JP4111347B2 - 誘電体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、誘電体共振器、これより構成される誘電体フィルタまたはデュプレクサ等の誘電体装置に関する。
誘電体装置は、準マイクロ波帯、マイクロ波帯、ミリ波帯またはサブミリ波帯等の高周波領域において用いられる。より具体的な適用例としては、衛星通信機器、移動体通信機器、無線通信機器、高周波通信機器またはこれらの通信機器のための基地局等を挙げることができる。この種の誘電体装置では、小型化が要求されている。
特許文献1に開示された誘電体装置では、共振部は、誘電体基体に設けられた第1、第2の孔から構成される。第1の孔は、誘電体基体の一面に開口し、上記一面からその対向する外面の方向に向かう。第2の孔は、一端が上記一面と対向していない外面に開口する。第2の孔の他端には、第1の孔がT字状に交差する。
このようなT字型孔構造の場合、λ/2またはλ/4に対応する物理的な長さは、第1の孔の長さと、第2の孔の長さとの和になる。従って、孔を直線状に設ける場合と異なり、第1の孔又は第2の孔の何れか一方を短くし、その分を、他の孔の長さによって補い、所定の物理的長さを確保できる。このため、誘電体基体の長さを短縮し、小型化を達成することができる。
特許第3329450号公報
T字型孔構造によれば、誘電体基体の長さが短縮され、小型化が達成されるが、更に小型化を図りたい。更なる小型化のためには、T字型孔構造に、共振周波数を下げる構造を追加したい。但し、共振周波数を下げる構造を追加することで、製造の容易性を損なうことがあってはならない。
本発明の課題は、製造の容易性を確保しながら共振周波数を下げることにより、小型化を図り得る誘電体装置を提供することである。
<第1の態様>
上述した課題を解決するため、本発明に係る誘電体装置は、誘電体基体と、少なくとも一つの共振部と、端子とを含む。
前記誘電体基体は、一定方向に相対する第1、第2の面と、前記一定方向に垂直な方向に相対する第3、第4の面を有する形状であり、少なくとも前記第2〜第4の面に外導体膜を備える。
前記共振部は、第1の孔と、第2の孔とを含む。前記第1の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第1の面に開口し、前記第1の面から前記第2の面の方向に向かい、内部に第1の内導体を備える。
前記第2の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第3の面に開口し、前記第3の面から前記第4の面の方向に向かい、他端が前記第1の孔に連なり、内部に第2の内導体を備えており、前記第2の内導体は、一端が前記第3の面において前記外導体膜に連なり、他端が前記誘電体基体の内部で前記第1の内導体に連なる。
前記第1の孔は、他端部が、前記第2の孔との連接部から前記第2の面の方向に突出する。前記端子は、前記第2の面においてギャップにより前記外導体膜から隔てて備えられ、前記誘電体基体を介して、前記第1の孔の前記他端部に備えられた前記第1の内導体と向かい合う。
前記第1の孔は、前記第3の面から前記第4の面に向かう方向でみて前記第2の孔との連接部に相対する位置に、凹部を有しており、前記凹部に備えられた前記第1の内導体が、前記誘電体基体を介して、前記第4の面に備えられた前記外導体膜と向かい合う。
上述した本発明に係る誘電体装置において、誘電体基体は、一定方向に相対する第1、第2の面と、その一定方向に垂直な方向に相対する第3、第4の面を有する。共振部は、第1の孔と、第2の孔とを含み、第1の孔は、一端が第1の面に開口し、第1の面から第2の面の方向に向かう。第2の孔は、一端が第3の面に開口し、第3の面から第4の面の方向に向かい、他端が第1の孔に連なる。従って、第2の孔の開口端とは反対側の他端に、第1の孔を交差させた孔構造となり、孔を直線状に設ける場合と異なって、第1の孔又は第2の孔の何れか一方を短くし、その分を、他の孔の長さによって補い、所定の物理的長さを確保できる。このため、誘電体基体の長さを短縮し、小型化を達成することができる。
更に、本発明の特徴的構成として、第1の孔は、誘電体基体の第3の面から第4の面に向かう方向でみて第2の孔との連接部に相対する位置に、凹部を有している。更に、凹部に備えられた第1の内導体が、誘電体基体を介して、第4の面に備えられた外導体膜と向かい合うから、凹部に備えられた第1の内導体と、第4の面に備えられた外導体膜との間には静電容量が発生する。従って、本発明に係る誘電体装置は、このような凹部を持たない誘電体装置との対比において、誘電体基体の寸法を同じとしたまま、より低い共振周波数に合わせ込むことができる。換言すれば、所望の共振周波数を得るにあたり、誘電体基体の小型化が達成されることになる。
