JP3020294B2 - 自動車の組立方法 - Google Patents

自動車の組立方法

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JP3020294B2 JP3059951A JP5995191A JP3020294B2 JP 3020294 B2 JP3020294 B2 JP 3020294B2 JP 3059951 A JP3059951 A JP 3059951A JP 5995191 A JP5995191 A JP 5995191A JP 3020294 B2 JP3020294 B2 JP 3020294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボディ本体について内
装部材及びボディ外装部材を組み付けて自動車のボディ
を形成するとともに、ボディにそのフロア部材の下面側
に配置されるべき下回り部品を取り付ける作業工程を含
む自動車の組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車製造ラインにあっては、例えば、
複数の部材が結合せしめられて形成されるとともに、キ
ャビン形成部分に配されるドア,エンジンルーム形成部
分に配されるエンジンルームフッド,トランクスペース
形成部分に配されるトランクリッド等が仮止めされて一
体化されたボディが、塗装ライン区分において、シーリ
ング剤が塗布された後に下塗りから上塗りまでの各部の
必要に応じた塗装が施され、その後、ドア,エンジンル
ームフッド,トランクリッド等が外されて、ボディ本体
とドア,エンジンルームフッド,トランクリッド等とが
各々別個の作業ライン区分に投入され、夫々が各作業ラ
イン区分において各種部品の組付けによる組立がなされ
た後、再度、種々の部品の組付けがなされたボディ本体
に、各種部品の組付けがなされたドア,エンジンルーム
フッド,トランクリッド等が正規に取り付けられてボデ
ィが完成せしめられる。また、このようにして形成され
るボディに対して、そのフロア部の下面側に配置される
べき、排気系部材,サスペンション部材等を含む各種の
下回り部品の取付けがなされる。
【0003】このような自動車製造ラインにおけるボデ
ィ本体のための作業ライン区分では、ボディ本体が台車
に載置されて、あるいは、コンベアにより支持されて搬
送される状態のもとで、ボディ本体についての各種部品
の組付けが作業員による作業と設置された作業ロボット
による作業とが併用されて行われるのが一般的である
が、斯かるボディ本体についての組立作業を簡易なもの
としてより一層の自動化を図るべく、例えば、実開昭62
−108183号公報にも示される如くに、ボディ本体を複数
のボディ構成部材、例えば、アッパーボディ構成部材と
フロア部材あるいはフロア部材を含んだロワーボディ構
成部材とに分割し、各ボディ構成部材を予め各種部品の
組付けによる組立がなされたものとした後、相互に結合
させてボディ本体を形成するようになすことが提案され
ている。
【0004】また、自動車製造ラインにおけるボディに
対する下回り部品の取付けは、上述の如くにして形成さ
れるボディ本体が、それにドア,エンジンルームフッ
ド,トランクリッド等の各種のボディ外装部材が組み付
けられて完成されたボディとされる過程において、ある
いは、完成されたボディとされた後に行われる。そし
て、ボディに対する下回り部品の取付けの際にも、ボデ
ィに対する下回り部品の取付けを容易に行えるようにす
べく、例えば、特開昭63−265779号公報にも示される如
くに、各種の下回り部品を予め相互に結合させて下回り
部品組立体を形成し、それを、ボディ本体の形成過程に
おいて、キャビン内にあってフロア上に配される部品が
組み付けられたフロア部材に取り付けるようになすこと
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに、ボディ
本体を、例えば、アッパーボディ構成部材とフロア部材
あるいはフロア部材を含んだロワーボディ構成部材とさ
れる複数のボディ構成部材に分割し、複数のボディ構成
部材の夫々を個別に各種部品の組付けがなされたものと
した後、相互に結合させてボディ本体を形成し、さら
に、ボディ本体に対して各種のボディ外装部材を組み付
けて完成されたボディを形成するようになすとともに、
ボディに下回り部品組立体が取り付けられた状態を得る
にあたっては、個別に各種部品の組付けがなされた複数
のボディ構成部材の夫々を相互に結合させてボディ本体
を形成する作業工程,ボディ本体に対して各種のボディ
外装部材を組み付けて完成されたボディを形成する作業
工程,ボディ本体あるいは完成されたボディに下回り部
品組立体を取り付ける作業工程の順次の如何が、作業
性,作業効率,各種部材あるいは部品の組付あるいは取
付精度等を左右することになる。例えば、上述の如く
に、下回り部品組立体を、ボディ本体の形成過程におい
て、キャビン内にあってフロア上に配される部品が組み
付けられたフロア部材に取り付けるようになす作業工程
順序がとられる場合には、下回り部品組立体がボディ本
体を形成する前段階の単体状態とされたフロア部材に取
り付けられることにより、サスペンション部材を含む下
回り部品組立体のボディに対する取付精度が良好なもの
とされない結果となる虞があり、さらに、下回り部品組
立体が取り付けられたフロア部材をアッパーボディ構成
部材に結合してボディ本体を形成する作業が、下回り部
品組立体の存在により、作業性に劣るものとなってしま
う虞もある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、フロア部材が
取り外されたボディ本体構成部とフロア部材との夫々を
個別に各種部品の組付けがなされたものとした後、相互
に結合させてボディ本体を形成し、さらに、ボディ本体
に対して各種のボディ外装部材を組み付けて自動車のボ
ディを形成するようになすとともに、ボディに下回り部
品が取り付けられた状態を得るにあたり、各種組付ある
いは取付作業を作業性に優れたものとできるとともに、
各種部材あるいは部品の組付あるいは取付精度の向上を
図ることができることになる自動車のボディと下回り部
品との組立を行う作業工程を含んだ、自動車の組立方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る自動車の組立方法は、フロア部材が取
