JPS6320297Y2 - - Google Patents
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- JPS6320297Y2 JPS6320297Y2 JP37383U JP37383U JPS6320297Y2 JP S6320297 Y2 JPS6320297 Y2 JP S6320297Y2 JP 37383 U JP37383 U JP 37383U JP 37383 U JP37383 U JP 37383U JP S6320297 Y2 JPS6320297 Y2 JP S6320297Y2
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- Catching Or Destruction (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は、白金、パラジウムなどの金属によ
る酸化触媒作用を利用して、アルコール類などの
揮散性の燃料を装置内にて燃焼させ、その燃焼熱
を利用して薬剤や芳香剤、消臭剤等を加熱蒸散さ
せる装置に関するものである。
る酸化触媒作用を利用して、アルコール類などの
揮散性の燃料を装置内にて燃焼させ、その燃焼熱
を利用して薬剤や芳香剤、消臭剤等を加熱蒸散さ
せる装置に関するものである。
この種の装置は、電熱を利用する場合と異なつ
て、電気のコードが不要なため、使用場所に制限
がなく、屋外でも使用できる利点を有する。しか
しながら触媒により生ずる燃焼が、酸化反応によ
ることから、燃焼に伴つて水分も生じ、この水分
が装置本体の壁部などにより冷却されて水滴とな
り、本体内に溜り易い。この反応水は直接触媒に
作用することはないが、触媒部材に付着したとき
には、その水分が無くなるまで触媒機能が一時的
に失なわれ、燃焼が中断される欠点がある。
て、電気のコードが不要なため、使用場所に制限
がなく、屋外でも使用できる利点を有する。しか
しながら触媒により生ずる燃焼が、酸化反応によ
ることから、燃焼に伴つて水分も生じ、この水分
が装置本体の壁部などにより冷却されて水滴とな
り、本体内に溜り易い。この反応水は直接触媒に
作用することはないが、触媒部材に付着したとき
には、その水分が無くなるまで触媒機能が一時的
に失なわれ、燃焼が中断される欠点がある。
そこで本考案者等は、上記欠点を排除する手段
として、燃焼ケースの内側に壁部を設け、その壁
部とケース側壁との間を水溜りとして、装置が倒
されても、触媒部材に水がかからないようにした
構造の装置を先に開発した。しかしこのような場
合でも、触媒部材に対する水の悪影響を、完全に
防止するまでには至らなかつた。
として、燃焼ケースの内側に壁部を設け、その壁
部とケース側壁との間を水溜りとして、装置が倒
されても、触媒部材に水がかからないようにした
構造の装置を先に開発した。しかしこのような場
合でも、触媒部材に対する水の悪影響を、完全に
防止するまでには至らなかつた。
本考案者等は装置の改良を更に重ねた結果、装
置内に生じた水の悪影響を完全に防止するには、
水を燃料タンク内に戻すことが最も良いことを見
出したのである。この燃料タンク内への水の戻し
は、本体内に設けられる底板を、テーパー面に形
成することによりきわめて容易に行うことができ
る。そのためには底板と燃料タンクとを、一体的
に連結する必要がある。この連結は燃料の装置外
への漏出防止にも役立つものである。
置内に生じた水の悪影響を完全に防止するには、
水を燃料タンク内に戻すことが最も良いことを見
出したのである。この燃料タンク内への水の戻し
は、本体内に設けられる底板を、テーパー面に形
成することによりきわめて容易に行うことができ
る。そのためには底板と燃料タンクとを、一体的
に連結する必要がある。この連結は燃料の装置外
への漏出防止にも役立つものである。
この考案は、上部にマツト挿入口と空気流通孔
とを有する本件と、本体内を上下に区画する仕切
部材と、その仕切部材に貫設された触媒部材と、
その触媒部材の上方にあつて、かつマツト挿入口
の直下に位置する放熱板と、中央部に燃料タンク
を連結した漏斗状の底板とから構成されており、
仕切部材の下側に生じた水のほとんどが、底板の
テーパー面を流れて、燃料タンク内に流入するよ
うにしてある。
とを有する本件と、本体内を上下に区画する仕切
部材と、その仕切部材に貫設された触媒部材と、
その触媒部材の上方にあつて、かつマツト挿入口
の直下に位置する放熱板と、中央部に燃料タンク
を連結した漏斗状の底板とから構成されており、
仕切部材の下側に生じた水のほとんどが、底板の
テーパー面を流れて、燃料タンク内に流入するよ
うにしてある。
以下この考案を図示の例により詳細に説明す
る。
る。
1は台形で下部が開口した合成樹脂製の本体
で、上部中央に長方形のマツト挿入口2と、その
四方に穿設した長孔による空気流通孔3,3とを
有する。また本体1の上部内周囲は突縁4,4に
形成され、その突縁4,4に仕切部材5と底板6
とが重ねてねじビス7により止着してある。
で、上部中央に長方形のマツト挿入口2と、その
四方に穿設した長孔による空気流通孔3,3とを
有する。また本体1の上部内周囲は突縁4,4に
形成され、その突縁4,4に仕切部材5と底板6
とが重ねてねじビス7により止着してある。
上記仕切部材5は発泡性樹脂による断熱板5a
の下側に支持板5bを貼着して形成され、この仕
切部材5によつて本体1の上部内は上下に区画さ
れている。また仕切部材5の中央部には、両端が
開口した正方形のフレーム8aに、格子状または
ハニカム状の金属触媒8bを組込んだ触媒部材8
が貫設してある。この触媒部材8のフレーム8a
には、上記マツト挿入口2の直下に位置する長方
形の放熱板9が、一体に取付けてあり、燃焼ガス
は放熱板9の中央部から側辺方向に流れ、更に隙
間10から外部に流出するようになつている。
の下側に支持板5bを貼着して形成され、この仕
切部材5によつて本体1の上部内は上下に区画さ
れている。また仕切部材5の中央部には、両端が