しかも、上記凹部は、誘電体基体の第3の面から第4の面に向かう方向でみて第2の孔との連接部に相対する位置に在るから、その形成にあたっては、凹部と第2の孔とを同時に形成する孔型を採用することができる。例えば、誘電体基体の外形を形成するための外枠、第1の孔を形成するための第1の孔型、及び、第2の孔と凹部とを形成するための第2の孔型だけで、かかる構造の誘電体基体を製造することができる。従って、製造の容易性を確保することができる。
凹部は、第2の孔の内径と同じ内径を有していてもよく、または、第2の孔の内径よりも小さい内径を有していてもよい。何れの場合でも、凹部と第2の孔とを同時に形成する孔型を採用することができ、製造の容易性を確保することができる。
本発明に係る装置は、共振器、発振器、誘電体フィルタまたはDuplexer(デュプレクサ、アンテナ共用器とも称される)を広くカバーする装置として用いることができる。この内、共振器として用いる場合は、一つの共振部で済むことがある。誘電体フィルタまたはデュプレクサに用いる場合は、共振部は複数である。具体的な実施形態を挙げて説明すると、次の通りである。
一つの実施形態では、第1の内導体は、一端が第1の面においてギャップにより外導体膜から隔てられる。かかる構造によれば、共振部は、λ/4共振器として動作することになる。
もう一つの実施形態では、第1の内導体は、一端が第1の面において外導体膜に連なる。かかる構造によれば、共振部は、λ/2共振器として動作することになる。
更にもう一つの実施形態では、共振部は複数であり、共振部のそれぞれは、誘電体基体を介して、互いに電気的に結合されている。かかる構造によれば、誘電体フィルタまたはデュプレクサとして用いることができる。
好ましくは、共振部の少なくとも一つについて、第2の孔は、大径部と、小径部とを含んでおり、大径部は、一端が第3の面に開口し、小径部は、一端が大径部の他端に連なり、他端が第1の孔に連なる。かかる構造の場合、小径部によって、第1、第2の孔の連接部で優れた誘電体成形性を確保しながら、大径部によって、隣り合う共振部間の段間容量結合を増大させ、誘電体フィルタまたはデュプレクサの広帯域化を図ることができる。
誘電体フィルタとして用いる場合は、第1の端子と、第2の端子とが備えられ、これらは、入出力端子として用いられる。第1の端子は、共振部の一方に備えられた第1の孔と、誘電体基体を介して対向する位置に設けることができる。第2の端子は、もう一つの共振部に備えられた第1の孔と、誘電体基体を介して対向する位置に設けられる。これらの第1及び第2の端子の何れも、外導体膜から絶縁される。
デュプレクサに用いる場合は、少なくとも3つの共振部、及び、第1乃至第3の端子が備えられる。第1乃至第3の端子は、異なる共振部のそれぞれに付設され、アンテナ接続端子、受信側端子、及び、送信側端子として用いられる。
<第2の態様>
本発明に係る誘電体装置は、誘電体基体と、少なくとも一つの共振部とを含む。
前記誘電体基体は、一定方向に相対する第1、第2の面と、前記一定方向に垂直な方向に相対する第3、第4の面を有する形状であり、少なくとも前記第2〜第4の面に外導体膜を備える。
前記共振部は、第1の孔と、第2の孔とを含む。前記第1の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第1の面に開口し、前記第1の面から前記第2の面の方向に向かい、内部に第1の内導体を備え、前記第1の内導体は、一端が前記第1の面においてギャップにより前記外導体膜から隔てられる。
前記第2の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第3の面に開口し、前記第3の面から前記第4の面の方向に向かい、他端が前記第1の孔に連なり、内部に第2の内導体を備えており、前記第2の内導体は、一端が前記第3の面において前記外導体膜に連なり、他端が前記誘電体基体の内部で前記第1の内導体に連なる。
前記第1の孔は、他端部が、前記第2の孔との連接部から前記第2の面の方向に突出する。更に、前記第1の孔は、前記第3の面から前記第4の面に向かう方向でみて前記第2の孔との連接部に相対する位置に、凹部を有しており、前記凹部に備えられた前記第1の内導体が、前記誘電体基体を介して、前記第4の面に備えられた前記外導体膜と向かい合う。
第2の態様に係る誘電体装置によっても、上述した第1の態様に係る誘電体装置と同様な作用及び効果が得られる。
以上述べたように、本発明によれば、製造の容易性を確保しながら共振周波数を下げることにより、小型化を図り得る誘電体装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明を行う。各実施形態は、第1、第2の態様の両者を含み得るものとする。
図1は本発明に係る誘電体共振器の一実施形態を示す斜視図、図2は図1に示した誘電体共振器を背面側から見た斜視図、図3は図1の3−3線に沿った断面図、図4は図3の4−4線に沿った断面図である。図示された誘電体共振器は、誘電体基体1と、1つの共振部Q1とを含んでいる。
