JP3022173B2 - インクジェット用記録紙 - Google Patents

インクジェット用記録紙

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JP3022173B2
JP3022173B2 JP6149538A JP14953894A JP3022173B2 JP 3022173 B2 JP3022173 B2 JP 3022173B2 JP 6149538 A JP6149538 A JP 6149538A JP 14953894 A JP14953894 A JP 14953894A JP 3022173 B2 JP3022173 B2 JP 3022173B2
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット用記録
紙に関し、特に、水性インクを用いるカラーインクジェ
ット記録に適した記録紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット用記録紙は、従来から混
色にじみを改善する提案は多くあり、例えば、基紙上に
多孔質の顔料を多く塗工してインクの吸収性を高めるこ
とが提案された(特公昭58−72495号公報、特公
昭59−35977号公報参照)が、塗工量を多くする
と記録紙は強度が低下し、折り曲げたり摩擦により粉落
ちが生じ、その粉が用紙の走行ロールに付着して走行不
良を来したり、ヘッドに目詰まりを生ずるとともに、記
録紙のコストを高くする要因となる。
【0003】他方、塗工量を少なくし、繊維状物質をイ
ンク受容層の表面近傍に存在させ、塗工層表面の粗さ指
数を10ml/m2 以上とし、塗工層表面のベック平滑
度を20秒以下にした記録紙が提案され(特開平2−1
17880号公報参照)、また、塗工量を少なくし、塗
工層表面の粗さ指数を10ml/m2 以上とし、かつ、
プリストー法による濡れ時間を10msec以上にし、
記録面の近傍に繊維状物質を存在させた記録紙をインク
ジェット記録方法に適用することが提案された(特開平
2−117880号公報参照)が、これらの記録紙は塗
工層表面を粗くしているため、その粗面の凹部にインク
が流れ込み、混色にじみが発生し易い。また、繊維状物
質がインク受容層の表面近傍に存在するため、インクの
浸透性が基材の影響を受け易くなるため、基紙にインク
浸透性のムラがあると、特に、ベタ印字部や中間調(ハ
ーフトーン)印字部において、濃度が不均一になり濃度
ムラを発生させるという問題がある。
【0004】また、塗工量を少なくし、記録紙の初期転
移量(プリストー法による記録紙とインクの接触時間1
0msecでのインク吸収容量)が最大記録密度(プリ
ンターの最大インク付与量)以上で、顔料と基紙の繊維
状物質が混在する表層を有する記録紙をインクジェット
記録方法に適用することが提案された(特開平2−16
078号公報参照)が、記録紙の初期転移量を規定す
る、プリストー法による記録紙とインクの接触時間10
msecとは、記録紙表面におけるインクの濡れ時間領
域に相当し、この濡れ時間は記録紙表面の粗さ状態に大
きく影響される。したがって、その接触時間10mse
cにおける初期転移量を最大記録密度時のインク吐出量
より多くするためには、記録紙表面の粗さを大きくせざ
るを得ず、その結果、この記録紙においても、インクが
その粗面の凹部に流れ込んで混色にじみを発生し、これ
を防止することはできない。また、この記録紙は、顔料
と基紙の繊維状物質が混在する表層を有するため、上記
と同じ理由で濃度ムラが発生し易いという問題がある。
【0005】一方、記録紙を主に木材パルプで構成し、
ステキヒトサイズ度40s以下、透気度50s以下及び
ベック平滑度30s以下の範囲の記録紙(特開昭62─
162584号公報参照)や、記録紙を主に木材パルプ
で構成し、透気度/坪量の値が0.4〜2.5の範囲の
記録紙(特開昭63─1582号公報参照)が提案され
たが、これらの記録紙は、基紙上に多孔質の顔料を存在
させない、いわゆる普通紙タイプの記録紙であるため、
発色性に欠け、また、インクの浸透性が基紙の影響を受
け易くなるため、基材にインク浸透性のムラがあると、
特にベタ印字部や中間調(ハーフトーン)印字部におい
てその濃度が不均一になる濃度ムラが発生し易いという
問題がある。
【0006】他方、濃度ムラを改善する方法としては次
の方法が提案されている。即ち、坪量が50〜90g/
2 で、ステキヒトサイズ度が5〜100秒の基紙に塗
工層を設けた記録紙を使用し、インクの吸収性を高める
ために、水分含有量を10〜90重量%に調整した水性
インクを使用して印字を行うインクジェット記録方法
(特開昭61─68286号公報参照)、上記の記録紙
を使用し、インクの吸収性を高めるために、粘度が25
cp以下のインクを使用して印字を行うインクジェット
