JP3023949B2 - 誘電体フィルタ - Google Patents

誘電体フィルタ

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JP3023949B2
JP3023949B2 JP7323154A JP32315495A JP3023949B2 JP 3023949 B2 JP3023949 B2 JP 3023949B2 JP 7323154 A JP7323154 A JP 7323154A JP 32315495 A JP32315495 A JP 32315495A JP 3023949 B2 JP3023949 B2 JP 3023949B2
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    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/201Filters for transverse electromagnetic waves
    • H01P1/205Comb or interdigital filters; Cascaded coaxial cavities
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体フィルタに
関し、さらに詳しくは、移動体通信機器等に使用される
バンドエリミネーションフィルタを構成する誘電体フィ
ルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のバンドエリミネーション
フィルタは、図36に示すように、誘電体共振器121
と、結合コンデンサ122と、これらを接続するリード
端子123とから構成されている。
【0003】上記誘電体共振器121は、直方体形状の
誘電体ブロック124に貫通孔125が形成され、この
貫通孔125の内周面に内導体126が形成されると共
に、誘電体ブロック124の外周面に外導体127が形
成され、内導体126の一端が外導体127に接続され
て構成されている。また、上記結合コンデンサ122
は、誘電体基板128の両面にコンデンサ電極129、
130が形成されて構成されている。
【0004】すなわち、上記誘電体共振器121の内導
体126がリード端子123を介して上記結合コンデン
サ122の一方のコンデンサ電極129に接続されると
共に、結合コンデンサ122の他方のコンデンサ電極1
30が配線基板上の信号ラインに接続され、外導体12
7が配線基板上のアースラインに接続されて、図37に
示す等価回路を有するバンドエリミネーションフィルタ
を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成された従来の誘電体フィルタは、誘電体共振
器121の他に結合コンデンサ122やリード端子12
3を必要とするため、配線基板への取り付け作業が煩雑
になるという問題があった。また、上記のように構成さ
れた従来の誘電体フィルタは、図38に示すような周波
数特性を有しており、トラップ周波数ftの両側の所定
範囲の周波数領域には減衰特性を有しないものであっ
た。そのため、その両側の周波数領域に減衰特性を持た
せる必要のある場合は、バンドパスフィルタを構成する
別の誘電体フィルタを併用する必要があり、配線基板へ
の取り付け作業がさらに煩雑になるという問題があっ
た。
【0006】従って、本発明は、1個の誘電体ブロック
でバンドエリミネーションフィルタを構成すると共に、
トラップ周波数の両側の周波数領域に減衰特性を持たせ
るようにし、それによって配線基板への取り付け作業を
簡素化できるようにした誘電体フィルタを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に係る誘電体フィルタは、対となる
端面をそれぞれ有する複数のブロック部からなる誘電体
ブロックと、この誘電体ブロックの各ブロック部におけ
る対となる端面間にそれぞれ形成された複数の貫通孔
と、これらの貫通孔の内周面にそれぞれ形成された両端
開放状の複数の内導体と、前記誘電体ブロックの外周面
に形成された外導体と、前記それぞれの内導体の両端間
中央部と前記外導体とを結ぶ複数の接続導体とから構成
された誘電体フィルタであって、前記誘電体ブロック
は、各ブロック部がその対となる端面間方向に互いにず
れた形状とされたことを特徴としている。
【0008】この請求項1に係る誘電体フィルタでは、
複数のフィルタ段が構成され、誘電体ブロックの各ブロ
ック部がその対となる端面間方向に互いにずれた形状と
されているので、その各フィルタ段の不要な結合が阻止
され、その結果、トラップ部分の周波数帯域幅が調整可
能になると共にその部分の減衰量が増大可能となり、か
つ、トラップ周波数の両側の周波数領域に有する減衰特
性の優れたバンドエリミネーションフィルタが実現され
る。
【0009】また、請求項2に係る誘電体フィルタは、
対となる端面をそれぞれ有する複数のブロック部からな
る誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの各ブロック
部における対となる端面間にそれぞれ形成された複数の
貫通孔と、これらの貫通孔の内周面にそれぞれ形成され
た両端開放状の複数の内導体と、前記誘電体ブロックの
外周面に形成された外導体と、前記それぞれの内導体の
両端間中央部と前記外導体とを結ぶ複数の接続導体とか
ら構成された誘電体フィルタであって、前記誘電体ブロ
ックは、直方体形状とされ、各ブロック部の間には一方
の端面から両端面間中央部にかけて電磁界結合阻止手段
が形成されたことを特徴としている。
【0010】この請求項2に係る誘電体フィルタでは、
複数のフィルタ段が構成され、誘電体ブロックの各ブロ
ック部の間に結合阻止手段が形成されているので、その
各フィルタ段の不要な結合が阻止され、その結果、トラ
ップ部分の周波数帯域幅が調整可能になると共にその部
分の減衰量が増大可能となり、かつ、トラップ周波数の
両側の周波数領域に有する減衰特性の優れたバンドエリ
ミネーションフィルタが実現される。
【0011】また、請求項3に係る誘電体フィルタは、
対となる端面をそれぞれ有する第1のブロック部と第2
のブロック部からなる誘電体ブロックと、この誘電体ブ
ロックの第1のブロック部における対となる端面間に形
成された貫通孔と、この貫通孔の内周面に形成された両
端開放状の内導体と、前記誘電体ブロックの外周面に形
成された外導体と、前記内導体の両端間中央部と前記外
導体とを結ぶ接続導体と、前記誘電体ブロックの第2の
ブロック部における対となる端面間に形成された貫通孔
と、この貫通孔の内周面に形成された両端短絡状で両端
間中央部に開放端を有する内導体とから構成された誘電
体フィルタであって、前記誘電体ブロックは、直方体形
状とされ、各ブロック部の間には一方の端面から両端面
間中央部にかけて電磁界結合阻止手段が形成されたこと
を特徴としている。
【0012】この請求項3に係る誘電体フィルタでは、
複数のフィルタ段が構成され、誘電体ブロックの各ブロ
ック部の間に電磁界結合阻止手段が形成されているの
で、各フィルタ段の不要な結合が阻止され、その結果、
トラップ部分の周波数帯域幅が調整可能になると共にそ
の部分の減衰量が増大可能となり、かつ、トラップ周波
数の両側の周波数領域に有する減衰特性の優れたバンド
エリミネーションフィルタが実現される。
【0013】また、請求項4に係る誘電体フィルタは、
対となる端面をそれぞれ有する第1のブロック部と第2
のブロック部からなる誘電体ブロックと、この誘電体ブ
ロックの第1のブロック部における対となる端面間に形
成された貫通孔と、この貫通孔の内周面に形成された両
端開放状の内導体と、前記誘電体ブロックの外周面に形
成された外導体と、前記内導体の両端間中央部と前記外
導体とを結ぶ接続導体と、前記誘電体ブロックの第2の
ブロック部における対となる端面間に形成された貫通孔
と、この貫通孔の内周面に形成された両端短絡状で両端
間中央部に開放端を有する内導体とから構成された誘電
体フィルタであって、前記誘電体ブロックは、各ブロッ
ク部がその対となる端面間方向に互いにずれた形状とさ
れたことを特徴としている。
【0014】この請求項4に係る誘電体フィルタでは、
複数のフィルタ段が構成され、誘電体ブロックの各ブロ
ック部がその対となる端面間方向に互いにずれた形状と
されているので、その各フィルタ段の不要な結合が阻止
され、その結果、トラップ部分の周波数帯域幅が調整可
能になると共にその部分の減衰量が増大可能となり、か
つ、トラップ周波数の両側の周波数領域に有する減衰特
性の優れたバンドエリミネーションフィルタが実現され
る。
【0015】また、請求項5に係る誘電体フィルタは、
請求項1乃至4のいずれかに記載のものにおいて、前記
接続導体が前記両端開放状の内導体が形成された貫通孔
の両端間中央部内周面と前記誘電体ブロックの外周面と
の間に形成された側壁貫通孔内に形成されていることを
特徴としている。
【0016】この請求項5に係る誘電体フィルタでは、
接続導体が側壁貫通孔内に形成されることによってイン
ダクタのインダクタンス値が安定したものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る誘電体フィル
タの実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は第1の実施形態の誘電体フィルタの
斜視図であり、図2は図1のA−A線における断面図で
ある。これらの図において、誘電体フィルタは、セラミ
ック材料からなる直方体形状の誘電体ブロック1から構
成されている。この誘電体ブロック1は、対となる相対
向する端面1a、1bを有し、この端面1a、1b間に
は貫通孔2が形成されている。この貫通孔2の内周面に
は内導体3が形成され、誘電体ブロック1の端面1a、
1bを除く外周面全域には外導体4が形成されている。
すなわち、上記内導体3は、その両端が外導体4に接続
されていない開放状とされている。これら内導体3及び
外導体4は、例えば、Cu等の電極材料を無電解めっき
等の手段で誘電体ブロック1の貫通孔2内周面を含む全
体に付与した後に、端面1a、1bに形成されている電
極材料部分を削り取ることによって形成される。
【0019】また、上記誘電体ブロック1には、上記貫
通孔2の両端間中央部内周面と誘電体ブロック1の外周
面との間に側壁貫通孔5が形成され、この側壁貫通孔5
の内周面には内導体3の両端間中央部と外導体4とを接
続する接続導体6が形成されている。この接続導体6
は、例えば、上記内導体3及び外導体4を形成するため
のめっき処理時に同時にめっきされて形成される。
【0020】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、内導体3の一端が信号ラインに接続されると共に、
