JP3419152B2 - バス車両用空調装置 - Google Patents

バス車両用空調装置

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JP3419152B2 JP15803595A JP15803595A JP3419152B2 JP 3419152 B2 JP3419152 B2 JP 3419152B2 JP 15803595 A JP15803595 A JP 15803595A JP 15803595 A JP15803595 A JP 15803595A JP 3419152 B2 JP3419152 B2 JP 3419152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷房用ク−リングユニッ
トを有するバス車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バス車両用空調装置においては、
車両天井部の左右両側に車両前後方向に沿って冷風ダク
トを配置するとともに、この冷風ダクト内の適当な位置
にクーリングユニットを配置し、このクーリングユニッ
トの冷却用熱交換器により冷却された冷風を前記冷風ダ
クトに設けられた多数の吹出口から車室内の乗員頭部に
向けて吹き出すようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、断熱処理をしたケース内に冷却用熱交換器を収
納して構成された通常のクーリングユニットをそのまま
用い、このクーリングユニットを冷風ダクト内に配設
し、このクーリングユニットの車両前後方向の両側に遠
心送風機を配設し、そして冷却用熱交換器の空気下流側
と、前記送風機との間の通風路を分岐ダクトにより接続
している。
【0004】そのため、バス車両への架装に際しては、
上記クーリングユニット、遠心送風機、及び分岐ダクト
の3つの部分に分けて架装作業を行なわなければなら
ず、架装作業が煩雑であるという問題がある。また、分
岐ダクトの製造コストも余分に必要となり、空調装置の
コスト高を招くという問題がある。さらに、分岐ダクト
形状も、車両側の冷風ダクト形状に合わせて設定するの
で、汎用性に欠けるという問題もある。
【0005】本発明は、上記点に鑑みてなされたもの
で、冷却用熱交換器の部分と送風機部分とをダクト類を
介在することなく、直接一体化した、小型簡潔な構造で
もって、クーリングユニットを、車両前後方向の冷風ダ
クト内に構成したバス車両用空調装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1記載
の発明では、バス車両の天井部に車両前後方向に沿って
配設され、車室内へ冷風を吹き出す多数の冷風吹出口
(4)、及び車室内空気を吸入する吸入口(9)を有す
る冷風ダクト(2、3)と、この冷風ダクト(2、3)
内に配設され、車両前後方向に沿って延びる形状に形成
され、前記吸入口(9)から吸入される空気を冷却する
冷却用熱交換器(7)と、車両前後方向に沿って延びる
形状に形成され、かつ前記冷風ダクト(2、3)内にお
いて前記冷却用熱交換器(7)を覆うように配設され、
前記冷却用熱交換器(7)の通風路を区画するシュラウ
ド(10)と、このシュラウド(10)のうち、前記冷
却用熱交換器(7)の空気下流側に位置して車両前後方
向に沿って延びる面(10c)に形成された空気出口
(10b)と、前記冷風ダクト(2、3)内において、
前記シュラウド(10)の前記空気出口(10b)が形
成された面(10c)の外側に、車両前後方向に並んで
配置された複数の送風機(11、12)とを具備し、前
記複数の送風機(11、12)は、前記冷却用熱交換器
(7)の空気下流側から前記空気出口(10b)を通し
て空気を吸入するスクロール吸入口(11c、12c)
中心部に有し、前記冷風ダクト(2、3)内に開口す
る吹出口(11e、12e)を外周側に有するスクロー
ルケーシング(11b、12b)と、このスクロールケ
ーシング(11b、12b)内に設けられ、前記スクロ
ール吸入口(11c、12c)から吸入した空気を前記
吹出口(11e、12e)側へ送風する遠心式ファン
(11d、12d)とからなり、前記複数の送風機(1
1、12)は、前記遠心式ファン(11d、12d)の
回転軸が車両幅方向に向くように配置され、前記スクロ
ール吸入口(11c、12c)により車両幅方向から吸
入した空気を前記吹出口(11e、12e)から車両前
後方向に吹き出すという技術的手段を採用する。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
バス車両用空調装置において、前記冷却用熱交換器
(7)及び前記シュラウド(10)の下方には、前記冷
却用熱交換器(7)から滴下する結露水及び前記シュラ
ウド(10)の外表面で生じた結露水を受けるドレンパ
ン(16)が配設されていることを特徴とする。請求項
3記載の発明では、請求項2に記載のバス車両用空調装
置において、前記冷却用熱交換器(7)、前記シュラウ
ド(10)、前記複数の送風機(11、12)及び前記
ドレンパン(16)は結合手段(15a、15b、15
c)により一体に結合されており、この結合手段(15
a、15b、15c)により結合された一体の構造体を車
