JP2022021157A - 車両用空調装置 - Google Patents

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JP2022021157A JP2020124599A JP2020124599A JP2022021157A JP 2022021157 A JP2022021157 A JP 2022021157A JP 2020124599 A JP2020124599 A JP 2020124599A JP 2020124599 A JP2020124599 A JP 2020124599A JP 2022021157 A JP2022021157 A JP 2022021157A
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Naoto Hayashi
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Abstract

【課題】トランジスタを確実に冷却できる空調装置を提供すること。【解決手段】車両用空調装置(10)のトランジスタ(40)は、遠心式多翼ファン(23)と冷媒配管(32)との間に配置され、モータ(22)に入力される電力量を調節する本体部(41)と、当該本体部(41)が電力量を調整するときに発生する熱を放熱する放熱部(42)と、を有している。放熱部(42)は、送風路(P)に臨むように配置されている。放熱部(42)は、送風空気の送風方向を基準として、送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、冷媒回収配管(32b)に重なっていない。【選択図】図3

Description

本発明は、ハウジングの内部にトランジスタや冷媒配管が臨んでいる車両用空調装置に関する。
多くの車両には、車室内の温度を調節するために車両用空調装置が搭載されている。車両用空調装置には、送風用のモータに入力される電力量を調整するためのトランジスタや、内部に冷媒が流れる冷媒配管が設けられる。車両用空調装置に関する技術として、特許文献1に係る発明や特許文献2に係る発明が開示されている。
特許文献1には、送風を行うファンの下流において、ハウジング内に臨むようにトランジスタを配置することが開示されている。ファンの下流であってハウジング内に臨むように配置することにより、トランジスタを冷却することができる。
特許文献2には、冷媒配管の一部がハウジングの内部に配置されることが開示されている。ハウジングの外部に冷媒配管を通す場合に比べて、車両用空調装置を小型化することができるとともに、冷媒配管の長さを短くすることができる。
実開昭62-115912号公報 特開2017-128219号公報
前述のとおり、トランジスタの冷却や車両用空調装置の小型化の観点から、ハウジングの内部にトランジスタや冷媒配管を設ける要望がある。一方、ハウジングの内部は空気が流される送風路であり、ハウジング内に設けられる冷媒配管は、送風の抵抗となる。トランジスタや冷媒配管の配置を最適化して送風を行うことにより、トランジスタを確実に冷却することが求められる。
本発明は、トランジスタを確実に冷却できる空調装置の提供を課題とする。
以下の説明では、本発明の理解を容易にするために添付図面中の参照符号を括弧書きで付記するが、それによって本発明は図示の形態に限定されるものではない。
本発明によれば、送風可能な送風ユニット(20)と、前記送風ユニット(20)から送られた送風空気の温度を調和する温調ユニット(30)と、トランジスタ(40)とを備え、
前記送風ユニット(20)は、前記送風空気を吹き出すスクロール吹出口(21c)を有するスクロールケース(21)と、通電することで回転する回転軸(22a)を有するモータ(22)と、前記回転軸(22a)に取付けられて回転することにより前記送風空気を発生させる遠心式多翼ファン(23)と、を含み、
前記温調ユニット(30)は、前記スクロール吹出口(21c)から吹き出された前記送風空気を取り込むハウジング流入口(31a)と当該ハウジング流入口(31a)から流入した前記送風空気が通流する内部空間(31b)とが形成されたハウジング(31)と、少なくとも一部が前記内部空間(31b)において延び内部に冷媒が流れる冷媒配管(32)と、前記冷媒配管(32)が接続され内部に冷媒が流れると共に前記送風空気と熱の交換を行う熱交換器(33)と、を含み、
前記熱交換器(33)は、前記送風空気の通流方向において前記冷媒配管(32)の下流側に配置されると共に、前記送風空気の流入面(33a)が前記ハウジング流入口(31a)を通過する前記送風空気の通流方向に沿うように配置され、
