JPH05105133A - 自動車の製造方法 - Google Patents

自動車の製造方法

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JPH05105133A
JPH05105133A JP3081665A JP8166591A JPH05105133A JP H05105133 A JPH05105133 A JP H05105133A JP 3081665 A JP3081665 A JP 3081665A JP 8166591 A JP8166591 A JP 8166591A JP H05105133 A JPH05105133 A JP H05105133A
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JP
Japan
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body structure
upper body
assembled
assembling
vehicle
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Application number
JP3081665A
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English (en)
Inventor
Seikichi Yamamoto
清吉 山本
Nobuo Kihara
伸雄 木原
Shuji Nishimoto
周司 西本
Hiroaki Inoue
博章 井上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アッパーボディ構造とアンダーボディ構造と
を別個に組立て、これらに塗装を施し且つ別個に艤装を
施してから結合するようにした自動車の製造方法であっ
て、エンジンやサスペンション等を含む下回りユニット
の組付け精度と組付け作業能率を高め得るような製造方
法、およびアッパーボディ構造に対する艤装の生産性・
汎用性を高め得るような製造方法を提供する。 【構成】 アッパーボディ構造とアンダーボディ構造と
に夫々別個に艤装を施した後、これらを結合してボディ
シェルBを組立て、このボディシェルBに対して、予め
ユニット状に組立てたエンジン66と変速機とサスペン
ション67と排気系68とを含む下回りユニット70を
組付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の製造方法に関
し、特にメインフロアパネルを主体とするアンダーボデ
ィ構造とアッパーボディ構造とを夫々別個に組立ててか
ら別個に艤装を施すようにした製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の製造工程は、プレス成
形工程と車体組立工程と塗装工程と車両組立工程の4つ
の工程から基本的に構成されている。車体組立工程で
は、予めサブアセンブリされたフロアパネルとフロント
ボディとリヤボディをボディ組立ラインへ供給してボデ
ィ組立ラインのパレット上に位置決め固定し、その後仮
打ち溶接と増打ち溶接を施してアンダーボディを組立
て、次にアンダーボディに対して予めサブアセンブリさ
れたボディサイドパネルとルーフパネルなどの車体部材
を供給し、これら車体部材を専用の位置決め治具を用い
てそのアウタパネルの基準面を基準として位置決め固定
し、その後仮打ち溶接と増打ち溶接を施してボディシェ
ルを組立てる。
【0003】前記塗装工程では、前記のようにして製作
したボディシェルに対して、化成処理、下塗り塗装、中
塗り塗装、上塗り塗装を施すとともに、中塗り塗装前或
いは上塗り塗装後に耐チッピング用のアンダーコート塗
装を施す(特開昭61−163297号、特開昭61−
4562号公報参照)。但し、前記ボディシェルに対し
てボンネットやサイドドアなどの蓋物部材を仮付けした
状態で塗装する場合には、必要な塗装の完了後に、一般
に蓋物部材をボディシェルから取り外し、各蓋物部材に
対して専用の艤装ラインで艤装を施す。
【0004】前記車両組立工程では、ボディシェルに対
してスクリューグロメット、ファスナ、ハーネス、トリ
ム、フロアマット、インストルメントパネル、シート、
シートベルトなどの艤装品を組付けるとともに、エンジ
ン、サスペンション、タイヤ、燃料タンクなどの足回り
部材を組付け、更にボンネットやサイドドアなどの蓋物
部材を建付けて自動車を組立てる。
【0005】一方、最近では、車両組立工程における作
業を大幅に簡単化するため、ボディシェルのうちのフロ
アパネルを主体とするアンダーボディ構造とそれ以外の
アッパーボディ構造とを別個に組立てた状態で車両組立
ラインに搬入し、アッパーボディ構造に対する艤装品の
組付性を向上させるとともに、アンダーボディ構造に対
する足回り部材及び艤装品の組付性を向上させるように
した自動車の製造方法が提案されている。例えば、特開
昭63−265779号公報には、両ボディ構造を構成
する車体部材及び蓋物部材に対して夫々必要な塗装を施
