JP3832019B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、温水パイプが取り出されるユニットケースの同一壁面に冷却用熱交換器の取り出し口が設けられた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用空調装置では、ブロワユニットが車幅方向の中央部より助手席側にオフセットして配置され、クーラ&ヒータユニットが車幅方向の略中央部に配置された所謂セミセンタタイプがある。このセミセンタタイプでは、ユニットケースから取り出された温水パイプが助手席側乗員の足元近傍を通って配管されるため、乗員の足が直接温水パイプに触れると火傷する恐れがある。
また、乗員の足が温水パイプに引っ掛かる可能性もある。そこで、火傷防止及び引っ掛かり防止のために、乗員の足元近傍に配管される温水パイプが専用のパイプカバーで覆われている。
なお、ユニットケースには、エバポレータの交換作業に必要な取り出し口(エバポレータをユニットケース内に挿入したり、取り出したりするためのサービス口)が設けられ、この取り出し口がパイプカバーと別体で設けられたエバカバーにより覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、パイプカバーは、実車搭載時に不可欠な部品ではあるが、空調ユニットの性能及び機能には直接関係がない。このため、パイプカバーを装着することで組付け工数の増大、及びコストアップを招くという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、パイプカバーとエバカバーとを共通化してコストダウンを図った車両用空調装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ユニットケースより取り出された温水パイプが助手席側乗員の足元近傍を通って配管され、且つ温水パイプが取り出されるユニットケースの同一壁面に冷却用熱交換器の取り出し口が設けられた車両用空調装置において、その取り出し口と、助手席側乗員の足元近傍を通る温水パイプとを共通の保護カバーによって一体的に覆っている。
これにより、冷却用熱交換器の取り出し口を覆うエバカバーと、温水パイプを覆うパイプカバーとが別体に設けられている従来品と比較して、部品点数を削減でき、且つ組付け工数を低減できることからコストダウンが可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の空調ユニット1の全体図である。
この空調ユニット1は、ブロワユニット2(図3参照)とクーラ&ヒータユニット3を備え、ブロワユニット2が車幅方向の中央部より助手席側にオフセットして配置され、クーラ&ヒータユニット3が車幅方向の略中央部に配置された所謂セミセンタ置きと呼ばれるものである。
【0006】
ブロワユニット2は、図3(空調ユニット1の送風経路を示す模式図)に示す様に、ブロワケース4、ファン5、及びモータ6等より構成される。
ブロワケース4は、スクロール形状の送風通路を形成するとともに、車室内空気を導入する内気導入口7と車室外空気を導入する外気導入口8が一体に設けられ、その内気導入口7と外気導入口8とを選択的に開閉する内外気切替ドア9が具備されている。
ファン5は、ブロワケース4内に収容され、モータ6により回転駆動されてブロワケース4内に空気流を発生する。
モータ6は、モータ駆動回路(図示しない)を通じて回転速度が制御される。
【0007】
クーラ&ヒータユニット3は、図3に示す様に、ユニットケース10、冷却用熱交換器11、加熱用熱交換器12、及びエアミックスドア13等より構成される。
ユニットケース10は、下述の保護カバー14を介してブロワケース4に接続され、ブロワユニット2より送られた送風空気が流れる。このユニットケース10には、車室内に開口する各吹出口(デフロスタ吹出口15、フェイス吹出口16、フット吹出口17)へ送風空気を送り出す送風出口18、19、20が設けられるとともに、各送風出口18、19、20を開閉する開閉ドア21、22が具備されている。各送風出口18、19、20は、それぞれ分岐ダクト23、24、25を通じて各吹出口15、16、17に接続されている。また、ユニットケース10の一壁面には、図2に示す様に、冷却用熱交換器11の交換作業に必要な取り出し口26が設けられている。
【0008】
冷却用熱交換器11は、送風空気を冷却するもので、ユニットケース10内の風上側に収容されている。この冷却用熱交換器11は、冷凍サイクルの冷媒蒸発器であり、冷媒配管27を通じて供給される冷媒と冷媒蒸発器を通過する空気とを熱交換する。
加熱用熱交換器12は、送風空気を加熱するもので、ユニットケース10内で冷却用熱交換器11の風下に配されている。この加熱用熱交換器12は、温水パイプ28を通じてエンジンの冷却水回路(図示しない)に接続され、その冷却水回路より供給されたエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する温水式ヒータである。