他端が開放端とされ、かつ、外導体4がアースラインに
接続されることにより、図3に示すような等価回路を構
成する。この等価回路において、R1、R2は内導体3
の両端間中央部で2分して形成される共振器を示してお
り、L1は接続導体6により形成されるインダクタを示
している。また、上記の等価回路を有する誘電体フィル
タは、図4に示すようなトラップ周波数ftの両側の周
波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有するものと
なる。このトラップ周波数ftとその両側の周波数領域
の減衰特性は、誘電体ブロック1の比誘電率、内導体3
の長さ、接続導体6のインダクタンス等を適宜選定する
ことにより設定される。上記のように、トラップ周波数
ftの両側の周波数領域に減衰特性を有するのは、上記
の構成の誘電体フィルタがバンドパスフィルタとしての
機能を兼備したものとなるからである。
【0021】なお、内導体3は、図5に示すように、端
面1aの貫通孔2の周囲に形成した端面電極8と、端面
1bの貫通孔2の周囲に形成した端面電極9にそれぞれ
接続するようにしてもよい。この場合、外導体4が、各
端面電極8、9の周囲にギャップ10、11を設けるこ
とにより端面電極8、9と短絡しないようにして端面1
aと端面1bに延長して形成される。このように、内導
体3を端面電極8、9に接続した構成にすると、端面電
極8又は端面電極9を信号ラインに接続すればよいの
で、信号ラインへの接続が容易となる。また、外導体4
をめっき処理することにより形成する場合は、電極材料
の削り取り箇所が少なくてすむので、導体形成作業が容
易となる。
【0022】また、内導体3は、図6に示すように、端
面1aの貫通孔2の周囲に形成されると共に誘電体ブロ
ック1の底面側に回り込むように形成された端面電極1
2と、端面1bの貫通孔2の周囲に形成されると共に誘
電体ブロック1の底面側に回り込むように形成された端
面電極13にそれぞれ接続するようにしてもよい。この
場合も、外導体4が、各端面電極12、13の周囲にギ
ャップ14、15を設けることにより端面電極12、1
3と短絡しないようにして端面1aと端面1bに延長し
て形成される。このように、内導体3を端面電極12、
13に接続した構成にすると、端面電極12又は端面電
極13を誘電体ブロック1の底面側で信号ラインに接続
すればよいので、信号ラインへの接続が図5の場合より
も容易となる。また、外導体4をめっき処理することに
より形成する場合は、電極材料の削り取り箇所が少なく
てすむので、図5の場合と同様に導体形成作業が容易と
なる。
【0023】また、内導体3は、図7に示すように、端
面1a、1bにまでは達しない長さとすることもでき
る。この場合、外導体4は、端面1a、1bに延長して
形成されると共に、貫通孔2の内周面に回り込むように
形成される。貫通孔2の内周面に回り込んだ外導体4
は、内導体3との間にギャップ16、17を形成するこ
とによって内導体3と短絡しないようにされる。外導体
4をこのように形成すると、誘電体フィルタのシールド
性能が向上する。
【0024】また、側壁貫通孔5は貫通孔2の両端間中
央部内周面と誘電体ブロック1の外周面との間に形成さ
れたものであり、その側壁貫通孔5内に形成された接続
導体6は内導体3の両端間中央部と外導体4とを接続す
るものであるが、ここでいう両端間中央部とは、幾何学
上の正確な中央位置のみを指すのではなく、幾何学上の
正確な中央位置から幾分外れていても所要の周波数特性
が得られる限り、その位置をも含むものである。
【0025】図8は本発明の第2の実施形態に係る誘電
体フィルタの斜視図であり、図9はその平面図である。
これらの図において、セラミック材料からなる誘電体ブ
ロック21は、同じ長さLE1、LE2と同じ幅W1、
W2を有する一体に形成された2つのブロック部LW
1、LW2を備えており、この2つのブロック部LW
1、LW2が長さLE1、LE2の1/2の長さだけそ
の長さ方向に互いにずれた形状となっている。
【0026】すなわち、ブロック部LW1は長さLE1
方向の対となる相対向する第1の端面21aと第2の端
面21b及び、これらの端面21a、21bと直交する
方向の相対向する上面21cと下面21dを有し、ブロ
ック部LW2は長さLE2方向の対となる相対向する第
1の端面21eと第2の端面21f及び、これらの端面
21e、21fと直交する方向の相対向する上面21g
と下面21hを有している。また、各ブロック部LW
1、LW2の第1の端面21a、21eがそれぞれ同じ
一方の側に位置し、第2の端面21b、21fがそれぞ
れ同じ他方の側に位置している。そして、この2つのブ
ロック部LW1、LW2が長さLE1、LE2の1/2
の長さだけその長さ方向に互いにずれた形状となってい
る。なお、各ブロック部LW1、LW2の上面21c、
21gと下面21d、21hはそれぞれ同じ平面内に位
置している。
【0027】上記誘電体ブロック21には、ブロック部
LW1の第1の端面21aと第2の端面21b間とブロ
ック部LW2の第1の端面21eと第2の端面21f間
に貫通孔22、23がそれぞれ形成されている。これら
の貫通孔22、23の内周面には内導体24、25が形
成され、誘電体ブロック21の各端面21a、21b、
21e、21fを除く外周面全域には外導体26が形成
されている。すなわち、上記各内導体24、25は、そ
の両端が外導体26に接続されていない開放状とされて
いる。これら内導体24、25及び外導体26は、例え
ば、Cu等の電極材料を無電解めっき等の手段で誘電体
ブロック21の貫通孔22、23内周面を含む全体に付
与した後に、各端面21a、21b、21e、21fに
形成されている電極材料部分を削り取ることによって形
成される。
【0028】また、誘電体ブロック21には、各ブロッ
ク部LW1、LW2の貫通孔22、23の両端間中央部
内周面と、誘電体ブロック21の外周面である各ブロッ
ク部LW1、LW2の上面21c、21gとの間に側壁
貫通孔27、28が形成され、これらの側壁貫通孔2
7、28の内周面には内導体24、25の両端間中央部
と外導体26とを接続する接続導体29、30が形成さ
れている。これらの接続導体29、30は、例えば、上
記内導体24、25及び外導体26を形成するためのめ
っき処理時に同時にめっきされて形成される。
【0029】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、図9に示すように、ブロック部LW1の内導体24
の第1の端面21a側が入力端INとされると共に、ブ
ロック部LW2の内導体25の第2の端面21f側が出
力端OUTとされ、外導体26がアースラインに接続さ
れることにより、図10に示すような等価回路を構成す
る。
【0030】この等価回路において、R3、R4はブロ
ック部LW1の内導体24の両端間中央部で2分して形
成される共振器を、R5、R6はブロック部LW2の内
導体25の両端間中央部で2分して形成される共振器を
それぞれ示しており、L2はブロック部LW1の接続導
体29により形成されるインダクタを、L3はブロック
部LW2の接続導体30により形成されるインダクタを
それぞれ示している。また、K35は、誘電体ブロック
21のブロック部LW1の第1の端面21aと接続導体
29間部分とブロック部LW2の接続導体30と第2の
端面21f間部分との間で形成される移相器を示してい
る。
【0031】すなわち、上記のように構成された誘電体
フィルタにおいては、対となる第1の端面21aと第2
の端面21bを有するブロック部LW1及び対となる第
1の端面21eと第2の端面21fを有するブロック部
LW2からなる誘電体ブロック21と、この誘電体ブロ
ック21のブロック部LW1の第1の端面21aと第2
の端面21b間及びブロック部LW2の第1の端面21
eと第2の端面21f間にそれぞれ形成された2個の貫
通孔22、23と、これらの貫通孔22、23の内周面
にそれぞれ形成された両端開放状の2個の内導体24、
25と、上記誘電体ブロック21の外周面に形成された
外導体26と、上記内導体24、25の両端間中央部と
上記外導体26とを結ぶ2個の接続導体29、30とか
ら2個のフィルタ段が形成される(図10の等価回路の
共振器R3、R4及びインダクタL2と、共振器R5、
R6及びインダクタL3とでそれぞれ形成される。)。
そして、この2個のフィルタ段が入力端INと出力端O
UTにそれぞれ接続されると共に、移相器K35を介し
て互いに接続されたものとなる。従って、この構成の誘
電体フィルタにおいては、入力端INと出力端OUT間
の信号ラインに流れる信号は、移相器K35の前後で位
相が約90゜変化することになる。
【0032】また、上記のように構成された誘電体フィ
ルタは、図11に示すように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有する
ものとなる。このトラップ周波数ftとその両側の周波
数領域の減衰特性は、誘電体ブロック21の比誘電率、
内導体24、25の長さ、接続導体29、30のインダ
クタンス等を適宜選定することより設定される。また、
上記のように構成された誘電体フィルタは、2個のフィ
ルタ段を有しているため、トラップ部分の周波数帯域幅
を調整することができるようになると共にその部分の減
衰量を増大することができるようになり、また、トラッ
プ周波数ftの両側の周波数領域に有する減衰特性の優
れたバンドエリミネーションフィルタとなる。上記のよ
うに、トラップ周波数ftの両側の周波数領域に減衰特
性を有するのは、上記の構成の誘電体フィルタがバンド
パスフィルタとしての機能を兼備しているからである。
【0033】なお、図示はしないが、入力端INとなる
ブロック部LW1の第1の端面21aと出力端OUTと
なるブロック部LW2の第2の端面21fに図5や図6
に示すものと同様の端面電極を形成し、これらの端面電
極に内導体24、25を接続するようにしてもよい。こ
の場合、図5や図6と同様に外導体26を端面電極と短
絡しないようにして第1の端面21aと第2の端面21
fに延長して形成してもよい。また、その他の端面には
図7と同様の構成で外導体26を延長して形成すること
ができる。このようにすると、入力端IN及び出力端O
UTとなる端面電極を信号ラインに接続すればよいの
で、信号ラインへの接続が容易となる。また、外導体2
6をめっき処理することにより形成する場合は、電極材
料の削り取り箇所が少なくてすむので、導体形成作業が
容易となる。
【0034】また、上記内導体24、25を、図7に示
すものと同様に、第1の端面21a、21eと第2の端
面21b、21fにまでは達しない長さに形成し、外導
体26を第1の端面21a、21eと第2の端面21
