JP2009096218A - 車体組立設備及び車体の生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、複数の種類の製品を1つの溶接ラインにて混在させて生産する車体組立設備において、生産性を一層高める技術を提供することを課題とする。
【解決手段】車体組立設備40は、溶接ロボット29を備える作業エリア36と、溶接用の治具を保管する治具保管エリア33と、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリア42と、このパーツ保管エリア42に置かれたパーツを作業エリア36に置かれた治具 へ移載するパーツ移載機構43とからなり、治具保管エリア33から作業エリア36まで治具 を運搬する治具運搬コンベア37と、この治具運搬コンベア37を跨ぐとともにパーツ移載機構43を支える高架フレーム44とを備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数種類の治具を備え、これらの治具のうちの1つの治具を用いてパーツ同士を接合する車体組立設備の改良及び車体の生産方法に関する。
複数の種類の治具を備え、これらの治具のうちの1つの治具を作業ステージに移動し、この作業ステージにてパーツ同士を接合する車体組立設備が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−187032公報(図2)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、車体組立設備100の組立ステーション101には、交換台車104と、この交換台車104の一端に連結可能に設け治具103a、103bをストックする治具ストッカ105a、105bと、交換台車104の他端に連結したターンテーブル106と、交換台車104の一端及び他端を結ぶ線に直角な方向に延ばし溶接ロボット107を移動可能に載置した支持台108とが備えられている。図中、治具103aは、2つの治具103α、103βが背中合わせで配置されており、治具ストッカ105aから交換台車104へ移動されている。
治具交換から溶接開始までの作用について説明する。先ず、治具103aを載置した治具ストッカ105aを交換台車104に連結させ、治具103aを交換台車104に移動させる。
次に、治具ストッカ105aから交換台車104に移動させた治具103aをターンテーブル106に移動させ、治具103にパーツをセットする。
最後に、作業ステージとしてのターンテーブル106を回動させることで、溶接が可能になる。
ところで、特許文献1の技術は、溶接する製品の種類を変更するときには、作業ステージに必要な治具を移動させ、この治具を作業ステージに移動させた後にパーツをセットし溶接を行うというものである。この場合に、作業ステージまで治具を移動する動作と治具へパーツをセットする動作とを、同時に並行して行うことは難しい。
図9は図8の変形例であり、車体組立設備100は、治具ストッカ110に設けた第1治具111及び第2治具112と、第1治具111又は第2治具112を治具ストッカ110から作業ステージ113へ運搬可能に設けた治具運搬コンベア114と、この治具運搬コンベア114の中間点に設け第1治具111又は第2治具112に必要なパーツを移載可能に設けたアイドルステージ115と、このアイドルステージ115に移動した治具にパーツPを移載するパーツ移載ロボット116とを備えている。117・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)は、作業ステージ113に配置した溶接ロボットである。
(a)において、第1治具111を治具ストッカ110からアイドルステージ115へ矢印(1)の如く移動させるとともに、移載ロボット116でパーツPをアイドルステージ115上の第1治具111に矢印(2)の如くセットする。
(b)において、パーツPをセットした第1治具111をアイドルステージ115から作業ステージ113へ矢印(3)の如く移動させ、溶接ロボット117・・・にて溶接を行わせる。
第1治具111をアイドルステージ115で一旦停止させた後に、パーツPを移載するため、パーツPを治具111にセットする動作と、治具111をアイドルステージ115から作業ステージ113に移動する動作とは、同時に並行して行うことができない独立した動作となるので、車体組立設備の生産性を高めるという点で改良の余地があった。
また、停止時における位置精度が要求される治具が、治具保管エリアと作業ステージの間を往復運動するときに、パーツの受け渡しなどにより何度か停止すると、その分だけ位置精度を確保する時間が必要となり、時間がかかるという課題がある。
本発明は、複数の種類の製品を1つの溶接ラインにて混在させて生産する車体組立設備において、車体組立設備の生産性を一層高める技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、溶接ロボットを備える作業エリアと、溶接用の治具を保管する治具保管エリアと、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリアと、このパーツ保管エリアに置かれたパーツを作業エリアに置かれた治具へ移載するパーツ移載機構とからなる車体組立設備において、この車体組立設備は、治具保管エリアから作業エリアまで治具を運搬する治具運搬コンベアと、この治具運搬コンベアを跨ぐとともにパーツ移載機構を支える高架フレームとを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、パーツ移載機構は、高架フレームに敷設されたレールと、このレール上を移動する台車と、この台車に載せられている移載ロボットとからなることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、パーツ保管エリアに配置されているパーツ収納パレットと前記治具の間には、複数種類の溶接パーツを前記パーツ収納パレットから取り出して仮置きする仮置部が配置され、前記パーツ収納パレットと前記仮置部の間には、取り出した溶接パーツを溶接される姿勢に仮置きして前記移載ロボットに受け渡す取出ロボットが配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、治具搬送コンベアの動作時間と、パーツ移動機構によるパーツの移載時間とはオーバーラップして動作するようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、溶接ロボットを備える作業エリアと、溶接用の治具を保管する治具保管エリアと、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリアと、このパーツ保管エリアに置かれたパーツを作業エリアに置かれた治具へ移載するパーツ移載機構と、治具保管エリアから作業エリアまで治具を運搬する治具運搬コンベアと、この治具運搬コンベアを跨ぐとともにパーツ移載機構を支える高架フレームとを備えた車体組立設備を準備する準備工程と、治具運搬コンベアで治具保管エリアから作業エリアまで治具を移動する治具移動工程と、パーツ移載機構でパーツ保管エリアから作業エリアまでパーツを移載するパーツ移載工程と、を備え、治具移動工程とパーツ移載工程とが同時並行して行うことを可能としたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、車体組立作業を行う複数の作業エリアと、車体用の台車を保管する台車保管エリアとを有する車体組立設備において、この車体組立設備は、台車保管エリアから作業エリアまで台車を運搬する台車運搬コンベアと、この台車運搬コンベアを立体的に跨ぐように設けられている高架フレームと、この高架フレームの上に移動可能に設けられている部品移載ロボットとを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、車体組立設備には、治具を運搬する治具運搬コンベアを跨ぐとともにパーツ移載機構を支える高架フレームが備えられているので、パーツを移載する動作と治具を運搬する動作を同時に並行して行わせることができる。
仮に、パーツ移載機構が、治具運搬コンベアを跨ぐ高架フレームによって支持されていない場合には、通常、治具にパーツを移載するアイドルステージを設け、このアイドルステージの側方にパーツ移載機構を設ける必要がある。そして、パーツ移載機構によって、アイドルステージに停止させた治具にパーツを移載する。
この場合には、治具にパーツを移載した後、治具運搬コンベアを再度動かし、アイドルステージから作業エリアまで治具を移動させる動作が必要になる。しかし、作業エリアまで治具を移動させる動作はパーツの移載動作とは同時に行うことができない独立した動作となるので、サイクルタイムを短縮して設備の生産性を高める上で改善の余地があった。
この点、本発明では、治具運搬コンベアを跨ぐ高架フレームには、パーツ移載機構が取り付けられているので、治具にパーツを移載する動作と、治具保管エリアから作業エリアまで治具を運搬する動作とを同時に並行して行う動作とすることが可能となるため、サイクルタイムを短縮することができ、設備の生産性を高めることが可能となる。
また、パーツ移載機構を治具運搬コンベアを跨ぐ高架フレームの上に設けたので、車体組立設備の面積を節約することができる。
また、治具が、治具保管エリアと作業ステージの間を往復運動するときに、パーツの受け渡しのために停止することはないので、サイクルタイムを短縮することができる。
請求項2に係る発明では、移載ロボットは、レールと台車とにより、高架フレームの上に移動可能に設けられているので、パーツの移動距離を柔軟に変更することができる。パーツの移動距離を柔軟に変更することによって、車体組立設備のレイアウトの自由度を大幅に高めることができる。設備の変更にも対応することができる。
また、移動距離の長短にかかわらず、1台の移載ロボットにてパーツの移動を済ませることが可能となるので、車体組立に係る設備費用の低減を図ることができる。
請求項3に係る発明では、パーツ収納パレットと治具の間には、複数種類の溶接パーツを取り出して溶接される姿勢に仮置きする取出ロボットと仮置部とが配置されているので、パーツ収納パレットから取り出したパーツを治具にセットする姿勢にして移載ロボットに円滑に受け渡すことができる。このため、人手を介することなく、また、専用のパーツ供給装置を用いることなく、様々なパーツを車種に合わせて治具に供給することが可能となる。この結果、設備費用の低減と省人化を図ることができる。
請求項4に係る発明では、治具搬送コンベアの動作時間と、パーツ移動機構によるパーツの移載時間とはオーバーラップして動作するようにしたので、オーバーラップしないで動作する場合又はオーバーラップしてもその時間が短い場合に較べると、サイクルタイムを短縮することができる。併せて、設備稼働率を高めることができる。
請求項5に係る発明では、治具移動工程とパーツ移載工程とが同時並行して行うことを可能としたので、同時並行して行わない場合に較べると、サイクルタイムを短縮することができる。
請求項6に係る発明では、車体組立設備は、台車運搬コンベアと、この台車運搬コンベアを立体的に跨ぐように設けられている高架フレームと、この高架フレームの上に移動可能に設けられている部品移載ロボットとを備えているので、例えば、塗装後の車体に各種部品を組み付ける車体・車両組立ラインにおいて、車体を載せる台車を変更することによって、1つの車体組立設備で複数の種類の製品の混流生産が可能になる。
また、部品移載ロボットと台車運搬コンベアとは、高架フレームの上下に設けられているので、車体組立設備に必要な面積を節約することができ、コンパクトな生産設備とすることができる。この場合に、高架フレームの上方でパーツの搬送が行われるので、パーツの嵩が大きい場合であっても他の設備などと干渉する虞はない。ここで、車体とは、塗装前のホワイトボデイと塗装後のボデイの両者を含むものをいう。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車体組立設備に備えられている溶接ラインの平面図であり、4輪車のエンジンルーム部を組み立てる溶接ライン10を説明するものである。
溶接ライン10は、組み立てるパーツを収納するパーツ収納パレット11a〜11fと、これらのパーツ収納パレット11a〜11fからパーツを取り出して仮置部12にパーツを仮置きする取出ロボット13L、13Rと、この仮置部12から次ステージにパーツを移載するスライド移動機構を有する第1移載ロボット14を含む第1パーツ移載機構15と、この第1パーツ移載機構15に隣接して移載したパーツに第1次溶接(「仮打溶接」とも云う。)を行う第1ステージ16と、この第1ステージ16の後方に設ける第2移載ロボット17と、この第2移載ロボット17の後方に、第2次溶接(「増打溶接」とも云う。)を行う第2ステージ18と、この第2ステージ18に隣接して第3ステージ21に車体を移載するスライド移動機構を有する第3移載機構22と、第3ステージ21の後方にこの順に設ける第4〜第6ステージ23、24、25と、第3〜第6ステージ21、23、24、25の間に各々設ける第4〜第6移載ロボット26、27、28と、第1〜第6ステージ16、18、21、23、24、25の左右側方に設ける溶接ロボット29L・・・、29R・・・と、パーツ収納パレット11gと第3パーツ移載機構22の間に設けるパーツ移載ロボット31、31とが備えられている。
第1パーツ移載機構15の側方には、治具保管エリア33が設けられ、この治具保管エリア33には、異種製品(異種車体用部品)に対応する2種類の治具34j、35jを取り付けた第1及び第2治具台車34、35が配置され、治具保管エリア33と第1ステージ16との間には、治具保管エリア33から溶接ロボット29・・・が配置されている作業エリア36まで治具台車34又は治具台車35を運搬する治具運搬コンベア37が敷設されている。
第1又は第2治具台車34、35は、治具保管エリア33と第1ステージ16の間に移動可能に配置されているので、第1ステージ16には、第1治具台車34又は第2治具台車35を移動させた後に所定の溶接を行わせることで、1つの溶接ラインで複数の種類の製品の生産を行うことができる。
治具運搬コンベア37は、図矢印dで示すワークの流れ方向に直角にラインの中心に向け敷設され、次いで、ラインの中心に沿ってワークの流れ方向に向け敷設されている平面視略L字状を呈するものである。そして、この治具運搬コンベア37を跨ぐように高架フレーム44を設け、この高架フレーム44にパーツ移載機構43としての第1パーツ移載機構15を設ける。第1パーツ移載機構15の詳細は後述する。
なお、第1パーツ移載機構15と第3パーツ移載機構22の構成は、治具の種類が異なる点以外については同様な構造であり、説明を省略する。
すなわち、車体組立設備40は、溶接ロボット29L・・・、29R・・・を備える作業エリア36と、溶接用の治具34j、35jを保管する治具保管エリア33と、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリア42と、このパーツ保管エリア42に置かれたパーツを作業エリア36に置かれた治具へ移載する第1パーツ移載機構15とを備える。
なお、本実施例において、溶接ロボットを備えている車体組立設備を説明したが、塗装後の車体に各種部品を組み付ける車体・車両組立ラインにも適用することが可能である。
図2は本発明に係るパーツ移載機構の側面図であり、第1パーツ移載機構15は、治具運搬コンベア37を跨ぐように設けた高架フレーム44によって支えられている。
高架フレーム44は、鉛直方向上向きに延ばした4本の柱部44FL、44FR、44RL、44RR(図手前側の44FL、44RLのみ示す。)とこれら柱部44FL、44FR、44RL、44RRの上端部に取り付けた床部45からなる。この床部45には、レール46と、このレール46上を矢印e又は矢印f方向に移動する台車47と、この台車47に取り付けられている移載ロボット48とからなる第1パーツ移載機構15が設けられている。
図3は本発明に係る第1治具と第2治具を説明する斜視図である。
(a)において、第1治具台車34には、第1の製品V1用のパーツをセット可能にするとともに、これらのパーツ同士を溶接にて接合可能にする第1治具34jが取り付けられている。
(b)において、第2治具台車35には、第2の製品V2用のパーツをセット可能にするとともに、これらのパーツ同士を溶接にて接合可能にする第2治具35jが取り付けられている。
第1治具34j及び第2治具35jを備える2つの治具台車34、35のうち生産する車種に対応する台車を第1ステージ(図1の符号16)に配置することで、異なる2つの種類の製品V1、V2を1つの生産ラインで混在し、溶接する、いわゆる、混流生産を行わせることができる。なお、治具台車は、3つ又は4つでも差し支えない。
以上に述べた車体組立設備の作用を次に述べる。
図4は本発明に係るパーツ移載機構の平面図及び作用説明図であり、治具運搬コンベア37は、前述のように治具保管エリア33から作業エリア36に配置されている第1ステージ16まで平面視で略L字状に敷設され、この治具運搬コンベア37を跨ぐ高架フレーム44が設けられ、この高架フレーム44には、パーツ移載機構43が設けられている。パーツ移載機構43には、レール46が敷設され、このレール46に移載ロボット48が移動可能に設けられている。
(a)において、治具運搬コンベア37で治具保管エリア33から作業エリア36まで治具34j、35jを移動する治具移動工程が示されている。
第1治具台車34と第2治具台車35のうちの第1治具台車34を用いる場合には、第1治具台車34は、治具運搬コンベア37上を図矢印a方向に第1ステージ16まで移動する。
(b)において、パーツ移載機構43でパーツ保管エリア(図1の符号42)から仮置部12を介して作業エリア36までパーツを移載するパーツ移載工程が示されている。
第1移載ロボット48は、仮置部12からパーツを把持し、レール46上を矢印b1方向に移動するとともに、矢印b2のように向きを変化させながら、第1治具34jの所定位置にパーツを移載する。
この場合に、(a)で示した動作と(b)で示した動作とは、同時に並行して行わせることが可能となり、設備の生産性を大幅に高めることができる。
また、一度作業エリアに固定した専用治具は移動することはないので、タイムロスや設備スペースを低減することができる。
図5は実施例及び比較例に係る移載装置のタイムチャートであり、図4を併せて参照し説明を行う。
実施例において、治具運搬コンベア37を跨ぐように高架フレーム44が設けられ、この高架フレーム44には、パーツ移載機構43が取り付けられている。
第1治具34jを載せた第1治具台車34は、治具保管エリア33から、治具運搬コンベア37を通じて作業エリア36へ移動する。このとき、治具運搬コンベア37を跨ぐ高架フレーム44に取り付けたパーツ移載機構43が、パーツを把持(ロード)し、レール46上を移動するとともに回動し、作業エリア36にパーツを搬送し、第1治具34jにパーツをセット(アンロード)する。その後、第1治具34jは、パネルをクランプして、溶接を開始する。
比較例では、治具運搬コンベアにおいて、治具保管エリア33から作業エリア36に至るまでの中間点にアイドルステージを付設し、このアイドルステージの側方にパーツ移載機構43が配置されている。
実施例に較べると比較例では、パーツ移載機構が、治具運搬コンベアを跨ぐ高架フレームに設けられていないので、治具にパーツを移載するアイドルステージを設け、このアイドルステージの側方にはパーツ移載機構を設ける必要がある。そして、パーツ移載機構によって、アイドルステージに停止した治具にパーツを移載する。
この場合には、治具台車上の治具にパーツを移載した後、治具運搬コンベアを再度動作させて、アイドルステージから作業エリアまで治具を移動させる動作が必要になる。このとき、アイドルステージから作業エリアまで治具を移動させる動作は、パーツの移載動作とは同時に行うことができない互いに独立した動作となるので、サイクルタイムを短縮して設備の生産性を高める上で制約があった。
従って、比較例は実施例に較べてサイクルタイムは図5に示されているようにRだけ長いものとなる。
従来、複数の種類の製品を混在させて生産可能にする溶接ラインにおいて、限られた面積のなかで、治具を交換する治具運搬コンベア37を設けるとともに、治具にパーツを供給する移載機構を設ける必要がある。このように場合には、治具運搬コンベア37の中間点にパーツを移載するアイドルステージを設ける必要があり設置面積が嵩む。
この点、本発明では、治具運搬コンベア37を跨ぐ高架フレーム44には、パーツ移載機構43が取り付けられているので、治具にパーツを移載する動作と、治具保管エリア33から作業エリア36まで治具を運搬する動作とを同時並行した動作が可能となる。従って、サイクルタイムを短縮して設備の生産性を高めることが可能となる。
また、パーツ移載機構43を治具運搬コンベア37を跨ぐ高架フレーム44の上に設けたので、車体組立設備の設置面積を節約することができる。
高架フレーム44には、パーツ移載機構43が取り付けられているので、溶接ロボット29L・・・、29R・・・を備えている作業エリア36に移動させる動作と、治具38にパーツを移載する動作を同時に並行して行える。また、パーツを治具38に移載するアイドルステージが不要となる。
治具の運搬とパーツの移載とが同時に並列して実施可能となるので、サイクルタイムが短縮され、車体組立設備の生産性を大幅に高めることができる。
図1、図2、図4及び図5を参照して、移載ロボット48は、レール46と台車47とにより、高架フレーム44上に移動可能に設けられているので、パーツの移動距離を柔軟に変更することができる。パーツの移動距離を柔軟に変更することによって、車体組立設備40のレイアウトの自由度を大幅に高めることができる。
また、移動距離の長短にかかわらず、1台の移載ロボットにてパーツの移動を済ませることが可能となるので、設備費用の低減を図ることができる。
図6は図4の別実施例図であり、図4と大きく異なる点は、治具運搬コンベア37Bは、ワークの流れ方向に直角にラインの中心に向け、第1治具台車用コンベア37B1と第2治具台車用コンベア37B2とが設けられるとともに、これらのコンベア37B1、37B2が並行して敷設されている点にあり、その他大きく変わるところはない。
治具運搬コンベア37のうちの一部を第1治具台車34と第2治具台車35専用のコンベアとすることで、主溶接ラインにおいて、製品の種類を切り替える際のリードタイムの短縮が可能となり、溶接ライン10の特に製品の種類を変更するときの生産性を一層高めることができる。
図7は図4の更なる別実施例図であり、図4と大きく異なる点は、治具運搬コンベア37Cは、ワークの流れ方向に直角にラインの中心に向け、第1治具台車用コンベア37C1と第2治具台車用コンベア37C2とが設けられるとともに、これらのコンベア37C1、37C2が主溶接ラインの左右側方の外方に延設されている点にあり、その他大きく変わるところはない。
治具運搬コンベア37のうちの一部を第1治具台車と第2治具台車専用のコンベアとすることで、主溶接ラインにおいて、製品の種類を切り替える際のリードタイムの短縮が可能となる。
尚、本発明は、実施の形態では四輪車の車体組立設備に適用したが、二輪車、不整地走行車両(ATV)にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、四輪車の車体組立設備に好適である。
本発明に係る車体組立設備に備えられている溶接ラインの平面図である。 本発明に係るパーツ移載機構の側面図である。 本発明に係る第1治具と第2治具を説明する斜視図である。 本発明に係るパーツ移載機構の平面図及び作用説明図である。 実施例及び比較例に係る移載装置のタイムチャートである。 図4の別実施例図である。 図4の更なる別実施例図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。 図8の変形例である。
符号の説明
29L、29R…溶接ロボット、33…治具保管エリア、36…作業エリア、37、37B1、37B2、37C1、37C2…治具運搬コンベア、38…治具、40…車体組立設備、42…パーツ保管エリア、43…パーツ移載機構、44…高架フレーム、P…パーツ。

Claims (6)

  1. 溶接ロボットを備える作業エリアと、溶接用の治具を保管する治具保管エリアと、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリアと、このパーツ保管エリアに置かれたパーツを作業エリアに置かれた治具へ移載するパーツ移載機構とからなる車体組立設備において、
    この車体組立設備は、治具保管エリアから作業エリアまで治具を運搬する治具運搬コンベアと、この治具運搬コンベアを跨ぐとともに前記パーツ移載機構を支える高架フレームとを備えていることを特徴とする車体組立設備。
  2. 前記パーツ移載機構は、前記高架フレームに敷設されたレールと、このレール上を移動する台車と、この台車に載せられている移載ロボットとからなることを特徴とする請求項1記載の車体組立設備。
  3. パーツ保管エリアに配置されているパーツ収納パレットと前記治具の間には、複数種類の溶接パーツを前記パーツ収納パレットから取り出して仮置きする仮置部が配置され、前記パーツ収納パレットと前記仮置部の間には、取り出した溶接パーツを溶接される姿勢に仮置きして前記移載ロボットに受け渡す取出ロボットが配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体組立設備。
  4. 前記治具搬送コンベアの動作時間と、前記パーツ移動機構によるパーツの移載時間とはオーバーラップして動作するようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車体組立設備。
  5. 溶接ロボットを備える作業エリアと、溶接用の治具を保管する治具保管エリアと、溶接対象物であるパーツを保管するパーツ保管エリアと、このパーツ保管エリアに置かれたパーツを作業エリアに置かれた治具へ移載するパーツ移載機構と、治具保管エリアから作業エリアまで前記治具を運搬する治具運搬コンベアと、この治具運搬コンベアを跨ぐとともに前記パーツ移載機構を支える高架フレームとを備えた車体組立設備を準備する準備工程と、
    前記治具運搬コンベアで治具保管エリアから作業エリアまで前記治具を移動する治具移動工程と、
    前記パーツ移載機構でパーツ保管エリアから作業エリアまで前記パーツを移載するパーツ移載工程と、を備え、
    前記治具移動工程と前記パーツ移載工程とが同時並行して行うことを可能としたことを特徴とする車体の生産方法。
  6. 車体組立作業を行う複数の作業エリアと、車体用の台車を保管する台車保管エリアとを有する車体組立設備において、
    この車体組立設備は、台車保管エリアから作業エリアまで台車を運搬する台車運搬コンベアと、この台車運搬コンベアを立体的に跨ぐように設けられている高架フレームと、この高架フレームの上に移動可能に設けられている部品移載ロボットとを備えていることを特徴とする車体組立設備。
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