JP2527136Y2 - フアンフイルタユニット - Google Patents

フアンフイルタユニット

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JP2527136Y2
JP2527136Y2 JP1991097655U JP9765591U JP2527136Y2 JP 2527136 Y2 JP2527136 Y2 JP 2527136Y2 JP 1991097655 U JP1991097655 U JP 1991097655U JP 9765591 U JP9765591 U JP 9765591U JP 2527136 Y2 JP2527136 Y2 JP 2527136Y2
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JP
Japan
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air
fan
scent
filter unit
casing
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JP1991097655U
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English (en)
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JPH0539636U (ja
Inventor
喜章 庄子
利雄 林
悟 池鯉鮒
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,空調された室内空気を
循環させるサーキュレータとしての機能と,室内のいや
な匂いを除去する脱臭装置としての機能と,そして室内
に香りを付与する加香装置としての機能を同時に具備
し,これらの三つの機能を適宜選択して稼動できるよう
にしたフアンフイルタユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】最近,空調空間に香りを付与する香り空
調が注目され,各種の香料や香り付与手段が種々提案さ
れている。一方,香りを付与する場合には,居住者の意
思に応じて香りを除去または軽減することも必要とな
る。空気中の香り濃度により,人によっては不快と感ず
るときもあるからである。
【0003】従来より各種の脱臭技術が提案されている
が,室内に臭気源や微粒子が存在する場合の対策として
作製されたものが多く,室内空気の脱臭装置または空気
清浄器と呼ばれるものは,活性炭フイルタを使用するも
の,或いは電気集塵器を使用するものがその代表例であ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の脱臭装置は脱臭
機能だけを備えるものであったから,香り空調用に適用
しようとすると,加香運転中は脱臭装置を停止しなけれ
ばならなかった。停止しないと,加香運転の実効があが
らず,また加香制御も行い得ないことになる。
【0005】一方,加香運転では室内における香りの滞
留を防止し,室内に適度な香り空気を循環させることも
必要となる。このような室内空気のサーキュレーション
に加えて,加香運転および脱臭運転を併せて行えるよう
な装置はこれまで見当たらない。本考案はこの課題の解
決を意図したものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば,一つの
ケーシング内にファンとフイルタを内装したフアンフイ
ルタユニットにおいて,該フイルタが脱臭剤装填の脱臭
フイルタからなり,該ケーシングに設けた空気吸込口か
ら該ファンおよび脱臭フイルタを経て該ケーシングに設
けた空気吹出口に至る第一空気通路と,該空気吸込口か
ら該ファンを経るが脱臭フイルタをバイパスする第二空
気通路とをケーシング内において切り替え可能に形成し
たこと,さらには,前記の第二空気通路を通過する空気
に香りを付与するための香り発生装置を設置したことを
特徴とするフアンフイルタユニットを提供する。
【0007】
【実施例】 図1は本考案に従うフアンフイルタユニッ
ト(以下,FFUと呼ぶ)の外観を示したものであり
(ただし,香り発生装置は図示されていないが,これは
後述する),また図2および図3は,その内部構造を示
す略縦断面および略平断面図である。これらの図に見ら
れるように,本例では下面開口の方形ボックスからなる
ケーシング1内にファン2と脱臭フイルタ3が装着され
ている。下面開口には空気が透過する多孔性化粧板4が
張り渡してある。
【0008】ファン2は小型のシロッコファンが使用さ
れ,その翼5はモータ6によって駆動される。このファ
ン2の空気吸込用開口7が下方に設けてあるので,この
ファン2を駆動すると多孔性化粧板4を通じて空気が吸
い込まれる。したがってFFUへの空気吸込口はこのフ
ァン2の下方の化粧板4の位置(図の8で示す)とな
る。
【0009】ファン2の吐出側は,図3に示すように,
第一空気通路Aと第二空気通路Bとに分岐し,その分岐
点に切り替えダンパ9が取付けてある。このダンパ9は
分岐点の支軸10に一方の縁を取り付けた片持ち翼からな
り,支軸10が軸回りに回転することによって,第二空気
通路Bを遮断する位置(図3はこの状態を示す)と第一
空気通路Aを遮断する位置(図3の点線で示す)との間
をこの翼が支軸10を中心にして回動する。
【0010】第一空気通路Aと第二空気通路Bはともに
ケーシング1内の空気チヤンバー12に通じており,いず
れの通路を経た空気も空気チヤンバー12に吐出し,この
空気チヤンバー12の下方位置に存在する多孔性化粧板4
を経て吹き出される。したがって,この空気チヤンバー
12が存在する化粧板4の位置が空気吹出口13となる。
【0011】第一空気通路Aには脱臭フイルタ3が介装
される。この脱臭フイルタ3は脱臭剤例えば活性炭をパ
ッキングしたカセットからなる。図3のダンパ位置では
脱臭フイルタ3を経る第一空気通路が開いているので,
モータ6の駆動によって空気吸込口8から吸い込まれた
空気はこの脱臭フイルタ3を経て脱臭されたあと,空気
吹出口13から吹き出される。一方,図の点線で示す第二
空気通路が開いた状態では,脱臭フイルタ3を経ること
なく空気吹出口13から吹き出される。
【0012】図4〜図6は,第二空気空気通路Bを流れ
る空気に香りを付与する発停可能な香り発生装置15を設
置した以外は,前例と同一のFFUを示す。図示の例で
は香り発生装置15の香料漏出部16を空気チヤンバー12内
に露出させてある。図5のダンパ位置では空気は第二空
気通路Bを通過するが,香り発生装置が駆動状態にある
ときは,香料漏出部16から漏出する香料がこの空気に拡
散し,加香空気が空気吹出口13から吹き出される。一
方, 図6のダンパ位置では第一空気通路Aを通過して脱
臭された空気も香料漏出部16に触れるが,この場合には
香り発生装置15を停止状態としておき,香料漏出部16か
らは香料は漏出させない。
【0013】図7は香り発生装置の詳細を示したもので
ある。この香り発生装置は,液体香料18を収容した香料
容器19と,この香料容器19内に一端が挿入され他端が香
料漏出部16に接続された香料搬送チユーブ21と,香料搬
送チユーブ21に介装された微少可変流量ポンプ22とから
構成されている。この装置は,香料容器19,香料搬送チ
ユーブ21の実質上の長さ, および微少可変流量ポンプ22
が一つのボックス17内に収納され,香料漏出部16が第二
空気通路の空気に触れる位置に設置される。
【0014】微少可変流量ポンプ22は,0.01 〜120ml/Hr
の範囲で流量が調整できる市場で入手可能なものであ
る。図示の例では,可撓性チユーブ21を外側から挟みな
がら一方向性に回転するローラ23でチユーブ21内の液体
を一方向性に押し出すようにしたローラポンプを使用し
ている。ローラ23はモータ24で回転するが,ローラの回
転速度を調節することよって押出し液量を微量調節でき
る。このローラポンプに代えて, チューブポンプやダイ
ヤフラムポンプと呼ばれている微少可変流量ポンプを使
用することもできる。
【0015】香料漏出部16は香料を含浸できる多孔体ブ
ロックが使用されており,この多孔体ブロック16が第二
空気通路の空気に触れる位置に設置される。微少可変流
量ポンプ22によって極微少量づつ押し出されてきた香料
はこの多孔体ブロック16に含浸し,ブロック表面を通過
する空気量によって蒸発する。微少可変流量ポンプ22停
止時には,このポンプ自体が逆止弁の作用を果たすが,
チユーブ内に残留する香料液が多孔体ブロック16に漏出
しないように, 多孔体ブロック近傍のチユーブ21には逆
止弁25が取付けてある。
【0016】このように構成した香り発生装置15は,コ
ントローラ26によって,香料開閉弁27の開閉動作と微少
可変流量ポンプ22の発停動作が行なわれ,この動作の制
御は前記のダンパ9のモータ11と連動させることができ
る。
【0017】図8〜10は,前記の香り発生装置付きのF
FUの稼動態様を図解したものである。図8では,ダン
パ9によって第一空気通路Aを開,第二空気通路Bを閉
とした状態で,香り発生装置15を停止してファン2を駆
動している脱臭運転の態様を示している。この場合に
は,香り発生装置が停止しているので,脱臭機能だけが
働くことになる。
【0018】図9では,ダンパ9によって第一空気通路
Aを閉,第二空気通路Bを開とした状態で,香り発生装
置15とファン2を共に駆動している加香運転の態様を示
している。この場合には,第一空気通路Aが閉となって
いるので,脱臭フイルタ3には空気は通過しない。
【0019】図10は,ダンパ9によって第一空気通路A
を閉,第二空気通路Bを開とした状態で,香り発生装置
15を停止してファン2を駆動しているサーキュレーショ
ン運転の態様を示している。この場合には香り発生装置
が停止し且つ脱臭フイルタにも空気が通過しないので,
室内空気がそのまま室内に吹き出されることになる。
【0020】図11は,本考案に従うFFUを天井の一部
の開口に設置した例を示したものである。図示のよう
に,FFUの多孔性化粧板からなる空気吸込口および空
気吹出口を天井面29に沿うようにして, 本体ユニットを
天井裏30内に設置する。これによって天井の美観を損ね
るようなことも,また本体ユニット31が室内空間32に露
出することも避けられる。室内空間32は空調機33によっ
て空調されるが,この空調機33或いは調和空気吹出口と
本考案FFUとの取り合いを適切にすることによって,
FFUが室内空気のサーキュレーションに有効に寄与す
ると共に, 室内空気の脱臭と香り付与を適切に行なうこ
とができる。
【0021】なお,図11において,図1〜3に示した態
様のFFUを天井に設置し,空調機33に前述のような香
り発生装置15を設置することもできる。
【0022】
【考案の効果】本考案のFFUは,室内空気のサーキュ
レーション機能,脱臭機能および加香機能を併せて具備
する。そしてこれらは独立した運転によって個別に機能
させることができる。したがって,適切な空気調和と共
に人間の嗅覚による快適性を目指す香り空調に大きく貢
献することができる。また, 装置構成が単純で取扱易く
且つ安価であるので経済的でもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従うFFUの外観図である。
【図2】本考案のFFUの一実施例を示す略縦断面図で
ある。
【図3】図2のFFUの略平断面図である。
【図4】本考案のFFUの他の実施例を示す略縦断面図
である。
【図5】図4のFFUの略平断面図である。
【図6】図4のFFUのダンパ位置が異なる状態を示す
略平断面図である。
【図7】図4のFFUに取付ける香り発生装置の内部構
造を示す略断面図である。
【図8】本考案のFFUの脱臭運転状態を図解した図で
ある。
【図9】本考案のFFUの加香運転状態を図解した図で
ある。
【図10】本考案のFFUのサーキュレーション運転状
態を図解した図である。
【図11】本考案のFFUを空調空間に設置した状態を
示す略断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 ファン 3 脱臭フイルタ 4 多孔性化粧板 6 ファンモータ 8 空気吸込口 9 切り替えダンパ 13 空気吹出口 15 香り発生装置 16 香り漏出部 18 液体香料 19 香料容器 21 香料搬送チユーブ 22 微少可変流量ポンプ A 第一空気通路 B 第二空気通路

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つのケーシング内にファンとフイルタ
    を内装したフアンフイルタユニットにおいて,該フイル
    タが脱臭剤装填の脱臭フイルタからなり,該ケーシング
    に設けた空気吸込口から該ファンおよび脱臭フイルタを
    経て該ケーシングに設けた空気吹出口に至る第一空気通
    路と,該空気吸込口から該ファンを経るが脱臭フイルタ
    をバイパスする第二空気通路とをケーシング内において
    切り替え可能に形成し,前記の第二空気通路を通過する
    空気に香りを付与するための香り発生装置を設置したこ
    とを特徴とするフアンフイルタユニット。
  2. 【請求項2】 ケーシングは,下面開口のボックスから
    なり,この下面開口に多孔性化粧板が張り渡され,この
    化粧板が天井面に位置するように該ユニット本体が天井
    裏に設置される請求項1に記載のフアンフイルタユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 香り発生装置は,液体香料を収容した香
    料容器と,この香料容器内に一端が挿入され他端が香料
    漏出部に接続された香料搬送チユーブと,この香料搬送
    チユーブに介装された微少可変流量ポンプとからなる
    求項1または2に記載のフアンフイルタユニット。
  4. 【請求項4】 香料漏出部は,多孔体ブロックからなる
    請求項3に記載のフアンフイルタユニット。
  5. 【請求項5】 香料容器,香料搬送チユーブおよび微少
    可変流量ポンプは,一つのボックス内に収納され,香料
    漏出部が第二空気通路の空気に触れる位置に設置される
    請求項またはに記載のフアンフイルタユニット。
JP1991097655U 1991-11-02 1991-11-02 フアンフイルタユニット Expired - Lifetime JP2527136Y2 (ja)

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JP1991097655U JP2527136Y2 (ja) 1991-11-02 1991-11-02 フアンフイルタユニット

Applications Claiming Priority (1)

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JP1991097655U JP2527136Y2 (ja) 1991-11-02 1991-11-02 フアンフイルタユニット

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Publication Number Publication Date
JPH0539636U JPH0539636U (ja) 1993-05-28
JP2527136Y2 true JP2527136Y2 (ja) 1997-02-26

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ID=14198095

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07102294B2 (ja) * 1989-08-09 1995-11-08 東海興業株式会社 空気清浄化装置

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JPH0539636U (ja) 1993-05-28

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