b、21fに延長して形成すると共に貫通孔22、23
の内周面に回り込むように形成することもできる。この
ようにすると、誘電体フィルタのシールド性能が向上す
る。
【0035】また、側壁貫通孔27、28は貫通孔2
2、23の両端間中央部内周面と誘電体ブロック21の
外周面との間に形成されたものであり、その側壁貫通孔
27、28内に形成された接続導体29、30は内導体
24、25の両端間中央部と外導体26とを接続するも
のであるが、ここでいう両端間中央部とは幾何学上の正
確な中央位置のみを指すのではなく、所要の周波数特性
が得られる範囲内での一定の許容幅を有するものであ
る。
【0036】また、誘電体ブロック21は、ブロック部
LW1の第1の端面21aと第2の端面21b間の長さ
LE1とブロック部LW2の第1の端面21eと第2の
端面21f間の長さLE2が同一とされ、そのブロック
部LW1、LW2が1/2の長さだけ互いにその長さ方
向にずれた形状とされたものであるが、それらの値から
幾分外れていても図11に示すものと同様の周波数特性
が得られる。すなわち、この実施形態においては、誘電
体ブロック21は、ブロック部LW1の第1の端面21
aと第2の端面21b間の長さLE1とブロック部LW
2の第1の端面21eと第2の端面21f間の長さLE
2が略同一とされ、そのブロック部LW1、LW2が略
1/2の長さだけその長さ方向(対となる端面間方向)
に互いにずれた形状とされておればよい。各ブロック部
LW1、LW2の幅W1、W2についても略等しい値で
あればよい。
【0037】図12は本発明の第3の実施形態に係る誘
電体フィルタの斜視図であり、図13はその平面図であ
る。これらの図において、セラミック材料からなる誘電
体ブロック41は、同じ長さLE3、LE4、LE5と
同じ幅W3、W4、W5を有する一体に形成された3つ
のブロック部LW3、LW4、LW5を備えており、こ
の3つのブロック部LW3、LW4、LW5が長さLE
3、LE4、LE5の1/2の長さだけその長さ方向に
互いにずれた形状となっている。
【0038】すなわち、ブロック部LW3は長さLE3
方向の対となる相対向する第1の端面41aと第2の端
面41b及び、これらの端面41a、41bと直交する
方向の相対向する上面41cと下面41dを有し、ブロ
ック部LW4は長さLE4方向の対となる相対向する第
1の端面41eと第2の端面41f及び、これらの端面
41e、41fと直交する方向の相対向する上面41g
と下面41hを有し、ブロック部LW5は長さLE5方
向の対となる相対向する第1の端面41iと第2の端面
41j及び、これらの端面41i、41jと直交する方
向の相対向する上面41kと下面41lを有している。
また、各ブロック部LW3、LW4、LW5の第1の端
面41a、41e、41iがそれぞれ同じ一方の側に位
置し、第2の端面41b、41f、41jがそれぞれ同
じ他方の側に位置している。そして、真中のブロック部
LW4が両端のブロック部LW3、LW5に対して長さ
LE4の1/2の長さだけ端面41a、41i側にずれ
た形状となっている。なお、各ブロック部LW3、LW
4、LW5の上面41c、41g、41kと下面41
d、41h、41lはそれぞれ同じ平面内に位置してい
る。
【0039】上記誘電体ブロック41には、ブロック部
LW3の第1の端面41aと第2の端面41b間と、ブ
ロック部LW4の第1の端面41eと第2の端面41f
間と、ブロック部LW5の第1の端面41iと第2の端
面41j間に貫通孔42、43、44がそれぞれ形成さ
れている。これらの貫通孔42、43、44の内周面に
は内導体45、46、47が形成され、誘電体ブロック
41の各端面41a、41b、41e、41f、41
i、41jを除く外周面全域には外導体48が形成され
ている。すなわち、上記各内導体45、46、47は、
その両端が外導体48に接続されていない開放状とされ
ている。これら内導体45、46、47及び外導体48
は、例えば、Cu等の電極材料を無電解めっき等の手段
で誘電体ブロック41の貫通孔42、43、44内周面
を含む全体に付与した後に、各端面41a、41b、4
1e、41f、41i、41jに形成されている電極材
料部分を削り取ることによって形成される。また、誘電
体ブロック41には、各ブロック部LW3、LW4、L
W5の貫通孔42、43、44の両端間中央部内周面と
誘電体ブロック41の外周面である各ブロック部LW
3、LW4、LW5の上面41c、41g、41kとの
間に側壁貫通孔49、50、51が形成され、これらの
側壁貫通孔49、50、51の内周面には内導体45、
46、47の両端間中央部と外導体48とを接続する接
続導体52、53、54が形成されている。これらの接
続導体52、53、54は、例えば、上記内導体45、
46、47及び外導体48を形成するためのめっき処理
時に同時にめっきされて形成される。
【0040】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、図13に示すように、誘電体ブロック41の一方の
端部に位置するブロック部LW3の内導体45の第1の
端面41a側が入力端INとされると共に、誘電体ブロ
ック41の他方の端部に位置するブロック部LW5の内
導体47の第1の端面41i側が出力端OUTとされ、
外導体48がアースラインに接続されることにより、図
14に示すような等価回路を構成する。
【0041】この等価回路において、R7、R8は内導
体45の両端間中央部で2分して形成される共振器を、
R9、R10は内導体46の両端間中央部で2分して形
成される共振器を、R11、R12は内導体47の両端
間中央部で2分して形成される共振器をそれぞれ示して
おり、L4は接続導体52により形成されるインダクタ
を、L5は接続導体53により形成されるインダクタ
を、L6は接続導体54により形成されるインダクタを
それぞれ示している。
【0042】また、K79、K911は、誘電体ブロッ
ク41のブロック部LW3の第1の端面41aと接続導
体52間部分とブロック部LW4の接続導体53と第2
の端面41f間部分との間に形成される移相器と、誘電
体ブロック41のブロック部LW4の接続導体53と第
2の端面41f間部分とブロック部LW5の第1の端面
41iと接続導体54間部分との間に形成される移相器
をそれぞれ示している。
【0043】すなわち、上記のように構成された誘電体
フィルタにおいては、対となる第1の端面41aと第2
の端面41bを有するブロック部LW3、対となる第1
の端面41eと第2の端面41fを有するブロック部L
W4及び対となる第1の端面41iと第2の端面41j
を有するブロック部LW5からなる誘電体ブロック41
と、この誘電体ブロック41のブロック部LW3におけ
る第1の端面41aと第2の端面41b間、ブロック部
LW4における第1の端面41eと第2の端面41f間
及びブロック部LW5における第1の端面41iと第2
の端面41j間にそれぞれ形成された3個の貫通孔4
2、43、44と、これらの貫通孔42、43、44の
内周面にそれぞれ形成された両端開放状の3個の内導体
45、46、47と、上記誘電体ブロック41の外周面
に形成された外導体48と、上記内導体45、46、4
7の両端間中央部と上記外導体48とを結ぶ3個の接続
導体52、53、54とから3個のフィルタ段が形成さ
れる(図14の等価回路の共振器R7、R8及びインダ
クタL4と、共振器R9、R10及びインダクタL5
と、共振器R11、R12及びインダクタL6とでそれ
ぞれ形成される。)。そして、この3個のフィルタ段が
移相器K79、K911を介して互いに接続されると共
に、共振器R9を含むフィルタ段が入力端INに接続さ
れ、共振器R11を含むフィルタ段が出力端OUTに接
続されたものとなる。従って、この構成の誘電体フィル
タにおいては、入力端INと出力端OUT間の信号ライ
ンに流れる信号は、移相器K79、K911の前後でそ
れぞれ位相が約90゜変化することになる。
【0044】また、上記のように構成された誘電体フィ
ルタは、図15に示すように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有する
ものとなる。このトラップ周波数ftとその両側の周波
数領域の減衰特性は、誘電体ブロック41の比誘電率、
内導体45、46、47の長さ、接続導体52、53、
54のインダクタンス等を適宜選定することより設定さ
れる。また、上記のように構成された誘電体フィルタ
は、3個のフィルタ段を有しているため、トラップ部分
の周波数帯域幅を調整することができるようになると共
にその部分の減衰量を増大することができるようにな
り、また、トラップ周波数ftの両側の周波数領域に有
する減衰特性の優れたバンドエリミネーションフィルタ
となる。上記のように、トラップ周波数ftの両側の周
波数領域に減衰特性を有するのは、上記の構成の誘電体
フィルタがバンドパスフィルタとしての機能を兼備して
いるからである。
【0045】なお、図示はしないが、入力端INとなる
ブロック部LW3の第1の端面41aと出力端OUTと
なるブロック部LW5の第1の端面41iに図5や図6
に示すものと同様の端面電極を形成し、これらの端面電
極に内導体45、47を接続するようにしてもよい。こ
の場合、図5や図6と同様に外導体48を端面電極と短
絡しないようにして第1の端面41a、41iに延長し
て形成してもよい。また、その他の端面には図7と同様
の構成で外導体48を延長して形成することができる。
このようにすると、入力端IN及び出力端OUTとなる
端面電極を信号ラインに接続すればよいので、信号ライ
ンへの接続が容易となる。また、外導体48をめっき処
理することにより形成する場合は、電極材料の削り取り
箇所が少なくてすむので、導体形成作業が容易となる。
【0046】また、上記内導体45、46、47を、図
7に示すものと同様に、第1の端面41a、41e、4
1iと第2の端面41b、41f、41jにまでは達し
ない長さに形成し、外導体48を第1の端面41a、4
1e、41iと第2の端面41b、41f、41jに延
長して形成すると共に、貫通孔42、43、44の内周
面に回り込むように形成することもできる。このように
すると、誘電体フィルタのシールド性能が向上する。
【0047】また、側壁貫通孔49、50、51は貫通
孔42、43、44の両端間中央部内周面と誘電体ブロ
ック41の外周面との間に形成されたものであり、その
側壁貫通孔49、50、51内に形成された接続導体5
2、53、54は内導体45、46、47の両端間中央
部と外導体48とを接続するものであるが、ここでいう
両端間中央部とは幾何学上の正確な中央位置のみを指す
のではなく、所要の周波数特性が得られる範囲内での一
定の許容幅を有するものである。
【0048】また、誘電体ブロック41は、ブロック部
LW3の第1の端面41aと第2の端面41b間の長さ
