JPH06181975A - 芳香発生装置 - Google Patents

芳香発生装置

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JPH06181975A
JPH06181975A JP4336133A JP33613392A JPH06181975A JP H06181975 A JPH06181975 A JP H06181975A JP 4336133 A JP4336133 A JP 4336133A JP 33613392 A JP33613392 A JP 33613392A JP H06181975 A JPH06181975 A JP H06181975A
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JP
Japan
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fragrance
fan
container
air
opening
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JP4336133A
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English (en)
Inventor
Noritaka Okamura
則孝 岡村
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の空間領域に芳香を漂わせ快適な雰囲気
を提供する。 【構成】 ファン58が回転すると同時にロッド駆動装
置74が動作し、連結ロッド69が下動して流路開閉弁
64を開放するとともに回動体66が回転し、空気流通
孔67と空気流入口65とが連通して流路b中に空気が
供給され、この流入空気が、香料容器51中の香料液a
が蒸発して生成された香料蒸気と混合され、その混合気
がファン58の吸引動作によって、ファンケース57、
ダクト61を経て外部へ強制的に排出され、設置場所で
ある室内に速やかに拡散されるようにした構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として一般家庭用に
好適な芳香発生装置、特に液状芳香剤を用い、該芳香剤
の香りをファンを駆動させて強制的に室内等の空間に拡
散させる簡易構造の芳香発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の都市型住宅構造においては、キッ
チンやトイレット等のように種々の臭気が漂い勝ちな場
所が、玄関や居室のように臭気を嫌う場所と接近して設
けられる場合が多く、このような屋内臭気の緩和用とし
て種々の芳香剤が商品化されている。
【0003】中でも液状芳香剤は臭気遮断効果に優れて
いるため、現在、一般家庭等において広く使用されてい
る。しかし、液状芳香剤は濃縮された非常に強い香りを
発する成分で構成されているため、単にそれが収容され
た容器を開放するだけでは、強い香りが漂って、逆効果
を招いてしまう。
【0004】このため、液状芳香剤を用いる場合は、該
芳香剤を容器から小量ずつ放散させて設置場所の空間中
に漂わせることが必要であり、そのような機能を備えた
芳香発生装置が従来より種々提案されている。
【0005】その一例として、実開平4−22956号
公報には、毛細管現象を利用して香料を吸い上げる微粒
化体の下半部を香料容器中の香料液中に浸漬し、該微粒
化体の上半部において、流量調整弁によって適量ずつ調
整しながら容器内へ導入した空気に、香料を触れさせて
芳香雰囲気を生成し、排気通路から該芳香雰囲気を外部
へ拡散させるようにした芳香発生装置が開示されてい
る。
【0006】しかしながら、このような毛細管現象によ
って吸い上げられた香料を外部へ自然放散させるだけの
構成では、芳香雰囲気を設置場所の空間全域に亙って拡
散させることは困難であり、設置場所に近づかないと芳
香を感じ取ることができないという不具合がある。
【0007】このような不具合を解消するためには、芳
香雰囲気を積極的に外部に拡散させる機能を有するもの
が必要となるが、該機能を有するものとして従来では、
大別して超音波霧化方式、ベルヌーイの定理を応用した
噴霧方式、機械的振動方式及び蒸発拡散方式によるもの
が知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このうち、超音波霧化
方式によるものとしては、例えば実開平4−70159
号公報に開示されている超音波式霧化装置が挙げられ
る。この霧化装置は図5に示すように、発振回路1の出
力によって振動子2を振動させ、その振動の振幅をホー
ン3によって拡大する。
【0009】一方、図6に示すように、ホーン3には液
体供給路4の出口を臨ませてあり、液体収容槽5から供
給路4を通じて供給されてきた液体(ここでは液状芳香
剤)をホーン3の出力振動によって霧化し、該ホーン3
の先端流出口3aから外部へ流出させるようにしたもの
である。
【0010】このような超音波霧化装置の場合、ホーン
3の振動によって霧化した芳香剤を積極的に拡散させる
ことができる点で好都合と言える。しかしながら、上記
発振回路1、振動子2及びホーン3により構成される超
音波発生装置や制御装置6等のように構成が複雑で高価
な装置類を多く必要とするため、家庭用の安価な装置と
しての製品化が困難である。
【0011】また、噴霧方式によるものとしては、例え
ば実開平4−75546号公報に開示されている芳香吹
込装置が挙げられる。この吹込装置は図7に示すよう
に、空気圧縮装置11により圧縮された空気を貯蔵する
タンク12と、香料収容槽13とから高圧空気と香料液
を噴霧器14に供給し、高圧空気によって芳香雰囲気を
送気用ダクト15へ積極的に供給するようにしたもので
ある。
【0012】なお、図7のものはタンク12と噴霧器1
4との間に1回分の香料液噴霧量に対応する圧縮空気を
一時貯留する中間空気タンク16を介装したものであ
り、図8に示すものは、該中間空気タンク16を装備し
ていないものである。
【0013】この噴霧方式を用いた吹込装置の場合も、
芳香雰囲気を積極的に拡散させることが可能ではある
が、空気圧縮装置11やタンク12、あるいは中間空気
タンク16のようなーな定圧、高圧の空気を生成、貯蔵
するための装置のほか、タンク類の開閉や空気の流量を
制御するための弁17…を必要とするため、必然的に高
価で大掛かりなものとなる。また、空気圧縮装置11と
して電動コンプレッサ等を用いた場合、可成りな騒音が
発生することにもなるため、家庭用としては不向きであ
る。
【0014】さらに、機械的振動方式によるものとして
は、例えば特開平4−183474号公報に開示されて
いる芳香発生装置が挙げられる。この芳香発生装置は図
9に示すように、上部に空気抜き用開口21aを備えた
液状芳香剤を収容するタンク21の底部から高剛性の微
細管22を導出している。
【0015】一方、外周に複数の突起23…を突設した
回転体24を設け、この回転体24を回転駆動して微細
管22の先端部に突起23…を間欠的に当接させること
により、微細管22を振動させ、図10に示すように、
該振動によって生成された微小液滴25を外部へ放出す
るようにしたものである。
【0016】また、別の構成として、例えば特開平4−
183475号公報に開示された芳香発生装置は、図1
1に示すように、前記突起23…を有する回転体24に
代えて、電磁石26の上端部に微細管22の先端に取り
付けた磁性部材27を対向させた構造とすることによ
り、微細管22の先端を機械的に振動させるようにした
ものがある。
【0017】これらの機械的振動方式によるものは、構
造が比較的簡単ではあるが、液状芳香剤の微細化が常時
安定して行えないことが難点である。このため、液状芳
香剤が微細化されずに微細管22から放出されたような
場合、装置の周辺に芳香剤が付着残存して長期間に亙っ
て香りが漂い続け、不快感を与えるという問題点があ
る。
【0018】さらにまた、蒸発拡散方式によるものとし
ては、例えば特開平4−24029号公報に開示されて
いる電子制御芳香器が挙げられる。この芳香器は図12
に示すように、発振回路31、駆動回路32によって駆
動制御されるモータ33に直結したファン34で起風さ
れた風流をその下方に設置した液槽35内の芳香剤液面
に直接当てることにより、液状芳香剤を蒸発拡散させる
ように構成したものである。
【0019】しかしながら、この方式による場合、液槽
35が全面的に開口しており、芳香剤の液面が常時外気
に曝されているため、不使用時においても自然漏洩が発
生し、しかもそれを防止することは構造上、無理な面が
ある等の問題点がある。
【0020】このように上記した各種方式の先行技術例
