JPH0597076A - 自動車の組立方法 - Google Patents

自動車の組立方法

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JPH0597076A
JPH0597076A JP3086167A JP8616791A JPH0597076A JP H0597076 A JPH0597076 A JP H0597076A JP 3086167 A JP3086167 A JP 3086167A JP 8616791 A JP8616791 A JP 8616791A JP H0597076 A JPH0597076 A JP H0597076A
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JP
Japan
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assembled
bonnet
assembling
side door
front fender
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Application number
JP3086167A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Osugi
政克 大杉
Katsumi Sakane
克己 坂根
Hiroaki Inoue
博章 井上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロントウィンドガラスの取付け作業を簡単
化し且つボンネットとサイドドアとフロントフェンダと
をバランス良くボディ本体に組付け得る自動車の組立方
法を提供する。 【構成】 ボディシェルBからサイドドアとボンネット
10とフロントフェンダ14を取外した後、ボディシェ
ルBと少なくともサイドドアに対して夫々別個に艤装を
施し、次にボディシェルBに対してフロントウィンドガ
ラス72を取付け、その後ボディシェルBに対してボン
ネット10及びフロントフェンダ14を位置決めして組
付ける。しかも、ボンネット10を組付けた後、左右の
フロントフェンダ14を少なくともボンネット10を基
準に組付ける。更に、ボンネット10とともにサイドド
アを組付け、その後サイドドアとフロントフェンダ14
間及びボンネット10とフロントフェンダ14間の隙間
を調整しながら左右のフロントフェンダ14を組付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立方法に関
し、特に車両組立工程においてボンネット及びフロント
フェンダとフロントウィンドガラスをボディ本体に対し
て組付けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の組立ラインでは、車体
組立ラインおいてボディ本体を組立ててボディ本体に対
してフロントフェンダとボンネットを組付けるとともに
サイドドアを仮組みし、次に塗装ラインにおいて必要な
塗装を施し、次に車両組立ラインにおいてボディ本体か
らサイドドアを取外し、ボディ本体及びサイドドアに対
して夫々別個に艤装品の艤装を施し、その後ボディ本体
に対してフロントウィンドガラスとリヤウィンドガラス
とサイドドアを組付ける。即ち、ボディ本体に対してフ
ロントフェンダとボンネットとサイドドアを組付けた状
態で塗装を行うことにより、これら車体部材に微妙な色
の差が生じないようにし、車両組立ラインにおいてボデ
ィ本体からサイドドアを取外すことにより、ボディ本体
及びサイドドアに対する艤装作業を能率的に行えるよう
にしてある。尚、ボンネット及びフロントフェンダは、
それらに対する艤装品が少ないことから、通常ボディ本
体に組付けた状態でボディ本体ととにも艤装される。
【0003】ところで、最近の自動車では、空力特性の
向上、居住スペースの拡大、デザイン上の要求などか
ら、フロントウィンドガラスの前縁部をボンネットの後
縁部及びフロントフェンダの上縁部に前後方向にラップ
させたものが採用されつつある。この場合、フロントウ
ィンドガラスをボディ本体に組付ける際、フロントウィ
ンドガラスの前縁部がボンネットの後縁部及びフロント
フェンダの上縁部に干渉することがあるので、ロボット
などでフロントウィンドガラスを前方下がりの傾斜状に
保持した状態で、フロントウィンドガラスをフロント開
