JP3030908B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP3030908B2
JP3030908B2 JP3097184A JP9718491A JP3030908B2 JP 3030908 B2 JP3030908 B2 JP 3030908B2 JP 3097184 A JP3097184 A JP 3097184A JP 9718491 A JP9718491 A JP 9718491A JP 3030908 B2 JP3030908 B2 JP 3030908B2
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幸男 平井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄水の噴射により洗浄
を行なう食器洗浄機の洗浄ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】発明者らは先に図に示した断面構造の
食器洗浄機を提案し、現在出願中である。その構成につ
いて図を参照しながら説明する。この食器洗浄機は、食
器類20を収納する洗浄槽21と、洗浄水を加圧循環さ
せる洗浄ポンプ22と、洗浄槽21の底面の略中央部に
接続部24を介して配した第一のアームノズル25と、
第一のアームノズル25上に回転自在に設けた第二のア
ームノズル28とを備えている。第一のアームノズル2
5と第二のアームノズル28は洗浄ノズルを構成してい
る。前記第一のアームノズル25は洗浄ポンプ22の吐
出口23と連通しており、且つ略水平方向に回転自在と
なっている。また第二のアームノズル28は、第一のア
ームノズル25の回転軸と所要の距離だけ偏心させて送
水口27を介して第一のアームノズル25上に設けてい
る。前記アームノズル25およびアームノズル28は、
それぞれ洗浄水を噴射する噴射口26および噴射口29
を有している。この噴射口26と噴射口29の少なくと
も一つは、洗浄水の噴射反力によりそれぞれのアームノ
ズルを所要の方向に回転させるように噴射方向を斜め上
向きに形成している。
【0003】以上の構成で洗浄槽21内に所定量の洗浄
水を給水し洗浄ポンプ22を運転すると、洗浄水は第一
のアームノズル25および第二のアームノズル28内に
圧送され、それぞれの噴射口26および噴射口29より
噴射される。この洗浄水の噴射反力を受けて、それぞれ
のアームノズル25、28は回転する。つまり第二のア
ームノズル28は、自転しながら第一のアームノズル2
5の回転により公転する遊星運動を行なう。この遊星運
動によって第二のアームノズル28に設けた噴射口29
から噴出された洗浄水は、洗浄槽21内の食器類20を
均一に洗浄するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この様なアームノズル
の構成による洗浄効果は非常にすぐれたものであるが、
最高水準の効率を達成できるものではない。すなわち、
第二のアームノズル28は、その回転軌跡は平面上では
万偏なく描かれるものであるが、均一洗浄効果をさらに
高めるために噴射口29の噴射位置や噴射角度を三次元
的に変化させてランダムな方向から洗浄する必要があ
る。
【0005】また、第二のアームノズル28からの噴射
による噴射エネルギー密度は、洗浄槽21内の中心近傍
を最大として中心より外側に広がるに従って低くなり、
洗浄槽21内に不均一な噴射エネルギー密度分布を形成
している。つまり洗浄槽21内の周縁部や四隅部に対し
ては充分な噴射洗浄ができない。したがってこの欠点を
補うために、第一のアームノズル25の噴射口26から
高水準の噴射エネルギーを加えて、噴射エネルギー密度
の分布を均一化するといった手段を講じなければならな
い。特に第一のアームノズル25の噴射エネルギーを食
器類20に対して無駄なく作用させるということが困難
であった。
【0006】さらに前記アームノズルの構成のもので
は、前記第一および第二のアームノズル25、28をそ
れぞれ回転推進させるための噴射口26、29をそれぞ
れのアームノズルに設ける必要があった。
【0007】本発明は前記した従来の構成が有していた
課題を解決しようとするものであって、洗浄槽内を均一
に洗浄するとともに、噴射される洗浄水の噴射エネルギ
ーをより効率的に利用する食器洗浄機を提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段は、洗浄槽と、洗浄水を加圧循環させる
