JP2002025004A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

Info

Publication number
JP2002025004A
JP2002025004A JP2000209482A JP2000209482A JP2002025004A JP 2002025004 A JP2002025004 A JP 2002025004A JP 2000209482 A JP2000209482 A JP 2000209482A JP 2000209482 A JP2000209482 A JP 2000209482A JP 2002025004 A JP2002025004 A JP 2002025004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
holder
magnetic cores
gap
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000209482A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Okubo
昌紀 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2000209482A priority Critical patent/JP2002025004A/ja
Publication of JP2002025004A publication Critical patent/JP2002025004A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドのギャップデプス量とトラック位
置の精度の向上及び組み立てコストの低減を図る。 【解決手段】 一対の磁気コア1,2が先端部間に磁気
ギャップ形成用のギャップスペーサ−3を挟み、後部に
コイルボビン4を装着してホルダー6の穴E1,E2,
E3に嵌合され、ホルダー6の弾性力によって突き合わ
されて保持される。ここで、ホルダー6の突起G1,G
2が磁気コア1,2に形成された斜面g1,g2を押圧
することにより、磁気コア1,2の先端面からギャップ
デプス方向に所定寸法の位置で、ギャップ突き合わせ面
z1,z2に対して垂直な向きに形成された平面f1,
f2がホルダー6の受け部F1,F2の下面(同一平
面)に押し付けられて密着する。これにより、磁気コア
1,2がホルダー6に対してギャップデプス方向に沿っ
て高精度に所定位置に位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に対
して情報の磁気記録または再生を行なう磁気記録再生装
置に用いられ、コイルを巻回した磁気コアを磁気記録媒
体に摺動接触させて磁気記録または再生のための電磁変
換を行なう磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の磁気ヘッドは、例えば図
5に示すように構成されている。すなわち、互いに突き
合わされてリング状の磁気回路を形成する一対の磁気コ
ア1,2、この磁気コア1,2の磁気回路中の磁気ギャ
ップを形成するためのギャップスペーサー3、不図示の
電磁変換用のコイル巻線を巻回し、その両端が接続され
る端子5が植設されたコイルボビン4、弾性力によって
磁気コア1,2を突き合わせて保持し、所定位置に位置
決めする保持部材としてのホルダー6、及びこれら1〜
6の各部材からなる磁気ヘッド素子を収容して外部ノイ
ズを低減させる磁気シールドを行なうシールドケース7
とから構成されている。シールドケース7には磁気記録
再生装置の接地回路に接続するためのグランド端子10
が固定されている。