体に固定するようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明では、請求項3に記載
バス車両用空調装置において、前記冷風ダクト(2、
3)の底面部には、前記一体の構造体に相当する大きさ
を持った開口部(19)、及びこの開口部(19)を閉
塞する脱着可能な蓋板(20)が備えられていることを
特徴とする。請求項5記載の発明では、請求項1ないし
4のいずれか1つに記載のバス車両用空調装置におい
て、前記冷却用熱交換器(7)の直前位置に、前記冷却
用熱交換器(7)に空気を吸入する吸入口(70)が設
けられており、この吸入口(70)の空気上流側に、吸
込空間(71)が形成され、この吸込空間(71)に前
記車室内空気を吸入する吸入口(9)が開口しており、
前記吸込空間(71)の内壁面には吸音材(72、7
3)が設けられていることを特徴とする。
【0009】請求項6記載の発明では、請求項5に記載
バス車両用空調装置において、前記冷却用熱交換器
(7)直前の吸入口(70)と、前記車室内空気を吸入
する吸入口(9)が直接対向しないように互いにずれた
位置に配置されていることを特徴とする。請求項7記載
の発明では、請求項6に記載のバス車両用空調装置にお
いて、前記冷却用熱交換器(7)直前の吸入口(70)
よりも、前記車室内空気を吸入する吸入口(9)が車室
内上方側に配置されていることを特徴とする。
【0010】請求項8記載の発明では、請求項5ないし
7のいずれか1つに記載のバス車両用空調装置におい
て、前記吸込空間(71)は、前記冷風ダクト(2、
3)の底面部よりダクト外側へ傾斜して斜め上方に向か
う傾斜面(201)を有し、この傾斜面(201)の長
さ(L)が前記冷却用熱交換器(7)の高さ(H)より
長くなるように設定されており、少なくともこの傾斜面
(201)の内壁面に前記吸音材(72)が設けられて
いることを特徴とする。
【0011】請求項9記載の発明では、請求項1ないし
8のいずれか1つに記載のバス車両用空調装置におい
て、一端が車室外に開口し、他端が前記冷却用熱交換器
(7)の空気上流側に連通し、前記冷却用熱交換器
(7)の空気上流側に外気を導入する外気導入ダクト
(33)と、この外気導入ダクト(33)に外気を強制
的に導入する換気ファン(30)と、外気導入を指令す
る外気導入指令手段(38)と、この外気導入指令手段
(38)からの指令に基づいて前記換気ファン(30)
を作動させる換気制御手段(45)とを備えていること
を特徴とする。
【0012】請求項10記載の発明では、請求項9に記
載のバス車両用空調装置において、前記外気導入ダクト
(33)に設けられ、前記外気導入ダクト(33)を開
閉する外気導入切替ダンパ(34)を備え、前記外気導
入指令手段(38)により外気導入が指令され、前記換
気ファン(30)を作動させるとき、前記外気導入切替
ダンパ(34)が前記外気導入ダクト(33)を開くよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0013】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施例記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0014】
【発明の作用効果】請求項1〜10記載の発明によれ
ば、上記技術的手段を有しているため、シュラウド10
の後面側の空気出口10bに直接遠心式送風機11、1
2の吸入口11c、12cを接続し、シュラウド10の
後面側で直ちに送風方向を、車両幅方向の送風から車両
前後方向の送風に90°方向転換しているから、従来装
置で使用されていた分岐ダクト、接続ダクトは不要とな
る。
【0015】このため、これらダクト類の製造コストを
節減できるとともに、熱交換器7、シュラウド10、送
風機11、12、ドレンパン16等から構成されるクー
リングユニット5、6を予め工場にて一体物として組付
けておき、この一体物のクーリングユニット5、6を車
両側に容易に架装することができる。従って、クーリン
グユニット5、6の車両側への架装作業を効率よく短時
間で行うことができるという効果が大である。
【0016】また、車両前後方向の冷風ダクト2、3内
に収納し得る小型な構造にクーリングユニット5、6を
まとめて、クーリングユニット5、6を冷風ダクト2、
3内に収納しているから、クーリングユニット5、6に
よる出っ張りがなく、車室内の美観の向上、乗員の頭上
スペースの増大を図ることができる。また、クーリング
ユニット5、6を冷風ダクト2、3内に収納しているか
ら、クーリングユニット5、6全体が冷風雰囲気中に位
置することになり、シュラウド10の内外の温度差が僅
少となる。その結果、シュラウド10では結露が発生し
難い条件を形成できるので、クーリングユニット5、6
において断熱処理の必要がほとんどない。
【0017】また、送風機11、12から吹き出される
冷風は直ちに車両側の冷風ダクト2、3内に押し出さ
れ、急拡大により減速するため、送風機出口での動圧
(出口風速で決まる圧力P)が静圧に変換され、吹出口
4からの吹出風が均一になる利点もある。上記作用効果
に加えて、請求項2記載の発明では、冷却用熱交換器7
及び前記シュラウド10の下方に、前記冷却用熱交換器
7から滴下する結露水及び前記シュラウド10の外表面
で生じた結露水を受けるドレンパン16が配設されてい
