JP2975648B2 - 電荷結合装置 - Google Patents

電荷結合装置

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JP2975648B2 JP2176395A JP17639590A JP2975648B2 JP 2975648 B2 JP2975648 B2 JP 2975648B2 JP 2176395 A JP2176395 A JP 2176395A JP 17639590 A JP17639590 A JP 17639590A JP 2975648 B2 JP2975648 B2 JP 2975648B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、埋込みチャネルを用いた電荷結合装置の
電荷転送電極の構造に関するものである。
(従来の技術) 電荷結合装置は、アナログ信号としての電荷量を周期
構造を有する電極により蓄積または転送動作を制御する
装置であり、CCD(charge coupled device)、BBD(buc
ket brigade device)等が代表的なものである。CCD
は、固体撮像素子、メモリ素子、プロセッサ、遅延線お
よびこの遅延線を利用したくし形フィルタ等に利用され
ているが、とくに、撮像素子に多く使われている。CCD
が出現して以来、光電変換、蓄積、転送等の機能を搭載
した撮像素子の開発が活発化している。その素子が必要
な機能としては基本的に光電変換および走査の機能をあ
げることができる。固体撮像素子では、これらの機能を
一つのチップ上につくり付けることができるために、数
ある光電変換方式や、走査方式の組合せにより、さまざ
まな特長を有するデバイスの開発が進められている。
CCDは、撮像素子の走査方式に利用されるが、これに
は次の二つの方法がある。
(1) フレームトランスファ形(FT:frame transfe
r) (2) インタライントランスファ形(IT:intarline t
ransfer) (1)の方式では、転送部をそのままMOSキャパシタ
形の受光部として利用しているため、垂直プランキング
期間に蓄積部に転送(フレームトランスファ)され、次
に蓄積部から走査線1本ずつ水平読出し部に転送され
る。
(2)の方式は、受光部と転送部とを隣り合せにレイ
アウトしてあり、一度に転送部へ信号電荷を移した後、
順次転送して読み出す。このため、フレームトランスフ
ァに比べてスミアは少ない。更にスミアを少なくするた
めに、フレームインタライントランスファ(FIT:frame
interline transfer)も考えられている。インタライン
トランスファの転送部の下に蓄積部を設け高速で蓄積部
へ転送することにより、スミア成分が転送部へ漏れ込む
時間を短くしている。
CCDの酸化絶縁膜−シリコン基板界面にある捕獲準位
が転送効率劣化の原因となるため、現在では多くの場合
基板界面に基板半導体の極性と反対の極性をもつ領域を
設けることにより、信号電荷転送領域が基板界面より離
れているBCCDが利用され雑音の低減、転送効率の改善が
はかられている。第3図(a),(b)(c)は、その
ようなBCCDの一例の断面図および基板深さ方向の電位分
布を示した図である。この例では、BCCDは、隣接する電
荷転送電極がオーバーラップする構造のものに形成され
ている。図において、半導体基板1はn型シリコンから
なり、p−ウエル領域2が形成されている。p−ウエル
領域2内の基板界面下にはn型の埋込み転送チャネル3
が形成され、さらに上記界面上にはゲート絶縁膜(Si
O2)5が熱酸化により形成されている。このゲート絶縁
膜5の上に一層目の電荷転送電極および層間絶縁膜を介
して二層目の電荷転送電極がオーバーラップするように
形成されている。したがって、隣接する電荷転送電極間
のギャップは、約2000Åであり、これは、層間絶縁膜の
厚さに等しい。図に示すとおり、このようなBCCDでは、
基板界面にウエル領域の極性と反対の極性を持つ領域を
設けることにより、信号電荷転送領域が基板界面より離
れている(第3図(c)参照)。このため基板−絶縁膜
界面の捕獲準位による転送効率の劣化がなくなる。ま
た、電極間ギャップも狭いので転送チャネルにポテンシ
ャル障壁が生じないので効率良く信号電荷を転送できる
(第3図(b)参照)。
一方でBCCDでは次のような問題があった。すなわち、
電荷転送時には基板界面が常に空乏化しているため、基
板・絶縁膜界面の生成準位で暗電流が発生し信号電荷に
雑音として重畳してしまいS/Nが劣化してしまうことで
ある。この基板界面で発生する暗電流はCCDで発生する
雑音成分のうちでもっとも大きな値を持つため、大きな
問題になっている。また電極構造については次のような
問題がある。すなわち隣接する転送電極間の距離が大き
いと転送チャネルに電位障壁ができ、転送効率が劣化し
てしまうが、そのようなことを防ぐために、現在では第
3図のような電極の二層オーバーラップ構造にして電極
間距離を短くしている。しかしこのような構造にすると