り外された自動車のボディ本体構成部とフロア部材とを
個別に用意し、フロア部材を有さないボディ本体構成部
に内装部材を装着するとともに、フロア部材に内装部材
を装着した後、内装部材が装着されたボディ本体構成部
に内装部材が装着されたフロア部材を組み付けてボディ
本体を得、内装部材が装着されて組み付けられたボディ
本体構成部とフロア部材とを有したボディ本体に、フロ
ア部材の下面側に配置されるべき下回り部品を取り付け
て、自動車のボディと下回り部品との組立を行う作業工
程を含むものとされる。
【0008】
【作用】上述の如くの本発明に係る自動車の組立方法に
おいては、各作業工程の順序が、特定の部材あるいは部
品の組付作業あるいは取付作業が、既に組付けあるいは
取付けがなされた部材あるいは部品の存在により妨げら
れる状態が生じないようにされており、それによって、
各種組付作業あるいは取付作業が作業性に優れたものと
される。また、内装部材が装着されたボディ本体構成部
に内装部材が装着されたフロア部材が組み付けられてボ
ディ本体が形成された後に、そのボディ本体に対して、
フロア部材の下面側に配置されるべき下回り部品が取り
付けられるので、下回り部品のボディに対する取付けが
高精度をもって行われることになる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明に係る自動車の組立方法が実
施される自動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラ
インの配置態様を概略的に示し、斯かるボディ組立ライ
ンにおいては、ボディ搬入路形成部T1,アッパーボデ
ィ部材搬送路形成部T2,フロア部材搬送路形成部T
3,フロア組立体搬送路形成部T3’,外装部材搬送路
形成部T4,フロア組立作業ライン区分LF,外装部材
処理ライン区分LE1〜LE6,作業ステーションS1
及びS2,部品組付作業ライン区分LP1及びLP2,
フロア組立体組付作業ライン区分LFA,下回り部品組
立作業ライン区分LU,下回り部品組立体組付ステーシ
ョンUDS、及び、外装部材組付作業ライン区分LEA
を含むものとされている。下回り部品組立体組付ステー
ションUDSは、フロア組立体組付作業ライン区分LF
Aと外装部材組付作業ライン区分LEAとの間に位置せ
しめられていて、下回り部品組立作業ライン区分LUの
一端が連結されている。また、フロア組立作業ライン区
分LFは、フロア組立体搬送路形成部T3’が連結され
たフロア部材搬送路形成部T3に沿って設けられてお
り、さらに、外装部材処理ライン区分LE1〜LE6は
分岐した6個の外装部材搬送路形成部T4の夫々に沿っ
て設けられている。
【0010】部品組付作業ライン区分LP1は、ワーク
搬送巡回路R1が形成されており、そのワーク搬送巡回
路R1上を複数の自走台車5が走行するものとされてい
る。さらに、部品組付作業ライン区分LP2も、ワーク
搬送巡回路R2が形成されており、そのワーク搬送巡回
路R2上を複数の自走台車4が走行するものとされてい
る。ワーク搬送巡回路R1の部分R1aの一端部には、
アッパーボディ部材搬送路形成部T2の終端部が連結さ
れており、部分R1aの他端部は、ハンガーコンベアH
1を介してワーク搬送巡回路R2の部分R2aの一端部
に連結されている。部分R2aの他端部は、ワーク搬送
巡回路R2の部分R2bの一端部に連結されており、部
分R2bの他端部がハンガーコンベアH2を介してワー
ク搬送巡回路R1の部分R1bの一端部に連結されてい
る。そして、部分R1bの他端部が、ハンガーコンベア
H3を介してフロア組立体組付作業ライン区分LFAに
連結されている。さらに、フロア組立体組付作業ライン
区分LFAには、フロア組立体搬送路形成部T3’の終
端部がフロア組立搬入部FSを介して連結されており、
同様に、外装部材組付作業ライン区分LEAには、6個
の外装部材搬送路形成部T4の各々の終端部が、夫々、
外装部材搬入部ES1,ES2,ES3,ES4,ES
5及びES6を介して連結されている。
【0011】斯かるもとで、本発明に係る自動車の組立
方法の一例に基づき、自動車のボディと下回り部品との
組立を行うにあたっては、先ず、ボディ搬入路形成部T
1に、図2に示される如くの、フロントドア21F,リ
アドア21R,エンジンルームフッド22,トランクリ
ッド23等の外装部材を含む各種の構成部材が一体化さ
れて構成された自動車のボディ20を、塗装ライン区分
においてシーリング剤が塗布された後に下塗りから上塗
りまでの各部の必要に応じた塗装が施された状態で搬入
する。そして、ボディ搬入路形成部T1に搬入されたボ
ディ20を、作業ステーションS1へと搬送し、作業ス
テーションS1において、図3に示される如くに、フロ
ントドア21F,リアドア21R,エンジンルームフッ
ド22,トランクリッド23等の外装部材を備えたアッ
パーボディ部材24とフロア部材25とに分割する。斯
かる分割により得られるアッパーボディ部材24は、フ
ロントドア21F及びリアドア21Rが配されたキャビ
ン形成部A1,エンジンルームフッド22が配されたエ
ンジンルーム形成部A2及びトランクリッド23が配さ
れたトランクスペース形成部A3を有しており、そのキ
ャビン形成部A1の底面部には、フロア部材25が外さ
れたことにより、フロア部分開口部が設けられたものと
される。
【0012】続いて、作業ステーションS1において得
たアッパーボディ部材24及びフロア材25を、アッパ
ーボディ部材搬送路形成部T2及びフロア部材搬送路形
成部T3に夫々送出し、アッパーボディ部材24をアッ
パーボディ部材搬送路形成部T2に設けられた作業ステ
ーションS2へと搬送するとともに、フロア部材25を
フロア部材搬送路形成部T3を通じてフロア組立作業ラ
イン区分LFに搬入する。フロア組立作業ライン区分L
Fにおいては、フロア部材25に対して、シーリング処
理,二次防錆処理等の種々の処理を施すとともに、先
ず、第1の工程でフロアマットを取り付け、続く第2の
工程でフロントシート及びリアシートを取り付け、さら
に、その他の内装部材を装着して、図4に示される如く
の、フロア部材25上にフロアマット110が配される
とともに、左右一対のフロントシート111及びリアシ
ート112が装着されて成るフロア組立体113を形成
する。そして、フロア組立体113を、フロア組立作業
ライン区分LFからフロア組立体搬送路形成部T3’を