LE3とブロック部LW4の第1の端面41eと第2の
端面41f間の長さLE4とブロック部LW5の第1の
端面41iと第2の端面41j間の長さLE5が同一と
され、そのブロック部LW3、LW4、LW5が1/2
の長さだけその長さ方向に互いにずれた形状とされたも
のであるが、それらの値から幾分外れていても図15に
示すものと同様の周波数特性が得られる。すなわち、こ
の実施形態においては、誘電体ブロック41は、ブロッ
ク部LW3の第1の端面41aと第2の端面41b間の
長さLE3とブロック部LW4の第1の端面41eと第
2の端面41f間の長さLE4とブロック部LW5の第
1の端面41iと第2の端面41j間の長さLE5が略
同一とされ、そのブロック部LW3、LW4、LW5が
略1/2の長さだけその長さ方向(対となる端面間方
向)に互いにずれた形状とされておればよい。各ブロッ
ク部LW3、LW4、LW5の幅W3、W4、W5につ
いても略等しい値であればよい。
【0049】図16は本発明の第4の実施形態に係る誘
電体フィルタの斜視図であり、図17はその平面図であ
る。これらの図において、セラミック材料からなる誘電
体ブロック61は、同じ長さLE6、LE7、LE8、
LE9と同じ幅W6、W7、W8、W9を有する一体に
形成された4つのブロック部LW6、LW7、LW8、
LW9を備えており、この4つのブロック部LW6、L
W7、LW8、LW9が長さLE6、LE7、LE8、
LE9の1/2の長さだけその長さ方向に互いにずれた
形状となっている。
【0050】すなわち、ブロック部LW6は長さLE6
方向の対となる相対向する第1の端面61aと第2の端
面61b及び、これらの端面61a、61bと直交する
方向の相対向する上面61cと下面61dを有し、ブロ
ック部LW7は長さLE7方向の対となる相対向する第
1の端面61eと第2の端面61f及び、これらの端面
61e、61fと直交する方向の相対向する上面61g
と下面61hを有し、ブロック部LW8は長さLE8方
向の対となる相対向する第1の端面61iと第2の端面
61j及び、これらの端面61i、61jと直交する方
向の相対向する上面61kと下面61lを有し、ブロッ
ク部LW9は長さLE9方向の対となる相対向する第1
の端面61mと第2の端面61n及び、これらの端面6
1m、61nと直交する方向の相対向する上面61pと
下面61qを有している。また、各ブロック部LW6、
LW7、LW8、LW9の第1の端面61a、61e、
61i、61mがそれぞれ同じ一方の側に位置し、第2
の端面61b、61f、61j、61nがそれぞれ同じ
他方の側に位置している。そして、ブロック部LW7、
LW9とがブロック部LW6、LW8に対して長さLE
7、LE9の1/2の長さだけ第1の端面61a、61
i側にずれた形状となっている。なお、各ブロック部L
W6、LW7、LW8、LW9の上面61c、61g、
61k、61pと下面61d、61h、61l,61q
はそれぞれ同じ平面内に位置している。
【0051】上記誘電体ブロック61には、ブロック部
LW6の第1の端面61aと第2の61b間と、ブロッ
ク部LW7の第1の端面61eと第2の端面61f間
と、ブロック部LW8の第1の端面61iと第2の端面
61j間と、ブロック部LW9の第1の端面61mと第
2の端面61n間とに貫通孔62、63、64、65が
それぞれ形成されている。これらの貫通孔62、63、
64、65の内周面には内導体66、67、68、69
が形成され、誘電体ブロック61の各端面61a、61
b、61e、61f、61i、61j、61m、61n
を除く外周面全域には外導体70が形成されている。す
なわち、上記各内導体66、67、68、69は、その
両端が外導体70に接続されていない開放状とされてい
る。これら内導体66、67、68、69及び外導体7
0は、例えば、Cu等の電極材料を無電解めっき等の手
段で誘電体ブロック61の貫通孔62、63、64、6
5内周面を含む全体に付与した後に、各端面61a、6
1b、61e、61f、61i、61j、61m、61
nに形成されている電極材料部分を削り取ることによっ
て形成される。
【0052】また、誘電体ブロック61には、各ブロッ
ク部LW6、LW7、LW8、LW9の貫通孔62、6
3、64、65の両端間中央部内周面と誘電体ブロック
61の外周面である各ブロック部LW6、LW7、LW
8、LW9の上面61c、61g、61k、61pとの
間に側壁貫通孔71、72、73、74が形成され、こ
れらの側壁貫通孔71、72、73、74の内周面には
内導体66、67、68、69の両端間中央部と外導体
70とを接続する接続導体75、76、77、78が形
成されている。これらの接続導体75、76、77、7
8は、例えば、上記内導体66、67、68、69及び
外導体70を形成するためのめっき処理時に同時にめっ
きされて形成される。
【0053】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、図17に示すように、誘電体ブロック61の一方の
端部に位置するブロック部LW6の内導体66の第1の
端面61a側が入力端INとされると共に、誘電体ブロ
ック61の他方の端部に位置するブロック部LW9の内
導体69の第2の端面61n側が出力端OUTとされ、
外導体70がアースラインに接続されることにより、図
18に示すような等価回路を構成する。
【0054】この等価回路において、R13、R14は
内導体66の両端間中央部で2分して形成される共振器
を、R15、R16は内導体67の両端間中央部で2分
して形成される共振器を、R17、R18は内導体68
の両端間中央部で2分して形成される共振器を、R1
9、R20は内導体69の両端間中央部で2分して形成
される共振器をそれぞれ示しており、L7は接続導体7
5により形成されるインダクタを、L8は接続導体76
により形成されるインダクタを、L9は接続導体77に
より形成されるインダクタを、L10は接続導体78に
より形成されるインダクタをそれぞれ示している。
【0055】また、K1315、K1517、K171
9は、誘電体ブロック61の一方の端部に位置するブロ
ック部LW6の第1の端面61aと接続導体75間部分
とブロック部LW7の接続導体76と第2の端面61f
間部分との間に形成される移相器と、ブロック部LW7
の接続導体76と第2の端面61f間部分とブロック部
LW8の第1の端面61iと接続導体77間部分との間
に形成される移相器と、ブロック部LW8の第1の端面
61iと接続導体77間部分とブロック部LW9の接続
導体78と第2の端面61n間部分との間に形成される
移相器をそれぞれ示している。
【0056】すなわち、上記のように構成された誘電体
フィルタにおいては、対となる第1の端面61aと第2
の端面61bを有するブロック部LW6、対となる第1
の端面61eと第2の端面61fを有するブロック部L
W7、対となる第1の端面61iと第2の端面61jを
有するブロック部LW8及び対となる第1の端面61m
と第2の端面61nを有するブロック部LW9からなる
誘電体ブロック61と、この誘電体ブロック61のブロ
ック部LW6における第1の端面61aと第2の端面6
1b間、ブロック部LW7における第1の端面61eと
第2の端面61f間、ブロック部LW8における第1の
端面61iと第2の端面61j間及びブロック部LW9
における第1の端面61mと第2の端面61n間にそれ
ぞれ形成された4個の貫通孔62、63、64、65
と、これらの貫通孔62、63、64、65の内周面に
それぞれ形成された両端開放状の4個の内導体66、6
7、68、69と、上記誘電体ブロック61の外周面に
形成された外導体70と、上記内導体66、67、6
8、69の両端間中央部と上記外導体70とを結ぶ4個
の接続導体75、76、77、78とから4個のフィル
タ段が形成される(図18の等価回路の共振器R13、
R14及びインダクタL7と、共振器R15、R16及
びインダクタL8と、共振器R17、R18及びインダ
クタL9と、共振器R19、R20及びインダクタL1
0とでそれぞれ形成される。)。そして、この4個のフ
ィルタ段が移相器K1315、K1517、K1719
を介して互いに接続されると共に、共振器R13を含む
フィルタ段が入力端INに接続され、共振器R19を含
むフィルタ段が出力端OUTに接続されたものとなる。
従って、この構成の誘電体フィルタにおいては、入力端
INと出力端OUT間の信号ラインに流れる信号は、移
相器K1315、K1517、K1719の前後でそれ
ぞれ位相が約90゜変化することになる。
【0057】また、上記のように構成された誘電体フィ
ルタは、図19に示すように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有する
ものとなる。このトラップ周波数ftとその両側の周波
数領域の減衰特性は、誘電体ブロック61の比誘電率、
内導体66、67、68、69の長さ、接続導体75、
76、77、78のインダクタンス等を適宜選定するこ
とより設定される。また、上記のように構成された誘電
体フィルタは、4個のフィルタ段を有しているため、ト
ラップ部分の周波数帯域幅を調整することができるよう
になると共にその部分の減衰量を増大することができる
ようになり、また、トラップ周波数ftの両側の周波数
領域に有する減衰特性の優れたバンドエリミネーション
フィルタとなる。上記のように、トラップ周波数ftの
両側の周波数領域に減衰特性を有するのは、上記の構成
の誘電体フィルタがバンドパスフィルタとしての機能を
兼備しているからである。
【0058】なお、図示はしないが、ブロック部LW6
の第1の端面61aとブロック部LW9の第2の端面6
1nに図5や図6に示すものと同様の端面電極を形成
し、これらの端面電極に内導体66、69を接続するよ
うにしてもよい。この場合、図5や図6と同様に外導体
70を端面電極と短絡しないようにして第1の端面61
aと第2の端面61nに延長して形成してもよい。ま
た、その他の端面には図7と同様の構成で外導体70を
延長して形成することができる。このようにすると、入
力端IN及び出力端OUTとなる端面電極を信号ライン
に接続すればよいので、信号ラインへの接続が容易とな
る。また、外導体70をめっき処理することにより形成
する場合は、電極材料の削り取り箇所が少なくてすむの
で、導体形成作業が容易となる。
【0059】また、上記内導体66、67、68、69
は、図7に示すものと同様に、第1の端面61a、61
e、61i、61mと第2の端面61b、61f、61
j、61nにまでは達しない長さに形成し、外導体70
を第1の端面61a、61e、61i、61mと第2の
端面61b、61f、61j、61nに延長して形成す
ると共に、貫通孔62、63、64、65の内周面に回
り込むように形成することもできる。このようにする