開口した正方形のフレーム8aに、格子状または
ハニカム状の金属触媒8bを組込んだ触媒部材8
が貫設してある。この触媒部材8のフレーム8a
には、上記マツト挿入口2の直下に位置する長方
形の放熱板9が、一体に取付けてあり、燃焼ガス
は放熱板9の中央部から側辺方向に流れ、更に隙
間10から外部に流出するようになつている。
上記底板6は、周辺部6aより中央部6bを低
く、漏斗状に形成され、かつ中央部6bに設けた
穴に燃焼タンク11がねじ着により連結してあ
る。
く、漏斗状に形成され、かつ中央部6bに設けた
穴に燃焼タンク11がねじ着により連結してあ
る。
上述の各部材から構成された装置では、燃料タ
ンク11に入れた燃料(アルコール、ベンジン、
ヘキサン、エーテル等)が常温で気化し、触媒部
材8を通過して、仕切部材5の上部に形成された
空間部12に流出する。このときガス状の燃料
が、空気流通孔3からの空気の下で、触媒部材8
bと接し、酸化反応を起し燃焼する。そして燃焼
ガスは、対流により放熱板9の中央部に当り、更
に放熱板9の裏側を周辺方向に流れて隙間10,
10から、外部へと流出する。また空気流通孔3
からの空気は、燃焼ガスの下側を触媒部材8の方
向へと流れる。この結果、放熱板9を介して薬剤
を含浸したマツトAが加熱され、殺虫剤等が蒸散
する。
ンク11に入れた燃料(アルコール、ベンジン、
ヘキサン、エーテル等)が常温で気化し、触媒部
材8を通過して、仕切部材5の上部に形成された
空間部12に流出する。このときガス状の燃料
が、空気流通孔3からの空気の下で、触媒部材8
bと接し、酸化反応を起し燃焼する。そして燃焼
ガスは、対流により放熱板9の中央部に当り、更
に放熱板9の裏側を周辺方向に流れて隙間10,
10から、外部へと流出する。また空気流通孔3
からの空気は、燃焼ガスの下側を触媒部材8の方
向へと流れる。この結果、放熱板9を介して薬剤
を含浸したマツトAが加熱され、殺虫剤等が蒸散
する。
また燃焼時のガスの膨脹によつて、水蒸気を含
む燃焼ガスの一部が、上記仕切板5と底板6との
間に形成された空間部13に侵入する。この水蒸
気は低温の底板裏面や仕切部材表面にて凝縮し、
それらの面に露となつて残る。この結露の一部は
水滴となつて仕切部材5から落下し、更に底板上
の水滴と共にテーパ面に形成された底板6の表面
を流下して中央部の開口より燃料タンク11に流
れ込む。
む燃焼ガスの一部が、上記仕切板5と底板6との
間に形成された空間部13に侵入する。この水蒸
気は低温の底板裏面や仕切部材表面にて凝縮し、
それらの面に露となつて残る。この結露の一部は
水滴となつて仕切部材5から落下し、更に底板上
の水滴と共にテーパ面に形成された底板6の表面
を流下して中央部の開口より燃料タンク11に流
れ込む。
このため、仕切部材5と底板6とに残る水の量
はきわめて少なく、長期間の使用においても、そ
の水量が増して触媒部材に悪影響を及ぼすような
ことがない。
はきわめて少なく、長期間の使用においても、そ
の水量が増して触媒部材に悪影響を及ぼすような
ことがない。
事実、従来の触媒燃焼による加熱蒸散装置で
は、使用停止後に触媒部材に結露が生じ、使用3
〜10日後に発熱不良となつたのに対し、この考案
では水による触媒部材の経時劣化は認められず、
発熱性能は使用100日後においても正常であつた。
は、使用停止後に触媒部材に結露が生じ、使用3
〜10日後に発熱不良となつたのに対し、この考案
では水による触媒部材の経時劣化は認められず、
発熱性能は使用100日後においても正常であつた。
この考案に使用出来る殺虫剤としては、既に電
気蚊取用殺虫剤として使用されているものは全て
可能である。またアルミ容器中に加熱蒸散性固形
薬剤を充てんしたものでも使用することができ
る。また殺虫剤のほかに、殺菌剤、室内芳香剤、
消臭剤等でも同様にして使用することができ、使
用可能な殺菌剤の例としては、アルコール類また
はジオキシン等の揮散性を有するものであれば全
て使用可能である。更にまた室内に快適な臭を蒸
散させる目的の薬剤及び不快な臭を消す目的の消
臭剤等も加熱蒸散できる。
気蚊取用殺虫剤として使用されているものは全て
可能である。またアルミ容器中に加熱蒸散性固形
薬剤を充てんしたものでも使用することができ
る。また殺虫剤のほかに、殺菌剤、室内芳香剤、
消臭剤等でも同様にして使用することができ、使
用可能な殺菌剤の例としては、アルコール類また
はジオキシン等の揮散性を有するものであれば全
て使用可能である。更にまた室内に快適な臭を蒸
散させる目的の薬剤及び不快な臭を消す目的の消
臭剤等も加熱蒸散できる。
この考案は上記のように、中央部に燃料タンク
11を連結した漏斗状の底板6を、仕切部材5の
下側に設けて、仕切部材5と底板6とに生じた水
を燃料タンク内へ流入するようにしたことから、
本体内に水溜りを設ける必要がない。また装置が
倒されても、触媒部材が水を被つて一時的に機能
を失うこともなく、正常な状態において、燃焼を
継続させることができる。しかも底板により燃料
タンクを装置内に固定できるので、本体の下部構
造を簡素化でき、燃料交換も容易となるなどの特
長を有する。
11を連結した漏斗状の底板6を、仕切部材5の
下側に設けて、仕切部材5と底板6とに生じた水
を燃料タンク内へ流入するようにしたことから、
本体内に水溜りを設ける必要がない。また装置が
倒されても、触媒部材が水を被つて一時的に機能
を失うこともなく、正常な状態において、燃焼を
継続させることができる。しかも底板により燃料
タンクを装置内に固定できるので、本体の下部構
造を簡素化でき、燃料交換も容易となるなどの特
長を有する。
図面はこの考案に係る加熱蒸散装置の1実施例
を示すもので、第1図は縦断正面図、第2図は平
面図である。 1……本体、2……マツト挿入口、3……空気
流通孔、5……仕切部材、6……底板、6a……
底板周辺部、6b……底板中央部、8……触媒部
材、9……放熱板。
を示すもので、第1図は縦断正面図、第2図は平
面図である。 1……本体、2……マツト挿入口、3……空気