誘電体基体1は、長さ方向X、幅方向Y及び厚さ方向Zで定義される形状であり、具体的には、厚さ方向Zに相対する第1、第2の面21、22、長さ方向Xに相対する第3、第4の面23、24、及び、幅方向Yに相対する第5、第6の面25、26を有する略六面体形状であり、周知の誘電体セラミックスを用いて構成される。誘電体基体1は、第1の面21を除いて、第2〜第6の面22〜26の大部分が外導体膜3によって覆われている。外導体膜3は、一般に、銅または銀等を主成分とし、焼き付け、メッキ等の手段によって形成される。
共振部Q1は、第1の孔41と、第2の孔51とを含む。第1の孔41は、誘電体基体1に設けられ、一端が第1の面21に開口し、第1の面21からその対向面である第2の面22の方向に向かう。
第1の孔41は、内部に第1の内導体61を備える。第1の内導体61は、外導体膜3と同様の材料及び手段によって、電極膜として形成される。これとは異なって、第1の内導体61は第1の孔41の一部または全体を埋めるように充填されていてもよい。図示実施形態では、第1の内部導体61は、第1の面21において、ギャップg11により、外導体膜3から隔てられているが、これと異なり、第1の内部導体61は、第1の面21において、外導体膜3に連なっていてもよい。
第2の孔51も、誘電体基体1に設けられる。第2の孔51は、一端が第3の面23に開口し、第3の面23からその対向面である第4の面24の方向に向かう。第2の孔51の他端は、誘電体基体1の内部で第1の孔41に連なる。
第2の孔51は、内部に第2の内導体81を備える。第2の内導体81は、第3の面23に開口する一端が外導体膜3に連続し、他端が誘電体基体1の内部で第1の内導体61に連続する。第2の内導体81は、第1の内導体61と同様の材料及び手段によって形成される。第2の内導体81は、第2の孔51の一部または全体を埋めるように、充填されていてもよい。
第2の孔51は、内径D2の実質的な円形状である。第1の孔41は、図1で見て、幅方向Yの内径D11が、長さ方向Xの内径D12よりも大きい略長方形状の孔形を有する。幅方向Yの内径D11は第2の孔51の内径D2よりも大きい。従って、第2の孔51の他端は、第1の孔41の横幅内で、第1の孔41に連なることになる。第1の孔41は、隅部が円弧状であることが好ましい。この図の場合、D11>D12で示しているが、D11<D12にすることも可能である。
更に、第2の孔51が開口している第3の面23と、第1の孔41との距離d0が、第2の孔51に対向している第4の面24と第1の孔41との距離d1よりも長い(図3参照)。即ち、d0>d1である。
第1の孔41の内面に備えられた第1の内導体61と、第2の面22、第4〜第6の面24〜26に設けられた外導体膜3との間には、厚みd1〜d4の誘電体層71〜74が存在する(図3、図4参照)。
第1の孔41は、他端部93が、第2の孔51との連接部91から第2の面22の方向に、距離Z6だけ突出している(図3参照)。第1の孔41の他端部93も、幅方向Yの内径D11及び長さ方向Xの内径D12を有する略長方形状の孔形となっている(図3、図4参照)。
第2の面22には、外導体膜3から絶縁ギャップg21を隔てて、第1の端子11が備えられている。第1の端子11は、厚さd2の誘電体層72を介して、第1の孔41の他端部93に備えられた第1の内導体61と向かい合う。詳しくは、第1の端子11は、誘電体層72を介して、第1の内導体61と静電容量C06によって結合する。図示では、第1の端子11は、第2の面22内に形成されているが、これと異なり、第2の面22及び第4の面24に跨って形成されていてもよい。
更に、第1の孔41は、凹部95を有している(図3、図4参照)。凹部95は、第2の孔51が延びる方向、即ち、第3の面23から第4の面24に向かう方向でみて第2の孔51との連接部91に相対する位置に設けられる。凹部95は、第4の面24の方向に、深さX8だけ窪んだ形状である。第3の面23から第4の面24に向かう方向に垂直な平面でみると、凹部95は、第2の孔51が占める領域内に形成されている。凹部95は、第2の孔51と同じ孔形となっている。具体的には、凹部95は、実質的な円形状となっており、その内径D8が、第2の孔51の内径D2と同一の値に設定されている。
更に、凹部95に備えられた第1の内導体61が、厚さd8の誘電体層71を介して、第4の面に備えられた外導体膜3と向かい合う。詳しくは、凹部95に備えられた第1の内導体61は、誘電体層71を介して、外導体膜3と静電容量C08によって結合する。
図3を参照して説明したように、共振部Q1は、第1の孔41と、第2の孔51とを含み、第1の孔41は、一端が第1の面21に開口し、第1の面21から第2の面22の方向に向かう。第2の孔51は、一端が第3の面23に開口し、第3の面23から第4の面24の方向に向かい、他端が第1の孔41に連なる。従って、第2の孔51の開口端とは反対側の他端に、第1の孔41を交差させた孔構造となり、孔を直線状に設ける場合と異なって、第1の孔41又は第2の孔51の何れか一方を短くし、その分を、他の孔の長さによって補い、所定の物理的長さを確保できる。このため、誘電体基体の長さを短縮し、小型化及び低背化を達成することができる。
更に、本発明の特徴的構成として、第1の孔41は、第3の面23から第4の面24に向かう方向でみて第2の孔51との連接部91に相対する位置に、凹部95を有している。更に、凹部95に備えられた第1の内導体61が、厚さd8の誘電体層71を介して、第4の面24に備えられた外導体膜3と向かい合うから、凹部95に備えられた第1の内導体61と、第4の面24に備えられた外導体膜3との間には静電容量C08が発生する。
従って、本発明に係る誘電体共振器は、このような凹部を持たない誘電体共振器との対比において、誘電体基体1の寸法を同じとしたまま、より低い共振周波数に合わせ込むことができる。換言すれば、所望の共振周波数を得るにあたり、誘電体基体1の小型化が達成されることになる。
しかも、凹部95は、誘電体基体1の第3の面23から第4の面24に向かう方向でみて第2の孔51との連接部91に相対する位置に在るから、その形成にあたっては、凹部95と第2の孔51とを同時に形成する孔型を採用することができる。例えば、誘電体基体1の外形を形成するための外枠、第1の孔41を形成するための第1の孔型、及び、第2の孔51と凹部95とを形成するための第2の孔型だけで、かかる構造の誘電体基体1を製造することができる。より具体的には、第1、第2の孔型を組み合わせた状態で誘電体基体1の成形を行い、その後、誘電体基体1から第1、第2の孔型を抜き出す。従って、製造の容易性を確保することができる。
次に、実験データを挙げて説明する。
図1〜図4に示した誘電体共振器において、誘電体基体1は、比誘電率εr=36.8の誘電体材料を用い、略直方体の形状とした。誘電体基体1の寸法は、第3の面23で見た平面積が(3.3mm×1.65mm)、長さL1は4.15mmとした。第2の孔51の内径D2は0.5mmとした。第1の孔41の長さ方向Xの内径D12は0.5mmとし、第1の孔41と第3の面23との距離d0は3.15mmとした。更に、第2の孔51との連接部91からの突出距離Z6は0.5mmとした。更に、凹部95の内径D8は第2の孔51の内径D2と同一の値、すなわち、0.5mmとした。
上記構成において、凹部95の深さX8を0mm、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mmとしたサンプル1〜5を準備した。サンプル1において凹部の深さが0mmとは、凹部を持たないことを意味する。
図5は、サンプル1〜5の周波数減衰特性を示すデータである。図において、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸に減衰量(dB)をとってあり、サンプル1〜5の特性を、それぞれ、曲線U1〜U5として示す。図5のデータから理解されるように、凹部を持つサンプル2〜5は、凹部を持たないサンプル1との対比において、誘電体基体の寸法を同じとしたまま、より低い共振周波数に合わせ込むことができる。例えば、サンプル1の共振周波数f1は2,315MHz、サンプル5の共振周波数f5は1,952MHzであり、サンプル5は、サンプル1の共振周波数f1よりも△fだけ低い共振周波数f5にシフトされている。
また、図5のデータから理解されるように、凹部95の深さX8を増大させるにつれて、より低い共振周波数を得ることができる。
図6は、本発明に係る誘電体共振器の別の実施形態を示す断面図である。図示において図1〜図4に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
図1〜図4に示した実施形態との対比において、本実施形態では、凹部95の内径D8が、第2の孔51の内径D2よりも小さい構成となっているが、このような構成の場合でも、凹部と第2の孔とを同時に形成する孔型を採用することができ、製造の容易性を確保することができる。
図7は本発明に係る誘電体フィルタの一実施形態を示す斜視図、図8は図7に示した誘電体フィルタを背面側から見た斜視図、図9は図7の9−9線に沿った断面図、図10は図7の10−10線に沿った断面図である。図示において先の図面に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。
図示の誘電体フィルタは、誘電体基体1と、2つの共振部Q1、Q2とを含んでいる。共振部Q1、Q2のそれぞれは、誘電体基体1を共用して一体化されている。
共振部Q1は、第1の孔41と、第2の孔51とを含む。共振部Q2は、第1の孔42と、第2の孔52とを含む。共振部Q1、Q2の第1の孔41、42及び第2の孔51、52については、図1〜図6に図示され、かつ、説明された何れの構造も採用することができる。