【0003】この磁気ヘッドの組み立ては以下のように
なされる。
【0004】まず、磁気コア1,2の後部をコイルボビ
ン4の磁気コア挿入用の穴に両側から挿入し、磁気コア
1,2の先端部間にギャップスペーサー3を挟んで磁気
コア1,2を突き合わせる。次に、突き合わせた磁気コ
ア1,2をホルダー6に形成された略長方形の穴Eに嵌
合する。嵌合された磁気コア1,2はホルダー6の弾性
力によって互いに突き合わされるように押圧され、リン
グ状に一体化される。
【0005】この時、磁気コア1,2のギャップスペー
サ−3を介して互いに突き合わせられる先端部の突き合
わせ面(以下、ギャップ突き合わせ面という)に食い違
いが生じない様にする為の手段として、図6(a)及び
(b)に示す様に、磁気コア1,2のそれぞれの後端部
外側の角部に切り欠きA,A´が形成されていると共
に、ホルダー6の両端にはL字形に折曲された折曲部
B,B´が形成されており、切り欠きA,A´の部位に
折曲部B,B´が密着して係止されることにより、磁気
コア1,2のギャップ突き合わせ面が食い違いなく揃え
られるようになっている。
【0006】次に上記のように1〜6の各部材を組み立
ててなる磁気ヘッド素子を、予めグランド端子10をプ
ロジェクション溶接等により固定したシールドケース7
に挿入し、磁気コア1,2の先端面をシールドケース7
の前面に形成された開口部Lに露出させる。この際、ホ
ルダー6は、折曲部B,B´を形成した両端部がシール
ドケース7の内側面に押圧されて図7に矢印で示すよう
に内側に弾性変形し、その反発力によってシールドケー
ス7の内側面に圧接することにより、磁気ヘッド素子が
シールドケース7内で強固に固定される。
【0007】この後は、シールドケース7内に不図示の
樹脂を充填して硬化させ、シールドケース6の前面と磁
気コア1,2の先端面を不図示の磁気記録媒体と摺動接
触する媒体摺動面として加工して磁気ヘッドが完成す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、以下の様な問題があった。
【0009】第1の問題として、磁気コア1,2のギャ
ップ突き合わせ面を磁気ギャップの深さ、いわゆるギャ
ップデプスの方向に沿ってずれなく揃えて突き合わせる
精度が悪く、ギャップデプス量の精度が悪いという欠点
がある。これは、磁気コア1,2の切り欠きA,A’の
寸法位置精度と、ホルダー6の折曲部B,B´の位置精
度が関係しており、この両者の誤差がそのまま加算され
ることにより、精度が悪くなってしまう。特に、磁気コ
ア1,2をホルダー6に嵌合した状態でホルダー6が弾
性変形するため、折曲部B,B´が高精度にあるべき位
置にあることは困難である。また、磁気コア1,2の切
り欠きA,A´にホルダー6の折曲部B,B´を確実に
密着させることも困難である。
【0010】第2の問題として、磁気ヘッドのトラック
位置精度、具体的には磁気コア1,2のトラック幅方向
の位置精度のバラツキがある。
【0011】このバラツキの要因として、図8(図6
(b)のM部分の拡大断面図)に示す様に、ホルダー6
の磁気コア1,2を嵌合するための穴Eの両側縁に対向
して設けられた磁気コア位置決め用の突起d,eの部分
における穴Eの幅S1と磁気コア1,2の厚さ、つまり
トラック幅S2との間に生ずるガタ寸法S3がある。
【0012】さらに、図6(b)に示すように、ホルダ
ー6のトラック幅方向の寸法H2は、シールドケース7
のトラック幅方向の内寸H1より小さく設定されてお
り、それにホルダー6からのコイルボビン4の突出量を
加えても、シールドケース7の内側面との間に隙間H3
が生じる。
【0013】この従来例の場合では、治具を使用して、
シールドケース7の基準面Kにホルダー6を押し付けて
密着させることにより、トラック位置を仕様寸法にして
いる。しかし、隙間H3の存在により、必ずしも基準面
Kにホルダー6が密着しているとは限らず、精度が出な
いと同時に、治具を用いる点で組み立てコストがかかっ
てしまうという欠点があった。
【0014】そこで本発明の課題は、この種の磁気ヘッ
ドにおいて、ギャップデプス量の精度と共にトラック位
置の精度を向上でき、しかも組み立てコストを低減でき
るようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、先端部間に磁気ギャップ形成用の
ギャップスペーサ−を挟んで突き合わされる一対の磁気
コアと、弾性を有し、前記一対の磁気コアを嵌合し、弾
性力によって突き合わせて保持する保持部材を有する磁
気ヘッドにおいて、前記一対の磁気コアには、それぞれ
の先端面から磁気ギャップの深さ方向に所定寸法の位置
で、それぞれの前記ギャップスペーサ−を挟んで突き合
わされる突き合わせ面に対して垂直な向きの平面が形成
されると共に、後部で前記突き合わせ面と反対側におい
て磁気ギャップの深さ方向に対して鋭角をなすように傾
斜した斜面が形成され、前記ホルダーには、前記一対の
磁気コアの前記平面のそれぞれを受ける平面の位置決め
用基準面が形成されており、前記一対の磁気コアを前記
ホルダーに嵌合したときに、ホルダーの2箇所の部分
(例えば突起として形成される)が一対の磁気コアの前
記斜面のそれぞれを押圧することにより、一対の磁気コ
アの前記平面のそれぞれがホルダーの前記基準面に押し
付けられ密着して、一対の磁気コアのそれぞれがホルダ
ーに対して磁気ギャップの深さ方向に沿って所定位置に
位置決めされるようにした構成を採用した。
【0016】さらに、前記ホルダーには、前記一対の磁
気コアのそれぞれを嵌合するための略長方形の穴が形成
されており、この穴の磁気コアの厚さ方向に相当する方
向に対向する2側縁の一方には磁気コアに点接触して押
圧する突起が形成され、他方には磁気コアが押し付けら
れる位置決め用基準面が形成された構成を採用した。
【0017】さらに、コイルを巻回したコイルボビン
と、前記一対の磁気コア及びホルダーとを組み立ててな
る磁気ヘッド素子と、この磁気ヘッド素子を挿入して収
容するシールドケースを有し、前記ホルダーにはトラッ
ク幅方向の一方向に突出する突起が形成され、この突起
の部分でホルダーのトラック幅方向の全幅がシールドケ
ースのトラック幅方向の内寸以上であることにより、前
記磁気ヘッド素子をシールドケースに挿入したときに前
記ホルダーがシールドケースに対してトラック幅方向に
ガタなく嵌合されるようにした構成を採用した。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1〜4を参照して本発明
の実施の形態を説明する。
【0019】まず図1は、実施形態の磁気ヘッドの構成
及び組み立てを示している。ここに示すように、磁気ヘ
ッドの構成は、互いに突き合わされてリング状の磁気回
路を形成する一対の磁気コア1,2、この磁気コア1,
2の磁気回路中の磁気ギャップを形成するためのギャッ
プスペーサー3、不図示の電磁変換用のコイル巻線を巻
回し、その両端が接続される端子5が植設されたコイル
ボビン4、弾性力によって磁気コア1,2を突き合わせ
て保持し、所定位置に位置決めする保持部材としてのホ
ルダー6、及びこれら1〜6の各部材からなる磁気ヘッ
ド素子を収容して外部ノイズを低減させる磁気シールド
を行なうシールドケース7とからなる。
【0020】このうち磁気コア1,2とホルダー6の構
造が先述の従来例と異なっている。以下、それぞれの詳
細を説明する。
【0021】磁気コア1,2は高透磁率磁性材から中が
抜けた略凸の字を左右に2等分した形状に形成されてい
る。磁気コア1,2のそれぞれの先端部の内側にはギャ
ップスペーサ−3を挟んで突き合わされる平面のギャッ
プ突き合わせ面z1,z2が形成されている。また、磁
気コア1,2の外側(ギャップ突き合わせ面z1,z2
と反対側)で先端面からギャップデプス方向(図1中下
方向)に所定寸法の部位には平面f1,f2がギャップ
デプス方向に対して垂直、すなわちギャップ突き合わせ
面z1,z2に対して垂直な図中水平方向の向きに形成
されている。この平面f1,f2は、それぞれ後述する
ホルダー6の受け部F1,F2の図中下面の磁気コア位
置決め用の基準面のそれぞれに圧接させられる。さら
に、磁気コア1,2の後端部外側の角部には、ギャップ
デプス方向に対して鋭角をなす向きでテーパ状に傾斜し
た斜面g1,g2が形成されている。
【0022】一方、ホルダー6は、例えばバネ用りん青
銅やステンレスなどの導電性を有する金属の板材、ある
いは導電性向上のために表面処理を施した金属の板材、
あるいは導電性を得るための表面処理を施した樹脂のモ
ールド部材から形成される。なお、前記の表面処理の方
法としては、例えば金、銀、銅、クロム、ニッケル等の
メッキ処理や、処理液に漬け込むディップ処理等があ
る。
【0023】ホルダー6は、平坦な中央部に対して左右
の側部が鈍角をなすように屈曲されており、左右の側部
と中央部のそれぞれに磁気コア1,2を嵌合するための
略長方形の穴E1,E2,E3が一列に並んで形成され
ている。中央の穴E3に対して左右の穴E1,E2は左
右対称になっている。
【0024】穴E2において、これに嵌合する磁気コア
2の厚さ方向、すなわちトラック幅方向に相当する方向
に対向する2側縁には、磁気コア2をホルダー6に対し
て厚さ方向、すなわちトラック幅方向に位置決めして固
定するための2つの突起a,dが対向して形成されてい
る。図1(b)のM部分の拡大断面図である図2に示す
ように、突起aは略半円形に形成され、突起dは平坦な
形状に形成されている。突起dの先端面K1は磁気コア
2を厚さ方向に位置決めするための基準面となる。ま
た、図示していないが穴E1においてもトラック幅方向
に対向する2側縁に突起a,dが同様に形成されてい
る。また、穴E1,E2において外方端(図1中下端)
の側縁には、後述のように磁気コア1,2を押圧する手
段として、爪状の突起G1,G2が形成されている。
【0025】また、中央の穴E3と両側の穴E1,E2
との間の部分で符号F1,F2で示す橋状の部分は、そ
れぞれの図1中の下面が磁気コア1,2をギャップデプ
ス方向に位置決めするための平面の基準面として磁気コ
ア1,2の平面f1,f2を受ける受け部となってい
る。なお、受け部F1,F2のそれぞれの下面の基準面
は同一平面、すなわち互いが互いの延長面に含まれる平
面となっている。
【0026】さらに、ホルダー6の左右の側部におい
て、トラック幅方向の一方の側縁には、略半円形の突起
Cが形成されている。
【0027】次に、上記構成からなる本実施形態の磁気
ヘッドの組み立てについて説明する。
【0028】まず、磁気コア1,2の後部を図1(a)
に示すコイルボビン4の磁気コア挿入用の穴Jに両側か
ら挿入し、磁気コア1,2の先端部のギャップ突き合わ
せ面z1,z2間にギャップスペーサー3を挟んで磁気
コア1,2を突き合わせる。
【0029】次に、突き合わせた磁気コア1,2の平面
f1,f2より前の先端部をホルダー6の穴E3に、平
面f1,f2より後ろで外側の部分を穴E1,E2にそ
れぞれ挿入して嵌合する。嵌合後の状態を図1(b)に
示してある。
【0030】ここで、図2に示す穴E2の側縁から突出
している突起a,dの間隔S1が磁気コア2の厚さS2
より小さい寸法(S1<S2)となっており、穴E1の
図示していない突起a,dの間隔と磁気コアの厚さの寸
法関係も同様になっている。これにより、磁気コア1,
2の面f1,f2より後ろで外側の部分を穴E1,E2
