JP3029788B2 - 自動機群管理システム - Google Patents

自動機群管理システム

Info

Publication number
JP3029788B2
JP3029788B2 JP7242431A JP24243195A JP3029788B2 JP 3029788 B2 JP3029788 B2 JP 3029788B2 JP 7242431 A JP7242431 A JP 7242431A JP 24243195 A JP24243195 A JP 24243195A JP 3029788 B2 JP3029788 B2 JP 3029788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
automatic transaction
automatic
replenishment
reject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7242431A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0962932A (ja
Inventor
裕司 伊澤
満 中屋
豊 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP7242431A priority Critical patent/JP3029788B2/ja
Publication of JPH0962932A publication Critical patent/JPH0962932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3029788B2 publication Critical patent/JP3029788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台の自動取引
装置に収容された媒体の数量をそれぞれ適切に管理する
ように媒体補充回収機を設け、その補充回収動作を集中
制御部において集中管理する場合に適する自動機群管理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、銀行の預貯金を管理する自動取
引装置は、顧客の要求に従って現金の入金処理や出金処
理を自動的に行う。銀行には、通常多数の自動取引装置
が据え付けられており、これらはそれぞれ独自に顧客の
要求に従った取引を実行する。この場合に、各自動取引
装置にはそれぞれ予め一定量の現金が収容され準備され
ているが、現金の引出しや預入れ等の取引が繰り返され
ると、これらが増減する。現金の引出し要求があったと
き、必要量の現金が金庫に格納されていない自動取引装
置は処理が中断するおそれがあり、また入金取引が連続
したために収容能力を超えて入金があると、やはり取引
を一時停止して係員による処置が必要となる。このよう
な自動取引装置の動作停止や係員による煩雑な管理業務
を自動化するために、補充回収用の現金を搭載し、複数
の自動取引装置の間を走行して任意の自動取引装置に紙
幣等の媒体を補充したり、別の任意の自動取引装置から
紙幣等の媒体を回収する機能を持つ媒体補充回収機を備
えたシステムが開発されている(特公平6−36229
号公報、特開昭62−31493号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の自動機群管理システムには次のような解決すべ
き課題があった。各自動取引装置は、運用中適当な時期
に有高を確定し精査を行う必要がある。この際には、精
査対象の自動取引装置に対し内部に収納された媒体の計
数を実行させる。従来は、その計数結果と、その自動取
引装置の取引の結果と、自動取引装置に収納されたリジ
ェクトカセットにある媒体とを合計し、全体の有高を確
定し精査を行うようにしていた。しかしながら、多数の
自動取引装置が取り付けられているような場合、各自動
取引装置ごとに係員がこのような処理を行うのは係員の
大きな負担となる。本発明は以上の点に着目してなされ
たもので、自動取引装置を群管理する媒体補充回収機に
よって自動的に精査を実行させるようにした自動機群管
理システムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成〉 本発明の自動機群管理システムは、複数台の自動取引装
置と、これらの自動取引装置の間を走行し、任意の自動
取引装置に位置付けして、当該自動取引装置に収容され