隣接する電極間での絶縁性が悪くなり、電極間絶縁膜の
絶縁破壊が生じやすくなるのである。このため素子の歩
留まりが低下し、製造上のコストを低くすることが困難
であるという問題があった。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、従来では転送チャネルの基板界面が空
乏化しているため、電荷転送時に基板界面で暗電流が発
生し、信号電荷に雑音電荷が重畳しS/Nが悪くなるとい
う問題があった。また従来の転送電極構造では転送効率
を上げるために電極間距離を短くする必要があるが、そ
のため隣接する電極間で絶縁不良を生じやすくなるとい
う問題があった。そのため歩留まりが低下し、製造上の
コストを抑制できないという問題があった。本発明は、
以上のような事情によってなされたもので、基板界面で
発生する暗電流を大幅に抑制し、転送チャネルに電位障
壁の生じない転送効率の向上した埋め込みチャネル型の
電荷結合装置を提供することを目的としている。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 本発明は、埋め込みチャネルを備えた電荷結合装置に
関するものである。そして、半導体基板と、前記半導体
基板上に形成され、コンタクト孔が電荷転送方向に沿っ
て所定の間隔で複数配列されている絶縁膜と、前記半導
体基板に形成されたn型拡散層からなる電荷転送チャネ
ルと、前記半導体基板と前記絶縁膜の界面に前記電荷転
送チャネルの全面を覆って設けられたp型拡散層からな
る電荷転送電極と、前記絶縁膜上に形成され、前記p型
拡散層とは前記コンタクト孔を介して接続された複数の
配線とを具備し、前記複数の配線に順次電位を印加する
ことにより電荷転送を行うことを特徴としている。
(作 用) 本発明では基板界面にp型拡散層が設けられており常
に正孔が満たされているため、信号電荷転送時にも基板
界面が空乏化することはない。そのため基板界面で発生
する暗電流を大幅に抑制することができる。また本発明
ではp型拡散層接続した各配線間に電位差を設け、各配
線間に電位勾配を設けることにより信号電荷を転送する
ため、転送チャネルに電位障壁が生じないので転送効率
が向上する。また本発明では転送電極を設ける工程が従
来のものに比べて簡略であり、なおかつ配線が間隔をお
いて配置されているため、転送電極間の絶縁不良に基づ
く不良がなくなり、製造上のコストを大幅に下げること
ができる。
(実施例) 本発明の一実施例を図面を用いて説明する。第1図
は、本発明の一実施例の電荷結合装置の部分断面図、第
1図(b)は、その平面図を示している。図において、
シリコン半導体基板1としてはn型を用いる。この基板
には、p−ウエル領域2が形成されており、この領域内
には、埋め込みチャネル形成のためのn型拡散層3及び
転送電極となるp型拡散層4が形成されている。基板表
面は絶縁膜(SiO2)5で複数形成して前記p型拡散層4
を部分的に露出させておく。絶縁膜5上には転送電極に
電位を与える,たとえば、モリブデンシリサイド膜で形
成された配線6を配置し、コンタクト孔7を通して転送
電極であるp型拡散層4と電気的に接続する。n型拡散
層3には埋め込み転送チャネル9を形成し、両端には素
子分離領域8を形成する。
つぎに、実施例の電電荷結合装置の製造方法を第2図
(a)〜(g)を用いて説明する。n型シリコン基板1
表面を加熱しておよそ1000Åのシリコン酸化膜5を形成
する(第2図(a))。つぎに、たとえばイオン注入等
によって不純物を基板に導入したあとさらに不純物を熱
拡散してp−ウエル領域2を形成する(第2図
(b))。基板としてp型シリコンを用いればこのよう
なウエル領域の形成は不要である。つぎに、レジスト等
をマスクにしてAsをイオン注入して埋め込み転送チャネ
ル3を選択的にp−ウエル領域2中に形成する。つぎに
レジスト等をマスクとしてBをイオン注入して転送電極
であるp型拡散層4を形成する。この厚みは埋め込みチ
ャネル3より薄く形成される(第2図(d))。つぎに
シリコン基板1上の酸化膜5を選択的にエッチングして
コンタクト孔7を形成する(第3図(e))。つぎに、
基板全面にたとえば、モリブデンシリサイドのような材
料11をCVD法などの手段で推積し、その後レジスト等を
用いて選択エッチングを行い配線6を形成する(第2図
(g))。
この電荷転送装置の信号電荷転送動作は次のようにな
る。第1図(a)において配線6−1には電位V1を、ま
た配線6−2はV1より大きな電位V2を、また配線6−3
にはV2より大きな電位V3を与えている。配線6−4には
V1と同じ電位V4が印加されている。このとき各配線間に
与えられた電位差に応じて各配線間のp型拡散層には電
流が流れ、電圧降下が生じる。そのため転送チャネルに
は第1図(d)に示したような電位形状が形成され、従
来のCCDと同様の方法で信号電荷を転送することができ
る。またこのような方法では、従来のように転送電極間
の電極ギャップに起因する転送チャネルの電位障壁が生
じることはなく、転送効率が向上する。またp型拡散層
に流れる電流は、p型拡散層の抵抗を大きくすることに
よって十分小さくすることができるが、これはp型拡散
層の不純物濃度を低くすることによって実現することが
できる。
本発明の一実施例では転送チャネルの基板・シリコン
酸化膜界面が、転送電極であるp型拡散層領域であり基
板・シリコン酸化膜界面には正孔が満たされた状態にな
っているため、素子動作時にも基板・シリコン酸化膜界
面は空乏化することはない(第1図(c)参照)。その
ためCCDで発生する暗電流を大幅に抑制することができ
る。
このように本発明の一実施例では転送電極を形成する
工程が従来のものに比べて大幅に縮小されることにな
る。また、このような電極構造にすると配線間の距離を
縮める必要がないため、転送電極間の絶縁性等の問題が
無くなり素子の歩留まりが大幅に向上する。そのため本
発明の電荷結合装置においては製造上のコストが大幅に
抑制されるのである。
第4図は、本発明の電荷結合装置を用いて、フレーム
トランスファ形エリアセンサを構成した例である。この
方式では、垂直方向に複数列設けられた電荷転送チャネ
ルが受光部および信号を一時蓄積する蓄積部の二領域に
分れている。蓄積部は遮光膜で覆われている。受光部に
入射した光により生成された信号電荷は一定時間集積さ
れた後蓄積部に転送される。つぎに、各ラインごとに水
平CCDを介して順次出力される。この出力期間中につぎ
の光照射による信号の集積が行われる。ここに示す各部
のCCDが、本発明の電荷結合装置の構造になっている。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明では基板界面にp型拡散層を設
け、それに配線を間隔をおいて接続し、p型拡散層接続
した各配線間に電位差を設けることにより、転送チャネ
ルに電位障壁が生じず、転送効率が向上する。また本発
明では基板界面にp型拡散層が設けられており常に正孔
が満たされているため、信号電荷転送時にも基板界面が
空乏化することはない。そのため基板界面で発生する暗
電流を大幅に抑制することができる。また、転送電極を
設ける工程が従来のものに比べて簡略であり、なおかつ
配線が間隔をおいて配置されているため、転送電極間の
絶縁不良に基づく不良がなくなり、製造上のコストを大
幅に下げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は、本発明の一実施例の電荷結合装置の部
分断面図、第1図(b)は、その平面図、第1図(c)
は、(a)のA−A′方向の電位状態図、第1図(d)
は、(a)のB−B′方向の転送チャネルの電位状態図
および電荷転送の様子を示した図、第2図(a)〜
(g)は、本発明の電荷結合装置の製造工程断面図、第
3図(a)は、従来の埋め込みチャネルCCDの部分断面
図、第3図(b)は、(a)のA−A方向の転送チャネ
ルの電位状態図および電荷転送の様子を示した図、第3
図(c)は、(a)のB−B′方向の電位状態図、第4
図は、本発明の電荷結合装置をエリアセンサに用いた応
用例を示す図を示している。 1……シリコン半導体基板、2……p−ウエル領域、 3……埋め込み転送チャネル、4……転送電極(p型拡
散層)、 5……絶縁膜(SiO2)、6−1,6−2,6−3,6−4……配
線、 7……コンタクト孔、8……素子分離領域、 9……転送チャネル、11……配線材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−149279(JP,A) 特開 平2−22830(JP,A) PROCEEDINGS OF T HE IEEE vol.60 Nov. (1972年)pp.1444−1445 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/339 H01L 27/14 - 27/148 H01L 29/762 - 29/768

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板と、前記半導体基板上に形成さ
    れ、コンタクト孔が電荷転送方向に沿って所定の間隔で
    複数配列されている絶縁膜と、前記半導体基板に形成さ
    れたn型拡散層からなる電荷転送チャネルと、前記半導
    体基板と前記絶縁膜の界面に前記電荷転送チャネルの全
    面を覆って設けられたp型拡散層からなる電荷転送電極
    と、前記絶縁膜上に形成され、前記p型拡散層とは前記
    コンタクト孔を介して接続された複数の配線とを具備
    し、前記複数の配線に順次電位を印加することにより電
    荷転送を行うことを特徴とする電荷結合装置。
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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0465134A (ja) 1992-03-02

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