JPS631582A

JPS631582A - 被記録材

Info

Publication number: JPS631582A
Application number: JP61145594A
Authority: JP
Inventors: Masako Saitou; 斉藤　まさ子; Yasubumi Sato; 佐藤　泰文
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1986-06-21
Filing date: 1986-06-21
Publication date: 1988-01-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野１本発明は、水性インクによって記録するための被記録材
に関する。

［従来の技術］インクジェット記録方法は、種々のインク（記録液）吐
出方式例えば、静電吸引方式、圧電素子を用いてインク
に機械的振動又は変位をグーえる方式、インクを加熱し
て発泡させ、その圧力を利用する方式等により、インク
の小滴を発生、飛翔させ、それらの−・部もしくは全部
を紙箋の被記録材に付着させて記録を行うものであるが
、騒ｒｆの発生が少なく、高速印字、多色印字の行える
記録方法として注目されている。

このインクジェット記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来、−般にブレーンペーパーと呼ばれている市
販のＥ、中質紙やインクジェット記録用紙と称される被
記録材が使われてきた。

市販のＬ、中質紙は、優れた筆記性、印刷適性を有して
いるが、インクジェット記録を行うと、以下に述べる欠
点を有している。

ｌ）インクジェット記録中又は記録後、記録装置の−・
部あるいは指等が記録部に触れると、インりの受容が速
やかでないため、受容されていないインクがこすれて汚
れが生じ、画像品位を著しく低ドさせる。更に記録の判
読が不可１駈になる場合もある。

２）インクが被記録材に付２７後、ドツトからヒゲ状の
もの（フェザーリング）が発生し、真円度の茗しく低い
ドツトとなる。このためドツト形状が悪く、鮮明な画像
を得ることができない。

−方、インクジェット記録装置の性ｆｌの向上とバ及に
伴い、高解像度、高品位な記録画像を得るため、インク
ジェット記録用被記録材として種々の被記録材が考案さ
れている（例えば、特開昭５９−３５９７７号公報、特
開昭５８−１３２５８８号公報参照）。

ところが、特開昭５９−３５９７７号公報、特開昭５８
−１３２５８８号公報笠に記載の被記録材は、インク吸
収性が高く、且つ発色性の優れたインクジェット用コー
ト紙であるが、これらの被記録材は以下に述べる欠点が
ある。

３）被記録材に鉛層や万年筆等の筆記具で筆記を行うと
、インク受容層が削れてしまい、正常に筆記できない。

４）被記録材にインクジェット記録を行うと、被記録材
と記録装置の紙送り部分等との機械的摩擦力によりコー
ト層がはがれる、いわゆる粉落ちが発生し、記録装置を
汚染する。特に、粉落ちしたインク受容層が、インクジ
ェット記録装置のヘッドに付着すると、ヘッドのノズル
の目詰りの原因となる。

また、特開昭５２−７４３４０号公報に記載のインクジ
ェット用紙は１通気度／坪量の値が０．３以下のもので
あり、この用紙にインクジェット記録を行うと以下の欠
点がある。

５）ドツト濃度が低い。

Ｂ）ドツト周辺がぼけやすく、鮮明な画像を得ることが
できない。

７）記録面の裏にインクかにじみでる現象、いわゆる裏
抜けが生じる。

従来の被記録材は、以上述べた欠点等があり。

これらの欠点を全て解決した被記録材は得られていない
のが現状である。

［発明が解決しようとする闇題点］そこで本発明の目的は、ト述の如き欠点を解決し、速や
かなインク吸収性を有し、とりわけドツト形状に優れ、
鮮明な画像を形成する品性１駈の−・般用及びインクジ
ェット記録用の被記録材を提供することにある。

