JP3018643U - 立体式駐輪装置 - Google Patents

立体式駐輪装置

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JP3018643U
JP3018643U JP1995006074U JP607495U JP3018643U JP 3018643 U JP3018643 U JP 3018643U JP 1995006074 U JP1995006074 U JP 1995006074U JP 607495 U JP607495 U JP 607495U JP 3018643 U JP3018643 U JP 3018643U
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冨士生 檜谷
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株式会社葉月工業
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車を降ろす際に、大きな力を必要とせず
に、自転車の乗った移動条体を円滑に引き出すことがで
き、しかも引き出した先端側を床面に接触するまで充分
傾斜回動のできる操作性のよい立体式駐輪装置を提供す
る。 【構成】 立設した支柱により上方が開口した断面U字
状の固定条体を保持し、この固定条体には上方が開口し
た断面U字状の移動条体を引き出し可能に取り付けた立
体式駐輪装置において、上記固定条体の後端部には、移
動条体をその上に載せるローラを取り付け、該固定条体
の両側面には、下面が上記ローラの頂部より上方に位置
するガイドレールを内方に向けて夫々設け、上記移動条
体の前端部には、上記両ガイドレールの下面に当接案内
される転車を設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、限られたスペースに自転車をできるだけ台数多く駐輪するための立 体式駐輪装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の立体式駐輪装置として、立設した支柱により上方が開口した断 面U字状の固定条体を保持して、この固定条体の下方を下部駐輪スぺースとなし 、該固定条体には、上方が開口した断面U字状の自転車を載せるようになした移 動条体を引き出し可能に取り付け、該移動条体は固定条体に差し込んだ際は該固 定条体と略同一線上に位置し、固定条体を引き出した際はその後端側が下方に向 かってスロープ状に傾斜するようになしたものが種々提案されている。
【0003】 また、従来例のうち最も注目されているこの種装置として、実公平6−371 73号の自転車の立体駐車装置が知られている。そして、この従来例はその実用 新案登録請求範囲に以下の記載がある。ただし、以下のカギカッコ内の文章中カ ッコ内は本願の用語に読み替えたものを追記したものである。 「下部駐車スペースを有し、支柱又は該支柱に横設された支柱梁部材に一端部 が取り付けられ、上側が開口された横断面略U状の固定軌条部材(固定条体)の 、前方内側両側面部に第lの滑車を取り付け、内側両側面部長手方向に後述する 可動軌条部材(移動条体)の後方(前方)に取り付けた第2の滑車(転車)を案 内するためのガイド部材(ガイドレール)を添設し、上側が開口されこの開口部 両側に自転車の支持枠を立設した横断面略U状の可動軌条部材(移動条体)を、 該可動軌条部材(移動条体)の後方(前端側)外側両側面部に取り付けた第2の 滑車(転車)により固定軌条部材(固定条体)の前記ガイド部材(ガイドレール )内に摺動自在に組み込むと共に、可動軌条部材(移動条体)の外側両側面部長 手方向に添設したチャンネル材内に、前記固定軌条部材(固定条体)の第lの滑 車を組み込んで成る自転車の立体駐車装置に於いて、前記ガイド部材(ガイドレ ール)が、水平直線状案内部とこれに連続する曲線状案内部とから成ると共に、 前記曲線状案内部側が前(後)と成るようにして設けられていることを特徴とす る、自転車の立体駐車装置。」
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例は上段の自転車を降ろすのに移動条体を手にして引き出す が、その際に手が滑って引き出し途中の移動条体及びその上に乗る自転車が急速 に落ちる様に傾斜し危険性を伴うので、大きな荷重に抗する力と、充分な注意を 必要とする課題を有している。
【0005】 すなわち、上記の従来例はガイド部材(以下、ガイドレールという)が、水平 直線状案内部とこれに連続する曲線状案内部とで構成され、可動軌条部材(以下 、移動条体という)を引き出してその引き出し先端側を下降させるには、移動条 体の後方(前端側)に設けた滑車(以下、転車という)が、ガイドレールの曲線 状案内部の上方に湾曲している所謂立ち上がり部内を移動することになる。した がって、この立ち上がり部内では転車の上部をガイドレールで押さえられないの で、移動条体及びその上に乗る自転車の荷重のほとんどすべては使用者が手で受 けなくてはならなくなり、万が一手が滑ると移動条体の引き出し先端側はその荷 重で急激に下降するためである。
【0006】 また、上記従来例は移動条体の引き出し先端側を充分床面近くまで下降するこ とができず、移動条体の引き出し先端側は床面の上方に浮いた不安定な状態とな り、自転車の出し入れに不便であるという指摘がなされている。この点に関して は前記ガイドレールの曲線状案内部の立ち上がり部を充分長く設定すれば解決で きるが、ガイドレールの曲線状案内部の立ち上がり部が長いと、前記した移動条 体の落下の問題点が強調され、かえって操作性が悪くなるので、無制限に曲線状 案内部の立ち上がり部を長く設定することができないでいるのが現状である。
【0007】 そこで本考案は上記課題に鑑みなされたもので、自転車を降ろす際に、大きな 力を必要とせずに、自転車の乗った移動条体を円滑に引き出すことができ、しか も引き出した先端側を床面に接触するまで充分傾斜回動のできる操作性のよい立 体式駐輪装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に沿い、先述実用新案登録請求の範囲を要旨とする本考案の構成は 前述課題を解決するために、立設した支柱30により上方が開口した断面U字状 の固定条体10を保持して、この固定条体10の下方を下部駐輪スぺースとなし 、該固定条体10には、上方が開口した断面U字状の自転車Bを載せるようにな した移動条体20を引き出し可能に取り付け、該移動条体20は固定条体10に 差し込んだ際は該固定条体10と略同一線上に位置し、固定条体10より引き出 した際はその後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式駐輪装置にお いて、 上記固定条体10の後端部には、移動条体20をその上に載せるローラ12を 取り付け、 また、該固定条体10の両側面10b,10bには、下面が上記ローラ12の 頂部より上方に位置するガイドレール11を内方に向けて夫々設け、 上記移動条体20の前端部には、上記両ガイドレール11,11の下面に当接 案内される転車21,21を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0009】 また、「請求項2」の考案は、立設した支柱30により上方が開口した断面U 字状の固定条体10を保持して、この固定条体10の下方を下部駐輪スぺースと なし、該固定条体10には、上方が開口した断面U字状の自転車Bを載せるよう になした移動条体20を引き出し可能に取り付け、該移動条体20は固定条体1 0に差し込んだ際は該固定条体10と略同一線上に位置し、固定条体10より引 き出した際はその後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式駐輪装置 において、 上記固定条体10の後端部には、移動条体20をその上に載せるローラ12を 取り付け、 また、該固定条体10の両側面10b,10bには内方に向けてガイドレール 11を夫々設け、この両ガイドレール11,11は、固定条体10の前方側より 後方側に向けて、低段の水平直線平面部11a、後方が上方に向って傾斜する傾 斜面部11b、上段の水平直線平面部11cを順次連設して構成し、該上段の水 平直線平面部11cの下面が上記ローラ12の頂部より上方に位置するようにな し、 上記移動条体20の前端には、上記両ガイドレール11,11の下面に当接案 内される転車21,21を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0010】 また、「請求項3」の考案は、立設した支柱30により上方が開口した断面U 字状の固定条体10を保持して、この固定条体10の下方を下部駐輪スぺースと なし、該固定条体10には、上方が開口した断面U字状の自転車Bを載せるよう になした移動条体20を引き出し可能に取り付け、該移動条体20は固定条体1 0に差し込んだ際は該固定条体10と略同一線上に位置し、固定条体10より引 き出した際はその後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式駐輪装置 において、 上記固定条体10の前端部にはストッパー14を、後端部には移動条体20を その上に載せるローラ12と、移動条体20の両側面に当接する案内転車13, 13とを取り付け、 また、該固定条体10の両側面10b,10bには内方に向けてガイドレール 11を夫々設け、この両ガイドレール11,11は、固定条体10の前方側より 後方側に向けて、低段の水平直線平面部11a、後方が上方に向って傾斜する傾 斜面部11b、上段の水平直線平面部11cを順次連設して構成し、該低段の水 平直線平面部11aの下面が上記ローラ12の頂部と略同じ高さ乃至は下方に位 置し、また、上記上段の水平直線平面部11cの下面が上記ローラ12の頂部よ り上方に位置するようになし、 さらに、該固定条体10の両側面10b,10bの後部で前記ローラ12と案 内転車13との前方部位には前方側が下方に向かって傾斜する傾斜第二ガイドレ ール11e,11eを設け、 上記移動条体20の前端には、上記両ガイドレール11,11の下面に当接案 内される転車21,21を設けてなる技術的手段を講じたものである。
【0011】 また、「請求項4」の考案は、立設した支柱30により上方が開口した断面U 字状の固定条体10を保持して、この固定条体10の下方を下部駐輪スぺースと なし、該固定条体10には、上方が開口した断面U字状の自転車Bを載せるよう になした移動条体20を引き出し可能に取り付け、該移動条体20は固定条体1 0に差し込んだ際は該固定条体10と略同一線上に位置し、固定条体10より引 き出した際はその後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式駐輪装置 において、 上記固定条体10の前端部にはストッパー14と、このストッパー14より後 方の底面10a上に固定された転車乗越体15とを、後端部には移動条体20を その上に載せるローラ12と移動条体20の両側面に当接する案内転車13,1 3とを取り付け、 また、該固定条体10の両側面10b,10bには内方に向けてガイドレール 11を夫々設け、この両ガイドレール11,11は、固定条体10の前方側より 後方に向けて、前方が上方に向かって傾斜する係止用傾斜面部11d、低段の水 平直線平面部11a、後方が上方に向って傾斜する傾斜面部11b、上段の水平 直線平面部11cを順次連設して構成し、該低段の水平直線平面部11aの下面 が上記ローラ12の頂部と略同じ高さ乃至は下方に位置し、また、上記上段の水 平直線平面部11cの下面が上記ローラ12の頂部より上方に位置するようにな し、 さらに、該固定条体10の両側面10b,10bの後部で前記ローラ12と案 内転車13との前方部位には前方側が下方に向かって傾斜する傾斜第二ガイドレ ール11e,11eを設け、 上記移動条体20の前端には、上記両ガイドレール11,11の下面に当接案 内される転車21,21を設け、 上記移動条体20の前端部側には前輪保持枠22を、後端部側には後輪保持枠 23とスタンド兼用操作ハンドル24とを設けてなる技術的手段を講じたもので ある。
【0012】
【作用】
次ぎに、本考案の作用を添付図面に示した実施例に基づいて説明する。「図1 」に示す状態が、上下に自転車B,Bを駐輪した状態で、この「図1」状態より 上段の自転車Bを降ろすには、使用者はスタンド兼操作ハンドル24を握持して 、移動条体20を固定条体10より「図2」に矢印P1で示す方向に引き出す。 すると、移動条体20は前端側が転車21,21を介してガイドレール11,1 1で、後端側がローラ12で固定条体10に支承され、所謂二点支承されるので 、転車21,21が低段水平直線面部11a,11aの下方部位にある間は、上 記の二点が略水平位置にあるので移動条体20は水平を保ったまま引き出される 作用を呈する。
【0013】 そして、「図2」図示状態を経て上記転車21が傾斜面部11b,11bの下 方まで進むと、該転車21,21はこの傾斜面部11b,11bの傾斜にしたが って、その分移動条体20の引き出しに伴って上昇し、該移動条体20の後端側 である引き出し先端側は下降して「図3」の状態となる。
【0014】 さらに、移動条体20を「図3」に示す矢印P2方向に引き出すと、今度は上 記転車21,21は、「図4」に示すように水平直線面部11c,11cに案内 されることになる。そして、この水平直線面部11c,11cはその下面がロー ラ12の頂部より上方にあるので、移動条体20を「図4」に示す矢印P3方向 に引き出して、転車21,21とローラ12とが近づくにつれて、移動条体20 は引き出し先端側が下降するよう作用する。
【0015】 そして、移動条体20を引き出すことで「図5」に示すように、移動条体20 はその後端側のスタンド兼操作ハンドル24が床面Eに接触することになるが、 その直前まで、移動条体20とその上に乗った自転車Bの荷重は、転車21,2 1とローラ12とで二点支承され、使用者の手にはほとんど加わらないよう作用 する。
【0016】 そこで、「図5」の状態で、同図には示していないが自転車Bを降ろせばよい 。また、自転車Bが載っていない移動条体10に自転車Bを載せるには、同「図 5」の状態で、自転車Bを移動条体20の上に載せる。自転車Bは前輪と後輪と の下端部を断面U字状の樋状部に入れ、前輪保持枠22と後輪保持枠23とで転 倒を防ぎ、後輪保持枠23は自転車Bが移動条体20の傾斜下方にずれ落ちるの をも防止する。
【0017】 そして、移動条体20上に自転車Bを載せたら、今度はスタンド兼操作ハンド ルを握持して、移動条体20の後端を「図6」に矢印P4で示す方向に持ち上げ る。この際に、移動条体20とその上に載る自転車Bの荷重は使用者がすべて受 けることになるが、転車21は傾斜第二ガイドレール11e,11eに案内され て、その上を転動して前進(「図6」左方向への移動)を行うことで、荷重と荷 重に抗する力との間には該転車21と滑り案内用の傾斜第二ガイドレール11e とを介するようになし、容易に移動条体20とその上に載る自転車Bとを持ち上 げられる(傾斜第二ガイドレール11eの傾斜角度をΘとして、持ちあげる力を P、荷重をWとすると、P=WsinΘ+摩擦となる。そして、ここでの摩擦は 転車21,21を使用したため無視できる。)よう作用する。
【0018】 そして、移動条体20を水平となるまで持ちあげたら、「図7」に矢印P5で 示すように、該移動条体20を固定条体10に差し込むように移動させ、「図1 」の状態となすことで自転車の上段への収納が終了する。
【0019】 そして、移動条体20を固定条体10に差し込むに際して転車21が転車乗越 体15を乗り越えることで、移動条体20が自然に引き出し方向に抜けることを 防ぐ作用を呈する。なお、係止用傾斜面部11dは直接的に移動条体20を係止 するのではなく、転車21が転車乗越体15を乗り越す際の逃げとして、すなわ ち転車21が転車乗越体15を乗り越える際に上方に移動できる間隙を確保する 作用を呈するものである。
【0020】 なお、低段の水平直線平面部11aの下面をローラ12の頂部の高さより下方 に位置させておくと、移動条体20とその上に載る自転車Bの荷重は前方(「図 1」乃至「図7」の左側)に向かって加わり、移動条体20が自然に引き出し方 向に抜けることを防ぐ作用を呈するものである。
【0021】
【実施例】
次に、本考案の実施例を添付図面にしたがって説明する。図中、30が支柱で 、この支柱30の上には上方が開口した断面U字状の固定条体10を固定して保 持してある。この支柱30は、固定条体10一つあたり一本を立設してもよいが 、通常は複数の支柱30を立設して、その上端に横桟31を渡して取り付け、こ の横桟31上に複数個の固定条体10,10,10・・・を横桟31と直行方向 または所定の交差角度に並置(「図1」において奥手前方向に並置)固定してい る。
【0022】 また、上記固定条体10は、上方が開口した断面U字状の型鋼材を使用すれば よいが、本実施例では断面U字状の上端にさらに内側折曲面10c,10c(「 図8」参照)を連設して強度を向上したものを使用している。
【0023】 上記固定条体10の下方は下部駐輪スぺースとなし、該固定条体10には、上 方が開口した断面U字状の自転車Bを載せるようになした移動条体20を引き出 し可能に取り付け、該移動条体20は固定条体10に差し込んだ際は該固定条体 10と略同一線上に位置し、固定条体10を引き出した際はその後端側が下方に 向かってスロープ状に傾斜するようになしてある。すなわち、前記支柱30の高 さを通常の自転車の高さより高く設定することで、固定条体10の下方にも自転 車を駐輪することができるようになしてある。
【0024】 そして、上記移動条体20は上記固定条体10と同様な断面U字状の型鋼材を 使用すればよく、該固定条体10と差子状(テレスコピック状)に連結すればよ い。なお、本実施例ではこの移動条体20は、両上端に外側折曲面20c,20 c(「図8」参照)を連設して強度を向上したものを使用している。そして、こ の移動条体20は、固定条体10より引き出した際に、その前端を固定条体10 の後端に掛け、後端(引き出し先端側で図右側)を下方に向けてスロープ状に傾 斜することができるようになし、この移動条体20を引き出して傾斜させた状態 で自転車Bを該移動状態20に載せたり降ろしたりするようになしてある。また 、該移動条体20を固定条体10に差し込む際はその後端を持ちあげて水平とな してから押し込むようになしてある。
【0025】 上記固定条体10の後端部には、移動条体20をその上に載せるローラ12を 取り付けてある。このローラ12は「図8」に最も明らかに示すように、固定条 体10の底面10aの上に軸受16,16を立設して、その回転中心軸が固定条 体10の短手方向に向くように取り付けられ、その上に載せられた移動条体20 の抜き差し方向への移動を案内するようになしてある。なお、上記軸受16,1 6は省略して、該ローラ12の両端を固定条体10の側面10b,10bによっ て軸承するようになしても差し支えないのは無論である。
【0026】 また、該固定条体10の両側面10b,10bには、下面が上記ローラ12の 頂部より上方に位置するガイドレール11,11を内方に向けて夫々設けてある 。この両ガイドレール11は断面L型鋼等を使用して、その一面を固定条体10 の側面に固定して取り付ける等すればよいが、前記した固定条体10の内側折曲 面10c,10cをこのガイドレール11,11の代わりに使用してもよい。
【0027】 そして、上記移動条体20の前端部には、上記ガイドレール11の下面に当接 案内される転車21,21を設けてなる。この転車21,21は図では必ずしも 明示していないが、移動条体20の前端部に板または丸棒を固着しその下端両側 に一対が取り付けられている。
【0028】 したがって、上記移動条体20は前端側が転車21,21を介してガイドレー ル11,11に支承され、後端側が前記ローラ12上に乗って支承され、その結 果所謂二点支承されることになる。この二点支承の二点が仮令ば水平位置にある とすると、移動条体20を引き出してもこの移動条体20は、固定条体10と同 軸状態を保ったまま直線移動のみするが、本考案では上記ガイドレール11は、 その下面がローラ12の頂部より上方に位置するようになすことで、固定条体1 0より移動条体20を引き出すと、二点支承の距離が縮まり、引き出した移動条 体20の後端は下降するようになしてある。
【0029】 そして、「請求項2」の考案は、上記構成に加え、ガイドレール11を、固定 条体10の前方側より後方側に向けて、低段の水平直線平面部11a、後方が上 方に向って傾斜する傾斜面部11b、上段の水平直線平面部11cを順次連設し て構成し、該上段の水平直線平面部11cの下面が上記ローラ12の頂部より上 方に位置するようになしてある。
【0030】 すなわち、上記ガイドレール11,11は、その下面がローラ12の頂部より 上方に位置するものであれば、図示例とは異なり直線状であってもよいが、単な る直線状(固定条体10の前端側でもその下面がローラ12の頂部より上方に位 置する状態)とした場合は、移動条体10を固定条体10に差し込んだ状態で、 この移動条体20の後方に荷重が加わると、該移動条体20は前方が持ち上がり 、荷重によって移動条体20が固定条体10より不意に抜け落ちる心配がある。
【0031】 そこで、ガイドレール11,11は固定条体10の前後方向で段差を設け、後 方ではローラ12の頂部より上方に位置する上段の水平直線平面部11cとなす も、前方では低段の水平直線平面部11aとなして、この上段の水平直線平面部 11cと低段の水平直線平面部11aとを傾斜面部11bで連結してある。なお 、この低段の水平直線平面部11aはその下面をローラ12の頂部と略同じ高さ 乃至は低く設定することで、上記抜け落ちを防ぐようになしてある。
【0032】 また、「請求項3」の考案は、前記構成に加え、固定条体10の前端部にはス トッパー14を、後端部には移動条体20をその上に載せるローラ12と移動条 体20の側面に当接する案内転車13,13とを取り付けてある。
【0033】 上記ストッパー14は図示例では一対の柱体を立設して構成し、図では必ずし も明示していないが移動条体20の前端に弾性体を取り付け、この弾性体がスト ッパー14に衝合することで該移動条体20のそれ以上の移動(「図1」乃至「 図7」の左側への移動)を抑止するようになしてあるが、その他の突起を使用し たり、または固定条体10に端面を取り付けてもよい。また、上記案内転車13 ,13は移動条体20の横ぶれ(「図1」乃至「図7」の奥手前方向へのぶれ) を防ぐもので固定状体10の両側面10b,10bに夫々設けてなる。
【0034】 さらに、「請求項3」の考案は、該固定条体10の両側面10b,10bの後 部で前記ローラ12と案内転車13との前方部位には前方側が下方に向かって傾 斜する傾斜第二ガイドレール11eを設けてある。
【0035】 上記傾斜第二ガイドレール11e,11eは、固定条体10の内側折曲面10 c,10cより底面10aにまで達するように設け、一つの機能としては、固定 条体10の後方のストッパーとなしてある。すなわち、移動条体10を引き出し た場合、転車21,21はこの第二ガイドレール11e,11eに衝合すること でそれ以上の引き出しを抑止するようになしてある。また、この両第二ガイドレ ール11eの主たる機能は、転車21,21がこの第二ガイドレール11e,1 1e上を転動することで、移動条体20とその上に載る自転車Bの荷重に対して 、前記したように小さい力でこれらを持ちあげることができるようになしたもの である。
【0036】 また、「請求項4」の考案は、前記構成に加え、前記ストッパー14より後方 の底面10a上に転車乗越体15を固定している。この 転車乗越体15は移動 条体20を固定条体10に差し込むに際して転車21,21が該転車乗越体15 を乗り越えることで、移動条体20が自然に引き出し方向に抜けることを防ぐも のである。
【0037】 また、ガイドレール11,11の前端には、前方が上方に向かって傾斜する係 止用傾斜面部11d,11dを設けてある。この両係止用傾斜面部11dは前記 もした通り、直接移動条体20を係止するのではなく、転車21が上記転車乗越 体15を乗り越す際の逃げとして、すなわち転車21が上方に移動できる間隙を 確保するためのものである。
【0038】 そして、移動条体20の前端部側には前輪保持枠22を、後端部側には後輪保 持枠23とスタンド兼用操作ハンドル24とを設けてなる。この前輪保持枠22 と後輪保持枠23とは平面U字状に折り曲げた鋼棒体で構成され、U字状折り曲 げ部を移動条体20より所定の高さ上方に位置させ、開口側両端を該移動条体2 0に固着してある。したがって、この前輪保持枠22と後輪保持枠23とはその U字折り曲げ部内に自転車Bの車輪を差し込むことで該車輪の両側と前後いずれ か一端を保持するようになしてある。
【0039】 また、上記スタンド兼用操作ハンドル24は、平面U字状に折り曲げた鋼棒体 で構成され、U字状部の両開口側先端を移動条体10に固着し、U字状の両足辺 を正面V字状に折り曲げその折り曲げ尖端を接地部となし、U字状折り返し辺部 をハンドルとして使用できるようになしてある。
【0040】
【考案の効果】
本考案は上記のごときで、移動条体20は前端側が転車21,21を介してガ イドレール11,11で、後端側がローラ12で支承され、いわゆる二点支承さ れるので、移動条体20とその上に乗った自転車Bの荷重は転車21,21とロ ーラ12とで支承されて使用者の手にはあまり加わらず、操作し易い立体式駐輪 装置を提供することができるものである。
【0041】 また、上記二点支承により、使用者が大きな過重負担を受けないので、移動条 体20の回動範囲を大きくしても操作性が損なわれず、該移動条体20をその後 端(引き出し先端側)を床面Eに接するまで回動でき、移動条体20が接地によ り安定して、この移動条体20への自転車の出し入れが容易な立体式駐輪装置を 提供することができるものである。
【0042】 また、「請求項2」の考案は、ガイドレール11,11は固定条体10の前後 方向で段差を設け、後方ではローラ12の頂部より上方に位置する上段の水平直 線平面部11cとなすも、前方では低段の水平直線平面部11aとなして、この 上段の水平直線平面部11cと低段の水平直線平面部11aとを傾斜面部11b で連結してあるので、この低段の水平直線平面部11aはその下面をローラ12 の頂部と略同じ高さ乃至は低く設定することで、移動条体20が不意に抜け落ち るの防止できる立体式駐輪装置を提供することができるものである。
【0043】 また、「請求項3」の考案は、固定条体10の両側面10b,10bの後部で 前記ローラ12と案内転車13との前方部位には前方側が下方に向かって傾斜す る傾斜第二ガイドレール11e,11eを設けてあるので、転車21,21がこ の第二ガイドレール11e,11e上を転動することで、移動条体20とその上 に載る自転車Bの荷重に対して小さい力でこれらを持ちあげることができる立体 式駐輪装置を提供することができるものである。
【0044】 また、「請求項4」の考案は、ストッパー14より後方の底面10a上に転車 乗越体15を固定してあるので、転車21が該転車乗越体15を乗り越えること で、移動条体20が自然に引き出し方向に抜けることを防ぐ立体式駐輪装置を提 供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案立体式駐輪装置の一実施例を示す縦断面
図である。
【図2】移動条体を引き出し始めた状態での拡大要部断
面図である。
【図3】さらに移動条体を引き出した状態での要部縦断
面図である。
【図4】さらに移動条体を引き出した状態での要部縦断
面図である。
【図5】さらに移動条体を引き出し、その引き出し先端
側設置した状態での縦断面図である。
【図6】「図5」状態より移動条体を戻す初期状態での
要部縦断面図である。
【図7】さらに移動条体を戻した状態での要部縦断面図
である。
【図8】要部拡大右側面図である。
【符号の説明】
B 自転車 10 固定条体 10a 底面 10b 側面 11 ガイドレール 11a 低段の水平直線平面部 11b 傾斜面部 11c 上段の水平直線平面部 11d 係止用傾斜面部 11e 傾斜第二ガイドレール 12 ローラ 13 案内転車 14 ストッパー 15 転車乗越体 20 移動条体 21 転車 22 前輪保持枠 23 後輪保持枠 24 スタンド兼用操作ハンドル 30 支柱

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立設した支柱(30)により上方が開口
    した断面U字状の固定条体(10)を保持して、この固
    定条体(10)の下方を下部駐輪スぺースとなし、該固
    定条体(10)には、上方が開口した断面U字状の自転
    車(B)を載せるようになした移動条体(20)を引き
    出し可能に取り付け、該移動条体(20)は固定条体
    (10)に差し込んだ際は該固定条体(10)と略同一
    線上に位置し、固定条体(10)より引き出した際はそ
    の後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式
    駐輪装置において、 上記固定条体(10)の後端部には、移動条体(20)
    をその上に載せるローラ(12)を取り付け、 また、該固定条体(10)の両側面(10b,10b)
    には、下面が上記ローラ(12)の頂部より上方に位置
    するガイドレール(11)を内方に向けて夫々設け、 上記移動条体(20)の前端部には、上記両ガイドレー
    ル(11,11)の下面に当接案内される転車(21,
    21)を設けてなる立体式駐輪装置。
  2. 【請求項2】 立設した支柱(30)により上方が開口
    した断面U字状の固定条体(10)を保持して、この固
    定条体(10)の下方を下部駐輪スぺースとなし、該固
    定条体(10)には、上方が開口した断面U字状の自転
    車(B)を載せるようになした移動条体(20)を引き
    出し可能に取り付け、該移動条体(20)は固定条体
    (10)に差し込んだ際は該固定条体(10)と略同一
    線上に位置し、固定条体(10)より引き出した際はそ
    の後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式
    駐輪装置において、 上記固定条体(10)の後端部には、移動条体(20)
    をその上に載せるローラ(12)を取り付け、 また、該固定条体(10)の両側面(10b,10b)
    には内方に向けてガイドレール(11)を夫々設け、こ
    の両ガイドレール(11,11)は、固定条体(10)
    の前方側より後方側に向けて、低段の水平直線平面部
    (11a)、後方が上方に向って傾斜する傾斜面部(1
    1b)、上段の水平直線平面部(11c)を順次連設し
    て構成し、該上段の水平直線平面部(11c)の下面が
    上記ローラ(12)の頂部より上方に位置するようにな
    し、 上記移動条体(20)の前端には、上記両ガイドレール
    (11,11)の下面に当接案内される転車(21,2
    1)を設けてなる立体式駐輪装置。
  3. 【請求項3】 立設した支柱(30)により上方が開口
    した断面U字状の固定条体(10)を保持して、この固
    定条体(10)の下方を下部駐輪スぺースとなし、該固
    定条体(10)には、上方が開口した断面U字状の自転
    車(B)を載せるようになした移動条体(20)を引き
    出し可能に取り付け、該移動条体(20)は固定条体
    (10)に差し込んだ際は該固定条体(10)と略同一
    線上に位置し、固定条体(10)より引き出した際はそ
    の後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式
    駐輪装置において、 上記固定条体(10)の前端部にはストッパー(14)
    を、後端部には移動条体(20)をその上に載せるロー
    ラ(12)と、移動条体(20)の両側面に当接する案
    内転車(13,13)とを取り付け、 また、該固定条体(10)の両側面(10b,10b)
    には内方に向けてガイドレール(11)を夫々設け、こ
    の両ガイドレール(11,11)は、固定条体(10)
    の前方側より後方側に向けて、低段の水平直線平面部
    (11a)、後方が上方に向って傾斜する傾斜面部(1
    1b)、上段の水平直線平面部(11c)を順次連設し
    て構成し、該低段の水平直線平面部(11a)の下面が
    上記ローラ(12)の頂部と略同じ高さ乃至は下方に位
    置し、また、上記上段の水平直線平面部(11c)の下
    面が上記ローラ(12)の頂部より上方に位置するよう
    になし、 さらに、該固定条体(10)の両側面(10b,10
    b)の後部で前記ローラ(12)と案内転車(13)と
    の前方部位には前方側が下方に向かって傾斜する傾斜第
    二ガイドレール(11e,11e)を設け、 上記移動条体(20)の前端には、上記両ガイドレール
    (11,11)の下面に当接案内される転車(21,2
    1)を設けてなる立体式駐輪装置。
  4. 【請求項4】 立設した支柱(30)により上方が開口
    した断面U字状の固定条体(10)を保持して、この固
    定条体(10)の下方を下部駐輪スぺースとなし、該固
    定条体(10)には、上方が開口した断面U字状の自転
    車(B)を載せるようになした移動条体(20)を引き
    出し可能に取り付け、該移動条体(20)は固定条体
    (10)に差し込んだ際は該固定条体(10)と略同一
    線上に位置し、固定条体(10)より引き出した際はそ
    の後端側が下方に向かって傾斜するようになした立体式
    駐輪装置において、 上記固定条体(10)の前端部にはストッパー(14)
    と、このストッパー(14)より後方の底面(10a)
    上に固定された転車乗越体(15)とを、後端部には移
    動条体(20)をその上に載せるローラ(12)と移動
    条体(20)の両側面に当接する案内転車(13,1
    3)とを取り付け、 また、該固定条体(10)の両側面(10b,10b)
    には内方に向けてガイドレール(11)を夫々設け、こ
    の両ガイドレール(11,11)は、固定条体(10)
    の前方側より後方に向けて、前方が上方に向かって傾斜
    する係止用傾斜面部(11d)、低段の水平直線平面部
    (11a)、後方が上方に向って傾斜する傾斜面部(1
    1b)、上段の水平直線平面部(11c)を順次連設し
    て構成し、該低段の水平直線平面部(11a)の下面が
    上記ローラ(12)の頂部と略同じ高さ乃至は下方に位
    置し、また、上記上段の水平直線平面部(11c)の下
    面が上記ローラ(12)の頂部より上方に位置するよう
    になし、 さらに、該固定条体(10)の両側面(10b,10
    b)の後部で前記ローラ(12)と案内転車(13)と
    の前方部位には前方側が下方に向かって傾斜する傾斜第
    二ガイドレール(11e,11e)を設け、 上記移動条体(20)の前端には、上記両ガイドレール
    (11,11)の下面に当接案内される転車(21,2
    1)を設け、 上記移動条体(20)の前端部側には前輪保持枠(2
    2)を、後端部側には後輪保持枠(23)とスタンド兼
    用操作ハンドル(24)とを設けてなる立体式駐輪装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267060A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Shinmaywa Engineerings Ltd 機械式駐車装置

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JP2008267060A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Shinmaywa Engineerings Ltd 機械式駐車装置

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