例えば、共振部Q1の第1の孔41及び第2の孔51について説明すると、第1の孔41は、一端が第1の面21に開口し、第1の面21からその対向面である第2の面22の方向に向かう。第1の孔41は、内部に第1の内導体61を備える。第1の内部導体61は、第1の面21において、ギャップg11により、外導体膜3から隔てられる(図7、図9参照)。
第2の孔51は、一端が第3の面23に開口し、第3の面23からその対向面である第4の面24の方向に向かう。第2の孔51の他端は、誘電体基体1の内部で第1の孔41に連なる。第2の孔51は、内部に第2の内導体81を備える。第2の内導体81は、第3の面23に開口する一端が外導体膜3に連続し、他端が誘電体基体1の内部で第1の内導体61に連続する(図7、図9参照)。
図示実施形態では、共振部Q1、Q2の第1の孔41、42の両者に、図3または図6に示された凹部構造が備えられているが、かかる構成に限定されることはない。例えば、第1の孔41、42の一方のみが凹部構造を備え、他方は凹部構造を持たない構成でもよい。
更に、本実施形態の追加的構成として、第2の孔51は、大径部511と、小径部512とを含む。大径部511は、一端が第3の面23に開口し、第3の面23から第4の面24の方向に向かう。大径部511は、実質的な円形状であり、内径D21を有する。
小径部512は、一端が大径部511の他端に連なり、第3の面23から第4の面24の方向に向かう。小径部512の他端は、第1の孔41に連なる。小径部512は、実質的な円形状であり、大径部511の内径D21よりも小さな内径D26を有する。一例を挙げると、大径部511の内径D21及び小径部512の内径D26は、それぞれ、0.5mm、0.3mmである。
大径部511及び小径部512は、第3の面23から第4の面24に向かう方向でみて、大径部511の長さL3が小径部512の長さL5よりも大きくなるように設定されている。更に、大径部511及び小径部512は、孔中心が一致する位置にある。
共振部Q1の第2の孔51と同様に、共振部Q2の第2の孔52も、大径部521と、小径部522とを含む(図10参照)。大径部521は、一端が第3の面23に開口し、第3の面23から第4の面24の方向に向かう。大径部521は、実質的な円形状であり、内径D22を有する。
小径部522は、一端が大径部521の他端に連なり、第3の面23から第4の面24の方向に向かう。小径部522の他端は、第1の孔42に連なる。小径部522は、実質的な円形状であり、大径部521の内径D22よりも小さな内径D27を有する。一例を挙げると、大径部521の内径D22及び小径部522の内径D27は、それぞれ、0.5mm、0.3mmである。
大径部521及び小径部522は、第3の面23から第4の面24に向かう方向でみて、大径部521の長さが小径部522の長さよりも大きくなるように設定されている。更に、大径部521及び小径部522は、孔中心が一致する位置にある。共振部Q1、Q2の更に詳しい態様は、図1〜図4を参照して説明した通りであるので、ここでは、重複説明は省略する。
図7〜図10に示した誘電体フィルタにおいて、共振部Q2は、共振部Q1と同じ構造であるから、その作用、利点については、共振部Q1に関する説明を、共振部Q2についても採用できる。誘電体フィルタ全体としての作用は、更に、共振部Q1と共振部Q2との間の結合を考慮すればよい。
図10を参照して説明したように、共振部Q1の第2の孔51は、大径部511と、小径部512とを含んでおり、大径部511は、一端が第3の面23に開口し、小径部512は、一端が大径部511の他端に連なり、他端が第1の孔41に連なる。かかる構造の場合、小径部512によって、第1、第2の孔41、51の連接部で優れた誘電体成形性を確保できると同時に、大径部511によって、内導体81、82の間に形成される容量C04を増大させ、これにより、隣り合う共振部Q1、Q2間の誘導性結合を増大させ、誘電体フィルタの広帯域化を図ることができる。
同様に、共振部Q2の第2の孔52も、大径部521と、小径部522とを含んでおり、大径部521は、一端が第3の面23に開口し、小径部522は、一端が大径部521の他端に連なり、他端が第1の孔42に連なる。かかる構造の場合、小径部522によって、第1、第2の孔42、52の連接部でも優れた誘電体成形性を確保できると同時に、大径部521によって、内導体81、82の間に形成される容量C04を更に増大させることができる。
更に、図8を参照すると、誘電体基体1の第2の面22には、入出力端子となる第1の端子11及び第2の端子12が備えられている。第1の端子11は、第1の孔41と、厚さd21の誘電体層72を介して対向する位置に設けられ、外導体膜3から絶縁ギャップg21によって電気的に絶縁されている(図9参照)。
同様に、第2の端子12は、第1の孔42と、誘電体層を介して対向する位置に設けられ、外導体膜3から絶縁ギャップg22によって電気的に絶縁されている。