記録方法(特開昭61─68287号公報参照)、上記
の記録紙を使用し、ドットの拡がりを特定するために、
インクの表面張力が記録紙の表面張力に近い20〜60
dyn/cm(20℃)のインクを使用して印字を行う
インクジェット記録方法(特開昭61─68288号公
報参照)が提案されている。これらの方法は特定の記録
紙と特定のインクの組み合わせに特徴があるが、基紙の
坪量とステキヒトサイズ度についてのみ特定した記録紙
では、濃度ムラを大幅に改善することはできない。
【0007】また、インクの吸収性を高め、かつドット
形状を良くするために、記録面の表面形状のパワースペ
クトルにおけるピーク波長を特定した、塗工層を有しな
い基紙のみの構造からなる記録紙が提案された(特開昭
62─216785号公報参照)が、この記録紙は塗工
層を有していないため、インクの吸収性が劣る上に、印
字部の発色性や解像性に欠け、しかも、インクが基紙に
直接吸収されることになるため、繊維に沿ってインク浸
透現像が発生し、混色にじみの発生やドット形状が悪く
なり、その結果、濃度ムラを十分に改善することができ
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記の欠点を解消し、塗工量の少ない記録紙の混色にじみ
と濃度ムラを改善し、高画質で塗工層強度に優れたイン
クジェット用記録紙を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、基紙の見
かけ密度、透気度、地合指数に着目し、特に4〜10g
/m2 の範囲で塗工された、塗工量の少ない記録紙の混
色にじみと濃度ムラを改善し、高画質で塗工層強度に優
れたインクジェット用記録紙の発明を完成した。本発明
の構成は、以下のとおりである。
【0010】(1) JISP8118による見かけ密
度(以下、単に見かけ密度という)が0.80〜0.9
0g/cm、JISP8117による透気度(以下、
単に透気度という)が5〜15秒で、かつ、地合指標値
が20以上の基紙の少なくとも片面に、BET比表面積
300/g以上の白色顔料と水性接着剤を主成分
とする固形分量4〜10g/mの塗工層を設けたこと
を特徴とするインクジェット用記録紙。
【0011】(2) 見かけ密度が0.80〜0.90g/
cm3 、透気度が5〜15秒で、かつ、地合指標値が2
0以上の基紙の少なくとも片面に、白色顔料と水性接着
剤を主成分とする固形分量4〜10g/m2 の塗工層を
設け、前記白色顔料はBET比表面積(以下、単に比表
面積という)が100m2 /g以上で250m2 /g未
満の白色顔料を全白色顔料の10重量%以上で50重量
%未満含有し、比表面積250m2 /g以上の白色顔料
を全白色顔料の50重量%以上90重量%未満含有して
いることを特徴とするインクジェット用記録紙。
【0012】(3) 前記白色顔料は塗料中に50〜85重
量%配合されていることを特徴とする上記(1) 又は(2)
記載のインクジェット用記録紙。 (4) 前記基紙のJISP8122によるステキヒトサイ
ズ度(以下、単にステキヒトサイズ度という)が5〜7
0秒であることを特徴とする上記(1) 〜(3) のいずれか
1つに記載のインクジェット用記録紙。
【0013】
【作用】本発明者等は、前記の課題を解決するために鋭
意研究を重ね、特に塗工量が4〜10g/mという薄
い塗工層を有するインクジェット用記録紙の混色にじみ
と濃度ムラを改善することを検討した結果、比表面積が
300/g以上の白色顔料、又は、比表面積が10
0m/g以上で250m/g未満の白色顔料を全白
色顔料の10重量%以上で50重量%未満、250m
/g以上の白色顔料を全白色顔料の50重量%以上で9
0重量%未満含有する白色顔料と、水性接着剤とを含む
塗工層を設け、見かけ密度が比較的高く、かつ、透気度
が低く、地合指標値が高い基紙を用いることにより、混
色にじみと濃度ムラを改善できることを見出し、本発明
を完成させることができた。
【0014】塗工層の少ない記録紙では、インクを塗工
層で全て吸収できないため、吸収できなかったインクを
基紙で吸収する必要がある。それ故、インクの浸透性は
記録紙の基紙の影響を受ける。基紙のみかけ密度を高く
すると、基紙の内部空隙が小さくなるため、インクの吸
収性が低下し、混色にじみが発生し易くなる。そして、
基紙の地合が悪く、坪量分布に微小な差(バラツキ)が
あると、内部空隙のバラツキが生じ、特に、坪量が高い
(密度が高い)微小部分におけるインクの吸収性が劣る
ため、混色にじみが発生し易くなる。したがって、混色
にじみを改善するためには、基紙の見かけ密度を低く
し、地合を良くすることが重要になる。
【0015】また、濃度ムラについては、基紙の見かけ
密度を低くすると、基紙の内部空隙が大きくなるため、
塗料が基紙内部に浸透し易く、塗工層が薄くなるため、
