミングで液状香料の蒸発・拡散を行うことが可能な芳香器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、液状香料を貯留する内空部と前記液状香料が流出する流出部とを有する容器部材を収容する収容部材と、前記収容部材に収容され、前記液状香料が浸透して蒸発する蒸発部材と、を備えた芳香器であって、前記蒸発部材は、前記流出部側に配置され、前記収容部材は、前記蒸発部材を外部に露出させる露出用開口部を有している。
本発明によれば、蒸発部材は、液状香料が流出する流出部側に配置され、収容部材は、蒸発部材を外部に露出させる露出用開口部を有しているので、蒸発部材が流出部に対し下側に位置するように収容部材を傾けることで、液状香料が流出して蒸発部材に浸透し、その後蒸発して露出用開口部を通じて空気中へ拡散される。したがって、使用者の任意のタイミングで液状香料の蒸発・拡散を行うことができる。
また、前記収容部材は、上下で二分割されて構成され、下側に位置するボトム部材と、上側に位置するヘッド部材と、を有し、前記ヘッド部材は、前記露出用開口部を有しているとともに、前記蒸発部材を収容し、前記ボトム部材及び前記ヘッド部材は、前記容器部材の全体を覆う構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、収容部材を構成するボトム部材及びヘッド部材は、容器部材の全体を覆うので、容器部材が外部に露出せず、芳香器の美的外観を高めることができる。
また、前記ヘッド部材は、前記蒸発部材の周縁を保持する保持部を有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ヘッド部材は、蒸発部材の周縁を保持する保持部を有しているので、蒸発部材を確実に保持できるとともに、蒸発部材が空気に触れる面積を広く確保することができる。
また、風が送出される送風部に対し前記収容部材を取り付けるための取付部材をさらに備え、前記収容部材及び前記取付部材は、互いに相対回転可能に連結され、前記ボトム部材は、前記容器部材の大部分を収容している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、収容部材及び取付部材は、互いに相対回転可能に連結されているので、収容部材のみを回転させ、収容部材の向きを変えることが可能となり、収容部材を送風部に装着したまま蒸発部材への液状香料の供給作業を行うことができる。
また、収容部材及び取付部材は、互いに相対回転可能に連結され、ボトム部材は、容器部材の大部分を収容しているので、例えば、カーエアコンの送風部に芳香器を装着し、ボトム部材とヘッド部材が上下逆になっている場合であっても、車両走行時の振動やボトム部材側の重さによって、ボトム部材が下側に位置し、ヘッド部材が上側に位置する正規の姿勢に戻りやすくなる。
また、前記蒸発部材は、前記送風部の送風方向と重なるように配置されている構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、蒸発部材は、送風部の送風方向と重なるように配置されているので、送風部からの風を利用して、蒸発部材に浸透した液状香料を広範囲に拡散できる。
また、前記ボトム部材は、前記容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ボトム部材は、容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有しているので、ボトム部材を補強しつつ、容器部材のガタつきを抑制することができる。
また、前記ヘッド部材は、前記容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、ヘッド部材は、容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有しているので、ヘッド部材を補強しつつ、容器部材のガタつきを抑制することができる。