るから、空調装置の運転条件により、シュラウド10の
外表面に結露水が生じたとしても、シュラウド10外表
面の結露水も確実にドレンパン16内に受け入れること
ができ、結露水の車室内への飛び出しを確実に防止でき
る。
【0018】請求項4記載の発明では、冷風ダクト2、
3の底面部に、前記一体の構造体に相当する大きさを持
った開口部19、及びこの開口部19を閉塞する脱着可
能な蓋板20が備えられているから、クーリングユニッ
ト5、6の車両への架装後においても、蓋板20を取り
外すことによりクーリングユニット5、6の保守、点検
を容易に行うことができる。
【0019】また、請求項5〜8記載の発明によれば、
冷却用熱交換器7の吸込側に設けた吸込空間71と吸音
材72、73とにより、送風機騒音が吸入口9から車室
内に伝達されるのを効果的に低減できる。また、請求項
6記載の発明では、冷却用熱交換器7直前の吸入口70
と、車室内空気を吸入する吸入口9が直接対向しないよ
うに互いにずれた位置に配置されているから、送風機騒
音が吸込空間71において屈折して吸入口9側へ伝達さ
れるので、送風機騒音の車室内への伝達をより一層効果
的に低減できる。
【0020】また、請求項7記載の発明では、冷却用熱
交換器7直前の吸入口70よりも、車室内空気を吸入す
る吸入口9が車室内上方側に配置されているから、吸入
口70が車室内乗員により直接目視されることがなくな
り、意匠的にも良好なものとなる。さらに、請求項9、
10記載の発明では、車両側の換気ファン30の通風路
を外気導入ダクト33を通して、クーリングユニット
5、6の吸入側に連結することにより、極めて簡潔な構
成で、車室内に外気を導入し、車室内の換気を行うこと
ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例について説明
する。 (第1実施例)図1〜9は第1実施例を示すもので、図
3に本発明装置を搭載するバス車両1の全体を示してお
り、2、3はバス車両1の天井部の左右両側の角部に、
車両前後方向に沿って配設された冷風ダクトで、その下
面側に図4に示すように多数の冷風吹出口4が設けられ
ており、この吹出口4から車室内の乗員頭部に向けて冷
風を吹き出すようになっている。
【0022】5、6はクーリングユニットで、冷風ダク
ト2、3内に各1台づつ設置されており、図3の例では
クーリングユニット5、6はバス車両1の中央部に位置
するように設置されている。この2つのクーリングユニ
ット5、6は同一構成のもので、図5に示すように冷却
用熱交換器7を有しており、この熱交換器7は具体的に
は冷凍サイクルの冷媒蒸発器からなり、図3のバス車両
1最後部に配設された冷凍サイクルの圧縮機8、8によ
り各クーリングユニット5、6の熱交換器7、7に冷媒
が循環するようになっている。ここで、圧縮機8、8は
車両最後部に搭載されている車両走行用エンジン(図示
せず)により駆動される。
【0023】次に、本発明の要部をなすクーリングユニ
ット5、6の具体的構造について詳述する。前記冷却用
熱交換器7は、図6、7に示すように、車両前後方向に
延びる細長の直方体形状に形成されており、具体的には
図2に示すようにプレートフィン7aと丸パイプ7bと
を組み合わせ、車両前後方向の両端部に取付用側板7c
を配置した構造である。
【0024】この熱交換器7の通風路を区画形成するシ
ュラウド10は図2、8に示すように、鉄板を逆L形状
にプレス加工にて折り曲げ形成し、さらに熱交換器7の
空気下流側の側面部を閉塞する補助プレート10aを溶
接等の手段で一体に接合したものである。このシュラウ
ド10は、やはり車両前後方向に延びる細長の形状に形
成され、熱交換器7の上面部及び空気下流側部分を覆っ
て、熱交換器7の通風路を区画する。
【0025】このシュラウド10において、車両前後方
向に延びる反車室側の面10cには4つの円形の空気出
口10bが開口している。一方、シュラウド10の車室
側は熱交換器7の空気吸入側の上端部で終端となってお
り、従って熱交換器7の空気吸入側の面は、シュラウド
10を介在することなく、冷風ダクト2、3に設けられ
た車室内空気吸入用の吸入口9に直接対向している(図
5、6参照)。
【0026】冷風ダクト2、3において、吸入口9の内
側部分には吸入空気中の塵埃等を除去する吸入フィルタ
9aが配設されている。なお、熱交換器7の前面側(車
室側)周縁部とダクト2、3の吸入口9周縁部との間に
弾性シール材からなる風洩れ防止用シール部材13(図
5、6参照)が配設されている。シュラウド10の後面
側(空気下流側)には、前記空気出口10bに直接接続
される複数の送風機11、12が並列に配置されてい
る。この並列配置とは、図1に示すようにシュラウド1
0の面10cに対して複数の送風機11、12が車両前
後方向に並んで配置されることを言う。本例では、図4
に示すように、左側の2個の送風機11が冷風ダクト2
または3において、車両前方側イに冷風を送風し、右側
の2個の送風機12が冷風ダクト2または3において、
車両後方側ロに冷風を送風するようになっている。
【0027】各送風機11、12はモータ11a、12
aにより駆動される電動タイプの遠心式送風機であり、
周知の渦巻き形状(図1参照)からなるスクロールケー
シング11b、12bを有している。このスクロールケ
ーシング11b、12bの中心部には、空気を吸入する
