JP2957780B2 - 自動車の組立方法 - Google Patents

自動車の組立方法

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B62D65/00Designing, manufacturing, e.g. assembling, facilitating disassembly, or structurally modifying motor vehicles or trailers, not otherwise provided for
    • B62D65/02Joining sub-units or components to, or positioning sub-units or components with respect to, body shell or other sub-units or components
    • B62D65/04Joining preassembled modular units composed of sub-units performing diverse functions, e.g. engine and bonnet

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立方法に関
し、特にアッパーボディシェルとロアボディシェルとを
夫々別個に組立ててからアッパーボディシェルに対して
ロアボディシェルのアンダーボディ部を相対的に前方か
ら移動させて結合する組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の自動車の組立方法では、
鋼板素材を加工するプレス工程と、ボディシェルを組立
てる車体組立工程と、塗装を施す塗装工程と、艤装を施
す車両組立工程とを経て自動車を製造する。従来の自動
車の車体組立技術では、フロア部材を含むアンダーボデ
ィ部、フロントボディ部、リヤボディ部、ボディサイド
パネル、ルーフ部材などを予めサブアセンブリし、これ
らの車体構成部を順々に組立てることにより、ボディシ
ェルを組立てるような方法が採用されていたが、このよ
うにボディシェルの組立完了の後に艤装を施す場合に
は、艤装作業の自動化を推進する上で種々の制約を伴う
ことから、最近では車両組立工程の自動化に有利な種々
の車体組立方法や製造方法が提案されつつある。
【0003】例えば、特開昭63−235174号公報
には、車体組立工程において、エンジンルームを形成す
るフロントボディ部と、フロントフロアとセンタフロア
とリヤフロアとを含むアンダーボディ部と、ボディサイ
ドパネルとルーフ部材とを含むアッパーボディシェルと
を組立て、その後これらに必要な艤装品を組付けて艤装
を施し、その後アンダーボディ部とフロントボディ部と
を結合してロアボディシェルとし、このロアボディシェ
ルに対してアッパーボディシェルを相対的に上方より組
付けることによりボディシェルを組立てる自動車の組立
技術が開示されている。更に、実開昭64−28377
号公報には、車体組立工程において、フロントボディ部
とアンダーボディ部とからなるロアボディシェルと、ボ
ディサイドパネルとルーフ部材とカウル部材とからなる
アッパーボディシェルとを組立て、これらボディシェル
に必要な艤装を施した後、ロアボディシェルに対してア
ッパーボディシェルを相対的に上方より組合わせること
により両ボディシェルを結合する自動車の組立技術が開
示されている。尚、前記アッパーボディシェルにはサイ
ドシルアッパをまたロアボディシェルにはサイドシルロ
アを設け、両ボディシェルの結合時にサイドシルアッパ
とサイドシルロアの水平フランジ同士を接合することで
結合部とサイドシルが構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記前者の公報の組立
技術においては、フロア部材の左右両端部に下方に延び
るフランジ部を形成し、このフランジ部をサイドシルの
下端部の接合フランジにボルトで結合する構造が採用さ
れているが、フロア部材側の多数のボルト孔とサイドシ
ル側の多数のボルト孔とが合致しにくいので結合作業が
容易でないこと、フロア部材やアッパーボディシェルの
幅寸法の誤差が大きくなるとフランジ部と接合フランジ
とが密着しにくくなるので結合作業が難しくなりまた結
合部の信頼性を確保しにくくなること、など種々の問題
がある。前記後者の公報の組立技術においては、アッパ
ーボディシェルとロアボディシェルとの結合時にサイド
シルアッパの水平フランジとサイドシルロアの水平フラ
ンジとを接合する必要があるが、アッパーボディシェル
とロアボディシェルの組立て精度を十分に高く維持しな
いと、水平フランジ同士が合致しにくく結合が難しくな
り結合部の信頼性を確保することが困難になること、両
ボディシェルの結合の為にそれらの構造が複雑化するこ
と、結合部を溶接接合する場合には溶接により塗膜を傷
めること、組立誤差の影響により自動装置により円滑に
結合しにくいこと、などの問題がある。本発明の目的
は、アッパーボディシェルとロアボディシェルとを容易
に結合でき且つ結合部の信頼性を確保でき且つ艤装の作
業性を向上し得るような自動車の組立方法を提供するこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
組立方法は、自動車のボディシェルのうちの、ルーフ部
材と左右のボディサイドパネルと左右のサイドシルとを
含むアッパーボディシェルと、少なくともフロントフロ
アを含むアンダーボディ部とこれと別体又は一体のフロ
ントボディ部とからなるロアボディシェルとを夫々別個
に組立ててから両ボディシェルを結合する自動車の組立
方法において、前記アッパーボディシェルの左右のサイ
ドシルに、フロントフロアの左右の両端部を下方より受
ける受け部を夫々形成し、前記アッパーボディシェルと
ロアボディシェルとを車両組立工程の専用の艤装ライン
に夫々供給して艤装を施し、次にフロントボディ部と別
体又は一体のアンダーボディ部を、アッパーボディシェ
ルに対して相対的に車体前後方向後方向きに移動させて
フロントフロアの左右両端部を左右のサイドシルの受け
部上に夫々係合させ、前記フロントフロアの左右両端部
を受け部を介して左右のサイドシルに夫々結合すること
を特徴とするものである。
【0006】請求項2に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の方法において、アンダーボディ部とこれと
一体のフロントボディ部とからなるロアボディシェルに
艤装を施してから、ロアボディシェルをアッパーボディ
シェルに結合することを特徴とするものである。
【0007】請求項3に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の方法において、アンダーボディ部及びこれ
と別体のフロントボディ部に夫々艤装を施してからこれ
ら両ボディ部を結合し、次に両ボディ部をアッパーボデ
ィシェルに結合することを特徴とするものである。
【0008】請求項4に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の方法において、アンダーボディ部及びこれ
と別体のフロントボディ部に夫々艤装を施してから、ア
ンダーボディ部をアッパーボディシェルに結合し、次に
フロントボディ部をアッパーボディシェルとアンダーボ
ディ部とに結合することを特徴とするものである。
【0009】請求項5に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の方法において、アッパーボディシェルとア
ンダーボディ部とフロントボディ部のうちの艤装作業負
荷の最も多いものをメインの艤装ラインに供給すること
を特徴とするものである。
【0010】請求項6に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の方法において、前記フロントフロアの左右
両端部を少なくとも左右の受け部に夫々接着することを
特徴とするものである。
【0011】請求項7に係る自動車の組立方法は、自動
車のボディシェルにおける、ルーフ部材と左右のボディ
サイドパネルとを含むアッパーボディシェルと、少なく
ともフロントフロアを含むアンダーボディ部とこれと別
体又は一体のフロントボディ部とを含むロアボディシェ
ルとを夫々別個に組立ててからアッパーボディシェルと
ロアボディシェルとを結合する自動車の組立方法におい
て、前記アッパーボディシェルの左右の下端部にアンダ
ーボディ部の左右両端部を受ける受け部を夫々形成し、
前記アッパーボディシェルとロアボディシェルとを車両
組立工程の専用の艤装ラインに夫々供給して艤装を施
し、前記フロントボディ部と別体又は一体のアンダーボ
ディ部をアッパーボディシェルに対して相対的に車体前
後方向後方向きに移動させてアンダーボディ部の左右両
端部をアッパーボディシェルの左右両端部の受け部に夫
々係合して支持させ、前記アンダーボディ部の左右両端
部をアッパーボディシェルの左右の下端部に夫々結合す
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項8に係る自動車の組立方法は、請求
項4に記載の自動車の方法において、前記フロントボデ
ィ部をアッパーボディシェルとアンダーボディ部とに対
して相対的に車体前後方向後方向きに移動させて結合す
ることを特徴とするものである。
【0013】請求項9に係る自動車の組立方法は、請求
項4に記載の自動車の方法において、前記フロントボデ
ィ部をアッパーボディシェルとアンダーボディ部とに対
して相対的に車体上下方向に移動させて結合することを
特徴とするものである。
【0014】請求項10に係る自動車の組立方法は、請
求項9に記載の自動車の方法において、前記フロントボ
ディ部をアッパーボディシェルとアンダーボディ部とに
対して相対的に車体上下方向下方向きに移動させて結合
することを特徴とするものである。
【作用】請求項1に係る自動車の組立方法は、アッパー
ボディシェルと、ロアボディシェルとを夫々別個に組立
ててから両ボディシェルを結合する自動車の組立方法で
あって、この組立方法においては、前記アッパーボディ
シェルとロアボディシェルとを車両組立工程の専用の艤
装ラインに夫々供給して艤装を施すので、両ボディシェ
ルに対する艤装作業の作業性と作業能率とを高めること
ができる。次にフロントボディ部と別体又は一体のアン
ダーボディ部を、アッパーボディシェルに対して相対的
に車体前後方向後方向きに移動させてフロントフロアの
左右両端部を左右のサイドシルに予め形成した受け部上
に夫々係合させ、前記フロントフロアの左右両端部を受
け部を介して左右のサイドシルに夫々結合する。従っ
て、アンダーボディ部をアッパーボディシェルに対して
後方向きに移動させるという簡単な方法で容易に結合で
き、フロントフロアの左右両端部を左右のサイドシルの
受け部上に夫々係合させるのでフロントフロアとサイド
シルの結合部の信頼性を確保でき且つ結合部の信頼性を
損なわずに接着による固着も可能になり、フロントフロ
アやアッパーボディシェルの組立誤差の吸収が容易にな
り、比較的簡単な装置により結合作業の自動化も容易に
なる。
【0015】請求項2に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。更に、
アンダーボディ部とこれと一体のフロントボディ部とか
らなるロアボディシェルに艤装を施してから、ロアボデ
ィシェルをアッパーボディシェルに結合するので、両ボ
ディシェルに対する艤装の作業性を高めることができ、
ロアボディシェルに対する艤装の完成度を高めることが