した後、アッパーボディ構造とアンダーボディ構造とを
夫々別個に組立て、アッパーボディ構造に対して蓋物部
材の建付け及び艤装品の組付けを行うとともに、アンダ
ーボディ構造に対して足回り部材の組付けを行い、その
後両者を結合するようにした自動車の製造方法が記載さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近提案されている自
動車の製造方法のように、アッパーボディ構造とアンダ
ーボディ構造とを別個に組立て、これらに塗装と艤装ま
で施してから両ボディ構造を結合する場合に、エンジ
ン、変速機、サスペンションなどを予めユニット状に下
回りユニットとしてサブアセンブリしたものをアンダー
ボディ構造に組付け、その後アンダーボディ構造をアッ
パーボディ構造に組付けることも提案されているが、ア
ンダーボディ構造は全体的にパネル状で比較的剛性も低
いことから、そこに重量の大きな下回りユニットを組付
けるとアンダーボディ構造が弾性変形して自動車の走行
性能に大きな影響を及ぼす下回りユニットの組付け精度
が低下すること、両ボディ構造を結合する結合作業がや
りにくくなること、などの問題がある。更に、アッパー
ボディ構造を組立て後、それにボンネットやドアなどの
蓋物部材を組付けた状態でアンダーボディ構造や下回り
ユニットを組付けるようになっているが、例えばフロン
トやリヤのサスペンションのストラットのトップのボル
トを締結するのにボンネットやトランクリッドを開放状
態に保持しておく必要があるなど、蓋物部材との干渉を
避けるために艤装ラインに何らかの対策を施す必要があ
る。また、アッパーボディ構造に艤装を施す際に、アッ
パーボディ構造を台車上に載置支持した状態で艤装ライ
ンに沿って搬送し、各ステーションに固定的に設けたロ
ボットなどの自動機や作業者により艤装を施すので、ア
ッパーボディ構造に対する自動機の位置決め精度が低く
なり、種々のトラブルの発生や作業能率の低下を招くこ
と、アッパーボディ構造に対する自動機の作動の空間的
制約が大きいこと、台車のステーション間搬送時間が無
駄時間となること、台車や自動機の故障時には艤装ライ
ンが停止してしまうこと、などの問題がある。
【0007】本発明の目的は、エンジンやサスペンショ
ン等を含む下回りユニットの組付け精度と組付け作業能
率を高めることができ、且つアッパーボディ構造に対す
る艤装の生産性と汎用性を高め得るような自動車の製造
方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る自動車の
製造方法は、メインフロアパネルを含むアンダーボディ
構造とこのアンダーボディ構造以外のアッパーボディ構
造とを夫々別個に組立てる車体組立工程と、両ボディ構
造に塗装を施す塗装工程と、両ボディ構造に艤装を施す
車両組立工程とを経て自動車を製造する自動車の製造方
法において、前記塗装工程において、アッパーボディ構
造とアンダーボディ構造に対して夫々必要な塗装を施
し、前記車両組立工程において、アッパーボディ構造と
アンダーボディ構造とに対して夫々専用の艤装ラインで
別個に艤装品を組付け、次にアンダーボディ構造をアッ
パーボディ構造に対して相対的に下方より組付けて両者
を結合し、次に予めユニット状に組立てたエンジンと変
速機と排気系とサスペンションとを含む下回りユニット
を組付けることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に係る自動車の製造方法は、請求
項1の自動車の製造方法において、前記下回りユニット
の組付け完了後に、複数の蓋物部材を組付けることを特
徴とするものである。
【0010】請求項3に係る自動車の製造方法は、請求
項1に係る自動車の製造方法において、前記車両組立工
程において、アッパーボディ構造に対してはそれ専用の
艤装ラインに沿ってアッパーボディ構造を支持した状態
で移動可能な台車上に設けた艤装品組付け用自動機をフ
ロア開口からアッパーボディ構造内へ挿入してこの艤装
品組付け用自動機により艤装品を組付けることを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】請求項1に係る自動車の製造方法においては、
アッパーボディ構造とアンダーボディ構造とに対して夫
々専用の艤装ラインで別個に艤装品を組付けるので、両
ボディ構造に対して能率的に艤装を施すことが出来る。
更に、前記艤装後、アンダーボディ構造をアッパーボデ
ィ構造に対して相対的に下方より組付けて両者を結合
し、次に予めユニット状に組立てたエンジンと変速機と
排気系とサスペンションとを含む下回りユニットを組付
けるので、両ボディ構造を結合してボディ剛性を高めた
状態で下回りユニットを組付けることができるため、下
回りユニットの組付け精度を高めることが出来る。
【0012】請求項2に係る自動車の製造方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。加え
て、前記下回りユニットの組付け完了後に、複数の蓋物
部材を組付けるので、下回りユニットの組付け時に蓋物
部材が邪魔にならないため蓋物部材を開放状態に保持す
