JP3014474B2 - ワークの組立方法及びその実施に使用される装置 - Google Patents

ワークの組立方法及びその実施に使用される装置

Info

Publication number
JP3014474B2
JP3014474B2 JP3038624A JP3862491A JP3014474B2 JP 3014474 B2 JP3014474 B2 JP 3014474B2 JP 3038624 A JP3038624 A JP 3038624A JP 3862491 A JP3862491 A JP 3862491A JP 3014474 B2 JP3014474 B2 JP 3014474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
assembling
assembled
robot
small parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3038624A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04275841A (ja
Inventor
雅道 小飼
伸雄 木原
正宏 大隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3038624A priority Critical patent/JP3014474B2/ja
Priority to KR1019910025099A priority patent/KR970003573B1/ko
Priority to EP91122386A priority patent/EP0492673B1/en
Priority to DE69120784T priority patent/DE69120784T2/de
Publication of JPH04275841A publication Critical patent/JPH04275841A/ja
Priority to US08/261,252 priority patent/US6145180A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3014474B2 publication Critical patent/JP3014474B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Automatic Assembly (AREA)
  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークについての組立
作業を、作業ロボットを用いて、ワークがワーク搬送経
路に従っての断続的移送状態にある際に自動的に行うよ
うになす、ワークの組立方法及びその実施に使用される
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両製造工程における車体生産ラインに
あっては、例えば、複数の部材が結合せしめられて形成
されるとともに車室形成部分に配されるドアが仮止めさ
れて一体化された車体本体が、塗装ライン区分におい
て、シーリング剤が塗布された後に下塗りから上塗りま
での各部の必要に応じた塗装が施され、その後、ドア等
が外されて、車体本体とドア等とが各々別個の作業ライ
ン区分に投入され、夫々が各作業ライン区分において各
種部材の組付けによる組立がなされた後、再度、種々の
部品あるいは部材の組付けがなされた車体本体に、種々
の部品あるいは部材の組付けがなされたドア等が取り付
けられて車体が完成せしめられる。
【0003】このような車体生産ラインにおける車体本
体のための作業ライン区分では、車体本体が台車に載置
されて、あるいは、コンベアにより支持されて搬送され
る状態のもとで、車体本体についての各種部品あるいは
部材の組付けによる組立が作業員による作業と設置され
た作業ロボットによる作業とが併用されて行われるのが
一般的であるが、斯かる車体本体についての組立作業を
簡易なものとしてより一層の自動化を図るべく、例え
ば、実開昭62−108183号公報あるいは特開昭63−265779
号公報にも示される如くに、車体本体を複数の車体構成
部材、例えば、上側車体構成部材とフロア部材あるいは
フロア部材を含んだ下側車体構成部材とに分割し、各車
体構成部材を予め各種部品あるいは部材の組付けによる
組立がなされたものとした後、相互に結合させて車体本
体を形成するようになすことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに相互結合
されて車体本体を形成する複数の車体構成部材の夫々に
ついての各種部品あるいは部材の組付けによる組立を行
うにあたっては、複数の車体構成部材の夫々に対応して
複数の作業ライン区分が設けられ、各車体構成部材が、
それに対応する作業ライン区分において、例えば、台車
に載置されて搬送される状態におかれたもとで、その作
業ライン区分に固定設置された作業ロボットにより、予
め用意された部品あるいは部材の組付けが行われるもの
とされる。従って、各作業ライン区分においては、そこ
に順次投入される複数の車体構成部材の夫々が固定設置
された作業ロボットの位置に搬送されたとき、作業ロボ
ットによる車体構成部材についての部品あるいは部材の
組付けによる組立が行われるので各作業ロボットは、作
業ライン区分内を搬送される車体構成部材に関する待時
間をとって間歇的な作業を行うことになり、それゆえ、
作業ロボットが効率良く稼働されない結果となるという
不都合がある。
【0005】また、例えば、ワイヤーハーネス,グロメ
ットの如くの小物部品とバンパー,ドアの如くの大物部
材とが組み付けられる車体構成部材にあっては、作業ラ
イン区分中の小物部品の供給がなされる作業区域におい
てその作業区域に固定設置された作業ロボットによる小
物部品の組付けが行われ、その後、作業ライン区分中の
大物部材の供給がなされる作業区域においてその作業区
域に固定設置された作業ロボットによる大物部材の組付
けが行われるものとされることによって、組立作業に比
較的長い時間が要されるという不都合があり、さらに、
小物部品の組付けが行われる作業区域においては、そこ
に固定設置された作業ロボットにより取り扱われる、そ
の作業内容に応じた各種の小物部品の供給が適切に行わ
れるようになされた比較的複雑な部品供給シテスムが設
けられることが要求されるという問題がある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、台車に載置さ
れて搬送される車体構成部材等のワークについての組立
作業を、作業ロボットを利用して行ってその自動化を図
るにあたり、作業ロボットの稼働率を効果的に向上させ
ることができ、しかも、ワークについての組立作業にお