円筒状のスクロール吸入口11c、12cが一体成形さ
れており、この円筒状のスクロール吸入口11c、12
cはシュラウド10の後面10cの円形状空気出口10
bに直接嵌合(図5参照)している。ここで、シュラウ
ド10の後面10cの円形状空気出口10bと、スクロ
ールケーシング11b、12bの円筒状のスクロール
入口11c、12cとの間にも、弾性シール材からなる
風洩れ防止用シール部材13aが配設されている。
【0028】また、スクロールケーシング11b、12
bの内部には、前記モータ11a、12aにより回転駆
動される遠心式ファン11d、12dが収納されてい
る。この遠心式ファン11d、12dは一般にシロッコ
ファンと称されている周知の多翼ファンであり、この遠
心式ファン11d、12dの作動により吸入口11c、
12cから吸入された空気はスクロールケーシング11
b、12bの外周側に設けられた吹出口11e、12e
より冷風ダクト2、3内に吹き出すようになっている。
送風機11、12はその遠心式ファン11d、12dの
回転軸11g、12g(図5参照)が車両幅方向に向く
ように配置されている。
【0029】また、吹出口11e、12eの内面には、
図1、7、8に示すようにスポンジのような吸水性材料
からなる吸水部材11f(吹出口12e側の吸水部材は
図示せず)が接着等により固着されており、吹出口11
e、12eからの水飛びを防ぐようになっている。14
はクーリングユニット5、6の支持部材をなす金属製フ
レームで、図1に示すようにクーリングユニット5、6
の外形に沿って、車両前後方向に延びる形状に成形され
ている。このフレーム14には金属製ブラケット14a
が前後両端部及び中間部の3箇所に溶接等の手段で結合
されている。
【0030】熱交換器7の側板7cと、シュラウド10
の補助プレート10aはボルト(図示せず)により一体
に結合され、さらにボルト15aにより熱交換器7の側
板7cと、シュラウド10の補助プレート10aがフレ
ーム14のブラケット14aに一体に結合されている。
また、熱交換器7の側板7cの前面側上部には、ブラケ
ット14bがボルト15bにより一体に結合されてい
る。さらに、熱交換器7及びシュラウド10の下方部に
は、熱交換器7で生じる結露水とシュラウド10の外表
面で生じる結露水を受けるように、これら部材7、10
の下方全域にわたって、皿形状のドレンパン16が配置
されている。このドレンパン16の立ち上がり縁部はシ
ュラウド10の空気下流側の面10cの外側に位置し、
立ち上がり縁部の複数箇所に結合されたブラケット16
aを介してボルト15cによりドレンパン16はシュラ
ウド10に一体に結合されている。
【0031】ドレンパン16の底面は、図9に示すよう
に、車両前後方向の中央が高く、前後方向の両端が最も
低くなるように形成され、その両端部に結露水排出用の
ドレンパイプ16bが設けられている。また、送風機1
1、12のスクロールケーシング11b、12bは図示
しない金属製取付板を介してフレーム14に取付けられ
るようになっている。以上により、熱交換器7、シュラ
ウド10、送風機11、12及ぶドレンパン16の各部
材が一体に結合され、この一体結合の構造体からなるク
ーリングユニット5、6が完成することになる。
【0032】上記フレーム14は、ブラケット14aを
介してバス車両1の天井部車体1aに、ボルト17(図
1参照)により締めつけ固定されている。また、熱交換
器7の前面側(吸入口9側)部分はブラケット14bを
介してボルト18(図1参照)により直接、天井部車体
1aに取付固定されている。一方、図1に示すように、
冷風ダクト2、3には、クーリングユニット5、6に相
当する大きさを持った開口部19が開けてあり、この開
口部19を蓋板20で閉塞できるようにしてある。この
蓋板20は、ボルトのごとき脱着可能な取付手段で冷風
ダクト2、3に取付けられている。従って、蓋板20を
取り外すことにより開口部19を通して、クーリングユ
ニット5、6の保守、点検を実施できるようにしてあ
る。
【0033】次に、上記構成において第1実施例の作動
を説明する。モータ11a、12aに通電して、送風機
11、12を作動させると、車室内空気がダクト2、3
の吸入口9から吸入され、冷却用熱交換器7を通過する
際に、この熱交換器7を循環する冷媒の蒸発潜熱により
空気が冷却され、冷風となる。この冷風は次いでシュラ
ウド10を経て送風機11、12の吸入口11c、12
cからスクロールケーシング11b、12b内に流入
し、遠心式ファン11d、12dにより圧送され、吹出
口11e、12eからダクト2、3内へ吹き出される。
【0034】そして、冷風はダクト2、3の下面側の全
区域にわたって設けられた多数の冷風吹出口4から車室
内の乗員頭部に向かって吹き出され、車室内の冷房を行
う。ここで、クーリングユニット5、6を本例では図3
に示すようにバス車両1の前後方向の略中央部に配置し
ているので、前方側の2個の送風機11、11により冷
風を矢印イ方向の車両前方側へ送風し、後方側の2個の
送風機12、12により冷風を矢印ロ方向の車両後方側
へ送風している。
【0035】一方、シュラウド10の後面側の空気出口
10bに直接、片側吸込タイプの遠心式送風機11、1
2の吸入口11c、12cを嵌合し、シュラウド10の
後面側で直ちに送風方向を90°方向転換(車両幅方向
ハの送風から車両前後方向イ、ロの送風に方向転換)し