た媒体の補充回収を実行する媒体補充回収機と、媒体の
補充回収動作を管理する集中制御部とを備え、この集中
制御部は、予め任意の時刻を設定するタイマーと、この
タイマーの設定した時刻に、媒体補充回収機を各自動取
引装置に順に位置付けして、自動取引装置内部の入出金
金庫の各金種別カセット毎の媒体を媒体補充回収機に回
収しながら自動取引装置内の媒体の有高を精査する精査
処理部と、媒体を回収して精査を終了後に、必要な量の
媒体を媒体補充回収機から自動取引装置の各金種別カセ
ットに補充するよう制御する補充処理部とを備える。
【0005】〈説明〉タイマー自体は、集中制御部の中
でも外部のどこにあってもよい。精査の対象は管理下に
ある自動取引装置のうちの全部でも一部でもよい。以上
の構成により、例えばタイマーで営業時間外の適当な時
刻を設定し、その時刻から順に自動的に無人で自動取引
装置の精査を実施することができる。精査終了後、媒体
は媒体補充回収機側に回収されており、係員による媒体
の補充回収は原則として媒体補充回収機に対してのみ行
えばよい。
【0006】精査時に自動取引装置から媒体補充回収機
側に媒体を回収してしまうから、その後、自動取引装置
の運用開始前に必要量の媒体を補充しなければならな
い。そこで、精査終了後、媒体補充回収機を自動取引装
置から切り離す前に媒体の補充をしてしまう。
【0007】〈構成〉また、上記システムでは、タイマ
ーの設定した時刻から精査を開始して、全ての自動取引
装置について精査を完了すると、その精査結果を記録す
る記録部を備えるとよい。 〈説明〉タイマー設定による精査は夜間無人で自動的に
実施されることが好ましい。そこで、翌朝係員が精査結
果を一覧するために記録部が設けられる。この記録部
は、プリンタや記憶装置等のデータ記録手段により構成
される。
【0008】〈構成〉更に、上記システムは、精査のた
めに自動取引装置から媒体補充回収機へ媒体を回収する
際に発生したリジェクト分の媒体を収納するように、自
動取引装置内部にリジェクトボックスを設けるとよい。 〈説明〉リジェクト分を媒体補充回収機側に収納して
も、システム全体としての精査には問題がない。また、
リジェクト分一切を含めた精査が媒体補充回収機側でで
きる。一方、このように自動取引装置側にリジェクト分
を収納すると、各自動取引装置ごとに精査結果の切りわ
けができる。従って、リジェクトボックスは、自動取引
装置内部ならどこでもよく、従来使用していたものをそ
のまま使用してよい。
【0009】〈構成〉また、自動取引装置に設けたリジ
ェクトボックスに、リジェクト媒体の有無を検出するセ
ンサを設けてもよい。 〈説明〉精査結果の確認作業には、各自動取引装置ごと
にリジェクトされた媒体の人手による回収が伴う。リジ
ェクトの発生率は低いから全ての自動取引装置のリジェ
クトボックスを点検する手間を省くためにセンサを設け
た。センサは、リジェクトボックスに収納された媒体を
直接検出するもののほか、リジェクトボックス方向に搬
送される媒体を搬送路上で検出するものでもよい。
【0010】〈構成〉上記システムは、集中制御部に
は、自動取引装置のリジェクトボックスにリジェクト分
の媒体が収納されている場合には、取引開始を禁止し、
リジェクト分の媒体が収納されていない場合には、自動
取引装置の取引開始を許可する起動制御部を設けるとよ
い。 〈説明〉各自動取引装置毎にリジェクトボックスを設け
れば、自動取引装置ごとに精査結果の切りわけができる
から、リジェクト分の無い自動取引装置は、媒体補充回
収機へ媒体を回収すると精査が完了する。一方、リジェ
クトボックスに媒体が収納されていれば、係員の回収点
検がないと精査は完了しない。そこで両者を区別して、
例えば前者は必要な媒体の補充後ただちに取引を開始さ
せ、後者は係員の回収点検を待って取引を開始できるよ
うにした。
【0011】〈構成〉上記システムは、自動取引装置運
用時に発生するリジェクト分の媒体を収納するリジェク
トボックスを、精査時に発生するリジェクト分の媒体を
収納するリジェクトボックスと別に設けるとよい。 〈説明〉精査時に発生したリジェクト分の媒体を取引時
に発生するものと別に分けて保管できれば、媒体補充回
収機による精査の完了と精査結果の記録を終えてただち
に、各自動取引装置の取引を開始してよい。これによ
り、自動取引装置の円滑な運用が確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図の実施の形態を
用いて詳細に説明する。図1は、本発明の自動機群管理
