JP3750225B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するもので、後部座席側に向けて吹き出す空気の調和を図る後部座席用空調装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】
後部座席用空調装置(以下、リアエアコンと呼ぶ。)の構造は、センターコンソール部やグローボックスの下方部位に配設された、通常の車両用空調装置(以下、フロントエアコンと呼ぶ。)と同様に、送風機およびエバポレータ(蒸発器)等の空調手段を収納して空気流路を形成するケーシングから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、発明者等は、車両の側面側の外板と内板(トリム)との間に形成される側面空間内に配設するリアエアコンを試作した。
具体的には、送風機の吸入口と、内板に形成された側面空間と車室内とを連通させる車室内吸入口とを接続する空気ダクトを廃止してリアエアコンの製造原価低減および組付け性を向上を図るべく、送風機の吸入口側を車室内に向けて車両に組付けるものである。
【0004】
しかし、上記試作品では、送風ファンを駆動する電動モータが必然的に外板側に向いてしまい、電動モータが車室内側から見て、ケーシングの裏側に位置することとなるので、例えば電動モータを交換する際には、ケーシングを車両から取り外す必要があり、電動モータの交換性(メインテナンス性)が著しく低下してしまう。
【0005】
また、ケーシングを車両から取り外す際には、エバポレータに接続された配管も取り外す必要があるので、配管を取り外す際にフロン等の冷媒が僅かながらも大気中に漏れ出す可能性があるので、環境保護の観点からも好ましくない。
なお、上記した電動モータの交換性およびエバポレータ交換時の冷媒漏れの問題点は、リアエアコンに固有の問題ではなく、車両用空調装置を組付けるスペースが小さい車両、全般に発生する問題である。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、エバポレータに接続された配管も取り外すことなく、電動モータを交換することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜3に記載の発明では、分割可能に連結する第1冷却ケーシング部(71)および第2冷却ケーシング部(72)からなる、エバポレータ(6)を収納する冷却ケーシング部(7)を備え、第1冷却ケーシング部(71)は、エバポレータ(6)の上面と上側側面を被覆可能な上部及び上側部から構成され、第2冷却ケーシング部(72)は、エバポレータ(6)の底面と下側側面を被覆可能な底部及び下側部から構成されており、第1冷却ケーシング部(71)と送風ケーシング部(4)とが一体に連結し、さらに、第2冷却ケーシング部(72)と送風ケーシング部(4)とが分割可能に連結しており、送風機(3)を収納した送風ケーシング部(4)と第1冷却ケーシング部(71)は、エバポレータ(6)が第2冷却ケーシング部(72)に残された状態で第2冷却ケーシング部(72)から取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
【0008】
これにより、第1冷却ケーシング部(71)と送風ケーシング部(4)とを第2冷却ケーシング部(72)から取り外すことにより、車両から送風機(3)を取り外すことができる。
したがって、エバポレータ(6)に接続された配管も取り外すことなく、送風ケーシング部(4)とともに容易に電動モータ(1)を車両から容易に取り外すことができる。
【0009】
また、送風ケーシング部(4)とともに、第1冷却ケーシング部(71)を取り外すことができるので、車両用空調装置全体を車両から取り外すことなく、エバポレータ(6)の交換も行うことができる。
請求項2に記載の発明では、各ケーシング部(4、7)は、車両の側面側の外板(110)と内板(120)との間に配設されている。そしてさらに、送風機(3)は、その吸入口(5)側を車室内側に向けて配設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明では、両冷却ケーシング部(71、72)は、車室内の後部座席側に連通していることを特徴とする。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る車両用空調装置を、いわゆるワンボックス型車両の後部座席側に向けて吹き出す空気の調和を図る後部座席用空調装置(以下、リアエアコンと呼ぶ。)100に適用した状態を示すものであり、1は、回転軸方向から吸入した空気を径方向に吹き出す、周知の遠心式ファン2(図2参照)を駆動する電動モータ(以下、モータと略す。)であり、このモータ1および遠心式ファン(以下、ファンと略す。)2から送風機3が構成されている。
【0012】
そして、送風機3は、渦巻き状に形成された送風ケーシング部4内に収納されており、この送風ケーシング部4は、空気の吸入口5、すなわちファン2の吸入口側を車室内側に向けて車両の側面側の外板110と内板(トリム)120との間に配設されている。なお、内板120には、車室内と、外板110と内板120との間に形成される空間130とを連通させる車室内吸入口140が形成されており、この車室内吸入口140には、吸入空気の塵埃を取り除くフィルタ150が配設されている。
【0013】
