JPS6026828Y2 - 洗浄機における洗浄水噴射装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、連続自動炊飯機に使用する炊飯釜、食缶、
運般用籠などの容器、その他機様部品などを洗浄する洗
浄機における洗浄水噴射装置に関するものである。

従来、各種の大型容器をコンベアに載せて移送し、その
間にコンベアの上下に設置した洗浄水噴射装置によった
洗浄する洗浄機は種々知られているが、従来の洗浄機に
おける洗浄水噴射装置は固定の散水ノズルを用いている
ため、噴射洗浄力が弱く、強力に付着した付着物などを
洗浄できない難点があり、また洗浄水の噴射方向が一定
であるため噴射を受ける面に死点を生じたり、被洗浄物
の形状によっては洗浄に適した角度に洗浄水が当らず、
良好な洗浄が行なわれないなどの難点があった。

この考案は、前記従来の課題を解決するために、直射型
噴水ノズルを用いて被洗浄面に対して洗浄水を高圧で集
中的に噴射腰しかも広範囲な洗浄面に死点を生ずること
なく種々の角度から洗浄水を噴射することにより、強力
に付着した付着物を確実に、かつ被洗浄物の形状の如何
にかかわらず緻密に洗浄することができる合理的な洗浄
水噴射装置を提案するものである。

以下この考案を図面に示す実施例について説明すると、
垂直に固定した中空の導水部１にはポンプによって圧送
される洗浄水の入口２が設けられ、内部中央には仕上洗
浄水配管に接続する導入口３を有する管状部４が設けら
れ、この管状部４の上部には垂直に突出する支持パイプ
５が連結固定されている。

導水部１の上端にはこの内部空間に連通ずる空胴を有す
る第一旋回部材６が水平面内において旋回自在に配置さ
れている。

第−旋回部挫６はその下端の開口部を導水部１の上端開
口部に水密状に嵌合し、かつ内部中央に設けた軸承部７
に支持パイプ５を挿通して旋回自在に支承されており、
その側面には水平のノズルパイプ８および送水パイプ９
が横向き水平に接続されている。

第−旋回部材６上には上部に空胴１０を有する軸承部１
１が回転自在に取付けられ、その中央には支持パイプ５
が挿通されており、空胴１０内に突出する支持パイプ５
の上端には連通孔１２が穿設されている。

そして軸承部１１の上部には先端に斜め上向きに噴射可
能な仕上洗浄用ノズル１３を有する２本のノズルパイプ
１４が空胴１０に連通して接続されており、また軸承部
１１の上端にはパイプ５にねじ込まれた押えボルト１５
が挿通されている。

ノズルパイプ８には斜め上向きに突出する逆台形板状の
拡散散水ノズル、あるいは斜め上向き噴射可能な散水ノ
ズル等からなる噴水ノズル１６が設けられ、この噴水ノ
ズル１６からの水の噴射によってノズルパイプ８を第一
旋回部材６の軸承部７を中心として旋回させるように構
成されている。

送水パイプ９の先端にはこれに連通した空胴を有する旋
回受部１７が設けられ、この旋回受部１７上には第二旋
回部材１８が旋回自在に取付けられている。

第二旋回部材１８はその下端の開口部を旋回受部１７の
上端開口部に水密状に嵌合し、かつ内部中央に設けた軸
承部１９に、旋回受部１７の中央の固定部２０に連結固
定した軸２１を挿通した旋回自在に支承され、その側面
には複数のノズルパイプ２２が横向き水平に接続されて
いる。

各ノズルパイプ２２の先端には異なる噴射角度をもった
直射型噴水ノズル２３が上向きに噴射可能に複数本取付
けられ、その内の少なくとも１本のノズルは斜め上向き
に噴射可能に設けられこのノズルからの洗浄水の噴射力
によって第二旋回部材１８と共にノズルパイプ２２が旋
回するように構成されている。

以上のように構成された洗浄液噴射装置は第４図に例示
する容器洗浄機に使用し、動力伝達機構を介してモータ
２４によってで回転走行するチェーンコンベヤ２５の上
側走行部下方に設置する。

そして、導水部１にはタンク２６に溜められた洗浄水を
ポンプ２７で汲み上げて圧送する。

なお、チェーンコンベヤ２５の上方には上部噴水ノズル
２８が、また後方には仕上洗浄ノズル２９，２９′が設
置されている。

以上の構成において洗浄に際しては、ポンプ２７により
タンク２６内の洗浄水を導水部１および上部噴水ノズル
２８に圧送する。

導水部１に高圧で圧送された洗浄水は第一旋回部材６を
通ってノズルパイプ８および送水パイプ９に送られる。

ノズルパイプ８に送られた洗浄水は噴水ノズル１６から
噴射され、この噴射の反動力によってノズルパイプ８お
よび送水パイプ９を第一旋回部材６を中心として旋回さ
せる（例えば３０回／分）。

一方、送水パイプ９に送られた洗浄水は旋回受部１７お
よび、第二旋回部材２８を通ってノズルパイプ２２に送
られ、先端の各噴水ノズル２３から噴出する。

このとき噴出ノズル２３の一部は斜め上向きに洗浄水を
噴出するため、その噴射の反動力によって、第二旋回部
材１８を中心としてノズルパイプ２２に回転力を与えて
これらを旋回させる（例えば４（２）７分）。

このようにしてノズルパイプ８の噴水ノズル１６は、第
一旋回部材６を中心として旋回しながら洗浄水を噴射し
、また直射型の噴水ノズル２３は第二旋回部材１８を中
心として旋回するとともに、第一旋回部材６を中心とし
て旋回して複雑な回転軌跡をとりながら洗浄水を噴射す
る。

（第５図参照）。

従って、第４図においてチェーンコンベヤ２５に載せて
機内に送り込まれた炊飯釜等の被洗浄物Ｗは機内を移送
する間に下方から噴射ノズル１６および２３よりの洗浄
水の噴射を繰返し受け、下向きの面全体は死点を生ずる
ことなく様々の方向から噴射を受けて緻密に洗浄される
。

一方、被洗浄物Ｗの上側は上部噴水ノズル２８によって
洗浄され、その後は後方において仕上洗浄ノズル２９．
２９’により上下から洗浄されて機外に送り出される。

従って、このように仕上洗浄ノズル２９，２９′を有す
る洗浄機においては、仕上げ洗浄用ノズル１３は使用し
ない。

次に本装置は、チェーンコンベヤによる搬送式連続自動
洗浄機に使用する他、被洗浄物を固定収納部等に入れて
固定的に洗浄する洗浄機にも使用することもできる。

このような固定式の場合には噴射ノズル１６および直射
型噴射ノズル２３で洗浄後導入口３から仕上洗浄水を導
入し、支持パイプ５、連通孔１２、空胴１０およびノズ
ルパイプ１４を介して仕上洗浄用ノズル１３から斜め上
向きに噴射し、その噴射の反動力によって軸承部１１を
中心としてノズルパイプ１４を旋回させながら仕上洗浄
を行う。

なお、本装置は上向き噴射の場合のみならず下向き噴射
に使用してもよい。

また、第一旋回部材６はギヤ機構、ベルトプーリ、スプ
ロケットチェーンなどの動力伝達機構を介してモータに
より回転するようにしてもよい。

さらに必要に応じてノズルパイプ８には噴射ノズル１６
に代えて複数の直射型噴射ノズルを設けてもよい。

以上の通りこの考案によれば、第一旋回部材を中心とし
て旋回するノズルパイプの噴射ノズルによる洗浄水の噴
射と、第一旋回部材によって旋回する送水パイプに設け
た第二旋回部材によって旋回するノズルパイプの直射型
噴水ノズルによる洗浄水の噴射によって、被洗浄物の洗
浄面全体に様々な噴射角度をもって死点を生ずることな
く緻密にしかも反復的に洗浄液が当るので、広い洗浄面
を持ち、また種々の形態を有する被洗浄物も確実に洗浄
することができると共に、特に第一および第二旋回部材
の両方を中心として複雑な旋回軌跡をもつ直射型噴射ノ
ズルによって洗浄面全体に洗浄水が高圧で集中的に噴射
されるので、強力な付着物も隅無く確実に洗浄すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案装置の一部破断して表わした正面図、
第２図は同平面図、第３図は第１図におけるＡ−Ａ断面
図、第４図はこの考案装置の使用例を示す断面図、第５
図はこの考案装置の作動態様を示す平面図である。 １・・・・・・導水部、６・・・・・・第一旋回部材、
８・・・・・・ノズルパイプ、９・・・・・・送水パイ
プ、１６・・・・・・噴射ノズル、１８・・・・・・第
二旋回部材、２２・・・・・・ノズルパイプ、２３・・
・・・・直射型噴水ノズル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ポンプより圧送された洗浄水の導水部に、噴水ノズ
   ルを有するノズルパイプ及び送水パイプを横向きに設置
   してこれらに前記導水部から送水可能な第一旋回部材を
   動力手段により旋回自在に設け１．前記送水パイプに斜
   め横向きの噴水ノズルを有するノズルパイプを横向きに
   設置してこれに前記送水パイプから送水可能な第二旋回
   部材を旋回自在に設けてなることを特徴とする洗浄機に
   おける洗浄水噴射装置。 ２ 動力手段は、第一旋回部材のノズルパイプに設けた
   洗浄水の噴射によって反動力を生ずる斜め横向きの噴水
   ノズルであることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の洗浄機における洗浄水噴射装置。 ３ 動力手段は、モータ及びその回動力を第１旋回部材
   に伝達する動力伝達機構とからなる特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の洗浄機における洗浄水噴射
   装置。