システム実施の形態を示す機能ブロック図である。 〈システムの概要〉本発明の装置は、例えばこの図に示
すような構成とされる。なお、本発明の装置を具体的に
説明する前に、予め自動機群管理システムの外観図と媒
体補充回収機の構造や動作を簡単に説明する。
【0013】図2は、自動機群管理システム外観斜視図
である。ここには、例えば4台の自動取引装置1が据え
付けられている。これらの装置は、例えば紙幣や硬貨を
金庫に収容して、顧客と入出金取引を行うための装置で
ある。これらの装置に紙幣や硬貨等の媒体を補充しある
いは自動取引装置1から媒体を回収するために媒体補充
回収機2が設けられている。媒体補充回収機2の中にも
媒体を収容する金庫が格納されている。そして、これら
の媒体を適切に運用し自動取引装置1と媒体補充回収機
2の動作を制御するために、図に示す集中制御部3が設
けられている。この集中制御部3は、係員が集中操作部
8を操作すると、その操作結果を表示部9に表示しなが
ら各種の処理を実行する。なお、必要に応じてこのよう
な処理結果がプリンタ10に出力される。
【0014】一方、媒体補充回収機2は、自動取引装置
1の背面に配置された軸5とレール6に沿って自由に移
動する。そして、媒体の補充あるいは回収が必要となっ
た自動取引装置1に横付けされ、図示しない搬送路接続
機構を用いて媒体補充回収機2と自動取引装置1との間
の搬送路を接続する。これによって、媒体の補充あるい
は回収処理が実行される。
【0015】この図2のA−A線に沿う断面図を図3に
示す。図3は、主として媒体の搬送路等を説明するため
の説明図である。図に示すように、自動取引装置1には
顧客が入出金取引を実行する場合に、媒体を投入しある
いは媒体を取り出す入出金口11が設けられている。そ
して、その内部には自動入出金のための装置が格納され
ている。この装置は、認識部12、入出金金庫13、リ
ジェクトカセット14、表裏反転部15等を備えてい
る。そして、媒体補充回収機2との接続のためにアダプ
タ16が装着されている。なお、自動取引装置1の内部
機構は搬送路31により相互に接続され、媒体が所定の
経路を搬送される構成となっている。
【0016】媒体補充回収機2には、補充回収用のカセ
ット21a,21bと、リジェクトカセット22及び認
識部23が設けられている。この内部機構の相互間は搬
送路32により接続され、所定の経路で媒体が搬送され
る。なお、自動取引装置1と媒体補充回収機2とは、媒
体の補充回収動作の際、接続部33により接続され、互
いにその搬送路が接続されている。自動取引装置1の認
識部12は、搬送された媒体の真偽を判別してその金種
等を認識するための部分である。入出金金庫13は、例
えば3台の入出金金庫13a,13b,13cとから構
成され、このうちの入出金金庫13aには万券、入出金
金庫13bには千券が収容されるものとする。認識部1
2で鑑別された紙幣は、その金種に応じてこれらの入出
金金庫13aや13bに選別されて収容される。入出金
金庫13cは、そのいずれかを収容したり別の目的に使
用されたりする。
【0017】リジェクトカセット14は、汚れのひどい
紙幣や破損した紙幣、重送等の搬送異常を生じた紙幣等
を収容するカセットである。表裏反転部15は、紙幣を
収容したり排出したりする場合に、予め紙幣の表裏を取
り揃えるための部分で、ここには一定量の紙幣が一時的
に蓄積される構成となっている。アダプタ16は、媒体
補充回収機2の搬送路32と自動取引装置1の搬送路3
1との間を接続するためのもので、図の断面図矢印に示
すように一定の方向へ紙幣等の媒体を搬送するベルト等
を収容した箱から構成される。
【0018】媒体補充回収機2には、この断面から見た
状態では上下2台のカセット21a,21bが格納され
ている。また、これらの下にリジェクトカセット22が
設けられている。ここには媒体補充回収機2の側で管理
する汚れたり破損したり搬送異常を生じた媒体が収容さ
れる。認識部23は、補充回収用のカセット21a,2
1bから取り出された媒体の鑑定や金種の認識を行う部
分で、その機能は自動取引装置1に設けられた認識部1
2と同様である。なお、各カセット21a,21bの下
部にも、リジェクト部25a,25bが一体に設けられ
ている。
【0019】以上の構成によって、自動取引装置1の入
出金金庫13に収容した媒体が減少したときは、媒体補
充回収機2のカセット21aあるいは21bから媒体を
搬送路32,31を介して送り込み補充する。なお、図
3の断面では上下2台のカセット21a,21bが現れ
