JP2533099B2 - 自動車ボディの製造装置及び方法 - Google Patents
自動車ボディの製造装置及び方法Info
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- JP2533099B2 JP2533099B2 JP61314527A JP31452786A JP2533099B2 JP 2533099 B2 JP2533099 B2 JP 2533099B2 JP 61314527 A JP61314527 A JP 61314527A JP 31452786 A JP31452786 A JP 31452786A JP 2533099 B2 JP2533099 B2 JP 2533099B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車種に応じた複数種の自動車ボディを複数
の加工組立ラインを通じて製造するようにされた自動車
ボディの製造装置及び方法に関する。
の加工組立ラインを通じて製造するようにされた自動車
ボディの製造装置及び方法に関する。
(従来の技術) 自動車ボディ(以下、単にボディと呼ぶ)の製造ライ
ンは、通常、ボディを構成すうアンダーボディ(フロ
ア)やサイドフレーム等の各構成部及び各構成部を用い
てボディ(組立体)を得るための加工組立作業を行う複
数の加工組立ラインから成っており、各加工組立ライン
には、複数の作業ステーションが形成され、各構成部あ
るいはボディは適当な搬送手段により順次各作業ステー
ションに搬送されて組立てられるようになされる。一
方、生産されるべき車種に応じて複数種のボディを製造
する場合、車種毎に上述の如くの製造ラインを設置した
のでは多額の設備費を要する虞があるので、製造ライン
の共通化が図られ、一つの製造ラインで複数種のボディ
を製造するようになされるのが普通である。
ンは、通常、ボディを構成すうアンダーボディ(フロ
ア)やサイドフレーム等の各構成部及び各構成部を用い
てボディ(組立体)を得るための加工組立作業を行う複
数の加工組立ラインから成っており、各加工組立ライン
には、複数の作業ステーションが形成され、各構成部あ
るいはボディは適当な搬送手段により順次各作業ステー
ションに搬送されて組立てられるようになされる。一
方、生産されるべき車種に応じて複数種のボディを製造
する場合、車種毎に上述の如くの製造ラインを設置した
のでは多額の設備費を要する虞があるので、製造ライン
の共通化が図られ、一つの製造ラインで複数種のボディ
を製造するようになされるのが普通である。
上述の如くの、複数種のボディを製造する製造ライン
は、一般に混流製造ラインと呼ばれるが、斯かる混流製
造ラインにおいては、必然的に多種類のワークピース
(上述の構成部やその組立体)が混在することになるの
で、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車種に応
じたものとするためには、ワークピースが如何なる車種
のものであるかを識別する必要が生じる。そのため、従
来においては、例えば、各加工組立ラインにおいてワー
クピースやこのワークピースを支持するパレットあるい
は搬送治具等に車種をあらわすバーコード等の識別記号
(標識)を付し、この識別記号を各加工組立作業毎に必
要に応じて読み取ることにより車種を識別し、それによ
り、車種に応じた加工組立作業を行うようになされてい
る。
は、一般に混流製造ラインと呼ばれるが、斯かる混流製
造ラインにおいては、必然的に多種類のワークピース
(上述の構成部やその組立体)が混在することになるの
で、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車種に応
じたものとするためには、ワークピースが如何なる車種
のものであるかを識別する必要が生じる。そのため、従
来においては、例えば、各加工組立ラインにおいてワー
クピースやこのワークピースを支持するパレットあるい
は搬送治具等に車種をあらわすバーコード等の識別記号
(標識)を付し、この識別記号を各加工組立作業毎に必
要に応じて読み取ることにより車種を識別し、それによ
り、車種に応じた加工組立作業を行うようになされてい
る。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述の如くの、ワークピースやパレッ
ト等に識別記号を付してそれを読み取ることにより車種
の識別を行うようにされた自動車ボディの製造装置にお
いては、各加工組立ラインに、識別記号を付すための手
段,識別記号を読み取るための手段、及び、不要となっ
た識別記号を取り除く手段が必要となって製造ラインの
造設コストが高いものとなってしまうだけでなく、各加
工組立ラインにおける作業が、識別記号を付すために要
する時間,それを読み取って車種を識別するために要す
る時間、及び、不要となった識別記号を取り除くために
要する時間分だけ長くかかることになり、生産効率が低
下してしまうという問題が生じる虞がある。
ト等に識別記号を付してそれを読み取ることにより車種
の識別を行うようにされた自動車ボディの製造装置にお
いては、各加工組立ラインに、識別記号を付すための手
段,識別記号を読み取るための手段、及び、不要となっ
た識別記号を取り除く手段が必要となって製造ラインの
造設コストが高いものとなってしまうだけでなく、各加
工組立ラインにおける作業が、識別記号を付すために要
する時間,それを読み取って車種を識別するために要す
る時間、及び、不要となった識別記号を取り除くために
要する時間分だけ長くかかることになり、生産効率が低
下してしまうという問題が生じる虞がある。
そこで、車種を識別記号によって識別することを要し
ないで、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車種
に応じたものとすべく、第2図に示される如くの構成を
有する自動車ボディの製造装置が考えられている。
ないで、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車種
に応じたものとすべく、第2図に示される如くの構成を
有する自動車ボディの製造装置が考えられている。
第2図は、例えば、仕様あるいは型式の異なる4種類
の自動車A,B,C及びD(以下、A車,B車,C車及びD車と
呼ぶ)のボディを製造する混流製造ラインの構成を概略