口部の上方位置へ移動させ、この状態でフロントウィン
ドガラスをフロント開口部の前側へ斜めに移動させてフ
ロントウィンドガラスの前縁部をボンネットの後縁部と
カウルボックス間に挿入し、フロントウィンドガラスの
外周縁部をボディ本体のフロントウィンド取付部に取付
けている(実開昭62−11592号公報参照)。一
方、サイドドアとボンネットとフロントフェンダは、ボ
ディ本体に対してボンネットをボディ本体側の基準孔な
どを基準に位置決めして組付けるとともに、ボディ本体
に対して左右のサイドドアをボディ本体に位置決めして
組付け、その後ボディ本体に対して左右のフロントフェ
ンダをボンネットを基準に位置決めして組付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記自動車の組立方法
では、ボディ本体に対してボンネットを組付けた状態で
フロントウィンドガラスを取付ける関係上、フロントウ
ィンドガラスの前縁部とボンネットの後縁部とが前後方
向にラップする自動車では、フロントウィンドガラスが
ボンネット及びフロントフェンダに干渉しないようにし
つつフロントウィンドガラスを取付ける必要があり、フ
ロントウィンドガラスの取付け作業の作業能率が低下す
る。しかも、エンジンルームへの艤装作業を簡単化する
ため、ボンネットを開状態に保持するための保持機構な
どを必要とし、設備経済的に不利になるとともに、ボン
ネット及び保持機構などが艤装作業の邪魔になりボディ
本体への艤装作業が複雑化する。
【0005】一方、前記フロントフェンダをボンネット
を基準に位置決めして組付けているので、フロントフェ
ンダとサイドドアとボンネットの製作誤差やサイドドア
とボンネットの組付誤差により、ボンネットとフロント
フェンダ間の隙間或いはサイドドアとフロントフェンダ
間の隙間を一様にすることが至難であった。
【0006】本発明の目的は、フロントウィンドガラス
の取付け作業を簡単化し且つボンネットとサイドドアと
フロントフェンダとをボディ本体に対してバランス良く
組付け得る自動車の組立方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
組立方法は、組立てられたボディ本体にサイドドアとボ
ンネットを含む蓋物部材及びフロントフェンダを取付け
た状態で塗装工程において塗装を施し、その後車両組立
工程において艤装を施すようにした自動車の組立方法に
おいて、艤装を施す前にボディ本体からサイドドアとボ
ンネットとフロントフェンダを取外し、次に、車両組立
工程においてボディ本体と少なくともサイドドアに対し
て夫々別個に艤装を施し、次に、ボディ本体に対してフ
ロントウィンドガラスを取付けた後、ボディ本体に対し
てボンネット及びフロントフェンダを位置決めして組付
けるものである。
【0008】請求項2に係る自動車の組立方法は、請求
項1に記載の自動車の組立方法において、前記ボディ本
体に対してボンネットを組付けた後、ボディ本体に対し
て左右のフロントフェンダを少なくともボンネットを基
準に組付けるものである。
【0009】請求項3に係る自動車の組立方法は、請求
項2に記載の自動車の組立方法において、前記ボディ本
体に対してボンネット及びサイドドアを組付けた後、サ
イドドアとフロントフェンダ間及びボンネットとフロン
トフェンダ間の隙間を調整しながら左右のフロントフェ
ンダをボディ本体に組付けるものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る自動車の組立方法においては、
車両組立工程において艤装を施す前にボディ本体からサ
イドドアとボンネットとフロントフェンダを取外し、そ
の後ボディ本体と少なくともサイドドアに対して夫々別
個に艤装を施すので、ボディ本体及びサイドドアに対す
る艤装品の艤装作業の作業能率を大幅に向上出来る。し
かも、ボディ本体に対してフロントウィンドガラスを取
付けた後、ボディ本体に対してボンネット及びフロント
フェンダを位置決めして組付けるので、フロントウィン
ドガラスの前縁部がボンネットやフロントフェンダに対
して前後方向にラップする場合でも、フロントウィンド
ガラス組付けの作業能率を高めることが出来る。
【0011】請求項2に係る自動車の組立方法において
は、請求項1と同様の作用が得られる。加えて、前記ボ
ディ本体に対してボンネットを組付けた後、剛性が比較
的低くく建付け調整の自由度が大きい左右のフロントフ
ェンダを少なくともボンネットを基準にボディ本体に対