ているが、この実施の形態では、例えば4個の金庫が縦
2段、横2列で媒体補充回収機2に格納され、それぞれ
同一の手順で搬送路32を介して媒体の補充回収ができ
る構成となっている。また、媒体の補充回収は入出金金
庫13の各金種別カセット単位で行われる。即ち、例え
ば千券万券毎にそれぞれ一定の数量の管理が行われる。
【0020】一方、自動取引装置1の入出金金庫13に
必要以上の媒体が収容された場合には、媒体補充回収機
2に対し搬送路31,32を介して媒体が搬送され、い
ずれかのカセット21に回収され収容される。図2に示
した集中制御部3は、各自動取引装置1から入出金金庫
13に収容された媒体の数量について定期的に通知を受
け、この通知から各自動取引装置1の動作状況を把握
し、適当なタイミングで媒体補充回収機2を走行させて
媒体の補充あるいは回収処理を実行させる。
【0021】〈タイマーによる補充〉ここで、図1に戻
って、本発明の自動機群管理システムの具体的な機能を
説明する。図に示すように、本発明を実施するために集
中制御部3には、精査処理部41、タイマー42、補充
処理部43、記録部44及びこれらの動作を制御する制
御部40を設ける。精査処理部41は、タイマー42の
設定した時刻に媒体補充回収機2を複数の自動取引装置
のうちの任意の自動取引装置に順に位置付けして、その
自動取引装置内部の媒体を媒体補充回収機2に回収しな
がら、媒体の有高を精査する制御を行う部分である。タ
イマー42は、このような精査を開始する時間を設定
し、その時刻が来た場合に精査処理部41を起動する部
分である。
【0022】補充処理部43は、媒体を回収して精査を
終了した後、空になった自動取引装置1に対しその後取
引を開始する際に必要な媒体を補充する制御を行う部分
である。その補充量等は制御部40から通知され制御さ
れる。記録部44は、媒体補充回収機2が各自動取引装
置の媒体の有高を精査するために走行し、その精査を完
了した場合に、その結果を記録するための装置である。
この記録部44は、具体的には精査結果を表示するため
のディスプレイでもよいし、精査結果を印刷出力するプ
リンタでもよいし、また精査結果を記憶しておく記憶装
置であってもよい。
【0023】本発明の装置は具体的には上記のような概
略構成であるが、その動作をここで順に説明する。ま
ず、精査のための時刻がタイマー42に設定される。こ
の精査のタイミングは、例えば銀行の営業店の場合、そ
の支店のある地域や環境によって大きく相違する。比較
的短い期間の間に頻繁に精査する場合もあれば、数カ月
とか半年に1回精査を行うといったものもある。また、
精査は本来、入金と出金との帳尻が正確にあっているか
どうかを検査し、不正等を防止するためにある。従っ
て、銀行の役職者が適時任意の時間に精査を実施するこ
とを希望する。
【0024】従って、タイマー42は任意の時間にその
精査開始を設定することができるように構成されてい
る。ステップS1で、タイマー42が精査時間を設定す
ると、その時刻がきたとき、精査処理部41が媒体補充
回収機2に対し精査開始指令を出力する(ステップS
2)。この精査開始指令は、例えば1台の自動取引装置
の精査が終了するごとに出力される。媒体補充回収機2
は精査開始指令を受けると、該当する自動取引装置1に
その搬送路を接続し精査を開始する。
【0025】精査が開始されると、先に図3を用いて説
明した搬送路を介して自動取引装置1から媒体補充回収
機2に対し媒体が回収される。例えば、図3に示す自動
取引装置1の全ての入出金金庫13から媒体を回収しよ
うとする場合、媒体は認識部12において認識され計数
されて媒体補充回収機2のカセット21a等に回収され
る。全ての媒体が媒体補充回収機2の側に回収される
と、その計数結果は図1に示す記録部44に通知される
(ステップS4)。
【0026】記録部44では、計数結果を記録しあるい
は印刷して制御部40に対し記録完了通知を出力する
(ステップS5)。制御部40はこの通知を受けると、
補充処理部43に対し新たに自動取引装置に必要な補充
媒体の量を通知する。補充処理部43はその通知を受け
て、媒体補充回収機2に対し媒体補充指令を行う(ステ
ップS6)。媒体補充回収機2はその指令に従って該当
量の媒体を自動取引装置1に補充する(ステップS
7)。こうして、自動取引装置1に収納された媒体の精
査が完了し、次の取引に必要な媒体が収納されると取引
が開始される。
【0027】図4には、本発明のシステムの主要な動作
についてのタイムチャートを図示した。図4(a)は、