通じてフロア組立体組付作業ライン区分LFAへと搬送
する。
【0013】作業ステーションS2においては、図5に
示される如く、作業ステーションS1から搬入されたア
ッパーボディ部材24について、キャビン形成部A1か
らフロントドア21F及びリアドア21Rを外し、エン
ジンルーム形成部A2からエンジンルームフッド22,
フロントフェンダ26及びフロントシュラウド27を外
し、さらに、トランクスペース形成部A3からトランク
リッド23及びリアパネル28を外す。それにより、作
業ステーションS2において、アッパーボディ部材24
を、キャビン形成部A1における底面部及び左右両側部
に、夫々、フロア部分開口部K1、及び、センターピラ
ー1aを挾んで形成されたフロントドア部分開口部K2
及びリアドア部分開口部K3が設けられ、また、エンジ
ンルーム形成部A2にエンジンルーム部分開口部K4が
設けられ、さらに、トランクスペース形成部A3にトラ
ンクスペース部分開口部K5が設けられた、ボディ本体
構成部を成すものとする。
【0014】そして、作業ステーションS2において得
た、そのキャビン形成部A1にフロア部分開口部K1が
設けられたアッパーボディ部材24を、アッパーボディ
部材搬送路形成部T2を通じて部品組付作業ライン区分
LP1へと搬送し、また、作業ステーションS2におい
てアッパーボディ部材24から外した、フロントドア2
1F及びリアドア21R,エンジンルームフッド22,
トランクリッド23,フロントフェンダ26,フロント
シュラウド27、及び、リアパネル28の各種の外装部
材を、6個に分岐する外装部材搬送路形成部T4を通じ
て外装部材処理ライン区分LE1〜LE6に夫々搬入す
る。
【0015】外装部材処理ライン区分LE1においては
フロントシュラウド27にそれに必要な処理を、外装部
材処理ライン区分LE2においてはトランクリッド23
にそれに必要な処理を、外装部材処理ライン区分LE3
においてはリアパネル28にそれに必要な処理及び部品
取付けを、外装部材処理ライン区分LE4においてはフ
ロントドア21F及びリアドア21Rにそれに必要な処
理及び部品取付けを、外装部材処理ライン区分LE5に
おいてはエンジンルームフッド22にそれに必要な処理
を、さらに、外装部材処理ライン区分LE6においては
フロントフェンダ26にそれに必要な処理及び部品取付
けを夫々行い、必要な処理あるいはそれに加えて部品取
付けがなされたフロントシュラウド27,トランクリッ
ド23,リアパネル28,フロントドア21F及びリア
ドア21R,エンジンルームフッド22、及び、フロン
トフェンダ26を、6個の外装部材搬送路形成部T4を
通じて、外装部材組付作業ライン区分LEAへと夫々搬
送する。
【0016】そして、上述の如くにしてアッパーボディ
部材搬送路形成部T2を通じて部品組付作業ライン区分
LP1へ搬送したアッパーボディ部材24を、部品組付
作業ライン区分LP1におけるワーク搬送巡回路R1の
部分R1aの一端部に設けられたワーク載置部P1aに
おいて自走台車5に載置する。そして、自走台車5に載
置したアッパーボディ部材24を、自走台車5によって
ワーク搬送巡回路R1の部分R1aをその一端部から他
端部へと矢印X1の方向に搬送し、その間に、アッパー
ボディ部材24にワイヤハーネス,グロメット,クリッ
プ等の各種内装部材を装着する。その後、ワーク搬送巡
回路R1の部分R1aにおいて各種内装部材が装着され
たアッパーボディ部材24を、部分R1aの他端部に設
けられたワーク退避部Q1aにおいて、自走台車5から
退避させて部品組付作業ライン区分LP2へと移送すべ
くハンガーコンベアH1に移載し、ハンガーコンベアH
1を介して、部品組付作業ライン区分LP2におけるワ
ーク搬送巡回路R2の部分R2aの一端部に設けられた
ワーク載置部P2において自走台車4に載置する。
【0017】そして、自走台車4に載置されたアッパー
ボディ部材24を、自走台車4によりワーク搬送巡回路
R2の部分R2aにおける一端部からその他端部へと搬
送し、さらに、ワーク搬送巡回路R2の部分R2bの一
端部からその他端部へと矢印X2の方向に搬送して、そ
の間に、アッパーボディ部材24にキャビン内トリム部
材,インスツルメントパネル・ユニット,内装ユニット
等の内装部材を装着するとともに、フロント及びリアウ
インドシールドガラスを組み付ける。続いて、ワーク搬
送巡回路R2の部分R2a及びR2bにおいて各種内装
部材が装着されるとともにフロント及びリアウインドシ
ールドガラスが組み付けられたアッパーボディ部材24
を、部分R2bの他端部に設けられたワーク退避部Q2
において、自走台車4から退避させて部品組付作業ライ
ン区分LP1へと移送すべくハンガーコンベアH2に移
載し、ハンガーコンベアH2を介して、部品組付作業ラ
イン区分LP1におけるワーク搬送巡回路R1の部分R
1bの一端部に設けられたワーク載置部P1bにおいて
自走台車5に載置する。
【0018】次に、再び自走台車5に載置されたアッパ
ーボディ部材24を、自走台車5によりワーク搬送巡回
路R1の部分R1bにおける一端部からその他端部へと
搬送し、その間に、アッパーボディ部材24に装着され
た各種内装部材について組付螺子部材の増締めを行って
アッパーボディ部材24についての組立作業を完了し、
その後、組立作業が完了したアッパーボディ部材24
を、部分R1bの他端部に設けられたワーク退避部Q1
bにおいて、自走台車5から退避させてフロア組立体組
み付作業ライン区分LFAへと移送すべくハンガーコン
ベアH3に移載し、ハンガーコンベアH3を介して、フ
ロア組立体組付作業ライン区分LFAに設けられたアッ
パーボディ部材搬入部WSへと搬送する。
【0019】このようにして、部品組付作業ライン区分
LP1及びLP2において各種内装部材の装着及び増締
めがなされて組み立てられたアッパーボディ部材24が
アッパーボディ部材搬入部WSから搬入されるフロア組
立体組付作業ライン区分LFAにおいては、アッパーボ
ディ部材24に、フロア組立体搬送路形成部T3’を通
じてフロア組立搬入部FSから導入された、図4に示さ
れる如くの、フロア組立体113を組み付けてボディ本
体を形成する。そして、アッパーボディ部材24にフロ
ア組立体113を組み付けて得たボディ本体を、フロア
組立体組付作業ライン区分LFAから下回り部品組立体
組付ステーションUDSへと移送する。
【0020】下回り部品組立体組付ステーションUDS