して組付けるので、ボンネット及び左右のフロントフェ
ンダをボディ本体に対してバランス良くしかも容易に組
付けることが出来る。
【0012】請求項3に係る自動車の組立方法において
は、請求項2と同様の作用が得られる。加えて、ボディ
本体に対してボンネット及びサイドドアを組付けた後、
サイドドアとフロントフェンダ間及びボンネットとフロ
ントフェンダ間の隙間を調整しながら左右のフロントフ
ェンダをボディ本体に組付けるので、サイドドアとボン
ネットとフロントフェンダの3者の製作誤差やサイドド
アとボンネットの組付け誤差を、サイドドアとフロント
フェンダ間及びボンネットとフロントフェンダ間の隙間
に分散させて吸収出来、これら3者をボディ本体に対し
て全体としてバランス良くしかも容易に組付けることが
出来る。
【0013】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係る自動車の組立方法
によれば、ボディ本体及びサイドドアへの艤装品の艤装
作業の作業能率を大幅に向上出来るとともに、フロント
ウィンドガラス組付けの作業能率を大幅に向上出来る。
【0014】請求項2に係る自動車の組立方法によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られる。加えて、ボンネ
ット及び左右のフロントフェンダをボディ本体に対して
バランス良くしかも容易に組付けることが出来る。
【0015】請求項3に係る自動車の組立方法によれ
ば、請求項2と同様の効果が得られる。加えて、サイド
ドアとボンネットとフロントフェンダをボディ本体に対
して全体としてバランス良くしかも容易に組付けること
が出来る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、4ドア自動車の組立方法に本発明を
適用した場合のものである。図1・図2・図17に示す
ように、自動車の組立工程は、車体組立工程と塗装工程
と車両組立工程とから基本的に構成され、車体組立工程
ではアンダーボディ構造BD及びアッパーボディ構造B
Uを夫々別個に組立て、その後アッパーボディ構造BU
に対してボンネット10とトランクリッド11と左右の
フロントサイドドア12と左右のリヤサイドドア13と
左右のフロントフェンダ14を仮止め用のピン部材など
を介して仮組みし、両ボディ構造BU・BDを同一のハ
ンガーに吊持した状態で共通の塗装ラインへ移送する。
塗装工程ではアッパーボディ構造BUに対して、化成処
理、下塗り、アンダーコート塗布、中塗り、上塗りなど
の必要な塗装を施するとともに、アンダーボディ構造B
Dに対して、化成処理、下塗り、アンダーコート塗布な
どの必要な塗装を施し、その後両ボディ構造BU・BD
を夫々別個に車両組立ラインへ移送する。尚、前記車体
組立工程及び塗装工程は、本発明とは直接的に関係しな
いので、その詳細な説明を省略する。
【0017】ここで、前記両ボディ構造BU・BDにつ
いて図2を参照しながら簡単に説明する。アンダーボデ
ィ構造BDは、フロントフロア20と、左右1対のフロ
ントフレーム21と、シャフトトンネル22と、第2ク
ロスメンバ23及び第3クロスメンバ24と、センタフ
ロア25などで構成されている。アッパーボディ構造B
Uは、前記アンダーボディ構造BD以外の構造、即ち、
車体前部を構成するフロントボディFBと、車体後部を
構成するリヤボディRBと、車体側部を構成するボディ
サイドパネル26と、車体上部を構成するルーフパネル
27とを備えている。フロントボディFBは、左右1対
のフロントサイドフレーム28及びホイールエプロンレ
インフォースメント29、カウル・ダッシュ構造30、
ダッシュロアパネル31などから構成され、リヤボディ
RBは、リヤフロア32、左右1対のリヤフレーム3
3、第4クロスメンバ、リヤエンドパネルなどから構成
され、左右のボディサイドパネル26は、フロントピラ
35、センタピラ、リヤピラ、サイドシル36、リヤフ
ェンダ18などから一体的に構成されている。
【0018】次に、車両組立工程について、図1・図3
〜図18を参照しつつ説明する。蓋物取外し工程では、
塗装ラインから移送されたアッパーボディ構造BUから
ボンネット10とトランクリッド11と左右のサイドド
ア12・13などの蓋物部材及び左右のフロントフェン
ダ14を取外す。次に、図3〜図6に示すように、アッ
パーボディ構造BUのフロントウィンド取付部40F及
びリヤウィンド取付部40Rにボディプライマ塗布ロボ