流通孔、5……仕切部材、6……底板、6a……
底板周辺部、6b……底板中央部、8……触媒部
材、9……放熱板。
Claims (1)
- 上部にマツト挿入口と空気流通孔とを有する本
体内を、仕切部材により上下に区画するととも
に、その仕切部材の中央部に、上記マツト挿入口
の直下に位置する放熱板を備えた触媒部材を貫設
し、中央部に燃料タンクを連結した漏斗状の底板
を、仕切部材の下側に設けてなる加熱蒸散装置。
Priority Applications (15)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37383U JPS59105881U (ja) | 1983-01-06 | 1983-01-06 | 加熱蒸散装置 |
AT0905683A AT398259B (de) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Thermischer räucherapparat für ein chemisches präparat |
BR8307538A BR8307538A (pt) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Fumigador termico para drogas |
CH2793/84A CH665750A5 (de) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Beheizbarer wirkstoffverdampfer. |
DE19833390229 DE3390229C2 (de) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Thermischer Verdampfungsapparat f}r Chemikalien |
NL8320301A NL8320301A (nl) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Thermische verdampingsinrichting voor chemische stoffen. |
EP83903108A EP0120968B1 (fr) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Appareil de volatilisation thermique d'un agent medicinal |
US06/611,037 US4693868A (en) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Thermal fumigator for drugs |
PCT/JP1983/000323 WO1984001264A1 (en) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Apparatus for heat-volatilizing medicinal agent |
GB08411259A GB2147216B (en) | 1982-09-30 | 1983-09-30 | Apparatus for heat-volatilizing medicinal agent |
KR1019830005218A KR900007933B1 (ko) | 1982-11-08 | 1983-11-03 | 약제 가열훈증기 |
GR72865A GR78739B (ja) | 1982-11-08 | 1983-11-04 | |
PH29797A PH22758A (en) | 1982-11-08 | 1983-11-07 | Thermal fumigator for drugs |
IT8349281A IT1197739B (it) | 1982-11-08 | 1983-11-07 | Fumigatore termico per disinfestanti,deoporanti e simili |
CA000440627A CA1227919A (en) | 1982-11-08 | 1983-11-08 | Thermal fumigator for drugs |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37383U JPS59105881U (ja) | 1983-01-06 | 1983-01-06 | 加熱蒸散装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59105881U JPS59105881U (ja) | 1984-07-17 |
JPS6320297Y2 true JPS6320297Y2 (ja) | 1988-06-06 |
Family
ID=30132129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37383U Granted JPS59105881U (ja) | 1982-09-30 | 1983-01-06 | 加熱蒸散装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59105881U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002210000A (ja) * | 2000-11-15 | 2002-07-30 | Kao Corp | 蒸散容器 |
-
1983
- 1983-01-06 JP JP37383U patent/JPS59105881U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59105881U (ja) | 1984-07-17 |
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