にその一端が連結された下回り部品組立作業ライン区分
LUにおいては、図6に示される如くの、エンジン12
4,左右フロント・サスペンション125,左右リア・
サスペンション126,触媒コンバータ127,マフラ
ー128及びプロペラシャフト129等の各種のフロア
部材25の下面側に配置されるべき下回り部品を相互に
結合させて下回り部品組立体130を形成する。そし
て、形成された下回り部品組立体130を、図6に示さ
れる如くに、パレット121上に配されたサブパレット
122及び123上に載置して、下回り部品組立作業ラ
イン区分LUから下回り部品組立体組付ステーションU
DSに搬入する。
【0021】下回り部品組立体組付ステーションUDS
においては、図6に示される如くに、フロア組立体組付
作業ライン区分LFAから搬入される、アッパーボディ
部材24にフロア組立体113が組み付けられて得られ
た、キャビン形成部A1内に左右一対のフロントシート
111及びリアシート112が配され、フロア部材25
を有するものとされたボディ本体に、下回り部品組立作
業ライン区分LUから搬入された、パレット121上の
サブパレット122及び123上に載置された下回り部
品組立体130を取り付ける。それにより、ワイヤハー
ネス,グロメット及びクリップ等、さらには、キャビン
内トリム部材,インスツルメントパネル・ユニット及び
内装ユニット等の各種内装部材が装着されたアッパーボ
ディ部材24に、フロア部材25にフロアマット11
0,フロントシート111及びリアシート112等の各
種内装部材が装着されて得られたフロア組立体113が
組み付けられることにより形成されたボディ本体に対し
て、エンジン124及びフロント・サスペンション12
5,リア・サスペンション126,触媒コンバータ12
7,マフラー128及びプロペラシャフト129等の各
種のフロア部材25の下面側に配置されるべき下回り部
品が相互に結合されて形成された下回り部品組立体13
0が取り付けられたものが得られる。そして、斯かる下
回り部品組立体130が取り付けられたボディ本体を、
下回り部品組立体組付ステーションUDSから、外装部
材組付作業ライン区分LEAへと移送する。
【0022】外装部材組付作業ライン区分LEAにおい
ては、下回り部品組立体130の取付けがなされた、ア
ッパーボディ部材24にフロア組立体113が組み付け
られて形成されたボディ本体に、外装部材搬入部ES1
から導入されるフロントシュラウド27,外装部材搬入
部ES2から導入されるトランクリッド23,外装部材
搬入部ES3から導入されるリアパネル28,外装部材
搬入部ES4から導入されるフロントドア21F及びリ
アドア21R,外装部材搬入部ES5から導入されるエ
ンジンルームフッド22、及び、外装部材搬入部ES6
から導入されるフロントフェンダ26が、順次組み付け
られて、下回り部品組立体130の取付けがなされたボ
ディが組み立てられる。
【0023】なお、部品組付作業ライン区分LP1にお
けるワーク搬送巡回路R1の部分R1aの他端部に設け
られたワーク退避部Q1aにおいて、その上に載置され
たアッパーボディ部材24が除去された自走台車5は、
ワーク搬送巡回路R1に沿って、ワーク退避部Q1aか
ら部分R1bの一端部に設けられたワーク載置部P1b
へと移動し、また、部品組付作業ライン区分LP2にお
けるワーク搬送巡回路R2の部分R2bの他端部に設け
られたワーク退避部Q2において、その上に載置された
アッパーボディ部材24が除去された自走台車4は、ワ
ーク搬送巡回路R2に沿って、ワーク退避部Q2から部
分R2aの一端部に設けられたワーク載置部P2へと移
動し、さらに、部品組付作業ライン区分LP1における
ワーク搬送巡回路R1の部分R1bの他端部に設けられ
たワーク退避部Q1bにおいて、その上に載置されたア
ッパーボディ部材24が除去された自走台車5は、ワー
ク搬送巡回路R1に沿って、ワーク退避部Q1bから部
分R1aの一端部に設けられたワーク載置部P1aへと
移動する。
【0024】上述の如くにアッパーボディ部材24に対
するワイヤハーネス,グロメット及びクリップ等、さら
には、キャビン内トリム部材,インスツルメントパネル
・ユニット及び内装ユニット等の各種内装部材の装着が
なされるにあたり、部品組付作業ライン区分LP1にお
いてワーク搬送巡回路R1に沿って移動し、アッパーボ
ディ部材24が載置されるものとなされる自走台車5
は、図7に示される如くに、それに取り付けられたモー
タ6により車輪が駆動されて、ワーク搬送巡回路R1を
形成する一対のレール3上を走行するものとされる。そ
して、自走台車5のワーク支持面部5Aには、載置され
るアッパーボディ部材24の位置決め用のメインパレッ
ト7と、メインパレット7により位置決めされたアッパ
ーボディ部材24に対する作業を行う一対の作業ロボッ
ト8A及び8Bと、作業ロボット8A及び8Bに対して
夫々設けられた2基のロボット用工具配置台9A及び9
Bと、作業ロボット8A及び8Bの動作制御を行う2個
の制御ユニット10A及び10Bとが設置されている。
【0025】メインパレット7は、フレーム状に形成さ
れており、複数個所において柱状支持部材32が植立せ
しめられていて、柱状支持部材32の夫々の頂部に設け
られた係合ピン31がアッパーボディ部材24の底面部
に設けられた係合孔に係合せしめられる状態をもって、
柱状支持部材32によりアッパーボディ部材24が支持
されるとともに位置決めされる。
【0026】作業ロボット8Aは、自走台車5のワーク
支持面部5A上にメインパレット7の中央部により包囲
される状態で固定された基台14A上に回動部15Aが
据えられ、回動部15Aによって支持された可動アーム
部16Aを、メインパレット7により位置決めされたア
ッパーボディ部材24のキャビン形成部A1における底
面部に設けられたフロア部分開口部K1を通じてキャビ
ン形成部A1の内部に入り込ませるものとされている。
そして、その可動アーム部16Aを支持する回動部15
Aは、基台14A上をアッパーボディ部材24の長手方
向に沿って移動し得るものとされている。このようにし
て作業ロボット8Aの回動部15Aが配される基台14
A上には、部品が載置されるサブパレット12Aが配さ
れており、その上面には、アッパーボディ部材24にお
ける主としてキャビン形成部A1の内側に組み付けられ
るべきワイヤハーネス,グロメット,クリップ等の各種
部品Pが予め定められた態様をもって配置される。