タイマーに対し精査時刻を設定してから、精査が完了す
るまでのタイムチャートを示す。図の(a)に示すよう
に、時刻t1でタイマーに対し精査時期を設定すると、
直ちにタイマーが起動する。そして、例えば時刻t2に
営業時間が終了したとすれば、その後時刻t3の夜間精
査が開始される。そして、1台目、2台目、3台目、4
台目と各自動取引装置の精査を実行し、精査が完了する
と時刻t4に精査結果のプリントが行われる。
【0028】(b)は、このような場合に、1台目毎に
精査と媒体の補充を行うケースのタイムチャートを示し
ている。即ち、時刻t1に媒体補充回収機を1台目の自
動取引装置まで移動させ、これに接続する。そして、1
台目の精査を開始し、1台目の精査を時刻t2に終了す
ると、時刻t3では自動取引装置に媒体補充回収機を接
続したままの状態でその1台目の運用に必要な媒体を補
充する。時刻t3でこの補充が完了すると媒体補充回収
機を移動させ、2台目の自動取引装置に時刻t4にその
媒体補充回収機を接続する。こうして、2台目の精査が
開始される。全ての自動取引装置について、精査を完了
した後に、各自動取引装置に媒体を補充するようにして
もよいが、このように1台毎に精査と媒体の補充とを繰
り返すようにすれば、媒体補充回収機を各自動取引装置
に位置付けするための移動が少なくて済む。
【0029】(c)は、精査が完了してから実際に自動
取引装置を用いた取引が開始されるまでのタイムチャー
トを示す。時刻t1に全ての該当する自動取引装置に対
する精査が完了すると、時刻t2に、その精査結果がプ
リントされる。その後、各自動取引装置やあるいは媒体
補充回収機に設けられたリジェクトボックスからリジェ
クト分の媒体が回収される。そして、有高の確定が行わ
れ、突合せが完了すると、自動取引装置の取引開始準備
が行われる。そして、その後時刻t3に営業が開始さ
れ、その際には、原則として全ての自動取引装置が取引
を開始する。
【0030】〈リジェクト分の処理〉上記のような精査
を行う場合、常にリジェクト分の処理が重要な問題とな
る。図3の媒体の搬送路を参照しながら、このリジェク
ト分の取扱いについて説明を行う。媒体補充回収機2に
媒体を回収しながら精査を行っている際に、認識部12
において、認識ができなかったり搬送不良の媒体は、例
えば媒体補充回収機2のリジェクトカセット22に全て
収納されるものとする。こうすれば、例えば媒体補充回
収機2によって補充回収の対象となる自動取引装置全て
について精査が完了すると、全ての自動取引装置中には
一切媒体が残っていない。
【0031】一方、媒体補充回収機2のカセット21
a,21b等には回収した全ての媒体が収納され、更に
リジェクト分はリジェクトカセット22に収納される。
従って、係員がその後精査の結果から有高を確定し突合
せを行う場合、媒体補充回収機2のみを操作し、そのリ
ジェクトカセット22に収納された媒体のみを点検する
ことによって、全ての作業が完了する。従って、多数の
自動取引装置を一括して管理し、一括して精査する場合
には、このような処理が適当となる。
【0032】〈切り分け〉一方、このようにリジェクト
分を全て媒体補充回収機2の側に収納すると、どの自動
取引装置から媒体を回収している際にリジェクト分が発
生したか、最後の段階では不明となる。即ち、複数の自
動取引装置について精査を完了した段階では、リジェク
トカセット22には各自動取引装置からの媒体回収時に
生じたリジェクト分が混在する。従って、管理下にある
全ての自動取引装置を一括して精査し、その有高を確定
する分にはよいが、各自動取引装置間の責任の切り分け
は困難になる。
【0033】そこで、このような自動取引装置から媒体
補充回収機への媒体回収の際に生じたリジェクト分を、
自動取引装置1のリジェクトカセット14に収納するよ
うにする。こうすれば、自動取引装置1から回収された
媒体量とリジェクトカセット14に収納された媒体量を
合わせた金額が自動取引装置1の有高として確定する。
いずれの自動取引装置についてもこのような有高確定が
行えれば、各自動取引装置毎に独立に精査と有高の突合
せが可能となる。
【0034】図5を用いて、自動取引装置側にリジェク
トボックスを設けた場合の精査と突合せ処理の説明図を
示す。具体的な精査と突合せ処理は、この図に示すよう
にして行われる。図の例では、4台の自動取引装置1−
1〜1−4が、ぞれぞれその内部にリジェクトボックス
14−1〜14−4を設けている。各自動取引装置に対
し精査が行われると、自動取引装置毎にその精査結果が
得られる。また、各自動取引装置のリジェクトボックス