ているから、従来装置で使用されていた分岐ダクト、接
続ダクトは不要となる。このため、熱交換器7、シュラ
ウド10、送風機11、12、ドレンパン16等から構
成されるクーリングユニット5、6を予め工場にて一体
物として組付けておき、この一体物のクーリングユニッ
ト5、6を車両側に容易に架装することができる。
【0036】また、冷風ダクト2、3内に収納し得る小
型な構造にクーリングユニット5、6をまとめて、クー
リングユニット5、6を冷風ダクト2、3内に完全に収
納しているから、クーリングユニット5、6による出っ
張りがなく、車室内の美観向上、乗員の頭上スペースの
増大を図ることができる。また、クーリングユニット
5、6を冷風ダクト2、3内に完全に収納しているか
ら、クーリングユニット5、6全体が冷風雰囲気中に位
置することになり、シュラウド10の内外の温度差が僅
少となる。その結果、シュラウド10では結露が発生し
難い条件を形成できるので、クーリングユニット5、6
において断熱処理の必要がほとんどない。断熱の必要な
部位は膨張弁の感温筒部分のみでよい。
【0037】また、空調装置の運転条件(吸入空気の湿
度、シュラウド10の内外の温度差等)によっては、シ
ュラウド10の外表面に結露水が生じることがあるが、
その場合にもシュラウド10の外表面側にドレンパン1
6の立ち上がり縁部が位置しているので、シュラウド1
0外表面の結露水も確実にドレンパン16内に受け入れ
ることができる。
【0038】また、送風機11、12から吹き出される
冷風は直ちに車両側の冷風ダクト2、3内に押し出さ
れ、急拡大により減速するため、送風機出口での動圧
(出口風速で決まる圧力P)が静圧に変換され、吹出口
4からの吹出風が均一になる利点もある。 (第2実施例)図10〜13は第2実施例を示すもの
で、送風機騒音が車室内へ直接伝達するのを防止するよ
うにしたもので、図10に示す部分と、図11〜図13
に示す部分とでは、バス車両の左右反対側のクーリング
ユニット部を示している。
【0039】第1実施例のものでは、図5に示すよう
に、送風機11、12のスクロールケーシング11b、
12bの吸入口11c、12cが冷却用熱交換器7を介
して車室内空気の吸入口9に対向しているので、この吸
入口9から送風機騒音が車室内へ直接伝達されやすい。
そこで、第2実施例では図10に示すように、クーリン
グユニット5、6の冷却用熱交換器7の直前に位置する
吸入口70と、冷風ダクト2、3側に設けられる車室内
空気の吸入口9との間に吸込空間71を設けて、この2
つの吸入口70と吸入口9の位置をずらすようにしてい
る。具体的には、本例では、車室内空気の吸入口9を吸
入口70より車室内上方側へ位置(換言すれば、バス車
両1の天井部車体1aに近接して位置)させて、車室内
空気が吸入口9に吸入された後、図10の白抜き矢印ハ
のように吸込空間71を斜め下方に流れて、吸入口70
より冷却用熱交換器7に流れるようにしてある。
【0040】これにより、送風機11、12から発生す
る送風騒音が図10の斜線矢印ニに示すように吸込空間
71において上方へ曲折してから車室内へ洩れるように
なり、送風騒音がそのまま直進して吸入口9から車室内
へ洩れるのを阻止できる。さらに、吸込空間71の内側
壁面に、送風機騒音を有効に吸音できる吸音特性を選択
した吸音材72、73が貼着してあるので、送風機騒音
を効果的に低減できる。ここで、吸音材72、73はウ
レタンフォームのような多孔質吸音材が好適である。
【0041】以下、上記吸込空間71を構成する周辺部
材の組付構造について具体的に説明する。図10におい
て、範囲Aはクーリングユニット点検用のダクトカバー
200(図1の蓋板20に対応)の設置範囲を示してお
り、このダクトカバー200は後述するねじ止め構造に
より脱着自在になっている。この点検用のダクトカバー
200は鉄板等の金属にて図10、11に示すようにL
字形状を若干広げた形状に形成されて、冷風ダクト2、
3の底面位置より車室中央部側へ傾斜して斜め上方に向
かう傾斜面201を有する。この傾斜面201の長さL
は冷却用熱交換器7の高さHより長くなるように設定さ
れている。
【0042】そして、この傾斜面201を含むダクトカ
バー200の内壁面のほぼ全面にわたって、吸音材72
が貼着されている。ダクトカバー200には、ボルト2
02(図13参照)を通すための凹状穴部203が一体
形成されている。前記冷却用熱交換器7の直前に位置す
る吸入口70は、図11に示すように鉄板製の仕切り板
74に形成されており、この吸入口70の形状は車両前
後方向に延びる横長の長方形に形成されている。仕切り
板74の上端部は図10に示すように車両天井部1aに
ねじ止め等により固定されるようになっている。
【0043】また、この吸入口70の周縁部には、ゴム
製の風洩れ防止用のシール部材(パッキン材)13が貼
着されている。このシール部材13は、仕切り板74と
冷却用熱交換器7の前面部との間で弾性的に圧縮され
て、冷却用熱交換器7直前の吸入口70部分(送風機1
1、12の作動により負圧となる部分)と冷風ダクト
2、3内空間(送風機11、12の作動により正圧とな
る空間)との間を確実に遮断するためのものである。
【0044】また、吸入口70には、吸込フィルタ70
a(図10参照)が配設されている。この吸込フィルタ
70aは車室内空気に含まれる比較的大きい綿塵等を除