【0027】作業ロボット8Bは、自走台車5のワーク
支持面部5A上にメインパレット7のコ字状端部により
部分的に包囲される状態で固定された基台14B上に回
動部15Bが据えられ、回動部15Bによって支持され
た可動アーム部16Bを、メインパレット7により位置
決めされたアッパーボディ部材24のエンジンルーム形
成部A2に設けられたエンジンルーム部分開口部K4内
に入り込ませるものとされている。そして、その可動ア
ーム部16Bを支持する回動部15Bは、基台14B上
をアッパーボディ部材24の長手方向に沿って移動し得
るものとされている。このようにして作業ロボット8B
の回動部15Bが配される基台14B上には、部品が載
置されるサブパレット12Bがエンジンルーム部分開口
部K4内に対応する位置をもって配されており、その上
面には、アッパーボディ部材24における主としてエン
ジンルーム形成部A2の内側に組み付けられるべきワイ
ヤハーネス,グロメット,クリップ等の各種部品P’が
予め定められた態様をもって配置される。
【0028】作業ロボット8A及び8Bは、多関節型ロ
ボットとされ、夫々の可動アーム部16Aもしくは16
Bは、夫々、回動部15Aもしくは15Bによって回動
せしめられるとともに複数個所での屈伸動作を行い得る
ものとされ、その先端部にリスト部17Aもしくは17
Bが設けられている。
【0029】ロボット用工具配置台9Aは、メインパレ
ット7によって支持されたアッパーボディ部材24のキ
ャビン形成部A1の外方における、作業ロボット8Aの
可動アーム部16Aに設けられたリスト部17Aが到達
できる位置に配されており、その工具載置面上に作業ロ
ボット8Aのリスト部17Aに着脱自在に取り付けられ
る各種工具Qが予め定められた態様をもって配置され
る。また、ロボット用工具配置台9Bは、メインパレッ
ト7によって支持されたアッパーボディ部材24のエン
ジンルーム形成部A2の近傍における、作業ロボット8
Bの可動アーム部16Bに設けられたリスト部17Bが
到達できる位置に配されており、その工具載置面上に作
業ロボット8Bのリスト部17Bに着脱自在に取り付け
られる各種工具Q’が予め定められた態様をもって配置
される。
【0030】2個の制御ユニット10A及び10Bは、
自走台車5のワーク支持面部5Aにおける端部に配設さ
れており、作業ロボット8A及び8Bの夫々に、例え
ば、予め設定された制御プログラムに従った動作制御信
号を供給して、それらの動作制御を行う。
【0031】このような作業ロボット8A及び8Bが設
置された自走台車5を備える部品組付作業ライン区分L
P1において、アッパーボディ部材搬送路形成部T2を
通じてワーク載置部P1aに搬送されたアッパーボディ
部材24についての、各種内装部材等の組付け及び増締
めをなすにあたっては、ワーク載置部P1aにおいて、
アッパーボディ部材24を、部品組付作業ライン区分L
P1におけるワーク搬送巡回路R1を構成する一対のレ
ール3上を走行するものとされた複数の自走台車5のう
ちの一個にその上方から載置するが、その際、自走台車
5のワーク支持面部5Aに設置された作業ロボット8A
を、その可動アーム部16Aがアッパーボディ部材24
のキャビン形成部A1に設けられたフロア部分開口部K
1を通じてキャビン形成部A1の内部に入り込むものと
なすとともに、同じく、自走台車5のワーク支持面部5
Aに設置された作業ロボット8Bを、その可動アーム部
16Bがアッパーボディ部材24のエンジンルーム形成
部A2に設けられたエンジンルーム部分開口部K4の内
部に入り込むものとなしたもとで、自走台車5のワーク
支持面部5A上に設置されたメインパネル7に植立せし
められた複数の柱状支持部材32の夫々に設けられた係
合ピン31に、アッパーボディ部材24のエンジンルー
ム形成部A2及びトランクスペース形成部A3に設けら
れた係合孔を嵌合させて、図7に示される如くの、アッ
パーボディ部材24が複数の柱状支持部材32によって
支持されるとともに位置決めされる状態となす。
【0032】次に、アッパーボディ部材24が載置され
た自走台車5を、そのモータ6が作動状態とされて、一
対のレール3上を所定の速度をもって部品組付作業ライ
ン区分LP2に向かう方向に走行し、アッパーボディ部
材24を作業ロボット8A及び8Bと共に部品組付作業
ライン区分LP2に向けて搬送する状態となす。
【0033】続いて、走行中の自走台車5に設置された
制御ユニット10Aから予め設定された制御プログラム
に従って送出される動作制御信号を作業ロボット8Aに
供給し、作業ロボット8Aに、その回動部15Aが自走
台車5のワーク支持面部5A上に固定された基台14A
上で必要に応じて移動するとともに、その可動アーム部
16Aが、それに設けられたリスト部17Aを、アッパ
ーボディ部材24のキャビン形成部A1に設けられたフ
ロントドア部分開口部K2、あるいは、リアドア部分開
口部K3を通じて、ロボット用工具配置台9Aの位置に
到達させて、ロボット用工具配置台9Aに配置された工
具Qのうちの1個がリスト部17Aに装着される状態を
とった後、装着された工具Qを用いて、サブパレット1
2Aに配置された各種部品Pを、主としてアッパーボデ
ィ部材24のキャビン形成部A1の内側に順次組み付け
ていく動作を行う状態をとらせる。斯かる状態において
は、作業ロボット8Aは、図8において実線及び一点鎖
線により示される如くに、リスト部17Aに取り付けら
れた工具Qにより、サブパレット12Aに配置された各
種部品Pのうちから特定のものを選択保持して、それを
アッパーボディ部材24のキャビン形成部A1における
サブパレット12Aの周囲の部分に組み付ける。そし
て、このようなアッパーボディ部材24に対する各種部
品Pの組付作業にあたっては、作業ロボット8Aに、そ
のリスト部17Aに装着される工具Qを、アッパーボデ
ィ部材24に組み付けられる部品Pに応じて、それを扱
うに適したものに適宜交換する動作も行わせる。
【0034】また、それとともに、走行中の自走台車5
に設置された制御ユニット10Bから予め設定された制
御プログラムに従って送出される動作制御信号を作業ロ
ボット8Bに供給し、作業ロボット8Bに、その回動部
15Bが自走台車5のワーク支持面部5A上に固定され
た基台14B上で必要に応じて移動するとともに、その
可動アーム部16Bが、それに設けられたリスト部17
Bを、ロボット用工具配置台9Bの位置に到達させ、ロ
