JP3018044U - 芳香発生装置 - Google Patents

芳香発生装置

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JP3018044U
JP3018044U JP1995005463U JP546395U JP3018044U JP 3018044 U JP3018044 U JP 3018044U JP 1995005463 U JP1995005463 U JP 1995005463U JP 546395 U JP546395 U JP 546395U JP 3018044 U JP3018044 U JP 3018044U
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fragrance
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和幸 草野
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和幸 草野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 芳香発生装置に関し、常時同程度の香り濃度
を持つ香りエアーを発生できるようにする。 【構成】 芳香剤を収納した芳香剤収納部3aと、芳香
剤を通過する空気流を生成するファン4aと、芳香剤の
使用時間数に応じてファン4aの回転数を変更する制御
部70と、を有し、空気流が運ぶ香りの度合いを一定に
保つようにした芳香発生装置1である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は芳香発生装置に関し、特にファンで香りエアーを発生させる芳香発 生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、生活空間に香りを放ってより快適な環境を造り出す芳香発生装置が広く 普及しつつある。この芳香発生装置は、芳香剤に空気流を通過させて香りエアー を発生させる装置である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、芳香剤は昇華作用によって香りを放つものであるため、芳香剤の表 面積は時間の経過とともに小さくなり、芳香剤が放つ香りは時間の経過とともに 弱まっていき、それに伴って芳香発生装置からの香りエアーも香り濃度(香りの 度合い)が徐々に薄まってしまう。したがって、常時同じ程度の香りを供給する ことができず、そのような場合香り濃度を調整する手だてもないのが現状である 。
【0004】 この考案は上記に鑑み提案されたもので、常時同程度の香り濃度を持つ香りエ アーを発生させることができる芳香発生装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の芳香発生装置は、芳香剤を収納した芳 香剤収納部と、上記芳香剤を通過する空気流を生成するファンと、上記芳香剤の 使用時間数に応じて上記ファンの回転数を変更する制御部と、を有し、上記空気 流が運ぶ香りの度合いを一定に保つようにしたものである。
【0006】
【作用】 上述したように、この考案によれば、芳香剤の使用時間に応じてファンの回転 数を変更するのでファンによる空気流が運ぶ香りの度合いを一定に保つことがで きる。
【0007】
【実施例】
以下にこの考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1はこの考案の芳香発生装置の外観構成を示す図である。図において、芳香 発生装置1は縦置き箱状タイプのものであり、その装置前面中央やや上から下半 部にかけてドア13が形成してあり、そのドア13の上部には列状の空気取り入 れ口7が設けてある。このドア13は、内面外周にマグネットシートが接着して あり、装置本体とは磁力によって密着し、手で自在に着脱可能になっている。 ドア13上方の前面パネル16には、詳細は後述する表示部71と条件設定部 72とが設けてある。 また、装置上面には空気吹き出し口12が設けてあり、ルーバ12aによって 空気吹き出し方向を調整できるようになっている。
【0008】 図2は芳香発生装置の内部構成を示す側面図、図3はその正面図である。装置 内部は、ほぼ水平に二分する隔壁20によって上半部の放出室11と下半部の芳 香室10とに分かれており、その芳香室10はさらに垂直に二分する隔壁22に よって2つの芳香室10aと10bとに分かれている。ここで、放出室11は香 りエアーを外部に放出する部屋であり、芳香室10a,10bは、芳香を発生す る部屋である。
【0009】 なお、芳香室10aと芳香室10bとは、図3に示すように、配置が左右並列 である点および充填した芳香剤の種類が異なる点を除いてその構成は同一である ので、ここでは芳香室10aについてのみ説明する。芳香室10bについては芳 香室10aの各構成要素に付した符号のaをbに変えるだけにとどめ、その説明 を省略する。
【0010】 芳香室10aには、芳香剤を収納した収納部3aと、その収納部3a上方の隔 壁20部分に固定してあるファン4aとが設けてある。ファン4aは印加した直 流電圧の大きさに応じてその回転数が変化するDCファンである。
【0011】 収納部3aは、その一側面をドア13に接するようにかつ下端側が装置の底面 とは空隙を保つように配置してあり、この配置によって収納部3aの他方の側面 と装置の底面および背面との間には通路19aが形成される。
【0012】 隔壁20のファン4aが固定してある部分には通孔21aが形成してあり、ま た隔壁20に通路19aが臨む部分には通孔22aが形成してある。通孔21a にはソレノイド51aと弁52aとから成る蓋開閉部5aが設けてあり、通孔2 2aにはフィルムで形成したフィルム弁6aが設けてある。
【0013】 収納部3aの底面中央部分30aはメッシュ状になっており、ファン4aが回 転して発生する空気流はすべて、収納部3aを通った後、この底面中央部30a を通過して通路19に流出するようになっている。この空気流の詳細については 後述する。
【0014】 上半部の放出室11には、装置前面側に上述した空気取り入れ口7とその空気 取り入れ口7に連続して設けたフィルタ8がドア13の上部に設けてあり、また ドア13上方の前面パネル16には、上述した表示部71および条件設定部72 が設けてあり、これらの表示部71および条件設定部72の背後にはコントロー ル基板(制御部)70が配置してある。さらに、装置背面側にクロスフロータイ プのファン2が配置してある。
【0015】 図4は制御部の構成を示す図である。図において、制御部70は、ここでは図 示していないCPUを中心に構成してあり、電源スイッチ74のオンでコンセン トからの交流100Vの電源電圧をノイズフィルタ73経由で受け取り動作する 。そして、条件設定部72等で設定された運転モードに従って、制御信号をファ ン2、ファン4a,4bおよびソレノイド5a,5bに出力し、それらの動作を 制御する。また、そのときの運転状況をLCDで構成した表示部71に表示する 。
【0016】 次に、図5および図6を用いて、装置の運転モード設定手順および表示内容に ついて説明する。 図5は条件設定部の構成を示す図、図6は表示部の構成を示す図である。図に おいて、条件設定部72のモードスイッチ721は、運転モードを設定するため の選択スイッチであり、例えばオペレータがモードスイッチ721をタイマー設 定の「1」に合わせると、表示部71のLCD画面711に運転開始時刻と運転 終了時刻の設定画面が表示されるので、オペレータは設定用キー722を用いて その設定画面のカーソル位置に数値を入力して時刻を設定する。これにより運転 モード1が設定される。このようにしてタイマー設定の「1」から「6」に応じ て6種類の運転モードを設定することができ、モードスイッチ721を「自動」 に合わせると、装置はこれらの運転モードのいずれかに従って動作する。
【0017】 オペレータがモードスイッチ721を「手動」に合わせると、タイマー設定に よる自動運転から手動運転に切り替えられ、そのとき押されているダイレクトス イッチ723に応じて芳香室10aまたは10bのいずれか、すなわちファン4 aまたは4bのいずれかが連続運転状態となり、当該芳香室の香りが連続して放 出される。
【0018】 オペレータがモードスイッチ721を「曜日」に合わせると、LCD画面71 1に日曜日から土曜日までの表示がなされ、設定キー722を用いて運転したい 曜日を任意に選択し設定できるようになっている。
【0019】 上記の自動運転時に、制御部70は表示部71のLCD画面711に、図6に 示すような芳香剤の残量を示す表示を芳香室10a,10bに対応して行う。す なわち、芳香剤を交換した時点からのファン4a,4bの動作時間を積算し、そ の積算時間に反比例させて芳香剤の残量を表示する。ファン4a,4bの積算動 作時間で芳香剤の残量を監視できるのは、芳香剤が量的に減少する原因となる昇 華作用はその大部分がファン4a,4bからの空気流を受けたときに生じるから である。
【0020】 この芳香剤の残量表示がわずかになると、表示部71の芳香剤交換ランプ71 2が点滅する。このとき、モードスイッチ721を「交換」に合わせると、LC D画面711に芳香室10a,10bの表示がなされる。オペレータが設定キー 722を用いて交換したい方の芳香室を選択し設定することにより、当該芳香室 に関してリセットされることになり、そのリセット時点から上記のファン動作時 間の積算が開始する。
【0021】 オペレータが電源スイッチ14をオンすると、表示部71に設けた電源ランプ 715が点灯する。またファン4a,4bのいずれかが回転中のときは、そのフ ァンに対応するランプ713が点灯し芳香発生中であることを知らせる。 また、表示部71には香りを調整する調整ボタン714が設けてあり、オペレ ータがその調整ボタン714を押す度にファン4aまたは4bの回転数を低→中 →高→・・の順で切り換えることができ、それに応じて芳香発生装置1から放出 される香りの度合いが弱→中→強→弱→・・の順で切り換わる。
【0022】 ファン4a,4bの回転数は、このように低、中、高の3段階に設定してあり 、それに応じて3段階で香りの調整が可能であるが、この実施例では3段階の回 転数は一定ではなく、図7に示すように、ファン4a,4bの積算動作時間Tと ともに、回転数も上げるようにしている。すなわち、制御部70のメモリには、 図7に示すような積算動作時間Tに対するファン回転数Nが予め設定してあり、 芳香剤交換時のリセット時点から積算したファン4aまたは4bの動作時間Tを 読みとって、その積算動作時間に対応するファン回転数Nでファン4aまたは4 bを回転するべく、制御信号を出力する。このように、ファン4a,4bの積算 動作時間すなわち芳香剤の使用時間に応じてファンの回転数を上げていくので、 芳香剤の量がその使用とともに減少していっても香りの度合いを一定に保つこと ができる。
【0023】 なお、上記の図7では、ファン4a,4bの回転数をリニアに増加させるよう にしたが、リニアに限定することなく、芳香剤の減少割合に合わせて例えば所定 の曲線形状に沿って変化させるようにしてもよい。
【0024】 制御部70のメモリにはまた弁52a,52bの動作タイミングに関するデー タが設定してあり、制御部70は、そのデータに基づいてソレノイド51a,5 1bに制御信号を出力し、弁52a,52bに例えば5秒開放、30秒閉塞を1 周期として繰り返し開閉動作を行わせる。その際に、ファン4a,4bの回転オ ンオフも指令し、弁開放と同時に回転をオンし、弁閉と同時に回転もオフする。
【0025】 図2に戻って芳香発生装置1の作用について説明する。電源スイッチ14が投 入されて芳香発生装置1の運転が開始し、ファン2が回転しだすと、ファン2は 空気取り入れ口7からフィルタ8を経由して入った空気を取り入れ、空気吹き出 し口12から放出する。なお、このファン2は芳香発生装置1の運転中は常時回 転している。
【0026】 次に、ソレノイド51aが動作して弁52aが開くと、ファン4aも同時に回 転を開始し、通孔21aから空気を吸い込んで、収納部3aに送り出す。このと きのファン4aの回転数は、上述したように芳香剤の使用時間とともに増加する ように設定してある。ファン4aが送り出した空気は収納部3aに充填してある 芳香剤の香りを帯びて香りエアーとなり、収納部3aの底面中央部分30aから 通路19aに入り、さらにフィルム弁6aを押し上げて放出室11に入り、ファ ン2によって外部に放出される。
【0027】 続いてソレノイド51aが動作し弁52aが閉じると、ファン4aも同時に回 転を停止し、それに応じてフィルム弁6aも自重で閉じた状態となり、芳香剤の 香りは芳香室10a内に留まることになる。この弁52aは、上述したように、 例えば5秒間の開、30秒間の閉の動作を繰り返すので、それに応じて香りエア ーの外部への放出も5秒放出、30秒停止のサイクルとなる。
【0028】 このように、この実施例では芳香剤の使用時間に応じてファン4aの回転数を 上げていくので、芳香剤の量がその使用とともに減少していっても香りの度合い を一定に保つことができ、香りの度合いを調整する手間を省くことができる。
【0029】 また、人間の臭覚は、同一の香りに連続して触れていると、その香りを感じな くなるものであるが、サイクルを持って香りエアーを放出するようにしたので、 長時間にわたってその香りに対する臭覚を保持でき、効果的に香りを維持するこ とができる。 さらに、芳香室を2つ設けているのでそれぞれに異なる香りを持つ芳香剤を充 填し、例えば朝はさわやかな香りを、午後はリラックスさせるような香りを放出 するように使い分けることができ、より快適な環境を形成することができる。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案の芳香発生装置によれば、芳香剤の使用時間に応 じてファンの回転数を変えるので、芳香剤の量がその使用とともに減少していっ ても香りの度合いを一定に保つことができ、香りの度合いを調整する手間を省く ことができ、絶えず快適な環境を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の芳香発生装置の外観構成を示す図で
ある。
【図2】芳香発生装置の内部構成を示す側面図である。
【図3】芳香発生装置の正面図である。
【図4】制御部の構成を示す図である。
【図5】条件設定部の構成を示す図である。
【図6】表示部の構成を示す図である。
【図7】ファンの積算動作時間に対する設定回転数を示
す図である。
【符号の説明】
1 芳香発生装置 2 ファン 3a,3b 収納部 4a,4b ファン 5a,5b 蓋開閉部 6a、6b フィルム弁 7 空気取り入れ口 10a,10b 芳香室 11 放出室 14 電源スイッチ 19a,19b 通路 51a,51b ソレノイド 52a,52b 弁 70 制御部(コントロール基板) 71 表示部 72 条件設定部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香剤を収納した芳香剤収納部と、 上記芳香剤を通過する空気流を生成するファンと、 上記芳香剤の使用時間に応じて上記ファンの回転数を変
    更する制御部と、 を有し、上記空気流が運ぶ香りの度合いを一定に保つよ
    うにしたことを特徴とする芳香発生装置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は上記空気流を遮断する蓋を
    所定周期で開閉し、その蓋を開くと同時にファンの回転
    を開始し蓋を閉じて空気流を遮断すると同時に回転を停
    止することを特徴とする請求項1に記載の芳香発生装
    置。
  3. 【請求項3】 上記制御部は上記ファンの回転駆動時間
    を積算したものを上記芳香剤の使用時間とすることを特
    徴とする請求項2に記載の芳香発生装置。
JP1995005463U 1995-05-12 1995-05-12 芳香発生装置 Expired - Lifetime JP3018044U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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