本発明によれば、使用者の任意のタイミングで液状香料の蒸発・拡散を行うことが可能な芳香器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る芳香器をカーエアコンの送風部に装着した状態を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係る芳香器を示す斜視図であり、(a)は、背面側から見た状態を示す斜視図であり、(b)は、正面側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る芳香器を示す分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る芳香器を示す縦断面図である。 図4のI−I線に沿った断面図である。 図4のII−II線に沿った断面図である。 (a)は、ボトム部材の凸部とヘッド部材の溝部を示す部分拡大側面図であり、(b)は、(a)のIII−III線に沿った断面図である。 (a)は、ヘッド部材の連結部を斜め下方から見た状態を示す部分拡大斜視図であり、(b)は、(a)のIV−IV線に沿った断面図であって、取付部材を連結部に挿入した状態を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る芳香器の使用方法を説明するための縦断面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態では、本発明の芳香器を、カーエアコンの送風部に装着する場合を例にして説明するが、芳香器の使用目的を限定するものではない。
図1に示すように、芳香器Aは、送風部VのフィンFに対し装着され、精油E(図4参照)を蒸発・拡散する部材である。芳香器Aは、図2,図3に示すように、容器部材10と、中栓20と、収容部材30と、蒸発部材40と、取付部材50と、を備える。
<容器部材>
容器部材10は、図3,図4に示すように、内空部を有する有底円筒状のガラス製部材である。内空部には、精油Eが貯留されている。容器部材10は、図3に示すように、下端側に設けられ、上下方向に沿って一定の直径に形成された大径部11と、上端側に設けられ、大径部11よりも直径が小さく形成された小径部12と、大径部11の上端と小径部12の下端とを繋ぐ段差部13と、を有している。容器部材10の上端には、平面視円形状の開口部14が上下に貫通して形成されている。なお、容器部材10の材質や形状などは、適宜変更してよい。
<中栓>
中栓20は、図3,図4に示すように、上下端が開口した略円筒状の樹脂製部材である。中栓20は、容器部材10の開口部14に装着されている。中栓20は、容器部材10から蒸発部材40へ精油Eを1滴ずつ流出する機能を備えるとともに、容器部材10の内空部を気密乃至液密に保持して精油Eの品質劣化を防ぐ機能を備えている。中栓20は、図4に示すように、底壁部21と、内筒部22と、足部23と、外筒部24と、を有している。
底壁部21は、開口部14よりも小径に形成された略円形状の部位である。底壁部21の中心には、円形状の流出孔21aが上下に貫通して形成されている。
内筒部22は、底壁部21の上面から上方へ向かって延設された円筒状の部位である。内筒部22は、底壁部21と同心状に形成され、流出孔21aの周囲を囲むように設けられている。流出孔21a及び内筒部22は、容器部材10から精油Eが流出する流出部として機能する。本実施形態では、流出孔21a及び内筒部22が容器部材10の流出部を構成している。
足部23は、底壁部21の下面から下方へ向かって延設された長尺な四角筒状の部位である。足部23の内部には、空気孔23aが上下に貫通して形成されている。空気孔23aの上端は、底壁部21のうち内筒部22と外筒部24との間であって、かつ、流出孔21aに干渉しない位置に開口している。
外筒部24は、内筒部22の径方向外側であって、底壁部21の周縁から上方へ向かって延設された円筒状の部位である。外筒部24の外周面は、段差状に形成されている。外筒部24の上端外周面には、所定長だけ拡径した環状の鍔部24aが形成されている。鍔部24aは、開口部14よりも大径に形成され、容器部材10の上端に当接している。
<収容部材>
収容部材30は、図2,図3に示すように、容器部材10や蒸発部材40を収容保持する樹脂製部材である。収容部材30は、上下で二分割されて構成され、下側に位置するボトム部材31と、上側に位置するヘッド部材32と、を有している。ボトム部材31及びヘッド部材32は、容器部材10の全体を外側から覆っている。
<ボトム部材>