ット41でボディプライマBPを塗布する。このよう
に、アッパーボディ構造BUへの艤装前にボディプライ
マBPを塗布するので、艤装品が汚れないように注意し
つつボディプライマBPを塗布する必要がなく、ボディ
プライマBPの塗装作業をスピーディに行うことが出来
る。尚、前記ロボット41は、一般的な構成の多関節ロ
ボットで、そのハンド41aには図示外のプライマ供給
装置に接続された刷毛42が取付けられている。
【0019】前記ウインドガラス取付部40Fは、図3
〜図6に示すように、ルーフパネル27を構成するルー
フパネルアウタ37の前端部と左右のフロントピラ35
の前端部及びカウルパネル38の上端部とで構成され、
ボディプライマBPはルーフパネルアウタ37の前端部
のフランジ37aと左右のフロントピラ35の前端部の
フランジ35aとカウルパネル38の上端部の傾斜面3
8aとに塗布される。尚、図5において、符号39はカ
ウルアッパパネルであり、符号43はインパネユニット
取付け用ファスナである。
【0020】蓋物艤装工程では、蓋物部材及び左右のフ
ロントフェンダ14を夫々の専用の艤装ラインに沿って
搬送しつつ、これらの部材に対して、黒塗り、2次防錆
油の塗布を施すとともに、左右のサイドドア12・13
に対しては、モール、ラバー、ウィンドレギュレータ、
ウィンドガラス、ハーネスなどの艤装品を組付け、左右
のフロントフェンダ14に対しては、ウォッシャータン
ク、マッドガード、モール、フラップ、ハーネス、ラン
プなどの艤装品を組付ける。このように蓋物部材及びフ
ロントフェンダ14をアッパーボディ構造BUから取外
した状態で夫々専用の艤装ラインにおいて艤装品などの
組付けを行うので、組付け作業性を大幅に向上して作業
能率を格段に向上出来る。
【0021】アッパーボディ構造艤装工程では、図7に
示すように、アッパーボディ構造BUを搬送台車装置4
4にセットして専用の艤装ラインに沿って搬送しつつ、
搬送台車装置44上に設けられた2台のロボット45F
・45Rにより、アッパーボディ構造BUの車室15側
の部分に対しては、スクリューグロメット、ファスナ、
ハーネス、ドレンホース、インストルメントパネル、ト
リム、ウェザーストリップ、シートベルト、トップシー
リング、アシストハンドル、サンバイザーなどの艤装品
の組付けを施し、エンジンルーム16に対してはハーネ
ス、バッテリなどの艤装品の取付けを施す。尚、前記ロ
ボット45F・45Rは、一般的な構成の多関節ロボッ
トで、コントロールボックス46F・46Rからの制御
信号に基づいて制御される。尚,符号47は複数の艤装
品をセットする為のサブパレットであり、符号48は複
数の工具をセットする為の工具パレットである。
【0022】このように、アンダーボディ構造BDを分
離した状態でアッパーボディ構造BUに対して艤装品を
組付けるので、アッパーボディ構造BUのフロア開口部
17からロボット45Rを挿入することが出来、車室1
5内への艤装品の組付け作業を大幅に自動化して能率的
に艤装を施すことが出来る。また、シュラウドパネルや
ノーズユニットを組付けていない状態でアッパーボディ
構造BUに対して艤装品を組付けるので、アッパーボデ
ィ構造BUの前端部からエンジンルーム16内にロボッ
ト45Fを挿入してエンジンルーム16への艤装品の組
付けの作業能率を高めることが出来る。また、搬送台車
装置44を移動させながらアッパーボディ構造BUに対
して艤装を施すので、艤装ラインにおいてステーション
間搬送の為の無駄時間が殆ど発生することはない。但
し、搬送台車装置44を複数のステーションに亙って間
欠的に移動させながら艤装品の組付けをおこなってもよ
いことは勿論である。しかも、ロボット45F・45R
や搬送台車装置44の故障時にはそれらを艤装ラインか
ら外しておくことが出来るので、艤装ラインの稼働率の
低下を防止できるし、またモデルチェンジに伴う艤装内
容の変更時には艤装ライン外でロボット45F・45R
に対して変更を施すこともできる。更に、ロボット45
F・45Rや搬送台車装置44の新設や修理時には艤装
ライン外でトライアルが可能である。
【0023】一方、アンダーボディ構造艤装工程では、
塗装ラインから移送されたアンダーボディ構造BDに対
して、専用の艤装ラインで必要な艤装品の組付けを施
す。図8に示すように、アンダーボディ構造BDを図示
外のパレットに位置決め固定した状態で艤装ラインの複
数のステーションに亙って順々に移送し、先ずアンダー
ボディ構造BDに対してフロアマット60とリヤシート