第1及び第2の端子11、12と、第1の孔41、42の内導体61、62との間には、その間の誘電体層の厚さ、その誘電率及び面積によって定まる結合容量が発生する。図示では、第1の端子11は、第2の面22内に形成されているが、これと異なり、第2の面22及び第4の面24に、または、第2の面22及び第5の面25に跨って形成されていてもよい。また、図示では、第2の端子12は、第2の面22内に形成されているが、これと異なり、第2の面22及び第4の面24に、または、第2の面22及び第6の面26に跨って形成されていてもよい。また、絶縁ギャップg21、g22は一つのギャップとして連続させてもよい。
図11は本発明に係る誘電体フィルタの別の実施形態を示す斜視図である。図示において先の図面に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。図示の誘電体フィルタも、誘電体基体1と、2つの共振部Q1、Q2とを含んでいる。共振部Q1の第1、第2の孔41、51及び共振部Q2の第1、第2の孔42、52は、図1〜図10に図示され、かつ、説明された何れの構造も採用することができる。
図11に示した実施形態では、誘電体基体1の第3の面23に、ステップ状の凹部101が形成されている。凹部101の内部には、共振部Q1、Q2の第2の孔51、52が共通に含まれている。
図11の実施形態によれば、凹部101のディメンション選定により、共振部Q1と共振部Q2との間の結合特性及び各共振周波数を調整することができる。
図12は本発明に係る誘電体フィルタの更に別の実施形態を示す斜視図、図13は図12に示した誘電体フィルタを背面側から見た斜視図、図14は図12の14−14線に沿った断面図、図15は図14の15−15線に沿った断面図である。図示において先の図面に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。図示の誘電体フィルタは、誘電体基体1と、3つの共振部Q1〜Q3とを含んでいる。
共振部Q1、Q2、Q3のそれぞれは、誘電体基体1を共用して一体化されている。誘電体基体1は、第1の面21を除いて、外面の大部分が外導体膜3によって覆われている。
共振部Q1は第1の孔41と第2の孔51とを含む。共振部Q2は第1の孔42と第2の孔52とを含む。共振部Q3は第1の孔43と第2の孔53とを含む。共振部Q1、Q3の第1の孔41、43及び第2の孔51、53については、図1〜図11に図示され、かつ、説明された何れの構造も採用することができる。共振部Q2の第1の孔42と第2の孔52についても、第1の孔42に対応する位置に端子を持たない点を除き、図1〜図11に図示され、かつ、説明された何れの構造も採用することができる。図示実施形態の場合、共振部Q1〜Q3の第1の孔41〜43の全てに、図3または図6に示された凹部構造が備えられているが、かかる構成に限定されることはない。例えば、共振部Q1、Q3の第1の孔41、43のみが凹部構造を備え、共振部Q2の第1の孔42は凹部構造を持たない構成でもよい。また、必要に応じ、共振部Q1〜Q3の第2の孔51〜53の少なくとも一つに、図9及び図10に示した大径小径構造を適用してもよい。
図示実施形態において、共振部Q1、Q3の間に位置する共振部Q2は、長さ方向Xでみた第1の孔42の内径が共振部Q1、Q3よりも小さくなっており、共振部Q2における誘電体層71の厚みd12が共振部Q1、Q3における誘電体層71の厚みd11、d13よりも大きい(図12、図14参照)。更に、共振部Q2は、厚さ方向Zでみた第1の孔42の奥行きが共振部Q1、Q3よりも浅くなっており、共振部Q2における誘電体層75の厚みd22が、共振部Q1、Q3における誘電体層72、77の厚みd21、d23よりも大きい(図15参照)。
第1の端子11は、第2の面22において、共振部Q1の第1の孔41に対応する位置に、絶縁ギャップg21によって外導体膜3から電気絶縁された状態で配置されている。図示では、第1の端子11は、第2の面22内に形成されているが、これと異なり、第2の面22及び第4の面24に、または、第2の面22及び第5の面25に跨って形成されていてもよい。
第2の端子12は、第2の面22において、共振部Q3の第1の孔43と対応する位置に、絶縁ギャップg22によって外導体膜3から電気絶縁された状態で配置されている。図示では、第2の端子12は、第2の面22内に形成されているが、これと異なり、第2の面22及び第4の面24に、または、第2の面22及び第6の面26に跨って形成されていてもよい。
図16は本発明に係る誘電体フィルタの更に別の実施形態を示す斜視図である。図16に示した実施形態の基本的構造は、図12〜図15に示した実施形態と同様であるが、共振部Q1〜Q3を構成する第1の孔41〜43が縦長になっている点、第1の孔41〜43の相互間隔が、図12〜図15の場合よりも拡大されている点、及び、第1の孔41〜43と、外導体膜3との間の距離に相当する誘電体層の厚みd11、d12、d13が、図12〜図15の場合よりも縮小されている点で異なる。
