JP2607203Y2 - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2607203Y2
JP2607203Y2 JP1993043849U JP4384993U JP2607203Y2 JP 2607203 Y2 JP2607203 Y2 JP 2607203Y2 JP 1993043849 U JP1993043849 U JP 1993043849U JP 4384993 U JP4384993 U JP 4384993U JP 2607203 Y2 JP2607203 Y2 JP 2607203Y2
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box body
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Inventor
千明 大浜
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ミナト産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は空気清浄装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】病院等の待合室や、レストラン、喫茶
店、オフィス等の喫煙席あるいは喫煙コーナーでは、こ
れらの設置場所の近くの壁面上方に換気扇を取り付け
て、たばこの煙等を外部に排出している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、換気扇
のファンの吸引力はあまり大きいものではなく、また喫
煙位置と換気扇の設置位置はかなり離れている場合が多
いため、たばこの煙やその悪臭は拡散して、非喫煙区域
へと流れてしまうのが実情である。このため、せっかく
喫煙席や喫煙コーナーを設けても、そこから拡散して流
れてきたたばこの煙やその悪臭が非喫煙区域の非喫煙者
を不快にしており、改善が望まれていた。
【0004】本考案は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、たばこの煙や悪臭を含んだ空気が拡散する前
に、これをすみやかに収集、吸引して浄化した後、クリ
ーンな空気として放出する空気清浄装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、上記課
題を解決するため、内部に空気清浄機構を備えかつ壁部
に空気排出孔が形成されたボックス体と、下端が該ボッ
クス体に連通し上部に空気吸入部が形成された中空状の
筒状体と、該筒状体の該空気吸入部を包囲するように取
り付けられた開閉自在な傘を半分にしたごとき形状の空
気収集部材と、該筒状体及び/又は該ボックス体内に設
置された少なくとも1個の吸排気ファンを具備すること
を特徴とする空気清浄装置が提供される。
【0006】
【作用】たばこの煙及び悪臭を含む空気は、空気収集部
材と吸排気ファンの働きにより、拡散前に、すみやかに
かつ強い吸引力で傘状体の中に集められ、筒状体の空気
吸入部から筒状体中空部を通ってボックス体に送られ
る。送られてきた空気は、空気清浄機構で浄化された
後、ボックス体の空気排出孔からクリーンな空気として
送り出される。
【0007】
【実施例】以下本考案を実施例に基づき詳細に説明す
る。図1は本考案の一実施例に係る空気清浄装置の構造
を示す要部断面図、図2は傘状の空気収集部材が開いた
装置状態を示す斜視図、図3は傘状の空気収集部材が閉
じた装置状態を示す斜視図である。図中1はボックス体
であり、ここでは直方体形状となっているがこれに限定
されず、上方から見た形状が円形、楕円形、五角形、六
角形等任意の形状のものとすることができ、その材料と
しては木製合板、樹脂製合板、金属板等種々のものを使
用することができる。ボックス体1の側壁には空気排出
孔2が形成されている。空気排出孔2の形状、数量、形
成場所は図示のものに限定されるものではなく、適宜設
定することができる。ボックス体1の下部にはキャスタ
ー3を設けると、当該装置の移動を極めて容易に行うこ
とができて便利である。なお、装置を固定配置する場合
はキャスター3は不要である。ボックス体1の内部に
は、空気清浄機構として脱臭剤層4が仕切網5上に載置
された脱塵網6を介して適当な厚さに敷きつめられてい
る。脱臭剤層4を形成する脱臭剤としては、例えば活性
炭、硫酸第一鉄−有機酸系(商品名アニコ)、ゼオライ
ト類等が挙げられるが、これに限定されるものではな
く、任意の種類、形状のものが使用可能である。仕切網
5は脱塵網6を兼ねることもできる。また、ボックス体
1の内部で、脱臭剤層4の下方には排気ファン7及びこ
れを駆動させるモータ8が設置されており、さらにモー
タ8には図示しないコードが接続され、該コード先端に
取り付けられたプラグを介して電力が供給されるように
なっている。排気ファン7の形状、数量、設置態様、駆
動源等は図示のものに限定されず、適宜のものとするこ
とができる。
【0008】ボックス体1の上板9のほぼ中央には円形
状の開口部10が形成され、この開口部10より、中空
の筒状体11が立設されている。ボックス体1と筒状体
11との接合は、溶接、ネジによる接合等、公知の接合
方法を用いることができる。筒状体11としてはアルミ
ニウム、ステンレス鋼等の金属材料、プラスチック材料
等を使用することができ、その断面形状も円形に限定さ
れず、任意の形状とすることができる。筒状体11は伸
縮可能な部材を用いて形成してもよく、また折りたたみ
傘におけるような伸縮自在な構造としてもよい。筒状体
11の上端はモータ12を固定するための仕切板13で
閉塞され、下端は前記開口部10を介してボックス体1
内と連通している。筒状体11の上方の壁部には空気吸
入孔14が形成されている。筒状体11の中空状内部に
おいて、空気吸入孔14よりやや下方の位置には、吸気
ファン15が設置され、シャフト16を介してモータ1
2により駆動可能になっている。モータ12もモータ8
と同様、外部から電力が供給されるようになっている。
空気吸入孔14の形状、数量、形成態様についてもは図
示のものに限定されるものではなく、適宜設定すること
ができる。また、空気吸入量の調整は、吸排気ファンの
他、該空気吸入孔14の形状、数量、形成態様によって
も制御可能である。また、吸気ファン15の形状、数
量、設置態様、駆動源等についても図示のものに限定さ
れず、適宜のものとすることができる。また、排気ファ
ン7と吸気ファン14を共通シャフトで連結することに
より駆動モータを1個とすることもできる。さらに、1
個のファンを設置してこれに吸気機能と排気機能の両方
を持たせるようにしてもよい。
【0009】筒状体11の上部には傘状の空気収集部材
17が空気吸入孔14を包囲するように取り付けられて
いる。この空気収集部材17は開閉自在な構造を有し、
使用時には図2のような開いた状態となり、不使用時に
は図3のような閉じた状態となる。空気収集部材17
は、放射状に配置される複数本の第1の骨部材18と、
これら第1の骨部材18を枠として張られる布部材19
と、開閉機構20とから構成される。空気収集部材17
は、例えば日常使用されている傘と類似した構成とする
ことができる。図4にその開閉機構の一例を示す。図中
21は第2の骨部材、22は第3の骨部材、23は移動
部材、24はスプリング、25は移動部材23の上方の
移動位置を規制する規制部材である。各部材は傘に使用
されているものとほぼう同様な構成、作用を行うのでこ
こではその詳細説明は省略する。
【0010】次に、上記実施例の動作を説明する。当該
装置を使用する際には、図4の開閉機構20の働きによ
り、傘状の空気収集部材17は図2のように開いた状態
となる。ここで図示しないコード先端のプラグをコンセ
ントに差し込み、スイッチをオンとすることで作動状態
となる。吸気ファン14が作動することにより、喫煙者
が排出したたばこの煙及び悪臭は、広く拡散する前に、
空気収集部材17の傘の下側に、強い吸引力ですみやか
に集められる。集められた空気は筒状体11の上部に形
成された空気吸引孔14から、筒状体中空部11Aを介
してボックス体1に送られる。ボックス体1に送られた
空気は、脱臭剤層4により浄化された後、排気ファン7
により空気排出孔2から外部にクリーンな空気として送
り出される。
【0011】上記実施例では、空気吸入孔14の設置位
置が喫煙位置と非常に近接するため、たばこの煙や悪臭
は、広く拡散する前に、吸気ファン15の強い吸引力で
空気収集部材17の傘の下に集められ、浄化される。し
たがって、たばこの煙や悪臭が非喫煙区域に流れ込むこ
とはなくなり、非喫煙者は不快な思いをせずに作業、食
事等をすることができるようになる。図1の構成で実験
を行ったところ、従来の脱臭器に比べ10倍程度の脱臭
効果を得ることができた。また、上記実施例では、空気
収集部材17は開閉自在な構成となっているため、不使
用時には図3のように閉じた状態とすることで、移動、
収納等が便利となる。
【0012】以上本発明を一実施例に基づいて説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく種々
の変形、変更が可能である。その幾つかの例を下記に示
す。 (1) 図5に示すように空気収集部材17の開閉機構を2
つ設置するとともに空気収集部材17を2つに分離可能
な構成とすることで、傘が半分開いたような状態で当該
空気清浄装置を壁側に近接させて配置することが可能と
なる。 (2) 空気収集部材を傘の半分のみの形状として、壁側に
近接させて使用するタイプ専用のものとすることができ
る。 (3) 上記では空気清浄機構として脱臭剤層を設けたが、
脱臭剤層の代わりに或いは脱臭剤層とともに電気集塵装
置を用いた脱臭機構を採用してもよいし、さらにこれら
とフィルターを併用してもよいし、さらにその他適宜の
空気清浄機構を採用してもよい。 (4) 筒状体11を長尺の可撓性ホースとするとともに、
空気収集部材17の上部に掛止部を設けることにより、
空気収集部材17を天井等から吊り下げる構成とする。 (5) 筒状体11上部に開口部を設け、これに悪臭吸引パ
イプを連結して悪臭を室外に排出する構成を付与する。 (6) 空気収集部材17の傘布に適当な色彩あるいはデザ
インを付することにより、装飾効果、宣伝効果等を持た
せる。 (7) ボックス体1の高さを適当に設定し、かつ適当な上
面広さとすることにより、テーブルとしての機能を持た
せる。 (8) ボックス体1の高さを適当に設定し、椅子の機能を
持たせる。 (9) 筒状体11上端を開口にして、その上に該開口を包
囲するように空気収集部材が位置するような構成とす
る。この場合、該開口に空気吸入量を調整するメッシュ
等の手段を設けることもできる。 (10) 筒状体11、空気収集部材17及びボックス体1
を分離可能に構成すると、収納、運搬等が便利となる。 (11) 状況に応じ、空気収集部材17は傘状のまま固定
的に設置することもできる。
【0013】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、たばこの煙や悪臭は拡散前に強い吸引力で空気収
集部材の傘の下に集められた後、ボックス体中の空気清
浄機構により浄化され、クリーンな空気として放出され
る。したがって、たばこの煙や悪臭が非喫煙区域に流れ
込むことはなくなり、非喫煙者は不快な思いをせずに、
作業、食事等をすることができるようになる。また、空
気収集部材の傘状の布の上に適当な色彩、デザイン等を
施すことにより、空気清浄装置の機能の他、インテリア
装飾品としての付加価値を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る空気清浄装置の構造を
示す要部断面図である。
【図2】傘状の空気収集部材を開いた時の装置の状態を
示す斜視図である。
【図3】傘状の空気収集部材を閉じた時の装置の状態を
示す斜視図である。
【図4】開閉機構の一例を下方から示す斜視図である。
【図5】本考案の別の実施例に係る空気清浄装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックス体 2 空気排出孔 4 脱臭剤層 5 仕切網 6 脱塵網 7 排気ファン 8、12 モータ 11 筒状体 14 空気吸入孔 15 吸気ファン 17 空気収集部材 18 第1の骨部材 19 布部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F24F 7/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に空気清浄機構を備えかつ壁部に空
    気排出孔が形成されたボックス体と、下端が該ボックス
    体に連通し上部に空気吸入部を有する中空状の筒状体
    と、該筒状体の該空気吸入部を包囲するように取り付け
    られた開閉自在な傘を半分にしたごとき形状の空気収集
    部材と、該筒状体及び/又は該ボックス体内に設置され
    た少なくとも1個の吸排気ファンを具備することを特徴
    とする空気清浄装置。
JP1993043849U 1993-07-16 1993-07-16 空気清浄装置 Expired - Lifetime JP2607203Y2 (ja)

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