ける小物部品及び大物部材の組付けを効率良く行うこと
ができるとともに、小物部品の供給を比較的容易かつ適
切に行うことができるようにされた、ワークの組立方法
及びその実施に使用される装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るワークの組立方法は、台車に作業ロボ
ットを設置するとともにその台車にさらにワーク及びそ
れに組み付けられるべき小物部品を載置し、作業ロボッ
トが設置されるとともにワーク及び小物部品が載置され
台車をワークに組み付けられるべき大物部材が供給さ
れる組付作業ステーション部が設けられたワーク搬送経
路に沿って走行させ、台車により作業ロボット,ワーク
及び小物部品が搬送される状態のもとで、作業ロボット
にワークに対する小物部品の組付けを行わせるととも
に、台車によりワークが組付作業ステーション部に位置
せしめられる状態のもとで、ワークに対する大物部材の
組付けを行うものとされる。
【0008】また、本発明に係るワークの組立装置は、
ワーク及びそれに組み付けられるべき小物部品が載置さ
れ、ワーク及び小物部品をワーク搬送経路に沿って搬送
する台車と、台車に設置されてワーク及び小物部品と共
に搬送される状態のもとで、ワークに対する小物部品の
組付けを行う作業ロボットと、ワーク搬送経路に設けら
れてワークに組み付けられるべき大物部材が供給され、
台車により位置せしめられたワークに対する大物部材の
組付けが行われる組付作業ステーション部とを備えて構
成される。
【0009】
【作用】上述の如くの本発明に係るワークの組立方法、
あるいは、本発明に係るワークの組立装置においては、
ワーク,ワークに組み付けられるべき小物部品及びワー
クについての小物部品の組付作業を行う作業ロボットが
共通の台車によってワーク搬送経路に沿って搬送され、
また、ワーク搬送経路にワークに組み付けられるべき大
物部材が供給される組付作業ステーション部が配設され
る。そして、ワーク及びそれに組み付けられるべき小物
部品が作業ロボットと共に台車により搬送されるもと
で、作業ロボットによるワークに対する小物部品の組付
けが行われ、それにより、作業ロボットがワークの到来
を待つことになる待時間が無くされて、作業ロボットの
稼働率が向上せしめられる。また、ワークが台車により
移送されて組付作業ステーション部に搬入されたときに
は、組付作業ステーション部に設置された組付手段によ
って、ワークに対する大物部材の組付けが行われ、それ
により、ワークに対する小物部品の組付けのみならず、
ワークに対する大物部材の組付けも、ワークの台車載代
え作業等が要されることなく、効率良く行われることに
なる。
【0010】さらに、ワークが載置される台車にそのワ
ークに組み付けられるべき小物部品が載置されることに
より、作業ロボットによるワークに対する小物部品の組
付作業に応じてその都度小物部品の供給を行うことが不
要とされるという利点も得られる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明に係るワークの組立方法の一
例が実施されるとともに、本発明に係るワークの組立装
置の一例が配備される車体組立ラインの一例の配置態様
を概略的に示し、斯かる車体組立ラインの例において
は、車両の車体の主要部を構成する上側車体部材が、本
発明に係るワークの組立装置の一例が用いられて本発明
に係るワークの組立方法の一例に従う組立作業が行われ
るワークを成すものとされる。
【0012】図1に示される車体組立ラインは、車体搬
入路形成部T1,上側車体部材搬送路形成部T2,フロ
ア部材搬送路形成部T3,大物外装部材搬送路形成部T
4,フロア部材処理ライン区分LF,大物外装部材処理
ライン区分LE1〜LE6,作業ステーションS1及び
S2,小物部品供給ステーション形成部SP,部品/部
材組付作業ライン区分LPA,フロア部材組付作業ライ
ン区分LFA、及び、大物部材組付作業ライン区分LE
Aを含むものとされている。フロア部材処理ライン区分
LFは、フロア部材搬送路形成部T3に沿って設けられ
ており、大物外装部材処理ライン区分LE1〜LE6は
分岐した6個の大物外装部材搬送路形成部T4の夫々に
沿って設けられている。
【0013】部品/部材組付作業ライン区分LPAは、
ワーク搬送路RAが形成されており、そのワーク搬送路
RA上を複数の自走台車5が走行するものとされてい
る。ワーク搬送路RAは、部分Ra,Rb及びRcから
成り、部分Raにおける上側車体部材搬送路形成部T2
の終端部が連結された始端部と部分Rcの終端部とが連
結されるとともに、部分Rbの始端部及び終端部が部分
Ra及びRcの終端部及び始端部に夫々連結されて全体
的に環状体を成すものとされている。
【0014】ワーク搬送路RAの部分Rbには、3個の
大物外装部材搬送路形成部T4の夫々の終端部が連結さ
れるとともに、3個の大物組付部材搬送路形成部T5の
夫々の終端部が連結されており、部分Rcの終端部側の
所定箇所は、ハンガーコンベアHを介してフロア部材組
付作業ライン区分LFAに連結されている。また、フロ
ア部材組付作業ライン区分LFAは、大物部材組付作業
ライン区分LEAに連結されている。さらに、フロア部
材組付作業ライン区分LFAには、フロア部材搬送路形
成部T3の終端部が連結されており、同様に、大物部材
組付作業ライン区分LEAには、3個の大物外装部材搬
送路形成部T4の夫々の終端部が連結されるとともに、
1個の大物組付部材搬送路形成部T5の終端部が連結さ
れている。
【0015】車体搬入路形成部T1においては、図2に
示される如くの、フロントドア21F,リアドア21
R,エンジンフッド22,トランクリッド23等の大物
外装部材を含む各種の構成部材が一体化されて構成され
た車体20が、塗装ライン区分においてシーリング剤が
塗布された後に下塗りから上塗りまでの各部の必要に応
じた塗装が施された状態で搬入される。そして、車体搬
入路形成部T1に搬入された車体20は、作業ステーシ
ョンS1へと搬送され、作業ステーションS1におい
て、図3に示される如くに、フロントドア21F,リア
ドア21R,エンジンフッド22,トランクリッド23
等の大物外装部材を備えた上側車体部材24とフロア部
材25とに分割される。斯かる分割により得られる上側
車体部材24は、フロントドア21F及びリアドア21
Rが配されたキャビン形成部A1,エンジンフッド22
が配されたエンジンルーム形成部A2及びトランクリッ
ド23が配されたトランクスペース形成部A3を有して
おり、そのキャビン形成部A1の底面部には、フロア部
材25が外されたことにより、フロア部分開口部が設け
られたものとされる。
【0016】作業ステーションS1において得られた上
側車体部材24及びフロア部材25は、上側車体部材搬
送路形成部T2及びフロア部材搬送路形成部T3に夫々
送出され、上側車体部材24が上側車体部材搬送路形成
部T2に設けられた作業ステーションS2へと搬送され
