JP3020147B2 - 電荷結合型半導体装置の製造方法 - Google Patents

電荷結合型半導体装置の製造方法

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JP3020147B2 JP9211286A JP21128697A JP3020147B2 JP 3020147 B2 JP3020147 B2 JP 3020147B2 JP 9211286 A JP9211286 A JP 9211286A JP 21128697 A JP21128697 A JP 21128697A JP 3020147 B2 JP3020147 B2 JP 3020147B2
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一郎 藤井
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【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】 【0001】本発明は、半導体層上に絶縁層を介して転
送電極が設けられる電荷結合型半導体装置の製造方法に
関する。 【0002】 【従来の技術】電荷結合型半導体装置(Charge
Coupled Device:CCD)は、簡単なM
OS(Metal Oxide Semiconduc
tor)構造でもって自己走査機能と記憶機能とを併せ
持つ機能素子であり、撮像デバイス、アナログ遅延素
子、ディジタルフィルタ等に使用されている。CCD
は、チャネル形成場所によって表面チャネル型CCDと
埋込みチャネル型CCDとに分類され、また転送駆動方
式によって単相式、2相式等に分類される。 【0003】埋込みチャネル型CCDは、電荷の転送が
シリコン基板中の一定の深さ位置で行われるため、表面
チャネル型CCDに比べて、シリコン基板とこの表面の
SiO2膜との界面の影響が少なく、電荷転送効率及び
暗電流(Dark Current)が少ないとされて
いる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CCDは、上記した形式のいずれにおいても、暗電流が
依然として多く、しかも埋込み型のものでも実用レベル
まで暗電流が減少していないのが実状である。この対策
として、シリコン基板に結晶欠陥を生ぜしめること等に
よるシリコン基板ゲッタリング(Intrinsic
Gettering)や、重金属ドーピング等による外
部ゲッタリング(Extrinsic Getteri
ng)等の技術を駆使した暗電流低減の試みがなされて
いるが、その効果は未だ不十分である。 【0005】このように、従来のCCDでは、暗電流が
減少しないために、たとえば撮像デバイスとして使用し
た場合はコントラストや色調等が劣化してしまい、高画
質を得るうえで大きな障害となっている。 【0006】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、暗電流を十分に減少させた電荷結合型半導体装
置の製造方法を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電荷結合型半導体装置の製造方法は、シ
リコン基板の一主面上に絶縁層を形成する工程と、不活
性ガスイオンおよび水素イオンを含むプラズマイオン中
にて高周波電力を印加することにより前記水素イオンを
前記シリコン基板と前記絶縁層との間の界面部に侵入さ
せ、前記界面部での再結合順位に結合させて前記界面部
の界面順位を低減する工程と、前記界面順位低減工程の
後に、前記絶縁層上に互いに間隔をおいて複数の転送電
極を形成する工程とを有する工程とした。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施例を説明する。 【0009】図1および図2につき、本発明の実施例に
おける界面準位低減処理法を説明する。図1はこの処理
法を全面に施す場合であり、図2は局所的(特に転送電
極位置)に施す場合である。 【0010】図1の例では、先ず図1の(A)に示すよ
うに、シリコン基板1上に絶縁層としてのSiO2膜2
を熱酸化技術等により通常の厚さに形成する。そうする
と、この時点で、シリコン基板1とSiO2膜2との界
面には多数の界面準位が生じる。 【0011】次に、図1の(B)に示すように、シリコ
ン基板1をヘリウムイオン(He)等の不活性ガスイ
オンまたは中性ガスイオンとシランガス(SiH4)等
による水素イオン(H)とを含むプラズマイオン中に
置き、かつ一定の高周波電力(たとえば5インチスライ
ス1枚当たり100〜200WのRFパワー)を印加す
ると、プラズマガス中の水素イオン(H)6が上記高
周波電力によってエネルギー的に賦活化され、SiO2
膜2を通ってシリコン基板1との界面にまで侵入し、同
界面でのトラップセンター(再結合準位)に結合し、界
面準位を大きく低減させる。 【0012】界面準位の測定には、チャージーポンピン
グ(Charge−Pumping)法を使用すること
ができる。この方法は、電子−ホールの再結合による基
板電流を測定することによって、Si−SiO2の界面
準位の値を求める測定法である。 【0013】たとえば、図1で述べたのと同様の処理を
Si−SiO2の界面に施したMOS構造の試料を作成
し、この試料においてソースおよびドレイン領域に共通
のバイアス電圧(Vsd>0)を印加し、かつゲートに
はVg>Vsdのバイアス電圧(Vg)を印加してゲー
ト下のシリコン表面に電子を集める。 【0014】そして、Vg<0に切り換えて、シリコン
基板中にあるホールを前記電子と再結合させ、この際に
流れる基板電流(再結合電流)を測定する。この基板電
流の値が少ない程、再結合される電子の数、すなわちS
i−SiO2の界面準位が少ないことになる。 【0015】本実施例においては、このチャージーポン
ピング法による測定の結果、Si−SiO2の界面準位
(トラップ密度)が約20〜30%低減されることが確
認されている。 【0016】このように界面準位を低減させることによ
って、暗電流を減少させることが可能となる。なお、暗
電流の測定は、CCDを遮光した状態でオシロスコープ
により出力電流を測定することによって行う。 【0017】図1の(C)は、上記のような界面準位低
減処理後に、Si02膜2上にポリシリコン転送電極3
を設けてCCD回路を構成した状態を示す。かかるポリ
シリコン転送電極3を形成するには、CVD(Chem
ical Vapour Deposition)法で
不純物ドープド低抵抗ポリシリコン層3を被着させ、こ
のポリシリコン層3をフォトエッチングでストライブ状
にパターニングすればよい。 【0018】図2の例では、SiO2膜2上に、転送電
極位置以外の領域をマスク7で覆って、上記した図1の
例と同様にして所定のプラズマイオンと高周波電力を与
えることにより、プラズマイオン中の水素イオン
(H)6を作用させてマスク7のない領域のSi−S
iO2界面の界面準位を選択的に低減させる。マスク7
を除去した後、界面準位の低減した領域上に、ポリシリ
コン転送電極を形成する。 【0019】次に本発明を適用したCCDとして、埋込
みチャネル型CCDを図3〜図7について具体的に説明
する。 【0020】図3にフレームトランスファー型撮像デバ
イスの一般的なレイアウトを示す。この撮像デバイスで
は、撮像部30に隣接して蓄積部31が配され、シリア
ルレジスタ部22から信号が増幅部23へ送られる。 【0021】図4および図5に、ヴァーチャルフェイズ
(Virtual Phase)CCDと称される単相
式デバイスの撮像部の一部分を示す。 【0022】この撮像部では、たとえばP型シリコン基
板10上に設けたN型シリコン層11に、P型半導体
領域12とこれに連設されたP型半導体領域13とが形
成され、これによって折曲パターン状の仮想電極部14
が構成されている(なお、図中の15はP型チャネル
ストッパ領域である)。仮想電極部14は、不純物濃度
の異なる両領域12及び13で構成されるが、それぞれ
に対応した固定電位をシリコン層11中に形成するもの
である。 【0023】また、N型シリコン層11上のSiO
2上には、上述した如きポリシリコン転送電極3と、ア
ンチブルーミング電極16とが上記の仮想電極部14の
ない領域上にて交互に設けられている。アンチブルーミ
ング電極16は、過剰のキャリアを吸収するために設け
られているが、転送電極3と同様の不純物ドープドポリ
シリコンによって同じ工程で形成されてよい。 【0024】このように構成された撮像部において、本
発明にしたがって、アンチブルーミング電極16の領域
を除く転送電極3および仮想電極部14(領域12およ
び13)の領域でのシリコン層11とSiO膜2との
界面に、上述したような界面準位低減処理が選択的に施
されている。この処理領域17は図4では理解容易のた
めに斜線で示されている。なお、この処理領域17は転
送電極3下のみであってもよい。 【0025】図6につき、このヴァーチャルフェイズC
CDの動作をする。先ず、撮像時(光照射時)には、転
送電極3にはクロックパルス(Vcl)を与えず、その
直下のシリコン表面電位を“L”レベルに固定してお
く。 【0026】今、シリコン層11中を多数キャリアとし
ての電子を矢印18方向へ転送する場合を考えると、撮
像時に仮想電極部13の位置に存在する電子[−]は、
クロックパルス(Vabg)によりアンチブルーミング
電極16下の表面電位がハイレベル−ロウレベル間で交
互に切換えられる際、その一部が矢印19で示す如くに
ハイレベルに捕獲される。そして、次にロウレベルに切
換わった時に、光照射で生じたホール[+]と再結合せ
しめられて消滅する。これによって過剰の電子がアンチ
ブルーミング電極16下にて消滅(吸収)せしめられ、
過剰キャリアによる弊害(特に撮像管におけるハレーシ
ョン)を防止することができる。 【0027】次に、キャリア転送時は、アンチブルーミ
ング電極16下の表面電位を破線20でしめすレベルに
固定し、かつ転送電極3にはハイレベル“H”とロウレ
ベル“L”とを交互に切換えるクロック電圧(Vcl)
を印加すると、キャリアとしての電子は破線21で示す
ように転送電極3下へ転送され(“H”レベル時)、次
の“L”レベル時に更に図面左方向へ転送される。な
お、転送電極3下の表面電位がステップ状となっている
ことが重要であるが、これは表面の不純物濃度を異なら
せることによって実現できる。 【0028】上記したようにして、撮像部においては、
撮像とキャリアの転送とを行うが、特に転送電極3およ
び仮想電極部14におけるSi−SiOの界面準位が
予め低減されているので、光の非照射時(或いはキャリ
ア転送時)にキャリアが界面準位を通してリークする暗
電流が大幅に減少する。したがって、たとえば被写体の
像に忠実に対応した信号を良好に取り出すことができ
る。 【0029】なお、上記した蓄積部11(図3)は、図
7に示すような構造からなっていてもよい。すなわち、
図5に示す撮像部と比べて、アンチブルーミング電極1
6を設けないこと以外は同一である。 【0030】以上、本発明を例示したが、上述の実施例
は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能である。 【0031】上述した界面準位の低減処理は、CCDに
おいて暗電流が問題となる領域には少なくとも施す必要
がある。ただし、適用するCCDの種類によっては、全
面に同処理を施すことができる。上述した各層、各膜の
材質も変更してよく、半導体の導電型、キャリアの極性
も変換してよい。また、上述の例では、単相式のCCD
について主として述べたが、本発明は2相式、3相式等
の他の駆動方式や、埋込み型以外の表面チャネル型にも
勿論適用可能である。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明における電
荷結合型半導体装置の製造方法によれば、不活性ガスイ
オンおよび水素イオンを含むプラズマイオン中にて高周
波電力を印加することにより、水素イオンをシリコン基
板と絶縁層膜との間の界面部に侵入させて、該界面部で
の再結合順位に結合させて界面部の界面順位を低減さ
せ、その後で絶縁層上に複数の転送電極を形成するよう
にしたので、電荷結合型半導体装置において暗電流を十
分に減少させることが可能であり、撮像画像コントラス
トや色調の劣化を防止し、高画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例によるCCDの製造プロセス
を示す断面図である。 【図2】別の実施例によるCCDの製造プロセスを示す
断面図である。 【図3】実施例によるCCD撮像デバイスのレイアウト
を示す略平面図である。 【図4】実施例におけるCCDデバイスの撮像部の要部
を示す平面図である。 【図5】図4のIX−IX線についての断面図である。 【図6】実施例におけるCCDデバイスの撮像部の動作
を説明するための図である。 【図7】実施例におけるCCDデバイスの蓄積部の要部
を示す断面図である。 【符号の説明】 1、10 シリコン基板 2 SiO膜 3 ポリシリコン層(転送電極) 6 水素イオン 12 P型半導体領域 13 P型半導体領域 14 仮想電極部 16 アンチブルーミング電極 17 界面準位低減処理領域 30 撮像部 31 蓄積部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.シリコン基板の一主面上に絶縁層を形成する工程
    と、 不活性ガスイオンおよび水素イオンを含むプラズマイオ
    ン中にて高周波電力を印加することにより前記水素イオ
    ンを前記シリコン基板と前記絶縁層との間の界面部に侵
    入させ、前記界面部での再結合順位に結合させて前記界
    面部の界面順位を低減する工程と、前記界面順位低減工程の後に、 前記絶縁層上に互いに間
    隔をおいて複数の転送電極を形成する工程とを有する電
    荷結合型半導体装置の製造方法。
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KR100761829B1 (ko) 2005-12-15 2007-09-28 삼성전자주식회사 반도체 소자, 시모스 이미지 센서, 반도체 소자의 제조방법및 시모스 이미지 센서의 제조방법
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