［閤題点を解決するためのｆ段］上記の［１的は、以下の本発明によって°達成される。

すなわち本発明は、繊維状物質、損料及びサイズ剤を含
む被記録材において、透気度／坪量のイ１が０．４〜２
．５の範囲にあることを特徴とする被記録材である。

［作用］次に本発明を更に詳細に説明すると、本発明者は、特に
水性インクを用いて記録を行う被記録材として、前記従
来技術の欠点を解決した被記録材を（ｌるべく鋭意検ｉ
、ｌの結果、透気度／坪量のｆｔ１をある−・定範囲に
設定した被記録材を形成すると。

インクの吸収性が優れ、且つインクのにじみやフェザー
リングを発生せず、優れたドツト形状をり−え、高濃度
かつ高解像度の記録画像が得られたことを知見したもの
である。

本発明に係る透気度７坪にの値は、被記録材に含まれる
填料の記録面への密集度の指標となる（／ｉである。

この通気度／坪量の値が小さいことは、被記録材内部の
ｍ１８間の空隙が大きく、しかも多い状態を示し、逆に
この値が大きいことは、繊維間の空隙に填料が入り込む
などして空隙が小さく、しかも密な状態であることを示
す。

本発明者らは、この透気度／坪量の値とインクを用いた
種々の記録特性との相関を検討した結果、この値が０．
４〜２．５．より好ましくは０．４５〜２．０の範囲に
あるとき、インク吸収性、ドツト形状、ドツト濃度等が
特に優れることを見出し１未発ＩＪＩを完成したのであ
る。

この透気度／坪量の値が０．４未満であると、インクの
裏抜けやドツトの不規則なにじみを生じ易く、この値が
２．５を越えるときは、インクの吸収性が極端に悪くな
る。

本発明で用いる填料としては、従来公知のクレー、タル
ク、カオリン、シリカ、炭酸カルシウム、ケイソウ上、
硫酸カルシウム、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム
、アルミナ、ゼオライトギが挙げられるが、その中でも
炭酸カルシウムは白色度が高く、インク吸収性が極めて
良好であるため、インク定着性に優れており、又疎水性
であることから、フェザーリングをほとんど生じること
なくドツト濃度及び保存安定性が良好であるため特に好
ましいものである。

被記録材に含まれる填料の量は、灰分として６％以上、
好ましくは８％以上であり、粒径が０．０５〜５ＱＪＬ
ｍ、より好ましくは０．１〜２０μｍのものである０粒
径が余りにも大きすぎると、被記録材の水平方向へのイ
ンクのにじみの度合が不均一・となるので好ましくない
。

更に本発明においては、サイズ剤を０．１％以下、ステ
キヒトサイズ度を５秒以下とすることにより、サイズ剤
の添加のもかかわらず、インク吸収性を良好にすること
ができる。

以りの如さ特徴を有する本発明の被記録材は、従来公知
の製紙方法及び／又は紙の後処理方法に準じて得られる
ものであり、例えば主成分として使用される繊維として
は、木材パルプを主体とし、【１的に応じて合成パルプ
、合成繊維、ガラス繊維等を併用し、これらに充填剤と
しての填料。

サイズ剤、必要に応じて各種バインダー、分散剤、耐水
化剤茅の添加剤を配合して抄紙することによって得られ
る。また得られた紙に表面サイズ処理等を施すことによ
って、紙の各種物性を３１整することもできる。

未発ＩＪ１の被記録材の透気度／坪量の値を前述の如き
範囲内に調整するには、用いる填料の粒径によっても異
なるが、抄紙時に主成分である繊維１００重量部あたり
填料を５〜５０ｒｉｔ、置部、好ましくは５〜３０重量
部の割合で使用することによって行うことができる。

［実施例］次に実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に具体的に
１悦明する。尚、文中、部又は％とあるのは特にことわ
りのない限り重量基準である。

実施例１広葉樹さらしクラフトパルプと針葉樹さらしクラフトパ
ルプとをｌ＝１に混合したものをＣ３Ｆ（カナデイアン
フリーネス）を６２０１にしてバルブサスペンションを
得た。