と、誘電体フィルタのシールド性能が向上する。
【0060】また、側壁貫通孔71、72、73、74
は貫通孔62、63、64、65の両端間中央部内周面
と誘電体ブロック61の外周面との間に形成されたもの
であり、その側壁貫通孔71、72、73、74内に形
成された接続導体75、76、77、78は内導体6
6、67、68、69の両端間中央部と外導体70とを
接続するものであるが、ここでいう両端間中央部とは幾
何学上の正確な中央位置のみを指すのではなく、所要の
周波数特性が得られる範囲内での一定の許容幅を有する
ものである。
【0061】また、誘電体ブロック61は、ブロック部
LW6の第1の端面61aと第2の端面61b間の長さ
LE6とブロック部LW7の第1の端面61eと第2の
端面61f間の長さLE7とブロック部LW8の第1の
端面61iと第2の端面61j間の長さLE8とブロッ
ク部LW9の第1の端面61mと第2の端面61n間の
長さLE9が同一とされ、そのブロック部LW6、LW
7、LW8、LW9が1/2の長さだけ互いにその長さ
方向にずれた形状とされたものであるが、それらの値か
ら幾分外れていても図19に示すものと同様の周波数特
性が得られる。すなわち、この実施形態においては、誘
電体ブロック61は、ブロック部LW6の第1の端面6
1aと第2の端面61b間の長さLE6とブロック部L
W7の第1の端面61eと第2の端面61f間の長さL
E7とブロック部LW8の第1の端面61iと第2の端
面61j間の長さLE8とブロック部LW9の第1の端
面61mと第2の端面61n間の長さLE9が略同一と
され、そのブロック部LW6、LW7、LW8、LW9
が略1/2の長さだけその長さ方向(対となる端面間方
向)に互いにずれた形状とされておればよい。各ブロッ
ク部LW6、LW7、LW8、LW9の幅W6、W7、
W8、W9についても略等しい値であればよい。
【0062】図20は本発明の第5の実施形態に係る誘
電体フィルタの斜視図、図21はその平面図、図22は
図20のB−B線における断面図である。これらの図に
おいて、セラミック材料からなる誘電体ブロック81
は、長さLE10で同じ幅W10、W11を有する一体
に形成された第1のブロック部LW10と第2のブロッ
ク部LW11を備えた直方体形状を有しており、各ブロ
ック部LW10、LW11の間に一方の端面から両端間
中央部にかけて長さLE10の1/2の長さのスリット
82が形成された形状となっている。このスリット82
は、ブロック部LW10とブロック部LW11間の電磁
界結合を阻止する結合阻止手段を構成するものである。
【0063】すなわち、第1のブロック部LW10は長
さLE10方向の対となる相対向する第1の端面81a
と第2の端面81b及び、これらの端面81a、81b
と直交する方向の相対向する上面81cと下面81dを
有し、第2のブロック部LW11は長さLE10方向の
対となる相対向する第1の端面81eと第2の端面81
f及び、これらの端面81e、81fと直交する方向の
相対向する上面81gと下面81hを有している。ま
た、各ブロック部LW10、LW11の第1の端面81
a、81eが一方の側の同じ面内に位置し、第2の端面
81b、81fが他方の側の同じ面内に位置している。
そして、この2つのブロック部LW10、LW11の間
に第2の端面81b、81fから両端間中央部にかけて
スリット82が形成されている。なお、各ブロック部L
W10、LW11の上面81c、81gと下面81d、
81hはそれぞれ同じ平面内に位置している。また、第
1のブロック部LW10には側面81iを有し、第2の
ブロック部LW11には側面81iと対向する側面81
jを有している。
【0064】上記誘電体ブロック81には、第1のブロ
ック部LW10の第1の端面81aと第2の端面81b
間と、第2のブロック部LW11の第1の端面81eと
第2の端面81f間に貫通孔83、84がそれぞれ形成
されている。これらの貫通孔83、84の内周面には内
導体85、86が形成され、誘電体ブロック81の第1
のブロック部LW10の端面81a、81bと第2のブ
ロック部LW11の後述する端子電極部分を除く外周面
全域には外導体87が形成されている。すなわち、第1
のブロック部LW10の内導体85はその両端が外導体
87に接続されていない開放状とされ、第2のブロック
部LW11の内導体86はその両端が外導体87に接続
された両端短絡状とされている。なお、第2のブロック
部LW11の内導体86はその両端間中央部に内導体8
6の形成されていない開放端88が形成されており、こ
の開放端88部分の対向する内導体86間でコンデンサ
が形成されるようになっている。
【0065】上記内導体85、86及び外導体87は、
例えば、Cu等の電極材料を無電解めっき等の手段で誘
電体ブロック81のスリット82と貫通孔83、84内
周面を含む全体に付与した後に、第1のブロック部LW
10の各端面81a、81bの電極材料部分を削り取る
ことによって形成される。なお、第2のブロック部LW
11の内導体86の開放端88部分はめっき時に電極材
料が付着しないようにあらかじめ電極材料付着防止材等
が付与される。また、この開放端88部分は、めっき後
に電極材料を削り取ることによって形成してもよい。
【0066】また、誘電体ブロック81には、第1のブ
ロック部LW10に形成された貫通孔83の両端間中央
部内周面と誘電体ブロック81の外周面である第1のブ
ロック部LW10の上面81cとの間に側壁貫通孔89
が形成され、この側壁貫通孔89の内周面には内導体8
5の両端間中央部と外導体87とを接続する接続導体9
0が形成されている。この接続導体90は、例えば、上
記内導体85、86及び外導体87を形成するためのめ
っき処理時に同時に形成される。
【0067】さらに、誘電体ブロック81には、第2の
ブロック部LW11に形成された貫通孔84の両端間中
央部近傍で第1の端面81e寄りの内周面位置と誘電体
ブロック81の外周面である第2のブロック部LW11
の側面81jとの間に側壁貫通孔92が形成されてお
り、この側面81jの側壁貫通孔92の周囲には、端子
電極93が形成されている。この端子電極93の周囲に
は、外導体87との短絡を防止するためのギャップ94
が形成されており、上記側壁貫通孔92の内周面には、
内導体86の開放端88近傍で第1の端面81e寄りの
位置と端子電極93とを接続する接続導体95が形成さ
れている。上記端子電極93は、例えば、外導体87の
一部を削りとってギャップ94を設けることにより形成
され、接続導体93は、例えば、上記内導体85、86
及び外導体87を形成するためのめっき処理時に同時に
形成される。
【0068】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、図21に示すように、第1のブロック部LW10の
内導体85の第1の端面81a側が入力端INとされる
と共に、第2のブロック部LW11の端子電極93が出
力端OUTとされ、外導体87がアースラインに接続さ
れることにより、図23に示すような等価回路を構成す
る。
【0069】この等価回路において、R21、R22は
第1のブロック部LW10の内導体85の両端間中央部
で2分して形成される共振器を示し、R23、R24は
第2のブロック部LW11の内導体86の開放端88と
第2の端面81f間部分と、内導体86の接続導体95
と第1の端面81e間部分でそれぞれ形成される共振器
を示している。また、L11は接続導体90で形成され
るインダクタを、C1は内導体86の開放端88部分に
形成されるコンデンサを示している。また、K2124
は、誘電体ブロック81の第1のブロック部LW10の
第1の端面81aと接続導体90間部分と誘電体ブロッ
ク81の第2のブロック部LW11の第1の端面81e
と接続導体95間部分との間に形成される移相器を示し
ている。
【0070】すなわち、上記のように構成された誘電体
フィルタにおいては、対となる第1の端面81aと第2
の端面81bを有する第1のブロック部LW10及び対
となる第1の端面81eと第2の端面81fを有する第
2のブロック部LW11からなる誘電体ブロック81
と、この誘電体ブロック81の第1のブロック部LW1
0における第1の端面81aと第2の端面81b間に形
成された貫通孔83と、この貫通孔83の内周面に形成
された両端開放状の内導体85と、誘電体ブロック81
の外周面に形成された外導体87と、上記内導体85の
両端間中央部と外導体87とを結ぶ接続導体90と、誘
電体ブロック81の第2のブロック部LW11における
第1の端面81eと第2の端面81f間に形成された貫
通孔84と、この貫通孔84の内周面に形成された両端
短絡状で両端間中央部に開放端88を有する内導体86
とから2個のフィルタ段が形成される(図23の等価回
路の共振器R21、R22とインダクタL11と、共振
器R23、R24とコンデンサC1とで形成され
る。)。そして、この2個のフィルタ段が入力端INと
出力端OUTにそれぞれ接続されると共に、移相器K2
124を介して互いに接続されたものとなる。従って、
この構成の誘電体フィルタにおいて、入力端INと出力
端OUT間の信号ラインに流れる信号は、移相器K21
24の前後で位相が約90゜変化することになる。
【0071】また、上記のように構成された誘電体フィ
ルタは、図24に示すように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有する
ものとなる。このトラップ周波数ftとその両側の周波
数領域の減衰特性は、誘電体ブロック81の比誘電率、
内導体85、86の長さ、接続導体90のインダクタン
ス等を適宜選定することにより設定される。また、上記
のように構成された誘電体フィルタは、2個のフィルタ
段を有しているため、トラップ部分の周波数帯域幅を調
整することができるようになると共にその部分の減衰量
を増大することができるようになり、また、トラップ周
波数ftの両側の周波数領域に有する減衰特性の優れた
バンドエリミネーションフィルタとなる。上記のよう
に、トラップ周波数ftの両側の周波数領域に減衰特性
を有するのは、上記の構成の誘電体フィルタがバンドパ
スフィルタとしての機能を兼備しているからである。
【0072】なお、図示はしないが、入力端INとなる
第1のブロック部LW10の第1の端面81aに図5や
図6に示すものと同様の端面電極を形成し、この端面電
極に内導体85を接続するようにしてもよい。この場
合、図5や図6と同様に外導体87を端面電極と短絡し
ないようにして第1の端面81aに延長して形成するこ
とができる。また、第2の端面81bには図7と同様の
構成で外導体87を延長して形成することができる。こ
のようにすると、端面電極を信号ラインに接続すればよ
いので、その接続が容易となる。また、外導体87をめ