14−1〜14−4の中に収納されたリジェクト分の媒
体が取り出される。これらの精査結果とリジェクト分の
媒体の合計は自動取引装置の側の有高となる。
【0035】一方、各自動取引装置にはその取引開始前
に初期状態として一定量の媒体が装填されている。ま
た、運用中、媒体補充回収機によって一定量の媒体の補
充があれば、その補充分がこれに加算される。また、い
ずれかの自動取引装置から媒体が回収されれば、その回
収分が減算される。そして、自動取引装置が取引を行っ
ている間に集中制御部によって記録された取引の収支が
加算あるいは減算され、実際の自動取引装置に供給され
たはずの媒体が計算される。この図に示した上側の実際
の有高と、計算により得た下側の媒体量とが一致すれ
ば、誤りなく媒体が管理されていることが確認される。
【0036】リジェクトボックスが一括されている場合
には、このような全体の突合せが1回行われる。また、
個別にリジェクトボックスが設けられている場合には、
各自動取引装置毎に上下に示した演算結果の突合せが行
われる。
【0037】〈自動取引装置の取引開始〉上記のような
精査が自動的に行われた場合、精査が完了してしまえ
ば、各自動取引装置は取引を再開できる。ところが、例
えば最終的な突合せのためにリジェクトボックスを空け
る係員が営業開始時間までに到着しない場合もある。ま
た、このような突合せ処理が全ての自動取引装置につい
て完了しない場合がある。このような場合、突合せ処理
の完了していない自動取引装置の取引再開を妨げると、
自動取引装置の稼働率が下がり、顧客サービスも低下す
る。一方、自動取引装置から完全に媒体を回収し、リジ
ェクトされた媒体が存在しない場合には、その自動取引
装置については必要な媒体を補充し、取引を再開しても
何ら差し仕えはない。そこで、各自動取引装置に設けら
れたリジェクトボックスに媒体の有無を検出するセンサ
を設けるようにしてその解決を図る。
【0038】図6には、その自動取引装置の取引開始動
作説明図を示す。(a)は、自動取引装置のリジェクト
ボックスに媒体が収納されていない場合の例を示す。
(b)は、リジェクトボックスに媒体が収納された場合
の例を示す。(a)に示すように、自動取引装置1のリ
ジェクトボックス14は空の状態であって、これをセン
サ5が検出する。センサ5が媒体無しと検出すると、そ
の結果は表示部9に表示され、係員に対し取引が可能で
あることを示す。更に、係員は自動取引装置の取引開始
のために取引開始スイッチ7を押す。このとき、その信
号はスイッチロック17を経て自動取引装置1に入力す
る。
【0039】このスイッチロック17は、取引開始スイ
ッチによる取引開始命令を通過させるゲート等から構成
される。(b)に示す例では、自動取引装置1のリジェ
クトボックス14にリジェクトされた媒体が収納されて
いる。これをセンサ5が検出すると、表示部9には取引
不可という表示がされる。そして、先に説明したスイッ
チロック17を動作させる。これによって、取引開始ス
イッチ7を係員が操作したとしても、その開始指令は自
動取引装置1に達しない。即ち、スイッチロック17が
開始指令を阻止することによって自動取引装置1の取引
開始が妨げられる。
【0040】このように取引開始を妨げるのは、取引開
始後、もし入金された媒体にリジェクトが生じた場合、
そのリジェクトがリジェクトボックス14に収納される
と、精査の際に生じたリジェクト分と取引時に生じたリ
ジェクト分との区別がつかなくなり、精査の結果が不明
確になってしまうからである。このような目的から上記
の構成とした。
【0041】〈2種のリジェクトボックス〉上記のよう
に、自動取引装置から精査の際、媒体補充回収機に媒体
を回収するが、ここで生じたリジェクト分を自動取引装
置に設けたリジェクトボックス14に収納した。このリ
ジェクト分が取引開始後のリジェクト分の媒体と区別で
きれば取引を開始させても差しつかない。そこで、次の
実施の形態では、リジェクトボックスを2種設けるよう
にする。
【0042】図7には、2種のリジェクトボックスの使
用例説明図を示す。この実施の形態では、自動取引装置
1に先に説明した補充用のリジェクトボックス14を設
けると共に、その入出金金庫のうちの1つの金庫13c
を別のリジェクトボックスに設定している。これは取引
用のリジェクトボックスで、取引時のリジェクト媒体が
収納される。即ち、図に示すように、精査時の媒体の流
れは正常な紙幣が媒体補充回収機側に、リジェクト分が
精査用リジェクトボックス14に向けて流れる。一方、