なお、冷却用熱交換器11及び加熱用熱交換器12は、共に従来品と比較して薄幅化し、且つ両者11、12を近接して配置している(加熱用熱交換器12を冷却用熱交換器11に近づけている)。
【0009】
加熱用熱交換器12に接続された2本の温水パイプ28(温水流入側パイプと温水流出側パイプ)は、助手席側乗員の足元近傍を通って配管されている。具体的には、図2に示す様に、冷却用熱交換器11の取り出し口26が設けられたユニットケース10の同一壁面側より取り出されて、冷却用熱交換器11の下側を通ってエンジン側(図1の左側)へ配管されている。
エアミックスドア13は、加熱用熱交換器12の近傍でユニットケース10に対し回転自在に支持され、自身の回転位置に応じて加熱用熱交換器12を通過する空気量と加熱用熱交換器12を迂回する空気量との割合を調節する。
【0010】
前述の保護カバー14は、図1に示す様に、冷却用熱交換器11の取り出し口26と乗員(助手席側)の足元近傍を通る温水パイプ28とを一体的に覆ってユニットケース10に取り付けられている。この保護カバー14は、樹脂成形品でブロワケース4の空気吐出口(図示しない)に接続される接続口14aが一体に設けられている。従って、ブロワユニット2で発生した送風空気は、保護カバー14の接続口14aを通ってユニットケース10内へ流入する。
【0011】
(本実施形態の効果)
本実施形態では、冷却用熱交換器11の取り出し口26と温水パイプ28とを共通の保護カバー14によって一体的に覆っている。これにより、冷却用熱交換器11の取り出し口26を覆うエバカバーと、温水パイプ28を覆うパイプカバーとが別体に設けられている従来品と比較して、保護カバー14を成形するための型費を低減できるとともに、部品点数を削減でき、且つ組付け工数を低減できることからコストダウンを図ることができる。
また、冷却用熱交換器11及び加熱用熱交換器12を薄型化し、且つ両者11、12を近接配置することにより、共通化した保護カバー14をより小さくできるため、保護カバー14を樹脂成形するための型費を更に抑えることができ、コストダウンのメリットが増大する。更に、保護カバー14を小さくできることにより、保護カバー14の組付け作業性及び強度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】保護カバーを取り付けたクーラ&ヒータユニットの側面図である。
【図2】保護カバーを外した状態のクーラ&ヒータユニットの側面図である。
【図3】空調ユニットの送風経路を示す模式図である。
【符号の説明】
1 空調ユニット(車両用空調装置)
2 ブロワユニット
3 クーラ&ヒータユニット
10 ユニットケース
11 冷却用熱交換器
12 加熱用熱交換器
14 保護カバー
26 取り出し口
28 温水パイプ
Claims (3)
- 送風空気を冷却する冷却用熱交換器と、
温水パイプを通じて供給されるエンジン冷却水を熱源として送風空気を加熱する加熱用熱交換器と、
前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器とを一体的に収容するユニットケースとを備え、
前記加熱用熱交換器に接続される前記温水パイプが前記ユニットケースより取り出されて助手席側乗員の足元近傍を通って配管され、且つ前記温水パイプが取り出される前記ユニットケースの同一壁面に前記冷却用熱交換器の取り出し口が設けられた車両用空調装置において、
前記冷却用熱交換器の取り出し口と、前記助手席側乗員の足元近傍を通る前記温水パイプとを共通の保護カバーによって一体的に覆っていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記温水パイプは、前記冷却用熱交換器の下側を通って配管されていることを特徴とする請求項1に記載した車両用空調装置。
- 送風空気を発生するブロワユニットと、
前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器が前記ユニットケースに収容されて構成されるクーラ&ヒータユニットとを備え、
前記ブロワユニットが車幅方向の中央部より助手席側にオフセットして配置され、前記クーラ&ヒータユニットが車幅方向の略中央部に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載した車両用空調装置。
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1997
- 1997-05-09 JP JP11902197A patent/JP3832019B2/ja not_active Expired - Fee Related
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