洗浄ポンプと、相互に連通する複数の洗浄ノズルとを備
え、前記洗浄ノズルは前記洗浄ポンプの吐出口と連通し
且つ水平方向に回転自在に設けた第一のアームノズル
と、前記第一のアームノズル上に第一のアームノズルの
回転軸とは偏心させた位置に回転自在に設けた第二のア
ームノズルからなり、前記第二のアームノズルはその回
転面が前記第一のアームノズルの回転面の略円周接線方
向に傾斜するように形成してなる食器洗浄機とするもの
である。
【0009】
【作用】本発明は、第二のアームノズルの回転軌跡に工
夫を加え、第一のアームノズルに設けた噴射口から噴射
される洗浄水の噴射エネルギーをより効率的に利用する
ものである。すなわち、洗浄ポンプの作動に従って洗浄
水が各噴射口から噴射されると、第二のアームノズルは
その公転面に対し略円周接線方向に傾斜した状態で自転
しながら公転する。この公転方向への傾斜によって、第
二のアームノズルは噴射口から噴射される洗浄水の噴射
反力の水平分力を受けて、自ら遊星運動を行なう。従っ
て第一のアームノズルは、第二のアームノズルを公転さ
せるための推進噴射エネルギーを供給する必要がない。
つまり第二のアームノズルに設けた噴射口からの噴射洗
浄に加え、第一のアームノズルに設けた噴射口からの噴
射エネルギーを第二のアームノズルに設けた噴射口の噴
射エネルギーの低い範囲を補うように有効に作用させる
ことができる。つまり、第二のアームノズルに設けた噴
射口からの噴射が、第一のアームノズルの回転の推進力
となるので、この第一 のアームノズルの噴射口からの噴
射を回転への推進力に用いる必要がほとんどなくなり、
ほとんどすべてを洗浄用として使用することができる。
また第二のアームノズルが傾斜した状態で自転、公転す
ることにより、食器類が受ける噴射エネルギーの位置に
高低変動が生じ、さらに効果的な噴射洗浄が行なわれ
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。図1・図2において、1は食器かご9に
セットされた食器類8を収納する洗浄槽、2は洗浄水を
加圧し循環させる洗浄ポンプである。また4は洗浄ポン
プ2の吐出口3と連通し且つ略水平に回転自在に設けた
第一のアームノズルである。5は前記第一のアームノズ
ル4の回転軸O1とは異なる位置に自転軸O2を有し回転
自在に設けた第二のアームノズルである。つまり第二の
アームノズル5は、第一のアームノズル4の中心位置か
ら偏心させて第一のアームノズル4上に設けている。6
は第一のアームノズル4に設けた洗浄水が噴出される噴
射口である。7は同様に第二のアームノズル5に設けた
洗浄水が噴出される噴射口で、自転軸O2を中心に対称
の位置に設けている。
【0011】また第二のアームノズル5は、前記噴射口
7を設けた回転アーム本体5aと、この回転アーム本体
5aの略中央部に一体に形成した筒状の導水管5bとか
らなっている。この導水管5bは、第一のアームノズル
4の回転面に対して第二のアームノズル5がほぼ垂直な
自転軸O2を形成するように、第一のアームノズル4に
一体に設けられている。
【0012】以上のように構成された食器洗浄機につい
て、その動作を図1・図2に基づいて説明する。使用者
が食器類8を食器かご9にセットして洗浄槽1内に収納
し運転を開始すると、所定のシーケンスに従って所定量
の洗浄水が洗浄槽1内に給水される。次いで洗浄ポンプ
2が作動して洗浄水を加圧し、洗浄槽1内を循環させ
る。洗浄水の一部は洗浄ポンプ2の吐出口3から、回転
自在に設けた第一のアームノズル4に設けた噴射口6よ
り噴射される。残りの洗浄水は第一のアームノズル4を
経由して第二のアームノズル5に加圧供給され、噴射口
7a・7bより上方へ噴射される。このとき第一のアー
ムノズル4に設けた噴射口6から噴射される洗浄水は、
図2に示すように噴射口6の回転軌跡の略接線方向に向
けて斜め上向き方向となっている。従って第一のアーム
ノズル4は、噴射口6から噴射される洗浄水の噴射反力
の水平分力の作用を受けて時計方向に回転する。また、
噴射口6から噴射される洗浄水は、噴射口6の回転軌跡
上方に位置する食器類8を斜め方向から噴射洗浄する。
【0013】同時に第二のアームノズル5は、第一のア
ームノズル4の回転に伴う回転軸O1を中心とする公転
運動と、第二のアームノズル5に設けた噴射口7から噴
射される洗浄水の噴射エネルギーによって生ずる噴射反
力による自転運動の両方を同時に行う。つまり噴射口7
は、洗浄水の方向が自転軸O2を中心とする噴射口7の