る保持手段が不要となり且つ作業能率が向上する。例え
ば、フロントやリヤのサスペンションのストラットのト
ップのボルト締結時にボンネットやトランクリッドが邪
魔にならない。
【0013】請求項3に係る自動車の製造方法において
は、基本的に請求項1と同様の作用が得られる。加え
て、車両組立工程において、アッパーボディ構造に対し
てはそれ専用の艤装ラインに沿ってアッパーボディ構造
を支持した状態で移動可能な台車上に設けた艤装品組付
け用自動機をフロア開口からアッパーボディ構造内へ挿
入してこの自動機により艤装品を組付ける。従って、ア
ッパーボディ構造に対する自動機の位置決め精度を高め
ることが出来るので、また自動機の空間的制約が少なく
なるので、自動機として多関節ロボットなど高速で多機
能のものを用いて能率的に艤装を施すことが出来、台車
や自動機の故障時にはそれらを艤装ラインから取り外す
ことで稼働率の低下を防止でき、モデルチェンジなど艤
装内容の変更に容易に対応出来る。
【0014】
【発明の効果】前記作用の項で説明したように、次のよ
うな効果が得られる。請求項1に係る自動車の製造方法
によれば、両ボディ構造に対して能率的に艤装を施すこ
とが出来る。更に、艤装後、両ボディ構造を結合してか
らエンジンと変速機と排気系とサスペンションとを含む
下回りユニットを組付けることにより、両ボディ構造を
結合してボディ剛性を高めた状態で下回りユニットを組
付けることができるため、下回りユニットの組付け精度
を高めることが出来る。
【0015】請求項2に係る自動車の製造方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。加え
て、前記下回りユニットの組付け完了後に、複数の蓋物
部材を組付けるので、下回りユニットの組付け時に蓋物
部材を開放状態に保持する保持手段が不要となり且つ作
業能率が向上する。例えば、フロントやリヤのサスペン
ションのストラットのトップのボルト締結時にボンネッ
トやトランクリッドを組付けてないので、艤装の作業能
率が向上する。
【0016】請求項3に係る自動車の製造方法によれ
ば、基本的に請求項1と同様の効果が得られる。加え
て、アッパーボディ構造を支持して移動可能な台車上に
設けた艤装品組付け用自動機をフロア開口からアッパー
ボディ構造内へ挿入してこの自動機により艤装品を組付
けることから、アッパーボディ構造に対する自動機の位
置決め精度を高めることができ、自動機として多関節ロ
ボットなど高速で多機能のものを用いて能率的に艤装を
施すことが出来、台車や自動機の故障時にはそれらを艤
装ラインから取り外すことで稼働率の低下を防止でき、
モデルチェンジなど艤装内容の変更に容易に対応出来
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本実施例は、4ドアセダン車の製造方法に
本発明を適用した場合の例であり、車体の前後左右を基
準に前後左右を定義して説明する。図1に示すように、
自動車の製造工程は、基本的にプレス成形工程(図示
外)と車体組立工程と塗装工程と車両組立工程から構成
されている。
【0018】〔車体組立工程〕先ず、前記車体組立工程
について、図2に示す車体組立ラインBLを参照しなが
ら説明する。この車体組立ラインBLの概略について説
明すると、搬送装置によりステーションS1〜S5に亙
って順々に移送される組付治具ユニットJUに対して、
車体部材をそのインナパネルを基準にして順々に位置決
め固定し、これら車体部品を結合してアッパーボディ構
造BUを組立て、次にステーションS6にてアッパーボ
ディ構造BUを組付治具ユニットJUから分離してステ
ーションS7に移送し、ステーションS7にてアッパー
ボディ構造BUに対して蓋物部材を仮に建付け、次にス
テーションS8にて蓋物部材が仮建付けされたアッパー
ボディ構造BUとサブラインSL5でサブアセブリされ
たアンダーボディ構造BDとからなる1台分のボディ構
造BU・BDを同一のハンガー33(図5参照)にセッ
トして塗装ラインへ移送する。尚、組付治具ユニットJ
Uは車種に応じて複数種準備して治具ストックステーシ
ョンSTに待機させておくものとし、前記搬送装置は一
般的な構成のリニヤ方式或いはリフト&キャリー方式の
搬送装置である。
【0019】ここで、前記車体組立ラインBLへ供給す
る車体部材について図2を参照しながら簡単に説明す
る。フロントボディ1は、左右のフロントフレームと左
右のホイールエプロンとダッシュパネルロアとダッシュ
ロアメンバとカウル・ダッシュ結合部材などから構成さ
れ、第1サブラインSL1においてサブアセンブリされ
る。尚、カウル・ダッシュ結合部材はカウルパネルとダ
ッシュパネルアッパとからなり、これらをサブアセンブ
リしてからフロントボディ1にサブアセンブリして結合
される。リヤボディ2は、リヤフロアパネルと左右のリ
ヤフレームと第4クロスメンバとリヤパッケージトレイ
と左右のホイールハウスインナなどから構成され、第1
サブラインSL1においてサブアセンブリされる。尚、
トランクフロアとリヤエンドクロスメンバとリヤエンド
パネルとは第1サブラインSL1においてリヤエンドボ
ディ(図示略)としてサブアセンブリされ、第2ステー
ションS2へ供給されて組付けられる。
【0020】左右のサイドインナパネル3は、夫々イン
ナパネル本体とルーフレールインナとインパクトブラケ
ットとホイールハウスとサスペンション補強材などを第
2サブラインSL2でサブアセンブリしてなり、左右の
サイドアウタパネル4は、夫々アウタパネル本体とフロ
ントヒンジ補強材とリヤヒンジ補強材とセンタピラ補強
材とリヤストライカー補強材とコーナープレートなどを
第2サブラインSL2でサブアセンブリしてなり、左右
のボディサイドパネル5は夫々サイドインナパネル3と
サイドアウタパネル4とを第2サブラインSL2におい
てサブアセンブリして組立てられる。但し、サイドイン
ナパネル3とサイドアウタパネル4とをボディサイドパ
ネル5としてサブアセンブリせずに、これらを夫々単独
に組付治具ユニットJUへ供給して左右のサイドインナ
パネル3、左右のサイドアウタパネル4の順に組付ける
ことも可能である。ルーフパネルのルーフインナパネル
としてのフロントヘッダー7とリヤヘッダー8は、第2
サブラインSL2において夫々ヘッダーインナパネルと
ヘッダーアウタパネルなどをサブアセンブリして組立て
られる。ルーフアウタパネル9は、第2サブラインSL
3においてアウタパネル本体とルーフボーなどをサブア
センブリして組立てられる。
【0021】蓋物部材に関して、ボンネット10とトラ
ンクリッド11と左右のフロントサイドドア12とリヤ
サイドドア13とフロントフェンダ14は第4サブライ
ンSL4で夫々サブアセンブリして組立られる。尚、蓋
物部材は、金属製部材を主体として構成されるが、金属
製部材とFRP製部材との複合構造とすることもあり、
またFRP製部材を主体とする構造とすることもある。
前記アンダーボディ構造BDは、フロントフロアパネル
と第2クロスメンバとシャフトトンネルと第3クロスメ
ンバとセンタフロアパネルなどを備え、第5サブライン
SL5でサブアセンブリして組立られる。尚、フロント
フロアパネルとセンタフロアパネルとがメインフロアに
相当する。尚、アンダーボディ構造BDは、金属製部材
を主体として構成されるが、FRP製部材を主体とする
構造とすることもある。
【0022】次に、前記車体組立工程について、図2〜
図6を参照しながら説明する。但し、前記種々の車体部
材は以下のアッパーボディ構造BUの組立てに先行して
前記サブラインSL1〜SL5において予めサブアセン
ブリされる。アッパーボディ構造BUを車体組立ライン
BLで組立てる際、車体組立ラインBLのうちのステー
ションS1〜S5に亙って順々に組付治具ユニットJU
を移送し、組付治具ユニットJUに車体部材を組付けて
組立てるので、各ステーションS1〜S8における組立
作業内容を上流側から順に説明する。尚、図中のステー
ションS1〜S5にある組付治具ユニットJUは図示省
略した。
【0023】第1ステーションS1では、治具ストック
ステーションSTから移送して位置決めした組付治具ユ
ニットJUに対して、第1サブラインSL1からフロン
トボディ1とリヤボディ2とを供給後位置決めして固定
する。このとき、図3に示すように、フロントボディ1
を組付治具ユニットJUの4つの位置決めピン20と4
つのクランプ装置C1と左右1対のクランプ装置C2を
介して、またリヤボディ2を4つの位置決めピン21と
4つのクランプ装置C3を介して夫々組付治具ユニット
JUに精度良く位置決めして固定する。
【0024】第2ステーションS2では、第1ステーシ
ョンS1から移送して位置決めした組付治具ユニットJ
Uに対して、第2サブラインSL2から左右のボディサ
イドパネル5とフロントヘッダー7とリヤヘッダー8を
供給後位置決めして固定する。このとき、図3・図4に
示すように、片側3組計6組の位置決め装置P1〜P3
で左右のボディサイドパネル5をそのサイドインナパネ
ル3を基準にして組付治具ユニットJUに対して夫々位
置決めするとともに、片側5組計10組のクランプ装置
C4〜C8のクランプレバー22をサイドインナパネル
3に形成された開口部3aから挿入し、サイドインナパ
ネル3を挟持して左右のボディサイドパネル5を精度良
く組付治具ユニットJUに対して夫々位置決め固定す
る。更に、フロントヘダー7を左右1対の位置決め装置
P4とクランプ装置C9を介して、またリヤヘダー8を
左右1対の位置決め装置(図示略)とクランプ装置C1
0を介して、夫々ヘッダーインナパネルを基準にサイド
インナパネル3と同様にして組付治具ユニットJUに精
度良く位置決めして固定する。
【0025】第3ステーションS3では、そのステーシ
ョンに位置決めされた組付治具ユニットJUに対して、
第3サブラインSL3からルーフアウタパネル9を供給
し、このルーフアウタパネル9を左右1対の位置決め装
置P5及びクランプ装置C11を介して精度良く位置決
めして固定する。このように、アッパーボディ構造BU
を組立てる際に、複数のクランプ手段や位置決め手段を
有する組付治具ユニットJUをアッパーボディ構造BU
内に対応する空間に下方より立設状に配設し、組付治具
ユニットJUに対してボディサイドパネル5やフロント
ヘッダー7やリヤヘッダー8やルーフアウタパネル9を
供給してインナパネルを基準として組立てるので、剛性
が高く形状も単純でスプリングバックの誤差要因のなイ
ンナパネルを基準としてアッパーボディ構造BUを高い
精度で組立てることが出来る。こうして、アッパーボデ
ィ構造BUの組立て精度が高くなるので、車両組立工程
において艤装品を自動機にて組付ける際にトラブルなし
に円滑に艤装を施すことが出来ることになる。また、イ
ンナパネルは異なる車種のボディ構造であってもアウタ
パネル程形状が異ならないで共通の組付治具ユニットJ
Uでもって多車種のアッパーボディ構造BUの組立てに
対応できるため汎用性に優れる。
【0026】次に、第3ステーションS3に設けられた
2台の溶接ロボット30により左右のサイドインナパネ
ル3をフロントボディ1とリヤボディ2に仮打ち溶接
し、またルーフアウタパネル9を左右のサイドアウタパ
ネル4に仮打ち溶接する。前記クランプ装置C1〜C1
1は、図4に示すように、略クランク状のクランプレバ
ー22とクランプレバー22を回動駆動するエアシリン
ダ23を備えた一般的な構成のトグルクランプ装置であ
り、前記位置決め装置P1〜P5は、位置決めピン24
と位置決めピン24を進退駆動するエアシリンダ25を
備えた一般的な構成のものである。第4ステーションS
4では、2台の溶接ロボット31によりフロントボディ
1とリヤボディ2と左右のボディサイドパネル5とルー
フアウタパネル9との結合個所に第1次の増打ち溶接を
施す。
【0027】第5ステーションS5では、図3・図4に
示すように、クランプ装置C4〜C6と位置決め装置P
1・P2及びクランプ装置C2・C7・C8と位置決め
装置P3を夫々可動フレーム26及び可動台27を介し
て組付治具ユニットJUの中央部側の退避位置へ移動駆
動し、ステーションS1〜S4で概ね組立られたアッパ
ーボディ構造BUを図示外の昇降装置で持ち上げて組付
治具ユニットJUをアッパーボディ構造BUから相対的
に下方ヘ抜き取るとともに、組付治具ユニットJUを治
具ストックステーションSTへ移送し、アッパーボディ
構造BUを第6ステーションS6のパレット上に移載す
る。
【0028】第6ステーションS6では、第4ステーシ
ョンS4で第1次の増打ち溶接を施したアッパーボディ
構造BUに対して外部の2台の溶接ロボット32と、第
6ステーションS6のパレット上に設置された内部1台
の溶接ロボット(図示略)とにより第2次の増打ち溶接
を施す。このように、アッパーボディ構造BUの内部に
も溶接ロボットを配設して溶接するので、溶接作業の能
率を高めて溶接の為のステーション数を減らすことが出
来る。
【0029】第7及び第8ステーションS7・S8は、
実際にはその上流側のステーションS1〜S6に対して
直線的に延びており、第6ステーションS6から第7ス
テーションS7へは図示外の昇降装置によりアッパーボ
ディ構造BUが移送される。第7ステーションS7で
は、第4サブラインSL4から供給した蓋物部材として
の、左右のリヤサイドドア13と左右のフロントサイド
ドア12とボンネット10と左右のフロントフェンダ1
4とトランクリッド11とを夫々仮組み用のピン部材
(図示略)などを介してアッパーボディ構造BUに仮建
付けする。
【0030】第8ステーションS8では、図5・図6に
示すように、蓋物部材を建付けたアッパーボディ構造B
Uを、オーバーヘッドコンベア方式の搬送装置のハンガ
ー33の中段部にセットするとともに、第5サブライン
SL5から供給したアンダーボディ構造BDをハンガー
33の下部にセットし、1台分のボディ構造BU・BD
を同一のハンガー33に吊持して塗装工程の塗装ライン
へ移送する。
【0031】〔塗装工程〕次に、ボディ構造BU・BD
に対する塗装工程について、図1を参照しながら説明す
る。尚、この塗装工程で行われる塗装自体は、周知のも
のなので簡単に説明する。化成処理工程では、ハンガー
33に吊持されたボディ構造BU・BDに対して、例え
ばアルカリ脱脂剤にて脱脂処理した後、連続スプレー方
式にてリン酸亜鉛系の化成被膜を形成し、その後充分に
水洗する。
【0032】下塗工程では、ボディ構造BU・BDをハ
ンガー33とともに、例えばエポキシ系電着塗料を収容
した塗料槽内に浸漬し、200〜400Vの電圧をボデ
ィ構造BU・BDを陰極として印加してカチオン電着塗
装を施し、電着塗装後充分に水洗を行い、その後170
℃で25分間焼付け乾燥する。このように、化成処理工
程と下塗工程では、ボディ構造BU・BDを同一のハン
ガー33に吊持した状態で一緒に化成処理と下塗り塗装
を施すので、塗装ラインが複雑化したりハンガー33を
含む搬送装置が複雑化するのを防止できるため設備経済
的に有利であり、しかも、ハンガー33に付着する電着
塗料の持出し量(消費量)を低減出来るので、ランニン
グコスト面でも有利である。
【0033】次に、アンダーボディ構造BDをハンガー
33から取出して図示外の搬送装置に移載し、ボディ構
造BU・BDを別々に移送して次のような作業を施した
後、別々に車両組立ラインへ移送する。アッパーボディ
構造BUについて説明すると、先ずアンダーコート塗布
工程において、アッパーボディ構造BUの下部外面とサ
イドドア12・13の下部外面とフロントフェンダ7の
後端側下部の外面などに、ウレタン又はPVC系の耐チ
ッピング塗料をスプレーにて塗布して乾燥させ、例えば
100〜200μmの耐チッピング塗膜を形成する。
【0034】次に、中塗工程において、アッパーボディ
構造BUを接地するとともに、例えばエポキシエステル
系の塗料を−60〜−90kVに帯電させて静電塗装を
施し、塗装後5〜10分のセッティングをおいて溶剤を
蒸発させ、その後140〜150℃で20〜25分間焼
付け乾燥する。次に、上塗工程において、アッパーボデ
ィ構造BUを接地するとともに、例えばメラミン・アル
キッド樹脂又はアクリル樹脂系の塗料を−60〜−90
kVに帯電させて静電塗装を施し、塗装後5〜10分の
セッティングをおいて溶剤を蒸発させ、その後140〜
150℃で25分間焼付け乾燥する。
【0035】次に、アンダーボディ構造BDについて説
明すると、先ずアンダーコート塗布工程において、アン
ダーボディ構造BDの下面にウレタン又はPVC系の耐
チッピング塗料をスプレーにて塗布して乾燥させ、例え
ば100〜200μmの耐チッピング塗膜を形成する。
次に、アンダーボディ構造加工工程において、アンダー
ボディ構造BDの必要箇所にシール剤を充填し、アンダ
ーボディ構造BDに形成された抜き孔にホールカバーを
取り付けるなどの加工を施す。
【0036】ここで、塗装工程の変形例について説明す
ると、車種や仕様に応じて図1に2点鎖線で図示のよう
に、ボディ構造BU・BDをハンガー33に吊持して搬
送しつつアンダーコート塗布工程を行い、その後ハンガ
ー33からアンダーボディ構造BDを取り出してアンダ
ーボディ構造加工工程へ移送することもあるし、或いは
図1に3点鎖線で図示のように、ボディ構造BU・BD
をハンガー33に吊持して搬送しつつ下塗り工程の後に
中塗り工程と上塗り工程とを行い、その後アンダーコー
ト塗布工程を行ってから、ハンガー33からアンダーボ
ディ構造BDをとり外してアンダーボディ構造加工工程
へ移送することもある。
【0037】〔車両組立工程〕次に、車両組立工程につ
いて、図1・図7〜図14を参照しつつ説明する。蓋物
取外し工程では、塗装ラインから移送されたアッパーボ
ディ構造BUからボンネット10とトランクリッド11
と左右のサイドドア12・13と左右のフロントフェン
ダ14を取外す。
【0038】蓋物艤装工程では、専用の艤装ラインに沿
って蓋物部材を搬送しつつ、蓋物部材に対して、黒塗
り、2次防錆油の塗布、モール及びラバーの取付けなど
を行った後、ハーネスやランプなどの艤装品の取付けを
施す。このように蓋物部材をアッパーボディ構造BUか
ら取外した状態で専用の艤装ラインにおいて艤装品など
の組付けを行うので、これらの作業能率を格段に向上出
来る。
【0039】アッパーボディ構造艤装工程では、図7に
示すように、アッパーボディ構造BUを搬送台車装置4
0にセットして専用の艤装ラインに沿って搬送しつつ、
搬送台車装置40上に設けられた2台のロボット41・
42により、アッパーボディ構造BUの車室15側の部
分に対しては、スクリューグロメット、ファスナ、ハー
ネス、ドレンホース、インストルメントパネル、トリ
ム、ウェザーストリップ、シートベルト、トップシーリ
ング、アシストハンドル、サンバイザーなどの艤装品の
組付けを施し、エンジンルーム16に対してはハーネ
ス、バッテリなどの艤装品の取付けを施す。尚、インス
トルメントパネル、トリム、ウェザーストリップ、シー
トベルト、トップシーリング、アシストハンドル、サン
バイザー、リヤシートなどの艤装品に関しては、アッパ
ーボディ構造BUを別の搬送台車装置に移載して所定角
度回動させフロア開口部17を横向きにした状態で、ラ
インサイドのロボットにより艤装を施すようにしてもよ
い。
【0040】前記搬送台車装置40について説明する
と、図7〜図9に示すように、艤装ラインに沿って走行
する自走式の搬送台車43が設けられ、搬送台車43上
にはアッパーボディ構造BUを位置決め保持する為の複
数の支持柱44が立設され、搬送台車43の中央部には
フロア開口からアッパーボディ構造BUの車室15に挿
入される第1ロボット41が設けられ、搬送台車43の
前部にはアッパーボディ構造BUのエンジンルーム16
に挿入される第2ロボット42が設けられ、ロボット4
1・42は前後方向に所定距離移動し得るようにガイド
ベース45を介して搬送台車43に設置されている。
【0041】第1ロボット41の左右両側方及び第2ロ
ボット42の後方にはサブパレット46が設けられ、各
サブパレット46には所定の配列で複数の艤装品がセッ
トされ、第1ロボット41の左側方及び第2ロボット4
2の右側方には工具設置台47が設けられ、両工具設置
台47上にはロボット41・42のハンド41a・42
aに着脱自在に取付けられる複数の工具が所定の配列で
セットされている。尚、ロボット41・42は一般的な
構成の多関節ロボットなのでその詳細な説明を省略す
る。
【0042】搬送台車43の後部には2台のロボット4
1・42を制御する為の2つのコントロールボックス4
8・49が設けられ、このコントロールボックス48・
49からの指令に基づいてロボット41・42が夫々制
御され、搬送台車43を移動させながらアッパーボディ
構造BUに対して必要な艤装品を順々に組付けるように
構成されている。このように、アンダーボディ構造BD
を分離した状態でアッパーボディ構造BUに対して艤装
品を組付けるので、アッパーボディ構造BUのフロア開
口部17から第1ロボット41を挿入することが出来、
車室15内への艤装品の組付け作業を大幅に自動化して
能率的に艤装品を施すことが出来る。また、シュラウド
パネルやノーズユニットを組付けていない状態でアッパ
ーボディ構造BUに対して艤装品を組付けるので、アッ
パーボディ構造BUの前端部からエンジンルーム16内
に第2ロボット42を挿入してエンジンルーム16への
艤装品の組付けの作業能率を高めることが出来る。ま
た、搬送台車43を移動させながらアッパーボディ構造
BUに対して艤装を施すので、艤装ラインにおいてステ
ーション間搬送の為の無駄時間が殆ど発生することはな
い。但し、搬送台車43を複数のステーションに亙って
間欠的に移動させながら艤装品の組付けをおこなっても
よいことは勿論である。しかも、前記のように組付治具
ユニットJUを用いてインナパネル基準でアッパーボデ
ィ構造BUを組立てることでその組立て精度を高く維持
でき、且つロボット41・42はアッパーボディ構造B
Uとともに搬送台車43上に設置されているのでアッパ
ーボディ構造BUに対するロボット41・42の位置決
め精度を高く維持できるから、ロボット41・42によ
る自動艤装を円滑に進めることが出来る。加えて、ロボ
ット41・42や搬送台車43の故障時にはそれらを艤
装ラインから外しておくことが出来るので、艤装ライン
の稼働率の低下を防止できるし、またモデルチェンジに
伴う艤装内容の変更時には艤装ライン外でロボット41
・42に対して変更を施すこともできる。更に、ロボッ
ト41・42や搬送台車43の新設や修理時には艤装ラ
イン外でトライアルが可能である。
【0043】一方、アンダーボディ構造艤装工程では、
塗装工程から移送されたアンダーボディ構造BDに対し
て、専用の艤装ラインで必要な艤装品の組付けを施す。
図10に示すように、アンダーボディ構造BDを図示外
のパレットに位置決め固定した状態で艤装ラインの複数
のステーションに亙って順々に移送し、先ずアンダーボ
ディ構造BDに対してフロアマット60とリヤシートベ
ルト61とリヤコンソール62などの艤装品を組付け、
次にファスナやボルトなどの小物部材を図示外のロボッ
トで組付け、次に左右のフロントシート63を図示外の
ロボットで組付け、次にフロントシート63の足元をカ
バーする4つのシートプロテクタ64を組付け、次にリ
ヤシート65を図12に示すようにアンダーボディ構造
BDに仮置きする。このように、アッパーボディ構造B
Uから分離した状態で専用の艤装ラインにおいてアンダ
ーボディ構造BDに対して艤装品を組付けるので、ロボ
ットを採用するなどして艤装品の組付け作業能率を大幅
に高めることが出来る。
【0044】次のアンダーボディ構造結合工程では、図
11・図12に示すように、艤装品を組付けたアッパー
ボディ構造BUを図示外の昇降装置の支持アーム50で
下方から支持して結合ステーションCS1へ移送し、艤
装品を組付けたアンダーボディ構造BDをこのアッパー
ボディ構造BUに対して下方より相対的に組付け、結合
ステーションCS1の下部に設けた締結装置51で両ボ
ディ構造BU・BDを結合する。その結合構造として
は、ボルト・ナット結合、接着結合、溶接結合、或いは
これらの組合せの結合、などが採用される。尚、この両
ボディ構造BU・BDの結合の後にシュラウドパネルを
含むノーズユニットをアッパーボディ構造BUに組付け
るものとする。
【0045】下回りユニット組付け工程では、図13に
示すように、予めサブラインにてパレットP上に位置決
め固定したエンジン66と変速機(図示略)フロント及
びリヤのサスペンション67と排気管68と燃料タンク
69などを含む下回りユニット70を、結合ステーショ
ンCS2のコンベア52上に移送するとともに、両ボデ
ィ構造BU・BDからなるボディシェルBを図示外の昇
降装置の支持アーム53で支持して結合ステーションC
S2へ移送し、このボディシェルBを下降させることに
よりボディシェルBに対して下回りユニット70を下方
より相対的に組付け、結合ステーションCS2の下部に
設けられた2台の締結用ロボット54で下回りユニット
70をボディシェルBにボルトなどにより組付ける。こ
のように、両ボディ構造BU・BDを結合してなる剛性
の高いボディシェルBに対して下回りユニット70を組
付けるので、走行性能に大きな影響を及ぼす下回りユニ
ット70を精度よく組付けることが出来る。
【0046】蓋物建付工程では、蓋物取建付ラインのラ
インサイドに設けられた蓋物建付け装置により、前記コ
ンベア52にて蓋物建付ラインに搬入されたボディシェ
ルBに対して、蓋物艤装工程で夫々艤装された左右のリ
ヤサイドドア13、左右のフロントサイドドア12、ボ
ンネット10、左右のフロントフェンダ14、トランク
リッド11を建付け調節した後組付ける。このように、
下回りユニット70を組付けた後に蓋物部材を組付ける
ので、結合ステーションCS2でボディシェルBに対し
て下回りユニット70を組付ける際に、蓋物部材との干
渉が起こらず、且つボンネット10やトランクリッド1
1を開いた状態に保持する為の保持装置等を省略できて
設備経済的に有利であり、下回りユニット70組付けの
作業能率を高めることが出来るとともに、結合ステーシ
ョンCS2から延びるコンベア52でボディシェルBを
搬送しつつ蓋物部材を順々に組付けることが出来る。前
記蓋物建付け装置として、例えば左右のフロントサイド
ドア12の建付け装置では、図14に示すように、左右
1対のドア供給ロボット55によりフロントサイドドア
12を順々に供給し、フロントサイドドア12の上下の
ヒンジ部材71を締結装置56のナットランナ57でサ
イドアウタパネル4に締結する。前記ドア供給ロボット
55は既存周知の構成の多関節ロボットであり、そのハ
ンド55aには1対のトグルクランプ装置58を備えた
枠体59が設けられ、ウィンド開口部からクランプ装置
58のクランプレバー58aを挿入し、クランプレバー
58aでドアサッシを保持するように構成されている。
尚、本願の自動車の製造方法は、4ドアセダン車に限ら
ず、4ドアや2ドアの種々の自動車の製造或いはオープ
ンボディ型の自動車の製造に適用し得ることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の製造工程図である。
【図2】車体組立ラインの全体構成図である。
【図3】組付治具ユニットの斜視図である。
【図4】組付治具ユニットの正面図である。
【図5】ハンガー及びボディ構造の正面図である。
【図6】ハンガー及びボディ構造の側面図である。
【図7】搬送台車装置及びアッパーボディ構造の斜視図
である。
【図8】搬送台車装置及びアッパーボディ構造の平面図
である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】アンダーボディ構造艤装ラインの全体斜視図
である。
【図11】結合ステーションの正面図である。
【図12】結合ステーションの側面図である。
【図13】下回りユニット結合ステーションの側面図で
ある。
【図14】蓋物建付け装置の斜視図である。
【符号の説明】
BU アッパーボディ構造 BD アンダーボディ構造 40 搬送台車装置 41 第1ロボット 43 搬送台車 66 エンジン 67 サスペンション 68 排気管 70 下回りユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博章 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メインフロアパネルを含むアンダーボデ
    ィ構造とこのアンダーボディ構造以外のアッパーボディ
    構造とを夫々別個に組立てる車体組立工程と、両ボディ
    構造に塗装を施す塗装工程と、両ボディ構造に艤装を施
    す車両組立工程とを経て自動車を製造する自動車の製造
    方法において、 前記塗装工程において、アッパーボディ構造とアンダー
    ボディ構造に対して夫々必要な塗装を施し、 前記車両組立工程において、アッパーボディ構造とアン
    ダーボディ構造とに対して夫々専用の艤装ラインで別個
    に艤装品を組付け、 次にアンダーボディ構造をアッパーボディ構造に対して
    相対的に下方より組付けて両者を結合し、 次に予めユニット状に組立てたエンジンと変速機と排気
    系とサスペンションとを含む下回りユニットを組付ける
    ことを特徴とする自動車の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記下回りユニットの組付け完了後に、
    複数の蓋物部材を組付けることを特徴とする請求項1に
    記載の自動車の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記車両組立工程において、アッパーボ
    ディ構造に対してはそれ専用の艤装ラインに沿ってアッ
    パーボディ構造を支持した状態で移動可能な台車上に設
    けた艤装品組付け用自動機をフロア開口からアッパーボ
    ディ構造内へ挿入してこの艤装品組付け用自動機により
    艤装品を組付けることを特徴とする請求項1に記載の自
    動車の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100821002B1 (ko) * 2005-07-15 2008-04-10 기아자동차주식회사 프런트 서스펜션의 로워암 지지장치
JP2010064647A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Central Motor Co Ltd フロントアクスル支持用治具

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