っき処理することにより形成する場合は、電極材料の削
り取り箇所が少なくてすむので、導体形成作業が容易と
なる。
【0073】また、上記内導体85を、図7に示すもの
と同様に、第1の端面81aと第2の端面81bにまで
は達しない長さに形成し、外導体87を第1の端面81
aと第2の端面81bに延長して形成すると共に貫通孔
83の内周面に回り込むように形成することもできる。
このようにすると、誘電体フィルタのシールド性能が向
上する。
【0074】また、第2のブロック部LW11の貫通孔
84を、要部平面図である図25及びそのC−C線にお
ける断面図である図26に示すように、中央部に底部壁
97を有する有底孔84a、84bとし、その有底孔8
4a、84bの内周面全域に内導体86a、86bを形
成し、その底部壁97で図21及び図22に示す開放端
88を形成するようにしてもよい。この場合、底部壁9
7の両側の内導体86a、86b間でコンデンサが形成
される。このように構成した場合は、図20乃至22の
構成に比べて開放端の形成が容易となる。なお、スリッ
ト82部分に金属板等の導電性材料を埋設するようにし
てもよい。
【0075】また、第1のブロック部LW10の側壁貫
通孔89は貫通孔83の両端間中央部内周面と誘電体ブ
ロック81の外周面である第1のブロック部LW10の
上面81cとの間に形成されたものであり、その側壁貫
通孔89内に形成された接続導体90は内導体85の両
端間中央部と外導体87とを接続するものであるが、こ
こでいう両端間中央部とは幾何学上の正確な中央位置の
みを指すのではなく、所要の周波数特性が得られる範囲
内での一定の許容幅を有するものである。また、第2の
ブロック部LW11の内導体86は両端間中央部に開放
端88を有しているが、ここでいう両端間中央部も上記
と同様に所要の周波数特性が得られる範囲内での一定の
許容幅を有するものである。スリット82の形成位置で
ある両端間中央部についても同様に一定の許容幅を有す
る。また、各ブロック部LW10、LW11の幅W1
0、W11についても略等しい値であればよい。さらに
は、各ブロック部LW10、LW11の第1の端面81
a、81eと第2の端面81b、81fは、それぞれ略
同じ面内に位置しておればよい。
【0076】図27は本発明の第6の実施形態に係る誘
電体フィルタの斜視図、図28はその平面図、図29は
図28のD−D線における断面図である。これらの図に
おいて、セラミック材料からなる誘電体ブロック101
は、長さLE11で同じ幅W12、W13、W14を有
する一体に形成された一方の第1のブロック部LW1
2、第2のブロック部LW13及び他方の第1のブロッ
ク部LW14を備えた直方体形状を有しており、各ブロ
ック部LW12、LW13、LW14の間に一方の端面
から両端間中央部にかけて長さLE11の1/2の長さ
のスリット102、103が形成された形状となってい
る。このスリット102、103は、ブロック部LW1
2とブロック部LW13間、及び、ブロック部LW13
とブロック部LW14間の電磁界結合を阻止する結合阻
止手段を構成する。
【0077】すなわち、一方の第1のブロック部LW1
2は長さLE11方向の対となる相対向する第1の端面
101aと第2の端面101b及び、これらの端面10
1a、101bと直交する方向の相対向する上面101
cと下面101dを有し、第2のブロック部LW13は
長さLE11方向の対となる相対向する第1の端面10
1eと第2の端面101f及び、これらの端面101
e、101fと直交する方向の相対向する上面101g
と下面101hを有し、他方の第1のブロック部LW1
4は長さLE11方向の対となる相対向する第1の端面
101iと第2の端面101j及び、これらの端面10
1i、101jと直交する方向の相対向する上面101
kと下面101lを有しており、一方の第1のブロック
部LW12は誘電体ブロック101の一方の端部に位置
し、第2のブロック部LW13は真中に位置し、他方の
第1のブロック部LW14は他方の端部に位置してい
る。また、各ブロック部LW12、LW13、LW14
の第1の端面101a、101e、101iが一方の側
の同じ面内に位置し、第2の端面101b、101f、
101jが他方の側の同じ面内に位置している。そし
て、この3つのブロック部LW12、LW13、LW1
4のそれぞれの間に第2の端面101b、101f、1
01jから両端間中央部にかけてスリット102、10
3が形成されている。なお、各ブロック部LW12、L
W13、LW14の上面101c、101g、101k
と下面101d、101h、101lはそれぞれ同じ平
面内に位置している。
【0078】上記誘電体ブロック101には、一方の第
1のブロック部LW12の第1の端面101aと第2の
端面101b間と、第2のブロック部LW13の第1の
端面101eと第2の端面101f間と、他方の第1の
ブロック部LW14の第1の端面101iと第2の端面
101j間に貫通孔104、105、106が形成され
ている。これらの貫通孔104、105、106の内周
面には内導体107、108、109が形成され、誘電
体ブロック101の第1のブロック部LW12の第1の
端面101a及び第2の端面101bと、第3のブロッ
ク部LW14の第1の端面101i及び第2の端面10
1jとを除く外周面全域には外導体110が形成されて
いる。すなわち、一方の第1のブロック部LW12の内
導体107と他方の第1のブロック部LW14の内導体
109はその両端が外導体110に接続されていない開
放状とされ、第2のブロック部LW13の内導体108
はその両端が外導体110に接続されている両端短絡状
とされている。なお、第2のブロック部LW13の内導
体108は、その両端間中央部に内導体108の形成さ
れていない開放端111が形成されている。この開放端
111部分の対向する内導体108間でコンデンサが形
成される。
【0079】これら内導体107、108、109及び
外導体110は、例えば、Cu等の電極材料を無電解め
っき等の手段で誘電体ブロック101の貫通孔104、
105、106内周面とスリット102、103を含む
全体に付与した後に、一方の第1のブロック部LW12
の第1の端面101a及び第2の端面101bと、他方
の第1のブロック部LW14の第1の端面101i及び
第2の端面101jの電極材料部分を削り取ることによ
って形成される。
【0080】また、誘電体ブロック101には、一方の
第1のブロック部LW12に形成された貫通孔104の
両端間中央部内周面と、他方の第1のブロック部LW1
4に形成された貫通孔106の両端間中央部内周面のそ
れぞれと、誘電体ブロック101の外周面である一方の
第1のブロック部LW12の上面101cと他方の第1
のブロック部LW14の上面101kとの間に側壁貫通
孔112、113が形成され、これらの貫通孔112、
113の内周面には内導体107、109の両端間中央
部と外導体110とを接続する接続導体114、115
が形成されている。この接続導体114、115は、例
えば、上記内導体107、108、109及び外導体1
10を形成するためのめっき処理時に同時に形成され
る。
【0081】上記のように構成された誘電体フィルタ
は、図28に示すように、一方の第1のブロック部LW
12の内導体107の第1の端面101a側が入力端I
Nとされると共に、他方の第1のブロック部LW14の
内導体109の第1の端面101i側が出力端OUTと
され、外導体110がアースラインに接続されることに
より、図30に示すような等価回路を構成する。
【0082】この等価回路において、R25、R26は
一方の第1のブロック部LW12の内導体107の両端
間中央部で2分して形成される共振器を、R27、R2
8は第2のブロック部LW13の内導体108の開放端
111部で2分して形成される共振器を、R29、R3
0は他方の第1のブロック部LW14の内導体109の
両端間中央部で2分して形成される共振器をそれぞれ示
している。また、L12は一方の第1のブロック部LW
12の接続導体114により形成されるインダクタを、
L13は他方の第1のブロック部LW14の接続導体1
15により形成されるインダクタをそれぞれ示してい
る。また、C2は、第2のブロック部LW13の内導体
108の開放端111部分で形成されているコンデンサ
を示している。
【0083】また、K2528、K2829は、誘電体
ブロック101の一方の第1のブロック部LW12の第
1の端面101aと接続導体114間部分と第2のブロ
ック部LW13の第1の端面101eと内導体108の
開放端111間部分との間に形成される移相器と、誘電
体ブロック101の第2のブロック部LW13の第1の
端面101eと内導体108の開放端111間部分と他
方の第1のブロック部LW14の第1の端面101iと
接続導体109間部分との間に形成される移相器をそれ
ぞれ示している。
【0084】すなわち、上記のように構成された誘電体
フィルタにおいては、対となる第1の端面101aと第
2の端面101bを有する一方の第1のブロック部LW
12、対となる第1の端面101eと第2の端面101
fを有する第2のブロック部LW13及び対となる第1
の端面101iと第2の端面101jを有する他方の第
1のブロック部LW14からなる誘電体ブロック101
と、この誘電体ブロック101の一方の第1のブロック
部LW12における第1の端面101aと第2の端面1
01b間に形成された貫通孔104と、この貫通孔10
4の内周面に形成された両端開放状の内導体107と、
誘電体ブロック101の他方の第1のブロック部LW1
4における第1の端面101iと第2の端面101j間
に形成された貫通孔106と、この貫通孔106の内周
面に形成された両端開放状の内導体109と、誘電体ブ
ロック101の外周面に形成された外導体110と、一
方の第1のブロック部LW12の内導体107の両端間
中央部と外導体110とを結ぶ接続導体114と、他方
の第1のブロック部LW14の内導体109の両端間中
央部と外導体110とを結ぶ接続導体115と、誘電体
ブロック101の第2のブロック部LW13における第
1の端面101eと第2の端面101f間に形成された
貫通孔105と、この貫通孔105の内周面に形成され
た両端短絡状で両端間中央部に開放端111を有する内
導体108とから3個のフィルタ段が形成される(図3
0の等価回路の共振器R25、R26とインダクタL1
2と、共振器R27、R28とコンデンサC2と、共振
器R29、R30とインダクタL13とで形成され
る。)。そして、この3個のフィルタ段が移相器K25
28、K2829を介して互いに接続されると共に、共
振器R25を含むフィルタ段が入力端INに接続され、
共振器R29を含むフィルタ段が出力端OUTに接続さ
れたものとなる。従って、この構成の誘電体フィルタに
