JPH042348Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はテーブル、机等の上に置かれ、タバコ
の煙、悪臭等の汚れた空気を吸引し、清浄にして
から排出する卓上型の簡易空気清浄装置に関す
る。

（従来の技術） 従来の空気清浄装置は建物全体、室の空調装置
の設備の一部として設けることが多い。あるいは
室壁に専用の空気清浄装置を取付けるタイプもあ
る。いずれも室内の壁の上方にある吸込口から
煙、汚れた空気を吸引し、清浄にして室内に戻す
か、大気に放出するものであつた。又、特公昭46
−14396号公報には、脚部付き本体内に収納した
ろ過層の前部に吸引フアンを、後部にロータリー
フアンを配置して成る卓上脱臭消煙機が開示され
ている。

（考案が解決しようとする問題点） この従来の空気清浄方式では、汚れた空気の吸
込口は室壁の上方、天井に設けられている。その
ため、タバコの煙等の空気汚染源と空気吸込口と
は、通常数ｍ〜十数ｍ程遠く離れていることが多
く、吸込口に大きな負圧を発生させてもタバコの
煙、汚染源からの汚れた空気、臭を迅速に吸引し
て除去できなかつた。従つてその間にタバコの
煙、汚染浮遊物、臭は室内に広く拡散し、室内装
置物、室壁、衣服に付着したりして、不快感、害
を与えるばかりでなく空気吸引では除去できにく
くなるという問題点があつた。特公昭46−14396
号公報の卓上脱臭消煙機では、灰皿が置かれる灰
皿収納部がないため、卓上脱臭消煙機と灰皿とは
別々にテーブル・机上に用意せねばならず卓上脱
臭消煙機を使用しないケースが増える。又卓上脱
臭消煙機を用意してもスイツチ操作忘れによつて
使用しないことも発生する。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を解決したもので、タバ
コの煙を発生する灰皿、喫煙者等の汚染源近くに
本装置を移動させることができることによつて、
タバコの煙が局所的に処理され、室全体・周囲を
汚すことがないとともに、本装置の使用と作動を
確実に行わせることができるという実用的な卓上
型空気清浄装置を提供せんとするものである。

本考案の要旨は、テーブル、机等の上に移動自
在に置けるスタンドに両端を開放したダクトを設
け、同ダクトの吸引側開口をスタンド上方に配置
するとともに、同開口端に上方及び左右に拡がる
フードを取付け、更に上記ダクトの途中に空気吸
引用フアンと差し込み自在に変換できる空気清浄
用フイルターとを設け、前記スタンド下方に灰皿
収納部を設け、同灰皿収納部に灰皿が置かれてい
ればオフ状態で、灰皿が灰皿収納部から外されれ
ばオンしてフアンを作動させる電源スイツチを手
動電源スイツチと並列に設けたことを特徴とする
卓上型空気清浄装置にある。

（作用） この考案では、タバコの灰皿は通常本考案の卓
上型空気清浄装置の灰皿収納部に置かれてセツト
の状態となつているので、灰皿とともに空気清浄
装置を移動させることとなることが多く、空気清
浄装置の使用を確実にする。又灰皿を空気清浄装
置から外して使用すると灰皿収納部の電源スイツ
チが働いて自動的にフアンが作動する。又は灰皿
が備え付けられている場合又は別の灰皿が用意さ
れている等の場合、手動電源スイツチを操作する
ことでフアンを作動させる。そうすればタバコの
煙、汚染物は外周に拡散する前にダクト内の負圧
に引き寄せられてフードからダクトに導入され、
途中の活性炭、消臭剤等の汚染物除去材を入れた
フイルターによつて空気中のタバコ粒子、汚染物
が除去され、その後清浄された空気がダクトの吐
出口から室内に開放されるものである。

その際、フードは吸引の方向の指向性を与える
とともに吸引力を高める機能を有する。

又、フイルターはダクト途中に差し込み自在に
取付けられているので使用して汚染物除去機能を
失えば引き抜いて新しいフイルターを差し込むこ
とが容易に出来、清浄能力保持のメンテナンスは
容易である。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

図面に示す実施例ではダクト１は25cmの高さの
スタンド２の頭部にあつて水平に延びていて、そ
の前方に吸引側開口３とフード４が、又ダクト１
後方の上部に空気吐出口５が設けられている。フ
イルター６はそのダクト１の中間に上方から差し
込み自在に取付けられている。このフイルター６
は、内部に活性炭７を入れた通風性のよい袋８が
前後のメツシユ９に押えられた状態でフレーム１
０に取付けられて構成されている。更にフード４
の下方のスタンド２部分にタバコの灰皿１１が脱
着自在に内蔵されていて、この灰皿１１を引き出
したりあるいはスタンド２から外して移動させれ
ば自動的にフアン１２の電源スイツチ１３が入つ
て作動するようにした例である。

図中１４は同空気吐出口への空気等内抜、１５
は手動電源スイツチである。

本実施例では手動電源スイツチをONに投入す
ることによつて、又は内蔵した灰皿１１を引き出
すことによつてフアンを自動的に作動させること
ができ、使い易くしている。

尚本考案のダクトは実施例のものに限定するこ
とはなく、スタンドの垂直部の中室空間をうまく
利用することも、水平方向に進退自在にも出来
る。

（考案の効果） 以上の様に本考案によれば、タバコの灰皿、喫
煙者等の空気汚染源の近くに持ち運んで配置で
き、これら空気汚染物の発生とともに速やかにダ
クトに吸引でき、空気汚染物の拡散が小さく他の
人に不快感を与えず、又拡散して室内を汚すこと
を大巾に抑えることができる。しかもフイルター
は差し込み方式であるので容易に交換してそのメ
ンテナンスも容易に行えるという効果がある。
又、灰皿収納部をスタンド下方に設けているの
で、灰皿とともに移動できることとなつて忘れず
に使用できる形態となつている。しかも灰皿収納
部から灰皿を取り出して使用すると自動的にフア
ンが作動するので、無操作で確実に空気清浄させ
ることができるものとなつている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示す斜視図、第２
図は同断面図、第３図はフイルターを示す一部切
欠斜視図、第４図は回路図である。 １……ダクト、２……スタンド、３……開口、
４……フード、５……空気吐出口、６……フイル
ター、７……活性炭、８……袋、９……メツシ
ユ、１０……フレーム、１１……灰皿、１２……
スタンド、１３……電源スイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ テーブル、机等の上に移動自在に置けるスタ
   ンドに両端を開放したダクトを設け、同ダクト
   の吸引側開口をスタンド上方に配置するととも
   に、同開口端に上方及び左右に拡がるフードを
   取付け、更に上記ダクトの途中に空気吸引用フ
   アンと差し込み自在に変換できる空気清浄用フ
   イルターとを設け、前記スタンド下方に灰皿収
   納部を設け、同灰皿収納部に灰皿が置かれてい
   ればオフ状態で、灰皿が灰皿収納部から外され
   ればオンしてフアンを作動させる電源スイツチ
   を手動電源スイツチと並列に設けたことを特徴
   とする卓上型空気清浄装置。 ２ 灰皿収納部がフード下方のスタンド内部に設
   けられ灰皿が水平に出し入れ自在とした実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の卓上型空気清浄
   装置。