このパルプ１００部に対して、炭酸カルシウム２３部、
ロジンサイズ剤０．０１部及び硫酸アルミニウム０．０
２部を配合して、透気度８Ｂ秒１坪量８５ｇ／ｍ’の被
記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として１０．３％、
ロジンサイズ剤の含有量が０．１％、ステキヒトサイズ
度が１秒であった。

実施例２実施例１で用いたパルプ１００部に対して、炭酸カルシ
ウム２０部、ロジンサイズ剤０．０１部及び硫酸アルミ
ニウム０．０２部を配合し、透気度１００秒、坪量８２
ｇ／ｒｒＩ′の被記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として１１．４％、
ロジンサイズ剤の含有量が０．１％、ステキヒトサイズ
度が３秒であった。

実施例３実施例１で用いたパルプ１００部に対して、炭酸カルシ
ウム２３部、ロジンサイズ剤０．０１部及び硫酸アルミ
ニウム０．０２部を配合し、透気度１１５秒、坪ムシ７
８ｇ／ｒｎ’の被記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として１３．４％、
ロジンサイズ剤の含有量が０．１％、ステキヒトサイズ
度が３秒であった。

実施例４実施例１で用いたパルプ１００部に対して、炭酸カルシ
ウム３０部、ロジンサイズ剤０．０１部及び＆ｌｔｉア
ルミニウム０．０２部を配合し、透気度１４８秒、坪が
８０ｇ／ｒｎ’の被記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として８．３％、ロ
ジンサイズ剤の含有量が０．１％、ステキヒトサイズ度
が５秒であった。

実施例５実施例１で用いたパルプ１００部に対して、炭酸カルシ
ウム２０部、ロジンサイズ剤０．０１部及び硫酸アルミ
ニウム０．０２部を配合し、透気度３４秒１坪量７５ｇ
／ｒｎ’の被記録材を得た。

この被記録材の損料含有量は、灰分として９．７％、ロ
ジンサイズ剤の含有量が０．１％、ステキヒトサイズ度
が１秒であった。

比較例１実施例１において、炭酸カルシウムのかわりにカオリナ
イトを用いて同じ条件で被記録材を作成したところ、透
気度１２秒、坪量７０ｇ／ｒｎ’の被記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として１２．６％、
ロジンサイズ剤の含有量が０．２％、ステキヒトサイズ
度が３５秒であった。

比較例２実施例１において、炭酸カルシウムのかわりにタルクを
用いて同じ条件で被記録材を作成したところ、透気度７
秒、坪量８３ｇ／ｒＴｉ’の被記録材を得た。

この被記録材の填料含有量は、灰分として１２．４％、
ロジンサイズ剤の含有量が０．２％、ステキヒトサイズ
度が１３秒であった。

実施例１〜５．比較例１．２の被記録材に対し、下記４
種のインクを用いて発熱素子によってインクを吐出させ
るオンデマンド型インクジェット記録ヘッド（オリフィ
スサイズ５０Ｘ　４０ｐ　ｍ　、駆動電圧２５．５Ｖ　
、周波数２ＫＨｚ）を有する記録装置を使用して、イン
クジェット記録を実施した。

イエローインクＣ，１，ダイレクトイエロー８８　　　　２部ジエチレ
ングリコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコ
ール＃　２００　　　１０ｆｉ水　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　６８部マゼンタインクＣ，１，ア゛ジッドレッド３５　　　　　　　２部ジエ
チレングリコール　　　　　　　２０部ポリエチレング
リコール＃　２００　　　１０９ｉ１木　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　６８部シアンイ
ンクＣ，Ｉ−ダイレクトブルー８６　　　　　２部ジエチレ
ングリコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコ
ール＃　２００　　　　１０ｆｉ氷　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　８８部ブラック
インクＣ，１，フードブラック２　　　　　　２部ジエチレン
グリコール　　　　　　　２０部ポリエチレングリコー
ル＃　２００　　　１０ｆｉ木　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　６８部このようにして得
られた記録物に対して１本発明の［１的に充分適合した
ものであるかどうかを、以Ｆの方法に従って評価した。