ボット用工具配置台9Bに配置された工具Q’のうちの
1個がリスト部17Bに装着される状態とした後、装着
された工具Q’を用いて、サブパレット12Bに配置さ
れた各種部品P’を、主としてアッパーボディ部材24
のエンジンルーム形成部A2の内側に順次組み付けてい
く動作を行うものとなる状態をとらせる。斯かるアッパ
ーボディ部材24に対する各種部品P’の組付作業にあ
たっても、作業ロボット8Bに、そのリスト部17Bに
装着される工具Q’を、アッパーボディ部材24に組み
付けられる部品P’に応じて、それを扱うに適したもの
に適宜交換する動作も行わせる。
【0035】以上よりして、各種部品P及びP’の組付
けがなされたものとされるアッパーボディ部材24を得
ることができ、斯かるアッパーボディ部材24を、自走
台車5から部品組付作業ライン区分LP2におけるワー
ク搬送巡回路R2を走行するものとされた複数の自走台
車4のうちの一個に移載する。
【0036】部品組付作業ライン区分LP2においてワ
ーク搬送巡回路R2に沿って移動し、アッパーボディ部
材24が載置されるものとなされる自走台車4は、図9
に示される如くに、それに取り付けられたモータ36に
より車輪37が駆動されて、ワーク搬送巡回路R2を形
成する一対のレール38上を走行するものとされた基板
39を備えている。基板39の一対のレール38に沿う
方向における両端部には、夫々上方に向かって伸びる支
持ポスト40及び41が立設されている。
【0037】支持ポスト40は、それを貫通して伸びる
昇降シャフト42が配されたものとされており、昇降シ
ャフト42はその一側部に全体に亙ってラック43が形
成されたものとされている。また、支持ポスト40に
は、昇降シャフト42に形成されたラック43に係合す
るピニオンギア44,ピニオンギア44と軸を共通にす
るギア45、及び、ギア45に噛合したギア46が、夫
々の軸が固定されて内蔵されている。同様に、支持ポス
ト41は、それを貫通して伸びる昇降シャフト47が配
されたものとされており、昇降シャフト47はその一側
部に全体に亙ってラック48が形成されたものとされて
いる。また、支持ポスト41には、昇降シャフト47に
形成されたラック48に係合するピニオンギア49,ピ
ニオンギア49と軸を共通にするギア50、及び、ギア
50に噛合したギア51が、夫々の軸が固定されて内蔵
されている。
【0038】また、基板39の中央部には、支持ポスト
40の基部と支持ポスト41の基部とを結ぶ方向に伸び
る回動軸55及びモータ56が内蔵されており、回動軸
55の中間部に固定されたギア57にモータ56の軸に
固定された駆動ギア58が噛合している。従って、回動
軸55は、モータ56の軸の回転が駆動ギア58及びギ
ア57を介して伝達されて回転せしめられる。そして、
回動軸55の両端部には、駆動ギア59及び60が取り
付けられており、駆動ギア59が支持ポスト40に内蔵
されたギア46に噛合し、また、駆動ギア60が支持ポ
スト41に内蔵されたギア51に噛合している。従っ
て、回動軸55の回転が、駆動ギア59,ギア46及び
ギア45を介してピニオンギア44に伝達されるととも
に、駆動ギア60,ギア51及びギア50を介してピニ
オンギア49に伝達されて、ピニオンギア44及び49
は、回動軸55によって同時にかつ同方向に回転せしめ
られるべく駆動される。このようにピニオンギア44及
び49が同時にかつ同方向に回転せしめられるべく駆動
されることにより、昇降シャフト42及び47は、同期
して支持ポスト40及び41に対する昇降動を行うもの
とされている。
【0039】昇降シャフト42の上端部には、ボディ支
持機構部61が設けられており、ボディ支持機構部61
は、固定部62と、固定部62に回動軸55に平行な回
動中心軸もって回動可能に取り付けられたボディ支持腕
部材63とを含んで構成されている。ボディ支持腕部材
63には、固定部62に対向する側面部に多数の突起6
4が環状配置されて形成されたギア65、及び、ボディ
係合部66が設けられており、ボディ係合部66は、ア
ッパーボディ部材24に螺子止め係合せしめられるもの
とされている。固定部62の上端部分には、ギア65に
対するロック機構67が設けられている。
【0040】また、昇降シャフト47の上端部にも、ボ
ディ支持機構部71が設けられており、ボディ支持機構
部71は、固定部72と、固定部72に回動軸55に平
行な回動中心軸もって回動可能に取り付けられたボディ
支持腕部材73とを含んで構成されている。ボディ支持
腕部材73には、固定部72に対向する側面部に多数の
突起74が環状配置されて形成された円板75、及び、
ボディ係合部76が設けられており、ボディ係合部76
は、アッパーボディ部材24に螺子止め係合せしめられ
るものとされている。さらに、固定部72の上端部分に
は、円板75に対するロック機構77が設けられてい
る。
【0041】上述の如くの構成を有した自走台車4が走
行するものとされた部品組付作業ライン区分LP2にお
いては、その複数箇所において、図9に示される如くの
一対の台車係合機構81及び82が、ワーク搬送巡回路
R2を構成する一対のレール38上を走行する自走台車
4の上方となる位置に設置されている。台車係合機構8
1は、モータ83を備えて固定された昇降駆動部84
と、昇降駆動部84によって昇降せしめられる係合部8
5とから成り、係合部85は、モータ86によって回転
駆動される駆動ギア87と、アクチュエータ88によっ
て駆動されるロック機構制御部89とを備えている。そ
して、係合部85は、昇降駆動部84によって下降位置
をとるものとされるとき、駆動ギア87を自走台車4の
支持ポスト40に設けられたボディ支持機構部61にお
けるギア65に噛合させるとともに、ロック機構制御部
89をボディ支持機構部61におけるロック機構67に
係合させる。駆動ギア87は、ギア65に噛合せしめら
れたもとでモータ86により駆動されて回転せしめら
れ、それによりギア65を回転させ、それに伴って、ボ
ディ支持機構部61におけるボディ支持腕部材63を回
動させる。また、ロック機構制御部89は、ロック機構
67に係合し、アクチュエータ88によって駆動される
ことにより、ロック機構67にギア65に対するロック
状態もしくはロック解除状態をとらせる。
【0042】一方、台車係合機構82は、モータ90を
備えて固定された昇降駆動部91と、昇降駆動部91に
よって昇降せしめられる係合部92とから成り、係合部
