JP2593236B2 - ヘミングダイ交換装置 - Google Patents
ヘミングダイ交換装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はヘムプレス装置に用いるヘミングダイを短時
間で交換することのできるヘミングダイ交換装置に関す
るものである。
間で交換することのできるヘミングダイ交換装置に関す
るものである。
（従来の技術） ヘミングダイ交換装置の従来例としては、例えば第２
図に示すものがある。この従来装置は、複数種（No.1〜
No.7）のヘミングダイ50〜56と、これらヘミングダイに
対応する所定の載置場所57−１〜57−７を有するヘミン
グライン57と、このヘミングライン57全体を積載する長
さを有し駆動源（例えば油圧モータ）58により駆動され
るチェーン59によって台車ライン上を長手方向（図示Ｘ
方向）移動する台車60と、この台車60によってヘムプレ
ス装置61のプレスサイドまで搬送された任意のヘミング
ダイをヘムプレス装置61の所定取付位置までヘミングラ
イン57と直交する方向に移動して着脱するダイ交換装置
62とを具えて成るものである。なおこの従来装置は７種
類のヘミングダイに対応するシステムとして構成されて
いるが、ヘミングダイの種類数は任意に設定することが
でき、その場合種類数をｎ、載置場所のピッチをＰとす
ると台車60上に形成されるヘミングライン57の長さl1は
l1≒npとなり、台車ライン上を台車60が第２図に実線で
示す状態から２点鎖線で示す状態までストロークする必
要があることから、台車ラインの長さl2はl2≒（2n−
１）Ｐとなる。
図に示すものがある。この従来装置は、複数種（No.1〜
No.7）のヘミングダイ50〜56と、これらヘミングダイに
対応する所定の載置場所57−１〜57−７を有するヘミン
グライン57と、このヘミングライン57全体を積載する長
さを有し駆動源（例えば油圧モータ）58により駆動され
るチェーン59によって台車ライン上を長手方向（図示Ｘ
方向）移動する台車60と、この台車60によってヘムプレ
ス装置61のプレスサイドまで搬送された任意のヘミング
ダイをヘムプレス装置61の所定取付位置までヘミングラ
イン57と直交する方向に移動して着脱するダイ交換装置
62とを具えて成るものである。なおこの従来装置は７種
類のヘミングダイに対応するシステムとして構成されて
いるが、ヘミングダイの種類数は任意に設定することが
でき、その場合種類数をｎ、載置場所のピッチをＰとす
ると台車60上に形成されるヘミングライン57の長さl1は
l1≒npとなり、台車ライン上を台車60が第２図に実線で
示す状態から２点鎖線で示す状態までストロークする必
要があることから、台車ラインの長さl2はl2≒（2n−
１）Ｐとなる。
この従来装置は、アウタパネルステージ63においてシ
ーリングロボット64によりシーリングしたアウタパネル
65を結合ステージ66で図示しないインナパネルと結合し
た後、ワークとしてベルトコンベア67でヘムプレス装置
61に搬入しておき、そのワークに対し任意のヘミングダ
イ（ここではNo.1ヘミングダイ50）によってヘミングを
施した後、ベルトコンベア68,69によって後工程に搬送
するものである。
ーリングロボット64によりシーリングしたアウタパネル
65を結合ステージ66で図示しないインナパネルと結合し
た後、ワークとしてベルトコンベア67でヘムプレス装置
61に搬入しておき、そのワークに対し任意のヘミングダ
イ（ここではNo.1ヘミングダイ50）によってヘミングを
施した後、ベルトコンベア68,69によって後工程に搬送
するものである。
（発明が解決しようとする課題） 上記従来装置においてヘミングダイを交換する際に
は、例えば第２図に実線で示すNo.1ヘミングダイの使用
状態からNo.7ヘミングダイに交換する際には、ダイ交換
装置62によってNo.1ヘミングダイを台車60上の指定され
た載置場所57−１に戻してから台車60を２点鎖線で示す
状態になるまで左方に移動してNo.7ヘミングダイをヘム
プレス装置61のプレスサイドに位置させる必要があり、
ヘミングダイ交換に多大なスペース（2n−１）Ｐを要す
るとともに交換時間の増大を招く（この傾向はヘミング
ダイの種類数ｎが増加するほど顕著になる）。また上記