るとともに、フロア部材25がフロア部材搬送路形成部
T3を通じてフロア部材処理ライン区分LFに搬入され
る。フロア部材処理ライン区分LFにおいては、フロア
部材25に対してシーリング処理,二次防錆処理等の種
々の処理及び部品取付け等が施され、その後、各種の処
理及び部品取付け等が施されたフロア部材25が、再度
フロア部材搬送路形成部T3を通じてフロア部材組付作
業ライン区分LFAへと搬送される。
【0017】作業ステーションS2においては、図4に
示される如く、作業ステーションS1から搬入された上
側車体部材24が、キャビン形成部A1からフロントド
ア21F及びリアドア21Rが外され、エンジンルーム
形成部A2からエンジンフッド22,フロントフェンダ
26及びフロントシュラウド27が外され、さらに、ト
ランクスペース形成部A3からトランクリッド23及び
リアパネル28が外されるものとされる。それにより、
作業ステーションS2において、上側車体部材24が、
キャビン形成部A1における底面部及び左右両側部に、
夫々、フロア部分開口部K1、及び、センターピラー1
aを挟んで形成されたフロントドア部分開口部K2及び
リアドア部分開口部K3が設けられ、また、エンジンル
ーム形成部A2にエンジンルーム部分開口部K4が設け
られ、さらに、トランクスペース形成部A3にトランク
スペース部分開口部K5が設けられたものとされる。
【0018】そして、作業ステーションS2において得
られた、そのキャビン形成部A1にフロア部分開口部K
1が設けられた上側車体部材24が、上側車体部材搬送
路形成部T2を通じて部品/部材組付作業ライン区分L
PAへと搬送され、また、作業ステーションS2におい
て上側車体部材24から外された、フロントドア21F
及びリアドア21R,エンジンフッド22,トランクリ
ッド23,フロントフェンダ26,フロントシュラウド
27、及び、リアパネル28の各種の大物外装部材が、
6個に分岐する大物外装部材搬送路形成部T4を通じて
大物外装部材処理ライン区分LE1〜LE6に夫々搬入
される。
【0019】大物外装部材処理ライン区分LE1におい
てはフロントシュラウド27にそれに必要な処理が、大
物外装部材処理ライン区分LE2においてはトランクリ
ッド23にそれに必要な処理が、大物外装部材処理ライ
ン区分LE3においてはリアパネル28にそれに必要な
処理及び部品取付けが、大物外装部材処理ライン区分L
E4においてはエンジンフッド22にそれに必要な処理
が、大物外装部材処理ライン区分LE5においてはフロ
ントドア21F及びリアドア21Rにそれらに必要な処
理及び部品取付けが、さらに、大物外装部材処理ライン
区分LE6においてはフロントフェンダ26にそれに必
要な処理及び部品取付けが行われ、必要な処理あるいは
それに加えて部品取付けがなされたフロントシュラウド
27,トランクリッド23,リアパネル28,エンジン
フッド22,フロントドア21F及びリアドア21R、
及び、フロントフェンダ26が、6個の大物外装部材搬
送路形成部T4を通じて、部品/部材組付作業ライン区
分LPA及び大物外装部材組付作業ライン区分LEAへ
と夫々搬送される。また、部品/部材組付作業ライン区
分LPA及び大物外装部材組付作業ライン区分LEAに
は、図示が省略された大物組付部材処理ライン区分にお
いて必要な処理が施されたリアバンパー,インスツルメ
ントパネル,リアシート及びフロントシートが、夫々大
物組付部材搬送路形成部T5を通じて搬送される。
【0020】上述の如くにして上側車体部材搬送路形成
部T2を通じて部品/部材組付作業ライン区分LPAへ
搬送される上側車体部材24について、本発明に係るワ
ークの組立方法の一例に従っての組立作業が、部品/部
材組付作業ライン区分LPAを通じて行われ、斯かる際
には、先ず、上側車体部材24を、部品/部材組付作業
ライン区分LPAにおけるワーク搬送路RAの部分Ra
の始端部に配設されたワーク載置部Paにおいて自走台
車5に載置する。そして、自走台車5に載置した上側車
体部材24を、自走台車5によってワーク搬送路RAの
部分Raをその始端部から部分Rbの終端部に向けて矢
印Xの方向に搬送しつつ、上側車体部材24にワイヤー
ハーネス,グロメット,クリップ等の各種小物部品を組
み付けるとともに、自走台車5が部分Rbを通過してい
く際には、部分Rbに設けられた組付作業ステーション
形成部ES1〜ES6の夫々において、上側車体部材2
4に、組付作業ステーション形成部ES1に大物組付部
材搬送路形成部T5を通じて導入されるリアバンパー,
組付作業ステーション形成部ES2に大物外装部材搬送
路形成部T4を通じて導入されるリアパネル28,組付
作業ステーション形成部ES3に大物外装部材搬送路形
成部T4を通じて導入されるトランクリッド23,組付
作業ステーション形成部ES4に大物外装部材搬送路形
成部T4を通じて導入されるフロントフェンダ26,組
付作業ステーション形成部ES5に大物組付部材搬送路
形成部T5を通じて導入されるインスツルメントパネ
ル、及び、組付作業ステーション形成部ES6に大物組
付部材搬送路形成部T5を通じて導入されるリアシート
の組付けを順次行う。
【0021】このようにワーク搬送路RAにおける部分
Ra及びRbにおいて、各種小物部品と、リアバンパ
ー,リアパネル28,トランクリッド23,フロントフ
ェンダ26,インスツルメントパネル、及び、リアシー
トの各種大物部材とが組み付けられた上側車体部材24
を、自走台車5によりワーク搬送路RAにおける部分R
cの始端部からその終端部側へと搬送し、その間に、上
側車体部材24に組み付けられた各種大物部材について
の組付螺子部材の増締め等の締結を行って、上側車体部
材24についての組立作業を完了する。その後、上側車
体部材24を、部分Rcの終端部側の所定箇所に配設さ
れたワーク退避部Pbにおいて、自走台車5から退避さ
せてフロア部材組付作業ライン区分LFAへと移送すべ
くハンガーコンベアHに移載し、ハンガーコンベアHを
介して、フロア部材組付作業ライン区分LFAに設けら
れた上側車体部材搬入部WSへと搬送する。
【0022】部品/部材組付作業ライン区分LPAにお
いて各種小物部品の組付けと各種大物部材の組付け及び
増締め等の締結とがなされて組み立てられた上側車体部
材24が上側車体部材搬入部WSから搬入される、フロ
ア部材組付作業ライン区分LFAにおいては、上側車体
部材24に、フロア部材搬送路形成部T3を通じてフロ
ア部材搬入部FSから導入されたフロア部材25が組み
付けられる。そして、フロア部材25が組み付けられた
上側車体部材24が、フロア部材組付作業ライン区分L
FAから大物部材組付作業ライン区分LEAへと移送さ
れる。
【0023】大物部材組付作業ライン区分LEAには組
付作業ステーション形成部ES7〜ES10が設けられ
ており、斯かる大物部材組付作業ライン区分LEAにお
いて、フロア部材組付作業ライン区分LFAからのフロ