ベルト61とリヤコンソール62などの艤装品を組付
け、次にファスナやボルトなどの小物部材を図示外のロ
ボットで組付け、次に左右のフロントシート63を図示
外のロボットで組付け、次にフロントシート63の足元
をカバーする4つのシートプロテクタ64を組付け、次
にリヤシート65を図9に示すようにアンダーボディ構
造BDに仮置きする。このように、アッパーボディ構造
BUから分離した状態で専用の艤装ラインにおいてアン
ダーボディ構造BDに対して艤装品を組付けるので、ロ
ボットを採用するなどして艤装品の組付け作業能率を大
幅に高めることが出来る。
【0024】次のアンダーボディ構造結合工程では、図
9に示すように、艤装品を組付けたアッパーボディ構造
BUを図示外の昇降装置の支持アーム50で下方から支
持して結合ステーションCS1へ移送し、艤装品を組付
けたアンダーボディ構造BDをこのアッパーボディ構造
BUに対して下方より相対的に組付け、結合ステーショ
ンCS1の下部に設けた締結装置51で両ボディ構造B
U・BDを結合する。その結合構造としては、ボルト・
ナット結合、接着結合、溶接結合、或いはこれらの組合
せの結合、などが採用される。尚、この両ボディ構造B
U・BDの結合の後にシュラウドパネルを含むノーズユ
ニットをアッパーボディ構造BUに組付けるものとす
る。
【0025】下回りユニット組付け工程では、図10に
示すように、予めサブラインにてパレットP上に位置決
め固定したエンジン66と変速機(図示略)フロント及
びリヤのサスペンション67F・67Rと排気管68と
燃料タンク69などを含む下回りユニット70を、結合
ステーションCS2のコンベア52上に移送するととも
に、両ボディ構造BU・BDからなるボディシェルBを
図示外の昇降装置の支持アーム53で支持して結合ステ
ーションCS2へ移送し、このボディシェルBを下降さ
せることによりボディシェルBに対して下回りユニット
70を下方より相対的に組付け、結合ステーションCS
2の下部に設けられた2台の締結用ロボット54で下回
りユニット70をボディシェルBにボルトなどにより組
付ける。このように、両ボディ構造BU・BDを結合し
てなる剛性の高いボディシェルBに対して下回りユニッ
ト70を組付けるので、走行性能に大きな影響を及ぼす
下回りユニット70を精度よく組付けることが出来る。
【0026】次に、リヤパッケージユニット71をボデ
ィシェルBに組付け、その後フロントウィンドガラス7
2及びリヤウィンドガラス73を、図11・図12に示
すように、ウィンド取付け用ロボット74でフロントウ
ィンド取付部40F及びリヤウィンド取付部40Rに夫
々取付ける。尚、このロボット74は一般的な多関節ロ
ボットで、そのハンド74aには複数の吸着パッド75
を有する保持枠76が設けられている。また、ウインド
ガラス72・73の外縁近傍部には、取付部40F・4
0Rに当接可能なダム部材77及びシーラ部材78が枠
状に予め取付けられている。また、前記パッケージユニ
ット71は、リヤパッケージトレイにスピーカやエアク
リーナやハイマウントのストップランプなどを組付けた
ものである。
【0027】このように、リヤサスペンション67Rを
含む下回りユニット70を組付けた後にリヤパッケージ
ユニット71を組付けるので、リヤサスペンション67
Rの組付け作業の作業能率を大幅に向上出来る。また、
トランクリッド11を取外した状態でリヤウィンドガラ
ス73を取付けるので、トランクリッド11とリヤウィ
ンドガラス73との干渉を気にすることなくリヤウィン
ドガラス73を取付けることが出来、リヤウィンドガラ
ス73の取付け作業の作業能率を大幅に向上出来る。更
に、ボンネット10及びフロントフェンダ14を取外し
た状態でフロントウィンド72を取付けるので、図12
に示すように、フロントウィンドガラス72の前縁部が
ボンネット10の後縁部及びフロントフェンダ14の上
端部と前後方向にラップする場合でも、フロントウィン
ドガラス72をフロントウィンド取付部40Fに対して
矢印で示すように略垂直に移動させて取付けることが出
来、フロントウィンドガラス72の取付け作業の作業能
率を大幅に向上出来る。
【0028】蓋物建付工程では、蓋物取建付ラインのラ
インサイドに設けられた蓋物建付け装置により、前記コ
ンベア52にて蓋物建付ラインに搬入されたボディシェ
ルBに対して、蓋物艤装工程で夫々艤装された蓋物部材
及び左右のフロントフェンダ14を、トランクリッド1
1、左右のリヤサイドドア13、左右のフロントサイド
ドア12、ボンネット10、左右のフロントフェンダ1
4の順序で建付け調節して組付ける。
【0029】即ち、図13に示すように、先ずボディシ
ェルBに対してトランクリッド11をトランクリッド1
1と左右のリヤフェンダ14との隙間を調整しながら精
度良く組付け、次に図14に示すように、左右のリヤサ
イドドア13をリヤサイドドア13とリヤフェンダ18
との隙間を調整しながら前後方向に夫々位置決めすると
ともに、リヤサイドドア13とサイドシル36及びルー
フレールとの隙間を調整しながら上下方向に夫々位置決
めして精度良く組付ける。
【0030】次に、図15に示すように、左右のフロン
トサイドドア12をフロントサイドドア12とリヤサイ
ドドア13との隙間を調整しながら前後方向に夫々位置
決めするとともに、フロントサイドドア12とサイドシ
ル36及びルーフレールとの隙間を調整しながら上下方
向に夫々位置決めして精度良く組付ける。
【0031】次に、図16に示すように、ボンネット1
0をボディシェルBに形成された図示外の基準孔を基準
に建付け調節した後精度良く組付ける。但し、ボンネッ
ト10はリヤサイドドア13の組付け前に組付けもよい
し、フロントサイドドア12の組付け前に組付けるよう
にしてもよい。
【0032】次に、図17に示すように、左右のフロン
トフェンダ14をフロントフェンダ14とフロントサイ
ドドア12との隙間及びフロントフェンダ14とボンネ
ット10との隙間を夫々調整しながら精度良く組付け
る。
【0033】このように、アッパーボディ構造BUとア
ンダーボディ構造BDを結合して剛性が十分に確保され
たボディシェルBに対して蓋物部材及びフロントフェン
ダ14を建付け調整した後組付けるので、蓋物部材及び
フロントフェンダ14の組付精度を高めることが出来
る。しかも、蓋物部材及びフロントフェンダ14を前記
順序でボディシェルBに組付けるので、サイドドア12
・13とボンネット10とフロントフェンダ14の製作
誤差やサイドドア12・13とボンネット10の組付け
誤差を、フロントサイドドア12とフロントフェンダ1
4間及びボンネット10とフロントフェンダ14間の隙
間に分散させて吸収出来、これら蓋物部材及びフロント
フェンダ14をボディシェル10に対して全体としてバ
ランス良くしかも容易に組付けることが出来る。
【0034】更に、下回りユニット70を組付けた後に
蓋物部材を組付けるので、下回りユニット70の組付け
によりボディシェルBが多少歪んでも蓋物部材及びフロ
ントフェンダ14の組付精度が低下することはなく、し
かも結合ステーションCS2でボディシェルBに対して
下回りユニット70を組付ける際に、蓋物部材及びフロ
ントフェンダ14との干渉が起こらず、且つボンネット
10やトランクリッド11を開いた状態に保持する為の
保持装置等を省略できて設備経済的に有利であり、下回
りユニット70組付けの作業能率を高めることが出来る
とともに、結合ステーションCS2から延びるコンベア
52でボディシェルBを搬送しつつ蓋物部材を順々に組
付けることが出来る。
【0035】前記蓋物建付け装置として、例えば左右の
フロントサイドドア12の建付け装置では、図18に示
すように、左右1対のドア供給ロボット55によりフロ
ントサイドドア12を順々に供給し、フロントサイドド
ア12の上下のヒンジ部材71を締結装置56のナット
ランナ57でサイドアウタパネル4に締結する。前記ド
ア供給ロボット55は既存周知の構成の多関節ロボット
であり、そのハンド55aには1対のトグルクランプ装
置58を備えた枠体59が設けられ、ウィンド開口部か
らクランプ装置58のクランプレバー58aを挿入し、
クランプレバー58aでドアサッシを保持するように構
成されている。
【0036】尚、図19に示すように、リヤサスペンシ
ョン67Rを独立にボディシェルBに組付ける場合で
も、リヤサスペンション67Rを組付けた後パッケージ
ユニット71を組付け、その後リヤウィンドガラス73
を組付けることにより、リヤサスペンション67Rの組
付け作業及びリヤウィンドガラス73の取付け作業の作
業能率を大幅に向上出来る。尚、本実施例では、ボディ
シェルBをアンダーボディ構造BDとアッパーボディ構
造BUとに分割した状態で塗装や艤装などを施す自動車
の組立方法に本発明を適用したが、ボディシェルBを分
割しないで塗装や艤装などを施す自動車の組立方法に対
しても本発明を同様に適用することが出来る。尚、本願
の自動車の組立方法は、4ドアセダン車に限らず、4ド