前記冷媒配管(32)は、前記熱交換器(33)に冷媒を供給する冷媒供給配管(32a)と、前記冷媒供給配管(32a)よりも太く前記熱交換器(33)から冷媒を回収する冷媒回収配管(32b)とを有し、
前記トランジスタ(40)は、前記遠心式多翼ファン(23)と前記冷媒配管(32)との間に配置され、前記モータ(22)に入力される電力量を調節する本体部(41)と、当該本体部(41)が電力量を調整するときに発生する熱を放熱する放熱部(42)と、を有し、
前記放熱部(42)は、前記送風空気が通過する送風路(P)に臨むように配置されている、車両用空調装置(10;10A)において、
前記放熱部(42)は、前記送風空気の送風方向を基準として、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記冷媒回収配管(32b)に重なっていないことを特徴とする車両用空調装置(10;10A)が提供される。
好ましくは、前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記冷媒供給配管(32a)に重なっていない。
好ましくは、前記遠心式多翼ファン(23)は、前記送風空気を発生するときに、上方から空気を取り込んで径外方向に吹き出し、
前記スクロール吹出口(21c)は車両進行方向の右方又は左方に前記送風空気を吹出し、
前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記送風路(P)に面する内表面のうち上面(Pu)よりも下面(Pd)に近接して配置されている。
好ましくは、前記送風ユニット(20)は、前記温調ユニット(30)に対して車両進行方向の右側又は左側に配置されている。
好ましくは、前記遠心式多翼ファン(23)は、前記送風空気を発生するときに、車両進行方向の左方又は右方から空気を取り込んで径外方向に吹き出し、
前記スクロール吹出口(21c)は下方に前記送風空気を吹出し、
前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記送風路(P)に面する内表面のうちの空気を取り込んだ部位に対向する面に近接して配置されている。
好ましくは、前記スクロールケース(21)と前記ハウジング(31)とは、一体的に形成されている。
本発明では、トランジスタを確実に冷却できる空調装置を提供できる。
実施例1による車両用空調装置の斜視図である。 図1の2-2線断面図である。 図2の3-3線断面図である。 実施例2による車両用空調装置の断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1及び図2を参照する。車両用空調装置10(以下、「空調装置10」と略記する。)は、車室内の温度を調節するために用いられるものであり、例えば、車室の前方に配置される。
空調装置10は、上下に分割可能なケース11に、送風を行うための送風ユニット20と、この送風ユニット20から送られた送風空気の温度を調和する温調ユニット30と、送風量を調節するためのトランジスタ40と、が設けられてなる。例えば、温調ユニット30は、送風ユニット20の左側に配置されている。空調装置10は、温調ユニット30と送風ユニット20とが略同じ高さの位置に配置されている、横置き型の空調装置である。
なお、空調装置10は、送風ユニット20が左側に配置され、温調ユニット30が右に配置されていても良い。送風ユニット20及び温調ユニット30が左右のどちらに配置されるかは、運転席の位置等によって任意に決めることができる。
ケース11は、送風ユニット20の筐体としてのスクロールケース21と、温調ユニット30の筐体としてのハウジング31と、が一体的に形成されたものである。スクロールケース21と、ハウジング31とは、互いの前端同士が接続されている。送風空気の流れる送風路Pは、車両の左右方向に延びている。
送風ユニット20は、送風空気の送風方向を基準として上流から下流に向かって徐々に流路が広がるスクロールケース21に、通電することで回転する回転軸22aを有するモータ22と、回転軸22aに取付けられて回転することにより送風空気を発生させる遠心式多翼ファン23(以下、「ファン23」と略記する。)と、が設けられてなる。
スクロールケース21は、上部に形成され外部から空気を導入する外気導入口21aと、車室内の空気を導入する内気導入口21bと、温調ユニット30に向かって送風空気を吹き出すスクロール吹出口21cと、を有する。
なお、外気導入口21aや内気導入口21bは、スクロールケース21とは別部材であってスクロールケース21の上方に設置されるインテークボックス(図示せず)に形成されていてもよい。スクロールケース21とインテークボックスとを一体的に成形(図1参照)するか、別部材として構成するかは、成形用の金型の費用や組立て容易性等によって任意に決めることができる。