でき、ロアボディシェルの専用の艤装ラインにおける搬
送を効率的に行うことが出来、その搬送装置が複雑化す
ることもない。
【0016】請求項3に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。更に、
アンダーボディ部及びこれと別体のフロントボディ部に
夫々艤装を施してからこれら両ボディ部を結合し、次に
これら両ボディ部をアッパーボディシェルに結合するの
で、アンダーボディ部とフロントボディ部に対する艤装
作業の作業性を向上でき、またアッパーボディシェルと
ロアボディシェルの結合の作業負荷を少なくすることが
できる。
【0017】請求項4に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。更に、
アンダーボディ部及びこれと別体のフロントボディ部に
夫々艤装を施してから、アンダーボディ部をアッパーボ
ディシェルに結合し、次にフロントボディ部をアッパー
ボディシェルとアンダーボディ部とに結合するので、ア
ンダーボディ部とフロントボディ部に対する艤装作業の
作業性を向上でき、またアッパーボディシェルに対する
アンダーボディ部の結合が容易となる。
【0018】請求項5に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。更に、
アッパーボディシェルとアンダーボディ部とフロントボ
ディ部のうちの艤装作業負荷の最も多いものをメインの
艤装ラインに供給するので、メインの艤装ラインの自動
化を図るうえで設備経済性を高めることが出来る。
【0019】請求項6に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。更に、
フロントフロアの左右両端部を少なくとも左右の受け部
に夫々接着するので、アンダーボディ部とアッパーボデ
ィシェルとを容易に結合でき、結合作業性を向上でき、
且つ結合の為の多数のボルト孔などを省略して構造を簡
単化でき、また結合部のシール性も確保できる。
【0020】請求項7に係る自動車の組立方法において
は、前記請求項1と同様の作用が得られる。但し、アッ
パーボディシェルの左右の下端部に受け部を夫々形成
し、これら受け部にアンダーボディ部の左右両端部を夫
々係合して支持させるようにしたことから、例えばアッ
パーボディシェルの左右の下端部にサイドシルの一部を
形成してそこに受け部を形成し、またアンダーボディ部
の左右両端部にサイドシルの一部を形成してそれを受け
部に係合して支持させることもある。
【0021】請求項8に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項4と同様の作用が得られる。更に、
前記フロントボディ部をアッパーボディシェルとアンダ
ーボディ部とに対して相対的に車体前後方向後方向きに
移動させて結合するので、フロントボディ部とアッパー
ボディシェルとの結合構造、フロントボディ部とアンダ
ーボディ部との結合構造を簡単化し、フロントボディ部
を容易に結合できる。
【0022】請求項9に係る自動車の組立方法において
は、基本的に請求項4と同様の作用が得られる。更に、
前記フロントボディ部をアッパーボディシェルとアンダ
ーボディ部とに対して相対的に車体上下方向に移動させ
て結合するので、アッパーボディシェルに対してフロン
トボディ部が相対的に前後移動するのを許さないような
結合構造を採用してボディシェル全体の結合強度・剛性
を向上できる。
【0023】請求項10に係る自動車の組立方法におい
ては、基本的に請求項9と同様の作用が得られる。更
に、前記フロントボディ部をアッパーボディシェルとア
ンダーボディ部とに対して相対的に車体上下方向下方向
きに移動させて結合するので、フロントボディ部のカウ
ル・ダッシュ構造とアッパーボディシェルとの結合部の
構造が複雑化するのを防止できる。
【0024】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係る自動車の組立方法
によれば、前記アッパーボディシェルとロアボディシェ
ルに対する艤装作業の作業性と作業能率とを高めること
ができる。更に、アンダーボディ部をアッパーボディシ
ェルに対して後方向きに移動させるという簡単な方法で
容易に結合できること、フロントフロアの左右両端部を
左右のサイドシルの受け部上に夫々係合させるのでフロ
ントフロアとサイドシルの結合部の信頼性を確保できる
こと、また結合部の信頼性を損なわずに接着による固着
も可能になること、フロントフロアやアッパーボディシ
ェルの組立誤差の吸収が容易になること、比較的簡単な
装置により結合作業の自動化も容易になること、などの
効果が得られる。
【0025】請求項2に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。更に、
アンダーボディシェルとロアボディシェルに対する艤装
の作業性を高めることができること、ロアボディシェル
に対する艤装の完成度を高めることができること、ロア
ボディシェルの専用の艤装ラインにおける搬送を効率的
に行うことが出来ること、その搬送装置が複雑化しない
こと、などの効果が得られる。
【0026】請求項3に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。更に、
アッパーボディ部とフロントボディ部に対する艤装作業
の作業性を向上できること、またアッパーボディシェル
とロアボディシェルの結合の生産性を高めることが出来
ること、などの効果が得られる。
【0027】請求項4に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。更に、
アッパーボディ部とフロントボディ部に対する艤装作業
の作業性を向上できること、またアッパーボディシェル
に対するアンダーボディ部の結合が容易となること、な
どの効果が得られる。
【0028】請求項5に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。更に、
アッパーボディシェルとアンダーボディ部とフロントボ
ディ部のうちの艤装作業負荷の最も多いものをメインの
艤装ラインに供給することで、メインの艤装ラインの自
動化を図るうえで設備経済性を高めることが出来る。
【0029】請求項6に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。更に、
フロントフロアの左右両端部を少なくとも左右の受け部
に夫々接着するので、アンダーボディ部とアッパーボデ
ィシェルとを容易に結合できること、結合作業性を向上
できること、結合の為の多数のボルト孔などを省略して
構造を簡単化できること、また結合部のシール性も確保
できること、などの効果が得られる。
【0030】請求項7に係る自動車の組立方法によれ
ば、前記請求項1と同様の効果が得られる。
【0031】請求項8に係る自動車の組立方法によれ
ば、基本的に請求項4と同様の効果が得られるうえ、フ
ロントボディ部とアッパーボディシェルとの結合構造、
フロントボディ部とアンダーボディ部との結合構造を簡
単化し、フロントボディ部を容易に結合できる。請求項
9に係る自動車の組立方法によれば、基本的に請求項4
と同様の効果が得られるうえ、アッパーボディシェルに
対してフロントボディ部が相対的に前後移動するのを許
さないような結合構造を採用してボディシェル全体の結
合強度・剛性を向上できる。請求項10に係る自動車の
組立方法によれば、基本的に請求項9と同様の効果が得
られるうえ、フロントボディ部のカウル・ダッシュ構造
とアッパーボディシェルとの結合部の構造が複雑化する
のを防止できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本実施例では、4ドアセダン車の組立方法
に本発明を適用した場合の例であり、車体の前後左右を
基準に前後左右を定義して説明する。
【0033】自動車の組立工程は、図1に示すように、
基本的にプレス成形工程と車体組立工程と塗装工程と車
両組立工程とから構成され、車体組立工程では、図2に
示すうなアッパーボディシェルBUと、アンダーボディ
部BDとこれと別体又は一体のフロントボディ部BFと
からなるロアボディシェルBLとを夫々専用の組立ライ
ンで組立て、塗装工程ではアッパーボディシェルBUと
ロアボディシェルBLに対して夫々必要な塗装を施し、
車両組立工程ではアッパーボディシェルBUとロアボデ
ィシェルBLに対して夫々必要な艤装を施し、その後、
フロントボディ部BFと別体又は一体のアンダーボディ
部BDをアッパーボディシェルBUに対して相対的に車
体前後方向前方から後方向きに移動させてアンダーボデ
ィ部BDをアッパーボディシェルBUに結合する工程を
経て、ロアボディシェルBLとアッパーボディシェルB
Uとを結合し、アッパーボディシェルBUとロアボディ
シェルBLとからなるボディシェルBを組立て、次にこ
のボディシェルBに対して蓋物部材及び下回りユニット
160を組付けて自動車を組立てる。尚、前記プレス成
形工程は、一般に周知の工程なのでその説明を省略す
る。
【0034】先ず、前記アッパーボディシェルBUとア
ンダーボディ部BDとフロントボディ部BFについて、
図2〜図19を参照しながら説明する。アンダーボディ
部BDは、フロントフロア1と、左右1対のフロントフ
レームと、シャフトトンネル2と、第2クロスメンバ3
と、左右1対のシートブラケット4などで構成されてい
る。フロントフロア1は、図3に示すように、アルミニ
ウム又はアルミニウム合金製のハニカム状の基板1a
と、この基板1aの上下両面に固着されたアルミニウム
又はアルミニウム合金製の補強板1bとから構成されて
いる。尚、前記補強板1bは、鋼製の板部材で構成する
こともあり得る。
【0035】フロントボディ部BFは、左右1対のフロ
ントサイドフレーム7及びホイールエプロンレイフォー
スメント8、左右のホイールエプロン9、カウル・ダッ
シュ構造10、ダッシュロアパネル5、ヒンジピラ6
(図15参照)の前部を構成する閉断面構造6Aなどか
ら構成されている。アッパーボディシェルBUは、車体
側部を構成するボディサイドパネル11と、車体後部を
構成するリヤボディ12と、車体上部を構成するルーフ
パネル13とを備えている。ボディサイドパネル11
は、サイドアウタパネル14とサイドインナパネル15
とから構成され、両パネル14・15により閉断面状の
フロントピラ16、ヒンジピラ6の後部を構成する閉断
面構造6B、センタピラ18、リヤピラ19、左右1対
のサイドシル20などが形成される。リヤボディ12
は、リヤフロア、メインセンタフロア40、左右1対の
リヤフレーム21、第3クロスメンバ41、第4クロス
メンバなどから構成されている。尚、図51に示すよう
に、メインセンタフロア40及び第3クロスメンバ41
をアンダーボディ部BDに付属させてもよいし、アッパ
ーボディシェルBUの前部の強度・剛性を高めるため、
図2に仮想線で示すように、カウル・ダッシュ構造10
のカウル部材10AをアッパーボディシェルBUに付属
させてもよい。
【0036】前記アッパーボディシェルBUとアンダー
ボディ部BDの結合構造について説明すると、図3に示
すように、左右のサイドシル20の内側下部には押出成
形などにより製作されたアルミニウム又はアルミニウム
合金製又はその他の金属製の受部材31がサイドシル2
0の前端部から後端部に亙って設けられ、受部材31は
複数のボルト32を介して又は溶接によりサイドシル2
0に固着され、受部材31には内方へ突出した上下1対
の受け部31a・31bが一体的に形成され、両受け部
31a・31b間にはフロントフロア1の左右両端部が
係合可能な係合溝33がサイドシル20の前端部から略
全長に亙って形成され、アンダーボディ部BDは、その
フロントフロア1の左右両端部を係合溝33に対して前
方よりスライドにて差し込んで、アッパーボディシェル
BUの下部に組付ける。尚、前記係合溝33に予め接着
剤30を塗布した状態でアンダーボディ部BDを組付け
てアッパーボディシェルBUにアンダーボディ部BDを
結合し固着する。この場合係合溝33に接着剤30を充
填して接着するので確実にシールすることが出来る。
但し、アンダーボディ部BDを組付けた後に接着剤30
を係合溝33に注入してアッパーボディシェルBUとア
ンダーボディ部BDを結合してもよい。また、接着に加
えてアッパーボディシェルBUとアンダーボディ部BD
をボルトで締結してもよい。前記フロントフロア1は繊
維強化合成樹脂で構成してもよい。
【0037】前記フロントフロア1の代わりに鋼板製の
フロントフロア1Aとする場合には、図4に示すよう
に、サイドシル20の内側下部に1対の重合わせた略L
字状の受部材31Aを溶接やボルトで固着し、受部材3
1Aの下部の受け部31c・31d間にフロントフロア
1Aの左右両端部を係合可能な係合溝34を形成しても
よい。また、図5に示すように、サイドシル20の内側
下部に上下1対の略L字状の受部材31Bを上下対称に
溶接やボルトで固着し、両受部材31Bの受け部31e
・31f間にフロントフロア1Aの左右両端部を係合可
能な係合溝34Aを形成し、フロントフロア1Aの左右
両端部を係合溝34Aに前方より差し込み、アンダーボ
ディ部BDをアッパーボディシェルBUの下端部に組付
けてもよい。
【0038】前記サイドシル20として押し出し成形な
どにより製作されたアルミニウムやアルミニウム合金製
の閉断面構造のサイドシルについて図6〜図13に基づ
いて説明する。図6に示すように、左右のサイドシル2
0Aの内側下部にフロントフロア1の左右両端部を夫々
下方より受け止める受け部35Aをサイドシル20Aの
前端部から後端部に亙って内側へ水平に突出状に設け、
フロントフロア1の左右両端部を受け部35Aの上側に
前方よりスライド移動にて差し込み、両者を接着剤30
やボルトで固着する。尚、2点鎖線で図示のように、補
強閉断面部35Cを一体形成してもよい。また、図7に
示すように、サイドシル20Bの中段部に受け部35B
を受け部35Aと平行に設け、受け部35A・35B間
にフロントフロア1の左右両端部を係合可能な係合溝3
3Aを形成し、フロントフロア1をボルト及び/又は接
着剤で固定してもよい。尚、剛性を高める為にサイドシ
ル20Bの内部に発泡ウレタン35Eを充填してもよ
い。また、図8に示すように、フロントフロア1の組付
けを一層容易にする為めサイドシル20Cの受け部35
A・35Dの間隔を大きくして、受け部35Dとフロン
トフロア1との間に接着剤30を充填してもよい。
【0039】また、図9に示すように、サイドシル20
Dの内側下部と中段部に閉断面構造の受部35F・35
Gを形成してこれら両者間に内部拡大状の係合溝33A
を形成し、フロントフロア1の両端部に閉断面状の係合
部37を形成し、係合部37の前端面と後端面とを開口
させ、係合溝33A内に接着剤30を充填した状態で係
合部37を前方より係合溝33A内に差し込んでアッパ
ーボディシェルBUとアンダーボディ部BDを結合して
もよい。また、図10に示すように、サイドシル20E
の受け部35Gに係合溝33A内に開口する連通孔36
aを所定間隔おきに形成し、フロントフロア1の左右両
端部を係合溝33A内に差し込んだ状態で、連通孔36
aから係合溝33A内に接着剤30を充填してアッパー
ボディシェルBUとアンダーボディ部BDを結合しても
よい。また、図11・図12に示すように、左右のサイ
ドシル20Fの内側下部に受け部35Hと内部拡大状の
係合溝33Bを形成するとともに、サイドシル20Fの
内側上部に横向きT字形の係合溝38を形成し、フロン
トフロア1の両端の係合部37Aを係合溝33Bに係合
させて受け部35Hで支持させるとともに、係合溝38
に係合する係合部材39を介してシートブラケット4及
び第2クロスメンバ3の外端部をサイドシル20Aに結
合してもよい。また、図13に示すように、サイドシル
20Gの外側中段部及び下端部に係合溝33B・33C
を形成し、係合溝33B・33CにFRP製のフロント
フロア1Bの外端部の係合部37Bと係合部37Cとを
係合させて受け部35Iで支持させるようにアッパーボ
ディシェルBUとアンダーボディ部BDを結合する。
【0040】前記第3クロスメンバ41の前端部にはフ
ロントフロア1・1A・1Bの後端部に沿った車幅方向
向きのフランジ部が前方へ向けて突出状に形成され、ア
ッパーボディシェルBUに差し込まれたフロントフロア
1・1A・1Bの後端部は、フランジ部に前後方向に所
定距離ラップされ、両者は接着剤やボルトなどで結合さ
れる。尚、第3クロスメンバ41の前端部に前方へ向け
て開口する断面コ字状の受部材をフロントフロア1・1
A・1Bの後端部に沿って設け、フロントフロア1・1
A・1Bの後端部をこの受部材の係合溝に差し込んで、
接着剤やボルトなどで結合するようにしてもよい。
【0041】前記フロントボディ部BFとアッパーボデ
ィシェルBUとの結合構造について説明すると、図14
・図15に示すように、ヒンジピラ6を構成する閉断面
構造が車幅方向向き鉛直面に対して傾斜した分割面6a
で前後1対の閉断面構造6A・6Bに2分割され、フロ
ントボディ部BFとアッパーボディシェルBUに閉断面
構造6A・6Bが夫々設けられ、図2に示すように、フ
ロントボディ部BFをアッパーボディシェルBUに対し
て前方より相対的に組付け、両閉断面構造6A・6Bを
組み合わせて結合する。このように、フロントボディ部
BFとアッパーボディシェルBUに閉断面構造6A・6
Bを夫々設けることにより、結合前におけるそれらの強
度・剛性及びヒンジピラ6の強度・剛性を高めることが
出来る。尚、符号17はインストルメントパネルの補強
部材であり、この補強部材17はフロントボディ部BF
側の閉断面構造6Aに結合される。また、前記ヒンジピ
ラ6を、図16に示すように、車幅方向向きの鉛直の分
割面6bで前後1対の閉断面構造6C・6Dに2分割し
てもよい。
【0042】前記結合構造として、図17及び図14に
示すように、ヒンジピラ6を車幅方向向きで前傾状に傾
斜した分割面6cで2分割し、ボディ構造BF・BUに
閉断面構造6E・6Fを夫々形成してもよい。また、図
18に示すように、前記ヒンジピラ6をアッパーボディ
シェルBU側に設けてもよいし、図19に示すように、
ヒンジピラインナ6Gをフロントボディ部BFにまたヒ
ンジピラアウタ6HをアッパーボディシェルBUに付属
させ、フロントボディ部BFとアッパーボディシェルB
Uを結合することによりヒンジピラ6を構成してもよ
い。但し、図6〜図11のサイドシルを用いる場合、ヒ
ンジピラ6の下端部はサイドシルにボルトなどで結合す
ることになる。
【0043】前記フロントボディ部BFのダッシュロア
パネル5の後端部にはフロントフロア1・1A・1Bの
前端部に沿って車幅方向向きに延びるフランジ部が後方
へ向けて突出状に形成され、フロントフロア1・1A・
1Bの前端部はフランジ部に前後方向に所定距離ラップ
され、両者は接着剤やボルトで結合される。尚、ダッシ
ュロアパネル5の後端部に後方へ向けて開口する断面コ
字状の受部材をフロントフロア1・1A・1Bの前端部
に沿って車幅方向向きに設け、フロントフロア1・1A
・1Bの前端部をこの受部材の係合溝に差し込んで、接
着剤やボルトなどで結合するようにしてもよい。
【0044】次に、自動車の組立方法について説明す
る。 〔車体組立工程〕前記アッパーボディシェルBUとアン
ダーボディ部BDとフロントボディ部BFは夫々専用の
組立ラインで組立てられるが、両ボディ部BD・BFを
夫々組立てる組立ラインについてはその説明を省略し、
アッパーボディシェルBUを組立てる組立ラインBUL
について説明する。この組立ラインBULには、図20
に示すように9つのステーションS1〜S9が設けら
れ、これら9つのステーションS1〜S9に亙って組付
治具ユニットJUを図示外の搬送装置で順々に移送し、
この組付治具ユニットJUに対して車体部材をそのイン
ナパネルを基準にして順々に位置決め固定してアッパー
ボディ構造BUを組立てるようになっている。尚、組付
治具ユニットJUは、車種に対応して複数種準備して治
具ストックステーションSTに待機させておくものと
し、また、搬送装置は、一般的な構成のリニヤ方式或い
はリフト&キャリー方式の搬送装置である。
【0045】先ず、組付治具ユニットJUについて図2
1〜図24を参照しつつ説明する。この組付治具ユニッ
トJUは、パレットPと、リヤボディ12を位置決めし
て固定する為のRF保持機構と、左右のサイドインナパ
ネル15を位置決めして固定するための左右1対のSP
保持機構と、ルーフパネル13のフロントヘッダー22
とリヤヘッダー23を夫々位置決めして固定する為の前
後1対のRH保持機構などを備えている。
【0046】前記RF保持機構について説明すると、パ
レットPの後部には左右1対の支持ブラケット45が前
後に所定間隔空けて夫々設けられ、各支持ブラケット4
5には位置決めピン46とクランプ装置C1が設けら
れ、リヤボディ12の左右のリヤフレーム21の前端部
と後端部は4つの位置決めピン46によりパレットP上
に位置決めされ、4つのクランプ装置C1によりパレッ
トP上に固定される。
【0047】前記SP保持機構は、左右のサイドインナ
パネル15を夫々位置決めして固定する為のもので、パ
レットPの左部及び右部に夫々設けられるが、左右のS
P保持機構は左右対称の構成なので左側のものについて
説明する。パレットPの左部には固定台47が設けら
れ、固定台47上には支持プレート48が左右方向に移
動自在に支持され、支持プレート48には略横向きF字
状の支持フレーム49が設けられ、支持フレーム49の
前後1対の鉛直柱49aの上端部にはサイドインナパネ
ル15の上端のルーフレールインナを固定する為のクラ
ンプ装置C2が夫々設けられ、支持プレート48にはセ
ンタピラインナ18Aの略中段部を位置決めする為の位
置決め装置P1と固定する為のクランプ装置C3とが設
けられ、支持フレーム49の水平部材49bの後端部に
はサイドインナパネル15のリヤピラインナ19Aの下
端近傍部を位置決めする為の位置決め装置P2と固定す
る為のクランプ装置C4が設けられている。
【0048】更に、固定台47の前方のパレットP上に
は支持台50が設けられ、支持台50上には可動プレー
ト51が左右方向に移動自在に支持され、可動プレート
51には鉛直柱52が立設され、鉛直柱52の上部には
略コ字状の支持枠53が設けられ、支持枠53にはサイ
ドインナパネル15のヒンジピラインナ17Aを位置決
めする為の位置決め装置P3と固定する為の上下1対の
クランプ装置C5が設けられ左側のサイドインナパネル
15は位置決め装置P1〜P3を介して位置決めされ、
またクランプ装置C2〜C5を介して固定される。
【0049】前記RH保持機構について説明すると、パ
レットPの左右の固定台47間には前後1対の鉛直柱5
4が立設され、両鉛直柱54の上端部間には支持フレー
ム55が設けられ、支持フレーム55の前側1対のアー
ム部55aの端部にはフロントヘッダー22の両端近傍
部を下側から位置決めする為の位置決め装置P4と固定
する為のクランプ装置C6とが設けられ、また支持フレ
ーム55の後端の二又状のアーム部55bの後端部には
リヤヘッダー23の両端近傍部を下側から夫々位置決め
する為の位置決め装置P5と固定する為のクランプ装置
C7とが設けられ、フロントヘッダー22は1対の位置
決め装置P5とクランプ装置C6を介してパレットPに
対して位置決めされて固定され、またリヤヘッダー23
は1対の位置決め装置P6とクランプ装置C7を介して
パレットPに対して位置決めされて固定される。尚、支
持フレーム55の中央部に設けられた1対のアーム部5
5cの両端部にはルーフパネル13にサブアセンブリさ
れたルーフボウ24の両端近傍部を位置決めする為の位
置決め装置P6と固定する為のクランプ装置C8が設け
られている。
【0050】前記クランプ装置C1〜C8は、図24に
示すように、略クランク状のクランプレバー56とクラ
ンプレバー56を回動駆動するエアシリンダ57を備え
た一般的な構成のトグルクランプ装置であり、また前記
位置決め装置P1〜P6は、位置決めピン58と位置決
めピン58を進退駆動するエアシリンダ59を備えた一
般的な構成のものである。尚、SP保持機構では、図2
4に示すように、クランプ装置C5のクランプレバー4
5をサイドインナパネル15に形成された開口部15a
から挿入してサイドインナパネル15をクランプする。
【0051】前記クランプ装置C2〜C4と位置決め装
置P1・P2は支持プレート48と支持フレーム49を
介して、またクランプ装置C5と位置決め装置P3は鉛
直柱52と可動プレート51を介して、図23に示すよ
うに、組付治具ユニットJUに対して車体部材を組付け
るときには夫々図示外の駆動機構により実線で図示の組
付位置へ移動駆動され、必要な車体部材の組付けを施し
てアッパーボディ構造BUを組立てた後は、フロントフ
ロア1組付け前のフロア開口部1c(図24参照)から
組付治具ユニットJUを下方へ抜き出せるように、夫々
仮想線で図示の退避位置へ移動駆動される。
【0052】次に、前記車体組立ラインBULへ供給す
る車体部材について図20・図25を参照しながら説明
する。前記リヤボディ12は第1サブラインSL1にお
いてサブアセンブリされる。左右のサイドインナパネル
15は、インナパネル本体とルーフレールインナとイン
パクトブラケットとホイールハウスとサスペンション補
強材などから構成され、第2サブラインSL2において
サブアセンブリされる。
【0053】前記ルーフパネル13のルーフインナ部材
としてのフロントヘッダー22とリヤヘッダー23は、
夫々ヘッダーインナパネルとヘッダーアウタパネルなど
から構成され、第3サブラインSL3でサブアセンブリ
される。左右のサイドアウタパネル14は、アウタパネ
ル本体とフロントヒンジ補強材とリヤヒンジ補強材とセ
ンタピラ補強材とリヤストライカー補強材とコーナープ
レートなどから構成され、第4サブラインSL4でサブ
アセンブリされる。ルーフパネル13は、アウタパネル
本体とルーフボウ24などから構成され、第5サブライ
ンSL5でサブアセンブリされる。ボンネット25とト
ランクリッド26は夫々図示外のサブラインでサブアセ
ンブリされ、また4つのサイドドア27は、夫々ドアイ
ンナパネルとドアアウタパネルとサッシなどを備え、第
6サブラインSL6でサブアセンブリされる。
【0054】次に、前記アッパーボディシェルBUの組
立方法について図20・図25〜図28を参照しながら
説明する。アッパーボディシェルBUは、車体組立ライ
ンBULのステーションS1〜S9に亙って順々に移送
される組付治具ユニットJUに順々に車体部材を組付け
て組立てるので、各ステーションS1〜S9における組
立作業内容を上流側から順々に説明する。尚、図中のス
テーションS1〜S9にある組付治具ユニットJUは図
示省略した。
【0055】第1ステーションS1では、図25に示す
ように、治具ストックステーションSTから移送して位
置決めした組付治具ユニットJUに対して、第1サブラ
インSL1からリヤボディ12を供給後位置決めして固
定する。このとき、図21に示すようにリヤボディ12
を4つの位置決めピン46と4つのクランプ装置C1を
介して夫々組付治具ユニットJUに精度良く位置決めし
て固定する。第2ステーションS2では、図25に示す
ように、第1ステーションS1から移送して位置決めし
た組付治具ユニットJUに対して、第2サブラインSL
2から左右のサイドインナパネル15を供給後位置決め
して固定する。このとき、左右のサイドインナパネル1
5を、図21に示すように位置決め装置P1〜P3とク
ランプ装置C2〜C5を介して夫々組付治具ユニットJ
Uに精度良く位置決めして固定する。
【0056】ここで、前記サイドインナパネル15を第
2ステーションS2へ移送するための移送装置60につ
いて簡単に説明すると、図27に示すように、第2サブ
ラインSL2の下流端の上部と第2ステーションS2の
上部とに亙るガイドレール(図示略)が設けられ、ガイ
ドレールには下方へ延びる左右1対の鉛直フレーム61
が移動自在に支持され、両鉛直フレーム61には昇降ア
ーム62が片持ち状に上下方向に移動自在に支持され、
昇降アーム62は鉛直フレーム61の上端近傍部に設け
られた図示外の昇降駆動機構により昇降駆動される。
【0057】各昇降アーム62の側面にはガイドレール
63が付設され、ガイドレール63にはシリンダ65に
より左右方向に移動駆動されるベースプレート64が支
持され、ベースプレート64には上下方向向きのシリン
ダ66が立設され、シリンダ66のピストンロッド66
aの下端部には可動プレート67が設けられ、可動プレ
ート67にはサイドインナパネル15のドア開口部から
挿入可能な支持アーム68と揺動防止アーム69が回動
自在に設けられ、サイドインナパネル15は支持アーム
68を介して支持されまた揺動防止アーム69を介して
揺動しないように保持された状態で搬送される。
【0058】第3ステーションS3では、図25に示す
ように、位置決めされた組付治具ユニットJUに対し
て、第3サブラインSL3からフロントヘッダー22と
リヤヘッダー23とを供給後位置決めして固定する。こ
のとき、これらヘッダー22・23を、図22に示すよ
うに、夫々位置決め装置P4・P5とクランプ装置C6
・C7を介して精度良く位置決めする。その後、第3ス
テーションS3に設けられた2台の溶接ロボット70に
よりヘッダー21・23の両端部を左右のサイドインナ
パネル15に仮打ち溶接するとともに、サイドインナパ
ネル15をリヤボディ12に仮打ち溶接する。
【0059】第4ステーションS4では、図25に示す
ように、2台の溶接用ロボット71で増打ち溶接を施し
て、左右のサイドインナパネル15をリヤボディ12に
結合し、ヘッダー22・23を左右のサイドインナパネ
ル15に結合する。第5ステーションS5では、図26
に示すように、第4サブラインSL4から左右のサイド
アウタパネル14を供給し、組付治具ユニットJUに固
定された左右のサイドインナパネル15に対して夫々位
置決めして固定する。
【0060】第6ステーションS6では、図26に示す
ように、第5サブラインSL5からルーフパネル13を
組付治具ユニットJUに対して供給後位置決めして固定
する。このとき、図22に示すように、ルーフパネル1
3を位置決め装置P6とクランプ装置C8とを介して精
度良く位置決めして固定する。その後、2台の溶接ロボ
ット72により、サイドアウタパネル14をサイドイン
ナパネル15に仮打ち溶接し、ルーフパネル13を前後
のヘッダー22・23とサイドアウタパネル14に仮打
ち溶接する。
【0061】第7ステーションS7では、図26に示す
ように、第6ステーションS6で仮打ち溶接した車体部
材に対して2台の溶接ロボット73で増打ち溶接する。
第8ステーションS8では、図26・図28に示すよう
に、左右1対のドア供給ロボット75により、第6サブ
ラインSL6から前後のサイドドア27を順々に供給
し、サイドドア27に上下1対のヒンジ部材76を締結
装置78のナットランナ79でサイドアウタパネル14
に仮止めする。前記ドア供給ロボット75は既存周知の
構成の多関節ロボットで、そのハンド75aには1対の
トグルクランプ装置80を備えた枠体81が設けられ、
ウィンド開口部からクランプ装置80のクランプレバー
80aを挿入し、クランプレバー80aでドアサッシを
保持するように構成してある。
【0062】第9ステーションS9では、図20・図2
9に示すようにステーションS1〜S8で組立られたア
ッパーボディシェルBUを昇降装置82で持ち上げて組
付治具ユニットJUをアッパーボディシェルBUから相
対的に下方ヘ抜き取るとともに、組付治具ユニットJU
を治具ストックステーションSTへ移送し、アッバーボ
ディシェルBUを塗装ラインの移載ステーション(図示
略)に移送する。
【0063】前記昇降装置82について説明すると、図
29に示すように、第9ステーションS9と移載ステー
ションの右部には鉛直柱83が前後に所定距離隔てて立
設され、両鉛直柱83には昇降アーム84が上下移動可
能に支持され、両昇降アーム84の先端部には支持フレ
ーム85が設けられ、前後の支持フレーム85間にはガ
イドレール86が架設され、ガイドレール86は支持フ
レーム85と昇降アーム84ともに昇降駆動機構87に
より昇降駆動される。
【0064】ガイドレール86にはベースプレート88
が前後方向に移動自在に吊持され、ベースプレート88
の四隅にはアッパーボディシェルBUを下方から支持可
能な4つの支持アーム89が揺動自在に支持され、各支
持アーム89は支持フレーム85のアーム部85aに付
設されたシリンダ90を介して図29に1点鎖線で図示
の使用位置と2点鎖線で図示の退避位置とに開閉駆動さ
れ、実線で図示のようにアッパーボディシェルBUを持
ち上げた状態で第9ステーションS9から移載ステーシ
ョンへアッパーボディシェルBUを移送し、図32に示
すように、移載ステーションにてこのアッパーボディシ
ェルBUを下降させて塗装用治具ユニット91にセット
する。
【0065】ここで、前記車体組立ラインBULを部分
的に変更した変形例について簡単に説明する。図30に
示すように、サイドインナパネル15とサイドアウタパ
ネル14とをサブアセンブリしてボディサイドパネル1
1を組立てるサブラインSL20を設け、サブラインS
L20から第2ステーションS20へ左右のボディサイ
ドパネル11を供給し、この左右のボディサイドパネル
11を第1ステーションS1から第2ステーションS2
Aに移送して位置決めした組付治具ユニットJUに位置
決め固定する。
【0066】次に、第2サブラインSL21で、予め前
後のフロントヘッダー22とリヤヘッダー23とをルー
フパネル13にサブアセンブリしたルーフパネル組立部
材13Aを第3ステーションS3Aに位置決めした組付
治具ユニットJUへ供給して位置決め固定し、組付治具
ユニットJUに組付けた車体部材に対して2台の溶接ロ
ボット72Aで仮打ち溶接を施す。次に、第4ステーシ
ョンS4Aにおいて2台の溶接ロボット73Aで増打ち
溶接を施してから、前記第8ステーションS8へ移送す
る。
【0067】〔塗装工程〕次に、塗装工程について、図
31〜図36を参照しながら説明する。この塗装工程で
は、アッパーボディシェルBU(但し、このアッパーボ
ディシェルBUには車体組立工程においてサイドドア2
7及びトランクリッド26が仮止めされている)と、左
右のフロントフェンダ28と、ボンネット25とを同一
の塗装用治具ユニット91にセットした状態で必要な塗
装を順々に施すとともに、アンダーボディ部BD及びフ
ロントボディ部BFとに対して夫々必要な塗装を施す。
【0068】先ず、塗装用治具ユニット91について説
明すると、図32・図33に示すように、4つの車輪9
2を介して移動可能な略長方形枠状のベースフレーム9
3が設けられ、ベースフレーム93の後部にはアッパー
ボディシェルBUのリヤフレーム21を固定保持する為
の左右1対の保持機構94が設けられ、ベースフレーム
93の長手方向の略中央部にはヒンジピラ17の後部の