インクの浸透性が基紙の性状に影響される。即ち、基紙
にインク浸透性ムラがあると、浸透性が速い部分ではイ
ンクの浸透深さが深くなって、ドット径が小さくなり、
浸透性が遅い部分ではインクが横方向へ広がるため、ド
ット径が大きくなり、その結果、両者間でドット径のバ
ラツキが生じて濃度ムラを発生させる。
【0016】さらに、基紙の地合が悪いと、即ち、坪量
分布に微小な差(バラツキ)があると、基紙繊維間の空
隙の大きさに差が生じ、濃度ムラが発生する。換言する
と、基紙繊維間の空隙が大きくインクを吸収し易い部分
では、インクの浸透深さが深くなってドット径が小さく
なり、前記空隙が小さくインクを吸収し難い部分ではイ
ンクが横方向へ広がるため、ドット径が大きくなる。そ
の結果、両者間でドット径のバラツキが生じて濃度ムラ
を発生させる。
【0017】さらにまた、基紙の地合が悪いと、塗工層
を形成する塗料を塗工する際に、坪量の低い部分では、
繊維空隙が多いため、塗料が基紙内に吸収され易く、塗
工層が薄くなる。逆に、坪量の高い部分では、塗工量が
厚くなる。そして、塗工層の薄い部分では塗工層のイン
ク吸収容量が小さいためにドット径が大きくなるが、塗
工層の厚い部分ではインク吸収容量が大きいためにドッ
ト径が小さくなる。このように塗工層の厚さムラ、イン
ク吸収容量ムラが濃度ムラの原因となるので、濃度ムラ
を改善するためには、基紙の見かけ密度を高くし、か
つ、インク浸透性ムラをなくすために地合を良くするこ
とが重要になる。
【0018】上記のように、混色にじみと濃度ムラは、
基紙の見かけ密度に対して相反していることが明らかに
なった。そこで、本発明者等は、混色にじみと濃度ムラ
を同時に改善するために、基紙の見かけ密度が高くても
インク吸収性を上げる基紙処方を見出した。即ち、基紙
の透気度を低くすることによりインク吸収容量を上げる
ことを可能にした。見かけ密度が高い基紙でも、透気度
を低く抑え、かつ基紙の地合指標値を高く維持すること
により、混色にじみの発生と、濃度ムラの発生を同時に
防止できることを見出して本発明を完成することができ
た。
【0019】そして、本発明では、塗工層に比表面積の
小さな顔料を混合することにより、塗工層におけるイン
クの浸透性を少し抑えることができ、かつ、インクの横
方向への広がりを防止できるので、混色にじみを一層改
善できることを見出して本発明を完成することができ
た。
【0020】即ち、本発明は、基紙が、見かけ密度
0.80〜0.90g/cm、透気度15秒以下、
地合指標20以上、坪量70〜90g/cm
特性を有し、ステキヒトサイズ度が5〜70秒であ
り、また、基紙の少なくとも片面に塗工される塗工層
が、BET比表面積が300/g以上の白色顔
料、又は、BET比表面積が100m/g以上で25
0m/g未満の白色顔料を全白色顔料の10重量%以
上で50重量%未満含有し、250m/g以上の白色
顔料を全白色顔料の50重量%以上で90重量%未満含
有した白色顔料を用い、この白色顔料と水性接着剤を
主成分とする固形分量が4〜10g/mの範囲で塗工
することを特徴とするものである。
【0021】本発明のインクジェット用記録紙におい
て、基紙の見かけ密度は、0.80〜0.90g/cm
3 、好ましくは0.82〜0.88g/cm3 の範囲で
ある。見かけ密度が0.80g/cm3 を下回ると、塗
料が基紙内部に浸透し易くなるため、塗工層が薄くな
り、濃度ムラが発生し易くなる。また、塗料中の樹脂成
分が基紙中に浸透して塗工層の塗工強度を低下させる。
見かけ密度が0.90g/cm3 より大きくなると、イ
ンクの吸収速度が低下して混色にじみを発生し易くす
る。
【0022】基紙の透気度は、5〜15秒、好ましくは
5〜13秒の範囲である。透気度が15秒を越えると、
インクの吸収速度が低下して混色にじみを発生し易くす
る。また、透気度が5秒未満では基紙の密度を低くしな
ければならず、濃度むらが悪化する。基紙の透気度は、
木材の種類、パルプの種類、パルプの叩解度、パルプの
フィブリル化度合い、灰分量、填料の種類、填料の形
状、カンレンダーがけの有無、又は、これらの組み合わ
せにより変化させることができるが、これらの方法に限
られるものではない。
【0023】基紙の地合指標値は、20以上、好ましく
は25以上である。地合指標値が20を下回ると、混色
にじみが悪化し、濃度ムラを悪化する。この地合指標値
は、M.K.Systems社製の3Dシートアナライ
ザー(M/K950)を使用し、アナライザーの絞りを
直径1.5mmとして測定したものである。
【0024】測定は、まず、3Dシートアナライザーの
回転ドラム上にサンプルを取り付け、ドラム軸上に取り
付けた光源と、これに対向配置されたドラム外側のフォ
トディテクターによって、サンプルにおける局部的な坪
量差を光量差として測定する。このときの測定対象範囲
は、フォトディテクターの入光部に取り付けられた絞り
の径で規定される。次いで、その光量差(偏差)を増幅
し、A/D変換し、64の光測定的な坪量階級に分級
し、1回のスキャンで100,000個のデータをと
り、そのデータ分のヒストグラム度数を得る。そして、
そのヒストグラムの最高度数(ピーク値)を64の微小
坪量に相当する階級に分級されたもののうち、100以
上の度数を持つ階級の数で割り、それを1/100にし
た値が地合指標値として算出される。この地合指数値
は、その値が大きい方が地合が良いことを示す。
【0025】この基紙の地合を良くする方法としては、
スクリーンや渦流式クリーナーを抄紙機のヘッドボック
スの直前に設置し、原質の流動方向が一定とならないよ
うにしたり、グアルガム、ロカストビーンガム、マンノ
ガラクタン、脱アセチル化カラヤガム、アルギン酸塩、
カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロースなど公知の添加薬品を用いて原
質のフロック化を管理する方法などがあるが、これらに
限定されるものではない。
【0026】本発明に使用する基紙は、通常、木材パル
プを主原料として形成され、基紙中には填料を配合す
る。ここで使用する填料は、重質若しくは軽質炭酸カル
シウム、タルク、カオリン、クレー、二酸化チタン、ゼ
オライト、ホワイトカーボン等の白色填料であり、中で
も、色材の発色性が良好であるところから、炭酸カルシ
ウムが好ましい。この填料は、基紙の空隙を増加させ、
また、不透明性を向上させるため、5〜30重量%、好
ましくは10〜25重量%の範囲で配合する。30重量
%を越えると、基紙の強度が低下し、紙粉発生が顕著に
なるので好ましくない。
【0027】この基紙は、坪量が70〜90g/m2
好ましくは72〜87g/m2 となるように抄造され
る。坪量が70g/m2 を下回ると、裏写りが発生し易
くなり、90g/m2 を越えると紙が強度が大きくなっ
て、座屈力が増し、記録装置内での搬送時に支障を招き
易くなる。
【0028】基紙のステキヒトサイズ度は、5〜70
秒、好ましくは10〜60秒である。ステキヒトサイズ
度が5秒を下回ると、インクが裏面まで達し、裏映りが
目立つようになり、70秒を越えると、サイズ剤の効き
が全体的に強くなり、塗工層を形成するための塗料の基
紙への濡れ性が悪くなるため、塗料が弾かれ易くなり、
塗工層を均一に形成できなくなり、その結果、混色にじ
みや濃度ムラの発生を招く。
【0029】本発明で使用する塗料は、BET比表面積
300/g以上、好ましくは300〜400m
/gであり、平均粒子径が2〜15μmである白色顔
を含有する塗料を使用する。具体的には、非晶質のシリ
カが最適である。白色顔料の比表面積が300/g
を下回ると、塗工層のインク吸収容量が低下して混色に
じみを発生し易くなり、発色性に欠ける。比表面積が4
00m/gを越えると、顔料の硬度が低下して極度に
柔らかい顔料となるため、鉛筆等の筆記が困難になる。
また、顔料の平均粒子径が2μmを下回ると、鉛筆等の
筆記が困難になり、15μmを越えると、塗工層表面の
凹凸が大きくなり、凹部において横方向にインクが流れ
出し、記録時のドットの形状を不均一にして濃度ムラを
発生させたり、混色にじみを発生させる原因となる。
【0030】白色顔料は、塗料中に50〜85重量%、
好ましくは60〜80重量%の割合で配合される。配合
量が50重量%を下回ると、顔料の比表面積が250m
2 /gを下回る場合と同様の悪影響がでる。また、85
重量%を越えると、塗工層の強度が低下して粉落ちが発
生し易くなり、鉛筆等による筆記が困難となる。
【0031】さらに、混色にじみを一層改善するため
に、全塗工顔料当たり、比表面積が100m2 /g以上
250m2 /g未満の白色顔料を、上記の250m2
g以上の白色顔料に添加混合して使用するのが良い。混
合割合は、比表面積が100m 2 /g以上250m2
g未満の白色顔料を10重量%以上50重量%未満で含
有し、250m2 /g以上の白色顔料を50重量%以上
90重量%未満で含有するように混合するのが良い。そ
の中でも、比表面積が150m2 /g以上200m2
g未満の白色顔料を20重量%以上40重量%未満で、
かつ、比表面積が250m2 /g以上の白色顔料を60
重量%以上80重量%未満で混合するのが良い。
【0032】添加する白色顔料の比表面積が100m2
/g未満の白色顔料を混合すると発色性に欠け、比表面
積が小さくなるにつれて混色にじみが発生する。比表面
積が250m2 /gを越えた白色顔料を混合すると混色
にじみを一層改善する効果は無くなる。また、比表面積
が100m2 /g以上250m2 /g未満の白色顔料の
混合率を10重量%未満とすると、混色にじみを一層改
善する効果は無くなり、50重量%以上にすると、発色
性に欠け、混合率を上げるにつれて混色にじみが発生す
る。なお、白色顔料のうち、非晶質のシリカを用いると
きに、耐水性、耐光性等を付与するために、Ca,A
l,Mg等のカチオン性を有する金属イオンにより修飾
しても構わない。
【0033】塗料におけるバインダー成分としては、完
全けん化ポリビニルアルコール、部分けん化ポリビニル
アルコール、シラノール基変性ビニルアルコール共重合
体等のポリビニルアルコール誘導体、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリ
ビニルピロリドン、酸化澱粉、変性澱粉、ゼラチン、カ
ゼイン等の水溶性高分子を単独又は複数組み合わせて使
用される。中でも、完全けん化ポリビニルアルコール、
部分けん化ポリビニルアルコール、シラノール基変性ビ
ニルアルコール共重合体等のポリビニルアルコール系高
分子が塗工層の強度を確保する観点から好ましい。特
に、シラノール基変性ビニルアルコール共重合体を使用
すると、塗工層の強度をより向上させることができ、イ
ンク中の染料を捕捉するための顔料の配合量を増加させ
ることができるので最適である。
【0034】その他、塗工層に水性インクの画像の耐水
性を付与する目的で、ポリエチレンイミン、ポリアクリ
ルアミン塩等のアミン系高分子や、その4級塩を、ま
た、アクリル系化合物とアンモニウム塩との共重合体等
からなるカチオン性水性高分子や水溶性金属塩を単独又
は2種以上組み合わせて使用することができる。さら
に、塗料中には必要に応じて、蛍光増白剤、界面活性
剤、防カビ剤、分散剤等を含有させてもよい。
【0035】本発明の記録紙は、上記のような塗料を基
紙の少なくとも片面に、乾燥塗工量が4〜10g/
2 、好ましくは5〜8g/m2 になるように塗工す
る。この塗工量が4g/m2 未満であると、基紙の繊維
が混在するため、インクの浸透性にバラツキが生じてド
ット径が不均一となって濃度ムラが発生する。10g/
2を越えると、塗工層自体の強度が悪化する。塗工方
法としては、リバースコーター、エアナイフコーター、
ブレードコーター、ゲートロールコーターを使用するこ
とができる。
【0036】また、本発明において、記録紙に印字され
るドットが真円に近く、その周端にざらつきの少ないド
ット形状となるようにするため、記録紙の表面を必要に
応じてスーパーカレンダー等の処理を施し、ベック平滑
度を25秒以上、好ましくは25〜100秒となるよう
に仕上げることが好ましい。
【0037】このように、本発明は、基紙の見かけ密度
が高くても基紙の透気度を低くし、かつ、基紙の地合指
標値を高くすることにより、塗工層が薄くてもインクの
浸透性は良く、空隙分布が均一でかつその基紙に形成さ
れる塗工層の厚さが均一であるため、インクの浸透性が
記録紙全域にわたって均一になる。その結果、従来公知
の水性インクによるインクジェット記録においても、混
色にじみが発生することがなく、かつ、ベタ及びハーフ
トーンの記録を行うときにも、濃度ムラが発生すること
がない。しかも、記録される画像は、発色鮮明性及び解
像性に優れ、塗工層の強度も十分なものである。したが
って、本発明の記録紙は、従来の水性インクを用いるイ
ンクジェット記録法にも使用でき、水性インクにより限
定されない。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。 〔実施例1〕LBKPとNBKPを3対1の割合で配合
したパルプをろ水度450ml,C.S.Fまで叩解
し、填料として軟質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、
TP121)を10重量%となるように添加し、内添サ
イズ剤としてアルケニル無水コハク酸(王子ナショナル
社製、ファイブラン81)を対パルプ当たり、0.05
重量%配合し、カチオン化澱粉(王子ナショナル社製、
Catel5)を対パルプ当たり、0.4重量%配合し
た。このようにして得られた紙料を、坪量が77g/m
2 、地合指標値が20となるように抄紙し、見かけ密度
が0.80g/cm3 となるようにマシンカレンダーで
調節し、結果として透気度15秒となる基紙を得た。
【0039】この基紙上に微粒子合成非晶質シリカ(水
沢化学工業社製、ミズカシルP−78D:比表面積35
0m2 /g)を72重量%含み、バインダーとしてシラ
ノール基変性ビニルアルコール共重合体(クラレ社製、
PVA2130)を23重量%含み、耐水化剤として水
性カチオン性ポリマー(日本触媒工業社製、エボミンP
1000)を5重量%含有する塗工剤を、7g/m2
なるように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック
平滑度が28秒となるように仕上げて実施例1の記録紙
を得た。
【0040】〔実施例2〕LBKPとNBKPを4対1
の割合で配合したパルプをろ水度450ml,C.S.
Fまで叩解し、実施例1と同じ填料、内添サイズ剤、カ
チオン化澱粉を同量配合した。このようにして得た紙料
を、坪量が77g/m2 、地合指標値が20となるよう
に抄紙し、見かけ密度が0.84g/cm3 となるよう
にマシンカレンダーで調節し、結果として透気度15秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて実施例2の記録紙を得た。
【0041】〔実施例3〕LBKPをろ水度450m
l,C.S.Fまで叩解し、実施例1と同じ填料、内添
サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合した。このように
して得た紙料は、坪量が77g/m2 、地合指標値が2
0となるように抄紙し、見かけ密度が0.90g/cm
3 となるようにマシンカレンダーで調節し、結果として
透気度15秒となる基紙を得た。この基紙上に実施例1
と同様な塗工層を設けて実施例3の記録紙を得た。
【0042】〔実施例4〕実施例3と同様な紙料を使用
して、坪量が77g/m2 、地合指標値が20となるよ
うに抄紙し、見かけ密度が0.80g/cm3 となるよ
うにマシンカレンダーで調節し、結果として透気度8秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて実施例4の記録紙を得た。
【0043】〔実施例5〕LBKPをろ水度470m
l,C.S.Fまで叩解し、填料として軟質炭酸カルシ
ウム(奥多摩工業社製、TP123)を10重量%とな
るように添加し、実施例1と同じ内添サイズ剤、カチオ
ン化澱粉を同量配合した。この紙料を用いて、坪量が7
7g/m2 、地合指標値が20となるように抄紙し、見
かけ密度が0.84g/cm3 となるようにマシンカレ
ンダーで調節し、結果として透気度8秒となる基紙を得
た。この基紙上に実施例1と同様な塗工層を設けて実施
例5の記録紙を得た。
【0044】〔実施例6〕実施例5と同様な紙料を使用
して、坪量が77g/m2 、地合指標値が25となるよ
うに抄紙し、見かけ密度が0.84g/cm3 となるよ
うにマシンカレンダーで調節し、結果として透気度8秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて実施例6の記録紙を得た。
【0045】〔実施例7〕実施例3と同様なパルプを使用し、填料として軟質炭酸
カルシウム(奥多摩工業社製、TP122)を10重量
%となるように添加し、実施例1と同じ内添サイズ剤、
カチオン化澱粉を同量配合し、紙料を調整した。この紙
料を用いて、坪量が70g/m 、地合指標値が20と
なるように抄紙し、見かけ密度が0.80g/cm
なるようにマシンカレンダーで調節し、結果として透気
度8秒となる基紙を得た。
【0046】この基紙上に実施例1と同様な塗工層を設
けて実施例7の記録紙を得た。
【0047】〔実施例〕 実施例と同様な紙料を使用して、坪量が90g/
、地合指標値が20となるように抄紙し、見かけ密
度が0.80g/cmとなるようにマシンカレンダー
で調節し、結果として透気度15秒となる基紙を得た。
この基紙上に実施例1と同様な塗工層を設けて実施例
の記録紙を得た。
【0048】〔実施例〕 実施例5と同様な基紙を用い、この基紙上に実施例1と
同様な塗工剤を4g/mとなるように塗工した。その
後、記録紙の塗工面のベック平滑度が28秒となるよう
に仕上げ、実施例の記録紙を得た。
【0049】〔実施例10〕 実施例5と同様な基紙を用い、この基紙上に実施例1と
同様な塗工剤を10g/mとなるように塗工した。そ
の後、記録紙の塗工面のベック平滑度が28秒となるよ
うに仕上げ、実施例10の記録紙を得た。
【0050】〔実施例11〕 実施例2と同様な基紙を用いて、その基紙の上に微粒子
合成非晶質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−
78D:比表面積350m/g)と、微粒子合成非晶
質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−526
N:比表面積150m/g)を90:10の割合で混
合した顔料を72重量%含み、実施例1と同様なバイン
ダー、耐水化剤を同量含有する塗工剤を7g/mとな
るように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック平
滑度が28秒となるように仕上げ、実施例11の記録紙
を得た。
【0051】〔実施例12〕 実施例2と同様な基紙を用いて、その基紙の上に微粒子
合成非晶質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−
78D:比表面積350m/g)と、微粒子合成非晶
質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−526
N:比表面積150m/g)を75:25の割合で混
合した顔料を72重量%含み、実施例1と同様なバイン
ダー、耐水化剤を同量含有する塗工剤を7g/mとな
るように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック平
滑度が28秒となるように仕上げ、実施例12の記録紙
を得た。
【0052】〔実施例13〕 実施例2と同様な基紙を用いて、その基紙の上に微粒子
合成非晶質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−
78D:比表面積350m/g)と、微粒子合成非晶
質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−526
N:比表面積150m/g)を50:50の割合で混
合した顔料を72重量%含み、実施例1と同様なバイン
ダー、耐水化剤を同量含有する塗工剤を7g/mとな
るように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック平