ボトム部材31は、図3,図4に示すように、大径部11や小径部12の下端側を収容保持する機能を備え、上端が開口した有底円筒状の部材である。ボトム部材31は、略水平状かつ円形状の底壁部31aと、底壁部31aの周縁から上方へ向かって延設された円筒状の側壁部31bと、底壁部31aの上面と側壁部31bの内周面とに跨って形成されたリブ31cと、を有している。
側壁部31bの下端は、底壁部31aへ向かうにつれて徐々に縮径するテーパ状に形成されている。側壁部31bの上端内周面には、所定長だけ拡径した拡径部31dが形成されている。拡径部31dには、図3に示すように、四角柱状の凸部31eが径方向内側へ向かって突設されている。凸部31eは、ボトム部材31の軸中心に対し周方向に等角度となるように複数設けられている(本実施形態では180度間隔で合計2個)。
リブ31cは、図4に示すように、ボトム部材31自体を補強する機能を備えるとともに、容器部材10の大径部11の外周面に当接して下方乃至側方から支持する機能を備えている。リブ31cの突出量は、下方へ向かうにつれて漸増している。リブ31cは、図5に示すように、ボトム部材31の軸中心に対し周方向に等角度となるように複数設けられている(本実施形態では120度間隔で合計3個)。なお、図5では、説明の便宜上、容器部材10を二点鎖線で表現している。
<ヘッド部材>
ヘッド部材32は、図3,図4に示すように、小径部12の上端側や蒸発部材40を収容保持する部材である。ヘッド部材32は、下端が開口した略円筒状の基部33と、基部33の上端に形成された逆U字状の第1保持部34と、基部33と第1保持部34とに囲まれて形成された露出用開口部35と、基部33の内周面に形成されたリブ36と、基部33の背面側に形成されて取付部材50を連結する逆U字状の連結部37と、を有している。
基部33は、図4に示すように、上壁部33aと、上壁部33aの周縁から下方へ向かって延設された側壁部33bと、で構成されている。上壁部33aの中心には、矩形状の挿通孔33cが上下に貫通して形成されている。挿通孔33cの開口縁には、一対の第2保持部33dが下方へ向かって突設されている。第2保持部33dは、板状かつ矩形状に形成され、蒸発部材40の下縁を保持している。第2保持部33dの下端中央には、下方へ向かって突出する支持部33eがそれぞれ設けられている。支持部33eは、内筒部22の外形形状に合わせて円弧状に形成されている。支持部33eは、内筒部22を側方から支えている。
側壁部33bの下端外周面には、図3に示すように、所定長だけ縮径した縮径部33fが形成されている。縮径部33fには、略L字状の溝部33gが径方向内側へ向かって凹設されている。溝部33gは、ボトム部材31の凸部31eに対し周方向で対応する位置に複数設けられている(本実施形態では合計2個,図3では1個のみ図示)。溝部33gは、側壁部33bの下端から上方へ向かって延設された後、周方向に沿って延設されている。溝部33gの周方向に沿う部位には、図7(a),(b)に示すように、溝部33gを周方向で分断する段部33hが膨出形成されている。この段部33hを設けることによって、凸部31eが係合(嵌入)する凹部33iが区画形成されている。なお、図7では、説明の便宜上、ボトム部材31を二点鎖線で表現している。ボトム部材31とヘッド部材32を組み付ける際には、溝部33gの下側開口と凸部31eを上下で一致させつつ、ヘッド部材32をボトム部材31の上方から被せた後、ヘッド部材32を水平方向に回転させると、凸部31eが段部33hを超えて凹部33iに嵌入する。これにより、ボトム部材31及びヘッド部材32の上下方向や水平方向の移動が規制され、ボトム部材31とヘッド部材32を組み付けることができる。
第1保持部34は、図2乃至図4に示すように、蒸発部材40の周縁(上縁及び両側縁)を保持する凹溝状の部位である。第1保持部34は、両端が上壁部33aに連続して一体に形成されている。
露出用開口部35は、図2,図3に示すように、上辺に対し下辺が長い略台形状の孔であり、水平方向に沿って開口している。露出用開口部35は、蒸発部材40を外部に露出させる役割を担っている。
リブ36は、図6に示すように、ヘッド部材32自体を補強する機能を備えるとともに、容器部材10の小径部12側の外周面に当接して側方から支持する機能を備えている。リブ36は、ヘッド部材32の軸中心に対し周方向に等角度となるように複数設けられている(本実施形態では120度間隔で合計3個)。なお、図6では、説明の便宜の上、容器部材10を二点鎖線で表現するとともに、中栓20を省略して描いている。
