JP2002170203A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JP2002170203A
JP2002170203A JP2000363974A JP2000363974A JP2002170203A JP 2002170203 A JP2002170203 A JP 2002170203A JP 2000363974 A JP2000363974 A JP 2000363974A JP 2000363974 A JP2000363974 A JP 2000363974A JP 2002170203 A JP2002170203 A JP 2002170203A
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Masanori Okubo
昌紀 大久保
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドのギャップデプス量の精度向上、
組立工程の簡略化、部品点数の低減を図る。 【解決手段】 互いの前後の端部どうしを突き合わせて
磁気コアを構成するコア半体1,2と、弾性を有し、コ
ア半体1,2を嵌合して弾性力により突き合わせて磁気
コアとして保持するホルダー12を有する。コア半体
1,2には、互いの突き合わせ面と反対側の外側面にお
いてギャップデプス方向の中間部に溝g1,g2が磁気
コアのトラック幅方向に沿って形成されており、ホルダ
ー12には、コア半体1,2の溝g1,g2のそれぞれ
に係合してコア半体1,2を突き合わせるように弾性的
に押圧するツメ状の突片としてのツメ部G1,G2が形
成されている。このツメ部G1,G2の溝g1,g2へ
の係合によりコア半体1,2がホルダー12に対してギ
ャップデプス方向に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して情報の磁気記録または再生を行なう磁気記録再生装
置に用いられ、コイルを巻回した磁気コアを磁気記録媒
体に摺動接触させて磁気記録または再生のための電磁変
換を行なう磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気記録再生装置用の磁気ヘッド
は、例えば図3の内部構造を示す分解斜視図及び図4の
磁気記録媒体(以下、媒体と略す)摺動面の正面図に示
すように構成されている。すなわち、互いに突き合わさ
れてリング状の磁気コアを構成する一対の磁気コア半体
(以下、コア半体と略す)1,2、その磁気コアの磁気
ギャップを形成するためのギャップスペーサー3、不図
示の電磁変換用の巻線コイルが巻回され、そのコイルの
両端が接続される端子5が植設されたコイルボビン4、
このコイルボビン4を装着した磁気コアをシールドケー
ス7内で支持して所定位置に位置決めするためのサポー
ト6、及びこれらを組み立ててなる磁気ヘッド素子本体
を収容し、外部ノイズを低減させるシールドを行なうシ
ールドケース7から構成されている。磁気ヘッド素子本
体はネジ8によりシールドケース7内の所定位置に固定
される。ネジ8は磁気コアとシールドケース7間の電気
的導通をとり得るように金属製である。また、シールド
ケース7には、磁気記録再生装置側の電気回路のグラン
ドに容易に接続できるようにグランド端子10が設けら
れている。
【0003】この磁気ヘッドの仕様の一つとして、媒体
の所定位置に記録することと、媒体の所定位置に記録し
てある情報を読み出すために、図4に示すように、シー
ルドケース7に対して、コア半体1,2からなる磁気コ
アのギャップスペーサ3による磁気ギャップのギャップ
位置G(磁気ギャップの媒体摺動方向の位置)とトラッ
ク位置T(トラック幅方向の位置)をそれぞれ所定位置
に設定する必要がある。
【0004】この要件を満たすように磁気ヘッドを組み
立てる組立工程を以下に説明する。その組立工程では、
まず図3の(a)に示す様に、サポート6の所定位置に
形成されたコア半体挿入用の溝6aに接着材の樹脂を塗
布し、溝6aにコア半体2を挿入し、接着材の樹脂を硬
化させてコア半体2を固定する。
【0005】この場合、磁気コアのギャプ位置G及びト
ラック位置Tを満足するために、トラック位置Tに関し
ては、シールドケース7の内法の寸法H2とサポート6
の幅寸法W2を嵌合寸法(同寸法)にし、さらにトラッ
ク位置Tがシールドケース7の高さ寸法H1の中心位置
になるように、サポート6の溝6aの幅寸法Aの中心位
置がサポート6の幅寸法W2の中心位置になるようにし
てある。また、ギャップ位置Gについては、それが図4
に示すシールドケース7の幅寸法W1の中心位置になる
様に、G=B1+B2+B3となるように設定してあ
る。ここでB1はサポート6の溝6a部分の厚さ、B2
はコア半体2の幅寸法、B3はシールドケース7の肉厚
である。
【0006】次に、図3の(b)に示す様に、コア半体
1,2のそれぞれの後端部をコイルボビン4の孔4aの
両側から挿入し、コア半体1,2の前端部の突き合わせ
面間にギャップスペーサー3を挟み込み、不図示の突き
合わせ治具を用いて、コア半体1,2の両端部どうしを
突き合わせ、その後、接着材の樹脂を塗布して硬化さ
せ、コア半体1,2を接合し一体化する。
【0007】次に、図3の(b),(c)に示す線に、
予めグランド端子10をプロジェクション溶接等により
固定したシールドケース7に、上記の1〜6の各部材か
らなる磁気ヘッド素子本体を挿入し、ネジ8をシールド
ケース7のネジ孔9に締め込んで磁気ヘッド素子本体を
固定する。さらに不図示の樹脂をシールドケース7に充
填して硬化させ、磁気コアの前面が露出する開口部7a
(図4参照)が形成されたシールドケース7の前面を媒
体摺動面として所定形状に加工して磁気ヘッドが完成す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来例では、以下の様な問題があった。
【0009】上記従来例で、磁気コアの磁気ギャップの
深さ、いわゆるギャップデプスの量に誤差が生じないよ
うにするために、コア半体1,2の突き合わせ面がギャ
ップデプス方向に食い違うことのないようにコア半体
1,2をギャップデプス方向に位置決めする必要があ
る。しかしながら、従来例のサポート6は、コア半体
1,2をそれぞれの突き合わせ面の食い違いがないよう
に位置決めする機能を有しておらず、それ以前にコア半
体1,2を突き合わせて保持する機能も有していない。
このため、磁気ヘッドの組立工程で、コア半体2のサポ
ート6への接着工程が必要であると共に、コア半体1,
2を突き合わせ面どうしのギャップデプス方向への食い
違いがないようにコア半体2の突き合わせ面を基準に突
き合わせるために突き合わせ治具を使用する必要があ
り、コア半体1,2の突き合わせ治具への取り付け及び
調整などが必要である。さらに突き合わせ面の食い違い
検査工程が必要である。そして、更に突き合わせたコア
半体1,2を固着し接合するために接着工程が必要であ
る。この結果、組立コストがかかり、磁気ヘッドのコス
トアップの要因となっている。
【0010】また、第2の問題として、磁気コアを磁気
記録再生装置側の電気回路のグランドに接続するため
に、独立した部品としてのグランド端子10を使用し、
これをシールドケース7に固定する必要があり、そのた
めに組み立てコスト及び部品コストがかかり、これも磁
気ヘッドのコストアップの要因となっている。
【0011】そこで本発明の課題は、この種の磁気ヘッ
ドにおいて、上記のような従来の問題点を解消し、ギャ
ップデプス量の精度の向上、組立工程の簡略化、及び部
品点数の低減を図れる構成を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、磁気ヘッドにおいて、一対の磁気
コア半体の前後の端部どうしを突き合わせて構成され、
前端部どうしの突き合わせ面間に磁気ギャップが形成さ
れる磁気コアと、弾性を有し、前記一対の磁気コア半体
を嵌合し、弾性力によって突き合わせて磁気コアとして
保持するホルダーを有し、前記一対の磁気コア半体に
は、互いの突き合わせ面と反対側の外側面において前記
磁気ギャップの深さ方向の中間部に、溝が磁気コアのト
ラック幅方向に沿って形成されており、前記ホルダーに
は、該ホルダーに嵌合された前記一対の磁気コア半体の
前記溝のそれぞれに係合して該一対の磁気コア半体を突
き合わせるように弾性的に押圧する2つの突片が形成さ
れており、該2つの突片の前記溝への係合により前記一
対の磁気コア半体がホルダーに対して前記磁気ギャップ
の深さ方向に位置決めされるようにした構成を採用し
た。
【0013】さらに、前記磁気コアに装着されるコイル
ボビンであって、巻回したコイルの両端が接続される複
数の端子が設けられたコイルボビンを有し、前記ホルダ
ーは導電性の材料で形成されており、該ホルダーには、
前記複数の端子の内の1つにほぼ接触し得るように突出
して該端子に電気的に接続される突片が形成されている
構成を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は、本発明
の実施形態における磁気ヘッドの構造と組立を説明する
ものであり、まず構造について説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、本実施形態の
磁気ヘッドは以下の各部材から構成されている。
【0016】まず、符号1,2は、磁気コア半体(以下
でもコア半体と略す)であり、高透磁率磁性材から前後
の端部が同じ側に屈曲した形状に形成されており、互い
の前後の端部どうしが突き合わされて、リング状の磁気
コアを構成する。コア半体1,2の突き合わせ面と反対
側の外側面において、磁気コアの磁気ギャップの深さ方
向(図2(a)中で上下方向)、いわゆるギャップデプ
ス方向の中間部には、後述のようにコア半体1,2をギ
ャップデプス方向に位置決めするための溝g1,g2が
ギャップデプス方向に垂直なトラック幅方向、すなわち
コア半体1,2の厚さ方向に沿って形成されている。溝
g1,g2の深さ方向はコア半体1,2の突き合わせ面
に垂直な方向となっており、溝g1,g2の長手方向に
沿う両側の内側面は、ギャップデプス方向に垂直な平面
に形成されている。
【0017】コア半体1の前端部の突き合わせ面上に
は、非磁性の塗料からなる塗料膜3´がその塗料の塗布
により所定の厚さで形成されており、これによりコア半
体1,2の前端部の突き合わせ面間に磁気ギャップが形
成される。なお、塗料膜3´に耐摩耗性を付与するため
に、塗料膜3´を形成する塗料の中に、コア半体1,2
を形成する磁性材と同等な硬度を持つ添加物を混ぜても
よい。具体的には、コア半体1,2の磁性材の硬度がビ
ッカース硬度で400〜600の場合、この範囲の硬度
の添加物を使用する。また、塗料膜3´は、コア半体1
の前端部の突き合わせ面のみにではなく、コア半体2の
前端部の突き合わせ面にも形成してもよい。
【0018】符号4は、不図示の電磁変換用のコイル巻
線を巻回したコイルボビンであり、前記のコイル巻線の
両端が接続される2本の端子5が植設されており、コア
半体1,2の後端部を挿入するための孔4aが形成され
ている。
【0019】符号12は、コア半体1,2を突き合わせ
て保持し、後述のように位置決めする保持部材としての
ホルダーである。ホルダー12は、弾性と導電性を有し
た材料、例えばバネ用りん青銅、ステンレス等の金属の
板材をプレス機およびホーミング機で加工して図示のよ
うに全体として略U字形に屈曲した形状に形成されてお
り、その両端部には外側へ折曲された小さな曲げ起こし
部12a,12bが形成されている。ホルダー12の電
気的導通の信頼性の向上を計るために、ホルダー12に
表面処理、すなわち金メッキや銀メッキ、あるいは銅、
クロム、ニッケル等のメッキ処理を施してもよい。
【0020】ホルダー12には、コア半体1,2を突き
合わせて嵌合するための長孔Eがホルダー12の媒体摺
動方向に対応する長手方向に沿って曲げ起こし部12a
の内側縁から曲げ起こし部12bの内側縁まで形成され
ており、この長孔Eの長手方向の両端には同形状、同寸
法のツメ状の突片であるツメ部G1,G2が左右対称に
形成されている。ツメ部G1,G2の先端部は内側に向
かってL字形に折曲されている。ツメ部G1,G2の先
端部を除く大部分はホルダー12のギャップデプス方向
に対応する方向にほぼ沿っており、先端部はギャップデ
プス方向に対応する方向に対してほぼ垂直になってい
る。このツメ部G1,G2は、後述のようにコア半体
1,2を突き合わせるように押圧するとともに、ホルダ
ー12に対してギャップデプス方向に位置決めするため
のものである。
【0021】また、長孔Eの長手方向に沿った側縁の一
方には、僅かに突出した2つの突起K1,K2が形成さ
れ、他方の側縁にも僅かに突出した2つの突起P1,P
2が突起K1,K2のそれぞれに対向して形成されてい
る(図2(c)参照)。この突起K1,K2及びP1,
P2は、コア半体1,2をホルダー12に対してトラッ
ク幅方向に位置決めするためのものであり、突起K1,
K2は先端面がトラック幅方向の位置決め用の基準面と
して平面に形成され、突起P1,P2は円弧形状に形成
されている。
【0022】また、ホルダー12の長手方向に沿った側
縁の一方の中央部には、後述のようにトラック幅方向の
位置決めのためにシールドケース7の内側面を押圧する
突片としての押圧部Fが形成されている。
【0023】さらに、ホルダー12の長手方向の一方の
端部には、ホルダー12をコイルボビン4の一方の端子
5に電気的に接続するための突片としてのリード部Lが
形成されている。このリード部Lは略L字形に折曲され
ており、その先端部には端子5を嵌合するための切り欠
きmが形成されている。
【0024】また、符号7はシールドケースであり、上
記の1〜5及び12の各部材を組み立ててなる磁気ヘッ
ド素子本体13を収容し、外部ノイズを低減させるため
のシールドを行なう。シールドケース7の前面は不図示
の媒体が摺動接触する媒体摺動面となっており、その前
面には、コア半体1,2からなる磁気コアの先端面を露
出させるための開口部7aが形成されている。
【0025】次に上記の各部材からなる本実施形態の磁
気ヘッドの組み立てについて説明する。
【0026】組立工程では、まずコア半体1の前端部の
突き合わせ面上に非磁性の塗料を塗布して塗料膜3´を
形成する。なお、前述のように、コア半体1のみなら
ず、コア半体2の前端部の突き合わせ面上にも塗料膜3
´を形成してもよい。
【0027】次に、図1の(a)中に矢印で示すよう
に、コイルボビン4の孔4aの両側からコア半体1,2
の後端部を挿入してコア半体1,2の前後の両端部の突
き合わせ面どうしを突き合わせ、その後、ホルダー12
をコア半体1,2とコイルボビン4の前側から装着し、
コア半体1,2をホルダー12の長孔Eに挿入する。な
お、この挿入前でホルダー12に外力が加わっていない
状態では、ツメ部G1,G2の先端間の距離寸法は、突
き合わされたコア半体1,2の媒体摺動方向の寸法Z2
(図2(a)参照)より小さく、さらには溝g1,g2
の底面(奥の面)間の距離寸法より小さいものとする。
これにより、コア半体1,2の長孔Eへの挿入は、ツメ
部G1,G2を外側に広げるように弾性変形させての圧
入になる。
【0028】ここで図1の(b)に示す位置で、ツメ部
G1,G2の先端部がコア半体1,2の溝g1,g2に
係合する位置(厳密に言うと溝g1,g2の図2(a)
中で下側の内側面に係合する位置)までコア半体1,2
を長孔Eに圧入する。ツメ部G1,G2の先端部が溝g
1,g2に係合するとともに、先端部以外の大部分がコ
ア半体1,2の外側面に弾性的に圧接してコア半体1,
2を内側へ押圧することにより、コア半体1,2がホル
ダー12に対してギャップデプス方向に高精度に所定に
位置決めされて突き合わされ、塗料膜3´を介して突き
合わされる前端部の突き合わせ面どうしがギャップデプ
ス方向に高精度に食い違い無く突き合わされて、コア半
体1,2が保持される。
【0029】また、ここで図2の(b)に示すコア半体
1,2の厚さ寸法(トラック幅寸法)A2に対して、ホ
ルダー12の突起K1,P1間ないしK2,P2間の距
離寸法S1がS1≦A2となるように設定されている。
これにより、突起K1,K2の先端の基準面に対してコ
ア半体1,2の側面が密着し、コア半体1,2がホルダ
ー12に対して厚さ方向、すなわちトラック幅方向に所
定に位置決めされる。したがって、コア半体1,2の塗
料膜3´を介して突き合わされる前端部の突き合わせ面
どうしがトラック幅方向にも食い違い無く突き合わされ
る。
【0030】なお、コア半体1,2を図1の(b)に示
す位置までホルダー12の長孔Eに圧入するのに伴って
コイルボビン4も図1の(b)に示す位置までホルダー
12の内側に挿入されるが、そのときに邪魔になるホル
ダー12のリード部Lを外側に弾性変形させて挿入を行
ない、その後、コイルボビン4と干渉しなくなって元の
形状に戻るリード部Lの切り欠きmにコイルボビン4の
一方の端子5を入れる。さらにリード部Lの切り欠きm
の両側部分に対して図2の(b)中の矢印N1,N2方
向に力を加えて切り欠きmの両側部分を端子5に圧着さ
せる。これによりホルダー12と一方の端子5との間が
電気的に導通する。この圧着による電気的導通を確実に
するために、切り欠きmの両側部分の縁は鋭角な刃物状
に形成してある。なお、この圧着の代わりに半田付けや
導電性接着材の塗布等によりホルダー12のリード部L
と一方の端子5を接続してもよい。また、リード部Lの
形状は図示のものに限らず、一方の端子5にほぼ接触し
得る形状であればよい。なお、ホルダー12のリード部
Lが接続される一方の端子5は、本磁気ヘッドを磁気記
録再生装置に組み込んだときに、同装置の電気回路のグ
ランドに接続され、これにより本磁気ヘッドの磁気コア
が前記グランドに接続されるものとする。
【0031】このようにコア半体1,2、コイルボビン
4、ホルダー12を組み立てて図1(b)に示す磁気ヘ
ッド素子本体13が得られる。
【0032】次に、図1の(c)に示すように、磁気ヘ
ッド素子本体13をシールドケース7に挿入し、図2の
(a),(b)に示すように、磁気コアを構成するコア
半体1,2の前端部がシールドケース7の開口部7aに
臨む位置まで挿入する。なお図2の(a)ではコイルボ
ビン4を図示しておらず、(c)ではシールドケース7
内でホルダー12のみ図示してある。
【0033】ここで、図2の(b)に示すように、ホル
ダー12の押圧部Fがシールドケース7のトラック幅方
向の片側の内側面71に当接して矢印f2方向へ弾性変
形させられ、これに反発する弾性力で内側面71を矢印
f1方向に押圧する。これにより、ホルダー12がシー
ルドケース7の内側面71と反対側の内側面72に押し
付けられて密着し、シールドケース7に対してコア半体
1,2からなる磁気コアが内側面72を基準面としてト
ラック幅方向に所定に位置決めされ、トラック位置を所
定に決めることができる。
【0034】また、図2の(a)に示すように、突き合
わされたコア半体1,2の媒体摺動方向の寸法Z2と、
ホルダー12において内側縁がコア半体1,2の外側面
に圧接している両端の曲げ起こし部12a,12bの外
側に張り出す寸法Z1との合計の寸法が図2(c)に示
すシールドケース7の媒体摺動方向の内法の寸法W2と
一致するように設定されている。これにより、シールド
ケース7に対して磁気コアの塗料膜3´により形成され
る磁気ギャップの媒体摺動方向の位置が所定位置、例え
ば寸法W2の中心位置に決められる。
【0035】次に、不図示のエポキシ系などの樹脂をシ
ールドケース7に充填し硬化させて、磁気ヘッド素子本
体13を固定した後、シールドケース7の前面とコア半
体1,2からなる磁気コアの前面を媒体摺動面として湾
曲した所定形状に加工して磁気ヘッドが完成する。
【0036】以上のような本実施形態の磁気ヘッドによ
れば、組立工程において、コア半体1,2をホルダー1
2に嵌合し、溝g1,g2にツメ部G1,G2を係合さ
せるだけで、コア半体1,2がホルダー12に対してギ
ャップデプス方向に高精度に所定に位置決めされて突き
合わされ、前端部の突き合わせ面どうしがギャップデプ
ス方向に高精度に食い違い無く突き合わされて、コア半
体1,2が保持される。したがって、ギャップデプス量
の精度を高精度に確保することができるとともに、従来
例で用いた突き合わせ時の位置決め用の治具を不要と
し、その治具へのコア半体1,2の取り付け及び調整、
さらには突き合わせ面の食い違い検査、コア半体1,2
の接着なども不要とすることができ、組立工程を大幅に
簡略化することができる。
【0037】また、磁気ヘッド素子本体13をシールド
ケース7に挿入し嵌合するだけで、ホルダー12により
磁気コアのギャップ位置Gとトラック位置Tの位置決め
を簡単に高精度に行なうことができ、この点でも組立工
程を簡略化することができる。
【0038】さらに、従来例のグランド端子10を使用
せずに、ホルダー12のリード部Lを介して磁気コアの
アースを取れるので、部品点数を少なくすることがで
き、組立工程の大幅な簡略化と合わせて、大幅なコスト
ダウンが図れる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、一対のコア半体の前後の端部どうしを突き合
わせて構成され、前端部どうしの突き合わせ面間に磁気
ギャップが形成される磁気コアを有する磁気ヘッドにお
いて、磁気コアを保持するホルダーにより、一対のコア
半体をギャップデプス方向に高精度に位置決めし、それ
ぞれの前端部の突き合わせ面どうしをギャップデプス方
向に高精度にずれなく突き合わせて保持することがで
き、ギャップデプス量の精度の向上が図れる。また、磁
気コアのトラック幅方向と媒体摺動方向の位置決めも高
精度に行なうことができる。しかも磁気ヘッドの組み立
て工程を大幅に簡略化することができる。さらに、専用
のグランド端子を使用せずに、ホルダーを介して磁気コ
アの接地を行なうことができ、これにより部品点数を減
らすことができ、組立工程の大幅な簡略化と合わせて、
大幅なコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は、本発明の実施形態
における磁気ヘッドの構造と組み立てを示す斜視図であ
る。
【図2】同磁気ヘッドの構造を示すもので、(a)は媒
体摺動方向に沿った断面図、(b)はトラック幅方向に
沿った断面図、(c)はシールドケース内のホルダーの
みを示す平面図である。
【図3】(a),(b),(c)は、従来の磁気ヘッド
の構造と組み立てを示す斜視図である。
【図4】磁気ヘッドのギャップ位置Gとトラック位置T
を示す媒体摺動面の正面図である。
【符号の説明】
1,2 コア半体 3´ 磁気ギャップ形成用の塗料膜 4 コイルボビン 5 端子 7 シールドケース 12 ホルダー 13 磁気ヘッド素子本体 F ホルダーの押圧部(突片) G1,G2 ホルダーのツメ部(突片) g1,g2 コア半体の溝 L ホルダーのリード部(突片)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の磁気コア半体の前後の端部どうし
    を突き合わせて構成され、前端部どうしの突き合わせ面
    間に磁気ギャップが形成される磁気コアと、 弾性を有し、前記一対の磁気コア半体を嵌合し、弾性力
    によって突き合わせて磁気コアとして保持するホルダー
    を有し、 前記一対の磁気コア半体には、互いの突き合わせ面と反
    対側の外側面において前記磁気ギャップの深さ方向の中
    間部に、溝が磁気コアのトラック幅方向に沿って形成さ
    れており、 前記ホルダーには、該ホルダーに嵌合された前記一対の
    磁気コア半体の前記溝のそれぞれに係合して該一対の磁
    気コア半体を突き合わせるように弾性的に押圧する2つ
    の突片が形成されており、 該2つの突片の前記溝への係合により前記一対の磁気コ
    ア半体がホルダーに対して前記磁気ギャップの深さ方向
    に位置決めされるようにしたことを特徴とする磁気ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記磁気コアに装着されるコイルボビン
    であって、巻回したコイルの両端が接続される複数の端
    子が設けられたコイルボビンを有し、 前記ホルダーは導電性の材料で形成されており、該ホル
    ダーには、前記複数の端子の内の1つにほぼ接触し得る
    ように突出して該端子に電気的に接続される突片が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記一対の磁気コア半体からなる磁気コ
    アとホルダーを含む磁気ヘッドの構成部材を組み立てて
    なる磁気ヘッド素子本体を挿入して収容するケースを有
    し、 前記ホルダーには、前記磁気ヘッド素子本体が前記ケー
    スに挿入されたときに、前記ホルダーをトラック幅方向
    への位置決め用の基準面となる前記ケースの一内側面に
    押し付けるために該一内側面と反対側の内側面を弾性的
    に押圧する突片が形成されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記一対の磁気コア半体の少なくとも一
    方の前端部の突き合わせ面に非磁性の塗料膜が形成され
    ており、該塗料膜により磁気コアの磁気ギャップが形成
    されることを特徴とする請求項1から3までのいずれか
    1項に記載の磁気ヘッド。
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