は、家庭用としては不向きであったり、また、家庭用に
適用できるものであっても機能面に問題があったりし
て、機能面、コスト面、あるいは使用性等に課題の存す
るものであった。
【0021】本発明は、上記のような問題点を一挙に解
決しようとするもので、場所を選ばずに設置できて優れ
た機能を発揮するものでありながら、しかも構造が簡単
で低コストで生産できる家庭用等に適した芳香発生装置
を提供することを目的とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の芳香発生装置は、上端に開口部を有する香料
容器を装置本体の所定位置に装着し、該香料容器内の香
料液が蒸発することにより生成される香料蒸気を外部へ
誘導する流路を有する排気案内手段を該容器装着位置の
上方に配設するとともに、該排気案内手段へ空気を供給
する空気供給手段と、前記排気案内手段の流路中に配設
されて前記香料蒸気を吸引するとともに空気と混合して
強制排気するファンとを設けた構成としている。
【0023】前記排気案内手段は、装置本体の隔壁下方
に突出して下端に容器側開口部を備えた筒部と、該筒部
と連通し且つ前記隔壁上面に気密に取り付けられたファ
ンケースと、該ファンケースと連通して上端に排気口を
備えたダクトとにより構成することができる。
【0024】また、該排気案内手段の流路中に、ファン
と連動してファン駆動時には流路を開き、ファン停止時
には流路を閉じる流路開閉弁を配設する一方、空気供給
手段を、排気案内手段の容器側開口部とファンとの間の
流路域に形成され該流路に連通する空気流入口と、この
空気流入口をファンと連動してファン駆動時に開き、フ
ァン停止時に閉じる開閉手段とにより構成することによ
り、香料蒸気と空気との混合を円滑に行わせることがで
き、且つ、不使用時等において香料容器からの香料液等
の漏洩を効果的に防止することができる。
【0025】さらに、前記排気案内手段の下端部に筒部
を設け、該筒部周面に前記空気流入口を形成する一方、
開閉手段を前記筒部に回動自在に嵌合し且つ周面に空気
流通孔が穿設された回動体と、可動部材とにより構成
し、該可動部材を回動体と交差する方向に駆動して、該
回動体を前記空気流通孔が前記空気流入口と連通する位
置と該回動体周面により空気流入口を閉塞する位置との
間で所定角度回動させるように構成するか、あるいはこ
れに加えて、可動部材によって流路開閉弁の開閉動作も
行わせるように構成することができる。
【0026】ファン駆動手段と、流路開閉弁及び回動体
の駆動手段は、所定のタイミングを有する制御パターン
に従って香料放出量のパワースペクトルが周波数に反比
例するように制御されるように構成することができる。
【0027】前記香料容器はその開口部に着脱自在に装
着される蓋体を有するものとする。そして、該香料容器
の開口部に係合部を形成するとともに、蓋体に前記係合
部と係合した状態において前記香料容器内の香料液及び
香料蒸気の漏洩を防止する被係合部を形成し、さらに排
気案内手段の容器側開口部に前記被係合部と同形、同大
の被係合部を形成することにより香料液の保存性能及び
取扱性の向上を図ることができる。
【0028】また、該香料容器内には香料液に浸漬され
且つ上端部が容器開口部に臨む状態で保持される芯体を
取り付けておくことにより、容器中の香料液を過不足な
く有効に消費できる。
【0029】
【作用】上記構成によると、ファンの回転駆動により、
空気供給手段から供給された空気と、香料容器中の香料
液が蒸発して生成された香料蒸気とが排気案内手段の流
路中で混合され、その混合気が前記ファンの吸引動作に
よって、前記排気案内手段を経て外部へ強制的に排出さ
れ、一定の広がりをもつ室内空間に速やかに拡散され
る。この場合、ファンの強制排気作用によって、容器開
口部周辺の濃厚な香料蒸気と、さらに外側の希薄な香料
蒸気とが入れ替えられるので、香料蒸気が均一な濃度で
排出されることになる。
【0030】また、このように香料は蒸発させてから拡
散させるので、排気案内手段から出た香りは完全に空気
と混合されたものとなり、設置場所の周辺を香料液で汚
すこともない。さらに、香料容器、ファンケースやダク
ト等で構成できる排気案内手段、ファン及び該ファンの
駆動制御部等を装置本体に一体化するだけの簡単でコン
パクトな構成を実現できる。
【0031】
【実施例】図1〜図4は本発明の実施例に係る芳香発生
