JPH0324072Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、吸煙装置を内部に有するテーブル脚
の吸煙口に接続できる灰皿装置に関するものであ
る。

〔従来の技術とその問題点〕

最近、煙草の先端から立ち昇る副流煙の有害性
が明らかになるにつれ、この副流煙のよる害をい
かに防止するかが問題になつてきている。この防
止対策の一つとして、空気清浄装置を使用する方
法があるが、従来の空気清浄装置であると、副流
煙がいつたん室内に漂つた後、空気清浄装置に吸
い込まれるまでの間に副流煙が拡散して、それを
他人が吸う結果になる。また、このような空気清
浄装置は拡散した副流煙を空気と一緒に吸い込ん
で清浄するので効率が悪く、さらに、このような
空気清浄装置は天井や壁等に設置するので、この
設置空間が必要となり、取り付けに手間がかか
る。

そこで、本出願人は、先に副流煙を室内に漂わ
せず発生と同時に清浄することができ、副流煙の
拡散を防止できる吸煙装置をテーブルの天板内に
設けたものを出願した（実開昭62−148136号）。

本出願人は、さらに検討の結果、吸煙装置を特
別もたない天板を有するテーブルも同様の思想を
通用することを着想した。

この考案の目的は、テーブルの天板等を改造す
ることなく、簡単に取り付けることができる灰皿
装置を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、麻雀卓のテーブルと、濾過装置と吸
煙フアンとを有する吸煙装置を内部に備えたテー
ブル脚と、テーブル脚の吸煙口から外方にテーブ
ルの底部に沿つて突出した剛性の複数の吸煙用パ
イプと、テーブル脚の下部に設けられた吸煙装置
の排気口と、複数の吸煙用パイプの先端にそれぞ
れ設けられた灰皿とよりなるものである。

〔作用〕

灰皿へ置かれた煙草から立ち昇る煙は、テーブ
ル脚内部に設けた吸煙装置によつて、吸煙用パイ
プの一端から吸い込まれて、その内部を通り吸煙
装置に吸い込まれる。

〔実施例〕

以下、本考案に一実施例を第１図から第４図に
基づいて説明する。なお、本実施例の灰皿装置Ａ
は、自動麻雀卓１３に使用した場合を示すもので
ある。

縦長状テーブル脚１０の上面に、自動麻雀卓１
３を取り付けている。テーブル脚１０の側面上部
に吸煙口１２を４つ設け、この吸煙口１２に吸煙
用パイプ１４を接続し、吸煙用パイプ１４の先端
に灰皿１６を設けている。この吸煙用パイプ１４
と灰皿１６との組合わせが、本願の灰皿装置Ａで
ある。

テーブル脚１０の下端には自動麻雀卓１３を安
定させるために底板１８を設けている。また、清
浄された煙を排出するための排出口２０を設けて
いる。この排出口２０は、テーブル脚１０の側面
下部に開口部を設け、この開口部に網板を張設し
たものである。底板１８にも排出口２２を設けて
いる。なお、この排出口２０，２２の形状等は図
示のものに限らない。

中空に形成されたテーブル脚１０の内部に吸煙
装置１１を設けている。この吸煙装置１１は、上
から順番にプロペラフアン２４、濾過層２６、シ
ロツコフアン２８、ヒータ３０より構成されてい
る。

プロペラフアン２４は、吸煙用パイプ１４を通
して灰皿１６の煙を吸い込むためのものである。
この実施例では、据付けスペースの小さいプロペ
ラフアン２４を使用している。

濾過層２６は、網状フィルタ３２、集塵フィル
タ３４、活性炭フィルタ３６とからなる。網状フ
ィルタ３２は合成樹脂製の線材を網状に組んだも
ので、室内で発生する繊維質等の比較的大きな塵
を除去するためのものである。集塵フィルタ３４
は、不織布をジヤバラ状にしたもので、比較的小
さな塵やミスト状の微細なものを除去するもので
ある。活性炭フィルタ３６は、活性炭の吸着作用
により臭気の除去や、亜硫酸ガスの有毒なガスを
除去するものである。

各フィルタ３２，３４，３６は枠体３８内部に
重ね合わせ、この枠体３８をテーブル脚１０に設
けた挿入口より出し入れ自在に設けている。これ
により、フィルタ３２，３４，３６が汚れた場合
に簡単に交換が行なえる。

シロツコフアン２８は、前記プロペラフアン２
４を補助するものであつて、煙の吸い込みをより
一層よくするためのものである。なお、このシロ
ツコフアン２８は、騒音防止のため音の小さいも
のが好適である。また、騒音防止と軽量小型化の
ために、プロペラフアン２４を取り去りシロツコ
フアン２８単独で使用してもよい。さらに、煙を
吸い込むための装置として、ターボ送風機やクロ
スフローフアンを使用してもよい。

前記灰皿１６は、上方が開口した円筒形の灰容
器４０と灰容器４０の上端円周に煙草を置くフラ
ンジ部４２を設けている。この灰容器４０の底面
中央部には、上下端部が開口した円筒部４４を突
設され、円筒部４４に吸煙管５０を挿入してい
る。この吸煙管５０は、上端が閉塞されるととも
に下端が開口し、周面全体が吸煙できるように網
状に形成されている。

吸煙用パイプ１４は、金属等の剛性のある素材
よりなり、第１パイプ４６と第２パイプとより構
成されている。第１パイプ４６の一端はテーブル
脚１０の吸煙口１２に接続され、他端は第２パイ
プ４８の一端を摺動自在に嵌合している。第２パ
イプ４８の他端は上方に折曲され、その先端に前
記灰容器４０を設けている。灰容器４０と第２パ
イプ４８の固定の方法は、吸煙管５０を灰容器４
０のの円筒部４４の上方から第２パイプ４８の先
端へ挿入して固定している。灰皿１６が汚れたり
して取り代える場合には、吸煙管５０を灰容器４
０の円筒部４４と第２パイプ４８から引き抜け
ば、簡単に灰皿１６を取り代えることができる。

上記構成の灰皿装置Ａの使用状態を以下に説明
する。

第２パイプ４８を第１パイプ４６より引き出し
て、灰皿１６を自動麻雀卓１３の外方に配する。
火の付いた煙草をフランジ部４２に置くと、煙草
の先端から立ち昇つた煙はプロペラフアン２４に
より、吸煙管５０から吸い込まれ、第２パイプ４
８と第１パイプ４６を通つてテーブル脚１０内部
に吸い込まれる。

テーブル脚１０内部に吸い込まれた煙は、濾過
層２６を通過して清浄され排出口２０，２２から
排出される。なお、ヒータ３０を作動させれば排
出する空気が暖められ、冬期の使用に好適であ
る。

自動麻雀卓１３を使用しない場合には、第３図
に示すように第２パイプ４８を第１パイプ４６に
収納すれば、灰皿１６が自動麻雀卓１３の下方に
収納されテーブルをコンパクトに配置できる。

上記で説明したように、この灰皿装置Ａを設け
たテーブル脚１０の上面に自動麻雀卓１３を取り
付けるだけでよく、自動麻雀卓１３自身を改造す
る必要はない。そのため、上記実施例の自動麻雀
卓１３に限らず、他の天板もテーブル脚１０に簡
単に取り付けることが可能である。また、本考案
の灰皿装置Ａは煙草からの煙が室内に漂うことな
く灰皿１６に直接吸い込まれるため吸煙効率がよ
く、また、煙が室内に拡散して、他人が吸つた
り、室内の壁等が煙によつて汚れたりすることが
ない。

〔考案の効果〕

上記で説明したように、本願の灰皿装置は、テ
ーブル脚に吸煙用パイプと、この吸煙用パイプの
先端に灰皿を設けることにより、テーブルの天板
等を改造することなく、テーブル脚の上面の天板
等を取り付けるだけで、煙草の煙の拡散を防止す
る吸煙機能付きテーブルを得ることができる。

煙草からの煙が室内に漂うことなく灰皿に直接
吸い込まれるため吸煙効率がよく、また、煙が室
内に拡散して他人が吸つたり、室内の壁等が煙に
よつて汚れたりすることがない。

また、吸煙装置の排気口が、テーブル脚の下部
に設けられているため、この麻雀卓に座つている
人の膝部分に排気される空気が当たることがな
い。したがって、たばこのニコチン等のしみがつ
いたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に一実施例を示す一部を欠截
した斜視図、第２図は、本考案の灰皿装置を設け
たテーブルの斜視図、第３図は、第２図における
テーブルの一部を欠截した側面図、第４図は、第
２図におけるテーブルの灰皿を収納した状態の側
面図、第５図は、灰皿の半断面図である。 符号の説明、Ａ……灰皿装置、１０……テーブ
ル脚、１１……吸煙装置、１３……自動麻雀卓、
１４……吸煙用パイプ、１６……灰皿。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 麻雀卓のテーブルと、 濾過装置と吸煙フアンとを有する吸煙装置を内
   部に備えたテーブル脚と、 テーブル脚の吸煙口から外方にテーブルの底部
   に沿つて突出した剛性の複数の吸煙用パイプと、 テーブル脚の下部に設けられた吸煙装置の排気
   口と、 複数の吸煙用パイプの先端にそれぞれ設けられ
   た灰皿とよりなる ことを特徴とする麻雀卓用吸煙装置。