JP3014464B2 - ワークの加工又は組立方法 - Google Patents

ワークの加工又は組立方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークについての加工
又は組立作業を、作業ロボットを用いてワークの搬送時
に自動的に行うようになす、ワークの加工又は組立方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両製造工程における車体生産ラインに
あっては、例えば、複数の部材が結合せしめられて形成
されるとともにキャビン形成部分に配されるドア,エン
ジンルーム形成部分に配されるエンジンフッド,トラン
クスペース形成部分に配されるトランクリッド等が仮止
めされて一体化された車体本体が、塗装ライン区分にお
いて、シーリング剤が塗布された後に下塗りから上塗り
までの各部の必要に応じた塗装が施され、その後、ド
ア,エンジンフッド,トランクリッド等が外されて、車
体本体とドア,エンジンフッド,トランクリッド等とが
各々別個の作業ライン区分に投入され、夫々が各作業ラ
イン区分において加工又は各種部品の組付けによる組立
がなされた後、再度、加工又は種々の部品の組付けがな
された車体本体に、加工又は種々の部品の組付けがなさ
れたドア,エンジンフッド,トランクリッド等が正規に
取り付けられて車体が完成せしめられる。
【0003】このような車体生産ラインにおける車体本
体のための作業ライン区分では、車体本体が台車に載置
されて、あるいは、コンベアにより支持されて搬送され
る状態のもとで、車体本体についての加工又は各種部品
の組付けによる組立が作業員による作業と設置された作
業ロボットによる作業とが併用されて行われるのが一般
的であるが、斯かる車体本体についての加工又は組立作
業を簡易なものとしてより一層の自動化を図るべく、例
えば、実開昭62−108183号公報あるいは特開昭63−2657
79号公報にも示される如くに、車体本体を複数の車体構
成部材、例えば、上側車体構成部材,フロア部材、ある
いは、フロア部材を含んだ下側車体構成部材に分割し、
各車体構成部材を予め加工又は各種部品の組付けによる
組立がなされたものとした後、相互に結合させて車体本
体を形成するようになすことが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くに相互結合
されて車体本体を形成する複数の車体構成部材の夫々
を、それについての加工又は各種部品の組付けによる組
立を行うにあたっては、複数の車体構成部材の夫々に対
応して複数の作業ライン区分が設けられ、各車体構成部
材が、それに対応する作業ライン区分において、例え
ば、台車に載置されて搬送される状態におかれたもと
で、その作業ライン区分に固定設置された作業ロボット
により、加工又は予め用意された部品の組付けが行われ
るものとされる。従って、各作業ライン区分において
は、そこに順次投入される複数の車体構成部材の夫々が
固定設置された作業ロボットの位置に搬送されたとき、
作業ロボットによる、車体構成部材の種類に対応して予
め設定された作業データに基づく動作制御が行われるも
とでの、車体構成部材についての加工又は部品の組付け
による組立が行われるので、作業ロボットに対する各車
体構成部材の位置設定が充分な精度をもってなされるこ
とが困難とされて、各作業ロボットが車体構成部材の位
置ずれを吸収しての加工又は組立作業を行うことを要求
されることになり、また、各作業ロボットは、作業ライ
ン区分内を搬送される車体構成部材に関する待時間をと
って間歇的な作業を行うことになり、それゆえ、作業ロ
ボットが効率良く稼働されない結果となるという不都合
がある。
【0005】また、特定の車体構成部材についての加工
又は組立作業工程に変更が加えられる場合には、その特
定の車体構成部材に対応して設けられた作業ライン区分
全体に作業工程の変更の影響が及ぼされることになるの
で、各車体構成部材に対する加工又は組立作業工程を容
易に変更できないという問題がある。さらに、複数の車
体構成部材を夫々搬送する複数の台車のいずれか、ある
いは、車体構成部材についての加工又は組立作業を行う
作業ロボットに故障が生じた場合には、故障が生じた台
車により搬送される車体構成部材を含んで形成される車
体本体、あるいは、故障が生じた作業ロボットにより加
工又は組立作業が行われるべき車体構成部材を含んで形
成される車体本体に関連する複数の作業ライン区分にお
ける作業が停止される事態がまねかれて、生産効率の大
幅な低下が生じる虞がある。
【0006】斯かる点に鑑み、本発明は、台車に載置さ
れて搬送される車体構成部材等のワークについての加工
又は組立作業を、作業ロボットを利用して行ってその自
動化を図るにあたり、作業ロボットに対する各ワークに
対応して予め設定された作業データに基づく動作制御を
容易に行えるもとで、作業ロボットの稼働率を効果的に
向上させることができるとともに、加工又は組立作業工
程に変更が加えられるとき、変更された加工又は組立作
業工程に柔軟に対応し得るものとされ、また、例えば、
載置されたワークを搬送する台車に故障が生じた場合
に、その故障に伴なうワークの生産効率の低下を軽減で
きるものとされる、ワークの加工又は組立方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るワークの加工又は組立方法は、台車に
作業ロボットを設置するとともにワーク及び作業ロボ
ットによる組立作業によりワークに組み付けられるべき
部品を載置し、台車により作業ロボットワーク及び部
が搬送される状態において、作業ロボットにワークに
ついての加工又は組立作業を行わせるものとされ、さら
に、台車には、制御データ格納用メモリ手段を含んだ、
作業ロボットに対する制御ユニットと、その制御ユニッ
トに接続された送受信ユニットとを設置して、ワークが
台車に載置されたときもしくはその後に、ワークに関す
る作業データをデータ供給部から送受信ユニットを通じ
て制御ユニットに含まれた制御データ格納用メモリ手段
に格納し、御御ユニットによる制御のもとに、作業ロボ
ットによるワークについての加工又は組立作業を制御デ
ータ格納用メモリ手段に格納された作業データに基づい
て行われるものとなすものとされる。
【0008】
【作用】上述の如くの本発明に係るワークの加工又は組
立方法によれば、ワークとそのワークに組み付けられる
べき部品とワークについての加工又は組立作業を行う作
業ロボットとが共通の台車により搬送され、その搬送中
において、作業ロボットによるワークに部品を組み付け
る等の各種作業が行われることにより、ワークの作業ロ
ボットに対する位置決めが精度良く行われるものとされ
て作業ロボットの作業負荷が軽減され、また、作業ロボ
ットがワーク及びそれに組み付けられるべき部品の到来
を待つことになる待時間が無くされて、作業ロボットの
稼働率が向上せしめられることになり、それに加えて、
台車あるいは作業ロボットに故障が生じた場合、その影
響が台車が配設された作業ライン全体に及ぼされる事態
が回避されて、ワークの生産効率の低下が抑制されると
ともに、ワークについての加工又は組立作業工程の変更
が、台車が配設された作業ラインに不都合を生じさせる
ことなく容易に行われ得るものとされて、その自由度の
向上が図られる。
【0009】さらに、本発明に係るワークの加工又は組
立方法によれば、台車に、作業ロボットに加えて、作業
ロボットに対する制御ユニットとそれに接続された送受
信ユニットとが設置されて、ワークが台車に載置された
ときもしくはその後に、ワークに関する作業データがデ
ータ供給部から送受信ユニットを通じて制御ユニットに
含まれた制御データ格納用メモリ手段に格納され、制御
ユニットにより、作業ロボットによるワークへの部品の
組付け等の各種の作業が制御データ格納用メモリ手段に
格納された作業データに基づいて行われるものとされる
ので、作業ロボットに対する各ワークに対応して予め設
定された作業データに基づく動作制御が容易に行われる
ものとされることになる。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本発明に係るワークの加工
又は組立方法の実施に使用される装置の一例を、それに
載置されたワークと共に示し、載置されたワークは車両
の車体の主要部を構成する上側車体部材とされている。
【0011】図1及び図2に示される上側車体部材1
は、図示が省略された搬送手段により塗装ラインから搬
出されて、車体構成部材組立ラインにおける部品組付作
業ライン区分に敷設されてワーク搬送路を形成する一対
のレール3上を走行する自走台車5に載置せしめられて
いる。そして、この上側車体部材1は、キャビン形成部
A1,エンジンルーム形成部A2及びトランクスペース
形成部A3等を有するものとされており、キャビン形成
部A1における底面部及び左右両側部には、夫々、フロ
ア部分開口部K1、及び、センターピラー1aを挾んで
形成されたフロントドア部分開口部K2及びリアドア部
分開口部K3が設けられており、また、エンジンルーム
形成部A2には、エンジンルーム部分開口部K4が設け
られ、さらに、トランクスペース形成部A3には、トラ
ンクスペース部分開口部K5が設けられている。
【0012】車体構成部材組立ラインは、例えば、図3
に示される如くに、部品組付作業ライン区分LP1及び
LP2,フロア部材組付作業ライン区分LF、及び、車
体外装部材組付作業ライン区分LEを含むものとされて
いる。部品組付作業ライン区分LP1においては、環状
のワーク搬送路R1が一対のレール3によって形成され
ており、そのワーク搬送路R1上を複数の自走台車5が
移動するものとされていて、図1及び図2に示される上
側車体部材1は、斯かる複数の自走台車5の夫々に載置
されているのである。また、部品組付作業ライン区分L
P2においては、環状のワーク搬送路R2が一対のレー
ルによって形成されており、そのワーク搬送路R2上を
複数の自走台車4が移動するものとされている。
【0013】部品組付作業ライン区分LP1におけるワ
ーク搬送路R1の部分R1aの一端部には、例えば、塗
装ラインからの上側車体部材搬送路形成部T1の終端部
が連結されており、部分R1aの他端部は、ハンガーコ
ンベアH1を介してワーク搬送路R2の部分R2aの一
端部に連結されている。部分R2aの他端部は、ワーク
搬送路R2の部分R2bの一端部に連結されており、部
分R2bの他端部がハンガーコンベアH2を介してワー
ク搬送路R1の部分R1bの一端部に連結されている。
そして、部分R1bの他端部が、ハンガーコンベアH3
を介してフロア部材組付作業ライン区分LFに連結され
ており、フロア部材組付作業ライン区分LFは、車体外
装部材組付作業ライン区分LEに連結されている。さら
に、フロア部材組付作業ライン区分LFには、フロア部
材処理ラインからのフロア部材搬送路形成部T2の終端
部が連結されている。
【0014】斯かる車体構成部材組立ラインにおいて、
上側車体部材搬送路形成部T1から部品組付作業ライン
区分LP1におけるワーク搬送路R1の部分R1aの一
端部に順次搬入される上側車体部材1の夫々は、そこに
設けられたワーク載置部P1aにおいて、自走台車5に
載置される。そして、自走台車5に載置された上側車体
部材1は、自走台車5によりワーク搬送路R1の部分R
1aをその一端部から他端部へと矢印X1の方向に搬送
される間に、ワイヤーハーネス,グロメット,クリップ
等の各種部品が組み付けられるものとされる。ワーク搬
送路R1の部分R1aにおいて各種部品が組み付けられ
た上側車体部材1は、部分R1aの他端部に設けられた
ワーク退避部Q1aにおいて、自走台車5上から退避せ
しめられて部品組付作業ライン区分LP2に移送される
べくハンガーコンベアH1に移載され、ハンガーコンベ
アH1により、部品組付作業ライン区分LP2における
ワーク搬送路R2の部分R2aの一端部に搬送されて、
そこに設けられたワーク載置部P2において自走台車4
に載置される。
【0015】そして、自走台車4に載置された上側車体
部材1は、自走台車4によりワーク搬送路R2の部分R
2aをその一端部から他端部へと搬送され、さらに、ワ
ーク搬送路R2の部分R2bをその一端部から他端部へ
と矢印X2の方向に搬送されて、その間に、内装ユニッ
ト,ダッシュボードユニット,リア・シート,フロント
及びリアウインドシールドガラス等の各種部品が組み付
けられるものとされる。続いて、ワーク搬送路R2の部
分R2a及びR2bにおいて各種部品が組み付けられた
上側車体部材1は、部分R2bの他端部に設けられたワ
ーク退避部Q2において、自走台車4上から退避せしめ
られて部品組付作業ライン区分LP1に移送されるべく
ハンガーコンベアH2に移載され、ハンガーコンベアH
2によって、部品組付作業ライン区分LP1におけるワ
ーク搬送路R1の部分R1bの一端部に搬送され、そこ
に設けられたワーク載置部P1bにおいて再度自走台車
5に載置される。
【0016】次に、再び自走台車5に載置された上側車
体部材1は、自走台車5によりワーク搬送路R1の部分
R1bをその一端部から他端部へと搬送される間に、組
み付けられた各種部品を上側車体部材1に取り付ける螺
子部材についての増締めが行われるものとされ、その
後、部分R1bの他端部に設けられたワーク退避部Q1
bにおいて、自走台車5上から退避せしめられてフロア
部材組付作業ライン区分LFに移送されるべくハンガー
コンベアH3に移載され、ハンガーコンベアH3によっ
て、フロア部材組付作業ライン区分LFに設けられた上
側車体部材搬入部WSへと搬送される。
【0017】フロア部材組付作業ライン区分LFに搬入
された、部品組付作業ライン区分LP1及びLP2にお
いて各種部品の組付け及び増締めがなされた上側車体部
材1は、フロア部材組付作業ライン区分LFにおいて、
フロア部材搬送路形成部T2からフロア部材搬入部FS
に導入されるフロア部材が組み付けられるものとされ
る。そして、フロア部材が組み付けられた上側車体部材
1は、フロア部材組付作業ライン区分LFから車体外装
部材組付作業ライン区分LEへと移送され、車体外装部
材組付作業ライン区分LEにおいて、フロントシュラウ
ド部材,フロントフェンダ部材,トランクリッド,ボン
ネット,左右ドア等の車体外装部材が組み付けられるも
のとされて、組立が完成されたものとなされる。
【0018】なお、部品組付作業ライン区分LP1にお
けるワーク搬送路R1の部分R1aの他端部に設けられ
たワーク退避部Q1aおいて、その上に載置された上側
車体部材1が除去された自走台車5は、ワーク搬送路R
1に沿ってワーク退避部Q1aから部分R1bの一端部
に設けられたワーク載置部P1bへと移動し、また、部
品組付作業ライン区分LP2におけるワーク搬送路R2
の部分R2bの他端部に設けられたワーク退避部Q2お
いて、その上に載置された上側車体部材1が除去された
自走台車4は、ワーク搬送路R2に沿ってワーク退避部
Q2から部分R2aの一端部に設けられたワーク載置部
P2へと移動し、さらに、部品組付作業ライン区分LP
1におけるワーク搬送路R1の部分R1bの他端部に設
けられたワーク退避部Q1bにおいて、その上に載置さ
れた上側車体部材1が除去された自走台車5は、ワーク
搬送路R1に沿ってワーク退避部Q1bから部分R1a
の一端部に設けられたワーク載置部P1aへと移動す
る。
【0019】図1及び図2に示される如くに上側車体部
材1が載置される自走台車5は、そそれに取り付けられ
たモータ6により車輪が駆動されて、一対のレール3上
を走行するものとされている。そして、自走台車5の載
置面部5Aには、載置される上側車体部材1の位置決め
用のメインパレット7と、メインパレット7により位置
決めされた上側車体部材1に対する作業を行う2基の作
業ロボット8A及び8Bと、作業ロボット8A及び8B
に対して夫々設けられた2基のロボット用工具配置台9
A及び9Bと、作業ロボット8Aの動作制御を行う制御
ユニット10Aと、作業ロボット8Bの動作制御を行う
制御ユニット10Bと、制御ユニット10A及び10B
に接続された送受信ユニット31とが設置されている。
送受信ユニット31は、自走台車5が、例えば、部品組
付作業ライン区分LP1におけるワーク搬送路R1の部
分R1aの一端部に設けられたワーク載置部P1aに位
置するとき、作業データ供給部を構成するホスト・コン
ピュータに接続された送受信ユニット32に対向する位
置をとるものとされており、送受信部ユニット31から
送信される制御ユニット10Aもしくは制御ユニット1
0Bからの信号が、送受信ユニット32により受信され
てホスト・コンピュータに伝達され、また、送受信ユニ
ット32から送信されるホスト・コンピュータからの作
業データが、送受信ユニット31により受信されて制御
ユニット10Aもしくは制御ユニット10Bに供給され
る。
【0020】自走台車5の載置面部5A上に設置された
メインパレット7は、フレーム状に形成されており、複
数個所において柱状支持部材22が植立せしめられてい
て、柱状支持部材22の夫々の頂部に設けられた係合ピ
ン21が上側車体部材1の底面部に設けられた係合孔に
係合せしめられる状態をもって、柱状支持部材22によ
り上側車体部材1が支持されるとともに位置決めされ
る。
【0021】作業ロボット8Aは、自走台車5の載置面
部5A上にメインパレット7の中央部により包囲される
状態で固定された基台14Aに、回動部15Aが基台1
4Aに設けられた凹部14AG内に配される状態で据え
られ、回動部15Aによって支持された可動アーム部1
6Aを、上側車体部材1のキャビン形成部A1における
底面部に設けられたフロア部分開口部K1を通じてキャ
ビン形成部A1の内部に入り込ませるものとされてい
る。そして、その可動アーム部16Aを支持する回動部
15Aは、基台14Aに設けられた凹部14AG内を、
上側車体部材1の長手方向に沿って移動可能とされてい
る。このようにして作業ロボット8Aの回動部15Aが
配される基台14A上には、部品が載置される第1及び
第2のサブパレット12A及び12Bが、凹部14AG
を挾んで対向する位置に配されており、夫々の上面に
は、上側車体部材1における主としてキャビン形成部A
1の内側に組み付けられるべきグロメット,ワイヤーハ
ーネス等の各種部品Pが予め定められた態様をもって配
置される。
【0022】作業ロボット8Bは、自走台車5の載置面
部5A上にメインパレット7のコ字状端部により部分的
に包囲される状態で固定された基台14Bに、回動部1
5Bが基台14Bに設けられた凹部14BG内に配され
る状態で据えられ、回動部15Bによって支持された可
動アーム部16Bを、上側車体部材1のエンジンルーム
形成部A2に設けられたエンジンルーム部分開口部K4
内に入り込ませるものとされている。そして、その可動
アーム部16Bを支持する回動部15Bは、基台14B
に設けられた凹部14BG内を、上側車体部材1の長手
方向に沿って移動可能とされている。このようにして作
業ロボット8Bの回動部15Bが配される基台14B上
には、部品が載置される第3のサブパレット12Cがエ
ンジンルーム部分開口部K4内に対応する位置をもって
配されており、夫々の上面には、上側車体部材1におけ
る主としてエンジンルーム形成部A2の内側に組み付け
られるべきグロメット,ワイヤーハーネス等の各種部品
P’が予め定められた態様をもって配置される。
【0023】作業ロボット8A及び8Bは、多関節型ロ
ボットとされ、夫々の可動アーム部16Aもしくは16
Bは、夫々、回動部15Aもしくは15Bによって回動
せしめられるとともに複数個所での屈伸動作を行い得る
ものとされ、その先端部にリスト部17Aもしくは17
Bが設けられている。
【0024】ロボット用工具配置台9Aは、メインパレ
ット7によって支持された上側車体部材1のキャビン形
成部A1の外方における、作業ロボット8Aの可動アー
ム部16Aに設けられたリスト部17Aが到達できる位
置に配されており、その工具載置面上に作業ロボット8
Aのリスト部17Aに着脱自在に取り付けられる各種工
具Qが予め定められた態様をもって配置される。また、
ロボット用工具配置台9Bは、メインパレット7によっ
て支持された上側車体部材1のエンジンルーム形成部A
2の近傍における、作業ロボット8Bの可動アーム部1
6Bに設けられたリスト部17Bが到達できる位置に配
されており、その工具載置面上に作業ロボット8Bのリ
スト部17Bに着脱自在に取り付けられる各種工具Q’
が予め定められた態様をもって配置される。
【0025】2個の制御ユニット10A及び10Bは、
自走台車5の載置面部5Aにおける端部に配設されてお
り、作業ロボット8A及び8Bの夫々に、例えば、予め
設定された作業データに従った動作制御信号を供給し
て、それらの動作制御を行う。
【0026】図4に示される如く、制御ユニット10A
は、バスライン41Aを通じて接続された中央処理ユニ
ット(CPU)42A,CPU42に対する動作プログ
ラム等が格納されたリードオンリーメモリ(ROM)4
3A,各種データの書込み及び読出しが行われるランダ
ムアクセスメモリ(RAM)44A、及び、入出力イン
ターフェース(I/Oインターフェース)45A及び4
6Aを有しており、さらに、I/Oインターフェース4
5Aに接続されたキーボード47A,例えば、陰極線管
(CRT)から成るディスプレイ部48A、及び、磁気
カード等のカード状記録媒体に記録された情報の読取り
を行うカードリーダ49Aが備えられている。そして、
I/Oインターフェース45Aを通じて送受信ユニット
31に連結されるとともに、I/Oインターフェース4
6Aを通じて作業ロボット8Aに接続されている。
【0027】送受信ユニット31は、制御ユニット10
AにおけるI/Oインターフェース45Aに接続された
送受信制御部51と送受信制御部51に接続された送信
ヘッド部52及び受信ヘッド部53とを内蔵している。
また、自走台車5が部品組付作業ライン区分LP1にお
けるワーク搬送路R1の部分R1aの一端部に設けられ
たワーク載置部P1aに位置するとき、送受信ユニット
31に対向するものとされる送受信ユニット32は、ホ
スト・コンピュータ55に接続された送受信制御部56
と送受信制御部56に接続された送信ヘッド部57及び
受信ヘッド部58とを内蔵するものとされている。
【0028】一方、制御ユニット10Bは、バスライン
41Bを通じて接続されたCPU42B,CPU42B
に対する動作プログラム等が格納されたROM43B,
各種データの書込み及び読出しが行われるRAM44
B、及び、I/Oインターフェース45B及び46Bを
有しており、さらに、I/Oインターフェース45Bに
接続されたキーボード47B,ディスプレイ部48B及
び磁気カード等のカード状記録媒体に記録された情報の
読取りを行うカードリーダ49Bが備えられている。そ
して、I/Oインターフェース45Bを通じて送受信ユ
ニット31の送受信制御部51に接続されるとともに、
I/Oインターフェース46Bを通じて作業ロボット8
Bに接続されている。
【0029】上述の如くの構成を有した、上側車体部材
1が載置される自走台車5、及び、自走台車5上に設置
されて自走台車5により上側車体部材1と共に搬送さ
れ、制御ユニット10A及び10Bによる動作制御のも
とで作動する作業ロボット8A及び8Bを主要構成要素
とするワークの加工又は組立装置を使用して、本発明に
係るワークの加工又は組立方法の一例に従う、上側車体
部材1についての各種部品の組付けによる組立てを行う
にあたっては、先ず、上側車体部材搬送路形成部T1か
ら部品組付作業ライン区分LP1に搬入される上側車体
部材1を、部品組付作業ライン区分LP1におけるワー
ク搬送路R1の部分R1aの一端部に設けられたワーク
載置部P1aにおいて、ワーク搬送路R1を構成する一
対のレール3上を走行するものとされた複数の自走台車
5のうちの一個にその上方から載置する。その際、自走
台車5の載置面部5Aに設置された作業ロボット8A
を、その可動アーム部16Aが上側車体部材1のキャビ
ン形成部A1に設けられたフロア部分開口部K1を通じ
てキャビン形成部A1の内部に入り込むものとなすとと
もに、同じく、自走台車5の載置面部5Aに設置された
作業ロボット8Bを、その可動アーム部16Bが上側車
体部材1のエンジンルーム形成部A2に設けられたエン
ジンルーム部分開口部K4の内部に入り込むものとなし
たもとで、自走台車5の載置面部5A上に設置されたメ
インパネル7に植立せしめられた複数の柱状支持部材2
2の夫々に設けられた係合ピン21に、上側車体部材1
のエンジンルーム形成部A2及びトランクスペース形成
部A3に設けられた係合孔を嵌合させて、図1及び図2
に示される如くの、上側車体部材1が複数の柱状支持部
材22によって支持されるとともに位置決めされる状態
となす。
【0030】次に、自走台車5の載置面部5Aに設置さ
れた制御ユニット10Aにおけるキーボード47Aを操
作して、上側車体部材1に関する情報を入力するととも
に、作業ロボット8Aについての作業データを要求する
指令を入力する。それにより、制御ユニット10Aにお
いてROM43Aに格納された動作プログラムに従って
作動するCPU42Aが、上側車体部材1に関する作業
ロボット8Aについての作業データを要求する要求信号
を送出し、それがI/Oインタフェース45Aを通じて
送受信ユニット31における送受信制御部51に供給さ
れる。送受信ユニット31においては、送受信制御部5
1に供給された制御ユニット10Aからの要求信号が、
送信ヘッド部52から送受信ユニット32に向けて送信
される。
【0031】送受信ユニット32においては、送受信ユ
ニット31の送信ヘッド部52からの要求信号が、受信
ヘッド部58によって受信され、送受信制御部56を通
じてホスト・コンピュータ55に供給される。それによ
り、ホスト・コンピュータ55は、送受信ユニット32
により受信された制御ユニット10Aからの要求信号に
応じて、上側車体部材1に関する作業ロボット8Aにつ
いての作業データを送出する。ホスト・コンピュータ5
5から送出された作業データは、送受信ユニット32に
おける送受信制御部56に供給され、送受信ユニット3
2においては、送受信制御部56に供給された作業デー
タが、送信ヘッド部57から送受信ユニット31に向け
て送信される。
【0032】そして、送受信ユニット31においては、
送受信ユニット32の送信ヘッド部57からの作業デー
タが、受信ヘッド部53によって受信され、送受信制御
部51を通じて制御ユニット10AのI/Oインターフ
ェース45Aに供給される。制御ユニット10AのI/
Oインターフェース45Aに供給された作業データは、
CPU42Aによる処理のもとに、RAM44Aに書き
込まれて格納される。なお、斯かる際に、制御ユニット
10Aのディスプレイ部48Aにおいて、CPU42A
による処理状況が表示される。また、RAM44Aへの
作業データの格納は、送受信ユニット31を通じて行わ
れるのみならず、カードリーダ49Aを通じても行われ
るようになされてもよい。
【0033】続いて、自走台車5の載置面部5Aに設置
された制御ユニット10Bにおけるキーボード47Bを
操作して、上側車体部材1に関する情報を入力するとと
もに、作業ロボット8Bについての作業データを要求す
る指令を入力する。それにより、制御ユニット10Bに
おいてROM43Bに格納された動作プログラムに従っ
て作動するCPU42Bが、上側車体部材1に関する作
業ロボット8Bについての作業データを要求する要求信
号を送出し、それがI/Oインタフェース45Bを通じ
て送受信ユニット31における送受信制御部51に供給
される。送受信ユニット31においては、送受信制御部
51に供給された制御ユニット10Bからの要求信号
が、送信ヘッド部52から送受信ユニット32に向けて
送信される。
【0034】送受信ユニット32においては、送受信ユ
ニット31の送信ヘッド部52からの要求信号が、受信
ヘッド部58によって受信され、送受信制御部56を通
じてホスト・コンピュータ55に供給される。それによ
り、ホスト・コンピュータ55は、送受信ユニット32
により受信された制御ユニット10Bからの要求信号に
応じて、上側車体部材1に関する作業ロボット8Bにつ
いての作業データを送出する。ホスト・コンピュータ5
5から送出された作業データは、送受信ユニット32に
おける送受信制御部56に供給され、送受信ユニット3
2においては、送受信制御部56に供給された作業デー
タが、送信ヘッド部57から送受信ユニット31に向け
て送信される。
【0035】そして、送受信ユニット31においては、
送受信ユニット32の送信ヘッド部57からの作業デー
タが、受信ヘッド部53によって受信され、送受信制御
部51を通じて制御ユニット10BのI/Oインターフ
ェース45Bに供給される。制御ユニット10BのI/
Oインターフェース45Bに供給された作業データは、
CPU42Bによる処理のもとに、RAM44Bに書き
込まれて格納される。なお、斯かる際に、制御ユニット
10Bのディスプレイ部48Bにおいて、CPU42B
による処理状況が表示される。また、RAM44Bへの
作業データの格納は、送受信ユニット31を通じて行わ
れるのみならず、カードリーダ49Bを通じても行われ
るようになされてもよい。
【0036】上述の如くにして、制御ユニット10Aに
おけるRAM44Aに作業ロボット8Aについての作業
データを格納するとともに、制御ユニット10Bにおけ
るRAM44Bに作業ロボット8Bについての作業デー
タを格納した後、上側車体部材1が載置された自走台車
5に、そのモータ6が作動状態とされて、一対のレール
3上を所定の速度をもってワーク載置部P1aから部品
組付作業ライン区分LP2に向かう方向に走行し、上側
車体部材1を作業ロボット8A及び8Bと共に部品組付
作業ライン区分LP2に向けて搬送する状態を開始させ
る。
【0037】そして、自走台車5の走行開始に伴って、
走行中の自走台車5に設置された制御ユニット10Aか
ら、内蔵するRAM44Aに格納された作業データに従
って送出される動作制御信号が、I/Oインターフェー
ス46Aを通じて作業ロボット8Aに供給されるととも
に、作業ロボット8Aからの各種検出出力信号等が制御
ユニット10AにI/Oインターフェース46Aを通じ
て供給される状態となし、それによって、作業ロボット
8Aに、その回動部15Aが自走台車5の載置面部5A
上に固定された基台14Aに設けられた凹部14AGの
範囲内で必要に応じて移動するとともに、その可動アー
ム部16Aが、それに設けられたリスト部17Aを、上
側車体部材1のキャビン形成部A1に設けられたフロン
トドア部分開口部K2、あるいは、リアドア部分開口部
K3を通じて、ロボット用工具配置台9Aの位置に到達
させ、ロボット用工具配置台9Aに配置された工具Qの
うちの1個がリスト部17Aに装着される状態とした
後、装着された工具Qを用いて、第1及び第2のサブパ
レット12A及び12Bに配置された各種部品Pを、主
として上側車体部材1のキャビン形成部A1の内側に順
次組み付けていく動作を行うものとなる状態をとらせ
る。
【0038】斯かる状態においては、作業ロボット8A
は、図5において実線により示される如くに、リスト部
17Aに取り付けられた工具Qにより、第1のサブパレ
ット12Aに配置された各種部品Pのうちから特定のも
のを選択保持して、それを上側車体部材1のキャビン形
成部A1における第1のサブパレット12Aの周囲の部
分に組み付けるとともに、図5において一点鎖線により
示される如くに、リスト部17Aに取り付けられた工具
Qにより、第2のサブパレット12Bに配置された各種
部品Pのうちから特定のものを選択保持して、それを上
側車体部材1のキャビン形成部A1における第2のサブ
パレット12Bの周囲の部分に組み付ける。そして、こ
のような上側車体部材1に対する各種部品Pの組付作業
にあたっては、作業ロボット8Aに、そのリスト部17
Aに装着される工具Qを、上側車体部材1に組み付けら
れる部品Pに応じて、それを扱うに適したものに適宜交
換する動作も行わせる。
【0039】また、それとともに、走行中の自走台車5
に設置された制御ユニット10Bから、内蔵するRAM
44Bに格納された作業データに従って送出される動作
制御信号が、I/Oインターフェース46Bを通じて作
業ロボット8Bに供給されるとともに、作業ロボット8
Bからの各種検出出力信号等が制御ユニット10BにI
/Oインターフェース46Bを通じて供給される状態と
なし、それによって、作業ロボット8Bに、その回動部
15Bが自走台車5の載置面部5A上に固定された基台
14Bに設けられた凹部14BGの範囲内で必要に応じ
て移動するとともに、その可動アーム部16Bが、それ
に設けられたリスト部17Bを、ロボット用工具配置台
9Bの位置に到達させ、ロボット用工具配置台9Bに配
置された工具Q’のうちの1個がリスト部17Bに装着
される状態とした後、装着された工具Q’を用いて、第
3のサブパレット12Cに配置された各種部品P’を、
主として上側車体部材1のエンジンルーム形成部A2の
内側に順次組み付けていく動作を行うものとなる状態を
とらせる。斯かる上側車体部材1に対する各種部品P’
の組付作業にあたっても、作業ロボット8Bに、そのリ
スト部17Bに装着される工具Q’を、上側車体部材1
に組み付けられる部品P’に応じて、それを扱うに適し
たものに適宜交換する動作も行わせる。
【0040】以上よりして、各種部品P及びP’の組付
けが完了したものとされる上側車体部材1を得ることが
でき、斯かる上側車体部材1は、自走台車5から部品組
付作業ライン区分LP2におけるワーク搬送路R2を走
行するものとされた複数の自走台車4のうちの一個に移
載される。
【0041】このようにして、図6に示される如く、上
側車体部材1,第1〜第3のサブパレット12A〜12
C,作業ロボット8A及び8B,制御ユニト10A及び
10B,送受信ユニット31、及び、ロボット用工具配
置台9A及び9Bが、共通の自走台車5に設置されて搬
送されつつ、作業ロボット8A及び8Bによる上側車体
部材1に対しての第1〜第3のサブパレット12A〜1
2Cに配置された各種部品P及びP’の組み付けが行わ
れて、上側車体部材1についての組立がなされ、しか
も、その際、作業ロボット8Aが、主として上側車体部
材1におけるキャビン形成部A1の内側に対する各種部
品Pの組付けを、その可動アーム部16Aがフロア部分
開口部K1を通じてキャビン形成部A1内に配置された
状態で行うものとされ、また、作業ロボット8Bが、主
として上側車体部材1におけるエンジンルーム形成部A
2の内側に対する各種部品P’の組付けを、その可動ア
ーム部16Bがエンジンルーム部分開口部K4内に配置
された状態で行うものとされることにより、作業ロボッ
ト8A及び8Bによる部品組付作業中、上側車体部材1
の作業ロボット8A及び8Bに対する位置決めが精度良
く行われた状態が維持されて、作業ロボット8A及び8
Bの作業負荷が軽減され、また、作業ロボット8A及び
8Bが上側車体部材1の到来を待つことになる待時間が
無くされ、それに加えて、作業ロボット8A及び8Bの
夫々についての必要に応じた工具交換が極めて短時間の
うちに行われて、作業ロボット8A及び8Bの稼働率が
著しく向上せしめられる。
【0042】さらに、上側車体部材1が自走台車5に載
置されたときもしくはその後に、上側車体部材1に関す
る作業ロボット8Aについての作業データがホスト・コ
ンピュータ55から送受信ユニット31を通じて制御ユ
ニット10Aに内蔵されたRAM44Aに格納されると
ともに、上側車体部材1に関する作業ロボット8Bにつ
いての作業データがホスト・コンピュータ55から送受
信ユニット31を通じて制御ユニット10Bに内蔵され
たRAM44Bに格納されて、制御ユニット10A及び
10Bにより、作業ロボット8A及び8Bによる上側車
体部材1についての組立作業が、制御ユニット10Aに
内蔵されたRAM44Aに格納された作業データ及び制
御ユニット10Bに内蔵されたRAM44Bに格納され
た作業データに基づいて行われるものとされるので、作
業ロボット8A及び8Bに対する上側車体部材1に対応
して予め設定された作業データに基づく動作制御が、容
易に行われるものとされることになる。
【0043】なお、自走台車5あるいは作業ロボット8
A及び8Bの少なくとも一方に故障が生じた場合には、
斯かる自走台車5を部品組付作業ライン区分LP1にお
けるワーク搬送路R1上から退避させることにより、自
走台車5あるいは作業ロボット8A及び8Bの少なくと
も一方の故障の影響が、部品組付作業ライン区分LP1
全体に及ぼされる事態が回避されて、上側車体部材1の
生産効率の低下が抑制され、また、自走台車5上での上
側車体部材1についての組立作業工程の変更が、部品組
付作業ライン区分LP1に不都合を生じさせることなく
容易に行えるものとされて、その自由度の向上が図られ
る。
【0044】上述の例においては、自走台車5に設置さ
れた作業ロボット8A及び8Bにより各種部品の組付け
がなされる上側車体部材1が、そのキャビン形成部A1
のフロア部分開口部K1が設けられ、また、エンジンル
ーム形成部A2がフロントシュラウド部材の組付けがな
されていないものとされているが、本発明に係るワーク
の加工又は組立方法は、キャビン形成部にフロア部分開
口部が設けられていず、また、エンジンルーム形成部に
フロントシュラウド部材が組み付けられた上側車体部材
についての組立てにも適用でき、図7は、斯かる場合に
おいて用いられる、本発明に係るワークの加工又は組立
方法の実施に使用される装置の他の例を示す。
【0045】図7に示される例においては、自走台車
5’に、制御ユニット10A’及び10B’と送受信ユ
ニット31’とを伴った作業ロボット8A’及び8B’
が設置されるとともに、車体を構成する上側車体部材
1’が載置されている。自走台車5’は、図1に示され
る例における自走台車5と同様に構成されて、一対のレ
ール3上を走行するものとされており、また、上側車体
部材1’は、図1に示される上側車体部材1が自走台車
5に載置される場合と同様にして、自走台車5’にそれ
に対して位置決めされて載置され、さらに、制御ユニッ
ト10A’及び10B’と送受信ユニット31’とを伴
った作業ロボット8A’及び8B’は、夫々、図1に示
される例における、制御ユニット10A及び10Bと送
受信ユニット31とを伴った作業ロボット8A及び8B
と同様の構成を有して同様の動作を行うものとされてい
る。
【0046】上側車体部材1’は、キャビン形成部A
1’,エンジンルーム形成部A2’及びトランクスペー
ス形成部A3’を有しており、キャビン形成部A1’に
はフロア部分開口部は形成されていず、また、エンジン
ルーム形成部A2’はフロントシュラウド部材ASが組
み付けられている。
【0047】自走台車5’において、作業ロボット8
A’は載置された上側車体部材1’におけるキャビン形
成部A1’の外方に位置し、また、作業ロボット8B’
は載置された上側車体部材1’におけるエンジンルーム
形成部A2’の外方に位置していて、両者により上側車
体部材1’を挾むようにされている。そして、自走台車
5’の載置面部5A’上において、作業ロボット8A’
の近傍にはロボット用工具QAが配置されたロボット用
工具配置台9A’が設置されるとともに、作業ロボット
8B’の近傍にもロボット用工具QBが配置されたロボ
ット用工具配置台9B’が設置されている。
【0048】さらに、自走台車5’の載置面部5A’に
おける作業ロボット8A’側の端部及び作業ロボット8
B’側の端部には、作業ロボット8A’により上側車体
部材1’に組み付けられるべき、例えば、シフトレバー
等の各種部品PAが配置された第1のサブパレット12
A’、及び、作業ロボット8B’により上側車体部材
1’に組み付けられるべき、例えば、ワイパー等の各種
部品PBが配置された第2のサブパレット12B’が、
夫々設置されている。
【0049】このようなワークの加工又は組立装置の例
を使用して、上側車体部材1’についての各種部品PA
及びPBの組付けをなすことによる組立てを行うにあた
っては、上側車体部材1’を自走台車5’に載置したと
き、上側車体部材1’に関する作業ロボット8A’につ
いての作業データをホスト・コンピュータから送受信ユ
ニット31’を通じて制御ユニット10A’に内蔵され
たRAMに格納するとともに、上側車体部材1’に関す
る作業ロボット8B’についての作業データをホスト・
コンピュータから送受信ユニット31’を通じて制御ユ
ニット10B’に内蔵されたRAMに格納し、自走台車
5’を、一対のレール3上を走行して、載置された上側
車体部材1’を作業ロボット8A’及び8B’と共に搬
送する状態となしたもとで、制御ユニット10A’から
内蔵するRAMに格納された作業データに従って送出さ
れる動作制御信号を作業ロボット8A’に供給し、作業
ロボット8A’に、そのリスト部に対しての、ロボット
用工具配置台9A’に配置されたロボット用工具QAの
選択装着及び装着交換、及び、第1のサブパレット12
A’に配置された各種部品PAの夫々についての、主と
して上側車体部材1’におけるキャビン形成部A1’に
対する組付けを行わせ、また、制御ユニット10B’か
らから内蔵するRAMに格納された作業データに従って
送出される動作制御信号を作業ロボット8B’に供給
し、作業ロボット8B’に、そのリスト部に対しての、
ロボット用工具配置台9B’に配置されたロボット用工
具QBの選択装着及び装着交換、及び、第2のサブパレ
ット12B’に配置された各種部品PBの夫々について
の、主として上側車体部材1’におけるエンジンルーム
形成部A2’に対する組付けを行わせる。
【0050】斯かる場合にも、上側車体部材1’,第1
及び第2のサブパレット12A’及び12B’,作業ロ
ボット8A’及び8B’,制御ユニット10A’及び1
0B’,送受信ユニット31’、及び、ロボット用工具
配置台9A’及び9B’が、共通の自走台車5’に設置
されて搬送されつつ、作業ロボット8A’及び8B’に
よる上側車体部材1’に対しての第1及び第2のサブパ
レット12A’及び12B’に配置された各種部品PA
及びPBの組み付けが行われて、上側車体部材1’につ
いての組立がなされることにより、作業ロボット8A’
及び8B’による部品組付作業中、上側車体部材1’の
作業ロボット8A’及び8B’に対する位置決めが精度
良く行われた状態が維持されて、作業ロボット8A’及
び8B’の作業負荷が軽減され、また、作業ロボット8
A’及び8B’が上側車体部材1’の到来を待つことに
なる待時間が無くされ、それに加えて、作業ロボット8
A’及び8B’の夫々についての必要に応じた工具交換
が極めて短時間のうちに行われて、作業ロボット8A’
及び8B’の稼働率が著しく向上せしめられる。
【0051】さらに、上側車体部材1’が自走台車5’
に載置されたときもしくはその後に、上側車体部材1’
に関する作業ロボット8A’についての作業データが送
受信ユニット31’を通じて制御ユニット10A’に内
蔵されたRAMに格納されるとともに、上側車体部材
1’に関する作業ロボット8B’についての作業データ
が送受信ユニット31’を通じて制御ユニット10B’
に内蔵されたRAMに格納されて、制御ユニット10
A’及び10B’により、作業ロボット8A’及び8
B’による上側車体部材1’についての組立作業が、制
御ユニット10A’に内蔵されたRAMに格納された作
業データ及び制御ユニット10B’に内蔵されたRAM
に格納された作業データに基づいて行われるものとされ
るので、作業ロボット8A’及び8B’に対する上側車
体部材1’に対応して予め設定された作業データに基づ
く動作制御が、容易に行われるものとされることにな
る。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るワークの加工又は組立方法によれば、例えば、車体
構成部材とされるワークとそのワークに組み付けられる
べき部品とワークについての加工又は組立作業を行う作
業ロボットとが共通の台車により搬送され、その搬送中
において、作業ロボットによるワークへの部品の組付け
の各種作業が行われることにより、ワークの作業ロ
ボットに対する位置決めが精度良く行われて維持される
ものとされ、それにより作業ロボットの作業負荷が軽減
され、また、作業ロボットがワーク及びそれに組み付け
られるべき部品の到来を待つことになる待時間が無くさ
れて、作業ロボットの稼働率が向上せしめられる。それ
に加えて、台車あるいは作業ロボットに故障が生じた場
合、その影響が台車が配設された作業ライン全体に及ぼ
される事態が回避されて、ワークの生産効率の低下が抑
制されるとともに、ワークについての加工又は組立作業
工程の変更が、台車が配設された作業ラインに不都合を
生じさせることなく容易に行われ得るものとされて、そ
の自由度が向上せしめられる。
【0053】さらに、本発明に係るワークの加工又は組
立方法によれば、台車に、作業ロボットに加えて、作業
ロボットに対する制御ユニットとそれに接続された送受
信ユニットとが設置されて、ワークが台車に載置された
ときもしくはその後に、ワークに関する作業データがデ
ータ供給部から送受信ユニットを通じて制御ユニットに
含まれた制御データ格納用メモリ手段に格納され、制御
ユニットにより、作業ロボットによるワークへの部品の
組付等の各種の作業が制御データ格納用メモリ手段に格
納された作業データに基づいて行われるものとされるの
で、作業ロボットに対する各ワークに対応して予め設定
された作業データに基づく動作制御を容易に行えること
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の一例をワーク
と共に示す側面図である。
【図2】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の一例をワーク
と共に示す平面図である。
【図3】本発明に係るワークの加工又は組立方法が適用
される車体構成部材組立ラインの説明に供される概念図
である。
【図4】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の一例における
制御ユニット及び送受信ユニットの説明に供されるブロ
ック構成図である。
【図5】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の一例の動作説
明に供される断面図である。
【図6】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の一例をワーク
と共に示す斜視図である。
【図7】本発明に係るワークの加工又は組立方法の実施
に使用されるワークの加工又は組立装置の他の例をワー
クと共に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 上側車体部材 1’ 上側車体部材 5 自走台車 5’ 自走台車 8A 作業ロボット 8A’ 作業ロボット 8B 作業ロボット 8B’ 作業ロボット 10A 制御ユニット 10A’ 制御ユニット 10B 制御ユニット 10B’ 制御ユニット 31 送受信ユニット 31’ 送受信ユニット 32 送受信ユニット 55 ホスト・コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−247179(JP,A) 特開 昭61−150878(JP,A) 特開 平2−9543(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 21/00 307 B23P 21/00 303 B62D 65/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車に、作業ロボット,制御データ格納用
    メモリ手段を含んだ、上記作業ロボットに対する制御ユ
    ニット、及び、該制御ユニットに接続された送受信ユニ
    ットを設置するとともにワーク、及び、上記作業ロボ
    ットによる組立作業により上記ワークに組み付けられる
    べき部品を載置し、該ワークが上記台車に載置されたと
    きもしくはその後に、上記ワークに関する作業データを
    データ供給部から上記送受信ユニットを通じて上記制御
    ユニットに含まれた制御データ格納用メモリ手段に格納
    し、上記台車により上記作業ロボット,制御ユニット,
    送受信ユニットワーク及び部品が搬送される状態にお
    いて、上記制御ユニットによる制御のもとに、上記作業
    ロボットに上記制御データ格納用メモリ手段に格納さ
    れた作業データに基づく上記ワークについての加工又は
    組立作業を行わせるワークの加工又は組立方法。
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