JP3029683B2 - 磁気ヘッドの組立て方法 - Google Patents

磁気ヘッドの組立て方法

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JP3029683B2 JP3040060A JP4006091A JP3029683B2 JP 3029683 B2 JP3029683 B2 JP 3029683B2 JP 3040060 A JP3040060 A JP 3040060A JP 4006091 A JP4006091 A JP 4006091A JP 3029683 B2 JP3029683 B2 JP 3029683B2
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青木  一夫
明男 志太
雅彦 工藤
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ヘッドの組立て方法
に係り、特性の優れた磁気ヘッドを効率よく製造する磁
気ヘッドの組立て方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気テープ等の磁気媒体に対す
る情報の記録状態を制御するのに使用される磁気ヘッド
は、特開昭60−175203号公報に記載されている
ように、ホールドケース内にフロントコア、コイルボビ
ン、バックコア、コイル等の構成部品を外部より挿入し
て組立てることによって形成されている。
【0003】従来、ホールドケース内に構成部品を挿入
する場合には、フロントコアのテープ摺接面がホールド
ケースより露出する方向を前方とすると、その前後方向
と直交する上方から下方に向けて構成部品を挿入するよ
うにしている。これは、コイルの巻線の端部に接続され
た端子がコイルボビンの上面よりホールドケースの上方
に向けて突設されているので、その端子の損傷を防止す
るために端子の長手方向から構成部品をホールドケース
内に挿入するようにしている。
【0004】また、従来においてはフロントコアをホー
ルドケース内に組立ててからテープ摺接面を研磨仕上げ
していた。すなわち、組立てが終了した複数の磁気ヘッ
ドを円筒研磨用治具に各ホールドケースが基準面となる
ようにして載置して固着させ、砥石によりテープ摺接面
が鏡面となるように研磨仕上げしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例においては、ホールドケース内にフロントコアを前
方に向けて挿入するのではなく、上下方向から挿入する
ものであるから、フロントコアのテープ摺接面が前記挿
入時にホールドケースに触れて引掻き傷がついてしまう
おそれがあり、組立てに注意を必要とし、特殊な組立用
治具等を用いて組立てなければならず、非常に組立性が
悪く、コストも高いものであった。
【0006】また、フロントコアのテープ摺接面を研磨
するときに、弾性体の一種とみなされる樹脂材料製のホ
ールドケースを基準面としているため、テープ摺接面の
仕上り精度にばらつきが発生したり、フロントコアに割
れや、欠けが発生するという問題点があった。
【0007】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、フロントコアに全く傷付けることなく、簡単か
つ迅速に組立てることができ、これによりフロントコア
を予め研磨仕上げできるようにして、特性の優れた磁気
ヘッドを得ることのできる磁気ヘッドの組立て方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の磁気ヘッドの組立て方法は、ホールドケース
の空所内に予め研磨仕上げしたフロントコアをその媒体
摺接面がホールドケースから露出する前方向に向けて挿
入し、このフロントコアのホールドケース内への挿入方
向と同方向よりコイルを有するコイルボビン、バックコ
アおよび当該挿入方向に向かう押圧力を付与する押圧部
材を順にホールドケース内に挿入するとともに、前記押
圧部材をホールドケースの所定位置へ圧入させて、前記
フロントコア、コイルボビンおよびバックコアを所定位
置に固着させて組立てることを特徴とする。また、請求
項2に記載の本発明の磁気ヘッドの組立て方法は、請求
項1において、ホールドケースの対向する一対の側面に
押圧部材に形成された複数の係合用突起をそれぞれ係合
固着させて、押圧部材に形成された複数のばね部によっ
て前記バックコア、コイルボビンおよびフロントコアを
押圧して固着させたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、ホールドケースの空所内へ予
め研磨仕上げしたフロントコアをその媒体摺接面がホー
ルドケースから露出する前方向に向けて挿入し、更に他
の構成要素であるコイルを有するコイルボビン、バック
コアおよび当該挿入方向に向かう押圧力を付与する押圧
部材をフロントコアのホールドケース内への挿入方向と
同一方向より挿入して組立てることができ、特性の優れ