連結部37は、図8(a)に示すように、側壁部33bの外周面から垂直方向に延設された逆U字状の垂直壁37aと、垂直壁37aの基端に沿って形成された第1フランジ部37bと、垂直壁37aの先端に沿って形成された第2フランジ部37cと、を有している。第2フランジ部37cの内縁の奥側部位は、後記する取付部材50の軸部51aの外形形状に合わせて半円状に形成されている。連結部37には、図8(b)に示すように、垂直壁37aと第1フランジ部37bと第2フランジ部37cとによって囲繞された第1〜第3空間部37d〜37fが形成されている。第1〜第3空間部37d〜37fは、下側が開口し、下方から取付部材50を挿入可能に構成されている。第1空間部37dには、取付部材50の締結部材53の頭部が挿入される。第2空間部37eには、取付部材50の第1鍔部51bが挿入される。第3空間部37fには、取付部材50の軸部51aが挿入される。
<蒸発部材>
蒸発部材40は、図3に示すように、精油Eが浸透して蒸発する板状のフェルト製部材である。蒸発部材40は、露出用開口部35から外部に露出する本体部41と、本体部41の下端中央から下方へ向かって突設された矩形状の挿入部42と、を有している。なお、蒸発部材40は、精油Eを浸透・蒸発させることが可能であれば、その材質や形状などはいかなる構成であってもよい。
本体部41は、露出用開口部35の開口形状に合わせて略台形状に形成されている。本体部41は、図4に示すように、挿通孔33cの下方から挿通されている。本体部41の周縁は、第2保持部33d同士の間や第1保持部34内に差し込まれて挟持されている。本体部41は、図1に示すように、送風部Vの送風方向(図1の矢印参照)と水平方向で重なるように配置されている。すなわち、本体部41は、送風部Vからの送風が直接当たる位置に配置されている。
挿入部42は、図4に示すように、第2保持部33d同士の間に差し込まれて挟持されている。挿入部42の下端は、内筒部22の上端に当接している。挿入部42は、内筒部22から精油Eを直接受け取る役割を担っている。
<取付部材>
取付部材50は、図1に示すように、送風部Vに対し収容部材30を取り付けるための金属製部材である。取付部材50は、連結部37に対し着脱可能な取付基部51と、送風部VのフィンFに係止する係止部52と、取付基部51と係止部52とを締結する締結部材53と、を有している。なお、取付部材50は、フィンFに対し収容部材30を装着可能であれば、その材質や形状などはいかなる構成であってもよい。
取付基部51は、図4に示すように、円筒状の軸部51aと、軸部51aの軸方向両端の外周面にそれぞれ拡径して形成された第1鍔部51b,第2鍔部51cと、で構成されている。軸部51aの上半部は、第2フランジ部37cの内縁の奥側部位に当接して係止されている。このような構成により、取付基部51が連結部37から脱落することが防止される。軸部51aの下半部は、第2フランジ部37cに当接していないフリー状態となっている。第1鍔部51bは、第1フランジ部37b及び第2フランジ部37cに対し隙間を空けて配置されている。このような構成により、収容部材30及び取付部材50を水平軸周りに互いに回転させることができる。つまり、収容部材30及び取付部材50が互いに相対回転可能に連結されている。そのため、収容部材30のみを回転させ、収容部材30の向きを変えることが可能となり、収容部材30を送風部Vに装着したまま蒸発部材40への精油Eの供給作業を行うことができる。
係止部52は、図4に示すように、複数箇所を折曲して成形されたクリップ状の部位である。係止部52は、フィンFを上下から挟み込んで挟持する2本のアーム部52aを有している。2本のアーム部52aの基端同士は、結合部52bを介して結合されている。2本のアーム部52aは、先端に向かうにつれて互いに近づいていき接触した後、互いに遠ざかるように構成されている。本実施形態では、収容部材30及び取付部材50が互いに相対回転可能に連結されているため、フィンFが横向きや縦向きであっても、収容部材30に対し取付部材50を相対回転させることで、アーム部52aによってフィンFを挟持できる。