アや2ドアの種々の自動車の組立或いはオープンボディ
型の自動車の組立に適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の組立工程図である。
【図2】アッパーボディ構造及びアンダーボディ構造の
斜視図である。
【図3】ボディプライマ塗布ロボット及びアッパーボデ
ィ構造の斜視図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】搬送台車装置及びアッパーボディ構造の斜視図
である。
【図8】アンダーボディ構造艤装ラインの全体斜視図で
ある。
【図9】結合ステーションの側面図である。
【図10】下回り結合ステーションの側面図である。
【図11】ウィンド取付け用ロボット及びボディシェル
の斜視図である。
【図12】艤装品及びフロントウィンドガラス取付け後
の図6相当図である。
【図13】トランクリッドを組付けた状態でのボディシ
ェルの斜視図である。
【図14】リヤサイドドアを組付けた状態でのボディシ
ェルの斜視図である。
【図15】フロントサイドドアを組付けた状態でのボデ
ィシェルの斜視図である。
【図16】ボンネットを組付けた状態でのボディシェル
の斜視図である。
【図17】フロントフェンダを組付けた状態でのボディ
シェルの斜視図である。
【図18】蓋物建付け装置の斜視図である。
【図19】変形例に係る組立て順序の説明図である。
【符号の説明】
BU アッパーボディ構造 BD アンダーボディ構造 B ボディシェル 10 ボンネット 12 フロントサイドドア 13 リヤサイドドア 14 フロントフェンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組立てられたボディ本体にサイドドアと
    ボンネットを含む蓋物部材及びフロントフェンダを取付
    けた状態で塗装工程において塗装を施し、その後車両組
    立工程において艤装を施すようにした自動車の組立方法
    において、 艤装を施す前にボディ本体からサイドドアとボンネット
    とフロントフェンダを取外し、 次に、車両組立工程においてボディ本体と少なくともサ
    イドドアに対して夫々別個に艤装を施し、 次に、ボディ本体に対してフロントウィンドガラスを取
    付けた後、ボディ本体に対してボンネット及びフロント
    フェンダを位置決めして組付けることを特徴とする自動
    車の組立方法。
  2. 【請求項2】 前記ボディ本体に対してボンネットを組
    付けた後、ボディ本体に対して左右のフロントフェンダ
    を少なくともボンネットを基準に組付けることを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の組立方法。
  3. 【請求項3】 前記ボディ本体に対してボンネット及び
    サイドドアを組付けた後、サイドドアとフロントフェン
    ダ間及びボンネットとフロントフェンダ間の隙間を調整
    しながら左右のフロントフェンダをボディ本体に組付け
    ることを特徴とする請求項2に記載の自動車の組立方
    法。
JP3086167A 1991-03-25 1991-03-25 自動車の組立方法 Pending JPH0597076A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000003911A1 (fr) * 1998-07-17 2000-01-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Chaine de montage d'automobile

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000003911A1 (fr) * 1998-07-17 2000-01-27 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Chaine de montage d'automobile
US6324749B1 (en) 1998-07-17 2001-12-04 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Vehicle assembly line

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