本発明に係る誘電体装置は、誘電体共振器、誘電体フィルタまたはデュプレクサを広くカバーする装置として用いることができる。この内、誘電体共振器及び誘電体フィルタについては、これまで、図1〜図16を参照して詳細に説明した。紙面の都合上、これらについての説明は、以上に留めるが、より多くの共振部を備え得ること、及び、図示され、かつ、説明された各実施例の組み合わせが多数存在し得ること等は自明である。
次に、本発明に係る誘電体装置のもう一つの重要な適用例であるデュプレクサについて説明する。
図17は本発明に係るデュプレクサの一実施形態を示す斜視図、図18は図17に示したデュプレクサを背面側からみた斜視図である。図示において先の図面に現れた構成部分と同一性ある構成部分には、同一の参照符号を付し、重複説明をできるだけ省略する。図示されたデュプレクサは6つの共振部Q1〜Q6を有する。共振部Q1〜Q6のそれぞれは、誘電体基体1を共用して一体化されている。誘電体基体1は、第1の面21を除いて、外面の大部分が外導体膜3によって覆われている。
共振部Q1〜Q6の内、共振部Q1は、第1の孔41と第2の孔51との組み合わせ、共振部Q2は第1の孔42と第2の孔52との組み合わせ、共振部Q3は第1の孔43と第2の孔53との組み合わせを、それぞれ含む。共振部Q4は第1の孔44と第2の孔54との組み合わせ、共振部Q5は第1の孔45と第2の孔55との組み合わせ、共振部Q6は第1の孔46と第2の孔56との組み合わせを、それぞれ含む。
第1の孔(41〜46)と第2の孔(51〜56)の個別的構造、及び、相対関係の詳細は、図1〜図16を参照して説明した通りである。例えば、第1の孔41〜46の少なくとも一つに、図3または図6に示した凹部構造を適用することができる。また、第2の孔51〜56の少なくとも一つに、図9及び図10に示した大径小径構造を適用することができる。第1の孔(41〜46)は第1の内導体(61〜66)を有し、第2の孔(51〜56)は第2の内導体(81〜86)を有する。
デュプレクサは、アンテナ共用器として用いられるので、共振部Q1〜Q3、及び、共振部Q4〜Q6の何れか一方が送信用、他方が受信用となる。送信周波数と受信周波数は互いに異なるので、共振部Q1〜Q3の共振特性と、共振部Q4〜Q6の共振特性とは、互いに異ならせる。
送信側の共振部Q1〜Q3のうち、共振部Q1に含まれる第1の孔41には、第2の面22に設けられた第1の端子11が、誘電体基体1による誘電体層を介して、結合されている。
共振部Q4〜Q6のうち、共振部Q6に含まれる第1の孔46には、誘電体基体1の第2の面22に設けられた第3の端子13が、誘電体基体1による誘電体層を介して、結合されている。この場合の容量結合の詳細も、既に説明した通りである。
更に、中間の共振部Q3、Q4の第1の孔43、44に対しては、アンテナ接続用の第2の端子12が接続される。
第1乃至第3の端子11〜13は、第2の面22において、絶縁ギャップg21〜g23によって外導体膜3から電気絶縁された状態で、配置されている。第1乃至第3の端子11〜13は実装基板上に面付けするために用いることができる。
共振部Q1〜Q3は、第1の孔41〜43が縦長であり、共振部Q4〜Q6の第1の孔44〜46は横長である。共振部Q1〜Q3の第1の孔41〜43は、共振部Q4〜Q6の第1の孔44〜46よりも、導体膜3に対する距離が小さい。従って、共振部Q1〜Q3は、誘導性結合を示し、共振部Q4〜Q6は、容量性結合を示す。
図示は省略するが、デュプレクサについても、誘電体共振器または誘電体フィルタで例示した各種の構造(図1乃至図16参照)を適用することができることは勿論である。
本発明に係る誘電体共振器の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示した誘電体共振器を背面側から見た斜視図である。 図1の3−3線に沿った断面図である。 図3の4−4線に沿った断面図である。 サンプル1〜5の周波数減衰特性を示すデータである。 本発明に係る誘電体共振器の別の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る誘電体フィルタの一実施形態を示す斜視図である。 図7に示した誘電体フィルタを背面側から見た斜視図である。 図7の9−9線に沿った断面図である。 図7の10−10線に沿った断面図である。 本発明に係る誘電体フィルタの別の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る誘電体フィルタの更に別の実施形態を示す斜視図である。 図12に示した誘電体フィルタを背面側から見た斜視図である。 図12の14−14線に沿った断面図である。 図14の15−15線に沿った断面図である。 本発明に係る誘電体フィルタの更に別の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るデュプレクサの一実施形態を示す斜視図である。 図17に示したデュプレクサを背面側からみた斜視図である。