おいて、入力端INと出力端OUT間の信号ラインに流
れる信号は、移相器K2528、K2829の前後でそ
れぞれ位相が約90゜変化することになる。
【0085】また、上記のように構成された誘電体フィ
ルタは、図31に示すように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を持った周波数特性を有する
ものとなる。このトラップ周波数ftとその両側の周波
数領域の減衰特性は、誘電体ブロック101の比誘電
率、内導体107、108、109の長さ、接続導体1
14、115のインダクタンス等を適宜選定することに
より設定される。また、上記のように構成された誘電体
フィルタは、3個のフィルタ段を有しているため、トラ
ップ部分の周波数帯域幅を調整することができるように
なると共にその部分の減衰量を増大することができるよ
うになり、また、トラップ周波数ftの両側の周波数領
域に有する減衰特性の優れたバンドエリミネーションフ
ィルタとなる。上記のように、トラップ周波数ftの両
側の周波数領域に減衰特性を有するのは、上記の構成の
誘電体フィルタがバンドパスフィルタとしての機能を兼
備しているからである。
【0086】なお、図示はしないが、入力端INとなる
一方の第1のブロック部LW12の第1の端面101a
と出力端OUTとなる他方の第1のブロック部LW14
の第1の端面101iに図5や図6に示すものと同様の
端面電極を形成し、これらの端面電極に内導体107、
109を接続するようにしてもよい。この場合、図5や
図6と同様に外導体110を端面電極と短絡しないよう
にして第1の端面101a、101iに延長して形成し
てもよい。また、第2の端面101b、101jには図
7と同様の構成で外導体110を延長して形成してもよ
い。このようにすると、端面電極を信号ラインに接続す
ればよいので、その接続が容易となる。また、外導体1
10をめっき処理することにより形成する場合は、電極
材料の削り取り箇所が少なくてすむので、導体形成作業
が容易となる。
【0087】また、一方の第1のブロック部LW12の
内導体107と他方の第1のブロック部LW14の内導
体109は、図7に示すものと同様に、第1の端面10
1a、101iと第2の端面101b、101jにまで
は達しない長さに形成し、外導体110を第1の端面1
01a、101iと第2の端面101b、101jに延
長して形成すると共に、貫通孔104、106の内周面
に回り込むように形成することもできる。このようにす
ると、誘電体フィルタのシールド性能が向上する。
【0088】また、第2のブロック部LW13の貫通孔
105を、要部平面図である図32及びそのE−E線に
おける断面図である図33に示すように、中央部に底部
壁116を有する有底孔105a、105bとし、その
有底孔105a、105bの内周面全域に内導体108
a、108bを形成し、その底部壁116で図28及び
図29に示す開放端111を形成するようにしてもよ
い。この場合、底部壁116において内導体108a、
108b間でコンデンサが形成される。このように構成
した場合は、図27乃至29の構成に比べて開放端の形
成が容易となる。なお、スリット102、103部分に
金属板等の導電性材料を埋設するようにしてもよい。
【0089】また、一方の第1のブロック部LW12の
側壁貫通孔112及び他方の第1のブロック部LW14
の側壁貫通孔113は、貫通孔104、109の両端間
中央部内周面と誘電体ブロック101の外周面である一
方の第1のブロック部LW12の上面101cと他方の
第1のブロック部LW14の上面101kとの間に形成
されたものであり、その側壁貫通孔112、113内に
形成された接続導体114、115は内導体107、1
09の両端間中央部と外導体110とを接続するもので
あるが、ここでいう両端間中央部とは幾何学上の正確な
中央位置のみを指すのではなく、所要の周波数特性が得
られる範囲内での一定の許容幅を有するものである。ま
た、第2のブロック部LW13の内導体108は両端間
中央部に開放端111を有しているが、ここでいう両端
間中央部も上記と同様に所要の周波数特性が得られる範
囲内での一定の許容幅を有するものである。スリット1
02、103の形成位置である両端間中央部についても
同様に一定の許容幅を有する。また、各ブロック部LW
12、LW13、LW14の幅W12、W13、W14
についても略等しい値であればよい。さらには、各ブロ
ック部LW12、LW13、LW14の第1の端面10
1a、101e、101iと第2の端面101b、10
1f、101jは、それぞれ略同じ面内に位置しておれ
ばよい。
【0090】本発明の誘電体フィルタは上記の各実施形
態のように構成されるものであるが、各実施形態につき
上記した以外にも種々の変形が可能である。例えば、図
12及び図13に示す誘電体フィルタにおいて、誘電体
ブロック41は、3つのブロック部LW3、LW4、L
W5が各ブロック部の長さLE3、LE4、LE5の1
/2の長さだけその長さ方向に互いにずれた形状とされ
たものであるが、誘電体ブロック41を図34に示すよ
うな直方体形状とすることによっても図14と同様の等
価回路を有し、かつ、図15と同様の特性を呈するもの
とすることができる。以下、この実施形態につき説明す
る。なお、図34において、図12及び図13に示すも
のと同じ構成部材については、同じ参照符号を付すこと
によって詳細な説明を省略する。
【0091】すなわち、図34において、誘電体ブロッ
ク41は、同じ長さLE3で同じ幅W3、W4、W5を
有する3つのブロック部LW3、LW4、LW5を備
え、各ブロック部の第1の端面41a、41e、41i
が一方の側の同じ面内に位置すると共に、第2の端面4
1c、41f、41jが他方の側の同じ面内に位置する
直方体形状とされている。そして、この3つのブロック
部LW3、LW4、LW5のそれぞれの間には第2の端
面41c、41f、41jから両端面間中央部にかけて
電磁界結合阻止手段であるスリット411、412が形
成されている。このスリット411、412内には外導
体48が形成されている。
【0092】この構成において、ブロック部LW3の内
導体45の第1の端面41a側が入力端INとされると
共に、ブロック部LW5の内導体47の第1の端面41
i側が出力端OUTとされる。なお、図34の構成にお
いて、スリット411、412に代えて各貫通孔42、
43、44の形状をいわゆるステップ構造とすることに
よっても電磁界結合阻止手段を構成することができる。
すなわち、貫通孔42、43、44の両端面間中央部と
第2の端面41c、41f、41j間部分の径を、両端
面間中央部と第1の端面41a、41e、41i間部分
の径に比べて小さくするようにしてもよい。
【0093】また、入力端INとなる第1の端面41a
と出力端OUTとなる第1の端面41iに図5や図6に
示すものと同様の端面電極を形成するようにすることも
できる。この場合、図5や図6と同様に外導体48を端
面電極と短絡しないようにして第1の端面41a、41
iに延長して形成してもよい。また、その他の端面には
図7と同様の構成で外導体48を延長して形成すること
もできる。また、スリット411、412を形成する場
合、そのスリット411、412部分に金属板等の導電
性材料を埋設するようにしてもよい。
【0094】また、図27及び図28に示す誘電体フィ
ルタにおいて、誘電体ブロック101は、3つのブロッ
ク部LW12、LW13、LW14を有する直方体形状
に形成されたものであるが、誘電体ブロック101を図
35に示すような形状とすることによっても図30と同
様の等価回路を有し、かつ、図31と同様の特性を呈す
るものとすることができる。以下、この実施形態につき
説明する。なお、図35において、図27及び図28に
示すものと同じ構成部材については、同じ参照符号を付
すことによって詳細な説明を省略する。
【0095】すなわち、図35において、誘電体ブロッ
ク101は、同じ長さLE11、LE12、LE13で
同じ幅W12、W13、W14を有する3つのブロック
部LW12、LW13、LW14を備え、この3つのブ
ロック部LW12、LW13、LW14が長さLE1
1、LE12、LE13の1/2の長さだけその長さ方
向(対となる端面間方向)に互いにずれた形状となって
いる。
【0096】この構成において、ブロック部LW12の
内導体107の第1の端面101a側が入力端INとさ
れると共に、ブロック部LW14の内導体109の第1
の端面101i側が出力端OUTとされる。なお、入力
端INとなる第1の端面101aと出力端OUTとなる
第1の端面101iに図5や図6に示すものと同様の端
面電極を形成するようにすることもできる。この場合、
図5や図6と同様に外導体110を端面電極と短絡しな
いようにして第1の端面101a、101iに延長して
形成してもよい。また、第2の端面101b、101j
には図7と同様の構成で外導体110を延長して形成す
ることもできる。
【0097】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、対となる端面をそれぞれ有する複数のブロック部か
らなる誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの各ブロ
ック部における対となる端面間にそれぞれ形成された複
数の貫通孔と、これらの貫通孔の内周面にそれぞれ形成
された両端開放状の複数の内導体と、誘電体ブロックの
外周面に形成された外導体と、それぞれの内導体の両端
間中央部と外導体とを結ぶ複数の接続導体とから構成さ
れ、誘電体ブロックは各ブロック部がその対となる端面
間方向に互いにずれた形状とされているので、1個の誘
電体ブロックでトラップ周波数の両側の周波数領域に減
衰特性を有するバンドエリミネーションフィルタを構成
することができると共に、かかるバンドエリミネーショ
ンフィルタが1個の誘電体ブロックで構成できることか
ら配線基板への取り付け作業の容易な誘電体フィルタを
実現することができる。
【0098】また、請求項2の発明によれば、対となる
端面をそれぞれ有する複数のブロック部からなる誘電体
ブロックと、この誘電体ブロックの各ブロック部におけ
る対となる端面間にそれぞれ形成された複数の貫通孔
と、これらの貫通孔の内周面にそれぞれ形成された両端
開放状の複数の内導体と、誘電体ブロックの外周面に形
成された外導体と、それぞれの内導体の両端間中央部と
外導体とを結ぶ複数の接続導体とから構成され、誘電体
ブロックは直方体形状とされ、各ブロック部の間には一
方の端面から両端面間中央部にかけて電磁界結合阻止手
段が形成されているので、1個の誘電体ブロックでトラ
ップ周波数の両側の周波数領域に減衰特性を有するバン
ドエリミネーションフィルタを構成することができると
共に、かかるバンドエリミネーションフィルタが1個の