取引時の媒体については、正常な媒体は入出金金庫の側
に流れ、リジェクト分は取引用のリジェクトボックス1
4cに収納される。これによって、精査の結果の突合せ
が完了するまで、精査用のリジェクトボックス14に収
納された媒体を明確にしておくことができる。
【0043】本発明は以上の実施の形態に限定されな
い。上記実施の形態における精査の時期は任意の時期で
あってよい。また、その精査方法や精査対象となる自動
取引装置も任意であってよい。即ち、精査を行うべき自
動取引装置を何台かあるうちの1台に限定することも可
能である。また、精査結果の記録方法、自動取引装置の
取引を開始させるための手順等も任意に選定して差し支
えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動機群管理システム機能ブロック図
である。
【図2】自動機群管理システムの外観斜視図である。
【図3】媒体の搬送路説明図である。
【図4】本発明のシステムの動作タイムチャートであ
る。
【図5】精査と突合せ処理の説明図である。
【図6】自動取引装置の取引開始動作説明図である。
【図7】2種のリジェクトボックスの使用例説明図であ
る。
【符号の説明】
1 自動取引装置 2 媒体補充回収機 3 集中制御部 40 制御部 41 精査処理部 42 タイマー 43 補充処理部 44 記録部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−137081(JP,A) 特開 平2−236697(JP,A) 特開 平4−242882(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 19/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の自動取引装置と、 これらの自動取引装置の間を走行し、任意の自動取引装
    置に位置付けして、当該自動取引装置に収容された媒体
    の補充回収を実行する媒体補充回収機と、 前記媒体の補充回収動作を管理する集中制御部とを備
    え、 この集中制御部は、 予め任意の時刻を設定するタイマーと、 このタイマーの設定した時刻に、前記媒体補充回収機を
    各自動取引装置に順に位置付けして、自動取引装置内部
    入出金金庫の各金種別カセット毎の媒体を媒体補充回
    収機に回収しながら自動取引装置内の媒体の有高を精査
    する精査処理部と、 媒体を回収して精査を終了後に、必要な量の媒体を媒体
    補充回収機から自動取引装置の前記各金種別カセット毎
    に補充するよう制御する補充処理部とを備えたことを特
    徴とする自動機群管理システム。
  2. 【請求項2】 前記精査処理部は、前記自動取引装置の
    前記各金種別カセット毎の全ての媒体を前記媒体補充回
    収機に回収させることを特徴とする請求項1記載の自動
    機群管理システム。
  3. 【請求項3】 タイマーの設定した時刻から精査を開始
    して、全ての自動取引装置について精査を完了すると、
    その精査結果を記録する記録部を備えたことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の自動機群管理システム。
  4. 【請求項4】 精査のために自動取引装置の各金種別カ
    セットから媒体補充回収機へ媒体を回収する際に発生し
    たリジェクト分の媒体を収納するように、自動取引装置
    内部にリジェクトボックスを設けたことを特徴とする請
    求項1から3に記載の自動機群管理システム。
  5. 【請求項5】 自動取引装置に設けたリジェクトボック
    スに、リジェクト媒体の有無を検出するセンサを設けた
    ことを特徴とする請求項4記載の自動機群管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 集中制御部には、 自動取引装置のリジェクトボックスにリジェクト分の媒
    体が収納されている場合には、取引開始を禁止し、リジ
    ェクト分の媒体が収納されていない場合には、自動取引
    装置の取引開始を許可する起動制御部を設けたことを特
    徴とする請求項4から5に記載の自動機群管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 自動取引装置運用時に発生するリジェク
    ト分の媒体を収納するリジェクトボックスを、精査時に