自転軌跡の略接線方向に向けて斜め上向きとなるように
設定されているものである。従って第二のアームノズル
5は、噴射口7から噴射される洗浄水の噴射反力の水平
分力の作用を受けて、反時計方向に自転する。
【0014】さらに、本実施例の特徴的な構成につい
て、図3・図4を参照しながら説明する。
【0015】本実施例では、第二のアームノズル5はそ
の自転軸O2をその公転軌跡方向に傾斜角αを保った状
態で傾斜するように形成してあり、その回転面を第一の
アームノズル4のほぼ水平である回転面に対して略円周
方向に傾斜するようにしたものである。
【0016】以上のように構成された食器洗浄機につい
て、以下その動作を図3・図4に基づき説明する。但し
運転開始後の基本的な動作は、前記本発明の第一の手段
の実施例と同様であるので説明を省略する。洗浄ポンプ
が作動すると、第一のアームノズル4及び第二のアーム
ノズル5はそれぞれの噴射口6・7より洗浄水を噴射し
ながら回転する。このとき第二のアームノズル5は、そ
の公転面に対し円周方向に任意の傾斜角αを保った状態
で自転している。このため、第二のアームノズル5は噴
射口7から噴射される洗浄水の噴射反力の傾斜角αによ
る水平分力Psinαを受ける。このため第二のアーム
ノズル5は図7の矢印方向へ公転する。
【0017】つまり本実施例によれば、第二のアームノ
ズル5は自ら公転運動を実行するため、第一のアームノ
ズル4に設けた噴射口6による洗浄水の噴射反力の助け
を必要としないものである。従って第一のアームノズル
6に設けた噴射口6の洗浄水の噴出方向は、第二のアー
ムノズル5に設けた噴射口7から噴射される洗浄水の噴
射エネルギーの密度分布の低い範囲を補うように設定で
きる。また第二のアームノズル5が傾斜した状態で自
転、公転することにより、食器類に対する噴射口7の相
対噴射位置が第二のアームノズル5の回転にともなって
高低が変化し、更にランダムで効率的な洗浄が行われる
ものである。つまり本実施例によれば、全体としての洗
浄効率が向上するものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第二のア
ームノズルの自転軸をその公転方向に傾斜させ、その回
転面を略円周方向に傾斜させて、第二のアームノズル自
らが公転運動に必要な推進力を得ることができ、第二の
アームノズルの噴射口の推進力により公転する力を得る
ことができる(つまり第一のアームノズルが回転する
力)ので、第一のアームノズルの噴射口からの噴射をほ
とんど自身の推進力に使用する必要がなくなり、大部分
を洗浄にしようできるため、その噴射を無駄なく食器類
の洗浄に有効に作用できる。
【0019】また、同時に遊星自転運動を行なう噴射口
の食器類に対する位置が高低変化するため、より効率の
高い噴射洗浄ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である食器洗浄機の縦断面図
【図2】同アームノズルの推進力を示す図
【図3】同アームノズルの上面図
【図4】同アームノズルの断面図
【図5】これまでに提案している食器洗浄機の縦断面図
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 洗浄ポンプ 4 第一のアームノズル 5 第二のアームノズル 5a 回転アーム本体 5b 導水管7 噴射口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−53118(JP,A) 実開 昭63−83163(JP,U) 実開 昭62−178958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/42 A47L 15/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽と、洗浄水を加圧循環させる洗浄
    ポンプと、相互に連通する複数の洗浄ノズルとを備え、
    前記洗浄ノズルは前記洗浄ポンプの吐出口と連通し且つ
    水平方向に回転自在に設けた第一のアームノズルと、前
    記第一のアームノズル上に第一のアームノズルの回転軸
    とは偏心させた位置に回転自在に設けた第二のアームノ
    ズルとからなり、前記第二のアームノズルはその回転面
    が前記第一のアームノズルの回転面の略円周接線方向に
    傾斜するように形成してなる食器洗浄機。
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