た磁気ヘッドを簡単かつ迅速に組立てることができる。
また、ホールドケースの対向する一対の側面に押圧部材
に形成された複数の係合用突起をそれぞれ係合固着させ
て、押圧部材に形成された複数のばね部によって前記バ
ックコア、コイルボビンおよびフロントコアを押圧して
固着させることができる。従って、構成各部の部材を背
面全体よりバランスよく押圧して、各部材間の隙間の発
生を確実に防止して、磁気効率も優れたものとすること
ができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図7につい
て説明する。
【0011】図1から図5は本発明方法によって組立て
られる磁気ヘッドの1実施例を示している。
【0012】本実施例は、図1に示すように、ホールド
ケース11内に構成要素をフロントコア12の挿入方向
(ホールドケース11の前方に向かう方向)と同方向よ
り挿入して全体を組立てるように形成されている。
【0013】更に説明すると、ホールドケース11はポ
リアセタール等の合成樹脂によって一体成型されてお
り、内部にフロントコア12、コイルボビン13、バッ
クコア14および押圧部材15が順に挿入されるように
中空状に形成されている。また、ホールドケース11
前方端はフロントコア12の前面のテープ摺接面12b
からなる媒体摺接面に合わせて湾曲凸面とされており、
上面にはコイルボビン13から上方に突出している2本
の端子16,16が、前記フロントコア12の挿入方向
と同方向に挿入されるのを許容する2本の前後方向溝1
7,17が形成されており、この各前後方向溝17の途
中にはコネクタ19の2本の端子20,20が係合され
る左右方向溝18,18が形成されている。フロントコ
ア12は後述するように中央にギャップ12aを有する
ようにして完成品として予め形成されている。コイルボ
ビン13は合成樹脂をほぼ矩形となるように一体成型し
たものであり、角筒部分にコイル21が巻回されてい
。コイルボビン13の頂部には、L字形をした2本の
端子16,16がそれぞれの水平部分を後方に向けて挿
入固着されており、前記コイル21の巻線の端部がそれ
ぞれ端子16の水平部分に半田付け等によって接続され
ている。バックコア14は一対の前方メンバ14a,1
4aを有する断面コ字形に形成されており、一方の前方
メンバ14aをコイルボビン13のコイル21内に挿通
させるとともに、各前方メンバ14aの前方端面をフロ
ントコア12の後方端面に接合させられる。押圧部材1
5は金属板をプレス加工して製造されており、バックコ
ア14、コイルボビン13およびフロントコア12を前
方に押圧するばね部15a、15aを有しており、4個
の係合用突起15b,15b…をホールドケース11の
側面部分に穿設した係合用孔22,22…に弾力的に係
させるこにとより装着される。
【0014】次ぎに、このように形成されている本実施
例の磁気ヘッドの組立方法を説明する。
【0015】先ず、ホールドケース11内に予め完成品
とされているフロントコア12をテープ摺接面12bを
前方向に向けて挿入する。次ぎに、コイルボビン13と
バックコア14とを一体にした状態または別個にホール
ドケース11内に挿入する。この際、コイルボビン13
の各端子16を各前後方向溝17内に挿入させるように
する。最後に、押圧部材15をばね部15aによりバッ
クコア14、コイルボビン13およびフロントコア12
を前方に向けて押圧しながら挿入させてゆき、各係合用
突起15aがホールドケース11の各係合用孔22に弾
力的に係合するまで圧入する。
【0016】これによりホールドケース11内への構成
要素の組立が完了する。そして、各構成要素はそれぞれ
適正位置に装着される。例えば、フロントコア12はそ
のテープ摺接面12bの端縁部をホールドケース11の
当接部11aに当接させて、テープ摺接面12bを適正
にホールドケース11から露出させるように組立られ
る。このようにして組立てられた磁気ヘッドは、動作特
性が優れており、信頼性の極めて高いものとなる。
【0017】その後、コネクタ19をホールドケース1
1の上面部に組立てる。すなわち、コネクタ19の各端
子20の下端部のみを弾力的に横方向に押広げながら各
前後方向溝17の開放端部から奥に向けてフロントコア
12の挿入方向と同方向に挿入させてゆき、各端子20
の下端部が各左右方向溝18内に弾力的に幅を狭めるよ
うにして挿入された後に、コネクタ19を各端子20を
ホールドケース11内に押込む。これにより各端子20
がその外側面をコイルボビン13に装着されている端子
16の内側面に嵌入される。これらの端子16,20の
接触部を半田付けして確実に接続する。
【0018】このように本実施例によれば、フロントコ
ア12に全く傷付けることなく、簡単かつ迅速に組立て
ることができるので、フロントコア12をホールドケー
ス11に組立てる前に予め研磨仕上げすることができ
る。
【0019】次に、フロントコア12の製造方法を図6
および図7について説明する。
【0020】先ず、図6(a)に示すように、磁気コア
となるフェライト材やFe−Si−Al合金(センダス
ト材)等からなる直方体状の2本の磁性体ブロック2
3,23を用意するとともに、ギャップ12aを形成す
る面をそれぞれ鏡面状に研磨する。次に、同図(b)に
示すように、磁性体ブロック23がフェライト材である
場合には、いずれか一方の磁性体ブロック23の鏡面部
分に、SiO2 膜24をスパッタリング等の薄膜形成方
法により前記ギャップ12aの長さに渡って形成し、そ
の後、SiO2 膜24の上および他方の磁性体ブロック
23の鏡面部分に、それぞれ低融点ガラス膜25,25
を形成する。次に、同図(c)に示すように、両ブロッ
ク23,23を低融点ガラス膜25を介して結合し、加
熱加圧しながら低融点ガラスにより、両ブロック23,
23を接合する。次に、同図(d)に示すように、両ブ
ロック23,23の接合部分の背面側に溝26を形成し
て研磨前のフロントコア12を製する。
【0021】次ぎに、図7(a)に示すように、フロン
トコア12を基準ブロック27の所定位置にワックスを
用いて接着する。次ぎに、同図(b)に示すように、基
準ブロック27と一緒に多数組みのフロントコア12を
円筒研磨用治具28に装着し、図示しない円筒研磨機に
よりフロントコア12のテープ摺接面12bを所定の局
面に研磨仕上げする。その後、同図cに示すように、仕
上げられたフロントコア12を取出す。
【0022】このようにして研磨仕上げされたフロント
コア12は、ホールドケース11とは別個に単独で予め
研磨仕上げされるものであるから、研磨の基準面が不動
で一定となり、デプスのばらつきが無くなり磁気特性が
安定化し、割れや欠けが皆無となり、更に、従来例より
研磨仕上げ能率が大きく向上する。
【0023】本実施例においては、このようにして予め
研磨仕上げされたフロントコア12を前記した工程に沿
って組立てるものであり、従来例に比較して極めて簡単
かつ迅速に組立てることができる。
【0024】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、必要に応じて変更することができる。
【0025】
【発明の効果】このように本発明の磁気ヘッドの組立て
方法は構成されるものであるから、フロントコアに全く
傷付けることなく、磁気ヘッドを簡単かつ迅速に組立て
ることができ、これによりフロントコアを予め研磨仕上
げでき、しかも特性の優れた磁気ヘッドを得ることがで
きる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの組立て方法によって組立
てられる磁気ヘッドの1実施例を示す分解斜視図
【図2】図1の実施例の平面図
【図3】図1の実施例の一部切断正面図
【図4】図3の一部切断右側面図
【図5】図1の実施例の背面図
【図6】フロントコアの研磨前までの製造工程を示す斜
視図
【図7】フロントコアの研磨仕上げ工程を示す斜視図
【符号の説明】
11 ホールドケース 12 フロントコア 12b テープ摺接面 13 コイルボビン 14 バックコア 15 押圧部材 16 端子 17 前後方向溝 18 左右方向溝 19 コネクタ 20 端子 21 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 強 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−121908(JP,A) 実開 昭59−89424(JP,U) 実開 昭63−84707(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/10 - 5/115

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホールドケースの空所内に予め研磨仕上
    げしたフロントコアをその媒体摺接面がホールドケース
    から露出する前方向に向けて挿入し、このフロントコア
    のホールドケース内への挿入方向と同方向よりコイルを
    有するコイルボビン、バックコアおよび当該挿入方向に
    向かう押圧力を付与する押圧部材を順にホールドケース
    内に挿入するとともに、前記押圧部材をホールドケース
    の所定位置へ係合させて、前記フロントコア、コイルボ
    ビンおよびバックコアを所定位置に固着させることを特
    徴とする磁気ヘッドの組立て方法。
  2. 【請求項2】 前記ホールドケースの対向する一対の側
    面に押圧部材に形成された複数の係合用突起をそれぞれ
    係合固着させて、押圧部材に形成された複数のばね部に
    よって前記バックコア、コイルボビンおよびフロントコ
    アを押圧して固着させたことを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ヘッドの組立て方法。
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