誘電体ブロックで構成できることから配線基板への取り
付け作業の容易な誘電体フィルタを実現することができ
る。
【0099】また、請求項3の発明によれば、対となる
端面をそれぞれ有する第1のブロック部と第2のブロッ
ク部からなる誘電体ブロックと、誘電体ブロックの第1
のブロック部における対となる端面間に形成された貫通
孔と、貫通孔の内周面に形成された両端開放状の内導体
と、誘電体ブロックの外周面に形成された外導体と、内
導体の両端間中央部と外導体とを結ぶ接続導体と、誘電
体ブロックの第2のブロック部における対となる端面間
に形成された貫通孔と、貫通孔の内周面に形成された両
端短絡状で両端間中央部に開放端を有する内導体とから
構成され、誘電体ブロックは直方体形状とされ、各ブロ
ック部の間には一方の端面から両端面間中央部にかけて
電磁界結合阻止手段が形成されているので、1個の誘電
体ブロックでトラップ周波数の両側の周波数領域に減衰
特性を有するバンドエリミネーションフィルタを構成す
ることができると共に、かかるバンドエリミネーション
フィルタが1個の誘電体ブロックで構成できることから
配線基板への取り付け作業の容易な誘電体フィルタを実
現することができる。
【0100】また、請求項4の発明によれば、対となる
端面をそれぞれ有する第1のブロック部と第2のブロッ
ク部からなる誘電体ブロックと、誘電体ブロックの第1
のブロック部における対となる端面間に形成された貫通
孔と、貫通孔の内周面に形成された両端開放状の内導体
と、誘電体ブロックの外周面に形成された外導体と、内
導体の両端間中央部と外導体とを結ぶ接続導体と、誘電
体ブロックの第2のブロック部における対となる端面間
に形成された貫通孔と、貫通孔の内周面に形成された両
端短絡状で両端間中央部に開放端を有する内導体とから
構成され、誘電体ブロックは各ブロック部がその対とな
る端面間方向に互いにずれた形状とされているので、1
個の誘電体ブロックでトラップ周波数の両側の周波数領
域に減衰特性を有するバンドエリミネーションフィルタ
を構成することができると共に、かかるバンドエリミネ
ーションフィルタが1個の誘電体ブロックで構成できる
ことから配線基板への取り付け作業の容易な誘電体フィ
ルタを実現することができる。
【0101】また、請求項5の発明によれば、接続導体
が両端開放状の内導体が形成された貫通孔の両端間中央
部内周面と誘電体ブロックの外周面との間に形成された
側壁貫通孔内に形成されているので、インダクタのイン
ダクタンス値が安定し、フィルタ特性の安定した誘電体
フィルタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る誘電体フィルタ
の斜視図である。
【図2】図1に示す誘電体フィルタのA−A線の断面図
である。
【図3】図1に示す誘電体フィルタの等価回路図であ
る。
【図4】図1に示す誘電体フィルタの周波数特性図であ
る。
【図5】図1に示す誘電体フィルタの変形例を示す図で
ある。
【図6】図1に示す誘電体フィルタの変形例を示す図で
ある。
【図7】図1に示す誘電体フィルタの変形例を示す図で
ある。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る誘電体フィルタ
の斜視図である。
【図9】図8に示す誘電体フィルタの平面図である。
【図10】図8に示す誘電体フィルタの等価回路図であ
る。
【図11】図8に示す誘電体フィルタの周波数特性図で
ある。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る誘電体フィル
タの斜視図である。
【図13】図12に示す誘電体フィルタの平面図であ
る。
【図14】図12に示す誘電体フィルタの等価回路図で
ある。
【図15】図12に示す誘電体フィルタの周波数特性図
である。
【図16】本発明の第4の実施形態に係る誘電体フィル
タの斜視図である。
【図17】図16に示す誘電体フィルタの平面図であ
る。
【図18】図16に示す誘電体フィルタの等価回路図で
ある。
【図19】図16に示す誘電体フィルタの周波数特性図
である。
【図20】本発明の第5の実施形態に係る誘電体フィル
タの斜視図である。
【図21】図20に示す誘電体フィルタの平面図であ
る。
【図22】図20に示す誘電体フィルタのB−B線の断
面図である。
【図23】図20に示す誘電体フィルタの等価回路図で
ある。
【図24】図20に示す誘電体フィルタの周波数特性図
である。
【図25】図20に示す誘電体フィルタの変形例を示す
要部平面図である。
【図26】図25に示す誘電体フィルタのC−C線の断
面図である。
【図27】本発明の第6の実施形態に係る誘電体フィル
タの斜視図である。
【図28】図27に示す誘電体フィルタの平面図であ
る。
【図29】図28に示す誘電体フィルタのD−D線の断
面図である。
【図30】図27に示す誘電体フィルタの等価回路図で
ある。
【図31】図27に示す誘電体フィルタの周波数特性図
である。
【図32】図27に示す誘電体フィルタの変形例を示す
要部平面図である。
【図33】図32に示す誘電体フィルタのE−E線の断
面図である。
【図34】図12及び図13に示す第3の実施形態に係
る誘電体フィルタと同様の等価回路と特性を有する誘電
体フィルタの斜視図である。
【図35】図27及び図28に示す第6の実施形態に係
る誘電体フィルタと同様の等価回路と特性を有する誘電
体フィルタの斜視図である。
【図36】従来の誘電体フィルタの分解斜視図である。
【図37】図36に示す誘電体フィルタの等価回路図で
ある。
【図38】図36に示す誘電体フィルタの周波数特性図
である。
【符号の説明】
1、21、41、61、81、101 誘電体ブロック 2、22、23、42、43、44、62、63、6
4、65、83、84、104、105、106 貫通
孔 3、24、25、45、46、47、66、67、6
8、69、85、86、107、108、109 内導
体 4、26、48、70、87、110 外導体 5、27、28、49、50、51、71、72、7
3、74、89、92、112、113 側壁貫通孔 6、29、30、52、53、54、75、76、7
7、78、90、95、114、115 接続導体 82、102、103、411、412 スリット(電
磁界結合阻止手段) 88、111 開放端 93 端子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−96849(JP,A) 特開 平7−297604(JP,A) 特開 平7−288404(JP,A) 特開 平7−254807(JP,A) 特開 平7−142908(JP,A) 特開 平7−94911(JP,A) 特開 平1−258501(JP,A) 特開 平1−173902(JP,A) 特表 平5−508067(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/205 H01P 7/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対となる端面をそれぞれ有する複数のブ
    ロック部からなる誘電体ブロックと、この誘電体ブロッ
    クの各ブロック部における対となる端面間にそれぞれ
    成された複数の貫通孔と、これらの貫通孔の内周面に
    れぞれ形成された両端開放状の複数の内導体と、前記誘
    電体ブロックの外周面に形成された外導体と、前記それ
    ぞれの内導体の両端間中央部と前記外導体とを結ぶ複数
    接続導体とから構成された誘電体フィルタであって、
    前記誘電体ブロックは、各ブロック部がその対となる端
    面間方向に互いにずれた形状とされたことを特徴とする
    誘電体フィルタ。
  2. 【請求項2】 対となる端面をそれぞれ有する複数のブ
    ロック部からなる誘電体ブロックと、この誘電体ブロッ
    クの各ブロック部における対となる端面間にそれぞれ形
    成された複数の貫通孔と、これらの貫通孔の内周面にそ
    れぞれ形成された両端開放状の複数の内導体と、前記誘
    電体ブロックの外周面に形成された外導体と、前記それ
    ぞれの内導体の両端間中央部と前記外導体とを結ぶ複数
    の接続導体とから構成された誘電体フィルタであって、
    前記誘電体ブロックは、直方体形状とされ、各ブロック
    部の間には一方の端面から両端面間中央部にかけて電磁
    界結合阻止手段が形成されたことを特徴とする誘電体フ
    ィルタ。
  3. 【請求項3】 対となる端面をそれぞれ有する第1のブ
    ロック部と第2のブロック部からなる誘電体ブロック
    と、この誘電体ブロックの第1のブロック部における対
    となる端面間に形成された貫通孔と、この貫通孔の内周
    に形成された両端開放状の内導体と、前記誘電体ブロ
    ックの外周面に形成された外導体と、前記内導体の両端
    間中央部と前記外導体とを結ぶ接続導体と、前記誘電体
    ブロックの第2のブロック部における対となる端面間に
    形成された貫通孔と、この貫通孔の内周面に形成された
    両端短絡状で両端間中央部に開放端を有する内導体とか
    ら構成された誘電体フィルタであって、前記誘電体ブロ
    ックは、直方体形状とされ、各ブロック部の間には一方
    の端面から両端面間中央部にかけて電磁界結合阻止手段
    が形成されたことを特徴とする誘電体フィルタ。
  4. 【請求項4】 対となる端面をそれぞれ有する第1のブ
    ロック部と第2のブロック部からなる誘電体ブロック
    と、この誘電体ブロックの第1のブロック部における対
    となる端面間に形成された貫通孔と、この貫通孔の内周
    に形成された両端開放状の内導体と、前記誘電体ブロ
    ックの外周面に形成された外導体と、前記内導体の両端
    間中央部と前記外導体とを結ぶ接続導体と、前記誘電体
    ブロックの第2のブロック部における対となる端面間に
    形成された貫通孔と、この貫通孔の内周面に形成された
    両端短絡状で両端間中央部に開放端を有する内導体と
    ら構成された誘電体フィルタであって、前記誘電体ブロ
    ックは、各ブロック部がその対となる端面間方向に互い
    にずれた形状とされたことを特徴とする誘電体フィル
    タ。
  5. 【請求項5】 前記接続導体は、前記両端開放状の内導
    体が形成された貫通孔の両端間中央部内周面と前記誘電
    体ブロックの外周面との間に形成された側壁貫通孔内に
    形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の誘電体フィルタ。
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