    発生するリジェクト分の媒体を収納するリジェクトボッ
    クスと別に設けたことを特徴とする請求項4記載の自動
    機群管理システム。
JP7242431A 1995-08-28 1995-08-28 自動機群管理システム Expired - Fee Related JP3029788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7242431A JP3029788B2 (ja) 1995-08-28 1995-08-28 自動機群管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7242431A JP3029788B2 (ja) 1995-08-28 1995-08-28 自動機群管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0962932A JPH0962932A (ja) 1997-03-07
JP3029788B2 true JP3029788B2 (ja) 2000-04-04

Family

ID=17089001

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7242431A Expired - Fee Related JP3029788B2 (ja) 1995-08-28 1995-08-28 自動機群管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3029788B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011113372A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Glory Ltd 紙幣釣銭機
JP5664393B2 (ja) * 2011-03-23 2015-02-04 沖電気工業株式会社 現金処理装置および現金処理システム
JP5863508B2 (ja) * 2012-02-28 2016-02-16 沖電気工業株式会社 現金類処理装置
JP6357382B2 (ja) * 2014-08-07 2018-07-11 グローリー株式会社 紙幣処理装置および貨幣処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0962932A (ja) 1997-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5247159A (en) Bill depositing/withdrawing system of the circulation type
JPH0922476A (ja) 自動取引装置および自動取引装置におけるリジェクト貨幣の取扱い方法
JPH0793637A (ja) 現金処理システム
JPH0573602A (ja) 自動取引装置
JP3029788B2 (ja) 自動機群管理システム
JP4826032B2 (ja) 現金管理システム及び現金管理方法
JPH1116030A (ja) 自動取引装置
JP2726550B2 (ja) 現金管理システム
JP3296753B2 (ja) 自動取引装置管理システムの自動復旧方法
JP3133643B2 (ja) 自動取引装置とその精査方法
JPS63136189A (ja) 紙幣群還流方式
JP3075553B2 (ja) 自動取引装置の媒体量制御システム
JP3011365B2 (ja) 自動機管理装置
JPH04225497A (ja) 現金自動取引機
JPH10283425A (ja) 自動取引装置の精査システム
JP3296672B2 (ja) 媒体の搬送中断処理方法
JP4560895B2 (ja) 現金自動入出金装置
JP2924056B2 (ja) 現金管理システム
JP2018032290A (ja) 貨幣処理装置、貨幣処理システム、及び、貨幣処理方法
JPH1116017A (ja) 貨幣両替機
JP3017905B2 (ja) 自動取引装置
JP2002092316A (ja) 現金自動払出し・預入れ機の格納現金の管理システム
JPH0684053A (ja) 自動取引装置
JP3097946B2 (ja) 自動取引装置群管理方法と群管理システム
JP2980293B2 (ja) 自動取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees