JPH05105134A - 自動車の組立方法 - Google Patents

自動車の組立方法

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Publication number
JPH05105134A
JPH05105134A JP3081666A JP8166691A JPH05105134A JP H05105134 A JPH05105134 A JP H05105134A JP 3081666 A JP3081666 A JP 3081666A JP 8166691 A JP8166691 A JP 8166691A JP H05105134 A JPH05105134 A JP H05105134A
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JP
Japan
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assembled
side door
front fender
bonnet
assembling
Prior art date
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Application number
JP3081666A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Osugi
政克 大杉
Katsumi Sakane
克己 坂根
Hiroaki Inoue
博章 井上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボディ本体及びサイドドアへの艤装作業を大
幅に簡単化出来且つ蓋物部材及びフロントフェンダをボ
ディ本体に対してバランス良くしかも容易に組付け得る
自動車の組立方法を提供する。 【構成】 ボディシェルBとサイドドア12・13に対
して夫々別個に艤装を施し、次にボディシェルBに対し
てボンネット10及びサイドドア12・13を組付け、
リヤサイドドア13はリヤフェンダ18を基準に位置決
めして組付け、フロントサイドドア12はリヤサイドド
ア13を基準に位置決めして組付け、その後ボディシェ
ルBに対してフロントフェンダ14をフロントサイドド
ア12とフロントフェンダ14間及びボンネット10と
フロントフェンダ14間の隙間を調整しながら組付け
る。ボディシェルBをアンダーボディ構造とアッパーボ
ディ構造とに分割し、艤装した両ボディ構造を結合した
後、蓋物部材及びフロントフェンダ14をボディシェル
Bに組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立方法に関
し、特に車両組立工程においてサイドドアとボンネット
を含む蓋物部材及びフロントフェンダをボディ本体に対
して組付けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の組立ラインでは、車体
組立ラインおいてボディ本体を組立ててボディ本体に対
してフロントフェンダとボンネットを組付けるとともに
サイドドアを仮組みし、次に塗装ラインにおいて必要な
塗装を施し、次に車両組立ラインにおいてボディ本体か
らサイドドアを取外し、ボディ本体及びサイドドアに対
して夫々別個に艤装品の艤装を施し、その後ボディ本体
に対してサイドドアを組付ける。即ち、ボディ本体に対
してフロントフェンダとボンネットとサイドドアを組付
けた状態で塗装を行うことにより、これら車体部材に微
妙な色の差が生じないようにし、車両組立ラインにおい
てボディ本体からサイドドアを取外すことにより、ボデ
ィ本体及びサイドドアに対する艤装作業を簡単化するよ
うにしてある。尚、ボンネット及びフロントフェンダ
は、それらに対する艤装品が少ないことから、通常ボデ
ィ本体に組付けた状態でボディ本体ととにも艤装され
る。
【0003】通常、ボディ本体に対するサイドドアとボ
ンネットとフロントフェンダの組付けは、先ずボンネッ
トをボディ本体側の基準孔などを基準に位置決めして組
付けるとともに左右のサイドドアをボディ本体に位置決
めして組付け、その後左右のフロントフェンダをボンネ
ットを基準にして位置決めして組付けている。
【0004】一方、最近では、車両組立ラインにおける
作業内容を極力簡単化してロボットなどによる自動化を
更に進めるため、ボディシェルをフロアパネルを含むア
ンダーボディ構造とそれ以外のアッパーボディ構造とに
分割した状態で組立ててから車両組立ラインに搬入し、
車両組立工程において両ボディ構造に対して夫々別個に
艤装を施し、その後両ボディ構造を結合するようにし、
アンダーボディ構造に対するシート装置などの艤装品の
組付性を向上するとともに、アッパーボディ構造に対す
る艤装品の組付性を向上した自動車の組立方法が提案さ
れている。例えば、特開昭63−265779号公報に
は、両ボディ構造を構成する車体部材及びサイドドアや
ボンネットなどの蓋物部材に対して夫々必要な塗装を施
した後、アッパーボディ構造とアンダーボディ構造とを
夫々別個に組立て、アッパーボディ構造に対して蓋物部
材及び艤装品の組付けを行うとともに、アンダーボディ
構造に対して足回り部材の組付けを行い、その後両者を
結合するようにした自動車の組立方法が記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、ボンネ
ットをボディ本体に対して組付けた状態でボディ本体に
対して艤装を施す場合には、ボンネットを開状態に保持
する保持機構などが必要となり、設備経済的に不利にな
るとともに、ボンネット及び保持機構が艤装作業の邪魔
になって艤装作業が複雑化し、ロボットなどによる艤装
作業の自動化がその分困難になる。前記フロントフェン
ダをボンネットを基準に位置決めして組付けているの
で、フロントフェンダとサイドドアとボンネットの製作
誤差やサイドドアとボンネットの組付誤差により、ボン
ネットとフロントフェンダ間の隙間或いはサイドドアと
フロントフェンダ間の隙間を一様にすることが至難であ
った。前記公報に記載のように、アッパーボディ構造と
アンダーボディ構造を分割し、別個に組立てて別個に艤
装を施す場合には、両ボディ構造への艤装品の艤装作業
を大幅に簡単化出来るが、アンダーボディ構造が組付け
られていないまだ剛性が十分に高くないアッパーボディ
構造に対して蓋物部材を組付けることになり、蓋物部材
の組付け精度が低下するという問題がある。
【0006】本発明の目的は、サイドドアとボンネット
とフロントフェンダをボディ本体に対してバランス良く
しかも容易に組付け得る自動車の組立方法を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
組立方法は、組立てられたボディ本体にサイドドアとボ
ンネットを含む蓋物部材及びフロントフェンダを取付け
た状態で塗装工程において塗装を施し、その後車両組立
工程において艤装を施すようにした自動車の組立方法に
おいて、艤装を施す前にボディ本体からサイドドアとボ
ンネットとフロントフェンダを取外し、次に、車両組立
工程においてボディ本体と少なくともサイドドアに対し
て夫々別個に艤装を施し、次に、ボディ本体に対してサ
イドドアをボディ本体側のリヤフェンダを基準に位置決
めして組付けるとともにボンネットを組付け、その後ボ
ディ本体に対してサイドドアとフロントフェンダ間及び
ボンネットとフロントフェンダ間の隙間を調整しながら
フロントフェンダを組付けるものである。
【0008】請求項2に係る自動車の組立方法は、請求
項1に係る自動車の組立方法において、前記サイドドア
がフロントサイドドアとリヤサイドドアからなり、前記
リヤサイドドアをリヤフェンダを基準に位置決めして組
付け、その後フロントサイドドアをリヤサイドドアを基
準に位置決めして組付け、前記フロントサイドドアとフ
ロントフェンダ間及びボンネットとフロントフェンダ間
の隙間を調整しながらフロントフェンダを組付けるもの
である。
【0009】請求項3に係る自動車の組立方法は、請求
項1に係る自動車の組立方法において、前記ボディ本体
が、夫々別個に組立てられたメインフロアパネルを含む
アンダーボディ構造とそれ以外のアッパーボディ構造と
からなり、前記車両組立工程においてアッパーボディ構
造とアンダーボディ構造とに夫々別個に艤装を施し、次
に、両ボディ構造を結合してボディ本体を組立て、次
に、前記ボディ本体に対して蓋物部材及びフロントフェ
ンダを組付けるものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る自動車の組立方法においては、
車両組立工程において艤装を施す前にボディ本体からサ
イドドアとボンネットとフロントフェンダを取外し、そ
の後ボディ本体と少なくともサイドドアに対して夫々別
個に艤装を施すので、ボディ本体及びサイドドアに対す
る艤装品の艤装作業を大幅に簡単化出来る。
【0011】艤装品の艤装後、ボディ本体に対してサイ
ドドアをボディ本体側のリヤフェンダを基準に位置決め
して組付けるとともにボンネットを組付け、その後ボデ
ィ本体に対してサイドドアとフロントフェンダ間及びボ
ンネットとフロントフェンダ間の隙間を調整しながらフ
ロントフェンダを組付けるので、サイドドアとボンネッ
トとフロントフェンダの3者の製作誤差やサイドドアと
ボンネットの組付け誤差を、サイドドアとフロントフェ
ンダ間及びボンネットとフロントフェンダ間の隙間に分
散させて吸収出来、これら3者をボディ本体に対して全
体としてバランス良くしかも容易に組付けることが出来
る。
【0012】請求項2に係る自動車の組立方法において
は、請求項1と同様の作用が得られる。加えて、サイド
ドアがフロントサイドドアとリヤサイドドアからなり、
リヤサイドドアをリヤフェンダを基準に位置決めして組
付け、その後フロントサイドドアをリヤサイドドアを基
準に位置決めして組付けるので、両サイドドアをボディ
本体に精度良く組付けることが出来、フロントサイドド
アとフロントフェンダ間及びボンネットとフロントフェ
ンダ間の隙間を調整しながらフロントフェンダを組付け
るので、フロントサイドドアとボンネットとフロントフ
ェンダの位置関係を適性に調整し、フロントサイドドア
とボンネットとフロントフェンダもボディ本体に対して
全体としてバランス良くしかも容易に組付けることが出
来る。
【0013】請求項3に係る自動車の組立方法において
は、請求項1と同様の作用が得られる。加えて、ボディ
本体が、夫々別個に組立てられたメインフロアパネルを
含むアンダーボディ構造とそれ以外のアッパーボディ構
造とからなり、車両組立工程においてアッパーボディ構
造とアンダーボディ構造とに夫々別個に艤装を施すの
で、両ボディ構造に対する艤装品の艤装作業を大幅に簡
単化出来る。しかも、両ボディ構造を結合してボディ本
体を組立ててから、ボディ本体に対して蓋物部材及びフ
ロントフェンダを組付けので、剛性が十分に確保された
状態のボディ本体に対して蓋物部材及びフロントフェン
ダを組付けることが出来、蓋物部材及びフロントフェン
ダの組付精度の低下を防止出来る。
【0014】
【発明の効果】請求項1に係る自動車の組立方法によれ
ば、前記作用の項で詳述に説明したように、ボディ本体
及びサイドドアへの艤装品の艤装作業を大幅に簡単化出
来るとともに、フロントサイドドアとボンネットとフロ
ントフェンダをボディ本体に対して全体としてバランス
良くしかも容易に組付けることが出来る。
【0015】請求項2に係る自動車の組立方法によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られる。加えて、両サイ
ドドアをボディ本体に精度良く組付けることが出来ると
ともに、ボンネット及びフロントフェンダもボディ本体
に対して全体としてバランス良くしかも容易に組付ける
ことが出来る。
【0016】請求項3に係る自動車の組立方法によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られる。加えて、アンダ
ーボディ構造とアッパーボディ構造と夫々別個に艤装を
施すので、両ボディ構造に対する艤装品の艤装作業を大
幅に簡単化出来ること、両ボディ構造の結合後に蓋物部
材を組付けるので、蓋物部材の組付精度の低下を防止出
来ること、などの効果が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、4ドア自動車の組立方法に本発明を
適用した場合のものである。図1・図2・図11に示す
ように、自動車の組立工程は、車体組立工程と塗装工程
と車両組立工程とから基本的に構成され、車体組立工程
ではアンダーボディ構造BD及びアッパーボディ構造B
Uを夫々別個に組立て、その後アッパーボディ構造BU
に対してボンネット10とトランクリッド11と左右の
フロントサイドドア12と左右のリヤサイドドア13と
左右のフロントフェンダ14を仮止め用のピン部材など
を介して仮組みし、両ボディ構造BU・BDを共通の塗
装ラインへ移送する。塗装工程ではアッパーボディ構造
BUに対して、化成処理、下塗り、アンダーコート塗
布、中塗り、上塗りなどの必要な塗装を施するととも
に、アンダーボディ構造BDに対して、化成処理、下塗
り、アンダーコート塗布などの必要な塗装を施し、その
後両ボディ構造BU・BDを夫々別個に車両組立ライン
へ移送する。尚、前記車体組立工程及び塗装工程は、本
発明とは直接的に関係しないので、その詳細な説明を省
略する。
【0018】ここで、前記両ボディ構造BU・BDにつ
いて図2を参照しながら簡単に説明する。アンダーボデ
ィ構造BDは、フロントフロア20と、左右1対のフロ
ントフレーム21と、シャフトトンネル22と、第2ク
ロスメンバ23及び第3クロスメンバ24と、センタフ
ロア25などで構成されている。アッパーボディ構造B
Uは、前記アンダーボディ構造BD以外の構造、即ち、
車体前部を構成するフロントボディFBと、車体後部を
構成するリヤボディRBと、車体側部を構成するボディ
サイドパネル26と、車体上部を構成するルーフパネル
27とを備えている。フロントボディFBは、左右1対
のフロントサイドフレーム28及びホイールエプロンレ
インフォースメント29、カウル・ダッシュ構造30、
ダッシュロアパネル31などから構成され、リヤボディ
RBは、リヤフロア32、左右1対のリヤフレーム3
3、第4クロスメンバ、リヤエンドパネル、パッケージ
トレイ構造34などから構成され、左右のボディサイド
パネル26は、フロントピラ35、センタピラ36、リ
ヤピラ37、サイドシル38、リヤフェンダ18などか
ら一体的に構成されている。
【0019】次に、車両組立工程について、図1・図3
〜図12を参照しつつ説明する。蓋物取外し工程では、
塗装ラインから移送されたアッパーボディ構造BUから
ボンネット10とトランクリッド11と左右のサイドド
ア12・13などの蓋物部材及び左右のフロントフェン
ダ14を取外す。
【0020】蓋物艤装工程では、蓋物部材及び左右のフ
ロントフェンダ14を夫々の専用の艤装ラインに沿って
搬送しつつ、これらの部材に対して、黒塗り、2次防錆
油の塗布を施すとともに、左右のサイドドア12・13
に対しては、モール、ラバー、ウィンドレギュレータ、
ウィンドガラス、ハーネスなどの艤装品を組付け、左右
のフロントフェンダ14に対しては、ウォッシャータン
ク、マッドガード、モール、フラップ、ハーネス、ラン
プなどの艤装品を組付ける。このように蓋物部材及びフ
ロントフェンダ14をアッパーボディ構造BUから取外
した状態で夫々専用の艤装ラインにおいて艤装品などの
組付けを行うので、組付け作業性を大幅に向上して作業
能率を格段に向上出来る。
【0021】アッパーボディ構造艤装工程では、図3に
示すように、アッパーボディ構造BUを搬送台車装置4
0にセットして専用の艤装ラインに沿って搬送しつつ、
搬送台車装置40上に設けられた2台のロボット41・
42により、アッパーボディ構造BUの車室15側の部
分に対しては、スクリューグロメット、ファスナ、ハー
ネス、ドレンホース、インストルメントパネル、トリ
ム、ウェザーストリップ、シートベルト、トップシーリ
ング、アシストハンドル、サンバイザーなどの艤装品の
組付けを施し、エンジンルーム16に対してはハーネ
ス、バッテリなどの艤装品の取付けを施す。尚、インス
トルメントパネル、トリム、ウェザーストリップ、シー
トベルト、トップシーリング、アシストハンドル、サン
バイザー、リヤシートなどの艤装品に関しては、アッパ
ーボディ構造BUを別の搬送台車装置に移載して所定角
度回動させフロア開口部17を横向きにした状態で、ラ
インサイドのロボットにより艤装を施すようにしてもよ
い。
【0022】前記搬送台車装置40について説明する
と、図3に示すように、艤装ラインに沿って走行する自
走式の搬送台車43が設けられ、搬送台車43上にはア
ッパーボディ構造BUを位置決め保持する為の複数の支
持柱44が立設され、搬送台車43の中央部にはフロア
開口17からアッパーボディ構造BUの車室15に挿入
される第1ロボット41が設けられ、搬送台車43の前
部にはアッパーボディ構造BUのエンジンルーム16に
挿入される第2ロボット42が設けられている。
【0023】第1ロボット41の左右両側方及び第2ロ
ボット42の後方にはサブパレット46が設けられ、各
サブパレット46には所定の配列で複数の艤装品がセッ
トされ、第1ロボット41の左側方及び第2ロボット4
2の右側方には工具設置台47が設けられ、両工具設置
台47上にはロボット41・42のハンド41a・42
aに着脱自在に取付けられる複数の工具が所定の配列で
セットされている。尚、ロボット41・42は一般的な
構成の多関節ロボットなのでその詳細な説明を省略す
る。
【0024】搬送台車43の後部には2台のロボット4
1・42を制御する為の2つのコントロールボックス4
8・49が設けられ、このコントロールボックス48・
49からの指令に基づいてロボット41・42が夫々制
御され、搬送台車43を移動させながらアッパーボディ
構造BUに対して必要な艤装品を順々に組付けるように
構成されている。このように、アンダーボディ構造BD
を分離した状態でアッパーボディ構造BUに対して艤装
品を組付けるので、アッパーボディ構造BUのフロア開
口部17から第1ロボット41を挿入することが出来、
車室15内への艤装品の組付け作業を大幅に自動化して
能率的に艤装品を施すことが出来る。また、シュラウド
パネルやノーズユニットを組付けていない状態でアッパ
ーボディ構造BUに対して艤装品を組付けるので、アッ
パーボディ構造BUの前端部からエンジンルーム16内
に第2ロボット42を挿入してエンジンルーム16への
艤装品の組付けの作業能率を高めることが出来る。ま
た、搬送台車43を移動させながらアッパーボディ構造
BUに対して艤装を施すので、艤装ラインにおいてステ
ーション間搬送の為の無駄時間が殆ど発生することはな
い。但し、搬送台車43を複数のステーションに亙って
間欠的に移動させながら艤装品の組付けをおこなっても
よいことは勿論である。
【0025】しかも、ロボット41・42や搬送台車4
3の故障時にはそれらを艤装ラインから外しておくこと
が出来るので、艤装ラインの稼働率の低下を防止できる
し、またモデルチェンジに伴う艤装内容の変更時には艤
装ライン外でロボット41・42に対して変更を施すこ
ともできる。更に、ロボット41・42や搬送台車43
の新設や修理時には艤装ライン外でトライアルが可能で
ある。
【0026】一方、アンダーボディ構造艤装工程では、
塗装ラインから移送されたアンダーボディ構造BDに対
して、専用の艤装ラインで必要な艤装品の組付けを施
す。図4に示すように、アンダーボディ構造BDを図示
外のパレットに位置決め固定した状態で艤装ラインの複
数のステーションに亙って順々に移送し、先ずアンダー
ボディ構造BDに対してフロアマット60とリヤシート
ベルト61とリヤコンソール62などの艤装品を組付
け、次にファスナやボルトなどの小物部材を図示外のロ
ボットで組付け、次に左右のフロントシート63を図示
外のロボットで組付け、次にフロントシート63の足元
をカバーする4つのシートプロテクタ64を組付け、次
にリヤシート65を図5に示すようにアンダーボディ構
造BDに仮置きする。このように、アッパーボディ構造
BUから分離した状態で専用の艤装ラインにおいてアン
ダーボディ構造BDに対して艤装品を組付けるので、ロ
ボットを採用するなどして艤装品の組付け作業能率を大
幅に高めることが出来る。
【0027】次のアンダーボディ構造結合工程では、図
5に示すように、艤装品を組付けたアッパーボディ構造
BUを図示外の昇降装置の支持アーム50で下方から支
持して結合ステーションCS1へ移送し、艤装品を組付
けたアンダーボディ構造BDをこのアッパーボディ構造
BUに対して下方より相対的に組付け、結合ステーショ
ンCS1の下部に設けた締結装置51で両ボディ構造B
U・BDを結合する。その結合構造としては、ボルト・
ナット結合、接着結合、溶接結合、或いはこれらの組合
せの結合、などが採用される。尚、この両ボディ構造B
U・BDの結合の後にシュラウドパネルを含むノーズユ
ニットをアッパーボディ構造BUに組付けるものとす
る。
【0028】下回りユニット組付け工程では、図6に示
すように、予めサブラインにてパレットP上に位置決め
固定したエンジン66と変速機(図示略)フロント及び
リヤのサスペンション67と排気管68と燃料タンク6
9などを含む下回りユニット70を、結合ステーション
CS2のコンベア52上に移送するとともに、両ボディ
構造BU・BDからなるボディシェルBを図示外の昇降
装置の支持アーム53で支持して結合ステーションCS
2へ移送し、このボディシェルBを下降させることによ
りボディシェルBに対して下回りユニット70を下方よ
り相対的に組付け、結合ステーションCS2の下部に設
けられた2台の締結用ロボット54で下回りユニット7
0をボディシェルBにボルトなどにより組付ける。この
ように、両ボディ構造BU・BDを結合してなる剛性の
高いボディシェルBに対して下回りユニット70を組付
けるので、走行性能に大きな影響を及ぼす下回りユニッ
ト70を精度よく組付けることが出来る。
【0029】蓋物建付工程では、蓋物取建付ラインのラ
インサイドに設けられた蓋物建付け装置により、前記コ
ンベア52にて蓋物建付ラインに搬入されたボディシェ
ルBに対して、蓋物艤装工程で夫々艤装された蓋物部材
及び左右のフロントフェンダ14を、トランクリッド1
1、左右のリヤサイドドア13、左右のフロントサイド
ドア12、ボンネット10、左右のフロントフェンダ1
4の順序で建付け調節して組付ける。
【0030】即ち、図7に示すように、先ずボディシェ
ルBに対してトランクリッド11をトランクリッド11
と左右のリヤフェンダ14との隙間を調整しながら精度
良く組付け、次に図8に示すように、左右のリヤサイド
ドア13をリヤサイドドア13とリヤフェンダ18との
隙間を調整しながら前後方向に夫々位置決めするととも
に、リヤサイドドア13とサイドシル38及びルーフレ
ールとの隙間を調整しながら上下方向に夫々位置決めし
て精度良く組付ける。
【0031】次に、図9に示すように、左右のフロント
サイドドア12をフロントサイドドア12と左右のリヤ
サイドドア13との隙間を調整しながら前後方向に位置
決めするとともに、フロントサイドドア12とサイドシ
ル38及びルーフレールとの隙間を調整しながら上下方
向に夫々位置決めして精度良く組付ける。
【0032】次に、図10に示すように、ボンネット1
0をボディシェルBに形成された図示外の基準孔を基準
に建付け調節した後精度良く組付ける。但し、ボンネッ
ト10はリヤサイドドア13の組付け前に組付けもよい
し、フロントサイドドア12の組付け前に組付けるよう
にしてもよい。
【0033】次に、図11に示すように、左右のフロン
トフェンダ14をフロントフェンダ14とフロントサイ
ドドア12との隙間及びフロントフェンダ14とボンネ
ット10との隙間を夫々調整しながら精度良く組付け
る。
【0034】このように、アッパーボディ構造BUとア
ンダーボディ構造BDを結合して剛性が十分に確保され
たボディシェルBに対して蓋物部材及びフロントフェン
ダ14を建付け調整した後組付けるので、蓋物部材及び
フロントフェンダ14の組付精度を高めることが出来
る。しかも、蓋物部材及びフロントフェンダ14を前記
順序でボディシェルBに組付けるので、サイドドア12
・13とボンネット10とフロントフェンダ14の製作
誤差やサイドドア12・13とボンネット10の組付け
誤差を、フロントサイドドア12とフロントフェンダ1
4間及びボンネット10とフロントフェンダ14間の隙
間に分散させて吸収出来、これら蓋物部材及びフロント
フェンダ14をボディシェル10に対して全体としてバ
ランス良くしかも容易に組付けることが出来る。
【0035】更に、下回りユニット70を組付けた後に
蓋物部材を組付けるので、下回りユニット70の組付け
によりボディシェルBが多少歪んでも蓋物部材及びフロ
ントフェンダ14の組付精度が低下することはなく、し
かも結合ステーションCS2でボディシェルBに対して
下回りユニット70を組付ける際に、蓋物部材及びフロ
ントフェンダ14との干渉が起こらず、且つボンネット
10やトランクリッド11を開いた状態に保持する為の
保持装置等を省略できて設備経済的に有利であり、下回
りユニット70組付けの作業能率を高めることが出来る
とともに、結合ステーションCS2から延びるコンベア
52でボディシェルBを搬送しつつ蓋物部材を順々に組
付けることが出来る。
【0036】前記蓋物建付け装置として、例えば左右の
フロントサイドドア12の建付け装置では、図12に示
すように、左右1対のドア供給ロボット55によりフロ
ントサイドドア12を順々に供給し、フロントサイドド
ア12の上下のヒンジ部材71を締結装置56のナット
ランナ57でサイドアウタパネル4に締結する。前記ド
ア供給ロボット55は既存周知の構成の多関節ロボット
であり、そのハンド55aには1対のトグルクランプ装
置58を備えた枠体59が設けられ、ウィンド開口部か
らクランプ装置58のクランプレバー58aを挿入し、
クランプレバー58aでドアサッシを保持するように構
成されている。
【0037】尚、本実施例では、ボディシェルBをアン
ダーボディ構造BDとアッパーボディ構造BUとに分割
した状態で塗装や艤装などを施す自動車の組立方法に本
発明を適用したが、ボディシェルBを分割しないで塗装
や艤装などを施す自動車の組立方法に対しても本願の請
求項1及び請求項2の自動車の組立方法を適用すること
が出来る。尚、本願の自動車の組立方法は、4ドアセダ
ン車に限らず、4ドアや2ドアの種々の自動車の組立或
いはオープンボディ型の自動車の組立に適用し得ること
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の組立工程図である。
【図2】アッパーボディ構造及びアンダーボディ構造の
斜視図である。
【図3】搬送台車装置及びアッパーボディ構造の斜視図
である。
【図4】アッダーボディ構造艤装ラインの全体斜視図で
ある。
【図5】結合ステーションの側面図である。
【図6】下回り結合ステーションの側面図である。
【図7】トランクリッドを組付けた状態でのボディシェ
ルの斜視図である。
【図8】リヤサイドドアを組付けた状態でのボディシェ
ルの斜視図である。
【図9】フロントサイドドアを組付けた状態でのボディ
シェルの斜視図である。
【図10】ボンネットを組付けた状態でのボディシェル
の斜視図である。
【図11】フロントフェンダを組付けた状態でのボディ
シェルの斜視図である。
【図12】蓋物建付け装置の斜視図である。
【符号の説明】
BU アッパーボディ構造 BD アンダーボディ構造 B ボディシェル 10 ボンネット 12 フロントサイドドア 13 リヤサイドドア 14 フロントフェンダ 18 リヤフェンダ 20 フロントフロア 25 センタフロア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立てられたボディ本体にサイドドアと
    ボンネットを含む蓋物部材及びフロントフェンダを取付
    けた状態で塗装工程において塗装を施し、その後車両組
    立工程において艤装を施すようにした自動車の組立方法
    において、 艤装を施す前にボディ本体からサイドドアとボンネット
    とフロントフェンダを取外し、 次に、車両組立工程においてボディ本体と少なくともサ
    イドドアに対して夫々別個に艤装を施し、 次に、ボディ本体に対してサイドドアをボディ本体側の
    リヤフェンダを基準に位置決めして組付けるとともにボ
    ンネットを組付け、その後ボディ本体に対してサイドド
    アとフロントフェンダ間及びボンネットとフロントフェ
    ンダ間の隙間を調整しながらフロントフェンダを組付け
    ることを特徴とする自動車の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記サイドドアがフロントサイドドアと
    リヤサイドドアからなり、前記リヤサイドドアをリヤフ
    ェンダを基準に位置決めして組付け、その後フロントサ
    イドドアをリヤサイドドアを基準に位置決めして組付
    け、 前記フロントサイドドアとフロントフェンダ間及びボン
    ネットとフロントフェンダ間の隙間を調整しながらフロ
    ントフェンダを組付けることを特徴とする請求項1に記
    載の自動車の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記ボディ本体が、夫々別個に組立てら
    れたメインフロアパネルを含むアンダーボディ構造とそ
    れ以外のアッパーボディ構造とからなり、 前記車両組立工程においてアッパーボディ構造とアンダ
    ーボディ構造とに夫々別個に艤装を施し、 次に、両ボディ構造を結合してボディ本体を組立て、 次に、前記ボディ本体に対して蓋物部材及びフロントフ
    ェンダを組付けることを特徴とする請求項1に記載の自
    動車の組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334252B1 (en) * 1998-12-11 2002-01-01 Nissan Motor Co., Ltd. Production of vehicles

Cited By (3)

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