去するためのもので、例えばポリプロピレン等の樹脂で
ハニカム状の形状に成形されたものから構成されてい
る。上記仕切り板74の下端折り曲げ部74aは鉄板製
のダクト接続カバー75に溶接により結合される。この
ダクト接続カバー75は、接続対象となる冷風ダクト
2、3の形状に合わせて、その形状が設定されており、
このダクト接続カバー75の中央部には、前記点検用の
ダクトカバー200により閉塞される開口部190(図
1の開口部19に対応)が形成されている。
【0045】図11に示すように、この開口部190の
幅Wと、ダクトカバー200の幅Wは同一に設定され、
開口部190をダクトカバー200により閉塞し得るよ
うになっている。車室内空気の吸入口9は鉄板製の仕切
り板76に形成されており、この吸入口9の形状は車両
前後方向に延びる横長の長方形に形成されている。この
仕切り板76の上端部も図10に示すように車両天井部
1aにねじ止め等により固定されるようになっている。
また、吸入口9には金網状のフィルタ9aが設けてあ
る。
【0046】一方、ダクト接続カバー75の開口部19
0の上端部には鉄板製のカバー取付フレーム77(図1
1、13参照)が溶接固定されており、このカバー取付
フレーム77のナット77aにボルト202によりダク
トカバー200の傾斜面201の上端部がねじ止めされ
るようになっている。また、ダクト接続カバー75の開
口部190の下側部の先端にはもう一つの鉄板製のカバ
ー取付フレーム78(図11、13参照)が溶接固定さ
れており、このカバー取付フレーム78のナット78a
にボルト202によりダクトカバー200の下側部の先
端がねじ止めされるようになっている。
【0047】そして、仕切り板74と76の側面には鉄
板製のプレート79が溶接固定されており、吸込空間7
1は、これら仕切り板74、76、プレート79、ダク
トカバー200および車両天井部1aにより囲まれた空
間で形成されている。また、仕切り板74の下端折り曲
げ部74aと、カバー取付フレーム78との間を補強フ
レーム80により結合して補強している。
【0048】第2実施例は以上のごとく構成されている
ため、クーリングユニット5、6を冷風ダクト2、3内
に収納する、いわゆるビルトインタイプにおいても、送
風機11、12から発生する送風騒音が図10の斜線矢
印ニに示すように吸込空間71において上方へ曲折して
から車室内へ洩れるようになり、送風騒音がそのまま直
進して吸入口9から車室内へ洩れるのを阻止できる。し
かも、吸込空間71の内側壁面に、吸音材72、73が
貼着してあるので、この吸音材72、73により送風機
騒音を効果的に吸音できる。従って、吸込空間71の設
置と吸音材72、73の使用とにより送風機騒音を効果
的に低減できる。
【0049】また、車室内空気の吸入口9を吸入口70
より車室内上方側へ位置させて、バス車両1の天井部車
体1aに近接して配設しているから、ハニカム形状の吸
込フィルタ70aを設けた吸入口70がダクトカバー2
00の傾斜面201により隠れた状態となり、車室内の
乗員により吸入口70が直接目視されることがなくなる
ので、意匠的にも優れた形態となる。 (第3実施例)図14〜15は第3実施例を示すもの
で、車両側換気ファン30とクーリングユニット5、6
の送風機11、12とを作動させることにより、車室内
への外気導入を簡潔な構成で行うようにしたものであ
る。
【0050】車両側換気ファン30はモータにより駆動
される電動式のもので、一般的にバス車両天井部に設置
される既設のものてある。この車両側換気ファン30
は、本例ではバス車両1の天井部1aの外側において車
両前方部と車両後方部の2箇所に配設されている。この
換気ファン30を収容しているファンケース31には外
気導入口32が開口しており、ファン30の作動により
外気が矢印ホのようにケース31内に導入される。
【0051】車両側換気ファン30は、車両幅方向にお
いては略中央部に位置するように配設されており、そし
てファン30の直下の位置から車両幅方向の左右に分岐
するようにして、外気導入ダクト33がバス車両の天井
部1a内側において形成されている。この外気導入ダク
ト33は第2実施例で説明した吸込空間71に連通して
いる。なお、図14では、右側の外気導入ダクト33が
吸込空間71に連通している状態のみ図示しているが、
左側の外気導入ダクト33も同様に、吸込空間71に連
通しているのはもちろんである。
【0052】左右の外気導入ダクト33にはそれぞれ外
気導入切替ダンパ34が設けられ、このダンパ34によ
りダクト33の通風路を開閉するようになっている。こ
のダンパ34は図15に示すダンパアクチュエータ35
により開閉されるようになっている。図15は第3実施
例の電気制御のための回路図を示し、36は車載バッテ
リ(図示せず)の正端子側に接続される電源端子、37
は車室内の運転席近傍に設置され、手動操作される冷房
スイッチ、38は同じく車室内の運転席近傍に設置さ
れ、手動操作される換気スイッチ、39は冷房用制御回
路、40はクーリングユニット5、6の冷却用熱交換器
7の吸込空気温度を感知する温度センサ(サーミス
タ)、41は手動操作される温度設定器で、車室内温度
の目標温度を設定するためのものであり、可変抵抗器等
よりなる。
【0053】冷房用制御回路39は、温度センサ40お
よび温度設定器41から入力される入力信号に基づいて