締結部材53は、図4に示すように、取付基部51と係止部52とを一体に固定する部材であり、リベットで構成されている。締結部材53の頭部及びかしめ部は、取付基部51や係止部52から外部にそれぞれ露出している。
<精油>
本実施形態で使用する精油Eとしては、例えば、オレンジ油、レモン油、ライム油、ブチグレン油、ユズ油、ネロリ油、ベルガモット油、ラベンダー油、ラバジン油、アビエス油、ベイ油、イランイラン油、サンダルウッド油、ラブダナム油、シトロネラ油、ゼラニウム油、ペパーミント油、ハッカ油、スペアミント油、ユーカリ油、レモングラス油、バチュリ油、ジャスミン油、ローズ油、シダー油、ベチバー油、ガルバナム油、オークモス油、バイン油、樟脳油、白檀油、檜油、緑茶精油などが挙げられる。
また、精油Eは、上記例示列挙したものをそれぞれ単独で使用してもよいし、2種以上を調合して使用してもよい。更に、精油Eに対し、例えば、水、水溶性有機溶剤、脂肪族又は芳香族炭化水素類、界面活性剤、可溶化安定化剤、安定剤、pH調整剤、着色剤などを適宜配合した液状組成物(希釈溶液)を使用してもよい。なお、水溶性有機溶剤としては、例えば、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類が挙げられる。
本発明の実施形態に係る芳香器Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図9を参照して、本発明の実施形態に係る芳香器Aの使用方法について説明する。なお、図9では、説明の便宜上、容器部材10から流出する精油Eを極端に多く描いて表現している。
はじめに、取付部材50に対し収容部材30を水平軸周りに回転させて所定の角度傾ける。詳しくは、蒸発部材40が容器部材10に対し下側に位置するように収容部材30を回転させて傾ける。
収容部材30を回転させて傾けると、容器部材10の精油Eは、流出孔21a及び内筒部22を通って、挿入部42に到達する。挿入部42に到達した精油Eは、本体部41に浸透し、その後蒸発して露出用開口部35を通じて空気中へ拡散される。
以上説明した本実施形態によれば、蒸発部材40は、精油Eが流出する内筒部22側に配置され、収容部材30は、蒸発部材40を外部に露出させる露出用開口部35を有しているので、蒸発部材40が内筒部22に対し下側に位置するように収容部材30を傾けることで、精油Eが流出して蒸発部材40に浸透し、その後蒸発して露出用開口部35を通じて空気中へ拡散される。したがって、使用者の任意のタイミングで精油Eの蒸発・拡散を行うことができる。
本実施形態によれば、ヘッド部材32は、蒸発部材40の周縁を保持する第1保持部34,第2保持部33dを有しているので、蒸発部材40を確実に保持できるとともに、蒸発部材40が空気に触れる面積を広く確保することができる。
本実施形態によれば、蒸発部材40は、送風部Vの送風方向と重なるように配置されているので、送風部Vからの風を利用して、蒸発部材40に浸透した精油Eを広範囲に拡散できる。
本実施形態によれば、収容部材30及び取付部材50は、互いに相対回転可能に連結されているので、収容部材30のみを回転させ、収容部材30の向きを変えることが可能となり、収容部材30を送風部Vに装着したまま蒸発部材40への精油Eの供給作業を行うことができる。
本実施形態によれば、収容部材30を構成するボトム部材31及びヘッド部材32は、容器部材10の全体を覆うので、容器部材10が外部に露出せず、芳香器Aの美的外観を高めることができる。
本実施形態によれば、収容部材30及び取付部材50は、互いに相対回転可能に連結され、ボトム部材31は、容器部材10の大部分を収容しているので、例えば、ボトム部材31とヘッド部材32が上下逆になっている場合であっても、車両走行時の振動やボトム部材31側の重さによって、ボトム部材31が下側に位置し、ヘッド部材32が上側に位置する正規の姿勢に戻りやすくなる。
本実施形態によれば、ボトム部材31は、容器部材10の外周面に当接して支持する複数のリブ31cを有しているので、ボトム部材31を補強しつつ、容器部材10のガタつきを抑制することができる。