に挿入する際に、磁気コア1,2は突起aの押圧ポイン
トP1で点接触で押圧されて圧入され、突起dの先端面
である基準面K1に押し付けられて確実に密着し、ホル
ダー6に対して厚さ方向(トラック幅方向)に高精度で
所定位置に位置決めされる。
【0031】なお、図2に示した略半円形の突起aの代
わりに、図3に示すように略1/4の円弧形状に湾曲し
た形状の突起bを形成し、上記の寸法S1<S2の関係
を同様に設定してもよい。これによっても、突起bが押
圧ポイントP2で点接触して磁気コア1,2を押圧して
基準面K1に密着させることができる。突起aの場合は
磁気コア1,2の挿入時に突起aの形状が永久変形して
しまい、磁気コア1,2を一度抜いて再挿入して使用す
ることが困難になってしまうのに対し、突起bは弾性を
有していることにより、磁気コア1,2を抜くと、元の
形状に復し得るため、再挿入での使用が可能である。
【0032】また、図4(a)に示す突き合された磁気
コア1,2のトラックに沿う方向の全幅H4は、図4
(b)に示す外力が加わっていない状態のホルダー6の
突起G1,G2の間隔H5より大きくされている。この
ため、ホルダー6の穴E1,E2,E3に対する磁気コ
ア1,2の挿入当初は突起G1,G2がホルダー6の弾
性により磁気コア1,2の外側面x1,x2(図4
(a)参照)に突き合わせ方向に押圧を加えながら磁気
コア1,2が挿入される。そして、磁気コア1,2は、
図1(b)に示す状態まで挿入されるが、この状態では
ホルダー6の突起G1,G2が磁気コア1,2の斜面g
1,g2に接して押圧し、斜面g1,g2の傾斜によ
り、磁気コア1,2を互いに突き合わせるように押圧す
る方向のベクトルの力と共に、磁気コア1,2をギャッ
プデプス方向の逆方向である図中上方向に押圧するベク
トルの力が作用する。これにより、磁気コア1,2の平
面f1,f2がホルダー6の受け部F1,F2の図中下
面である基準面に押し付けられて密着し、磁気コア1,
2がギャップデプス方向に沿って所定位置に位置決めさ
れ、それぞれのギャップ突き合わせ面z1,z2が互い
にギャップデプス方向に沿ってずれ無く揃って突き合わ
される。
【0033】ここでホルダー6の受け部F1,F2の磁
気コア位置決め用の基準面としての下面のそれぞれを高
精度に同一平面とすることは、ホルダー6の加工の上で
容易であり、しかも平面であるので変形しにくい。ま
た、ホルダー6の弾性力により磁気コア1,2を押圧す
るので、磁気コア1,2の平面f1,f2をホルダー6
の受け部F1,F2の基準面に対して確実に密着させる
ことができる。したがって、磁気コア1,2をホルダー
6に対してギャップデプス方向に沿って高精度に所定位
置に位置決めし、ギャップ突き合わせ面z1,z2を高
精度にギャップデプス方向に沿ってずれ無く揃って突き
合わせることができ、ギャップデプス量の精度を向上す
ることができる。
【0034】次に、上記のように組み立てた1〜6の部
材からなる磁気ヘッド素子を図1(c)に示すようにシ
ールドケース7内に挿入して嵌合し、磁気コア1,2の
先端面をシールドケース7の前面に形成された開口部L
に露出させる。
【0035】ここで、図1(a)に示すホルダー6の突
起C部分でのトラック幅方向の寸法H6とシールドケー
ス1の同方向の内寸H1(図6(b)参照)の寸法関係
はH1≦H6となるように設定されている。このため、
ホルダー6はシールドケース7に対しトラック幅方向に
ガタ無しで嵌合される。すなわち、ホルダー6の突起C
と反対側の側縁がシールドケース7のトラック幅方向の
一方の内側面に対しガタ無しで密着する。したがって、
前述のようにホルダー6に対してトラック幅方向に高精
度に所定位置に位置決めされた磁気コア1,2がシール
ドケース7の前記の一方の内側面を基準面としてトラッ
ク幅方向に高精度に所定位置に位置決めされる。なお、
ホルダー6の突起Cの形状は、図2の突起aの変形例と
して図3に示した突起bのような弾性を有する形状とし
てもよい。
【0036】この様に磁気ヘッド素子をシールドケース
7に嵌合して位置決めした後、磁気ヘッド素子をシール
ドケース7と一体化するために、シールドケース7内に
モールディング用の樹脂を流し込み、硬化させ、その
後、シールドケース7の前面と磁気コア1,2の先端面
を均一な磁気記録媒体摺動面として加工して磁気ヘッド
が完成する。
【0037】以上の様な本実施形態によれば、上述した
ように、磁気コア1,2のギャップ突き合わせ面z1,
z2をギャップデプス方向に沿って高精度にずれ無く揃
って突き合わせることができ、ギャップデプス量の精度
を向上することができる。また、磁気コア1,2をトラ
ック幅方向に高精度に所定位置に位置決めすることがで
き、トラック位置の精度も向上することができる。しか
も、従来例のように組み立て工程で磁気ヘッド素子をシ
ールドケースに挿入する際に、ホルダー6をシールドケ
ース7の基準面に押し付けるために治具を使用する必要
がなく、その点で組み立てコストを低減することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、先端部間に磁気ギャップ形成用のギャップス
ペーサ−を挟んで突き合わされる一対の磁気コアと、弾
性を有し、前記一対の磁気コアを嵌合し、弾性力によっ
て突き合わせて保持する保持部材を有する磁気ヘッドに
おいて、一対の磁気コアを保持部材に対してギャップデ
プス方向に沿って高精度に所定位置に位置決めし、それ
ぞれのギャップ突き合わせ面をギャップデプス方向に沿
って高精度にずれ無く揃って突き合わせることができ、
ギャップデプス量の精度を向上することができる。ま
た、磁気コアをトラック幅方向に高精度に所定位置に位
置決めすることができ、トラック位置の精度も向上する
ことができる。しかも、従来のように組み立て工程で保
持部材をシールドケースの位置決め用基準面に押し付け
るために治具を使用する必要がなく、組み立てコストを
低減することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b),(c)は本発明の実施形態に
おける磁気ヘッドの構造と組み立てを示す斜視図であ
る。
【図2】図1(b)中のM部分の拡大断面図である。
【図3】図2中の突起aを変形した突起bを示す拡大断
面図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ実施形態の磁気ヘッ
ドの磁気記録媒体摺動方向に沿った磁気コアとホルダー
の側面図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの構造を示す斜視図である。
【図6】(a),(b)は、それぞれ従来の磁気ヘッド
の横断平面図と縦断側面図である。
【図7】従来の磁気ヘッドのホルダーのシールドケース
嵌合時の変形を示す説明図である。
【図8】図6(b)中のM部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1,2 磁気コア 3 ギャップスペーサー 4 コイルボビン 5 端子 6 ホルダー 7 シールドケース E1,E2,E3 磁気コア嵌合用の穴 F1,F2 ホルダーの基準面を形成する受け部 f1,f2 受け部F1,F2に押し付けられる磁気コ
アの平面 G1,G2 ホルダーの磁気コア押圧用の突起 g1,g2 突起G1,G2に押圧される磁気コアの斜
面 z1,z2 磁気コアのギャップ突き合わせ面 C ホルダーの側縁の突起 a,b,d ホルダーの穴の側縁の突起
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月30日(2000.10.
30)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】この時、磁気コア1,2のギャップスペー
3を介して互いに突き合わせられる先端部の突き合
わせ面(以下、ギャップ突き合わせ面という)に食い違
いが生じない様にする為の手段として、図6(a)及び
(b)に示す様に、磁気コア1,2のそれぞれの後端部
外側の角部に切り欠きA,A´が形成されていると共
に、ホルダー6の両端にはL字形に折曲された折曲部
B,B´が形成されており、切り欠きA,A´の部位に
折曲部B,B´が密着して係止されることにより、磁気
コア1,2のギャップ突き合わせ面が食い違いなく揃え
られるようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、先端部間に磁気ギャップ形成用の
ギャップスペーサを挟んで突き合わされる一対の磁気
コアと、弾性を有し、前記一対の磁気コアを嵌合し、弾
性力によって突き合わせて保持するホルダーを有する磁
気ヘッドにおいて、前記一対の磁気コアには、それぞれ
の先端面から磁気ギャップの深さ方向に所定寸法の位置
で、それぞれの前記ギャップスペーサを挟んで突き合
わされる突き合わせ面に対して垂直な向きの平面が形成
されると共に、後部で前記突き合わせ面と反対側におい
て磁気ギャップの深さ方向に対して鋭角をなすように傾
斜した斜面が形成され、前記ホルダーには、前記一対の
磁気コアの前記平面のそれぞれを受ける平面の位置決め
用基準面が形成されており、前記一対の磁気コアを前記
ホルダーに嵌合したときに、ホルダーの2箇所の部分
(例えば突起として形成される)が一対の磁気コアの前
記斜面のそれぞれを押圧することにより、一対の磁気コ
アの前記平面のそれぞれがホルダーの前記基準面に押し
付けられ密着して、一対の磁気コアのそれぞれがホルダ
ーに対して磁気ギャップの深さ方向に沿って所定位置に
位置決めされるようにした構成を採用した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】磁気コア1,2は高透磁率磁性材から中が
抜けた略凸の字を左右に2等分した形状に形成されてい
る。磁気コア1,2のそれぞれの先端部の内側にはギャ
ップスペーサ3を挟んで突き合わされる平面のギャッ
プ突き合わせ面z1,z2が形成されている。また、磁
気コア1,2の外側(ギャップ突き合わせ面z1,z2
と反対側)で先端面からギャップデプス方向(図1中下
方向)に所定寸法の部位には平面f1,f2がギャップ
デプス方向に対して垂直、すなわちギャップ突き合わせ
面z1,z2に対して垂直な図中水平方向の向きに形成
されている。この平面f1,f2は、それぞれ後述する
ホルダー6の受け部F1,F2の図中下面の磁気コア位
置決め用の基準面のそれぞれに圧接させられる。さら
に、磁気コア1,2の後端部外側の角部には、ギャップ
デプス方向に対して鋭角をなす向きでテーパ状に傾斜し
た斜面g1,g2が形成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、先端部間に磁気ギャップ形成用のギャップス
ペーサを挟んで突き合わされる一対の磁気コアと、弾
性を有し、前記一対の磁気コアを嵌合し、弾性力によっ
て突き合わせて保持するホルダーを有する磁気ヘッドに
おいて、一対の磁気コアをホルダーに対してギャップデ
プス方向に沿って高精度に所定位置に位置決めし、それ
ぞれのギャップ突き合わせ面をギャップデプス方向に沿
って高精度にずれ無く揃って突き合わせることができ、
ギャップデプス量の精度を向上することができる。ま
た、磁気コアをトラック幅方向に高精度に所定位置に位
置決めすることができ、トラック位置の精度も向上する
ことができる。しかも、従来のように組み立て工程で
ルダーをシールドケースの位置決め用基準面に押し付け
るために治具を使用する必要がなく、組み立てコストを
低減することができるという優れた効果が得られる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部間に磁気ギャップ形成用のギャッ
    プスペーサ−を挟んで突き合わされる一対の磁気コア
    と、 弾性を有し、前記一対の磁気コアを嵌合し、弾性力によ
    って突き合わせて保持する保持部材を有する磁気ヘッド
    において、 前記一対の磁気コアには、それぞれの先端面から磁気ギ
    ャップの深さ方向に所定寸法の位置で、それぞれの前記
    ギャップスペーサ−を挟んで突き合わされる突き合わせ
    面に対して垂直な向きの平面が形成されると共に、後部
    で前記突き合わせ面と反対側において磁気ギャップの深
    さ方向に対して鋭角をなすように傾斜した斜面が形成さ
    れ、 前記ホルダーには、前記一対の磁気コアの前記平面のそ
    れぞれを受ける平面の位置決め用基準面が形成されてお
    り、 前記一対の磁気コアを前記ホルダーに嵌合したときに、
    ホルダーの2箇所の部分が一対の磁気コアの前記斜面の
    それぞれを押圧することにより、一対の磁気コアの前記
    平面のそれぞれがホルダーの前記基準面に押し付けられ
    密着して、一対の磁気コアのそれぞれがホルダーに対し
    て磁気ギャップの深さ方向に沿って所定位置に位置決め
    されるようにしたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記一対の磁気コアの前記斜面のそれぞ
    れを押圧するホルダーの2箇所の部分は突起としてホル
    ダーに形成されたことを特徴とする請求項1に記載の磁
    気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ホルダーには、前記一対の磁気コア
    のそれぞれを嵌合するための略長方形の穴が形成されて
    おり、この穴の磁気コアの厚さ方向に相当する方向に対
    向する2側縁の一方には磁気コアに点接触して押圧する
    突起が形成され、他方には磁気コアが押し付けられる位
    置決め用基準面が形成されたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 コイルを巻回したコイルボビンと、前記
    一対の磁気コア及びホルダーとを組み立ててなる磁気ヘ
    ッド素子と、 この磁気ヘッド素子を挿入して収容するシールドケース
    を有し、 前記ホルダーにはトラック幅方向の一方向に突出する突
    起が形成され、この突起の部分でホルダーのトラック幅
    方向の全幅がシールドケースのトラック幅方向の内寸以
    上であることにより、前記磁気ヘッド素子をシールドケ
    ースに挿入したときに前記ホルダーがシールドケースに
    対してトラック幅方向にガタなく嵌合されるようにした
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に
    記載の磁気ヘッド。
JP2000209482A 2000-07-11 2000-07-11 磁気ヘッド Withdrawn JP2002025004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000209482A JP2002025004A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 磁気ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000209482A JP2002025004A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 磁気ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002025004A true JP2002025004A (ja) 2002-01-25

Family

ID=18705887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000209482A Withdrawn JP2002025004A (ja) 2000-07-11 2000-07-11 磁気ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002025004A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108108639A (zh) * 2018-02-02 2018-06-01 北京泰和磁记录制品有限公司 磁卡读卡器及其磁卡磁头
CN108108641A (zh) * 2018-02-02 2018-06-01 北京泰和磁记录制品有限公司 磁卡读卡器及其磁卡磁头

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108108639A (zh) * 2018-02-02 2018-06-01 北京泰和磁记录制品有限公司 磁卡读卡器及其磁卡磁头
CN108108641A (zh) * 2018-02-02 2018-06-01 北京泰和磁记录制品有限公司 磁卡读卡器及其磁卡磁头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002025004A (ja) 磁気ヘッド
JP2002170203A (ja) 磁気ヘッド
US3484565A (en) Magnetic transducer assembly with nonmagnetic core-holding inserts
JP4230633B2 (ja) 磁気ヘッド
JP2798830B2 (ja) 磁気ヘッド
JP3638767B2 (ja) 磁気ヘッド、及びこの磁気ヘッドの製造方法
KR960005115B1 (ko) 자기헤드 및 자기헤드의 조립방법
JPH05347010A (ja) 磁気ヘッド
JPH0883405A (ja) 磁気ヘッド
JPH04351703A (ja) 磁気ヘッド装置
JP3313579B2 (ja) 磁気ヘッド
JPS6120206A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JP2003196805A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JP2005063609A (ja) 磁気ヘッド
JPS6355125B2 (ja)
JPS63129507A (ja) 磁気ヘツド
JPH09251117A (ja) 光ファイバーホルダの取付構造
JPS60175203A (ja) 磁気ヘツド
JPH07121929A (ja) 磁気ヘッド
JPH081684B2 (ja) 磁気ヘツド
JP2004246991A (ja) 磁気ヘッドとその製造方法および磁気ヘッド装置とシールドケース
JPH09251116A (ja) 光ファイバーの保持構造
JPH0732704U (ja) 磁気ヘッド
JPS62121908A (ja) 磁気ヘツド
JPH079688B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070220

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070615

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070627