滑度が28秒となるように仕上げ、実施例13の記録紙
を得た。
【0053】〔実施例14〕 実施例2と同様な基紙を用いて、その基紙の上に微粒子
合成非晶質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−
78D:比表面積350m/g)と、微粒子合成非晶
質シリカ(水沢化学工業社製、ミズカシルP−802:
比表面積200m/g)を75:25の割合で混合し
た顔料を72重量%含み、実施例1と同様なバインダ
ー、耐水化剤を同量含有する塗工剤を7g/mとなる
ように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック平滑
度が28秒となるように仕上げ、実施例14の記録紙を
得た。
【0054】〔比較例1〕LBKPをろ水度440m
l,C.S.Fまで叩解し、実施例1と同じ填料、内添
サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合した。このように
して得た紙料は、坪量が77g/m2 、地合指標値が2
0となるように抄紙し、見かけ密度が0.79g/cm
3 となるようにマシンカレンダーで調節し、結果として
透気度8秒となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と
同様な塗工層を設けて比較例1の記録紙を得た。
【0055】〔比較例2〕LBKPをろ水度460m
l,C.S.Fまで叩解し、実施例1と同じ填料、内添
サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合した。このように
して得た紙料は、坪量が77g/m2 、地合指標値が2
0となるように抄紙し、見かけ密度が0.91g/cm
3 となるようにマシンカレンダーで調節し、結果として
透気度15秒となる基紙を得た。この基紙上に実施例1
と同様な塗工層を設けて比較例2の記録紙を得た。
【0056】〔比較例3〕実施例1と同じパルプを使用
し、填料として軟質炭酸カルシウム(奥多摩工業社製、
TP123)を10重量%となるように添加し、実施例
1と同じ内添サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合し、
紙料を調整した。この紙料を用いて、坪量が77g/m
2 、地合指標値が20となるように抄紙し、見かけ密度
が0.80g/cm3 となるようにマシンカレンダーで
調節し、結果として透気度16秒となる基紙を得た。こ
の基紙上に実施例1と同様な塗工層を設けて比較例3の
記録紙を得た。
【0057】〔比較例4〕実施例2と同じパルプを使用
し、比較例3と同じ填料を同量使用して、実施例1と同
様な内添サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合し、紙料
を調整した。この紙料を用いて、坪量が77g/m2
地合指標値が20となるように抄紙し、見かけ密度が
0.84g/cm3 となるようにマシンカレンダーで調
節し、結果として透気度16秒となる基紙を得た。この
基紙上に実施例1と同様な塗工層を設けて比較例4の記
録紙を得た。
【0058】〔比較例5〕実施例3と同じパルプを使用
し、比較例3と同じ填料を同量使用して、実施例1と同
様な内添サイズ剤、カチオン化澱粉を同量配合し、紙料
を調整した。この紙料を用いて、坪量が77g/m2
地合指標値が20となるように抄紙し、見かけ密度が
0.90g/cm3 となるようにマシンカレンダーで調
節し、結果として透気度16秒となる基紙を得た。この
基紙上に実施例1と同様な塗工層を設けて比較例5の記
録紙を得た。
【0059】〔比較例6〕実施例3と同様な紙料を用い
て、坪量が77g/m2 、地合指標値が19となるよう
に抄紙し、見かけ密度が0.90g/cm3 となるよう
にマシンカレンダーで調節し、結果として透気度15秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて比較例6の記録紙を得た。
【0060】〔比較例7〕実施例3と同様な紙料を用い
て、坪量が77g/m2 、地合指標値が12となるよう
に抄紙し、見かけ密度が0.90g/cm3 となるよう
にマシンカレンダーで調節し、結果として透気度15秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて比較例7の記録紙を得た。
【0061】〔比較例8〕実施例3と同様な紙料を用い
て、坪量が77g/m2 、地合指標値が19となるよう
に抄紙し、見かけ密度が0.80g/cm3 となるよう
にマシンカレンダーで調節し、結果として透気度8秒と
なる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工層
を設けて比較例8の記録紙を得た。
【0062】〔比較例9〕実施例1と同様な紙料を用い
て、坪量が77g/m2 、地合指標値が12となるよう
に抄紙し、見かけ密度が0.91g/cm3 となるよう
にマシンカレンダーで調節し、結果として透気度20秒
となる基紙を得た。この基紙上に実施例1と同様な塗工
層を設けて比較例9の記録紙を得た。
【0063】〔比較例10〕実施例5と同じ基紙を用
い、その基紙の上に微粒子合成非晶質シリカ(水沢化学
工業社製、ミズカシルP−802:比表面積200m2
/g)を72重量%含み、実施例1と同様なバインダ
ー、耐水化剤を同量含有する塗工剤を7g/m2となる
ように塗工した。その後、記録紙の塗工面のベック平滑
度が28秒となるように仕上げ、比較例10の記録紙を
得た。
【0064】〔比較例11〕実施例2と同様な基紙を用
いて、その基紙上に実施例1と同様な塗工剤を3g/c
3 となるように塗工した。その後、記録紙の塗工面の
ベック平滑度が28秒となるように仕上げ、比較例11
の記録紙を得た。
【0065】〔比較例12〕実施例2と同様な基紙を用
いて、その基紙上に実施例1と同様な塗工剤を11g/
cm3 となるように塗工した。その後、記録紙の塗工面