モータ22は、ブラシモータやブラシレスモータ等、任意の電動モータを用いることができる。
ファン23は、上方に形成されている外気導入口21a及び/又は内気導入口21bから空気を取り込んで、スクロールケース21の径外方向に送風空気を吹き出す。つまり、ファン23は、送風空気を発生するときに、上方から空気を取り込んで径外方向に吹き出す、ということができる。
温調ユニット30は、筐体としてのハウジング31に、内部に冷媒が流れる冷媒配管32と、この冷媒配管32が接続され内部に冷媒が流れると共に冷媒との熱の交換により送風空気を冷却するエバポレータ33(熱交換器33)と、このエバポレータ33よりも下流側に配置され冷却された送風空気を加熱するヒータ34と、これらのエバポレータ33とヒータ34との間に配置されヒータ34への送風空気の通過量を調節するエアミックスドア35と、が設けられてなる。
ハウジング31には、スクロール吹出口21cから吹き出された送風空気を取り込むハウジング流入口31aと、このハウジング流入口31aから流入した送風空気が通流する内部空間31bと、この内部空間31bを通過し温度の調節された送風空気が車室内に送風されるハウジング吹出口31cと、が形成されている。
ハウジング吹出口31cは、車室に面したウインドウガラスに向けて吹き出すデフロスト吹出口、車室の上側空間に向けて吹き出すベント吹出口、車室の下側空間に向けて吹き出すフット吹出口などを有する。図2で示されるハウジング吹出口31cは、フット吹出口である。なお、ハウジング31には、デフロスト吹出口、ベント吹出口、フット吹出口に対応する位置に、それぞれ吹出口を開閉する開閉ドア(図示せず)が設けられている。
図3を参照する。冷媒配管32は、ハウジング31の内部に少なくとも一部が臨んでいる。冷媒配管32は、エバポレータ33に冷媒を供給する冷媒供給配管32aと、エバポレータ33から冷媒を回収する冷媒回収配管32bと、を有する。冷媒供給配管32aの内部は、一般に、気液混合状態の冷媒が通流する。気液混合状態の冷媒は、同一質量の気相状態の冷媒よりも体積が小さい。冷媒回収配管32bの内部は、一般に、気相状態の冷媒が通流する。気相状態の冷媒は、同一質量の気液混合状態の冷媒よりも体積が大きい。図3に示すように、気相状態の冷媒が通流する冷媒回収配管32bの断面積を気液混合状態の冷媒が通流する冷媒供給配管32aよりも大きく設定することで、冷媒の通路抵抗を下げることができる。
図2を参照する。エバポレータ33は、冷媒配管32の下流側に配置されている。また、エバポレータ33は、送風空気の流入する流入面33aがハウジング流入口31aを通過する送風空気の通流方向(白抜き矢印参照)に沿うように配置されている。送風路Pを流れる送風空気(白抜き矢印参照)の流れ方向を第1の流れ方向とした場合に、エバポレータ33は、流入面33aから流入する送風空気の流れ方向が、第1の流れ方向に対して略垂直となるよう配置されている、ということもできる。
送風空気は、全量がエバポレータ33を通過する。エバポレータ33を通過する空気は、冷媒との熱交換によって冷却される。
ヒータ34は、ハウジング31内の下部に配置されている。ヒータ34には、冷却水が流れる冷却水配管36が接続される。例えば、ヒータ34の内部には、エンジンを冷却した際にエンジンによって加熱された冷却水が流される。冷却水配管36は、ヒータコア34に冷却水を供給する冷却水供給配管36aと、ヒータコア34から冷却水を回収する冷却水回収配管36bと、を有する。
エバポレータ33で冷却された送風空気がヒータ34を通過することにより、送風空気は、冷却水との熱の交換によって加熱される。ヒータ34を通過する送風空気の量や割合は、エアミックスドア35によって調節される。
なお、ヒータ34は、送風空気を加熱することができるものであれば、電気式のヒータ等、任意のものを適用することができる。
エアミックスドア35は、上下方向に変位可能に設けられた送風空気を遮断するための板状の部材である。エアミックスドア35が第1の位置にある場合(例えば、内部空間31bの下底面に当接するように位置する場合)には、送風空気は、全てがヒータ34を迂回する。一方、エアミックスドア35が第1の位置にある場合(例えば、内部空間31bの上底面に当接するように位置する場合)には、送風空気は、全てがヒータ34を通過する。エアミックスドア35が第1の位置と第2の位置との間にある場合、送付空気は、ヒータ34を迂回する空気とヒータ34を通過する空気とに分配される。エアミックスドア35の位置によって、ヒータ34を通過する送風空気の量を調節し、車室内に送風される空気の温度を調節する。