92は、アクチュエータ93によって駆動されるロック
機構制御部94を備えている。そして、係合部92は、
昇降駆動部91によって下降位置をとるものとされると
き、ロック機構制御部94を自走台車4の支持ポスト4
1に設けられたボディ支持機構部71におけるロック機
構77に係合させる。ロック機構制御部94は、ロック
機構77に係合してアクチュエータ93により駆動され
ることによって、ロック機構77に円板75に対するロ
ック状態もしくはロック解除状態をとらせる。
【0043】このような自走台車4及び一対の台車係合
機構81及び82を備える部品組付作業ライン区分LP
2において、部品組付作業ライン区分LP1からハンガ
ーコンベアH1を介してワーク載置部P2に搬送された
アッパーボディ部材24についての、各種内装部材等の
組付けをなすにあたっては、ワーク載置部P2におい
て、アッパーボディ部材24を、ワーク搬送巡回路R2
を構成する一対のレール38上を走行するものとされた
複数の自走台車4のうちの一個にその上方から載置する
が、その載置は、図9に示される如くに、アッパーボデ
ィ部材24の長手方向の両端部を、自走台車4の支持ポ
スト40に設けられたボディ支持機構部61のボディ支
持腕部材63におけるボディ係合部66、及び、自走台
車4の支持ポスト41に設けられたボディ支持機構部7
1のボディ支持腕部材73におけるボディ係合部76に
より夫々支持されるとともに、螺子止係合されるものと
なすことにより行う。
【0044】次に、アッパーボディ部材24をボディ支
持機構部61のボディ支持腕部材63及びボディ支持機
構部71のボディ支持腕部材73によって係合支持した
自走台車4を、モータ36の作動制御により一対のレー
ル38上を間歇的に走行させて、ワーク搬送巡回路R2
の他端部に設けられたワーク退避部Q2に向けて移動す
る状態となし、自走台車4がワーク退避部Q2に到達す
るまでに、アッパーボディ部材24に、キャビン内トリ
ム部材,インスツルメントパネル・ユニット,シートベ
ルト等を含む内装ユニット等の内装部材、及び、フロン
ト及びリアウインドシールドガラス等を組み付ける。そ
の際、アッパーボディ部材24への組付けがなされる部
材あるいは部品に応じて、自走台車4におけるボディ支
持機構部61のボディ支持腕部材63及びボディ支持機
構部71のボディ支持腕部材73を所定の回転角だけ回
動させるとともに、ボディ支持腕部材63及び73に夫
々設けられたギア65及び円板75を、ボディ支持機構
部61及び71に夫々設けられたロック機構67及び7
7にギア65及び円板75に対するロック状態をとらせ
ることにより回転規制されたものとなして、ボディ支持
腕部材63及び73によって係合支持されたアッパーボ
ディ部材24に部材あるいは部品の組付作業に都合の良
い姿勢をとらせるとともに、基板39に内蔵されたモー
タ56を作動させて回動軸55を回転させ、それによ
り、昇降シャフト42及び47を同期して昇降させて、
ボディ支持腕部材63及び73によって係合支持された
アッパーボディ部材24に部材あるいは部品の組付作業
を行い易い高さ位置をとらせる。
【0045】例えば、アッパーボディ部材24にインス
ツルメントパネル・ユニットの組付けを行うにあたって
は、それに先立ち、アッパーボディ部材24を係合支持
した自走台車4を、図9に示される如くに、一対の台車
係合機構81及び82の下方位置に停止させる。そし
て、台車係合機構81のモータ83及び台車係合機構8
2のモータ90を作動させて、台車係合機構81及び8
2に下降位置をとらせ、それにより、台車係合機構81
に設けられた係合部85に、駆動ギア87をボディ支持
腕部材63に設けられたギア65に噛合させるととも
に、ロック機構制御部89をボディ支持機構部61にお
けるロック機構67に係合させる状態をとらせ、また、
台車係合機構82に設けられた係合部92に、ロック機
構制御部94をボディ支持機構部71におけるロック機
構77に係合させる状態をとらせる。続いて、台車係合
機構81の係合部85に備えられたモータ86を作動さ
せて駆動ギア87を回転させ、ボディ支持腕部材63に
設けられたギア65を駆動してボディ支持腕部材63を
回動させる。その際、ボディ支持腕部材63の回動がア
ッパーボディ部材24を介してボディ支持腕部材73に
伝達され、ボディ支持腕部材73もボディ支持腕部材6
3に伴って回動する。
【0046】ボディ支持腕部材63及び73の回動によ
り、ボディ支持腕部材63及び73によって係合支持さ
れたアッパーボディ部材24が、インスツルメントパネ
ル・ユニットの組付けに都合の良い姿勢となる回転角位
置、例えば、アッパーボディ部材24の底面が自走台車
4の基板39と平行になるように支持される状態(平行
支持状態)に対して90度をなす回転角位置をとるもの
とされたとき、台車係合機構81の係合部85に備えら
れたモータ86の作動を停止させるとともに、台車係合
機構81の係合部85に備えられたアクチュエータ88
及び台車係合機構82の係合部92に備えられたアクチ
ュエータ93を作動させて、台車係合機構81の係合部
85に備えられたロック機構制御部89を、ボディ支持
機構部61におけるロック機構67にギア65に対する
ロック状態をとらせるものとなすとともに、台車係合機
構82の係合部92に備えられたロック機構制御部94
を、ボディ支持機構部71におけるロック機構77に円
板75に対するロック状態をとらせるものとなす。それ
により、ボディ支持腕部材63及び73によって係合支
持されたアッパーボディ部材24が、インスツルメント
パネル・ユニットの組付けに都合の良い姿勢に維持され
る。
【0047】次に、自走台車4における基板39に内蔵
されたモータ56を作動させて回動軸55を回転させ、
それにより、昇降シャフト42及び47を同期して昇降
させて、ボディ支持腕部材63及び73により、所定の
回転角位置を維持する状態で係合支持されたアッパーボ
ディ部材24に、インスツルメントパネル・ユニットの
組付作業を行い易い高さ位置をとらせる。その結果、図
10に示される如くに、自走台車4により支持されたア
ッパーボディ部材24が、インスツルメントパネル・ユ
ニットの組付けに都合の良い姿勢と、インスツルメント
パネル・ユニットの組付作業を行い易い高さ位置とを有
するものとされる。
【0048】その後、図10に示される如くに、部品組
付作業ライン区分LP2に設置された作業ロボット10