台車60の移動は全てのヘミングダイ（No.1〜No.7）を積
載した状態（ヘミングダイは１個７〜８トンであり、合
計約50トン）でなされるため、極めて大きなエネルギー
を必要としコストアップを招く。さらに台車60の駆動源
58の容量を大きくしようとしても限度があるため、ヘミ
ングラインに収容できるヘミングダイの種類数ｎが制限
されてヘミングラインの増設（延長）が困難になる。
は、例えば第２図に実線で示すNo.1ヘミングダイの使用
状態からNo.7ヘミングダイに交換する際には、ダイ交換
装置62によってNo.1ヘミングダイを台車60上の指定され
た載置場所57−１に戻してから台車60を２点鎖線で示す
状態になるまで左方に移動してNo.7ヘミングダイをヘム
プレス装置61のプレスサイドに位置させる必要があり、
ヘミングダイ交換に多大なスペース（2n−１）Ｐを要す
るとともに交換時間の増大を招く（この傾向はヘミング
ダイの種類数ｎが増加するほど顕著になる）。また上記
台車60の移動は全てのヘミングダイ（No.1〜No.7）を積
載した状態（ヘミングダイは１個７〜８トンであり、合
計約50トン）でなされるため、極めて大きなエネルギー
を必要としコストアップを招く。さらに台車60の駆動源
58の容量を大きくしようとしても限度があるため、ヘミ
ングラインに収容できるヘミングダイの種類数ｎが制限
されてヘミングラインの増設（延長）が困難になる。
本発明は、ヘミングダイ交換時間を短縮して生産性を
向上させることのできるヘミングダイ交換装置を提供す
ることにより上述した問題を解決することを目的とす
る。
向上させることのできるヘミングダイ交換装置を提供す
ることにより上述した問題を解決することを目的とす
る。
（課題を解決するための手段） この目的のため、本発明のヘミングダイ交換装置は、
複数種のヘミングダイに対応する所定の載置場所を有す
るヘミングラインと、該ヘミングラインに載置された任
意のヘミングダイをヘムプレス装置のプレスサイドまで
搬送する搬送手段と、該ヘミングダイをプレスサイドか
ら前記ヘムプレス装置の所定取付位置まで前記ヘミング
ラインと直交する方向に移動する移動手段とを具えるヘ
ミングダイ交換装置において、前記搬送手段を、１台の
ヘミングダイを積載するスペースを有し前記ヘミングラ
インと平行な台車ライン上を移動する第１の台車と、１
台のヘミングダイを積載するスペースを有し前記台車ラ
イン上を前記第１の台車と連動して移動する第２の台車
と、前記載置場所および前記第１または第２の台車間で
ヘミングダイを移動するローディング手段と、使用順ヘ
ミングダイ情報およびワーク加工完了情報に基づき前記
第１および第２の台車の移動方向、移動距離および移動
時期を制御することにより、次に使用するヘミングダイ
を積載した前記第２の台車を予め当該載置場所からプレ
スサイド近傍の待機位置まで移動させて待機させてお
き、前記ワーク加工完了情報に応じて行う前記第１の台
車への使用済みヘミングダイの積載後に前記第２の台車
をプレスサイドまで移動させ、前記次に使用するヘミン
グダイの前記ヘムプレス装置への装着後に前記第１の台
車を前記使用済みヘミングダイの載置場所まで移動さ
せ、前記使用済みヘミングダイの戻し後に前記第２の台
車を次に使用するヘミングダイの載置場所まで移動する
サイクルを繰り返す制御手段とによって構成したことを
特徴とするものである。
複数種のヘミングダイに対応する所定の載置場所を有す
るヘミングラインと、該ヘミングラインに載置された任
意のヘミングダイをヘムプレス装置のプレスサイドまで
搬送する搬送手段と、該ヘミングダイをプレスサイドか
ら前記ヘムプレス装置の所定取付位置まで前記ヘミング
ラインと直交する方向に移動する移動手段とを具えるヘ
ミングダイ交換装置において、前記搬送手段を、１台の
ヘミングダイを積載するスペースを有し前記ヘミングラ
インと平行な台車ライン上を移動する第１の台車と、１
台のヘミングダイを積載するスペースを有し前記台車ラ
イン上を前記第１の台車と連動して移動する第２の台車
と、前記載置場所および前記第１または第２の台車間で
ヘミングダイを移動するローディング手段と、使用順ヘ
ミングダイ情報およびワーク加工完了情報に基づき前記
第１および第２の台車の移動方向、移動距離および移動
時期を制御することにより、次に使用するヘミングダイ
を積載した前記第２の台車を予め当該載置場所からプレ
スサイド近傍の待機位置まで移動させて待機させてお
き、前記ワーク加工完了情報に応じて行う前記第１の台
車への使用済みヘミングダイの積載後に前記第２の台車
をプレスサイドまで移動させ、前記次に使用するヘミン
グダイの前記ヘムプレス装置への装着後に前記第１の台
車を前記使用済みヘミングダイの載置場所まで移動さ
せ、前記使用済みヘミングダイの戻し後に前記第２の台
車を次に使用するヘミングダイの載置場所まで移動する
サイクルを繰り返す制御手段とによって構成したことを
特徴とするものである。
（作用） 本発明によれば、ヘミングダイ交換の際には、次に使
用するヘミングダイをローディング手段によってヘミン
グラインの所定の載置場所から積込んだ第２の台車を事
前に台車ライン上で移動させてプレスサイド近傍の待機
位置に待機させておくとともに第２の台車と連動する第
１の台車を空車でプレスサイドに待機させておくことに
より、使用を終えたヘミングダイをヘムプレス装置から
移動手段によって第１の台車上に移動した後、第２の台
車をプレスサイドまで移動して速やかに次に使用するヘ
ミングダイをヘムプレス装置に装着することができ、ヘ
ミングダイ交換時間を大幅に短縮することが可能になっ
て生産性が向上する。
用するヘミングダイをローディング手段によってヘミン
グラインの所定の載置場所から積込んだ第２の台車を事
前に台車ライン上で移動させてプレスサイド近傍の待機
位置に待機させておくとともに第２の台車と連動する第
１の台車を空車でプレスサイドに待機させておくことに
より、使用を終えたヘミングダイをヘムプレス装置から
移動手段によって第１の台車上に移動した後、第２の台
車をプレスサイドまで移動して速やかに次に使用するヘ
ミングダイをヘムプレス装置に装着することができ、ヘ
ミングダイ交換時間を大幅に短縮することが可能になっ
て生産性が向上する。
また上記台車はヘミングラインから分離した台車ライ
ン上を必要なヘミングダイのみを積載して移動するか
ら、ヘミングダイ交換に要するスペースおよびエネルギ
ーを従来例よりも大幅に減少させることができ、さらに
ヘミングダイの種類数を増加させた場合でも前記エネル
ギーは変わらず、必要とするスペースもヘミングダイが
１個増える毎に載置場所のピッチ分しか増加しないた
め、ヘミングラインの増設（延長）に容易に対処するこ
とができる。
ン上を必要なヘミングダイのみを積載して移動するか
ら、ヘミングダイ交換に要するスペースおよびエネルギ
ーを従来例よりも大幅に減少させることができ、さらに
ヘミングダイの種類数を増加させた場合でも前記エネル
ギーは変わらず、必要とするスペースもヘミングダイが
１個増える毎に載置場所のピッチ分しか増加しないた
め、ヘミングラインの増設（延長）に容易に対処するこ
とができる。
（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
る。
第１図は本発明のヘミングダイ交換装置の第１実施例
の構成を示す平面図であり、図中10〜16は夫々No.1〜N
o.7に対応するヘミングダイを示す。
の構成を示す平面図であり、図中10〜16は夫々No.1〜N
o.7に対応するヘミングダイを示す。
ヘミングダイ10〜16は夫々ヘミングライン17の所定の
載置場所17−１〜17−７に載置されている。一方、ヘミ
ングライン17と平行になるように台車ライン19が設置し
てあり、台車ライン19上には２台の同一構造の台車20,2
1が配設されている。
載置場所17−１〜17−７に載置されている。一方、ヘミ
ングライン17と平行になるように台車ライン19が設置し
てあり、台車ライン19上には２台の同一構造の台車20,2
1が配設されている。
台車20,21は夫々役割が特定されており、台車20は現
在ヘムプレス装置において使用されているヘミングダイ
を使用が終了したとき受取るためのものであり、台車21
は次に使用するヘミングダイを積載してプレスサイド付
近で待機するためのものである。台車20,21は、ヘミン
グライン17の載置場所17−１〜17−７のピッチＰと同一
の間隔を保つように、台車ライ19上に延在するチェーン
22に固定されており、チェーン22は駆動源（例えば油圧
モータ）23に接続されている。この駆動源23を駆動する
と、チェーン22を介して台車20および21が連動して長手
方向（図示Ｘ方向）に移動し、載置場所17−１〜17−７
に夫々設けた図示しないローディング装置（載置場所17
−１〜17−７に載置されたヘミングダイ10〜16を台車21
上に載置するプッシャ装置と、台車20上のヘミングダイ
を引掛けて各載置場所に戻す引掛装置とを具えて成るも
のである）の作動と相俟って、任意のヘミングダイを載
置場所17−１〜17−７からプレスサイドまで搬送するこ
とができる。なお、ここで台車21がNo.1ヘミングダイを
積載するためには台車20が図示左端に待機する必要があ
り、台車20がヘムプレス装置24から使用済みのヘミング
ダイを受取るためには台車21が図示右端に待機する必要
があることから、ヘミングダイの種類数をｎ（この例で
は７）、載置場所のピッチをＰとすると、台車ライン19
の長さl4はl4≒（ｎ＋２）Ｐとなってヘミングライン17
の長さl3≒npよりも若干長くなり、このl4がヘミングダ
イ交換に要するスペースを決定することになる。
在ヘムプレス装置において使用されているヘミングダイ
を使用が終了したとき受取るためのものであり、台車21
は次に使用するヘミングダイを積載してプレスサイド付
近で待機するためのものである。台車20,21は、ヘミン
グライン17の載置場所17−１〜17−７のピッチＰと同一
の間隔を保つように、台車ライ19上に延在するチェーン
22に固定されており、チェーン22は駆動源（例えば油圧
モータ）23に接続されている。この駆動源23を駆動する
と、チェーン22を介して台車20および21が連動して長手
方向（図示Ｘ方向）に移動し、載置場所17−１〜17−７
に夫々設けた図示しないローディング装置（載置場所17
−１〜17−７に載置されたヘミングダイ10〜16を台車21
上に載置するプッシャ装置と、台車20上のヘミングダイ
を引掛けて各載置場所に戻す引掛装置とを具えて成るも
のである）の作動と相俟って、任意のヘミングダイを載
置場所17−１〜17−７からプレスサイドまで搬送するこ
とができる。なお、ここで台車21がNo.1ヘミングダイを
積載するためには台車20が図示左端に待機する必要があ
り、台車20がヘムプレス装置24から使用済みのヘミング
ダイを受取るためには台車21が図示右端に待機する必要
があることから、ヘミングダイの種類数をｎ（この例で
は７）、載置場所のピッチをＰとすると、台車ライン19
の長さl4はl4≒（ｎ＋２）Ｐとなってヘミングライン17
の長さl3≒npよりも若干長くなり、このl4がヘミングダ
イ交換に要するスペースを決定することになる。
台車ライン19の側方には載置場所17−７と対向してダ
イ交換装置25が設置されている。ダイ交換装置25はヘミ
ングライン17および台車ライン19と直交する方向（図示
Ｙ方向）に延在するものであり、ヘミングダイをプレス
サイドに停車した台車20,21とヘムプレス装置24の所定
取付位置との間移動するとともにそのヘミングダイを自
動的にヘムプレス装置24に着脱するものである。なおヘ
ムプレス装置24が設置されているライン26上にはさら
に、アタパネル27をシーリングするシーリングロボット
28を２台具えるアタパネルステージ29と、図示しないイ
ンナパネルをアタパネル27に結合する結合ステージ30
と、結合後のパネルをワークとしてヘムプレス装置24に
搬入するベルトコンベア31と、ヘミング加工後のワーク
を後工程に搬送するベルトコンベア32,33とが設置され
ている。
イ交換装置25が設置されている。ダイ交換装置25はヘミ
ングライン17および台車ライン19と直交する方向（図示
Ｙ方向）に延在するものであり、ヘミングダイをプレス
サイドに停車した台車20,21とヘムプレス装置24の所定
取付位置との間移動するとともにそのヘミングダイを自
動的にヘムプレス装置24に着脱するものである。なおヘ
ムプレス装置24が設置されているライン26上にはさら
に、アタパネル27をシーリングするシーリングロボット
28を２台具えるアタパネルステージ29と、図示しないイ
ンナパネルをアタパネル27に結合する結合ステージ30
と、結合後のパネルをワークとしてヘムプレス装置24に
搬入するベルトコンベア31と、ヘミング加工後のワーク
を後工程に搬送するベルトコンベア32,33とが設置され
ている。
次に本例の作用について説明する。アウタパネルステ
ージ29においてシーリングロボット28によってシーリン
グされたアウタパネル27は結合ステージ30で図示しない
インナパネルと結合された後、ワークとしてベルトコン
ベア31によってヘムプレス装置24の所定加工位置まで順
次搬送されて来る。このワークに対しヘムプレス装置24
が例えば、No.1ヘミングダイを用いてヘミング加工を行
っており、このヘミング加工は一般に１ロット（例えば
ワーク1000枚）の間繰返される。加工後のワークは、ワ
ーク形状に応じて動作を切換える機能を有するベルトコ
ンベア32と、それに接続されるベルトコンベア33とを経
て後工程に順次搬送される。
ージ29においてシーリングロボット28によってシーリン
グされたアウタパネル27は結合ステージ30で図示しない
インナパネルと結合された後、ワークとしてベルトコン
ベア31によってヘムプレス装置24の所定加工位置まで順
次搬送されて来る。このワークに対しヘムプレス装置24
が例えば、No.1ヘミングダイを用いてヘミング加工を行
っており、このヘミング加工は一般に１ロット（例えば
ワーク1000枚）の間繰返される。加工後のワークは、ワ
ーク形状に応じて動作を切換える機能を有するベルトコ
ンベア32と、それに接続されるベルトコンベア33とを経
て後工程に順次搬送される。
No.1ヘミングダイによるヘミング加工が１ロット分に
達したとき、本例のヘミングダイ交換装置はヘミングダ
イ交換を開始するが、その際、台車21は後述する１サイ
クル分の制御と同様にして、次に使用するヘミングダイ
（例えばNo.3ヘミングダイ）を積載して予め第１図にＷ
で示す待機位置に待機し、台車20はプレスサイドPSに空
車で待機している。すなわち、台車20,21の移動方向、
移動距離および移動時期を制御する図示しない制御装置
（制御手段）にはヘムプレス装置24がヘミング加工した
実際の加工枚数を表わす信号（例えば加工枚数を計数す
る図示しないカウンタからの信号）が入力されるととも
に、前回使用したヘミングダイおよび今回使用するヘミ
ングダイの、種類および必要とする加工枚数に関するデ
ータが入力されているため、この制御装置は加工枚数が
必要とする加工枚数に達してワーク加工完了情報を発す
る加工完了時、以下に示す台車20,21の一連の走行制御
を所定の制御プログラムに基づき実行する。まずダイ交
換装置25によってヘムプレス装置24から台車20上へ使用
済みのNo.1ヘミングダイが積載された後に、台車20,21
は左方へ距離Ｐだけ移動し、プレスサイドPSに停車した
台車21は積載されたNo.3ヘミングダイをダイ交換装置25
によってヘムプレス装置24に移動され、その結果空車に
なっている（なお上記台車の位置決め停車は、例えば油
圧モータ23に図示しないロータリエンコーダを設けてそ
の検出データに基づき上記制御装置が指令するものとす
る）。次にこの状態で台車20,21は左方へ移動し、台車2
0が載置場所17−１の側方に停車する。この台車20上か
らNo.1ヘミングダイを図示しないローディング装置によ
って載置場所17−１に戻した後、台車20,21は次に使用
するヘミングダイ（例えばNo.5ヘミングダイ）を積載す
るため右方へ移動し、台車21が載置場所17−５の側方に
停車する。この台車21上にNo.5ヘミングダイを前記ロー
ディング装置によって積載した後、台車20,21は右方へ
移動し、空車の台車20はプレスサイドPSに待機し、No.5
ヘミングダイを積載した台車21は待機位置Ｗに待機して
次回のヘミングダイ交換に備えている。なお上記制御装
置は、作業者が次に使用するヘミングダイのデータを入
力することにより、制御プログラムを用いずにマニュア
ルで使用することも可能である。
達したとき、本例のヘミングダイ交換装置はヘミングダ
イ交換を開始するが、その際、台車21は後述する１サイ
クル分の制御と同様にして、次に使用するヘミングダイ
（例えばNo.3ヘミングダイ）を積載して予め第１図にＷ
で示す待機位置に待機し、台車20はプレスサイドPSに空
車で待機している。すなわち、台車20,21の移動方向、
移動距離および移動時期を制御する図示しない制御装置
（制御手段）にはヘムプレス装置24がヘミング加工した
実際の加工枚数を表わす信号（例えば加工枚数を計数す
る図示しないカウンタからの信号）が入力されるととも
に、前回使用したヘミングダイおよび今回使用するヘミ
ングダイの、種類および必要とする加工枚数に関するデ
ータが入力されているため、この制御装置は加工枚数が
必要とする加工枚数に達してワーク加工完了情報を発す
る加工完了時、以下に示す台車20,21の一連の走行制御
を所定の制御プログラムに基づき実行する。まずダイ交
換装置25によってヘムプレス装置24から台車20上へ使用
済みのNo.1ヘミングダイが積載された後に、台車20,21
は左方へ距離Ｐだけ移動し、プレスサイドPSに停車した
台車21は積載されたNo.3ヘミングダイをダイ交換装置25
によってヘムプレス装置24に移動され、その結果空車に
なっている（なお上記台車の位置決め停車は、例えば油
圧モータ23に図示しないロータリエンコーダを設けてそ
の検出データに基づき上記制御装置が指令するものとす
る）。次にこの状態で台車20,21は左方へ移動し、台車2
0が載置場所17−１の側方に停車する。この台車20上か
らNo.1ヘミングダイを図示しないローディング装置によ
って載置場所17−１に戻した後、台車20,21は次に使用
するヘミングダイ（例えばNo.5ヘミングダイ）を積載す
るため右方へ移動し、台車21が載置場所17−５の側方に
停車する。この台車21上にNo.5ヘミングダイを前記ロー
ディング装置によって積載した後、台車20,21は右方へ
移動し、空車の台車20はプレスサイドPSに待機し、No.5
ヘミングダイを積載した台車21は待機位置Ｗに待機して
次回のヘミングダイ交換に備えている。なお上記制御装
置は、作業者が次に使用するヘミングダイのデータを入
力することにより、制御プログラムを用いずにマニュア
ルで使用することも可能である。
このようにしてヘミングダイ交換時には予め次に使用
するヘミングダイを積載した台車21が待機位置Ｗに待機
しているから、ヘミングダイ交換に要する台車の移動距
離は何れのヘミングダイの場合でも載置場所のピッチＰ
のみとなって第２図の従来例の場合（No.1ヘミングダイ
をNo.7ヘミングダイに交換する場合最大地6Pとなる）よ
りも大幅に減少し、ヘミングダイ交換時間を大幅に短縮
して生産性を向上させることができる。またヘミングダ
イ交換に要するスペースを従来例の13Pから9Pへと大幅
に減少させることができ（ヘミングダイの種類数ｎが多
いほどこの効果は大きくなる）、また台車は必要なヘミ
ングダイのみを移動すればよいからヘミングダイ交換に
要するエネルギーが大幅に減少して駆動源としての油圧
モータ23を小型化することができる。さらにヘミングダ
イを１種類増やす毎に台車ラインの長さを載置場所のピ
ッチＰだけ増やせばよいからヘミングラインの増設（延
長）に容易に対処することができる。さらにまた、本例
のヘミングラインは台車ラインとは分離してあるため、
ヘムプレス装置の稼動中であってもヘミングダイの交
換、修理をすることができる。
するヘミングダイを積載した台車21が待機位置Ｗに待機
しているから、ヘミングダイ交換に要する台車の移動距
離は何れのヘミングダイの場合でも載置場所のピッチＰ
のみとなって第２図の従来例の場合（No.1ヘミングダイ
をNo.7ヘミングダイに交換する場合最大地6Pとなる）よ
りも大幅に減少し、ヘミングダイ交換時間を大幅に短縮
して生産性を向上させることができる。またヘミングダ
イ交換に要するスペースを従来例の13Pから9Pへと大幅
に減少させることができ（ヘミングダイの種類数ｎが多
いほどこの効果は大きくなる）、また台車は必要なヘミ
ングダイのみを移動すればよいからヘミングダイ交換に
要するエネルギーが大幅に減少して駆動源としての油圧
モータ23を小型化することができる。さらにヘミングダ
イを１種類増やす毎に台車ラインの長さを載置場所のピ
ッチＰだけ増やせばよいからヘミングラインの増設（延
長）に容易に対処することができる。さらにまた、本例
のヘミングラインは台車ラインとは分離してあるため、
ヘムプレス装置の稼動中であってもヘミングダイの交
換、修理をすることができる。
なお本発明は上述した例にのみ限定されるものではな
く種々の変形または変更が可能である。例えば第１実施
例では載置場所側に設けていたローディング装置を台車
側に設けてもよい（その場合、ローディング装置の所要
数が減少する）。
く種々の変形または変更が可能である。例えば第１実施
例では載置場所側に設けていたローディング装置を台車
側に設けてもよい（その場合、ローディング装置の所要
数が減少する）。
（発明の効果） かくして本発明のヘミングダイ交換装置は上述の如
く、次に使用するヘミングダイをローディング手段によ
ってヘミングラインの所定の載置場所から積込んだ第２
の台車を事前に台車ライン上で移動させてプレスサイド
近傍の待機位置に待機させておくとともに第２の台車と
連動する第１の台車を空車でプレスサイドに待機させて
おくから、使用を終えたヘミングダイをヘムプレス装置
から移動手段によって第１の台車上に移動した後、第２
の台車をプレスサイドまで移動して速やかに次に使用す
るヘミングダイをヘムプレス装置に装着することがで
き、ヘミングダイ交換時間を大幅に短縮することが可能
になって生産性が向上するとともに、ヘミングダイ交換
に要するスペースおよびエネルギーを従来例よりも大幅
に減少させることができ、さらにヘミングダイの種類数
を増加させた場合でも前記エネルギーは変わらず、必要
とするスペースもヘミングダイが１個増える毎に載置場
所のピッチ分しか増加しないため、ヘミングラインの増
設（延長）に容易に対処することができる。
く、次に使用するヘミングダイをローディング手段によ
ってヘミングラインの所定の載置場所から積込んだ第２
の台車を事前に台車ライン上で移動させてプレスサイド
近傍の待機位置に待機させておくとともに第２の台車と
連動する第１の台車を空車でプレスサイドに待機させて
おくから、使用を終えたヘミングダイをヘムプレス装置
から移動手段によって第１の台車上に移動した後、第２
の台車をプレスサイドまで移動して速やかに次に使用す
るヘミングダイをヘムプレス装置に装着することがで
き、ヘミングダイ交換時間を大幅に短縮することが可能
になって生産性が向上するとともに、ヘミングダイ交換
に要するスペースおよびエネルギーを従来例よりも大幅
に減少させることができ、さらにヘミングダイの種類数
を増加させた場合でも前記エネルギーは変わらず、必要
とするスペースもヘミングダイが１個増える毎に載置場
所のピッチ分しか増加しないため、ヘミングラインの増
設（延長）に容易に対処することができる。
第１図は本発明のヘミングダイ交換装置の第１実施例の
構成を示す平面図、 第２図は従来例のヘミングダイ交換装置の構成を示す平
面図である。 10〜16……ヘミングダイ、17……ヘミングライン 17−１〜17−７……載置場所、19……台車ライン 20,21……台車 23……駆動源（油圧モータ） 24……ヘムプレス装置
構成を示す平面図、 第２図は従来例のヘミングダイ交換装置の構成を示す平
面図である。 10〜16……ヘミングダイ、17……ヘミングライン 17−１〜17−７……載置場所、19……台車ライン 20,21……台車 23……駆動源（油圧モータ） 24……ヘムプレス装置
Claims (1)
- 【請求項１】複数種のヘミングダイに対応する所定の載
置場所を有するヘミングラインと、該ヘミングラインに
載置された任意のヘミングダイをヘムプレス装置のプレ
スサイドまで搬送する搬送手段と、該ヘミングダイをプ
レスサイドから前記ヘムプレス装置の所定取付位置まで
前記ヘミングラインと直交する方向に移動する移動手段
とを具えるヘミングダイ交換装置において、 前記搬送手段を、１台のヘミングダイを積載するスペー
スを有し前記ヘミングラインと平行な台車ライン上を移
動する第１の台車と、１台のヘミングダイを積載するス
ペースを有し前記台車ライン上を前記第１の台車と連動
して移動する第２の台車と、前記載置場所および前記第
１または第２の台車間でヘミングダイを移動するローデ
ィング手段と、使用順ヘミングダイ情報およびワーク加
工完了情報に基づき前記第１および第２の台車の移動方
向、移動距離および移動時期を制御することにより、次
に使用するヘミングダイを積載した前記第２の台車を予
め当該載置場所からプレスサイド近傍の待機位置まで移
動させて待機させておき、前記ワーク加工完了情報に応
じて行う前記第１の台車への使用済みヘミングダイの積
載後に前記第２の台車をプレスサイドまで移動させ、前
記次に使用するヘミングダイの前記ヘムプレス装置への
装着後に前記第１の台車を前記使用済みヘミングダイの
載置場所まで移動させ、前記使用済みヘミングダイの戻
し後に前記第２の台車を次に使用するヘミングダイの載
置場所まで移動するサイクルを繰り返す制御手段とによ
って構成したことを特徴とする、ヘミングダイ交換装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2139845A JP2593236B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ヘミングダイ交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2139845A JP2593236B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ヘミングダイ交換装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0437423A JPH0437423A (ja) | 1992-02-07 |
| JP2593236B2 true JP2593236B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=15254864
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2139845A Expired - Fee Related JP2593236B2 (ja) | 1990-05-31 | 1990-05-31 | ヘミングダイ交換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2593236B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101206814B1 (ko) * | 2012-05-03 | 2012-11-30 | (주)현대기계 | 복층형 다이 체인져 |
| KR101262210B1 (ko) * | 2012-10-18 | 2013-05-15 | (주)현대기계 | 복층형 다이 체인져 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2901493B1 (fr) * | 2006-05-24 | 2008-09-05 | Renault Sas | Procede et systeme de sertissage d'un passage de roue de vehicule |
| EP2520383B1 (en) * | 2010-09-24 | 2018-11-28 | Nissan Motor Co., Ltd | Roller hemming processing system |
| CN108480474B (zh) * | 2018-06-15 | 2023-04-11 | 金凯达（佛山）智能装备有限公司 | 一种方管折边机芯模的换模装置 |
| CN112588917B (zh) * | 2020-12-28 | 2022-08-26 | 嘉兴亿腾自动化科技有限公司 | 一种用于双金属轴承加工的翻边设备 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0627232Y2 (ja) * | 1988-09-14 | 1994-07-27 | 川崎油工株式会社 | 金型交換台車の金型移送装置 |
-
1990
- 1990-05-31 JP JP2139845A patent/JP2593236B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101206814B1 (ko) * | 2012-05-03 | 2012-11-30 | (주)현대기계 | 복층형 다이 체인져 |
| KR101262210B1 (ko) * | 2012-10-18 | 2013-05-15 | (주)현대기계 | 복층형 다이 체인져 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0437423A (ja) | 1992-02-07 |
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