装置を示している。図1は本実施例装置の全体構成を概
略的に示す縦断面図である。図1において、41は装置
の外殻を構成する装置本体であって、金属板あるいは合
成樹脂等により形成されており、内部は水平に架設され
た隔壁42によって上下2室43、44に分割されてい
るとともに、底壁41aには香料容器51の出入口45
を開設してある。
【0032】この容器出入口45には、扉46がヒンジ
47を介して開閉自在に装着されており、下室44に空
気を取り入れるための多数の小孔48が全面に亙って穿
設されている。49は扉46の外面に設けられた開閉用
摘み、50は扉46を閉じ姿勢に保持する板バネであ
る。
【0033】前記香料容器51はガラスや合成樹脂等か
らなる成型品であって、揮発性液状芳香剤からなる香料
液aが収容されており、該香料液aがなくなると交換で
きるように、装置本体41の下室44に出し入れ自在に
収納されている。この香料容器51の上面から突出して
設けられた短筒状の開口部52は、不使用時には図3の
想像線で示す蓋体53により閉塞されるようになってい
る。
【0034】この容器開口部52には外周面に係合部と
しての雄ネジ52aが刻設されており、一方、蓋体53
の内周面には被係合部としての雌ネジ53aが刻設され
ている。そして、蓋体53を閉じた状態では、該雄ネジ
52aと蓋体53の雌ネジ53aとの螺合により香料容
器51が気密に閉塞されて香料液aまたは香料蒸気の漏
洩が防止される。
【0035】54は香料容器51内の香料液aに浸漬さ
れる芯体であって、上端部が容器開口部52から突出す
る状態で保持されており、該芯体54によって吸い上げ
られた香料液aは芯体上端部から蒸発し、これによって
香料蒸気が生成される。
【0036】前記隔壁42の中央には、上下両室43、
44に連通する円筒形状の筒部55が下室44側に突出
して該隔壁42と一体に形成されている。この筒部55
は、その下端部外周に蓋体53の雌ネジ53aと同形、
同大の被係合部としての雌ネジ55aが形成されてお
り、使用状態においては、該雌ネジ55aに香料容器5
1の雄ネジ52aを螺合させることにより、香料容器5
1が所定位置に気密に装着される。
【0037】なお、本実施例では香料容器51の係合部
と、蓋体53及び筒部55の被係合部をネジ嵌合構造と
しているが、その他の態様として、バヨネット方式を採
用してもよい。
【0038】56はファンモータユニットであって、隔
壁42の筒部55上に取り付けられるファンケース5
7、このファンケース57内において筒部55を介して
香料容器51と対向する位置に装着されたターボファン
58及び、ファンケース57の上壁上に載設された交流
型マイクロモータ59とにより構成されている。なお、
該モータ59としては直流型のものも使用できる。
【0039】また、ファンケース57は下端開口面の周
縁に取付用フランジ57aを有しており、この取付用フ
ランジ57aをパッキン60(図3参照)を介して隔壁
42の上面にネジ(図示せず)により気密に取り付けら
れている。なお、ネジに代えて該ケース57を隔壁42
上に嵌め込み式に装着するようにしてもよい。
【0040】該ファンケース57の上面一端側寄り部に
はダクト装着用管部57bを突設してある。61はダク
トであって、前記ファンケース管部57bに気密に嵌着
される中間筒62と、装置本体41の上壁41bに一体
的に取り付けられて該上壁41bから僅かに突出する煙
突63とにより構成されている。
【0041】また、中間筒62の上端部には香料蒸気と
空気との混合気を流通させる複数の流通孔62aを形成
してあり、また煙突上端の排気口63aには混合気の排
出方向を任意に変更できるように複数のフィン63bが
可動状態で取り付けられている。
【0042】そして、上記した本体隔壁42の筒部5
5、ファンケース57及びダクト61によって香料蒸気
を外部へ誘導する流路bを有する排気案内手段が構成さ
れるものであり、香料容器51内の芯体54から揮発す
る香料蒸気は前記ファン58によって吸引され、空気と
混合された後、排気案内手段の流路b内を通って排気口
63aから強制排気される。
【0043】図2は排気案内手段の開閉機構を模式的に
示している。図1及び図2において、前記ファンケース
管部57bの上端には流路開閉弁64が配設されてい
る。また、隔壁筒部55の周面には小孔からなる多数の
空気流入口65が穿設されている。この空気流入口65
は容器開口部52から突出している芯体54とほぼ同じ
高さ位置に配設されるもので、該流入口65から供給さ
れた空気は流入後、速やかに芯体上端部から揮発する香
料蒸気と混ざり合いながらファン58に吸引されること
になる。
【0044】さらに、前記筒部55の外周には回動体6
6が回動自在に嵌合されている。この回動体66は図2
に示すように、筒部55に嵌合する筒軸部66aの下端
縁からドーナツ状の水平リング66bを同心に取り付け
たものであって、筒軸部66aの周面には筒部55の空
気流入口65と同形状の空気流通孔67が該流入口65
と同数または適宜数設けられている。一方、リング66
bの外周近傍には単一の嵌入孔68が設けられている。
【0045】69は可動部材としての連結ロッドであっ
て、ファン58の停止時には上端位置にあり、ファン5
8の駆動に対応して後述するロッド駆動装置74によっ
て所定ストローク下動するものである。この連結ロッド
69は装置本体41の下室44を上下方向に貫通する長
さを有し、本体隔壁42と底壁43とに穿設された案内
孔70、71に上下摺動自在に支持されている。また、
下室44の上端近傍となる中間部所定長域を作用域69
aとして回動体66の回転方向に対応するように傾斜さ
せてあり、この傾斜作用域69aが前記リング66bの
嵌入孔68に挿通されている。
【0046】また、連結ロッド69の上端部には流路開
閉弁64から延びるリンク部材72の他端部が回動自在
に連結されている。このリンク部材72は流路開閉弁6
4との接続部がファンケース管部57bの上端に形成さ
れた枢支ブラケット73に枢支されており、連結ロッド
69が上端位置にあるときは流路開閉弁64を閉状態に
保持している。
【0047】74は連結ロッド69を上下動させる駆動
装置であって、具体的に図示してはいないが該ロッド6
9を強制的に下降させるソレノイドと、ソレノイドの非
駆動時にロッド69を上方へ強制復帰させるスプリング
とからなる周知構成のものが使用されている。
【0048】75は上面に操作部(図示せず)が設けら
れたマイクロコンピュータからなる制御部であって、フ
ァンモータユニット56のモータ回転数制御、流路開閉
弁64の開閉制御、前記回動体66と連結ロッド69に
より構成される空気流入口65の開閉手段の制御を同時
にあるいは個別に行うものである。
【0049】この制御部75における制御の態様は特に
限定されるものではないが、予め準備された1周期の時
期が適当時間だけ異なるそれぞれの制御パターンに従っ
て香料放出量のパワースペクトルが周波数に反比例する
ように制御するものが望ましい。
【0050】76は必要に応じて設けられるセンサーで
あって、排気口63a近傍における香料蒸気量を検知し
て、その検知信号を制御部75に与えるものである。こ
の場合、制御部75ではセンサー76の検知信号に基づ
き香料蒸気量が設定量よりも少なくなっていると判断し
たときは、電源をONして運転を開始させる。なお、セ
ンサー検知が不要なときはセンサースイッチをOFFに
しておく。77は制御部75とロッド駆動装置74間の
電気線路、78は制御部75とモータ59間の電気線路
である。
【0051】操作部で電源ONして運転開始操作を行っ
たとき、あるいはセンサー76の検知信号に基づいて制
御部75の判断により運転開始状態となったとき、制御
部75は運転開始のための制御信号を線路78を通じて
モータ59に与え、これによってモータ59が駆動して
ファン58が回転する。また、これと同時に制御部75
は制御信号を線路77を通じてロッド駆動装置74にも
与え、これによってソレノイドが動作し、連結ロッド6
9を一定ストローク下動させる。
【0052】連結ロッド69が下動すると、リンク部材
72が枢支ブラケット73の支点回りに図1、図2上時
計回り方向へ回動し、これによって流路開閉弁64が想
像線で示すように回動して流路bが開放される。また、
連結ロッド69が下動すると同時に回動体66が所定角
度回転し、空気流通孔67と隔壁筒部55の空気流入口
65とが連通して流路b中に空気が供給される。
【0053】この動作について更に詳述すると、ファン
58が停止していて、連結ロッド69が上端位置にある
とき、回動体66の回転位相位置は図3に示すように、
空気流通孔67が筒部55の空気流入口65と非連通で
回動体66の内周面が空気流入口65を閉塞している状
態にある。
【0054】これに対し、ファン58が駆動し、連結ロ
ッド69が下動するに連れて、図2に示すように該ロッ
ド69の傾斜作用域69aが回動体リング66bの嵌入
孔68に干渉し、該リング66bを所定角度水平回動さ
せ、この回動に従って図4に示すように空気流通孔67
が空気流入口65に一致する位相位置まで筒軸部66a
が回動するのである。
【0055】このようにして、流路開閉弁64が開い
て、排気案内手段の流路bが開放されるとともに、空気
流入口65が開放されると、ファン58の吸引動作によ
り、芯体54に吸い上げられた香料容器51中の香料液
aは香料蒸気となって、空気流入口65から吸引された
空気と混合される。この場合、ファン58の強制排気作
用によって、芯体54の周辺の濃厚な香料蒸気と、さら
に外側の希薄な香料蒸気とが入れ替えられるので、香料
蒸気の濃度が均一化される。
【0056】この香料蒸気と空気との混合気は容器開口
部52と結合された筒部55→ファンケース57→中間
筒62→煙突63→排気口63aの流路を経て外部へ強
制的に排出され、設置場所である室内に速やかに拡散す
る。室内雰囲気中の香料蒸気量の割合が一定量に達した
ときは、ターボモータ59の回転数が制御部75の出力
に従って低くなる方に制御される。
【0057】操作部で電源をOFFにするか、あるいは
センサー76の検知信号に基づいて制御部75の判断に
より運転停止開始状態となったときは、モータ59が停
止するとともに、ロッド駆動装置74のソレノイドがO
FFになって連結ロッド69が上端位置に復帰する。こ
れによって、流路開閉弁64が再び閉じられるととも
に、回動体66が逆方向に回動復帰して、空気流入口6
5も閉鎖され、流路bへの空気の供給が遮断される。従
って、運転停止時には香料容器51内の香料液aの漏洩
は確実に防止される。
【0058】また、香料容器51内の香料液aがなくな
ったときは、香料液aが充填された香料容器51と交換
するか、香料容器51を筒部55から外して香料液aを
充填すればよい。さらに、長期間不使用状態で保管する
ときは香料容器51を外した後、蓋体53によって容器
開口部52を閉塞しておく。
【0059】なお、本実施例の芳香発生装置の電源とし
ては、家庭用交流電源でもよいが、ファン58を駆動す
るモータ59は小容量のものが使用されるので、設置場
所を選ばないで済む電池電源の方が好ましい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明の芳香発生装
置は、香料容器、排気案内手段及びファンを備え、香料
液と空気を混合して、ファンにより排気案内手段を経て
強制排気するようにしたものであり、先行技術で必要と
したコンプレッサや空気タンク、さらには超音波霧化装
置のような大掛かりで高価な装置類を一切必要としない
ので、構成が簡単でしかも安価に作製できる。
【0061】また、電源としては小型のファンを駆動す
る程度で済むので、家庭用AC100Vに頼る必要もな
く、乾電池2〜3個で賄うことができる。このように本
発明では、持ち運びが簡単で設置場所にこだわらない使
い勝手の良い装置を提供することができる。
【0062】さらに、請求項2〜5、あるいは請求項8
の構成を付加したものでは、比較的簡単な構成でありな
がら、従来の超音波方式や機械的振動方式のように微細
化された液体香料を使用するものと異なり、香料液の自
然漏洩もなく、香料液あるいは香料蒸気の漏洩防止能に
優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における全体構成を概略的に
示す縦断面図。
【図2】 その開閉部の詳細を模式的に示す要部拡大斜
視図。
【図3】 開閉部の閉じ状態を示す要部拡大断面図。
【図4】 開閉部の開いた状態を示す要部拡大断面図。
【図5】 超音波方式を用いた先行技術例を示す概略構
成図。
【図6】 その部分拡大断面図。
【図7】 噴霧方式を用いた先行技術例を示す全体構成
図。
【図8】 噴霧方式を用いた別の先行技術例を示す全体
構成図。
【図9】 機械的振動方式を用いた先行技術例を示す構
成図。
【図10】 その異なる動作状態を示す構成図。
【図11】 機械的振動方式を用いた別の先行技術例を
示す構成図。
【図12】 蒸発拡散方式を用いた先行技術例を示す構
成図。
【符号の説明】
41 装置本体 42 隔壁 51 香料容器 52 香料容器の開口部 52a 係合部 53 蓋体 53a 蓋体の被係合部 54 芯体 55 筒部 55a 排気案内手段の被係合部 57 ファンケース 58 ファン 59 ファン駆動手段 61 ダクト 63a 排気口 64 流路開閉弁 65 空気流入口 66 回動体 67 空気流通孔 69 可動部材 74 可動部材の駆動手段 a 香料液 b 流路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の所定位置に装着され且つ上端
    に開口部を有する香料容器と、この香料容器装着位置の
    上方に配設されて該容器内の香料液が蒸発することによ
    り生成される香料蒸気を外部へ誘導する流路を有する排
    気案内手段と、この排気案内手段へ空気を供給する空気
    供給手段と、前記排気案内手段の流路中に配設されて前
    記香料蒸気を吸引するとともに空気と混合して強制排気
    するファンとを具備していることを特徴とする芳香発生
    装置。
  2. 【請求項2】 排気案内手段は、装置本体の隔壁下方に
    突出して下端に容器側開口部を備えた筒部と、該筒部と
    連通し且つ前記隔壁上面に気密に取り付けられたファン
    ケースと、該ファンケースと連通して上端に排気口を備
    えたダクトとにより構成されている請求項1の芳香発生
    装置。
  3. 【請求項3】 排気案内手段の流路中に、ファンと連動
    してファン駆動時には流路を開き、ファン停止時には流
    路を閉じる流路開閉弁が配設されている請求項1または
    2の芳香発生装置。
  4. 【請求項4】 空気供給手段は排気案内手段の容器側開
    口部とファンとの間の流路域に形成され該流路に連通す
    る空気流入口と、前記ファンと連動してファン駆動時に
    前記空気流入口を開き、ファン停止時に該空気流入口を
    閉じる開閉手段とにより構成されている請求項1または
    2の芳香発生装置。
  5. 【請求項5】 排気案内手段の下端部に筒部が設けら
    れ、該筒部周面に空気流入口が形成されている一方、開
    閉手段は前記筒部に回動自在に嵌合し且つ周面に空気流
    通孔が穿設された回動体と、この回動体と交差する方向
    に駆動されて該回動体を前記空気流通孔が前記空気流入
    口と連通する位置と該回動体周面により空気流入口を閉
    塞する位置との間で所定角度回動させる可動部材とによ
    り構成されている請求項4の芳香発生装置。
  6. 【請求項6】 可動部材は回動体とともに流路開閉弁を
    開閉動作させるものである請求項3または5の芳香発生
    装置。
  7. 【請求項7】 ファン駆動手段と、流路開閉弁及び回動
    体の駆動手段は所定のタイミングを有する制御パターン
    に従って香料放出量のパワースペクトルが周波数に反比
    例するように制御されるように構成されている請求項1
    から6のいずれかの芳香発生装置。
  8. 【請求項8】 香料容器はその開口部に着脱自在に装着
    される蓋体を有し、且つ前記香料容器の開口部には係合
    部が形成されているとともに、前記蓋体には前記係合部
    と係合した状態において前記香料容器内の香料液及び香
    料蒸気の漏洩を防止する被係合部が形成されており、さ
    らに排気案内手段の容器側開口部に前記被係合部と同
    形、同大の被係合部が形成されている請求項1または2
    の芳香発生装置。
  9. 【請求項9】 香料容器内には香料液に浸漬され且つ上
    端部が容器開口部に臨む状態で保持された芯体が装備さ
    れている請求項1の芳香発生装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008022985A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Shiseido Co Ltd 発香装置
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JP2020185264A (ja) * 2019-05-16 2020-11-19 株式会社フクハラ 圧縮空気圧回路構造

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