トランジスタ40は、略左右方向に沿って送風ユニット20から温調ユニット30へと送風空気が流れる送風路Pに臨んでいる。トランジスタ40は、送風路Pのうち送風ユニット20側に装着されている。あるいは、送風路Pのうち温調ユニット30側に装着されていてもよい。
さらに、トランジスタ40は、送風路Pの中央よりも下部且つ後面Prに臨んでいる。図3を参照する。放熱部42の下部と、送風路Pの内表面のうち下面Pdとの間の下方寸法Sdnは、放熱部42の上部と、送風路Pの内表面のうち上面Puとの間の上方寸法Supよりも、短い。すなわちトランジスタ40の放熱部42は、送風ユニット20の上流側から下流側を見たときに、送風路Pに面する内表面のうち上面Puよりも下面Pdに近接して配置されている、
送風路Pの後面Prは、送風路Pの前面Pfに対向している面である。送風路Pの前面Pfは、ファン23の外周を覆っている外周面から連続している連続面ということもできる。トランジスタ40は、ファン23の外周を覆っている外周面から連続している連続面Pfに対向した面Prに設けられている、ということもできる。
トランジスタ40は、ファン23と冷媒配管32との間に配置され、モータ22に入力される電力量を調節する本体部41と、当該本体部41が電力量を調整するときに発生する熱を放熱する放熱部42と、を有している。
放熱部42は、例えば、複数の金属板からなるフィンによって構成される。本体部41は、一部が送風空気の流路である送風路Pに臨み、放熱部42は、全体が送風路Pに臨んでいる。
図3の例では、放熱部42は、送風ユニット20の上流側から下流側を見たときに、冷媒供給配管32a及び冷媒回収配管32bの両方と重なっていない。つまり、放熱部42は、送風ユニット20の上流側から下流側を見たときに、冷媒配管32とは異なる領域に配置されている。
さらに、放熱部42は、送風路Pに面する内表面のうち上面Puよりも下面Pdに近接して配置されている。
空調装置10の作用について説明する。
モータ22に電気が流れると、回転軸22a及び回転軸22aに固定されたファン23が回転し、風が発生する。この風は、送風空気としてスクロール吹出口21cから吐出され送風路Pを右から左へ流れる。送風路Pを流れた送風空気は、ハウジング流入口31aからハウジング31の内部空間31bに流れる。
送風空気は、エバポレータ33を前方から後方に通過し、通過する際に冷媒との熱交換によって冷却される。冷却された送風空気は、ハウジング吹出口31cに向かって流れる。この際、エアミックスドア35の位置によってヒータ34を通過あるいは迂回する送風空気の量は調節される。ヒータ34を通過した送風空気は、加熱される。ヒータ34を迂回した送風空気は、加熱されない。ヒータ34を通過する空気の量によってハウジング吹出口31cから送風される送風空気の温度は調節される。温度の調節された送風空気は、それぞれのハウジング吹出口31cに対応する開閉ドアによって吹き出す位置が調節され、車室内に向かって送風される。
図2と図3を参照する。エバポレータ33は、ハウジング31の外部に配置された圧縮機や凝縮器(いずれも図示せず)と配管で接続されて、冷凍サイクルを構成している。エバポレータ33内の冷媒は、送風空気を冷却するとき、冷媒配管32と膨張装置Eを介して冷凍サイクルを循環する。
空調装置10の作動中において、ファン23の回転数が制御される。具体的には、トランジスタ40の本体部41にて電気の抵抗値が調整されることで、モータ22に入力される電力量が調整される。このとき、トランジスタ40に入力される電力の一部が熱に変換され、トランジスタ40の本体部41は発熱し、高温となり得る。本体部41の熱は、送風路Pに臨んでいる放熱部42に伝わる。放熱部42は、送風路Pを流れる送風空気が放熱部42に接触することによって、冷却される。これにより、本体部41が過度に高温となることが防がれる。
以上に説明した空調装置10は、以下の効果を奏する。
図3を参照する。トランジスタ40の放熱部42は、送風空気を基準として上流側から見たときに、冷媒回収配管32bに重なっていない。空気の流れに対して通気抵抗となる冷媒回収配管32bを、空気の流れ方向を基準として重ならないように配置する。これにより、送風空気の通流方向を基準として、冷媒供給配管32aよりも外径が太く相対的に高い通気抵抗となる冷媒回収配管32bとは異なる位置に放熱部42を配置できるので、送風空気が十分に流れる領域で、トランジスタ40(放熱部42)を確実に冷却することができる空調装置10を提供することができる。
冷媒配管32は、一般的に、冷媒供給配管32aと冷媒回収配管32bとが設定される。トランジスタ40の放熱部42を、空気の流れ方向を基準として、冷媒回収配管32bだけでなく冷媒供給配管32aとも重ならないように配置することで、トランジスタ40(放熱部42)をさらに確実に冷却することができ、好ましい。
図1を併せて参照する。ファン23が送風空気を発生するときに、上部方向より空気を取り込むと、空気は、慣性によって送風路Pの下部に集約される傾向がある。トランジスタ40の放熱部42を、送風路Pに面する内表面のうち上面Puよりも下面Pdに近接して配置することで、トランジスタ40(放熱部42)をさらに確実に冷却することができ、好ましい。
図2を参照する。送風ユニット20は、温調ユニット30の右側又は左側に配置されている。つまり、横置き式の空調装置10である。送風ユニット20と温調ユニット30とが上下に配置される縦置き式の空調装置10の場合、ハウジング31が左右に短いので、冷媒配管32を比較的容易にハウジング31の外に設けることができる。一方、横置き式の場合は、送風ユニット20と温調ユニット30とが左右方向に連続して配置されるので、冷媒配管32を空調装置10の左右方向の外側に設けることが困難である。このため冷媒配管32を、ハウジング31の内部を経由するように(送風路Pを横断するように)配置して配管の長さを短縮するよう要請されるが、送風路Pにて通風量の低下する領域が発生しかねない。この点、本発明は、横置き式の空調装置10においても確実にトランジスタ40(放熱部42)を冷却することができ、特に好ましい。
本発明は、スクロールケース21とハウジング31とが一体的に形成された車両用空調装置10にも適用することで、同様の効果を奏することができる。
<実施例2>
次に、実施例2による空調装置10Aを図面に基づいて説明する。
図4に示されるように、空調装置10Aは、縦置き型の車両用空調装置である。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
ファン23は、送風空気を発生するときに、車両進行方向の左方から空気を取り込んで径外方向に吹き出す。吹き出された送風空気は、スクロール吹出口21cから下方に吹出される。
放熱部42は、送風ユニット20の上流側から下流側を見たときに、送風路Pに面する内表面のうちの空気を取り込んだ部位(左方)に対向する面(右側面)に近接して配置されている。
なお、縦置き型の空調装置10Aの場合には、空気を右方から取り込むことも可能である。この場合には、放熱部42は、空気を取り込んだ部位(右方)に対向する面(左側面)に近接して配置される。つまり、放熱部42は、送風ユニット20の上流側から下流側を見たときに、送風路Pに面する内表面のうちの空気を取り込んだ部位に対向する面に近接して配置されている、ということができる。
以上に説明した空調装置10Aも本発明所定の効果を奏する。
加えて、ファン23が送風空気を発生するときに、左方より空気を取り込むと、慣性によって送風路Pの右方に多く流れる。トランジスタ40の放熱部42を、送風路Pのうち風量の多い右方に配置する。すなわちトランジスタ40は、放熱部42の右部と、送風路Pの内表面のうち右面(図示せず)との間の右方寸法が、放熱部42の左部と、送風路Pの内表面のうち左面(図示せず)との間の左方寸法よりも、短くなるように配置されている。このように配置することで、より確実にトランジスタ40(放熱部42)を冷却することができる。
同様に、ファン23が送風空気を発生するときに、右方より空気を取り込むと、慣性によって送風路Pの左方に多く流れる。トランジスタ40の放熱部42を、送風路Pのうち風量の多い左方に配置する。すなわちトランジスタ40は、放熱部42の左部と、送風路Pの内表面のうち左面(図示せず)との間の左方寸法が、放熱部42の右部と、送風路Pの内表面のうち右面(図示せず)との間の右方寸法よりも、短くなるように配置されている。このように配置することで、より確実にトランジスタ40(放熱部42)を冷却することができる。
尚、本発明による空調装置10、10Aは、スクロールケース21とハウジング31とが一体的に形成されているものに限られるものではない。スクロールケース21とハウジング31とが別体によって構成されているものや、スクロールケース21とハウジング31とを、送風路Pを構成する図示しない筒体によって接続する構成であっても良い。この場合、トランジスタ40は筒体に装着されていてもよい。
本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の空調装置は、乗用車両の車室内の温度を調節するのに好適である。
10、10A…車両用空調装置
20…送風ユニット
21…スクロールケース、21c…スクロール吹出口
22…モータ、22a…回転軸
23…遠心式多翼ファン
30…温調ユニット
31…ハウジング、31a…ハウジング流入口、31b…内部空間
32…冷媒配管、32a…冷媒供給配管、32b…冷媒回収配管
33…エバポレータ(熱交換器)、33a…流入面
40…トランジスタ
41…本体部
42…放熱部
P…送風路、Pd…下面、Pu…上面

Claims (6)

  1. 送風可能な送風ユニット(20)と、前記送風ユニット(20)から送られた送風空気の温度を調和する温調ユニット(30)と、トランジスタ(40)とを備え、
    前記送風ユニット(20)は、前記送風空気を吹き出すスクロール吹出口(21c)を有するスクロールケース(21)と、通電することで回転する回転軸(22a)を有するモータ(22)と、前記回転軸(22a)に取付けられて回転することにより前記送風空気を発生させる遠心式多翼ファン(23)と、を含み、
    前記温調ユニット(30)は、前記スクロール吹出口(21c)から吹き出された前記送風空気を取り込むハウジング流入口(31a)と当該ハウジング流入口(31a)から流入した前記送風空気が通流する内部空間(31b)とが形成されたハウジング(31)と、少なくとも一部が前記内部空間(31b)において延び内部に冷媒が流れる冷媒配管(32)と、前記冷媒配管(32)が接続され内部に冷媒が流れると共に前記送風空気と熱の交換を行う熱交換器(33)と、を含み、
    前記熱交換器(33)は、前記送風空気の通流方向において前記冷媒配管(32)の下流側に配置されると共に、前記送風空気の流入面(33a)が前記ハウジング流入口(31a)を通過する前記送風空気の通流方向に沿うように配置され、
    前記冷媒配管(32)は、前記熱交換器(33)に冷媒を供給する冷媒供給配管(32a)と、前記冷媒供給配管(32a)よりも太く前記熱交換器(33)から冷媒を回収する冷媒回収配管(32b)とを有し、
    前記トランジスタ(40)は、前記遠心式多翼ファン(23)と前記冷媒配管(32)との間に配置され、前記モータ(22)に入力される電力量を調節する本体部(41)と、当該本体部(41)が電力量を調整するときに発生する熱を放熱する放熱部(42)と、を有し、
    前記放熱部(42)は、前記送風空気が通過する送風路(P)に臨むように配置されている、車両用空調装置(10;10A)において、
    前記放熱部(42)は、前記送風空気の送風方向を基準として、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記冷媒回収配管(32b)に重なっていないことを特徴とする車両用空調装置(10;10A)。
  2. 前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記冷媒供給配管(32a)に重なっていないことを特徴とする、請求項1に記載の車両用空調装置(10;10A)。
  3. 前記遠心式多翼ファン(23)は、前記送風空気を発生するときに、上方から空気を取り込んで径外方向に吹き出し、
    前記スクロール吹出口(21c)は車両進行方向の右方又は左方に前記送風空気を吹出し、
    前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記送風路(P)に面する内表面のうち上面(Pu)よりも下面(Pd)に近接して配置されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置(10)。
  4. 前記送風ユニット(20)は、前記温調ユニット(30)に対して車両進行方向の右側又は左側に配置されている、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用空調装置(10)。
  5. 前記遠心式多翼ファン(23)は、前記送風空気を発生するときに、車両進行方向の左方又は右方から空気を取り込んで径外方向に吹き出し、
    前記スクロール吹出口(21c)は下方に前記送風空気を吹出し、
    前記放熱部(42)は、前記送風ユニット(20)の上流側から下流側を見たときに、前記送風路(P)に面する内表面のうちの空気を取り込んだ部位に対向する面に近接して配置されている、請求項1又は請求項2に記載の車両用空調装置(10A)。
  6. 前記スクロールケース(21)と前記ハウジング(31)とは、一体的に形成されている、請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載の車両用空調装置(10;10A)。
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