のベック平滑度が28秒となるように仕上げ、比較例1
2の記録紙を得た。
【0066】〔比較例13〕実施例2と同じ基紙を用い
て、その基紙の上に微粒子合成非晶質シリカ(水沢化学
工業社製、ミズカシルP−78D:比表面積350m2
/g)と、微粒子合成非晶質シリカ(水沢化学工業社
製、ミズカシルP−526N:比表面積150m2
g)を40:60の割合で混合した顔料を72重量%含
み、実施例1と同様なバインダー、耐水化剤を同量含有
する塗工剤を7g/m2 となるように塗工した。その
後、記録紙の塗工面のベック平滑度が28秒となるよう
に仕上げ、比較例13の記録紙を得た。
【0067】〔比較例14〕実施例2と同じ基紙を用い
て、その基紙の上に微粒子合成非晶質シリカ(水沢化学
工業社製、ミズカシルP−78D:比表面積350m2
/g)と、微粒子合成非晶質シリカ(水沢化学工業社
製、ミズカシルP−832:比表面積60m2/g)を
75:25の割合で混合した顔料を72重量%含み、実
施例1と同様なバインダー、耐水化剤を同量含有する塗
工剤を7g/m2 となるように塗工した。その後、記録
紙の塗工面のベック平滑度が28秒となるように仕上
げ、比較例14の記録紙を得た。
【0068】(評価)これらの記録紙を用い、黒、シア
ン、マゼンタ、イエローの4色のインクジェット式記録
ヘッドを有し、300dpiの記録密度能力を有するプ
リンターと、粘度が1〜8cpで表面張力が40dyn
/cm以下の水性インクを使用して画像記録を行い、各
記録紙における画像の濃度ムラ、混色にじみ、発色鮮明
性、解像性及び塗工層の強度について調べ、その評価を
行った。その結果は、下記表に示した。
【0069】各評価については以下の方法にしたがって
行った。濃度ムラは、黒色インクで50%ハーフトーン
パターンを印字後、得られた画像を目視で観察し、以下
の基準で評価した。 ◎:濃度ムラが認められなかった。 ○:極く僅かの濃度ムラが発生したが、使用上の問題は
なかった。 △:少し濃度ムラが発生した。 ×:濃度ムラが発生した。
【0070】混色にじみは、一辺が2cmの正方形のシ
アン色インクによるベタ画像の中央に、一辺が1cmの
正方形のマゼンタ色インクによるベタ画像を重ねて記録
し、その重なり部分は減法混色により青色に発色するこ
とを利用して「シアン色と青色の境界部における滲み」
を「混色にじみ」となして目視により観察し、以下の基
準で評価した。 ◎:混色にじみが認められなかった。 ○:極く僅かの混色にじみが発生したが、使用上の問題
はなかった。 △:少し混色にじみが発生した。 ×:混色にじみが発生した。
【0071】発色及び鮮明性は、目視により観察確認
し、その発色、鮮明性の優劣により、以下の基準で評価
した。 ◎:非常に良い。 ○:良い。 △:普通。 ×悪い。
【0072】解像性は、8ポイントの明朝体で「濃」と
「富」の文字を記録し、そのときの了解度、文字品位を
目視により判定し、その優劣について以下の基準で評価
した。 ◎:文字の了解度、品位ともに非常に良い。 ○:文字の了解度、品位ともに良い。 △:少し文字がつぶれていた。 ×:文字がつぶれていた。
【0073】塗工層の強度は、記録紙を折り曲げ、その
折り曲げ部分に2kgの金属ロールを転がし、この時の
塗工層の剥がれの優劣により、以下の基準で評価した。 ◎:全く剥がれない。 ○:わずかに剥がれたが、使用上の問題はなかった。 △:少し剥がれた。 ×:かなり剥がれた。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】
【発明の効果】本発明は、上記の構成を採用することに
より、塗工量が少なくても、濃度ムラの発生と混色にじ
みが殆どなく、しかも発色鮮明性や解像性に優れた高品
位な画像が得られる。また、塗工量が少ないことから、
塗工層の強度、粉落ち等のなどの支障をきたすこともな
く、製造工程におけるコストを安くし、普通紙に近似し
た感触と外観を呈するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−171203(JP,A) 特開 平7−164732(JP,A) 特開 平3−281283(JP,A) 特開 平4−16379(JP,A) 特開 昭59−185690(JP,A) 特開 昭63−281886(JP,A) 特開 平6−79967(JP,A) 特開 平7−214894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 D21H 5/00 - 5/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JISP8118による見かけ密度が
    0.80〜0.90g/cm、JISP8117によ
    る透気度が5〜15秒で、かつ、地合指標値が20以上
    の基紙の少なくとも片面に、BET比表面積が300
    /g以上の白色顔料と水性接着剤を主成分とする固形
    分量4〜10g/mの塗工層を設けたことを特徴とす
    るインクジェット用記録紙。
  2. 【請求項2】 JISP8118による見かけ密度が
    0.80〜0.90g/cm3 、JISP8117によ
    る透気度が5〜15秒で、かつ、地合指標値が20以上
    の基紙の少なくとも片面に、白色顔料と水性接着剤を主
    成分とする固形分量4〜10g/m2 の塗工層を設け、
    前記白色顔料はBET比表面積が100m2 /g以上で
    250m2 /g未満の白色顔料を全白色顔料の10重量
    %以上で50重量%未満、BET比表面積が250m2
    /g以上の白色顔料を全白色顔料の50重量%以上で9
    0重量%未満含有していることを特徴とするインクジェ
    ット用記録紙。
  3. 【請求項3】 前記基紙のJISP8122によるステ
    キヒトサイズ度が5〜70秒であることを特徴とする請
    求項1又は2記載のインクジェット用記録紙。
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