符号の説明
1 誘電体基体
21〜24 第1〜第4の面
3 外導体膜
Q1 共振部
41 第1の孔
51 第2の孔

Claims (13)

  1. 誘電体基体と、少なくとも一つの共振部と、端子とを含む誘電体装置であって、
    前記誘電体基体は、一定方向に相対する第1、第2の面と、前記一定方向に垂直な方向に相対する第3、第4の面を有する形状であり、少なくとも前記第2〜第4の面に外導体膜を備え、
    前記共振部は、第1の孔と、第2の孔とを含み、
    前記第1の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第1の面に開口し、前記第1の面から前記第2の面の方向に向かい、内部に第1の内導体を備え、
    前記第2の孔は、前記誘電体基体に設けられ、一端が前記第3の面に開口し、前記第3の面から前記第4の面の方向に向かい、他端が前記第1の孔に連なり、内部に第2の内導体を備えており、前記第2の内導体は、一端が前記第3の面において前記外導体膜に連なり、他端が前記誘電体基体の内部で前記第1の内導体に連なり、
    前記第1の孔は、他端部が、前記第2の孔との連接部から前記第2の面の方向に突出し、
    前記端子は、前記第2の面においてギャップにより前記外導体膜から隔てて備えられ、前記誘電体基体を介して、前記第1の孔の前記他端部に備えられた前記第1の内導体と向かい合い、
    前記第1の孔は、前記第3の面から前記第4の面に向かう方向でみて前記第2の孔との連接部に相対する位置に、凹部を有しており、前記凹部に備えられた前記第1の内導体が、前記誘電体基体を介して、前記第4の面に備えられた前記外導体膜と向かい合う、
    誘電体装置。
  2. 請求項1に記載された誘電体装置であって、
    前記第1の内導体は、一端が前記第1の面においてギャップにより前記外導体膜から隔てられる、
    誘電体装置。
  3. 請求項1に記載された誘電体装置であって、
    前記第1の内導体は、一端が前記第1の面において前記外導体膜に連なる、
    誘電体装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載された誘電体装置であって、
    前記凹部は、前記第2の孔の内径と同じ内径を有する、
    誘電体装置。
  5. 請求項1乃至3の何れかに記載された誘電体装置であって、
    前記凹部は、前記第2の孔の内径よりも小さい内径を有する、
    誘電体装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載された誘電体装置であって、
    前記共振部は複数であり、前記共振部のそれぞれは、前記誘電体基体を介して、互いに電気的に結合されている、
    誘電体装置。
  7. 請求項6に記載された誘電体装置であって、
    前記共振部の少なくとも一つについて、前記第2の孔は、大径部と、小径部とを含んでおり、前記大径部は、一端が前記第3の面に開口し、前記小径部は、一端が前記大径部の他端に連なり、他端が前記第1の孔に連なる、
    誘電体装置。
  8. 請求項7に記載された誘電体装置であって、
    前記第3の面から前記第4の面に向かう方向でみて、前記大径部の長さは、前記小径部の長さよりも大きい、
    誘電体装置。
  9. 請求項6乃至8の何れかに記載された誘電体装置であって、第1の端子と、第2の端子とを含んでおり、
    前記第1の端子は、前記誘電体基体に備えられ、前記共振部の少なくとも一つに備えられた前記第1の内導体と電気的に結合しており、
    前記第2の端子は、前記誘電体基体に備えられ、前記共振部の他の少なくとも一つに備えられた前記第1の内導体と電気的に結合している、
    誘電体装置。
  10. 請求項6に記載された誘電体装置であって、
    前記複数の共振部は、凹部(101)を含んでおり、前記凹部(101)は、前記第3の面にステップ状に落ち込むように形成され、その内部底面に複数の前記第2の孔が開口している
    誘電体装置。
  11. 請求項6に記載された誘電体装置であって、誘電体フィルタである誘電体装置。
  12. 請求項6に記載された誘電体装置であって、デュプレクサである誘電体装置。
  13. 請求項12に記載された誘電体装置であって、3つ以上の共振部と、第1乃至第3の端子とを含んでおり、
    前記第1の端子は、前記共振部の少なくとも一つに電気的に結合し、
    前記第2の端子は、前記共振部の他の少なくとも一つに電気的に結合し、
    前記第3の端子は、前記共振部の残りの少なくとも一つに電気的に結合されている、
    誘電体装置。
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