ア部材25が組み付けられた上側車体部材24に、大物
外装部材搬送路形成部T4を通じて組付作業ステーショ
ン形成部ES7に導入されるフロントシュラウド27,
大物組付部材搬送路形成部T5を通じて組付作業ステー
ション形成部ES8に導入されるフロントシート,大物
外装部材搬送路形成部T4を通じて組付作業ステーショ
ン形成部ES9に導入されるエンジンフッド22、及
び、大物外装部材搬送路形成部T4を通じて組付作業ス
テーション形成部ES10に導入されるフロントドア2
1F及びリアドア21Rが順次組み付けられて、車体が
組み立られる。
【0024】なお、部品/部材組付作業ライン区分LP
Aにおけるワーク搬送路RAの部分Rcに配設されたワ
ーク退避部Pbにおいて、その上に載置された上側車体
部材24が除去された自走台車5は、ワーク搬送路RA
に沿って、ワーク退避部Pbから部分Raの始端部に配
設されたワーク載置部Paへと移動せしめられる。
【0025】上述の如くにして上側車体部材24の組立
が行われるにあたり、部品/部材組付作業ライン区分L
PAにおいてワーク搬送路RAに沿って移動し、上側車
体部材24が載置されるものとなされる自走台車5は、
図5に示される如くに、それに取り付けられたモータ6
により車輪が駆動されて、ワーク搬送路RAを形成する
一対のレール3上を走行するものとされる。そして、自
走台車5の載置面部5Aには、載置される上側車体部材
24の位置決め用のメインパレット7と、メインパレッ
ト7により位置決めされた上側車体部材24に対する作
業を行う作業ロボット8A及び8Bと、作業ロボット8
A及び8Bに対して夫々設けられた2基のロボット用工
具配置台9A及び9Bと、作業ロボット8A及び8Bの
動作制御を夫々行う2個の制御ユニット10A及び10
Bとが設置されている。
【0026】メインパレット7は、フレーム状に形成さ
れており、複数個所において柱状支持部材32が植立せ
しめられていて、柱状支持部材32の夫々の頂部に設け
られた係合ピン31が上側車体部材24の底面部に設け
られた係合孔に係合せしめられる状態をもって、柱状支
持部材32により上側車体部材24が支持されるととも
に位置決めされる。
【0027】作業ロボット8Aは、自走台車5の載置面
部5A上にメインパレット7の中央部により包囲される
状態で固定された基台14A上に回動部15Aが据えら
れ、回動部15Aによって支持された可動アーム部16
Aを、メインパレット7により位置決めされた上側車体
部材24のキャビン形成部A1に設けられたフロア部分
開口部K1を通じてキャビン形成部A1の内部に入り込
ませるものとされている。そして、その可動アーム部1
6Aを支持する回動部15Aは、基台14A上を上側車
体部材24の長手方向に沿って移動し得るものとされて
いる。このようにして作業ロボット8Aの回動部15A
が配される基台14A上には、サブパレット12Aが配
されており、その上面には、上側車体部材24における
主としてキャビン形成部A1の内側に組み付けられるべ
きグロメット,ワイヤーハーネス等の各種小物部品Pが
予め定められた態様をもって配置される。そして、斯か
る各種小物部品Pが配置されたサブパレット12Aは、
ワーク搬送路RAに設けられた小物部品供給ステーショ
ン形成部SPにおいて自走台車5に載置される。
【0028】作業ロボット8Bは、自走台車5の載置面
部5A上にメインパレット7のコ字状端部により部分的
に包囲される状態で固定された基台14B上に回動部1
5Bが据えられ、回動部15Bによって支持された可動
アーム部16Bを、メインパレット7により位置決めさ
れた上側車体部材24のエンジンルーム形成部A2に設
けられたエンジンルーム部分開口部K4の内部に入り込
ませるものとされている。そして、その可動アーム部1
6Bを支持する回動部15Bは、基台14B上を上側車
体部材24の長手方向に沿って移動し得るものとされて
いる。このようにして作業ロボット8Bの回動部15B
が配される基台14B上には、小物部品が載置されるサ
ブパレット12Bがエンジンルーム部分開口部K4内に
対応する位置をもって配されており、その上面には、上
側車体部材24における主としてエンジンルーム形成部
A2の内側に組み付けられるべきグロメット,ワイヤー
ハーネス等の各種小物部品P’が予め定められた態様を
もって配置される。そして、斯かる各種小物部品P’が
配置されたサブパレット12Bは、ワーク搬送路RAに
設けられた小物部品供給ステーション形成部SPにおい
て自走台車5に載置される。
【0029】作業ロボット8A及び8Bは、多関節型ロ
ボットとされ、夫々の可動アーム部16Aもしくは16
Bは、夫々、回動部15Aもしくは15Bによって回動
せしめられるとともに複数個所での屈伸動作を行い得る
ものとされ、その先端部にリスト部17Aもしくは17
Bが設けられている。
【0030】ロボット用工具配置台9Aは、メインパレ
ット7によって支持された上側車体部材24のキャビン
形成部A1の外方における、作業ロボット8Aの可動ア
ーム部16Aに設けられたリスト部17Aが到達できる
位置に配されており、その工具載置面上に作業ロボット
8Aのリスト部17Aに着脱自在に取り付けられる各種
工具Qが予め定められた態様をもって配置される。ま
た、ロボット用工具配置台9Bは、メインパレット7に
よって支持された上側車体部材24のエンジンルーム形
成部A2の近傍における、作業ロボット8Bの可動アー
ム部16Bに設けられたリスト部17Bが到達できる位
置に配されており、その工具載置面上に作業ロボット8
Bのリスト部17Bに着脱自在に取り付けられる各種工
具Q’が予め定められた態様をもって配置される。
【0031】2個の制御ユニット10A及び10Bは、
自走台車5の載置面部5Aにおける端部に配設されてお
り、作業ロボット8A及び8Bの夫々に、例えば、予め
設定された制御プログラムに従った動作制御信号を供給
して、それらの動作制御を行う。
【0032】上述の如くの上側車体部材24が載置され
る自走台車5、及び、自走台車5上に設置されて自走台
車5により上側車体部材24と共に搬送され、制御ユニ
ット10A及び10Bによる動作制御のもとで作動する
作業ロボット8A及び8Bを主要構成要素とする組付手
段を使用して、上側車体部材24についての、本発明に
係るワークの組立方法の一例に従った部品あるいは部材
の組付け及び増締め等の締結をなすことによる組立を行
うにあたっては、ワーク載置部Paにおいて、上側車体
部材24を、部品/部材組付作業ライン区分LPAにお
けるワーク搬送路RAを構成する一対のレール3上を走
行するものとされた複数の自走台車5のうちの一個にそ
の上方から載置するが、その際、自走台車5の載置面部
5Aに設置された作業ロボット8Aを、その可動アーム
部16Aが上側車体部材24のキャビン形成部A1に設
けられたフロア部分開口部K1を通じてキャビン形成部
A1の内部に入り込むものとなすとともに、同じく、自