リレーコイル42、43への通電を断続し、リレー接点
42a、43aを開閉して、クーリングユニット5、6
の送風機モータ11a、12aの速度を高低2段階に切
り替えて、車室内温度を自動制御するものである。な
お、44は送風機モータ11a、12aの速度制御用抵
抗器である。45は換気スイッチ38が投入されると、
換気ファン30およびダンパアクチュエータ35に通電
して作動させる換気用制御回路である。
【0054】次に、第3実施例の作動を説明すると、冷
房スイッチ37を投入することにより、冷房用制御回路
39に電源が供給され、送風機モータ11a、12aが
高低2段階の速度に切り替えられて作動し、車室内空気
がクーリングユニット5、6内に吸入され、冷却用熱交
換器7で冷却される。この冷風は冷風ダクト2、3を介
して車室内へ吹出し、車室内の冷房を行う。
【0055】この状態において、換気スイッチ38を投
入すると、換気用制御回路45により換気ファン30お
よびダンパアクチュエータ35に通電され、換気ファン
30およびダンパアクチュエータ35が作動し、外気導
入切替ダンパ34は開状態となる。これにより、外気が
矢印ホのようにファンケース31内に吸入され、外気導
入ダクト33を通って、外気は吸込空間71内に吸入さ
れ、ここで内気(矢印ハ参照)と合流し、クーリングユ
ニット5、6内に吸入される。
【0056】従って、この内気と合流した外気は冷却用
熱交換器7で冷却された後、送風機11、12により送
風され、冷風ダクト2、3を経て車室内へ吹出す。この
ようにして、車両側の換気ファン30の通風路をクーリ
ングユニット5、6吸入側に連結することにより、極め
て簡潔な構成で、車室内に外気を導入し、車室内の換気
を行うことができる。なお、第3実施例では外気導入ダ
クト33を開閉する外気導入切替ダンパ34を設けてい
るが、換気の必要のないときには換気ファン30を停止
すると、クーリングユニット5、6内の送風機11、1
2が作動しても、外気導入ダクト33等の通風抵抗によ
り外気導入量は微小量に減少するので、外気導入切替ダ
ンパ34は廃止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のクーリングユニットと車
両冷風ダクトとの取付構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の要部の分解斜視図であ
る。
【図3】本発明装置を適用するバス車両の全体を示す概
略斜視図である。
【図4】第1実施例のクーリングユニットと冷風ダクト
との配置関係を示す背面側からの配置図である。
【図5】第1実施例のクーリングユニットと冷風ダクト
との配置関係を示す断面図である。
【図6】第1実施例のクーリングユニットと冷風ダクト
との配置関係を示す前面側からの一部破断斜視図であ
る。
【図7】第1実施例のクーリングユニットと冷風ダクト
との配置関係を示す背面側からの一部破断斜視図であ
る。
【図8】第1実施例のシュラウドの斜視図である。
【図9】(a)、(b)は第1実施例のドレンパンの斜
視図、正面図である。
【図10】第2実施例のクーリングユニットと冷風ダク
トとの配置関係を示す断面図である。
【図11】第2実施例の要部の分解斜視図である。
【図12】第2実施例の要部の組付後の斜視図である。
【図13】(a)は図12のA−A断面図、(b)は
(a)のB部拡大斜視図である。
【図14】第3実施例を示すもので、車両側換気ファン
とクーリングユニットと冷風ダクトとの配置関係を示す
断面図である。
【図15】第3実施例の電気制御回路図である。
【符号の説明】
1…バス車両、2、3…冷風ダクト、4…冷風吹出口、
5、6…クーリングユニット、7…冷却用熱交換器、9
…車室内空気の吸入口、10…シュラウド、10b…空
気出口、11、12…送風機、11b、12b…スクロ
ールケーシング、11c、12c…吸入口、11d、1
2d…遠心式ファン、11e、12e…吹出口、14…
フレーム(支持部材)、14a、14b…ブラケット、
15a、15b、15c…ボルト(結合手段)、16…
ドレンパン、19…開口部、20…蓋板、30…換気フ
ァン、33…外気導入ダクト、34…外気導入切替ダン
パ、38…換気スイッチ、45…換気用制御回路、70
…吸入口、71…吸込空間、72、73…吸音材、20
1…傾斜面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小栗 英嗣 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 灰野 利男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (72)発明者 長谷川 敦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−52920(JP,U) 実開 昭52−94655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/34 B60H 1/00 B60H 1/32

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バス車両の天井部に車両前後方向に沿っ
    て配設され、車室内へ冷風を吹き出す多数の冷風吹出
    口、及び車室内空気を吸入する吸入口を有する冷風ダク
    トと、 この冷風ダクト内に配設され、車両前後方向に沿って延
    びる形状に形成され、前記吸入口から吸入される空気を
    冷却する冷却用熱交換器と、 車両前後方向に沿って延びる形状に形成され、かつ前記
    冷風ダクト内において前記冷却用熱交換器を覆うように
    配設され、前記冷却用熱交換器の通風路を区画するシュ
    ラウドと、 このシュラウドのうち、前記冷却用熱交換器の空気下流
    側に位置して車両前後方向に沿って延びる面に形成され
    た空気出口と、 前記冷風ダクト内において、前記シュラウドの前記空気
    出口が形成された面の外側に、車両前後方向に並んで
    置された複数の送風機とを具備し、 前記複数の送風機は、前記冷却用熱交換器の空気下流側
    から前記空気出口を通して空気を吸入するスクロール
    入口を中心部に有し、前記冷風ダクト内に開口する吹出
    口を外周側に有するスクロールケーシングと、 このスクロールケーシング内に設けられ、前記スクロー
    吸入口から吸入した空気を前記吹出口側へ送風する遠
    心式ファンとからなり、 前記複数の送風機は、前記遠心式ファンの回転軸が車両
    幅方向に向くように配置され、前記スクロール吸入口に
    より車両幅方向から吸入した空気を前記吹出口から車両
    前後方向に吹き出すことを特徴とするバス車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 前記冷却用熱交換器及び前記シュラウド
    の下方には、前記冷却用熱交換器から滴下する結露水及
    び前記シュラウドの外表面で生じた結露水を受けるドレ
    ンパンが配設されていることを特徴とする請求項1に記
    載のバス車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記冷却用熱交換器、前記シュラウド、
    前記複数の送風機及び前記ドレンパンは結合手段により
    一体に結合されており、 この結合手段により結合された一体の構造体を車体に固
    定するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 前記冷風ダクトの底面部には、前記一体
    の構造体に相当する大きさを持った開口部、及びこの開
    口部を閉塞する脱着可能な蓋板が備えられていることを
    特徴とする請求項3に記載のバス車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記冷却用熱交換器の直前位置に、前記
    冷却用熱交換器に空気を吸入する吸入口が設けられてお
    り、 この吸入口の空気上流側に、吸込空間が形成され、 この吸込空間に前記車室内空気を吸入する吸入口が開口
    しており、 前記吸込空間の内壁面には吸音材が設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の
    バス車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記冷却用熱交換器直前の吸入口と、前
    記車室内空気を吸入する吸入口が直接対向しないように
    互いにずれた位置に配置されていることを特徴とする請
    求項5に記載のバス車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 前記冷却用熱交換器直前の吸入口より
    も、前記車室内空気を吸入する吸入口が車室内上方側に
    配置されていることを特徴とする請求項6に記載のバス
    車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記吸込空間は、前記冷風ダクトの底面
    部より外側へ傾斜して斜め上方に向かう傾斜面を有し、 この傾斜面の長さが前記冷却用熱交換器の高さより長く
    なるように設定されており、 少なくともこの傾斜面の内壁面に前記吸音材が設けられ
    ていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1
    つに記載のバス車両用空調装置。
  9. 【請求項9】 一端が車室外に開口し、他端が前記冷却
    用熱交換器の空気上流側に連通し、前記冷却用熱交換器
    の空気上流側に外気を導入する外気導入ダクトと、 この外気導入ダクトに外気を強制的に導入する換気ファ
    ンと、 外気導入を指令する外気導入指令手段と、 この外気導入指令手段からの指令に基づいて前記換気フ
    ァンを作動させる換気制御手段とを備えていることを特
    徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のバス
    車両用空調装置。
  10. 【請求項10】 前記外気導入ダクトに設けられ、前記
    外気導入ダクトを開閉する外気導入切替ダンパを備え、 前記外気導入指令手段により外気導入が指令され、前記
    換気ファンを作動させるとき、前記外気導入切替ダンパ
    が前記外気導入ダクトを開くように構成されていること
    を特徴とする請求項9に記載のバス車両用空調装置。
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