7をそのアーム部108に装着された工具によってイン
スツルメントパネル・ユニット109を把持した状態と
なし、その作業ロボット107に、インスツルメントパ
ネル・ユニット109の組付作業を行い易い高さ位置を
とるものとされたアッパーボディ部材24のキャビン形
成部A1の内側端部にインスツルメントパネル・ユニッ
ト109を組み付ける作業を行わせる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係る自動車の組立方法によれば、フロア部材が取り外さ
れたボディ本体構成部とフロア部材との夫々を個別に各
種部材もしくは部品の組付けがなされたものとした後、
相互に結合させてボディ本体を形成し、さらに、ボディ
本体に対して各種のボディ外装部材を組み付けて自動車
のボディを形成するようになすとともに、ボディに下回
り部品が取り付けられた状態を得るにあたり、各作業工
程の順序が、特定の部材あるいは部品の組付あるいは取
付作業が、既に組付けあるいは取付けがなされた部材あ
るいは部品の存在により妨げられる状態が生じないよう
にされるので、各種組付あるいは取付作業が作業性に優
れたものとされ、また、内装部材が装着されたボディ本
体構成部に内装部材が装着されたフロア部材が組み付け
られてボディ本体が形成された後に、そのボディ本体に
対して、フロア部材の下面側に配置されるべき下回り部
品が取り付けられるので、下回り部品のボディに対する
取付けが高精度をもって行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの配置
態様を示す構成図である。
【図2】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される斜視図である。
【図3】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される分解斜視図である。
【図4】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される斜視図である。
【図5】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される分解斜視図である。
【図6】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される分解斜視図である。
【図7】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインに備え
られる台車の一例をアッパーボディ部材と共に示す側面
図である。
【図8】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作業
工程の説明に供される断面図である。
【図9】本発明に係る自動車の組立方法が実施される自
動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインに備え
られる台車の一例を他の機構及びアッパーボディ部材と
共に示す側面図である。
【図10】本発明に係る自動車の組立方法が実施される
自動車組立ラインの一例におけるボディ組立ラインの作
業工程の説明に供される斜視図である。
【符号の説明】
T1 ボディ搬入路形成部 LF フロア組立作業ライン区分 S1 作業ステーション S2 作業ステーション LP1 部品組付作業ライン区分 LP2 部品組付作業ライン区分 LFA フロア組立体組付作業ライン区分 LEA 外装部材組付作業ライン区分 LU 下回り部品組立作業ライン区分 UDS 下回り部品組立体組付ステーション K1 フロア部分開口部 K4 エンジンルーム部分開口部 4 自走台車 5 自走台車 20 ボディ 24 アッパーボディ部材 25 フロア部材 113 フロア組立体 130 下回り部品組立体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−182584(JP,A) 特開 平2−254078(JP,A) 特開 昭63−87382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 303 B62D 65/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロア部材が取り外された自動車のボディ
    本体構成部と上記フロア部材とを個別に用意し、 上記フロア部材を有さないボディ本体構成部に内装部材
    を装着するとともに、上記フロア部材に内装部材を装着
    し、 内装部材が装着されたボディ本体構成部に内装部材が装
    着されたフロア部材を組み付けてボディ本体を得、 内装部材が装着されて組み付けられた上記ボディ本体構
    成部と フロア部材とを有した上記ボディ本体に、上記フ
    ロア部材の下面側に配置されるべき下回り部品を取り付
    けて、自動車のボディと下回り部品との組立を行う作業
    工程を含むことを特徴とする自動車の組立方法。
  2. 【請求項2】ボディ本体構成部に内装部材を装着するに
    際しては、第1の工程において上記ボディ本体構成部に
    ワイヤハーネス及びグロメットを取り付け、続く第2の
    工程において、キャビン内トリム部材及びインスツルメ
    ントパネル・ユニットを取り付け、また、フロア部材に
    内装部材を装着するに際しては、第1の工程において上
    記フロア部材にフロアマットを取り付け、続く第2の工
    程において座席を取り付けることを特徴とする請求項1
    記載の自動車の組立方法。
  3. 【請求項3】ディ本体に上記下回り部品が取り付けら
    れた後に、上記ボディ本体に対してボディ外装部材を組
    み付けることを特徴とする請求項1又は2記載の自動車
    の組立方法。
  4. 【請求項4】ボディ本体に対してボディ外装部材を組み
    付けるに際しては、ドアの組付け,エンジンルームフッ
    ドの組付け、及び、フロントフェンダの組付けを順次行
    うことを特徴とする請求項3記載の自動車の組立方法。
JP3059951A 1990-12-28 1991-03-25 自動車の組立方法 Expired - Fee Related JP3020294B2 (ja)

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