本実施形態によれば、ヘッド部材32は、容器部材10の外面に当接して支持する複数のリブ36を有しているので、ヘッド部材32を補強しつつ、容器部材10のガタつきを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、本発明の芳香器Aを、カーエアコンに装着して使用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カーエアコン以外の送風機器、詳しくは、ルームエアコン、扇風機、冷風機などに装着して使用してもよい。また、トイレ、玄関、リビング、台所、寝室などに置く据え置き用として使用してもよい。
本実施形態では、液状香料として精油Eを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、液状香料として植物性香料、動物性香料、合成香料などの中から適宜選択して単独で使用してもよいし、これらの香料を適宜調合して使用してもよい。ちなみに、動物性香料としては、例えば、シベット(霊猫香)、カストリウム(海狸香)などが挙げられる。合成香料としては、例えば、リモネン、リナロール、テルピネオール、ゲラニオール、シトロネラール、シトロネロール、シトラール、メントール、リリアール、ボルネオール、クミンアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、バニリン、カンファー、ヨノン、エチレンブラシレート、ガラクソリド、ベンジルアセテート、酢酸リナリルなどが挙げられる。
本実施形態では、中栓20を備えたが、本発明はこれに限定されるものではなく、中栓20を省いてもよい。この場合、開口部14が容器部材10の流出部を構成する。
本実施形態では、取付部材50との連結部37をヘッド部材32に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ボトム部材31に設ける構成としてもよい。
A 芳香器
E 精油(液状香料)
10 容器部材
14 開口部(流出部)
20 中栓
21a 流出孔(流出部)
22 内筒部(流出部)
30 収容部材
31 ボトム部材
31c リブ
32 ヘッド部材
33d 第2保持部
34 第1保持部
35 露出用開口部
36 リブ
40 蒸発部材
50 取付部材
V 送風部
F フィン

Claims (7)

  1. 液状香料を貯留する内空部と前記液状香料が流出する流出部とを有する容器部材を収容する収容部材と、
    前記収容部材に収容され、前記液状香料が浸透して蒸発する蒸発部材と、を備えた芳香器であって、
    前記蒸発部材は、前記流出部側に配置され、
    前記収容部材は、前記蒸発部材を外部に露出させる露出用開口部を有していることを特徴とする芳香器。
  2. 前記収容部材は、上下で二分割されて構成され、下側に位置するボトム部材と、上側に位置するヘッド部材と、を有し、
    前記ヘッド部材は、前記露出用開口部を有しているとともに、前記蒸発部材を収容し、
    前記ボトム部材及び前記ヘッド部材は、前記容器部材の全体を覆うことを特徴とする請求項1に記載の芳香器。
  3. 前記ヘッド部材は、前記蒸発部材の周縁を保持する保持部を有していることを特徴とする請求項2に記載の芳香器。
  4. 風が送出される送風部に対し前記収容部材を取り付けるための取付部材をさらに備え、
    前記収容部材及び前記取付部材は、互いに相対回転可能に連結され、
    前記ボトム部材は、前記容器部材の大部分を収容していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の芳香器。
  5. 前記蒸発部材は、前記送風部の送風方向と重なるように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の芳香器。
  6. 前記ボトム部材は、前記容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有していることを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の芳香器。
  7. 前記ヘッド部材は、前記容器部材の外面に当接して支持する複数のリブを有していることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の芳香器。
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