閉断面構造6Bの下端部を固定保持する為の左右1対の
保持機構94が設けられ、アッパーボディシェルBUは
これら4つの保持機構94を介してベースフレーム93
に固定保持される。
【0069】前記各保持機構94は、図34に示すよう
に、支持ブラケット95に装着された左右方向向きの固
定ピン96を操作レバー97で外方へ操作し、固定ピン
96の外端部をリヤフレーム21又は閉断面構造6Bの
基準孔(図示略)に装着し、この状態で操作レバー97
を係合部材98に係合させてアッパーボディシェルBU
をベースプレーム93に固定保持するように構成されて
いる。前記フロントフェンダ28及びボンネット25を
ベースフレーム93に固定するため、図33・図35に
示すように、ベースフレーム93の前部には略直方体枠
状の支持フレーム99が設けられ、左右のフロントフェ
ンダ28はフロントフェンダ固定用の3つのボルト孔に
支持フレーム99に設けられた支持ピン100を挿入し
てベースフレーム93に固定され、またボンネット25
はボンネットヒンジ25aを支持フレーム99に設けら
れた左右1対の固定ブロック101にボルトで仮止めし
て固定保持される。
【0070】次に、塗装用治具ユニット91を用いて塗
装を施す塗装工程について図31を参照しながら説明す
る。尚、塗装用治具ユニット91にセットされた4つの
サイドドア27及びアッパーボディシェルBUとボンネ
ット25とフロントフェンダ28とは、塗装用治具ユニ
ット91とともにハンガ102で吊持されて塗装ライン
の各ステーションに順々に移送されるものとする。
【0071】化成処理工程では、塗装用治具ユニット9
1にセットされたアッパーボディシェルBUと車体部材
に対して、例えばアルカリ脱脂剤にて脱脂処理した後、
連続スプレー方式にてリン酸亜鉛系の化成被膜を形成
し、その後充分に水洗する。下塗工程では、アッパーボ
ディシェルBUと車体部材を塗装用治具ニット91とと
もに、例えばエポキシ系電着塗料を収容した塗料槽内に
浸漬し、200〜400Vの電圧を車体部材を陰極とし
て印加してカチオン電着塗装を施し、電着塗装後充分に
水洗を行い、その後170℃で25分間焼付け乾燥す
る。アンダーコート塗布工程では、アッパーボディシェ
ルBUの下部外面とサイドドア27の下部外面とフロン
トフェンダ28の後端側下部の外面などに、ウレタン又
はPVC系の耐チッピング塗料をスプレーにて塗布して
乾燥させ、例えば100〜200μmの耐チッピング塗
膜を形成する。
【0072】中塗工程では、塗装用治具ユニット91に
セットされたアッパーボディシェルBUと車体部材を接
地するとともに、例えばエポキシエステル系の塗料を−
60〜−90kVに帯電させて静電塗装を施し、塗装後
5〜10分のセッティングをおいて溶剤を蒸発させ、次
の乾燥工程で140〜150℃で20〜25分間焼付け
乾燥する。上塗工程では、塗装用治具ユニット91にセ
ットされたアッパーボディシェルBUと車体部材を接地
するとともに、例えばメラミン・アルキッド樹脂又はア
クリル樹脂系の塗料を−60〜−90kVに帯電させて
静電塗装を施し、塗装後5〜10分のセッティングをお
いて溶剤を蒸発させ、次の乾燥工程で140〜150℃
で25分間焼付け乾燥する。
【0073】このように、化成処理工程から上塗工程ま
での各工程において、サイドドア27及びアッパーボデ
ィシェルBUとフロントフェンダ28とボンネット25
とを同一の塗装用治具ユニット91にセットした状態で
一緒に塗装するので、塗色のバラツキを防止でき、塗装
ラインが複雑化したりハンガー102を含む搬送装置が
複雑化するのを防止できるため設備経済的に有利であ
り、しかも、ハンガー102に付着する電着塗料の持出
し量(消費量)を低減出来るので、ランニングコスト面
でも有利である。尚、支持フレーム99の前部にライト
リッドやガーニッシュなどを保持させる機構を設け、こ
れらの車体部材もアッパーボディシェルBUと一緒に塗
装するようにしてもよい。
【0074】次に、アンダーボディ部BDの塗装工程に
ついて説明すると、先ずアンダーボディ部加工工程にお
いて、アンダーボディ部BDの必要箇所に対するシーラ
の塗布、アンダーボディ部BDに形成された抜き孔に対
するホールカバーの取り付け、メルトシートの敷設など
の作業を施す。次に、アンダーコート塗布工程におい
て、アンダーボディ部BDの下面にウレタン又はPVC
系の耐チッピング塗料をスプレーにて塗布し、アッパー
ボディシェルBUの中塗工程後の乾燥工程で用いる乾燥
炉と共通の乾燥炉で焼付け乾燥させ、例えば100〜2
00μmの耐チッピング塗膜を形成する。尚、前記フロ
ントフロア1を鋼板で構成する場合には、アンダーボデ
ィ部BDをアッパーボディシェルBUとともに同一の塗
装用治具ユニット91にセットして中塗り工程まで一緒
に塗装してもよい。
【0075】前記フロントボディ部BFに対しては、前
記アッパーボディシェルBUと同様に化成処理と下塗り
塗装とアンダーコート塗布を施し、アッパーボディシェ
ルBUの中塗工程後の乾燥工程で用いる乾燥炉と共通の
乾燥炉で焼付け乾燥する。このように、ボディ部BD・
BFをアッパーボディシェルBUと共通の乾燥炉で乾燥
させるので、乾燥効率を向上してランニングコストを低
減出来るとともに、設備経済的に有利になる。尚、上塗
工程後の乾燥工程で用いる乾燥炉によりボディ部BD・
BFを焼付け乾燥するようにしてもよい。尚、図36に
示すように、前記塗装用治具ユニット91の支持フレー
ム99を省略した塗装用治具ユニット91Aを用い、ベ
ースフレーム93Aの前部にフロントボディ部BFを固
定保持する為の保持機構94Aを設け、この保持機構9
4Aを介してフロントボディ部BFをベースフレーム9
3Aに保持させた状態で、フロントボディ部BFに対し
てフロントフェンダ28及びボンネット25を仮止め
し、フロントボディ部BFをサイドドア27及びアッパ
ーボディシェルBUとともに塗装するようにしてもよ
い。
【0076】前記のようにして必要な塗装を施した後、
塗装用治具ユニット91からアッパーボディシェルBU
と左右のフロントフェンダ28とボンネット25を取外
し、アッパーボディシェルBUから左右のサイドドア2
7とトランクリッド26を取外し、塗装用治具ユニット
91にセットされていた車体部材と、両ボディ部BD・
BFとを車両組立工程の夫々の専用の艤装ラインへ移送
する。
【0077】〔車両組立工程〕次に、車両組立工程につ
いて、図37〜図46を参照しつつ説明する。この車両
組立工程では、アッパーボディシェルBUの専用の艤装
ラインを含む艤装ラインがメインの艤装ラインとして構
成され、図37に示すように、このメインの艤装ライン
に対して夫々専用の艤装ラインで艤装された両ボディ部
BD・BFと蓋物部材などの車体部材と艤装品を順々に
供給し、これらをアッパーボディシェルBUに組付けて
自動車を組立てる。
【0078】先ず、各車体部材の専用の艤装ラインにつ
いて説明する。前記アッパーボディシェルBUの専用の
艤装ラインでは、図38に示すように、アッパーボディ
シェルBUを搬送台車装置110にセットして艤装ライ
ンに沿って搬送しつつ、搬送台車装置110上に設けら
れた艤装用ロボット115により、アッパーボディシェ
ルBUの車室29側の部分に対して、スクリューグロメ
ット、ファスナ、ハーネス、内装ユニット(トップシー
リング、サンバイザー、ルームミラーなどを含む)、リ
ヤストラット、リヤコンビランプ、パッケージユニット
(パッケージトリム、スピーカー、ハイマウントランプ
などを含む)、リヤバンパー、リヤフロアマット、リヤ
シート、トランクルームユニット、リヤウィンドガラス
などの艤装品の組付けを施す。
【0079】前記搬送台車装置110について簡単に説
明すると、艤装ラインに沿って走行する自走式の搬送台
車114が設けられ、搬送台車114上にはアッパーボ
ディシェルBUを位置決め保持する為の複数の支持ブラ
ケット116が立設され、搬送台車114の中央部には
フロア開口1cからアッパーボディシェルBUの車室2
9に挿入されるロボット115が設けられ、ロボット1
15の左右両側方にはサブパレット117が設けられ、
各サブパレット117には所定の配列で複数の艤装品が
セットされ、ロボット115の左側方には工具設置台1
18がアッパーボディシェルBUの外側に設けられ、工
具設置台118上にはロボット115のハンドに着脱自
在に取付けられる複数の工具が所定の配列でセットされ
ている。尚、ロボット115は一般的な構成の多関節ロ
ボットなのでその詳細な説明を省略する。
【0080】搬送台車114の後部にはロボット115
を制御する為のコントロールボックス119が設けら
れ、ロボット115はこのコントロールボックス119
からの指令に基づいて制御され、搬送台車114を移動
させながらアッパーボディシェルBUに対して必要な艤
装品を順々に組付けるように構成されている。このよう
に、アンダーボディ部BDを分離した状態でアッパーボ
ディシェルBUに対して艤装品を組付けるので、アッパ
ーボディシェルBUのフロア開口部1cからロボット1
15を挿入することが出来、車室29内への艤装品の組
付け作業を大幅に自動化して能率的に艤装品を施すこと
が出来る。また、搬送台車114を移動させながらアッ
パーボディシェルBUに対して艤装を施すので、艤装ラ
インにおいてステーション間搬送の為の無駄時間が殆ど
発生することはない。但し、搬送台車114を複数のス
テーションに亙って間欠的に移動させながら艤装品の組
付けを行ってもよいことは勿論である。尚、必要に応じ
て、図39に示すような、アッパーボディシェルBUを
回転可能に支持する回転式支持機構を備えた搬送台車装
置112にアッパーボディシェルBUを移載して、アッ
パーボディシェルBUを所定角度回動させた状態で、ラ
インサイドに設けられた自動機113によりアッパーボ
ディシェルBUに対してトップシーリングTPなどの艤
装品を組付けるようにしてもよい。
【0081】しかも、前記のように組付治具ユニットJ
Uを用いてインナパネル基準でアッパーボディシェルB
Uを組立てることでその組立て精度を高く維持でき、且
つロボット115はアッパーボディシェルBUとともに
搬送台車114上に設置されているのでアッパーボディ
シェルBUに対するロボット115の位置決め精度を高
く維持できるから、ロボット115よる自動艤装を円滑
に進めることが出来る。加えて、ロボット115や搬送
台車114の故障時にはそれらを艤装ラインから外して
おくことが出来るので、艤装ラインの稼働率の低下を防
止できるし、またモデルチェンジに伴う艤装内容の変更
時には艤装ライン外でロボット115に対してティーチ
ングを施すこともできる。更に、ロボット115や搬送
台車114の新設や修理時には艤装ライン外でトライア
ルが可能である。
【0082】前記アンダーボディ部BDの専用の艤装ラ
インでは、図40に示すように、アンダーボディ部BD
を図示外のパレットに位置決め固定した状態で艤装ライ
ンの複数のステーションに亙って順々に移送し、先ずア
ンダーボディ部BDに対してチェンジレバー150、パ
ーキングブレーキレバー151、フロアマット152、
リヤシートベルト153とリヤコンソール154などの
艤装品を組付け、次にファスナやボルトなどの小物部材
を図示外のロボットで組付け、次に左右のフロントシー
ト155を図示外のロボットで組付け、次にフロントシ
ート155の足元をカバーする4つのシートプロテクタ
156を組付ける。このように、アッパーボディシェル
BUから分離した状態で専用の艤装ラインにおいてアン
ダーボディ部BDに対して艤装品を組付けるので、ロボ
ットを採用するなどして艤装品の組付け作業能率を大幅
に高めることが出来る。
【0083】前記フロントボディ部BFの専用の艤装ラ
インでは、図41に示すように、フロントボディ部BF
を搬送台車装置120にセットした状態で、艤装ライン
を順々に移送させ、アクセルペダル、ブレーキペダル、
ワイパーモータ、ダッシュユニット(インパネアッシ
ー、空調ユニットなどを含む)157などの艤装品を組
付ける。
【0084】前記搬送台車装置120はフロントボディ
部BFを略水平な水平姿勢と実線で図示の倒立姿勢とに
亙って姿勢切換え可能な支持機構123を備え、艤装品
に応じてフロントボディ部BFの姿勢を切換えて、ライ
ンサイドの自動機122で艤装品の組付け作業を施すよ
うになっている。ダッシュユニット157などは、図4
1に示すように、ラインサイドの供給装置121でもっ
て倒立姿勢に保持されたフロントボディ部BF上に位置
決め載置され、ラインサイドの自動機122でフロント
ボディ部BFに組付けられる。このように、フロントボ
ディ部BFの姿勢を切換えて艤装品を組付けので、組付
け作業の作業能率を大幅に向上出来るとともに、艤装品
をフロントボディ部BFに対して保持するための保持機
構などを省略出来る。
【0085】前記サイドドア27とフロントフェンダ2
8とボンネット25とトランクリッド26の専用の艤装
ラインでは、黒塗り、2次防錆油の塗布、モール及びラ
バーの取付けなどを行った後、ハーネス、ランプ、ウィ
ンドレギュレータなどの必要な艤装品の取付けを施す。
このように蓋物部材をアッパーボディシェルBUから取
外した状態で夫々専用の艤装ラインにおいて必要な艤装
品の組付けを行うので、これらの作業能率を格段に向上
出来る。
【0086】次に、アッパーボディシェルBUとアンダ
ーボディ部BDとフロントボディ部BFとを結合する結
合工程について説明する。先ず、図42に示すように、
フロントボディ部BFをアンダーボディ部BDに対して
相対的に前方より組付けて両ボディ部BD・BFを結合
し、一体化されたロアボディシェルBLを組立てる。
尚、両ボディ部BD・BFの結合は、ボルト・ナット結
合、接着結合、溶接結合、或いはこれらの組合せの結合
などを採用する。
【0087】次に、図43〜図45に示すように、ロア
ボディシェルBLを結合ステーションCS1の可動台車
125にセットし、アッパーボディシェルBUをハンガ
ー127で吊持して結合ステーションCS1の左右1対
の固定台126に固定し、可動台車125を車体前後方
向前方から後方向きにアッパーボディシェルBUの下側
へ移動させ、ロアボディシェルBLをアッパーボディシ
ェルBUに対して相対的に前方より組付けて、フロント
フロア1の左右両端部をサイドシル20の左右の係合溝
33に前方から夫々差し込んで、フロントフロア1の左
右両端部を係合溝33の受け部31b上に係合して支持
させて係合溝33の接着剤30で固着する。これと並行
してヒンジピラ6を構成する断面構造6A・6Bを前後
に組合わせ、固定台126間に設けられた締結用ロボッ
ト128などによりフロントフロア1とアッパーボディ
シェルBUとのその他の結合部(例えば、フロントフロ
ア1の後端部の結合個所など)を結合するとともに閉断
面構造6A・6Bを結合し、このようにロアボディシェ
ルBLとアッパーボディシェルBUとを結合してボディ
シェルBを組立てる。尚、この結合はボルト・ナット結
合、接着結合、溶接結合、或いはこれらの組合せの結合
などを採用する。尚、アッパーボディシェルBUにカウ
ル部材10A(図2参照)を付属させた場合には、フロ
ントシート155の上端部がカウル部材10Aに干渉し
ないようにする為、リクライニング装置によりフロント
シート155のシートバックを後方へ倒してアッパーボ
ディシェルBUとアンダーボディシェルBLを組合わせ
ることになる。
【0088】前記アッパーボディシェルBUとロアボデ
ィシェルBLとを結合する結合工程の変形例として、図
47〜図49に示すように、最初にアンダーボディ部B
DをアッパーボディシェルBUに対して相対的に前方よ
り組付けてこれらを結合した後、フロントボディ部BF
をアッパーボディシェルBUとアンダーボディ部BDに
対して相対的に前方より組付けて結合するようにしても
よい。
【0089】次に、ボディシェルBを図示外の搬送ハン
ガーに吊持して蓋物部材建付けのための複数のステーシ
ョンへ順々に移送し、ボディシェルBに対してサイドド
ア27とトランクリッド26とフロントガラスを建付け
調整した後順々に組付ける。このように、比較的重量の
大きな下回りユニット160を組付ける前に蓋物部材を
建付けるので、搬送ハンガーなどの比較的簡単な構成の
搬送装置を極力有効活用してボディシェルBを搬送出来
る。また、下回りユニット160の組付けによりボディ
シェルB側の基準孔が隠れたり塞がったりする前に蓋物
部材を組付けるので、ボディシェルBを所定のステーシ
ョンに精度良く位置決めした状態で蓋物部材を組付ける
ことが出来、しかも剛性の高いボディシェルBに対して
蓋物部材を組付けるので、これら蓋物部材の組付け精度
を大幅に向上出来る。更に、アッパーボディシェルBU
とロアボディシェルBLの結合後にフロントガラスを組
付けるので、フロントガラスの下端部がフロントシート
155の上端部に干渉することなく結合出来る。尚、サ
イドドア27のボディシェルBへの組付けは、前記車体
組立工程で用いたドア供給ロボット75及び締結装置7
8と同様の構成のドア供給ロボット及び締結装置を用い
て行うものとする。
【0090】次に、ボディシェルBに対して下回りユニ
ット160を組付ける下回りユニット組付け工程では、
図46に示すように、予めサブラインにてパレット12
9上に位置決め固定したエンジン161と変速機(図示
略)とフロント及びリヤのサスペンション162と排気
管163と燃料タンク164などを含む下回りユニット
160を、結合ステーションCS2のコンベア130上
に移送するとともに、ボディシェルBを図示外の昇降装
置の支持アーム131で吊持して結合ステーションCS
2へ移送し、このボディシェルBを下降させることによ
りボディシェルBに対して下回りユニット160を相対
的に下方より組付け、結合ステーションCS2の下部に
設けられた2台の締結用ロボット132で下回りユニッ
ト160をボディシェルBにボルトなどにより組付け
る。このように、剛性の高いボディシェルBに対して下
回りユニット160を組付けるので、走行性能に大きな
影響を及ぼす下回りユニット160を精度よく組付ける
ことが出来る。
【0091】次に、左右のフロントフェダー28とボン
ネット25とをボディシェルBに対して建付け調整した
後組付けるとともに、タイヤなどを下回りユニット16
0に対して組付けて自動車を組立てる。このように、下
回りユニット160を組付けた後にボンネット25を組
付けるので、ボディシェルBに対して下回りユニット1
60を組付ける際に、ボンネット25との干渉が起こら
ず、且つボンネット25を開いた状態に保持する為の保
持装置等を省略できて設備経済的に有利であり、下回り
ユニット160組付けの作業能率を高めることが出来
る。
【0092】前記車両組立工程では、アッパーボディシ
ェルBUに対する艤装作業に約39分、アンダーボディ
部BDに対する艤装作業に約9分、フロントボディ部B
Fに対する艤装作業に約25分の時間を要し、最も艤装
作業に時間を要するアッパーボディシェルBUの艤装ラ
インを含む艤装ラインをメインの艤装ラインとして構成
してあるので、メインラインに対して滞り無くボディ部
BD・BFを供給することが出来、効率的に車両組立ラ
インを稼働出来る。
【0093】次に、前記自動車の組立方法の変形例につ
いて説明する。図50に示すように、車体組立工程にお
いて、アンダーボディ部BDとフロントボディ部BFと
を一体化したロアボディシェルBLと、アッパーボディ
シェルBUとを夫々専用の組立ラインで組立てる。尚、
図50に示すように、カウル・ダッシュ構造10のカウ
ル部材10AをアッパーボディシェルBUに付属させて
もよいし、図51に示すように、メインセンタフロア4
0と第3クロスメンバ41とをロアボディシェルBLに
付属させてもよい。
【0094】次に、塗装工程において、アッパーボディ
シェルBUに対しては前記実施例と同様にして必要な塗
装を施し、ロアボディシェルBLに対しては前記アンダ
ーボディ部BDと同様に必要な加工を施した後、専用の
塗装ラインでもって必要な塗装を施し、その後アッパー
ボディシェルBUの中塗工程或いは上塗工程後の乾燥工
程で用いる乾燥炉と共通の乾燥炉でもって焼付け乾燥す
る。
【0095】次に、車両組立工程では、図52に示すよ
うに、アッパーボディシェルBUに対しては前記実施例
と同様に必要な艤装品を組付け、ロアボディシェルBL
に対しては前記実施例においてアンダーボディ部BDと
フロントボディ部BFとに対して組付けた艤装品を組付
け、図43〜図45に示すように、ロアボディシェルB
LをアッパーボディシェルBUに対して相対的に前方よ
り組付け、両ボディシェルBU・BLを結合する。尚、
前記ロアボディシェルBLに対する艤装作業は、前記実
施例と同様に搬送台車装置120にセットした状態で施
してもよい。
【0096】ここで、アッパーボディシェルBUとアン
ダーボディ部BDとフロントボディ部BFとの結合構造
の諸変形例について追加的に説明する。先ず、アッパー
ボディシェルBUとアンダーボディ部BDとの結合構造
について説明する。
【0097】図53に示すように、鋼板製のサイドシル
20Hが、フロントフロア1Aの左右の両端部に夫々一
体形成された閉断面状のインナサイドシル部20aと、
アッパーボディシェルBUのボディサイドパネルの下端
部に一体化された閉断面状のアウタサイドシル部20b
とに分割され、各アウタサイドシル部20bの内側下端
部には内側へ水平に突出する受け部35Jが形成され、
アンダーボディ部BDをアッパーボディシェルBUに対
して相対的に後方移動させることにより、アンダーボデ
ィ部BDの左右両端部を左右の受け部35J上に夫々係
合して支持させ、インナサイドシル部20aとアウタサ
イドシル部20b間を接着剤により接着して固定する。
このような結合構造を採用すると、接着面積を大きく形
成できるので、強力に接着結合することができる。
【0098】或いは、図54に示すように、サイドシル
20Iが、前記同様のハニカム基板1aとその上下両面
の補強板1bとからなるフロントフロア1の左右両端部
に夫々一体的に固定されたアルミニウム又はアルミニウ
ム合金製の閉断面状のインナサイドシル部20cと、ア
ッパーボディシェルBUのボディサイドパネルの下端部
に一体化された閉断面状のアウタサイドシル部20dと
に分割され、各アウタサイドシル部20dの内側下端部
には内側へ水平に突出する受け部35Kが形成され、ア
ンダーボディ部BDをアッパーボディシェルBUに対し
て相対的に後方移動させることにより、アンダーボディ
部BDの左右両端部を左右の受け部35K上に夫々係合
して支持させ、インナサイドシル部20cとアウタサイ
ドシル部20d間を接着剤により接着して固定する。こ
のような結合構造を採用すると、接着面積を大きく形成
できるので、強力に接着結合することができる。
【0092】図55〜図57に示すように、センタフロ
ア40の前端近傍部には段部40aが形成され、段部4
0aの上側を覆う第3クロスメンバ41が設けられ、セ
ンタフロア40と第3クロスメンバ41とで閉断面構造
が形成され、センタフロア40及び第3クロスメンバ4
1の前端部には受け部170がその略全幅に亙って設け
られ、両受け部170間にはフロントフロア1Aの後端
部を前方から挿入可能な係合溝171が形成され、フロ
ントフロア1Aの下面に接合された左右1対のフロント
フレーム172がフロントフロア1Aよりも後方へ突出
状に設けられ、センタフロア40の下面に接合された左
右1対のリヤフレーム173がセンタフロア40の前端
近傍部まで設けられ、リヤフレーム173の前端部はフ
ロントフレーム172の後端部内に挿入可能に構成さ
れ、係合溝171内に接着剤を充填した状態で、アンダ
ーボディ部BDをアッパーボディシェルBUに対して相
対的に前方より組付け、フロントフロア1Aの後端部を
係合溝171に挿入させて両者を接着結合させるととも
に、リヤフレーム173の前端部をフロントフレーム1
72の後端部内に挿入させて両者をボルト174で締結
し、アンダーボディ部BDとアッパーボディシェルBU
とを結合する。尚、結合強度を更に高めるため、図55
・図57に示すように、接続ブラケット175を介して
フロントフロア1Aと第3クロスメンバ41とを連結す
るようにしてもよい。
【0093】また、図58に示すように、第3クロスメ
ンバ41Aがセンタフロア40Aの下面側に接合される
場合には、センタフロア40Aの前端近傍部上に受け部
材176を設け、受け部材176及びセンタフロア40
Aの前端部に受け部170Aを形成し、両受け部170
A間にフロントフロア1Aの後端部が挿入可能な係合溝
171Aを形成してもよい。また、図59に示すよう
に、センタフロア40B及び第3クロスメンバ41Bの
前端部に前方へ延びる接合フランジ部177を設け、セ
ンタフロア40Bの段部40aの下半部に車幅方向に延
びる凹部178を形成し、フロントフロア1Aの後端部
に接合フランジ部177の上面と凹部178の奥端面と
に沿うフランジ部179を形成し、接合フランジ部17
7の上面と凹部178の奥端面とに接着剤を塗布した状
態で、アンダーボディ部BDをアッパーボディシェルB
Uに対して相対的に前方より組付けて、接合フランジ部
177の上面及び凹部178の奥端面とフランジ部17
9とを接着結合してもよい。
【0094】次に、アッパーボディシェルBUとフロン
トボディ部BFとの結合構造について説明する。図60
に示すように、ヒンジピラアウタ6Jが前部ヒンジピラ
アウタ6Kと後部ヒンジピラアウタ6Lとに2分割さ
れ、アッパボディシェルBU側の後部ヒンジピラアウタ
6Lとヒンジピラインナ6Mとで閉断面状のヒンジピラ
6が形成され、後部ヒンジピラアウタ6Lとヒンジピラ
インナ6Mの前端部には上下方向へ延びる上下方向向き
の受け部180が形成され、両受け部180間にフロン
トボディ部BF側の前部ヒンジピラアウタ6Kの後端部
が挿入される係合溝181が形成され、係合溝181内
に接着剤を充填した状態で、フロントボディ部BFをア
ッパーボディシェルBUに対して相対的に前方より組付
け、前部ヒンジピラアウタ6Kの後端部を係合溝181
内に挿入して両者を接着接合する。図61に示すよう
に、フロントサイドフレーム7の後端部が二股状に分岐
されてダッシュロアパネル5の下面に固定され、ダンシ
ュロアパネル5の左右両端部にダッシュロアパネル5及
びフロントサイドフレーム7に夫々接合された後面開口
の箱状の係合ホルダ182が設けられ、サイドシル20
の前端部には係合ホルダ182内に内嵌可能な係合凸部
183が設けられ、係合ホルダ182の内面或いは係合
凸部183の外面に接着剤を塗布した状態で、フロント
ボディ部BFをアッパーボディシェルBUに対して相対
的に前方より組付け、係合ホルダ182内に係合凸部1
83を挿入して両者を接着接合するとともにボルト18
4で両者を締結する。
【0095】図62・図63に示すように、フロントボ
ディ部BFの左右の前部ヒンジピラアウタ6Kの下端部
に後方へ延びる左右1対の閉断面状の係合部185が形
成され、係合部185は後方下がりに傾斜する楔型に形
成され、左右のサイドシル20の前端近傍部の内側下部
には係合部185と係合可能な係合溝186が形成さ
れ、係合部185の外面或いは係合溝186の内面に接
着剤186aを塗布した状態で、フロントボディ部BF
をアッパーボディシェルBUに対して相対的に前方より
組付け、係合溝186内に係合部185を挿入して両者
を接着接合するとともに、ボルト187で両者を締結す
る。尚、符号6K、6L、181は夫々図60に示す前
部ヒンジピラアウタ、後部ヒンジピラアウタ、係合溝に
相当するものである。図62・図64に示すように、ヒ
ンジピラーの上端部に前方へ向けて突出状に延びる断面
コ字状の係合部188を設け、この係合部188をエプ
ロンレインフォースメント8の後端部内に装着可能に配
設し、係合部188の外面或いはカウル・ダッシュ構造
10の左右の側壁部材189の外側面に接着剤189a
を塗布した状態で、フロントボディ部BFをアッパーボ
ディシェルBUに対して相対的に前方より組付け、エプ
ロンレインフォースメント8の後端部内に係合部188
を挿入して係合部188を側壁部材189に接着接合す
るとともに、係合部188を側壁部材189にボルト1
90で締結する。
【0096】次に、アンダーボディ部BDとフロントボ
ディ部BFとの結合構造について説明する。図61・図
65に示すように、ダッシュロアパネル5の後端近傍部
上に受け部材191が設けられ、ダッシュロアパネル5
の後端部と受け部材191の後端部とに受け部192が
形成され、両受け部192間にフロントフロア1Aの前
端部1pが挿入可能な係合溝193が形成され、フロン
トフレーム172の前端部がフロアパネル1Aの前端部
よりも前方へ延長され、フロントサイドフレーム7の後
端部7aがフロントフレーム172の前端部に外嵌状に
装着可能に構成され、係合溝193に接着剤193aを
充填した状態で、フロントボディ部BFをアンダーボデ
ィ部BDに対して相対的に前方より組付け、フロントフ
ロア1Aの前端部1pを係合溝193に挿入して両者を
接着接合するとともに、フロントフレーム172の前端
部172bをフロントサイドフレーム7の後端部7aに
挿入して両者をボルトで締結する。但し、フロントフロ
ア1Aの前端近傍部に受け部材191を設け、フロント
フロア1Aの前端部と受け部材191間にダッシュロア
パネル5の後端部を挿入してもよい。
【0097】図62・図66に示すように、略U型断面
のフロントフレーム172Aをフロントボディ部BF側
に設け、このフロントフレーム172Aは後方下がりの
緩傾斜状に構成され、フロントフロア1Aの下面にはフ
ロントフレーム172Aが挿入される係合凹部194が
上方へ向けて突出状に形成され、フロントフレーム17
2Aの左右のフランジ部172aの上面に接着剤を塗布
した状態で、フロントボディ部BFをアンダーボディ部
BDに対して相対的に前方より組付け、係合凹部194
にフロントフレーム172Aを挿入させて両者を接着接
合する。尚、図66に仮想線で示すように、係合凹部1
94にフランジ部172aを下方から受ける受け部材1
95を設け、受け部材195と係合凹部194の奥端面
間にフランジ部172aが挿入可能な係合溝196を形
成し、係合溝196に接着剤を充填した状態で、フロン
トボディ部BFをアンダーボディ部BDに対して相対的
に前方より組付け、フロントフレーム172Aとフロン
トフロア1Aとを結合してもよい。
【0098】以下、フロントボディ部BFをアッパーボ
ディシェルBUとアンダーボディ部BDに対して相対的
に上方より移動させて結合するように構成したこれらの
結合構造の別実施例について説明する。図67〜図69
に示すように、アッパーボディシェルBU側にはヒンジ
ピラインナ6Pとヒンジピラアウタ6Qからなる閉断面
状のヒンジピラ6が設けられ、ヒンジピラアウタ6Qに
は前方へ延びる延長部200が形成され、延長部200
の前端部にはホイールハウスの後部外周に沿うように内
側へ屈曲された湾曲部201が形成され、延長部200
と湾曲部201とヒンジピラインナ6Pの前端面とで上
方開口の開断面の収容部202が形成され、フロントボ
ディ部BF側には収容部202内に挿入可能な断面コ字
状の左右1対の係合部203が形成されている。但し、
図70に示すように、係合部203の開口部を閉鎖する
板部材204を設けて、フロントボディ部BF側にも閉
断面構造を設けてもよい。フロントフロア1Aの前端近
傍部には上方開口の係合溝205がその略全幅に亙って
形成され、ダッシュロアパネル5の後端部には係合溝2
05に挿入可能なフランジ部206が下方へ向けて突出
状に形成され、フロントフレーム172はフロントフロ
ア1Aの前端部よりも前方へ延長され、フロントサイド
フレーム7の後端部はフロントフレーム172に前端部
に外嵌状に装着可能にダンシュロアパネル5の後端部ま
で設けられている。
【0099】前記アッパーボディシェルBUとアンダー
ボディ部BDとフロントボディ部BFとを結合する結合
方法について説明すると、図47で示す工程図と同様
に、これらに予め艤装を施した状態において、最初にア
ンダーボディ部BDをアッパーボディシェルBUに対し
て相対的に前方より組付けてこれらを結合し、次にフロ
ントボディ部BFをアッパーボディシェルBUとアンダ
ーボディ部BDに対して相対的に上方より移動させて組
付けるものとする。この場合、収容部202の内面或い
は係合部203の外面に接着剤を塗布した状態で、また
係合溝205に接着剤を充填した状態で、フロントボデ
ィ部BFをアッパーボディシェルBUに対して相対的に
上方より組付け、収容部202に係合部203を挿入さ
せて両者を接着接合し、係合溝205に係合フランジ部
206を挿入させて両者を接着接合するとともに、フロ
ントサイドフレーム7の後端部をフロントフレーム17
2の前端部に内嵌状に装着させて両者をボルトで締結す
る。
【0100】このように、フロントボディ部BFをアッ
パーボディシェルBUとアンダーボディ部BDに対して
相対的に上方から移動させて組付けるため、収容部20
2と係合部203との係合を介してまた係合溝205と
係合フランジ部206との係合を介して、アッパーボデ
ィシェルBUとアンダーボディ部BDとに対して、フロ
ントボディ部BFを前後方向に移動しないように拘束し
て結合することができるから、アッパーボディシェルB
Uとアンダーボディ部BDとフロントボディ部BFとの
結合構造の強度・剛性が向上し、強度・剛性に優れたボ
ディシェルBを構成することが出来る。更に、フロント
ボディ部BFのカウル・ダッシュ構造とアッパーボディ
シェルBUとの結合構造が複雑化することもない。
【0101】更に、前記結合構造において、図71・図
72に示すように、ヒンジピラインナ6Rをフロントボ
ディ部BF側に付属させ、ヒンジピラアウタ6Sをアッ
パーボディシェルBU側に付属させ、サイドドア27用
のヒンジ部材76を締結する為のボルト207を有効活
用してヒンジピラインナ6Rとヒンジピラアウタ6Sと
を結合してもよい。また、図73に示すように、係合部
203Aを先細りのテーパー状に形成し、延長部200
に係合部203を案内する傾斜段部200aを形成し、
フロントボディ部BFをアッパーボディシェルBUに組
付けるときに、傾斜段部200aで係合部203Aを案
内してフロントボディ部BFを位置決めするようにして
もよい。この場合、フロントボディ部BFとアッパーボ
ディシェルBUとの位置決め作業性を大幅に向上出来
る。
【0102】尚、以上説明した別実施例では、アッパー
ボディシェルBUとアンダーボディ部BDに対してフロ
ントボディ部BFを相対的に上方より移動させて組付け
る場合について説明したが、アッパーボディシェルBU
とアンダーボディ部BDに対してフロントボディ部BF
を相対的に下方より移動させて組付けることも可能であ
り、この場合カウル・ダッシュ構造のカウル部材をアッ
パーボディシェルBUに固定的に設けてアッパーボディ
シェルBUの前端部の剛性を高め且つアッパーボディシ
ェルBUの前端部の幅寸法の精度を高く維持できるとい
う利点があり、またボディシェルBが下方程広幅状に構
成されている場合にはフロントボディ部BFを下方から
組付ける利点もある。尚、本願の自動車の組立方法は、
4ドアセダン車に限らず、4ドアや2ドアの種々の自動
車の組立或いはオープンボディ型の自動車の組立にも適
用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の組立工程図である。
【図2】アッパーボディシェルとアンダーボディ部とフ
ロントボディ部の斜視図である。
【図3】サイドシル及びフロントフロアの結合構造の要
部縦断面図である。
【図4】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図5】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図6】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図7】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図8】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図9】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図10】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図11】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図12】変形例に係るサイドシル及びフロントフロア
の要部斜視図である。
【図13】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図14】ヒンジピラの結合構造の要部斜視図である。
【図15】図14の15−15線断面図である。
【図16】変形例に係る結合構造の図15相当図であ
る。
【図17】変形例に係る結合構造の図15相当図であ
る。
【図18】変形例に係る結合構造の図15相当図であ
る。
【図19】変形例に係る結合構造の図15相当図であ
る。
【図20】車体組立ラインの全体工程説明図である。
【図21】組付治具ユニットの斜視図である。
【図22】組付治具ユニットの側面図である。
【図23】組付治具ユニットの平面図である。
【図24】組付治具ユニットの正面図である。
【図25】図20の車体組立ラインの要部工程説明図で
ある。
【図26】図20の車体組立ラインの要部工程説明図で
ある。
【図27】移送装置の正面図である。
【図28】ドア供給ロボット及び締結装置の斜視図であ
る。
【図29】昇降装置の正面図である。
【図30】変形例に係る車体組立ラインの要部工程説明
図である。
【図31】自動車の塗装工程図である。
【図32】アンダーボディシェルと車体部材と塗装用治
具ユニットの斜視図である。
【図33】図32の塗装用治具ユニットの斜視図であ
る。
【図34】保持機構付近の要部斜視図である。
【図35】図32の35−35線断面図である。
【図36】変形例に係る組付治具ユニットの図33相当
図である。
【図37】車両組立ラインの全体工程説明図である。
【図38】搬送台車装置の斜視図である。
【図39】変形例に係る搬送台車装置の図38相当図で
ある。
【図40】アンダーボディ部の為の艤装ラインの工程説
明図である。
【図41】フロントボディ部の為の艤装ラインの要部斜
視図である。
【図42】結合工程のアンダーボディ部とフロントボデ
ィ部の斜視図である。
【図43】結合工程のアッパーボディシェルとロアボデ
ィシェルの斜視図である。
【図44】アッパーとロアのボディシェルを結合する結
合ステーションの側面図である。
【図45】前記結合ステーションの正面図である。
【図46】下回りユニットを組付ける結合ステーション
の側面図である。
【図47】変形例に係る車体組立工程の全体工程説明図
である。
【図48】変形例の結合工程のアッパーボディシェルと
アンダーボディ部の斜視図である。
【図49】変形例の結合工程のアッパーボディシェルと
フロントボディ部の斜視図である。
【図50】変形例のアッパーボディシェルとロアボディ
シェルの図2相当図である。
【図51】変形例のアッパーボディシェルとロアボディ
シェルの図2相当図である。
【図52】変形例に係る車両組立工程の全体工程説明図
である。
【図53】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図54】変形例に係る結合構造の図3相当図である。
【図55】フロントフロアと第3クロスメンバの結合構
造の要部斜視図である。
【図56】図55の56−56線断面図である。
【図57】図55の57−57線断面図である。
【図58】変形例に係る結合構造の図57相当図であ
る。
【図59】変形例に係る結合構造の図57相当図であ
る。
【図60】変形例に係る結合構造の図15相当図であ
る。
【図61】フロントフレームとサイドシルとの結合構造
の分解斜視図である。
【図62】フロントボディ部とアッパーボディシェル及
びアンダーボディ部との結合構造の分解斜視図である。
【図63】結合状態における図62の63−63線断面
図である。
【図64】結合状態における図62の64−64線断面
図である。
【図65】フロントフロアとダッシュロアパネルの結合
構造の縦断面図である。
【図66】フロントフロアとフロントフレームとの結合
構造の縦断面図である。
【図67】変形例に係る結合構造の図62相当図であ
る。
【図68】図67の68−68線断面図である。
【図69】フロントフロアとダッシュロアパネルの結合
構造の縦断面図である。
【図70】変形例に係る結合構造の図68相当図であ
る。
【図71】変形例に係る結合構造の図67相当図であ
る。
【図72】図71の72−72線断面図である。
【図73】変形例に係る結合構造の図67相当図であ
る。
【符号の説明】
B ボディシェル BU アッパーボディシェル BL ロアボディシェル BD アンダーボディ部 BF フロントボディ部 1・1A・1B フロントフロア 11 ボディサイドパネル 13 ルーフパネル 20・20A・20B・20C サイドシル 20D・20E・20F・20G・20H・20I
サイドシル 31b・31d・31f・35A 受け部 35F・35H・35I・35J・35K 受け部
フロントページの続き (72)発明者 香月 寿昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 村上 哲也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−235174(JP,A) 特開 平5−105130(JP,A) 特開 平5−105131(JP,A) 特開 平5−105129(JP,A) 特開 平5−105132(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 65/00 B62D 25/00 B62D 25/20

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のボディシェルのうちの、ルーフ
    部材と左右のボディサイドパネルと左右のサイドシルと
    を含むアッパーボディシェルと、少なくともフロントフ
    ロアを含むアンダーボディ部とこれと別体又は一体のフ
    ロントボディ部とからなるロアボディシェルとを夫々別
    個に組立ててから両ボディシェルを結合する自動車の組
    立方法において、 前記アッパーボディシェルの左右のサイドシルに、フロ
    ントフロアの左右の両端部を下方より受ける受け部を夫
    々形成し、 前記アッパーボディシェルとロアボディシェルとを車両
    組立工程の専用の艤装ラインに夫々供給して艤装を施
    し、 次にフロントボディ部と別体又は一体のアンダーボディ
    部を、アッパーボディシェルに対して相対的に車体前後
    方向後方向きに移動させてフロントフロアの左右両端部
    を左右のサイドシルの受け部上に夫々係合させ、 前記フロントフロアの左右両端部を受け部を介して左右
    のサイドシルに夫々結合することを特徴とする自動車の
    組立方法。
  2. 【請求項2】 前記アンダーボディ部とこれと一体のフ
    ロントボディ部とからなるロアボディシェルに艤装を施
    してから、ロアボディシェルをアッパーボディシェルに
    結合することを特徴とする請求項1に記載の自動車の組
    立方法。
  3. 【請求項3】 前記アンダーボディ部及びこれと別体の
    フロントボディ部に夫々艤装を施してからこれら両ボデ
    ィ部を結合し、次に両ボディ部をアッパーボディシェル
    に結合することを特徴とする請求項1に記載の自動車の
    組立方法。
  4. 【請求項4】 前記アンダーボディ部及びこれと別体の
    フロントボディ部に夫々艤装を施してから、アンダーボ
    ディ部をアッパーボディシェルに結合し、次にフロント
    ボディ部をアッパーボディシェルとアンダーボディ部と
    に結合することを特徴とする請求項1に記載の自動車の
    組立方法。
  5. 【請求項5】 前記アッパーボディシェルとアンダーボ
    ディ部とフロントボディ部のうちの艤装作業負荷の最も
    多いものをメインの艤装ラインに供給することを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の組立方法。
  6. 【請求項6】 前記フロントフロアの左右両端部を少な
    くとも左右の受け部に夫々接着することを特徴とする請
    求項1に記載の自動車の組立方法。
  7. 【請求項7】 自動車のボディシェルにおける、ルーフ
    部材と左右のボディサイドパネルとを含むアッパーボデ
    ィシェルと、少なくともフロントフロアを含むアンダー
    ボディ部とこれと別体又は一体のフロントボディ部とを
    含むロアボディシェルとを夫々別個に組立ててからアッ
    パーボディシェルとロアボディシェルとを結合する自動
    車の組立方法において、 前記アッパーボディシェルの左右の下端部にアンダーボ
    ディ部の左右両端部を受ける受け部を夫々形成し、 前記アッパーボディシェルとロアボディシェルとを車両
    組立工程の専用の艤装ラインに夫々供給して艤装を施
    し、 前記フロントボディ部と別体又は一体のアンダーボディ
    部をアッパーボディシェルに対して相対的に車体前後方
    向後方向きに移動させてアンダーボディ部の左右両端部
    をアッパーボディシェルの左右両端部の受け部に夫々係
    合して支持させ、 前記アンダーボディ部の左右両端部をアッパーボディシ
    ェルの左右の下端部に夫々結合することを特徴とする自
    動車の組立方法。
  8. 【請求項8】 前記フロントボディ部をアッパーボディ
    シェルとアンダーボディ部とに対して相対的に車体前後
    方向後方向きに移動させて結合することを特徴とする請
    求項4に記載の自動車の組立方法。
  9. 【請求項9】 前記フロントボディ部をアッパーボディ
    シェルとアンダーボディ部とに対して相対的に車体上下
    方向に移動させて結合することを特徴とする請求項4に
    記載の自動車の組立方法。
  10. 【請求項10】 前記フロントボディ部をアッパーボデ
    ィシェルとアンダーボディ部とに対して相対的に車体上
    下方向下方向きに移動させて結合することを特徴とする
    請求項9に記載の自動車の組立方法。
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