また、6は送風ケーシング部4から吹き出した空気を冷却する、周知のエバポレータであり、このエバポレータ6は、図2、3に示すように、分割可能に連結する第1冷却ケーシング部71および第2冷却ケーシング部72からなる冷却ケーシング部7内に収納されている。
そして、第1冷却ケーシング部71は、図3に示すように、送風ケーシング部4と一体に連結し、一方、第2冷却ケーシング部72は、送風ケーシング部4と分割可能に連結している。なお、両冷却ケーシング部71、72および送風ケーシング部4は、各ケーシング部4、71、72に設けられた突起部(図示せず)をC字状のクランプ(図示せず)により挟み込むことにより連結されている。
【0014】
また、図1中、8は、エンジン(図示せず)の冷却水を熱源とするヒータコアであり、このヒータコア8は、冷却ケーシング部7に連通するヒータケーシング部9内に収納されている。そして、10はヒータコア8を迂回するバイパス流路であり、11はバイパス流路10およびヒータコア8に流通する風量割合を調節して車室内に吹き出す空気の温度を調節するエアミックドアである。
【0015】
なお、12はバイパス流路10を流通する冷風とヒータコア8を流通する温風との混合を図る空間(エアミックチャンバー)であり、13は車両天井に形成さた空気吹出口(図示せず)に連通するフェイス吹出口であり、14は車両下方に形成された空気吹出口(図示せず)に連通するフット吹出口である。また、図2中、15はリアエアコン100を車両へ組付ける際のステー部であり、このステー部15は、成形性に優れたポリプロピレン等の樹脂にてケーシング部7、9と一体成形されている。
【0016】
次に、本実施形態の特徴を述べる。
本実施形態によれば、第1冷却ケーシング部71と送風ケーシング部4とは一体に連結し、第2冷却ケーシング部72と送風ケーシング部4とは分割可能に連結しているので、図3に示すように、第1冷却ケーシング部71と送風ケーシング部4とを第2冷却ケーシング部72から取り外すことにより、リアエアコン100から送風機3を取り外すことができる。
【0017】
したがって、モータ1が外板110側に配設された状態であっても、エバポレータ6に接続された配管(図示せず)も取り外すことなく、送風ケーシング部4とともに容易にモータ1(送風機3)を車両から容易に取り外すことができる。また、送風ケーシング部4とともに、第1冷却ケーシング部71を取り外すことができるので、リアエアコン100全体を車両から取り外すことなく、エバポレータ6の交換も行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用空調装置をリアエアコンに適用した状態を示す通風系の全体図である。
【図2】図1のA矢視図である。
【図3】送風ケーシング部および第1冷却ケーシング部を取り外した状態を示す状態図である。
【符号の説明】
1…電動モータ、2…遠心式ファン、3…送風機、4…送風ケーシング部、
5…吸入口、6…エバポレータ、7…冷却ケーシング部、8…ヒータコア、
9…ヒータケーシング部、10…バイパス流路、11…エアミックスドア、
110…外板、120…内板。
Claims (3)
- 電動モータ(1)で駆動される送風機(3)と、
前記送風機(3)を収納する送風ケーシング部(4)と、
前記送風ケーシング部(4)から吹き出す空気を冷却するエバポレータ(6)と、
前記送風ケーシング部(4)および車室内に連通するとともに、分割可能に連結する第1冷却ケーシング部(71)および第2冷却ケーシング部(72)からなる、前記エバポレータ(6)を収納する冷却ケーシング部(7)とを備え、
前記第1冷却ケーシング部(71)は、前記エバポレータ(6)の上面と上側側面を被覆可能な上部及び上側部から構成され、前記第2冷却ケーシング部(72)は、前記エバポレータ(6)の底面と下側側面を被覆可能な底部及び下側部から構成されており、
前記第1冷却ケーシング部(71)と前記送風ケーシング部(4)とが一体に連結し、
さらに、前記第2冷却ケーシング部(72)と前記送風ケーシング部(4)とが分割可能に連結しており、
前記送風機(3)を収納した前記送風ケーシング部(4)と前記第1冷却ケーシング部(71)は、前記エバポレータ(6)が前記第2冷却ケーシング部(72)に残された状態で前記第2冷却ケーシング部(72)から取り外し可能に構成されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記各ケーシング部(4、7)は、車両の側面側の外板(110)と内板(120)との間に配設されており、
さらに、前記送風機(3)は、回転軸方向から吸入した空気を径方向に吹き出す遠心式ファン(2)を有し、かつ、その遠心式ファン(2)の吸入口(5)側を車室内側に向けて配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。 - 前記両冷却ケーシング部(71、72)は、車室内の後部座席側に連通していることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
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1996
- 1996-10-16 JP JP27370996A patent/JP3750225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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