その結果を第１表に示す。

１）インク定着時間は、記録実施後、記録画像に指触し
たときに、インクが乾燥して指に付着しなくなる時間（
秒）を測定した。

２）ドツト濃度は、ＪＩＳ　Ｋ　７８０５を印字マイク
ロドツトに応用してサクラマイクロデンシドメーターＰ
ＤＭ−５（小西六写真工業（株）製）を用いて黒ドツト
につき測定した。

３）ドツト形状係数は、画像解析装置を用いてドツト面
積を測定して、そのドツトと等しい面積をもつ円を仮定
し、その円周Ｌｌを計算し、ドツトの周の長さＬ２を測
定し、下記式により算出した。

ドツト形状係数＝Ｌ＋Ｘ１００　／Ｌ２　（％）４）裏
抜けは、印字のベタ部を記録面の裏側から観察し、イン
クのにじみが表れるものを×１表れないものをＯとした
。

５）パネルテストは、ＩＯＸ　２０ｃ鳳のサンプルを作
成し、４０名（男２４名１女１８名）により「鮮１１度
及びコントラストが良いものはどれか」の質問をして最
も良いものに５点、最も悪いものに０点を榮え、その合
計点を示して総合的に評価したれないものをＯとした。

尚、透気度は、ＪＩＳ　Ｐ８１１７に基づき、ステキヒ
トサイズ度はＪＩＳ　Ｐ８１２２に基づいて測定した。

第　　　　１　　　　表実　　施　　例透気度／坪量　　１．３２　１．２２　１．４７　１，
８５　０．４５インク定着時間　１１１１２ドツト濃度　　　　１．２　　１．１　　１．２　　１
．２　　１．０ドツト形状係数　９３　　９２　　９４
　　９５　　９０裏抜け　　　　　００　　０　０　０パネルテスト　　１８８　１８０　１９０　１９３　１
７０比較例透気度／坪量　　０．１７　　ｏ、ｔｔインク定着時間
　　３０３ドツト濃度　　　　０．９　０．８ドツト形状係数　　７６６８裏抜け　　　　　　×　　× パネルテスト　　　６５Ｂ０［発明の効果］以りの如き本発明の被記録材は、万年筆、サインペン、
ボールペン笠の水性インクを使用する一般の筆記用具は
もちろんのこと、・インクジェット記録用被記録材とし
て適しており１次の如き効果を有する。

（１）水性インクの吸収性が高いため、インク付着後、
直ちに乾燥したと同じ状！島になり、記録装置の１部や
手指等が付着してもそれらを汚染したり記録画像が汚れ
ることがない。

（２）インクジェット記録用として使用すると、Ｌ円記（１）の効果に加えて、インクドツトが真輯に近く高
濃度であり、ドツトが極端にゆがんだり、インクが裏抜
けしたり、ドツトからフェザーリングが生じたりしない
ので鮮明［つ解像度の高い画像が形成できる。

本願発明の被記゛緑林は、熱転写用紙、ワイヤドツト用
紙、静電記録用紙としての汎用性もある。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）繊維状物質、填料及びサイズ剤を含む被記録材に
おいて、透気度／坪量の値が０．４〜２．５の範囲にあ
ることを特徴とする被記録材。
（２）該透気度／坪量の値が０．４５〜２．０の範囲に
ある特許請求の範囲第１項記載の被記録材。
（３）該填料が灰分として６％以上含有している特許請
求の範囲第１項記載の被記録材。
（４）該填料が灰分として８％以上含有している特許請
求の範囲第１項記載の被記録材。
（５）該填料が炭酸カルシウムである特許請求の範囲第
１項記載の被記録材。
（６）ステキヒトサイズ度が５秒以下である特許請求の
範囲第１項記載の被記録材。