走台車5の載置面部5Aに設置された作業ロボット8B
を、その可動アーム部16Bが上側車体部材24のエン
ジンルーム形成部A2に設けられたエンジンルーム部分
開口部K4の内部に入り込むものとなしたもとで、自走
台車5の載置面部5A上に設置されたメインパネル7に
植立せしめられた複数の柱状支持部材32の夫々に設け
られた係合ピン31に、上側車体部材24のエンジンル
ーム形成部A2及びトランクスペース形成部A3に設け
られた係合孔を嵌合させて、図5に示される如くの、上
側車体部材24が複数の柱状支持部材32によって支持
されるとともに位置決めされる状態となす。
【0033】次に、上側車体部材24が載置された自走
台車5が、そのモータ6が作動状態とされて、一対のレ
ール3上を所定の速度をもってワーク搬送路RAにおけ
る部分Rbに向かう方向に走行し、上側車体部材24、
及び、各種小物部品P及びP’が夫々配されたサブパレ
ット12A及び12Bを作業ロボット8A及び8Bと共
に部分Rbに向けて搬送する状態となす。
【0034】続いて、走行中の自走台車5に設置された
制御ユニット10Aから予め設定された制御プログラム
に従って送出される動作制御信号を作業ロボット8Aに
供給し、作業ロボット8Aに、その回動部15Aが自走
台車5の載置面部5A上に固定された基台14A上で必
要に応じて移動するとともに、その可動アーム部16A
が、それに設けられたリスト部17Aを、上側車体部材
24のキャビン形成部A1に設けられたフロントドア部
分開口部K2、あるいは、リアドア部分開口部K3を通
じて、ロボット用工具配置台9Aの位置に到達させ、ロ
ボット用工具配置台9Aに配置された工具Qのうちの1
個がリスト部17Aに装着される状態をとった後、装着
された工具Qを用いて、サブパレット12Aに配置され
た各種小物部品Pを、主として上側車体部材24のキャ
ビン形成部A1の内側に順次組み付けていく動作を行う
状態をとらせる。斯かる状態においては、作業ロボット
8Aは、図6において実線及び破線により示される如く
に、リスト部17Aに取り付けられた工具Qにより、サ
ブパレット12Aに配置された各種小物部品Pのうちか
ら特定のものを選択保持して、それを上側車体部材24
のキャビン形成部A1におけるサブパレット12Aの周
囲の部分に組み付ける。そして、このような上側車体部
材24に対する各種小物部品Pの組付作業にあたって
は、作業ロボット8Aに、そのリスト部17Aに取り付
けられた工具Qを、上側車体部材24に組み付けられる
小物部品Pに応じて、それを扱うに適したものに適宜交
換する動作も行わせる。
【0035】また、それとともに、走行中の自走台車5
に設置された制御ユニット10Bから予め設定された制
御プログラムに従って送出される動作制御信号を作業ロ
ボット8Bに供給し、作業ロボット8Bに、その回動部
15Bが自走台車5の載置面部5A上に固定された基台
14B上で必要に応じて移動するとともに、その可動ア
ーム部16Bが、それに設けられたリスト部17Bを、
ロボット用工具配置台9Bの位置に到達させ、ロボット
用工具配置台9Bに配置された工具Q’のうちの1個が
リスト部17Bに装着される状態とした後、装着された
工具Q’を用いて、サブパレット12Bに配置された各
種小物部品P’を、主として上側車体部材24のエンジ
ンルーム形成部A2の内側に順次組み付けていく動作を
行うものとなる状態をとらせる。斯かる上側車体部材2
4に対する各種小物部品P’の組付作業にあたっても、
作業ロボット8Bに、そのリスト部17Bに装着される
工具Q’を、上側車体部材24に組み付けられる小物部
品P’に応じて、それを扱うに適したものに適宜交換す
る動作も行わせる。
【0036】このようにして、上側車体部材24,各種
小物部品P及びP’が夫々配置されたサブパレット12
A及び12B,作業ロボット8A及び8B,制御ユニッ
ト10A及び10B、及び、ロボット用工具配置台9A
及び9Bが、共通の自走台車5に設置されて搬送されつ
つ、作業ロボット8A及び8Bによる上側車体部材24
に対しての各種小物部品P及びP’の組み付けが行わ
れ、しかも、その際、作業ロボット8Aが、主として上
側車体部材24におけるキャビン形成部A1の内側に対
する各種小物部品Pの組付けを、その可動アーム部16
Aがフロア部分開口部K1を通じてキャビン形成部A1
内に配置された状態で行うものとされ、また、作業ロボ
ット8Bが、主として上側車体部材24におけるエンジ
ンルーム形成部A2の内側に対する各種小物部品P’の
組付けを、その可動アーム部16Bがエンジンルーム部
分開口部K4内に配置された状態で行うものとされるこ
とにより、作業ロボット8A及び8Bによる小物部品組
付作業中、上側車体部材24の作業ロボット8A及び8
Bに対する位置決めが精度良く行われた状態が維持され
て、作業ロボット8A及び8Bの作業負荷が軽減され、
また、作業ロボット8A及び8Bが上側車体部材24の
到来を待つことになる時間が無くされ、それに加えて、
作業ロボット8A及び8Bの夫々についての必要に応じ
た工具交換が極めて短時間のうちに行われて、作業ロボ
ット8A及び8Bの可動率が著しく向上せしめられる。
【0037】さらに、作業ロボット8A及び8Bにより
上側車体部材24に組み付けられる各種小物部品P及び
P’が、予め定められた態様をもって自走台車5上に配
されて、作業ロボット8A及び8Bの小物部品組付作業
に応じてその都度供給されるものとはなされないので、
複雑な小物部品供給システムが不要とされるとともに、
各種小物部品P及びP’の供給効率が向上せしめられる
ことになる。
【0038】上述の如くに、ワーク搬送路RAを走行せ
しめられる自走台車5上において、作業ロボット8A及
び8Bによる上側車体部材24に対する各種小物部品P
及びP’の組付けを行った後、自走台車5がワーク搬送
路RAにおける部分Rbに設けられた組付作業ステーシ
ョン形成部ES1〜ES6の夫々に順次到達するとき、
組付作業ステーション形成部ES1〜ES6の夫々に配
備された作業ロボットを用いて、各種の必要な処理が施
された大物部材の上側車体部材24に対する組付けを行
う。従って、自走台車5及び自走台車5に設置された作
業ロボット8A及び8Bに斯かる組付作業ステーション
形成部ES1〜ES6の夫々が加わって、本発明に係る
ワークの組立装置の一例が構成されることになる。
【0039】このような組付作業ステーション形成部E
S1〜ES6の夫々における上側車体部材24に対する
大物部材の組付作業について、ワーク搬送路RAにおけ
る部分Rbの始端部の近傍に設けられ、各種必要な処理
が施されたリアバンパーが大物組付部材搬送路形成部T
5を通じて順次導入される組付作業ステーション形成部
ES1における、上側車体部材24に対してのリアバン
パーの組付作業を例にとり、図7を参照して説明する。
【0040】図7は、大物組付部材であるリアバンパー
40が順次導入される組付作業ステーション形成部ES
1を示し、組付作業ステーション形成部ES1において
は、駆動機構部51と駆動機構部51により駆動される
作業ロボット60とが設けられている。駆動機構部51
は、組付作業ステーション形成部ES1における上方に
配された一対のガイド部材52により支持されるととも
にガイド部材52に沿って移動せしめられる可動部5
3,可動部53に設けられ、図示が省略されている作業
ロボット60に対する制御ユニットからの制御信号を作
業ロボット60に伝達する駆動部54を含んで構成され
ており、また、作業ロボット60は、折曲動せしめられ
る可動アーム部61と、可動アーム部61の先端部に取
り付けられて回動せしめられるリスト部62と、リスト
部62に取り付けられた把持具63とを含んで構成され
ている。
【0041】作業ロボット60は、駆動機構部51にお
ける可動部53により支持されており、駆動機構部51
における駆動部54を通じて制御ユニットから供給され
る制御信号に従って作動し、組付作業ステーション形成
部ES1に導入されたリアバンパー40をリスト部62
に取り付けられた把持具63により把持するロック状態
と、リスト部62に取り付けられた把持具63によるリ
アバンパー40の把持を解除する解除状態とを選択的に
とるとともに、可動部53によりガイド部材52に沿っ
て、一点鎖線により示される如くの、組付作業ステーシ
ョン形成部ES1に導入されたリアバンパー40にその
リスト部62を近接させる第1の位置と、実線により示
される如くに一対のレール3上となる第2の位置との間
を移動する。さらに、作業ロボット60は斯かるロック
状態と解除状態とを選択的にとる動作、及び、第1の位
置と第2の位置との間の移動に際し、必要に応じた昇降
動を行うものとされる。
【0042】斯かる図7に示される組付作業ステーショ
ン形成部ES1においては、先ず、作業ロボット60
に、第1の位置をとらせ、第1の位置において降下する
とともにリスト部62を回動する動作を行わせて、把持
具63を組付作業ステーション形成部ES1に導入され
たリアバンパー40に対向させ、把持具63によりリア
バンパー40を把持するロック状態をとらせる。斯かる
もとで、載置面部5A上において作業ロボット8A及び
8Bによる上側車体部材24に対しての各種小物部品P
及びP’の組付けが行われた自走台車5が、一対のレー
ル3上を走行せしめられて組付作業ステーション形成部
ES1に到達したとき、作業ロボット60に、リスト部
62に取り付けられた把持具63によりリアバンパー4
0を把持するロック状態を維持して上昇して第1の位置
から第2の位置に移動する状態をとらせ、自走台車5に
載置された上側車体部材24のリア側端部にリアバンパ
ー40を対向させる。続いて作業ロボット60に、可動
アーム部61を作動させてリスト部62を上側車体部材
24におけるリア側端部に向けて移動させる状態をとら
せ、リスト部62に取り付けられた把持具63により把
持したリアバンパー40を上側車体部材24のリア側端
部に嵌合させて、リアバンパー40の上側車体部材24
に対する組付けを行わせた後、リスト部62に取り付け
られた把持具63のリアバンパー40の把持を解除させ
る。そして、上側車体部材24に対するリアバンパー4
0の組付けがなされた後、作業ロボット60を、第2の
位置から第1の位置へと移動させる。
【0043】その後、リアバンパー40が組み付けられ
た上側車体部材24と作業ロボット8A及び8Bとを、
組付作業ステーション形成部ES1に続く組付作業ステ
ーション形成部ES2〜ES6の夫々に、ワーク搬送路
RAの部分Rb上を走行する自走台車5によって順次搬
入する。組付作業ステーション形成部ES1に続く組付
作業ステーション形成部ES2〜ES6には、夫々、組
付作業ステーション形成部ES1に配備された作業ロボ
ット60と同様な作業ロボット60が配備されており、
組付作業ステーション形成部ES2において、各種の必
要な処理が施されたリアパネル28を、上側車体部材2
4に、組付作業ステーション形成部ES2に配備された
作業ロボットを用いて組み付け、組付作業ステーション
形成部ES3において、各種の必要な処理が施されたト
ランクリッド23を、上側車体材24に、組付作業ステ
ーション形成部ES3に配備された作業ロボットを用い
て組み付け、組付作業ステーション形成部ES4におい
て、各種の必要な処理が施されたフロントフェンダ26
を、上側車体部材24に、組付作業ステーション形成部
ES4に配備された作業ロボットを用いて組み付け、組
付作業ステーション形成部ES5において、各種の必要
な処理が施されたインスツルメントパネルを、上側車体
材24に、組付作業ステーション形成部ES5に配備さ
れた作業ロボットを用いて組み付け、さらに、組付作業
ステーション形成部ES6において、各種の必要な処理
が施されたリアシートを、上側車体材24に、組付作業
ステーション形成部ES6に配備された作業ロボットを
用いて組み付ける。
【0044】続いて、上述の如くにして、各種小物部品
P及びP’に加えてリアバンパー40,リアパネル2
8,トランクリッド23,フロントフェンダ26,イン
スツルメントパネル、及び、リアシート等の大物部材が
組み付けられた上側車体部材24に対し、それが載置さ
れた自走台車5がワーク搬送路RAの部分Rcの始端部
を発って部分Rcの終端部側に設けられたワーク退避部
Pbに到達するまでの間に、作業ロボット8A及び8B
の夫々に、上側車体部材24のキャビン形成部A1内及
び上側車体部材24のエンジンルーム形成部A2内か
ら、各種大物部材に付いての増締め作業等の締結作業を
行わせる。
【0045】そして、上側車体部材24が載置された自
走台車5がワーク搬送路RAの部分Rcの終端部側に設
けられたワーク退避部Pbに到達したときには、ワーク
退避部Pbにおいて、各種小物部品P及びP’と各種大
物部材とが組み付けられて組み立てられた上側車体部材
24を、自走台車5上からフロア部材組付作業ライン区
分LFAへと移送すべくハンガーコンベアHに移載し、
ハンガーコンベアHを介して、フロア部材組付作業ライ
ン区分LFAに搬入する。なを、ワーク退避部Pbにお
いて上側車体部材24が除去された自走台車5は、作業
ロボット8A及び8Bを伴って、ワーク搬送路RAにお
ける部分Raの始端部に設けられたワーク載置部Paへ
と移動せしめられる。
【0046】このようにして、上側車体部材24に対す
る各種小物部品P及びP’の組付けが行われた後、上側
車体部材24に対するリアバンパー40,リアパネル2
8,トランクリッド23,フロントフェンダ26,イン
スツルメントパネル、及び、リアシートの如くの各種大
物部材の組付けが行われ、かつ、自走台車5に設置され
た作業ロボット8A及び8Bにより、各種大物部材に対
する増締め作業等の締結作業が行われるようにされるこ
とにより、上側車体部材24の組立作業の効率化が著し
く高められるとともに、作業ロボット8A及び8Bの可
動率も向上せしめられる。さらに、上側車体部材24に
組み付けられる各種大物部材が予め必要な処理が施され
たものとされてワーク搬送路RAに設けられた複数の組
付作業ステーション形成部のうちの対応するものにに導
入されることにより、上側車体部材24についての各種
大物部材の組付作業性が向上せしめられることになる。
【0047】フロア部材組付作業ライン区分LFAにお
いては、部品/部材組付作業ライン区分LPAから搬入
された、各種小物部品P及びP’と各種大物部材とが組
み付けられた上側車体部材24に、フロア部材搬送路形
成部T3を通じてフロア部材搬入部FSから導入された
各種処理が施されたフロア部材25を組付ける。続い
て、フロア部材25が組み付けられた上側車体部材24
を、フロア部材組付作業ライン区分LFAから大物部材
組付作業ライン区分LEAへと移送する。そして、大物
部材組付作業ライン区分LEAにおいては、フロア部材
組付作業ライン区分LFAからのフロア部材25が組み
付けられた上側車体部材24に、組付作業ステーション
形成部ES7において各種処理が施されたフロントシュ
ラウド27を、組付作業ステーション形成部ES8にお
いて各種処理が施されたフロントシートを、組付作業ス
テーション形成部ES9において各種処理が施されたエ
ンジンフッド22を、さらに、組付作業ステーション形
成部ES10において各種処理が施されたフロントドア
21F及びリアドア21Rを順次組み付けて、上側車体
部材24の組立を完了する。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るワークの組立方法、あるいは、本発明に係るワーク
の組立装置によれば、車体構成部材とされるワーク及び
それに組み付けられるべき小物部品が、作業ロボットと
共に、ワーク搬送経路に沿って走行する台車により搬送
されるもとで、作業ロボットによるワークに対する小物
部品の組付けが行われ、それにより、作業ロボットがワ
ークの到来を待つことになる待時間が無くされて、作業
ロボットの稼働率が向上せしめられる。また、その際
に、ワークが載置される台車にそのワークに組み付けら
れるべき小物部品が載置されるので、作業ロボットによ
るワークに対する小物部品の組付作業に応じてその都度
小物部品の供給を行うことが不要とされるという利点が
得られる。
【0049】さらに、ワークが台車により移送されて、
ワーク搬送経路に設けられた組付作業ステーション部に
搬入されたときには、組付作業ステーション部に設置さ
れた組付手段によって、台車上のワークに対する大物部
材の組付けが行われ、それにより、ワークに対する小物
部品の組付けのみならず、ワークに対する大物部材の組
付けも、ワークの台車載代え作業等が要されることな
く、効率良く行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れるとともに、本発明に係るワークの組立装置の一例が
配備される車体組立ラインの一例の配置態様を概略的に
示す概念図である。
【図2】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの作業工程の説明に供される斜視図
である。
【図3】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの作業工程の説明に供される分解斜
視図である。
【図4】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの作業工程の説明に供される分解斜
視図である。
【図5】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの部分を、本発明に係るワークの組
立装置の一例における主要部と共に示す側面図である。
【図6】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの作業工程の説明に供される断面図
である。
【図7】本発明に係るワークの組立方法の一例が実施さ
れる車体組立ラインの部分を、本発明に係るワークの組
立装置の一例における主要部と共に示す斜視図である。
【符号の説明】
5 自走台車 8A 作業ロボット 8B 作業ロボット 24 上側車体部材 40 リアバンパー 60 作業ロボット T4 大物外装部材搬送路形成部 T5 大物組付部材搬送路形成部 SP 小物部品供給ステーション形成部 LPA 部品/部材組付作業ライン区分 RA ワーク搬送路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−247179(JP,A) 特開 昭61−150878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 303 B62D 65/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車に作業ロボットを設置するとともに
    台車にワーク及び該ワークに組み付けられるべき小物部
    品を載置し、上記台車を上記ワークに組み付けられるべ
    き大物部材が供給される組付作業ステーション部が設け
    られたワーク搬送経路に沿って走行させ、上記台車によ
    り上記作業ロボット,ワーク及び小物部品が搬送される
    状態のもとで、上記作業ロボットに上記ワークに対する
    上記小物部品の組付けを行わせるとともに、上記台車に
    より上記ワークが上記組付作業ステーション部に位置せ
    しめられる状態のもとで、上記ワークに対する上記大物
    部材の組付けを行うワークの組立方法。
  2. 【請求項2】作業ロボットを、上記ワークにワーク構成
    部材が取り除かれて設けられた開口部を通じて上記ワー
    クの内部に配置し、上記作業ロボットに上記ワークの内
    部に対する上記小物部品の組付けを行わせることを特徴
    とする請求項1記載のワークの組立方法。
  3. 【請求項3】台車に載置するワークをワーク構成部材で
    あるフロアパネル部材及びシュラウドパネル部材のうち
    少なくとも一方が取り除かれて開口部が設けられた車体
    とし、上記作業ロボットを上記開口部を通じて上記車体
    の内部に配置することを特徴とする請求項2記載のワー
    クの組立方法。
  4. 【請求項4】ワークの内部に配置された作業ロボット
    に、上記ワークに組み付られた大物部材についての締結
    作業を行わせることを特徴とする請求項2もしくは請求
    項3記載のワークの組立方法。
  5. 【請求項5】ワークにおける上記開口部が設けられた部
    分に、上記ワーク構成部材を所定の処理が施されたもの
    となして組み付けることを特徴とする請求項2,請求項
    3もしくは請求項4記載のワークの組立方法。
  6. 【請求項6】ワーク及び該ワークに組み付けられるべき
    小物部品が載置され、該ワーク及び小物部品をワーク搬
    送経路に沿って搬送する台車と、該台車に設置されて上
    記ワーク及び小物部品と共に搬送される状態のもとで、
    上記ワークに対する上記小物部品の組付けを行う作業ロ
    ボットと、上記ワーク搬送経路に設けられて上記ワーク
    に組み付けられるべき大物部材が供給され、上記台車に
    より位置せしめられた上記ワークに対する上記大物部材
    の組付けが行われる組付作業ステーション部と、を含ん
    で構成されるワークの組立装置。
  7. 【請求項7】台車に載置されたワークがワーク構成部材
    であるフロアパネル部材及びシュラウドパネル部材のう
    ち少なくとも一方が取り除かれて開口部が設けられた車
    体とされ、上記作業ロボットが上記車体に設けられた開
    口部を通じて上記車体の内部に配置されたことを特徴と
    する請求項6記載のワークの組立装置。
  8. 【請求項8】作業ロボットが上記ワークに組み付けられ
    た上記大物部材に対する締結作業を行うものとされたこ
    とを特徴とする請求項6記載のワークの組立装置。
JP3038624A 1990-12-28 1991-03-05 ワークの組立方法及びその実施に使用される装置 Expired - Fee Related JP3014474B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3038624A JP3014474B2 (ja) 1991-03-05 1991-03-05 ワークの組立方法及びその実施に使用される装置
KR1019910025099A KR970003573B1 (ko) 1990-12-28 1991-12-28 가공물 조립방법 및 그 장치
EP91122386A EP0492673B1 (en) 1990-12-28 1991-12-30 Method and system for the assembly of works and method for the assembly of automotive vehicles
DE69120784T DE69120784T2 (de) 1990-12-28 1991-12-30 Methode und System für den Zusammenbau von Werkstücken und Methode für den Zusammenbau von Automobilen
US08/261,252 US6145180A (en) 1990-12-28 1994-06-14 Method and system for the assembly of works and method for the assembly of automotive vehicles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3038624A JP3014474B2 (ja) 1991-03-05 1991-03-05 ワークの組立方法及びその実施に使用される装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04275841A JPH04275841A (ja) 1992-10-01
JP3014474B2 true JP3014474B2 (ja) 2000-02-28

Family

ID=12530398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3038624A Expired - Fee Related JP3014474B2 (ja) 1990-12-28 1991-03-05 ワークの組立方法及びその実施に使用される装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3014474B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8219232B2 (en) 2008-03-12 2012-07-10 Honda Motor Co., Ltd. Assembly system assembling a plurality of kinds of automotive parts
JP4598096B2 (ja) * 2008-03-12 2010-12-15 本田技研工業株式会社 組み立てシステム
JP4598097B2 (ja) * 2008-03-12 2010-12-15 本田技研工業株式会社 組み立てシステムおよび組み立て方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04275841A (ja) 1992-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970003573B1 (ko) 가공물 조립방법 및 그 장치
US4256947A (en) Car body welding assembly system
WO2001083285A1 (fr) Chaine de montage de panneaux lateraux
JPH04322919A (ja) 被加工物あるいは品物の取扱い装置
JP2002274451A (ja) 車体組立装置
JPS62110581A (ja) 自動車の車体組付け方法
JP3014474B2 (ja) ワークの組立方法及びその実施に使用される装置
JPH04283034A (ja) 車体搬送装置
JP2957780B2 (ja) 自動車の組立方法
JPH0767623B2 (ja) 車体部品の搬送方法
JP3004366B2 (ja) ワークの組立方法及びその実施に使用される装置
JP3337812B2 (ja) 物品の組立方法およびその装置
JP2947619B2 (ja) ワークの加工または組立方法
JPH04250931A (ja) ワーク支持台車及びそれを使用したワークの加工又は組立方法
JP3004367B2 (ja) ワークの加工または組立方法
JP3099902B2 (ja) 自動車の製造方法
JP3020294B2 (ja) 自動車の組立方法
JP3014465B2 (ja) 自動車の組立方法
JP2895905B2 (ja) パネル部材の組付方法
JPH04244326A (ja) 自動車内装部材の組付方法
JPH01101277A (ja) 自動車ボディの溶接装置
JPH04244339A (ja) ワークの加工または組立方法
JPWO2007029704A1 (ja) ドアトリムアセンブリの製造ライン
JPH05105136A (ja) 自動車ボデイの搬送装置
JPS62110582A (ja) 自動車の車体組付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees