JP2001353594A - 多機種混合生産方法 - Google Patents
多機種混合生産方法Info
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Abstract
の稼働率を向上させると共に、新機種入れ込み時の設備
投資の低減と時間短縮とを図り、生産性を向上させる。 【解決手段】 個々のパーツ組立ライン1,2,3にお
けるパーツW1,W2,W3の溶接打点数を全車種につ
いて均等化する。各パーツの必要打点数に対し不足する
各パーツの打点数の溶接を増打ちライン5で行う。
Description
ーツを溶接結合して組立てられる複数機種の製品、例え
ば、複数車種の自動車用フロアを同一設備で混合して生
産する多機種混合生産方法に関する。
成するフロントコンポーネントと、車室部の床面を構成
するフロントフロアと、トランク部の床面を構成するリ
ヤフロアとからなる3つのパーツを溶接結合して組立て
られる。そして、従来、自動車用フロアの生産に際して
は、フロントコンポーネント用とフロントフロア用とリ
ヤフロア用の各パーツ組立ラインにおいて、各パーツを
構成する複数の構成部材の全ての溶接箇所の溶接を行っ
て各パーツを組立てた後、組立済みのフロントコンポー
ネントとフロントフロアとリヤフロアとを仮付け溶接し
てフロアを組立て、その後増打ちラインでフロアのパー
ツ同士の接合部に増打ち溶接を施している。
ンポーネントやフロントフロアやリヤフロアといった各
パーツの組立に必要な溶接箇所の数(打点数)は機種
(車種)によって異なる。そのため、各パーツ組立ライ
ンで各パーツの全ての溶接箇所を溶接するようにした従
来の方法では、複数車種の自動車用フロアを同一設備で
混合して生産する場合、各パーツ組立ラインに配置する
溶接ロボットの台数を打点数が最大となる車種のパーツ
に合わせて設定することが必要になる。その結果、各パ
ーツの打点数の少ない車種では溶接ロボットの稼働率が
低下し、また、各パーツの打点数がそれまでの車種より
多い新車種を入れ込むときは、個々のパーツ組立ライン
の改変が必要になって、設備投資が増すと共に時間もか
かり、生産性の向上を図る上で問題になっている。
の稼働率を向上させると共に、新機種入れ込み時の設備
投資を低減して、且つ、時間も短縮し得るようにした、
生産性に優れた多機種混合生産方法を提供することを課
題としている。
本発明は、それぞれ複数のパーツを溶接結合して組立て
られる複数機種の製品を同一設備で混合して生産する方
法であって、パーツ毎に設けたパーツ組立ラインで複数
のパーツ構成部材を溶接結合して各パーツを組立てた
後、複数のパーツを仮付け溶接して製品を組立て、その
後製品に増打ちラインで増打ち溶接を施すものにおい
て、個々のパーツ組立ラインにおける各パーツの溶接打
点数を全機種について均等化し、各パーツの必要打点数
に対し不足する各パーツの打点数の溶接を増打ちライン
で行うようにしている。
ける各パーツの溶接打点数に機種による差を生じないた
め、各パーツ組立ラインに配置した溶接ロボットの稼働
率が機種によって低下することはない。また、各パーツ
の必要打点数がそれまでの機種より多い新機種を入れ込
むときも、増打ちラインを改変するだけで済み、各パー
ツ組立ラインの改変は不要になる。そして、増打ちライ
ンでは複数のパーツの打点部を共通の溶接ロボットで溶
接できるから、各パーツ組立ラインに溶接ロボットを増
設する場合に比し、溶接ロボットの増設台数は少なくて
済む。そのため、新機種入れ込み時の設備投資を低減し
て、且つ、時間も短縮できる。
Wの生産設備を示している。この生産設備は、フロント
コンポーネントW1用の組立ライン1と、フロントフロ
アW2用の組立ラインW2と、リヤフロアW3用の組立
ライン3と、フロントコンポーネントW1とフロントフ
ロアW2とリヤフロアW3とを仮付け溶接してフロアW
を組立てる結合ステーション4と、フロアWに増打ち溶
接を施す増打ちライン5とを備えている。
ン1には、図2に明示する如く、第1セットステーショ
ン1aと第1組立ステーション1bと第2セットステー
ション1cと第2組立ステーション1dとが配置されて
いる。そして、第1セットステーション1aと第1組立
ステーション1bとに往復動自在な第1セット台車10
を設け、第1セットステーション1aにおいて第1セッ
ト台車10上に左右のフロンサイドフレームW1a,W
1aと左右のフロントホイールハウスW1b,W1bと
をセットした後、第1セット台車10を第1組立ステー
ション1bに移動し、該ステーション1bにおいて溶接
ロボット11により左右各側のフロントサイドフレーム
W1aとフロントホイールハウスW1bとを溶接結合し
て左右各側のフロントサイドメンバW1cを組立てる。
また、第2セットステーション1cと第2組立ステーシ
ョン1dとに往復動自在な第2セット台車12を設け、
第2セットステーション1cにおいて第2セット台車1
2上に1対の移載ロボット13,13により左右のフロ
ントサイドメンバW1c,W1cをセットし、更に、置
台141,142に置かれたバルクヘッドW1dとダッシ
ュボードW1eとを移載ロボット15で取り上げて、バ
ルクヘッドW1dを両フロントサイドメンバW1c,W
1cの前端にセットすると共に、ダッシュボードロアW
1eを移載機16を介して両フロントサイドメンバW1
c,W1cの後端にセットし、その後第2セット台車1
2を第2組立ステーション1dに移動し、該ステーショ
ン1dにおいて溶接ロボット17により左右のフロント
サイドメンバW1c,W1cとバルクヘッドW1dとダ
ッシュボードロアW1eとを溶接結合してフロントコン
ポーネントW1を組立て、このフロントコンポーネント
W1を移載ロボット18で図外の搬送手段に払出す。こ
こで、各セット台車10,12や各移載ロボット13,
18のロボットハンドは車種に応じて交換自在であり、
複数の車種のフロントコンポーネントW1を組立ライン
1で混合して組立てられるようにしている。
は、図3に明示する如く、セットステーション2aと組
立ステーション2bと増打ちステーション2cとが設け
られている。そして、セットステーション2aと組立ス
テーション2bとに往復動自在なセット台車20を設
け、投入装置21で投入された左右のサイドシルW2
a,W2aと置台22に置かれた複数のクロスメンバW
2b〜W2eとを移載ロボット23で取上げて、セット
ステーション2aに存するセット台車20上にこれらサ
イドシルW2aとクロスメンバW2b〜W2eをセット
し、その後セット台車20を組立ステーション2bに移
動し、該ステーション2bにおいて溶接ロボット24に
よりサイドシルW2aとクロスメンバW2b〜W2eと
を溶接結合してフレームアッセンブリを組立てる。ま
た、投入装置25で投入されたパネル部材W2fを自走
式の移載ロボット26で取上げて、組立ステーション2
bでのフレームアッセンブリの組立後にパネル部材W2
fをフレームアッセンブリ上にセットし、溶接ロボット
24によりパネル部材W2fとフレームアッセンブリと
を溶接結合してフロントフロアW2を組立てる。そし
て、このフロントフロアW2を増打ちステーション2c
に配置したセット治具27に移載ロボット26により移
し換え、該ステーション2cで溶接ロボット28により
フロントフロアW2に増打ち溶接を施した後、フロント
フロアW2を移載ロボット29で図外の搬送手段に払出
す。ここで、セット台車20と各移載ロボット23,2
6,29のロボットハンドは車種に応じて交換自在であ
り、また、セット治具27は該治具27上のワーク保持
部材の位置を調整自在とした汎用治具で構成されてお
り、複数の車種のフロントフロアW2を組立ライン2で
混合して組立てられるようにしている。
4に明示する如く、第1セットステーション3aと、そ
の前方の組立ステーション3bと、第1セットステーシ
ョン3aの側方の第2セットステーション3cと、その
前方の第2組立ステーション3dと、第2組立ステーシ
ョン3dの前方の第3セットステーション3eと、その
前方の第3組立ステーション3fとが設けられている。
そして、第1セットステーション3aと第1組立ステー
ション3bとに往復動自在な第1セット台車30を設
け、置台31に置かれた左右のサイドフレームW3a,
W3aと前後1対のクロスメンバW3b,W3cとを移
載ロボット321で取上げて、第1セットステーション
3aに存する第1セット台車30上にセットし、その後
第1セット台車30を第1組立ステーション3bに移動
し、該ステーション3bにおいて溶接ロボット331に
よりサイドフレームW3aとクロスメンバW3b,W3
cとを溶接結合してフレームアッセンブリを組立てる。
また、第2セットステーション3cと第2組立ステーシ
ョン3dとに往復動自在な第2セット台車34を設け、
置台351,352に置かれたメイパネルW3dとサブパ
ネルW3eとを移載ロボット322で取上げて、第2セ
ットステーション3cに存する第2セット台車34上に
メインパネルW3dとサブパネルW3eとをセットし、
その後第2セット台車34を第2組立ステーション3d
に移動し、該ステーション3dにおいて溶接ロボット3
32によりメインパネルW3dとサブパネルW3eとを
溶接結合してパネルアッセンブリを組立てる。また、第
3セットステーション3eと第3組立ステーション3f
とに往復動自在な第3セット台車36を設け、第3セッ
トステーション3eに存する第3セット台車36上に第
1組立ステーション3bで組立てられたフレームアッセ
ンブリを自走式の移載ロボット371でセットすると共
に、フレームアッセンブリ上に第2組立ステーション3
bで組立てられたパネルアッセンブリを移載ロボット3
72でセットし、その後第3セット台車36を第3組立
ステーション3fに移動し、該ステーション3fにおい
て溶接ロボット38によりフレームアッセンブリとパネ
ルアッセンブリとを溶接結合してリヤフロアW3を組立
て、このリヤフロアW3を移載ロボット39により図外
の搬送手段に払出す。ここで、各セット台車30,3
4,36と各移載ロボット321,322,371,372,
39のロボットハンドは車種に応じて交換自在であり、
複数の車種のリヤフロアW3を組立ライン3で混合して
組立てられるようにしている。
は図5及び図6に示す通りであり、上記各組立ライン
1、2、3で組立てられたフロントコンポーネントW1
とフロントフロアW2とリヤフロアW3とを搬送手段で
結合ステーション4に搬送して、該ステーション4に配
置したセット治具40上にフロントコンポーネントW1
とフロントフロアW2とリヤフロアW3とを図示省略し
た移載ロボットにより所要の位置関係でセットすると共
に、置台41に置かれたリヤパネルW4を移載ロボット
42でリヤフロアW3の後端にセットし、これらフロン
トコンポーネントW1とフロントフロアW2とリヤフロ
アW3とリヤパネルW4とを結合ステーション4の左右
各側に配置した前後3台の溶接ロボット431,432,
433で仮付け溶接してフロアWを組立てる。ここで、
セット治具40は、該治具40上のワーク保持部材の位
置を調整自在とした汎用治具で構成されており、複数の
車種のフロアWを結合ステーション4で混合して組立て
られるようにしている。
に隣接する始端の投入ステーション5aと、終端の払出
しステーション5bと、投入ステーション5aと払出し
ステーション5bとの間の複数の溶接ステーション5c1
〜5cnとが設けられており、更に、投入ステーション
5aから払出しステーション5bに向けてシャトルバー
50aによりガイドレール50bに沿って間歇送りされ
る複数の台車50が設けられている。また、結合ステー
ション4の左右各側の最前位の溶接ロボット431と中
間の溶接ロボット432とを自走式の搬送兼用ロボット
に構成し、結合ステーション4で組立てられたフロアW
をこれら溶接ロボット431,432により投入ステーシ
ョン5aに搬送して台車50上にセットするようにして
いる。そして、台車50を各溶接ステーション5c1〜5
cnに順に移動して、各溶接ステーション5c1〜5cn
の両側部に配置した溶接ロボット51によりフロアWに
増打ち溶接を施した後、払出しステーション5bにおい
て図外の移載機により台車50からフロアWを取上げ、
空になった台車50を床面下のリターン路52を介して
投入ステーション5aに戻している。ここで、台車50
は、該台車50上のワーク保持部材の位置を調整自在と
した汎用台車で構成されており、増打ちライン5で複数
の車種のフロアWの増打ち溶接を行い得られるようにし
ている。
フロントフロアW2やリヤフロアW3の必要打点数(溶
接箇所の数)は車種によって異なり、また、これらパー
ツW1,W2,W3を溶接結合してフロアWとしての強
度を得るのに必要なフロアWの必要打点数数も車種によ
って異なる。図7(A)は、A,B,C,D,Eの5つ
の車種における各パーツW1,W2,W3の必要打点数
とフロアWの必要打点数とを示している。図7(A)か
ら明らかなように、フロントフロアW2やリヤフロアW
3の必要打点数は車種によって大きく異なり、フロント
フロアW2ではB車種とD車種とで打点数の差が100
以上にもなり、リヤフロアW3ではE車種とA車種とで
打点数の差が60以上にもなる。そして、各パーツW
1,W2,W3の組立ライン1,2,3で各パーツW
1,W2,W3の全ての打点の溶接を行う場合は、各組
立ライン1,2,3に必要打点数が最大となる車種のパ
ーツに合わせた台数の溶接ロボットを配置することが必
要になり、フロントフロアW2用の組立ライン2におけ
るD車種のフロントフロアW2の組立時や、リヤフロア
W3用の組立ライン3におけるA車種のリヤフロアW3
の組立時には溶接ロボットの稼動率が著しく低下する。
W2,W3の搬送途中での変形を防止するのに必要な最
低限の溶接を各組立ライン1,2,3で行うものとし
て、図7(B)に示す如く、個々の組立ライン1,2,
3における各パーツW1,W2,W3の溶接打点数を全
車種について均等化し、各パーツW1,W2,W3の必
要打点数に対し不足する各パーツW1,W2,W3の打
点数の溶接を増打ちライン5で行うようにした。
は、各パーツW1,W2,W3の必要打点数の車種によ
る差に係りなく、必要最小限の台数の溶接ロボットを配
置すれば良く、溶接ロボットの稼働率が向上する。尚、
増打ちライン5に配置する溶接ロボットの台数は増す必
要があるが、増打ちライン5では複数のパーツW1,W
2,W3の溶接を共通の溶接ロボットで行うことができ
るため、個々の組立ライン1,2,3に打点数最大の車
種のパーツに合わせて溶接ロボットを増設する場合に比
し、溶接ロボットの合計台数は少なくて済む。
点数が既存の車種より多い新車種を入れ込む場合も、増
打ちライン5で打点数の増加を吸収することにより、各
パーツW1,W2,W3の組立ライン1,2,3の改変
を行わずに済む。そのため、新車種入れ込み時の設備投
資を低減できると共に時間も短縮できる。
に本発明を適用した実施形態について説明したが、本発
明はフロアW以外の製品の多機種混合生産にも適用でき
る。
によれば、各パーツ組立ラインにおける各パーツの溶接
打点数に機種による差を生じないため、各パーツ組立ラ
インに配置する溶接ロボットの稼働率が機種によって低
下することがなく、而も、新機種入れ込み時の各パーツ
組立ラインの改変が不要になって、設備投資を低減でき
ると共に時間も短縮でき、生産性の大幅な向上を図れ
る。
産設備を示す平面図
用組立ラインの拡大平面図
インの拡大平面図
の拡大平面図
ちラインの拡大平面図
と増打ちラインの側面図
アとリヤフロアとから成る各パーツとフロアの各車種に
おける必要打点数を示すグラフ、(B)各組立ラインと
結合ステーション及び増打ちラインとでの各車種におけ
る溶接打点数を示すグラフ
ライン) 2 フロントフロア用組立ライン(パーツ組立ライン) 3 リヤフロア用組立ライン(パーツ組立ライン) 4 結合ステーション 5 増打ちライン
Claims (1)
- 【請求項1】 それぞれ複数のパーツを溶接結合して組
立てられる複数機種の製品を同一設備で混合して生産す
る方法であって、 パーツ毎に設けたパーツ組立ラインで複数のパーツ構成
部材を溶接結合して各パーツを組立てた後、複数のパー
ツを仮付け溶接して製品を組立て、その後製品に増打ち
ラインで増打ち溶接を施すものにおいて、 個々のパーツ組立ラインにおける各パーツの溶接打点数
を全機種について均等化し、 各パーツの必要打点数に対し不足する各パーツの打点数
の溶接を増打ちラインで行う、 ことを特徴とする多機種混合生産方法。
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