的に示している。この混流製造ラインは、夫々、対をな
す2種類のサイドフレームs及びrを組み立てるための
サイドフレーム加工組立ライン11と、2種類のアンダー
ボディu及びvを組み立てるためのアンダーボディ加工
組立ライン13と、アンダーボディ加工組立ライン13で組
み立てられたアンダーボディuもしくはvにサイドフレ
ーム加工組立ライン11で組み立てられたサイドフレーム
sもしくはrやルーフ,カウルリヤパネル等を組み付け
て4種類のメインボディMa,Mb,Mc及びMdを組み立てるた
めのメインボディ加工組立ライン15と、メインボディ加
工組立ライン15で組み立てられたメインボディMa〜Mdに
トランクリッドやボンネットを組み付ける作業を行う仕
上加工組立ライン17とから成り、各加工組立ラインに
は、夫々、加工組立作業に必要なロボット等の各種の装
置類が配された所定数の作業ステーションSTが形成され
るとともに、各構成部分及びメインボディを1作業ステ
ーション(1ピッチ)ずつ搬送するための図示されない
搬送手段が備えられる。この場合、例えば、A車のボデ
ィは、サイドフレームsとアンダーボディuとの組合せ
から成り、B車のボディは、サイドフレームsとアンダ
ーボディvとの組合せから成り、C車のボディは、サイ
ドフレームrとアンダーボディuとの組合せから成り、
D車のボディは、サイドフレームrとアンダーボディv
との組合せから成るものとされる。
の自動車A,B,C及びD(以下、A車,B車,C車及びD車と
呼ぶ)のボディを製造する混流製造ラインの構成を概略
的に示している。この混流製造ラインは、夫々、対をな
す2種類のサイドフレームs及びrを組み立てるための
サイドフレーム加工組立ライン11と、2種類のアンダー
ボディu及びvを組み立てるためのアンダーボディ加工
組立ライン13と、アンダーボディ加工組立ライン13で組
み立てられたアンダーボディuもしくはvにサイドフレ
ーム加工組立ライン11で組み立てられたサイドフレーム
sもしくはrやルーフ,カウルリヤパネル等を組み付け
て4種類のメインボディMa,Mb,Mc及びMdを組み立てるた
めのメインボディ加工組立ライン15と、メインボディ加
工組立ライン15で組み立てられたメインボディMa〜Mdに
トランクリッドやボンネットを組み付ける作業を行う仕
上加工組立ライン17とから成り、各加工組立ラインに
は、夫々、加工組立作業に必要なロボット等の各種の装
置類が配された所定数の作業ステーションSTが形成され
るとともに、各構成部分及びメインボディを1作業ステ
ーション(1ピッチ)ずつ搬送するための図示されない
搬送手段が備えられる。この場合、例えば、A車のボデ
ィは、サイドフレームsとアンダーボディuとの組合せ
から成り、B車のボディは、サイドフレームsとアンダ
ーボディvとの組合せから成り、C車のボディは、サイ
ドフレームrとアンダーボディuとの組合せから成り、
D車のボディは、サイドフレームrとアンダーボディv
との組合せから成るものとされる。
また、各加工組立ラインの夫々には、各作業ステーシ
ョンSTにおける装置類に生産されるべき車種に応じた動
作を行わせるべくライン制御ボックス19,21,23及び25が
設置されている。ライン制御ボックス19,21,23及び25に
は、ホストコンピュータ27から車種別生産順序をあらわ
す車種情報が供給される。
ョンSTにおける装置類に生産されるべき車種に応じた動
作を行わせるべくライン制御ボックス19,21,23及び25が
設置されている。ライン制御ボックス19,21,23及び25に
は、ホストコンピュータ27から車種別生産順序をあらわ
す車種情報が供給される。
ホストコンピュータ27には、生産計画に従う順序、例
えば、A車→A車→B車→C車→C車→D車→・・・の
順序をもって、A車,B車,C車及びD車をあらわすデータ
DA,DB,DC及びDDが夫々入力されており、ホストコンピ
ュータ27は、斯かるデータDA〜DDを記憶するとともに、
例えば、所定時間毎に、所定台数分のデータDA〜DDから
成る車種別生産順序をあらわす車種情報群をライン制御
ボックス19,21,23及び25に供給する。ライン制御ボック
ス19は供給される車種情報群におけるデータDA及びDBに
ついてはライン用車種別情報Csを、また、データDC及び
DDについてはライン用車種別情報Crを作成し、ライン制
御ボックス21は供給される車種情報群におけるデータDA
及びDCについてはライン用車種別情報Cuを、また、デー
タDB及びDDについてはライン用車種別情報Cvを作成し、
ライン制御ボックス23及び25は、供給される車種情報群
におけるデータDA〜DDについて各々ライン用車種別情報
CA,CB,CC及びCDを作成する。そして、ライン制御ボッ
クス19,21,23及び25は、作成した上述のライン用種別情
報を内蔵するメモリに記憶し、各組立ラインにおいて各
構成部及びメインボディが1ピッチずつ搬送される毎に
記憶された上述のライン用車種別情報を、各作業ステー
ションSTに、生産されるべき車種の順序に応じて供給す
る。
えば、A車→A車→B車→C車→C車→D車→・・・の
順序をもって、A車,B車,C車及びD車をあらわすデータ
DA,DB,DC及びDDが夫々入力されており、ホストコンピ
ュータ27は、斯かるデータDA〜DDを記憶するとともに、
例えば、所定時間毎に、所定台数分のデータDA〜DDから
成る車種別生産順序をあらわす車種情報群をライン制御
ボックス19,21,23及び25に供給する。ライン制御ボック
ス19は供給される車種情報群におけるデータDA及びDBに
ついてはライン用車種別情報Csを、また、データDC及び
DDについてはライン用車種別情報Crを作成し、ライン制
御ボックス21は供給される車種情報群におけるデータDA
及びDCについてはライン用車種別情報Cuを、また、デー
タDB及びDDについてはライン用車種別情報Cvを作成し、
ライン制御ボックス23及び25は、供給される車種情報群
におけるデータDA〜DDについて各々ライン用車種別情報
CA,CB,CC及びCDを作成する。そして、ライン制御ボッ
クス19,21,23及び25は、作成した上述のライン用種別情
報を内蔵するメモリに記憶し、各組立ラインにおいて各
構成部及びメインボディが1ピッチずつ搬送される毎に
記憶された上述のライン用車種別情報を、各作業ステー
ションSTに、生産されるべき車種の順序に応じて供給す
る。
斯かる場合、サイドフレーム加工組立ライン11におけ
る各作業ステーションSTにおいては、ライン制御ボック
ス19からライン用車種別情報Csが供給されるときにはサ
イドフレームsの、また、ライン用車種別情報Crが供給
されるときにはサイドフレームrの加工組立作業が行わ
れ、同様に、アンダーボディ加工組立ライン13における
各作業ステーションSTにおいては、ライン制御ボックス
21からライン用車種別情報Cuが供給されるときにはアン
ダーボディuの、また、ライン用車種別情報Cvが供給さ
れるときにはアンダーボディvについての加工組立作業
が行われ、メインボディ加工組立ライン15及び仕上加工
組立ライン17における各作業ステーションSTにおいて
は、ライン制御ボックス23及び25からライン用車種別情
報CA〜CDの何れかが供給されるとき、夫々それに対応す
るメインボディMa,Mb,Mc及びMdについての加工組立作業
及びそれに対するカウルやボンネット等の構成部品の組
付作業が行われるようにされる。
る各作業ステーションSTにおいては、ライン制御ボック
ス19からライン用車種別情報Csが供給されるときにはサ
イドフレームsの、また、ライン用車種別情報Crが供給
されるときにはサイドフレームrの加工組立作業が行わ
れ、同様に、アンダーボディ加工組立ライン13における
各作業ステーションSTにおいては、ライン制御ボックス
21からライン用車種別情報Cuが供給されるときにはアン
ダーボディuの、また、ライン用車種別情報Cvが供給さ
れるときにはアンダーボディvについての加工組立作業
が行われ、メインボディ加工組立ライン15及び仕上加工
組立ライン17における各作業ステーションSTにおいて
は、ライン制御ボックス23及び25からライン用車種別情
報CA〜CDの何れかが供給されるとき、夫々それに対応す
るメインボディMa,Mb,Mc及びMdについての加工組立作業
及びそれに対するカウルやボンネット等の構成部品の組
付作業が行われるようにされる。
上述の如くの構成を有する自動車ボディの製造装置に
あっては、各加工組立ラインにおける加工組立作業が、
ホストコンピュータやライン制御ボックス等で構成され
る情報処理手段により、生産されるべき車種に応じて制
御されるので、前述の如くの、各加工組立ラインにおけ
る加工組立作業の制御が識別記号によって車種の識別が
行われるものに比して、製造ラインの造設コストを低く
することができるとともに、生産効率の向上を図ること
ができる。
あっては、各加工組立ラインにおける加工組立作業が、
ホストコンピュータやライン制御ボックス等で構成され
る情報処理手段により、生産されるべき車種に応じて制
御されるので、前述の如くの、各加工組立ラインにおけ
る加工組立作業の制御が識別記号によって車種の識別が
行われるものに比して、製造ラインの造設コストを低く
することができるとともに、生産効率の向上を図ること
ができる。
ところが、上述の如くの自動車ボディの製造装置にお
いては、夫々の加工組立ラインにおいて必要とされるラ
イン用車種別情報が各加工組立ラインに各々設置された
ライン制御ボックスにおいて作成されるようになされて
いるので、例えば、A車についてアンダーボディをアン
ダーボディuに代えてアンダーボディvに変更する如く
の車種の変更が行われる場合、あるいは、車種の追加や
削除等が行われる場合には、夫々のライン制御ボックス
におけるプログラム等を変更することが必要となり、多
大な時間及び手間を要することになるので、そのため、
車種の変更,追加あるいは削除等に対して容易に、か
つ、迅速に対応することができないという問題を生じる
虞がある。
いては、夫々の加工組立ラインにおいて必要とされるラ
イン用車種別情報が各加工組立ラインに各々設置された
ライン制御ボックスにおいて作成されるようになされて
いるので、例えば、A車についてアンダーボディをアン
ダーボディuに代えてアンダーボディvに変更する如く
の車種の変更が行われる場合、あるいは、車種の追加や
削除等が行われる場合には、夫々のライン制御ボックス
におけるプログラム等を変更することが必要となり、多
大な時間及び手間を要することになるので、そのため、
車種の変更,追加あるいは削除等に対して容易に、か
つ、迅速に対応することができないという問題を生じる
虞がある。
斯かる点に鑑み本発明は、車種に応じて複数種のボデ
ィを一つの製造ラインで製造するようになされて、ボデ
ィの構成部やパレット等に識別信号を付す作業を要する
ことなく、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車
種に応じたものにすることができ、しかも、車種の変
更,追加,削除等を容易に、かつ、迅速に遂行すること
ができるようにされた自動車ボディの製造装置及び方法
を提供することを目的とする。
ィを一つの製造ラインで製造するようになされて、ボデ
ィの構成部やパレット等に識別信号を付す作業を要する
ことなく、各加工組立ラインにおける加工組立作業を車
種に応じたものにすることができ、しかも、車種の変
更,追加,削除等を容易に、かつ、迅速に遂行すること
ができるようにされた自動車ボディの製造装置及び方法
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本発明に係る自動車ボディ
の製造装置は、ホストコンピュータ等の車種情報記憶手
段から得られる車種情報に基づいて、各加工組立ライン
において必要とされるライン用車種別情報を1個所でま
とめて作成するようにしたもので、具体的には、自動車
ボディを構成する各構成部の加工組立作業及び各構成部
を用いて自動車ボディを得る加工組立作業を、生産され
るべき車種に応じて行うべく造設される複数の加工組立
ラインと、車種情報記憶手段からの予め設定された車種
別生産順序をあらわす車種情報群に基づいて、複数の加
工組立ラインの各々において必要とされるライン用車種
別情報を一括して作成するライン情報設定手段と、複数
の加工組立ラインの各々に対応して設置され、ライン情
報設定手段により一括して作成されるライン用車種別情
報のうちの対応するものが夫々供給されて、そのライン
用車種別情報に基づき各々に対応する加工組立ラインに
おける加工組立作業を制御する複数のライン制御手段
と、を具備して構成される。
の製造装置は、ホストコンピュータ等の車種情報記憶手
段から得られる車種情報に基づいて、各加工組立ライン
において必要とされるライン用車種別情報を1個所でま
とめて作成するようにしたもので、具体的には、自動車
ボディを構成する各構成部の加工組立作業及び各構成部
を用いて自動車ボディを得る加工組立作業を、生産され
るべき車種に応じて行うべく造設される複数の加工組立
ラインと、車種情報記憶手段からの予め設定された車種
別生産順序をあらわす車種情報群に基づいて、複数の加
工組立ラインの各々において必要とされるライン用車種
別情報を一括して作成するライン情報設定手段と、複数
の加工組立ラインの各々に対応して設置され、ライン情
報設定手段により一括して作成されるライン用車種別情
報のうちの対応するものが夫々供給されて、そのライン
用車種別情報に基づき各々に対応する加工組立ラインに
おける加工組立作業を制御する複数のライン制御手段
と、を具備して構成される。
また、本発明に係る自動車ボディの製造方法は、自動
車ボディを構成する各構成部の加工組立作業及び各構成
部を用いて自動車ボディを得る加工組立作業が生産され
るべき車種に応じて行われるべく、複数の加工組立ライ
ンを造設するとともに、複数の加工組立ラインに夫々対
応する複数のライン制御手段とそれらの複数のライン制
御手段に対して共通のものとされるライン情報設定手段
とを設置し、ライン情報設定手段に、そのライン情報設
定手段に車種情報記憶手段から供給される予め設定され
た車種別生産順序をあらわす車種情報群に基づいて、複
数の加工組立ラインの各々において必要とされるライン
用車種別情報を一括して作成するとともに、作成された
ライン用車種別情報を、ライン用車種別情報が必要とさ
れる加工組立ラインに対応して設置された複数のライン
制御手段の夫々に送出する動作を行わせ、複数のライン
制御手段に、各々に対応する加工組立ラインにおける加
工組立作業の制御を、ライン情報設定手段により一括し
て作成されるライン用車種別情報に基づいて行わせるも
のとされる。
車ボディを構成する各構成部の加工組立作業及び各構成
部を用いて自動車ボディを得る加工組立作業が生産され
るべき車種に応じて行われるべく、複数の加工組立ライ
ンを造設するとともに、複数の加工組立ラインに夫々対
応する複数のライン制御手段とそれらの複数のライン制
御手段に対して共通のものとされるライン情報設定手段
とを設置し、ライン情報設定手段に、そのライン情報設
定手段に車種情報記憶手段から供給される予め設定され
た車種別生産順序をあらわす車種情報群に基づいて、複
数の加工組立ラインの各々において必要とされるライン
用車種別情報を一括して作成するとともに、作成された
ライン用車種別情報を、ライン用車種別情報が必要とさ
れる加工組立ラインに対応して設置された複数のライン
制御手段の夫々に送出する動作を行わせ、複数のライン
制御手段に、各々に対応する加工組立ラインにおける加
工組立作業の制御を、ライン情報設定手段により一括し
て作成されるライン用車種別情報に基づいて行わせるも
のとされる。
(作用) 上述の如くの構成とされる本発明に係る自動車ボディ
の製造装置及び方法においては、複数のライン制御手段
に対して共通に設けられたライン情報設定手段が、車種
情報記憶手段からの車種別生産順序をあらわす車種情報
群に基づいて、各加工組立ラインにおいて必要とされる
ライン用車種別情報を一括して作成し、作成された各ラ
イン用車種別情報が各リアン制御手段に供給されるの
で、車種の変更,追加及び削除等が行われる場合には、
複数のライン制御手段に対して共通のものとされる。ラ
イン情報設定手段におけるプログラム等を変更するだけ
でよい。そのため斯かる車種の変更等に対して容易に、
かつ、迅速に対応することが可能となる。
の製造装置及び方法においては、複数のライン制御手段
に対して共通に設けられたライン情報設定手段が、車種
情報記憶手段からの車種別生産順序をあらわす車種情報
群に基づいて、各加工組立ラインにおいて必要とされる
ライン用車種別情報を一括して作成し、作成された各ラ
イン用車種別情報が各リアン制御手段に供給されるの
で、車種の変更,追加及び削除等が行われる場合には、
複数のライン制御手段に対して共通のものとされる。ラ
イン情報設定手段におけるプログラム等を変更するだけ
でよい。そのため斯かる車種の変更等に対して容易に、
かつ、迅速に対応することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、本発明に係る自動車ボディの製造装置の一
例であって、本発明に係る自動車ボディの製造方法が実
施されるものの構成を概略的に示す。この例は、前述の
ものと同様に、仕様あるいは型式の異なるA車,B車,C車
及びD車のボディを製造する混流製造ラインを形成する
ものとされている。
例であって、本発明に係る自動車ボディの製造方法が実
施されるものの構成を概略的に示す。この例は、前述の
ものと同様に、仕様あるいは型式の異なるA車,B車,C車
及びD車のボディを製造する混流製造ラインを形成する
ものとされている。
第1図において、ボディ用混流製造ラインBLは、A車
及びB車用とされる左サイドフレームaとC車及びD車
用とされる左サイドフレームbとを組み立てるための左
サイドフレーム加工組立ライン12と、A車,B車及びC車
用とされる右サイドフレームa′とD車用とされる右サ
イドフレームb′とを組み立てるための右サイドフレー
ム加工組立ライン14と、A車及びB車用とされるアンダ
ーボディuとC車及びD車用とされるアンダーボディv
とを組み立てるためのアンダーボディ加工組立ライン16
と、アンダーボディ加工組立ライン16で組み立てられた
アンダーボディuもしくはvに、左サイドフレーム加工
組立ライン12及び右サイドフレーム加工組立ライン14で
組み立てられた左サイドフレームaもしくはb及び右サ
イドフレームa′もしくはb′を組み付けるとともに、
ルーフパネル,ダッシュパネル,カウルパネル,リアエ
ンドパネル等を組み付けて4種類の仮付メインボディM
a′,Mb′,Mc′及びMd′を得るメインボディ仮付加工組
立ライン18と、メインボディ仮付加工組立ライン18で得
られた仮付メインボディMa′〜Md′の夫々をスポット溶
接等で本組してメインボディMa,Mb,Mc及びMdを得るメイ
ンボディ最終加工組立ライン20と、メインボディ最終加
工組立ライン20で得られたメインボディMa〜Mdの夫々に
トランクリッドやボンネットを組付ける作業を行う仕上
加工組立ライン22とから成っている。
及びB車用とされる左サイドフレームaとC車及びD車
用とされる左サイドフレームbとを組み立てるための左
サイドフレーム加工組立ライン12と、A車,B車及びC車
用とされる右サイドフレームa′とD車用とされる右サ
イドフレームb′とを組み立てるための右サイドフレー
ム加工組立ライン14と、A車及びB車用とされるアンダ
ーボディuとC車及びD車用とされるアンダーボディv
とを組み立てるためのアンダーボディ加工組立ライン16
と、アンダーボディ加工組立ライン16で組み立てられた
アンダーボディuもしくはvに、左サイドフレーム加工
組立ライン12及び右サイドフレーム加工組立ライン14で
組み立てられた左サイドフレームaもしくはb及び右サ
イドフレームa′もしくはb′を組み付けるとともに、
ルーフパネル,ダッシュパネル,カウルパネル,リアエ
ンドパネル等を組み付けて4種類の仮付メインボディM
a′,Mb′,Mc′及びMd′を得るメインボディ仮付加工組
立ライン18と、メインボディ仮付加工組立ライン18で得
られた仮付メインボディMa′〜Md′の夫々をスポット溶
接等で本組してメインボディMa,Mb,Mc及びMdを得るメイ
ンボディ最終加工組立ライン20と、メインボディ最終加
工組立ライン20で得られたメインボディMa〜Mdの夫々に
トランクリッドやボンネットを組付ける作業を行う仕上
加工組立ライン22とから成っている。
上述の加工組立ライン12,14,16,18,20及び22には、夫
々所定数の作業ステーションST1,ST2,ST3・・・が形
成されるとともに、図示されない物流制御コンピュータ
により制御されてボディの各構成部やメインボディを1
作業ステーション(1ピッチ)ずつ搬送する搬送手段35
が備えられている。各作業ステーションST1,ST2,ST3
・・・には、所定の態様で加工組立ロボットR,ディスプ
レイ装置(生産指示装置)Q及びその他の装置類Wが配
設されるとともに、ディスプレイ装置Qが配設された作
業ステーションST1,ST2,ST3・・・には作業員Hが配
される。
々所定数の作業ステーションST1,ST2,ST3・・・が形
成されるとともに、図示されない物流制御コンピュータ
により制御されてボディの各構成部やメインボディを1
作業ステーション(1ピッチ)ずつ搬送する搬送手段35
が備えられている。各作業ステーションST1,ST2,ST3
・・・には、所定の態様で加工組立ロボットR,ディスプ
レイ装置(生産指示装置)Q及びその他の装置類Wが配
設されるとともに、ディスプレイ装置Qが配設された作
業ステーションST1,ST2,ST3・・・には作業員Hが配
される。
また、加工組立ライン12,14,16,18,20及び22には、ラ
イン用車種別情報設定コンピュータ40から供給されるラ
イン用車種別情報を、各作業ステーションST1,ST2,ST
3・・・に配設された加工組立ロボットR,ディスプレイ
装置Q及び装置類Wに所定のタイミングで供給するライ
ン制御ボックス24,26,28,30,32及び34が設置されてい
る。ライン用車種別情報設定コンピュータ40にはホスト
コンピュータ50から車種別生産順序をあらわす車種情報
が供給される。
イン用車種別情報設定コンピュータ40から供給されるラ
イン用車種別情報を、各作業ステーションST1,ST2,ST
3・・・に配設された加工組立ロボットR,ディスプレイ
装置Q及び装置類Wに所定のタイミングで供給するライ
ン制御ボックス24,26,28,30,32及び34が設置されてい
る。ライン用車種別情報設定コンピュータ40にはホスト
コンピュータ50から車種別生産順序をあらわす車種情報
が供給される。
ホストコンピュータ50には、生産計画に従う順序をも
って、A車,B車,C車及びD車をあらわすデータDA,DB,
DC及びDDが夫々入力されており、ホストコンピュータ50
は、斯かるデータDA〜DDを記憶するとともに、例えば、
所定時間毎に、所定台数分のデータDA〜DDから成る車種
別生産順序をあらわす車種情報群をライン用車種別情報
設定コンピュータ40に供給する。
って、A車,B車,C車及びD車をあらわすデータDA,DB,
DC及びDDが夫々入力されており、ホストコンピュータ50
は、斯かるデータDA〜DDを記憶するとともに、例えば、
所定時間毎に、所定台数分のデータDA〜DDから成る車種
別生産順序をあらわす車種情報群をライン用車種別情報
設定コンピュータ40に供給する。
ライン用車種別情報設定コンピュータ40は、ホストコ
ンピュータ50から供給される車種情報群に基づいて、左
サイドフレーム加工組立ライン12において必要とされる
ライン用車種別情報Ca及びCbと、右サイドフレーム加工
組立ライン14において必要とされるライン用車種別情報
Ca′及びCb′と、アンダーボディ加工組立ライン16にお
いて必要とされるライン用車種別情報Cu及びCvと、メイ
ンボディ仮付加工組立ライン18において必要とされるラ
イン用車種別情報Cx及びCyと、メインボディ最終加工組
立ライン20及び仕上げ加工組立ライン22において必要と
されるライン用車種別情報CA,CB,CC及びCDとを夫々作
成して、それらを加工組立ライン12,14,16,18,20及び22
に夫々設置されたライン制御ボックス24,26,28,30,32及
び34に供給する。
ンピュータ50から供給される車種情報群に基づいて、左
サイドフレーム加工組立ライン12において必要とされる
ライン用車種別情報Ca及びCbと、右サイドフレーム加工
組立ライン14において必要とされるライン用車種別情報
Ca′及びCb′と、アンダーボディ加工組立ライン16にお
いて必要とされるライン用車種別情報Cu及びCvと、メイ
ンボディ仮付加工組立ライン18において必要とされるラ
イン用車種別情報Cx及びCyと、メインボディ最終加工組
立ライン20及び仕上げ加工組立ライン22において必要と
されるライン用車種別情報CA,CB,CC及びCDとを夫々作
成して、それらを加工組立ライン12,14,16,18,20及び22
に夫々設置されたライン制御ボックス24,26,28,30,32及
び34に供給する。
その場合、ライン用車種別情報設定コンピュータ40
は、ホストコンピュータ50から供給される車種情報群に
おけるデータDA,DB,DC及びDDに対して、ライン制御ボ
ックス24,26,28,30,32及び34に供給するライン用車種別
情報を下記の表に示される如くに作成する。
は、ホストコンピュータ50から供給される車種情報群に
おけるデータDA,DB,DC及びDDに対して、ライン制御ボ
ックス24,26,28,30,32及び34に供給するライン用車種別
情報を下記の表に示される如くに作成する。
そして、ライン用車種別情報設定コンピュータ40から
上述のライン用車種別情報が供給されるライン制御ボッ
クス24,26,28,30,32及び34は、斯かるライン用車種別情
報を記憶し、対応する加工組立ライン12,14,16,18,20及
び22において各構成部やメインボディが搬送手段35によ
り1ピッチずつ搬送される毎に、記憶されたライン用車
種別情報を、生産されるべき車種の順序に応じて各加工
組立ライン12,14,16,18,20及び22における各作業ステー
ションST1,ST2,ST3・・・に配設された加工組立ロボ
ットR,ディスプレイ装置Q及び装置類Wに夫々供給す
る。この場合、ライン制御ボックス24,26,28,30,32及び
34は、各構成部やメインボディが1ピッチずつ搬送され
たことを搬送手段35から得られる検出信号に基づいて検
知し、記憶されたライン用車種別情報を1つずつ前にず
らすとともに、ライン用車種別情報設定コンピュータ40
に記憶されているライン用車種別情報を1つ取込んで記
憶するようにされる。
上述のライン用車種別情報が供給されるライン制御ボッ
クス24,26,28,30,32及び34は、斯かるライン用車種別情
報を記憶し、対応する加工組立ライン12,14,16,18,20及
び22において各構成部やメインボディが搬送手段35によ
り1ピッチずつ搬送される毎に、記憶されたライン用車
種別情報を、生産されるべき車種の順序に応じて各加工
組立ライン12,14,16,18,20及び22における各作業ステー
ションST1,ST2,ST3・・・に配設された加工組立ロボ
ットR,ディスプレイ装置Q及び装置類Wに夫々供給す
る。この場合、ライン制御ボックス24,26,28,30,32及び
34は、各構成部やメインボディが1ピッチずつ搬送され
たことを搬送手段35から得られる検出信号に基づいて検
知し、記憶されたライン用車種別情報を1つずつ前にず
らすとともに、ライン用車種別情報設定コンピュータ40
に記憶されているライン用車種別情報を1つ取込んで記
憶するようにされる。
ここで、左サイドフレーム加工組立ライン12における
各作業ステーションST1〜ST5における加工組立ロボット
R及びディスプレイ装置Qに、ライン制御ボックス24か
らライン用車種別情報Caが供給されるときには左サイド
フレームaの、また、ライン用車種別情報Cbが供給され
るときには右サイドフレームbの加工組立作業が行わ
れ、同様に、右サイドフレーム加工組立ライン14におけ
る各作業ステーションST1〜ST5における加工組立ロボッ
トR及びディスプレイ装置Qに、ライン制御ボックス26
からライン用車種別情報Ca′が供給されるときには右サ
イドフレームa′の、また、ライン用車種別情報Cb′が
供給されるときには右サイドフレームb′の加工組立作
業が行われ、アンダーボディ加工組立ライン16における
各作業ステーションST1〜ST4における加工組立ロボット
R,ディスプレイ装置Q及び装置類Wに、ライン制御ボッ
クス28からライン用車種別情報Cuが供給されるときには
アンダーボディuの、また、ライン用車種別情報Cvが供
給されるときにはアンダーボディvの加工組立作業が行
われ、メインボディ仮付加工組立ライン18における各作
業ステーションST2〜ST7における加工組立ロボットR及
び装置類Wにライン制御ボックス30からライン用車種別
情報Cxが供給されるときには仮付メインボディMa′及び
Md′の、また、ライン用車種別情報Cyが供給されるとき
には仮付メインボディMb′及びMc′の加工組立作業が行
われ、さらに、メインボディ最終加工組立ライン20及び
仕上加工組立ライン22における各作業ステーションST1
〜ST5における加工組立ロボットR及びディスプレイ装
置Qにライン制御ボックス32及び34からライン用車種別
情報CA,CB,CC及びCDが供給されるときには、仮付メイ
ンボディMa′〜Md′とメインボディMa〜Mdについての加
工組立作業が行われるようにされる。
各作業ステーションST1〜ST5における加工組立ロボット
R及びディスプレイ装置Qに、ライン制御ボックス24か
らライン用車種別情報Caが供給されるときには左サイド
フレームaの、また、ライン用車種別情報Cbが供給され
るときには右サイドフレームbの加工組立作業が行わ
れ、同様に、右サイドフレーム加工組立ライン14におけ
る各作業ステーションST1〜ST5における加工組立ロボッ
トR及びディスプレイ装置Qに、ライン制御ボックス26
からライン用車種別情報Ca′が供給されるときには右サ
イドフレームa′の、また、ライン用車種別情報Cb′が
供給されるときには右サイドフレームb′の加工組立作
業が行われ、アンダーボディ加工組立ライン16における
各作業ステーションST1〜ST4における加工組立ロボット
R,ディスプレイ装置Q及び装置類Wに、ライン制御ボッ
クス28からライン用車種別情報Cuが供給されるときには
アンダーボディuの、また、ライン用車種別情報Cvが供
給されるときにはアンダーボディvの加工組立作業が行
われ、メインボディ仮付加工組立ライン18における各作
業ステーションST2〜ST7における加工組立ロボットR及
び装置類Wにライン制御ボックス30からライン用車種別
情報Cxが供給されるときには仮付メインボディMa′及び
Md′の、また、ライン用車種別情報Cyが供給されるとき
には仮付メインボディMb′及びMc′の加工組立作業が行
われ、さらに、メインボディ最終加工組立ライン20及び
仕上加工組立ライン22における各作業ステーションST1
〜ST5における加工組立ロボットR及びディスプレイ装
置Qにライン制御ボックス32及び34からライン用車種別
情報CA,CB,CC及びCDが供給されるときには、仮付メイ
ンボディMa′〜Md′とメインボディMa〜Mdについての加
工組立作業が行われるようにされる。
このようにされることにより、左サイドフレーム組立
加工ライン12,右サイドフレーム加工組立ライン14及び
アンダーボディ加工組立ライン16においては、生産され
るべき車種の順序に従って、夫々、左サイドフレームa
もしくはb,右サイドフレームa′もしくはb′、及びア
ンダーボディuもしくはvが夫々組立てられ、それらが
夫々の最終作業ステーションST5から適当な搬送手段に
より搬送されて一時置場36及び38に搬送されて、そこで
待機せしめられた後、アンダーボディuもしくはvはメ
インボディ仮付加工組立ライン18における作業ステーシ
ョンST1に、また、左サイドフレームaもしくはbと右
サイドフレームa′もしくはb′とはメインボディ仮付
加工組立ライン18における作業ステーションST2に搬送
され、メインボディ仮付加工組立ライン18において、生
産されるべき車種の順序に従ってそれらが仮組みされる
とともに、ルーフパネル,ダッシュパネル,カウルパネ
ル,リアエンドパネル等が組付けられて4種類の仮付メ
インボディMa′,Mb′,Mc′及びMd′が組立てられる。そ
して組立てられた仮付メインボディMa′〜Md′は一時置
場42を介してメインボディ最終加工組立ライン20に搬送
され、そこで、生産されるべき車種の順序に従って、ス
ポット溶接等により本組みされてメインボディMa,Mb,Mc
及びMdが組立てられ、その後、一時置場44を介して仕上
げ加工組立ライン22に搬送されてトランクリッドやボン
ネットが組付けられた後、続く塗装ラインに搬送され
る。
加工ライン12,右サイドフレーム加工組立ライン14及び
アンダーボディ加工組立ライン16においては、生産され
るべき車種の順序に従って、夫々、左サイドフレームa
もしくはb,右サイドフレームa′もしくはb′、及びア
ンダーボディuもしくはvが夫々組立てられ、それらが
夫々の最終作業ステーションST5から適当な搬送手段に
より搬送されて一時置場36及び38に搬送されて、そこで
待機せしめられた後、アンダーボディuもしくはvはメ
インボディ仮付加工組立ライン18における作業ステーシ
ョンST1に、また、左サイドフレームaもしくはbと右
サイドフレームa′もしくはb′とはメインボディ仮付
加工組立ライン18における作業ステーションST2に搬送
され、メインボディ仮付加工組立ライン18において、生
産されるべき車種の順序に従ってそれらが仮組みされる
とともに、ルーフパネル,ダッシュパネル,カウルパネ
ル,リアエンドパネル等が組付けられて4種類の仮付メ
インボディMa′,Mb′,Mc′及びMd′が組立てられる。そ
して組立てられた仮付メインボディMa′〜Md′は一時置
場42を介してメインボディ最終加工組立ライン20に搬送
され、そこで、生産されるべき車種の順序に従って、ス
ポット溶接等により本組みされてメインボディMa,Mb,Mc
及びMdが組立てられ、その後、一時置場44を介して仕上
げ加工組立ライン22に搬送されてトランクリッドやボン
ネットが組付けられた後、続く塗装ラインに搬送され
る。
上述の如くに、本例においては、車種に応じて複数種
のボディを一つの製造ラインで製造するようになされ、
ボディの構成部やパレット等に識別記号を付す作業を要
することなく、各加工組立ラインにおける加工組立ロボ
ットR,ディスプレイ装置Q及び装置類Wによる加工組立
作業を車種に応じたものとすることができる。しかも、
ライン用車種別情報設定コンピュータ40が、ホストコン
ピュータ50から得られる車種情報に基づいて、加工組立
ライン12,14,16,18,20及び22において必要とされるライ
ン用車種別情報Ca,Cb,Ca′,Cb′,Cu,Cv,Cx,Cy,CA,CB,
CC及びCDを一括して作成し、それらをライン制御ボック
ス24,26,28,30,32及び34に供給するようにされるので、
車種の変更,追加及び削除等が行われる場合には、ライ
ン用車種別情報設定コンピュータ40におけるプログラム
等を変更するだけで、加工組立ライン12,14,16,18,20及
び22における加工組立ロボットR,ディスプレイ装置Q及
び装置類Wに生産されるべき車種に応じた動作を行わせ
ることができる。
のボディを一つの製造ラインで製造するようになされ、
ボディの構成部やパレット等に識別記号を付す作業を要
することなく、各加工組立ラインにおける加工組立ロボ
ットR,ディスプレイ装置Q及び装置類Wによる加工組立
作業を車種に応じたものとすることができる。しかも、
ライン用車種別情報設定コンピュータ40が、ホストコン
ピュータ50から得られる車種情報に基づいて、加工組立
ライン12,14,16,18,20及び22において必要とされるライ
ン用車種別情報Ca,Cb,Ca′,Cb′,Cu,Cv,Cx,Cy,CA,CB,
CC及びCDを一括して作成し、それらをライン制御ボック
ス24,26,28,30,32及び34に供給するようにされるので、
車種の変更,追加及び削除等が行われる場合には、ライ
ン用車種別情報設定コンピュータ40におけるプログラム
等を変更するだけで、加工組立ライン12,14,16,18,20及
び22における加工組立ロボットR,ディスプレイ装置Q及
び装置類Wに生産されるべき車種に応じた動作を行わせ
ることができる。
(発明の効果) 上述の説明から明らかな如く、本発明に係る自動車ボ
ディの製造装置及び方法においては、車種に応じて複数
種のボディを一つの製造ラインで製造するようになさ
れ、各加工組立ラインにおける加工組立作業が、識別記
号によって車種を識別することを要しないで、生産され
るべき車種に応じて制御されるようになされるので、製
造ラインの造設コストを低くすることができるととも
に、生産効率の向上を図ることができ、しかも、各加工
組立ラインにおいて必要とされるライン用車種別情報
が、複数のライン制御手段に対して共通に設けられたラ
イン情報設定手段により、車種情報記憶手段からの予め
設定された車種別生産順序をあらわす車種情報群に基づ
いて、一括して作成されるので、車種の変更,追加及び
削除等を容易に、かつ、迅速に遂行することが可能とな
る。
ディの製造装置及び方法においては、車種に応じて複数
種のボディを一つの製造ラインで製造するようになさ
れ、各加工組立ラインにおける加工組立作業が、識別記
号によって車種を識別することを要しないで、生産され
るべき車種に応じて制御されるようになされるので、製
造ラインの造設コストを低くすることができるととも
に、生産効率の向上を図ることができ、しかも、各加工
組立ラインにおいて必要とされるライン用車種別情報
が、複数のライン制御手段に対して共通に設けられたラ
イン情報設定手段により、車種情報記憶手段からの予め
設定された車種別生産順序をあらわす車種情報群に基づ
いて、一括して作成されるので、車種の変更,追加及び
削除等を容易に、かつ、迅速に遂行することが可能とな
る。
第1図は本発明に係る自動車ボディの製造装置の一例で
あって、本発明に係る自動車ボディの製造方法の一例が
実施されるものを概略的に示す全体構成図、第2図は自
動車ボディの製造装置の一つとして考えられているもの
を概略的に示す全体構成図である。 図中、12は左サイドフレーム加工組立ライン、14は右サ
イドフレーム加工組立ライン、16はアンダーボディ加工
組立ライン、18はメインボディ仮付加工組立ライン、20
はメインボディ最終加工組立ライン、22は仕上加工組立
ライン、24,26,28,30,32及び34はライン制御ボックス、
35は搬送手段、40はライン用車種別情報設定コンピュー
タ、50はホストコンピュータである。
あって、本発明に係る自動車ボディの製造方法の一例が
実施されるものを概略的に示す全体構成図、第2図は自
動車ボディの製造装置の一つとして考えられているもの
を概略的に示す全体構成図である。 図中、12は左サイドフレーム加工組立ライン、14は右サ
イドフレーム加工組立ライン、16はアンダーボディ加工
組立ライン、18はメインボディ仮付加工組立ライン、20
はメインボディ最終加工組立ライン、22は仕上加工組立
ライン、24,26,28,30,32及び34はライン制御ボックス、
35は搬送手段、40はライン用車種別情報設定コンピュー
タ、50はホストコンピュータである。
フロントページの続き (72)発明者 大谷 卓史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−16964(JP,A) 特開 昭61−152354(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】自動車ボディを構成する各構成部の加工組
立作業及び該各構成部を用いて上記自動車ボディを得る
加工組立作業を、生産されるべき車種に応じて行うべく
造設される複数の加工組立ラインと、 車種情報記憶手段からの予め設定された車種別生産順序
をあらわす車種情報群が供給され、該車種情報群に基づ
いて、上記複数の加工組立ラインの各々において必要と
されるライン用車種別情報を一括して作成するライン情
報設定手段と、 上記複数の加工組立ラインの各々に対応して設置され、
上記ライン情報設定手段により一括して作成されるライ
ン用車種別情報のうちの対応するものが夫々供給され
て、該ライン用車種別情報に基づき各々に対応する加工
組立ラインにおける加工組立作業を制御する複数のライ
ン制御手段と、 を具備して構成される自動車ボディの製造装置。 - 【請求項2】自動車ボディを構成する各構成部の加工組
立作業及び該各構成部を用いて上記自動車ボディを得る
加工組立作業が生産されるべき車種に応じて行われるべ
く、複数の加工組立ラインを造設するとともに、該複数
の加工組立ラインに夫々対応する複数のライン制御手段
と該複数のライン制御手段に対して共通のものとされる
ライン情報設定手段とを設置し、 該ライン情報設定手段に、該ライン情報設定手段に車種
情報記憶手段から供給される予め設定された車種別生産
順序をあらわす車種情報群に基づいて、上記複数の加工
組立ラインの各々において必要とされるライン用車種別
情報を一括して作成するとともに、作成されたライン用
車種別情報を、該ライン用車種別情報が必要とされる加
工組立ラインに対応して設置された上記複数のライン制
御手段の夫々に送出する動作を行わせ、上記複数のライ
ン制御手段に、各々に対応する加工組立ラインにおける
加工組立作業の制御を、上記ライン情報設定手段により
一括して作成されるライン用車種別情報に基づいて行わ
せることを特徴とする自動車ボディの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61314527A JP2533099B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 自動車ボディの製造装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61314527A JP2533099B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 自動車ボディの製造装置及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166670A JPS63166670A (ja) | 1988-07-09 |
JP2533099B2 true JP2533099B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=18054361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61314527A Expired - Lifetime JP2533099B2 (ja) | 1986-12-27 | 1986-12-27 | 自動車ボディの製造装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533099B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5266959B2 (ja) * | 2008-08-22 | 2013-08-21 | マツダ株式会社 | 異種物品の溶接組立方法及びその装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5816964A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-01-31 | Mazda Motor Corp | 自動車車体組立管理装置 |
JPS61152354A (ja) * | 1984-12-25 | 1986-07-11 | Nec Corp | 製造システム |
-
1986
- 1986-12-27 JP JP61314527A patent/JP2533099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63166670A (ja) | 1988-07-09 |
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