JP4125425B2 - 空気清浄機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、設置場所を自由に移動できるスタンド式の空気清浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気清浄機として、特開平7−204436号公報に示されているように、テーブル式本体の上面に吸気口を設け、同吸気口の上部近傍に、複数個の送風機を周囲に立設した構造を有するものがあった。
【0003】
前記送風機は柱状に構成されており、風を帯状に送風可能な貫流ファンと、これを回すモータとを具備するとともに、吸引方向と送風方向とが90°変わるように吸引開口及び送風開口が形成されている。
【0004】
かかる構成により、送風機からの帯状の送風と吸気口の吸引力とにより人工龍巻が生起されて旋回吸引気流となり、比較的に小型でありながら、周辺の塵埃や臭い等を効率良く捕集して汚染空気を浄化することができる、とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の空気清浄機は、移動の容易さの点においてまだ十分とはいえず、さらに、集塵能力の点でも課題が残されていた。
【0006】
すなわち、テーブル式としているために、どうしても上面面積が広くなり、室内における占有面積が大きくなってしまっていた。
【0007】
また、テーブルを利用するためにはどうしても室内の略中央付近に設置することになり、設置場所を自由に決定することが難しかった。
【0008】
また、柱状に立設した送風機が邪魔であり、室内空間において違和感を与えるものとなっていた。
【0009】
さらに、旋回吸引気流は上方から下方へ向かうために、水平方向に広がる室内全体からは広範囲に効果的に汚染空気を吸引することができないものであった。
【0010】
特に、送風機が柱状に立設しており、送風機からの送風により形成されるエアカーテンの高さも高くなるので、同エアカーテンの側部の汚染空気は吸引されにくく、室内の隅部などに立ち込める煙草の煙等の臭いはいつまでも残ることが多かった。
【0011】
本発明は、かかる課題を解決することのできる空気清浄機を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明では、本体ケーシングに吸気口を設け、同吸気口の近傍に複数の排気口を形成するとともに、各排気口に送風部を連通状態に突設し、同送風部から送風して帯状のエアカーテンを形成することにより吸気口中心に向かう旋回流を発生させて汚染空気を吸引・浄化可能としたスタンド式の空気清浄機であって、前記各送風部の送気口を形成する端面を傾斜面となし、この傾斜状の送気口端面に、長手方向に間隔をあけて複数の整流フィンを、前記本体ケーシングの表面に対して平行となるように並設し、しかも、前記複数の整流フィンを、前記本体ケーシング側から前記送風部の先端側に向かって、送風方向に対して漸次後側方にずらして配置した。したがって、送気口全体から均一な強さで送風できるので送風効率が良好となって帯状のエアカーテンを形成しやすくなり、吸気口中心に向かう旋回流の発生も円滑に行え、汚染空気の吸引・浄化を促進できる。
【0017】
さらに、請求項2記載の本発明では、上記請求項1の構成において、吸気口の周りに少なくとも3個以上の送風部を一定の間隔をあけて突設するとともに、各送風部に形成した送気口を同一周方向に隣接する他の送風部側に向けることにより、前記吸気口を内包する略筒状のエアカーテンを形成可能としたことにも特徴を有する。したがって、旋回流を強力な人工龍巻として作用させることができ、汚染空気を強力に吸引して効果的に浄化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本実施形態に係る空気清浄機は、本体ケーシングに吸気口を設け、同吸気口の近傍に複数の排気口を形成するとともに、各排気口に送風部を連通状態に突設し、同送風部から送風して帯状のエアカーテンを形成することにより吸気口中心に向かう旋回流を発生させて汚染空気を吸引・浄化可能としたスタンド式の空気清浄機であって、前記各送風部の突出長さを、各送風部間に形成される帯状のエアカーテンの面積が前記吸気口の面積よりも小さくなるように設定したものである。
【0019】
すなわち、吸気口の吸引力と送風部により形成されるエアカーテンにより吸気流が旋回流となって、スタンド式のコンパクトな構成でありながら、汚染空気を強力に吸引して効果的に浄化することができる。したがって、設置個所にかかわらず室内の空気浄化を円滑に行うことができる。
【0020】
しかも、各送風部間に形成される帯状のエアカーテンの面積が前記吸気口の面積よりも小さくなるように設定しているので、送風部により形成される帯状のエアカーテンの幅が短くなり、かつ、吸気口の吸引面積は十分な大きさを有するので、エアカーテンの外側方の空気がエアカーテンを乗り越えて吸引されることになり、吸引領域が著しく広がって吸引できない空気溜まりを生じることがなく、たとえば室内の隅に設置して使用しても十分な空気清浄化を図ることができる。
【0021】
また、帯状のエアカーテンの幅を短くするために、本体ケーシングから突出する送風部の突出長さが短くなっているので、これが邪魔になることもなく、さらに外観的にも美観を損なうことがない。したがって、適当な個所に設置して室内空間を有効利用しながら空気の浄化を行える。
【0022】
ところで、吸気口に向かう旋回流を発生させるためには、送風部は少なくとも2個以上とし、2個の場合は、吸気口の対角線上に設けて送風方向を逆向きにするとよい。
【0023】
また、少なくとも3個以上の送風部を吸気口の周りに設け、各送風部に形成した送気口を同一周方向に隣接する他の送風部側に向けるようにすることもできる。かかる構成の場合は、吸気口周りに各送風部から帯状に送風されるために、吸気口の中心を通る仮想軸周りに吸気口全体を内包する略筒状のエアカーテンが形成され、塵埃や煙草の煙の拡散を防止することができるとともに、このエアカーテンと吸気口の吸引力とにより旋回流が強力な人工龍巻として作用し、吸引・浄化効率をより高めることができる。
【0024】
また、室内の適宜個所に設置・移動することを容易にするために、本体ケーシングはキャスタなどを設けた台座等に連設するとよく、移動が容易となってより使い勝手が向上する。
【0025】
また、本発明は、上記したように、スンタンド式とするとともに、本体ケーシングに吸気口と、その近傍に帯状のエアカーテンを形成する送風部を設け、吸気口に向かう旋回流を生起させて吸引力を高めるようにした基本構造に加え、前記各送風部をその取付面となる本体ケーシングから先端に向けて漸次拡開状に突設したものとすることができる。
【0026】
かかる構成により、各送風部からの送風の一部が隣接する送風部の外側を通過することになり、送風が旋回流を発生させるだけでなく、帯状のエアカーテンの外側の空気を内側に誘引させることができるので、吸引領域が拡大されて広範囲にわたる空気清浄が行える。
【0027】
特に、吸気口の中心を通る仮想軸周りに筒状のエアカーテンを形成するようにしたものでは、筒状のエアカーテンが略喇叭状となり、吸引領域を拡大しつつ、塵埃や煙草の煙の拡散を防止することができ、広範囲にわたる空気清浄化が可能となる。したがって、本実施の形態においても設置個所の自由度が高まり、室内の有効利用が図れる。
【0028】
また、本発明は、上記した基本構造に加え、前記本体ケーシングに縦長矩形形状の立面部を形成し、同立面部に吸気口を設けたものとすることができる。
【0029】
すなわち、平面的な占有面積を増加させることなく吸引口面積を拡大することができ、移動自在な構成を維持しつつ、吸引能力を高めてより広範囲の空気浄化が可能となる。したがって、空気清浄機が邪魔にならないように室内の隅に設置しても効果的な空気清浄が行える。特に、煙草の煙等は上方へ移動しやすいが、吸気口を上下方向に広がらせることができるので、効果的に吸引・浄化することができる。
【0030】
特に、本実施形態では、上記した基本構造に加え、前記各送風部の送気口を形成する端面を傾斜面となし、この傾斜状の送気口端面に、長手方向に間隔をあけて複数の整流フィンを、前記本体ケーシングの表面に対して平行となるように並設し、しかも、前記複数の整流フィンを、前記本体ケーシング側から前記送風部の先端側に向かって、送風方向に対して漸次後側方にずらして配置している。
【0031】
送気口を上記構成とすることにより、送気口全体から均一な強さで送風できるので送風効率が良好となって帯状のエアカーテン、ひいては筒状のエアカーテンを形成しやすくなり、人工龍巻を円滑に発生させて汚染空気の吸引・浄化を促進することができる。
【0032】
以上説明してきたように、本発明によれば、移動自在で比較的にコンパクトであり、かつ強力な吸引力を有する高性能な空気清浄機を提供することができ、室内のいかなる場所に設置しても室内の有効スペースを十分確保しながら効率的に空気清浄を行える。
【0033】
【実施例】
(第1実施例)
以下、添付図に示す第1実施例に基づいて、本発明を具体的に説明する。
【0034】
図1は第1実施例に係る空気清浄機Aの設置状態を示す説明図、図2は同空気清浄機Aの正面図、図3は同側面図、図4は同空気清浄機Aの本体ケーシング4の横断面図である。
【0035】
図1〜図4に示すように、本実施例に係る空気清浄機Aは移動自在に設置可能なスタンド式に構成されており、下面に複数のキャスタ11を設けた円形の台座1上に支柱2を立設し、同支柱2の上端に、空気清浄機能部3を設けた本体ケーシング4を連設し、同本体ケーシング4の立面をなす前面パネル41に吸気口5と排気口6を設け、汚染空気を略水平方向に吸引・浄化し、浄化空気として排出するようにしている。
【0036】
本実施例に係る本体ケーシング4は、縦、横、幅の寸法を約800mm 、700mm 、350mm とした矩形の箱型とするとともに、台座1の直径を約800mm 、支柱2の高さは、本体ケーシング4に設けた吸気口5の中心が床上から1000〜2000mmの範囲内に位置するように設定し、例えば空気清浄機Aの近傍で喫煙した場合に煙草の煙等が円滑に吸引されるようにしている。なお、本実施例では、支柱2の高さを約1200mmとしている。
【0037】
また、図4に示すように、本体ケーシング4は、ファン31及び同ファン31を駆動するモータ32を内蔵するとともに、本体ケーシング4の前面パネル41に、除塵作用及び消臭作用を有する空気浄化用のフィルタ33を収納したフィルタ収納用凹部42を連続形成している。そして、これらのファン31、モータ32、フィルタ33、吸気口5、排気口6などから空気清浄機能部3を構成している。
【0038】
前記フィルタ収納用凹部42は、蓋体43を開閉自在に取付けた前面開口部と奥部壁44とからなり、蓋体43に、ファン31の輪郭に見合う大径の吸気口5を設ける一方、奥部壁44に、ファン31の吸気部分の面積に見合う大きさの円形の連通口45を設けている。なお、本実施例における吸気口5の面積は約1500cm2 、連通口45の面積は約660cm2 である。
【0039】
さらに、奥部壁44から前方に一定の間隔tをあけてメッシュ状の仕切壁46を設け、同仕切壁46と蓋体43との間に、吸気口5全体よりも若干大きなフィルタ33を着脱自在に収納配設している。なお、本実施例における間隔tは約30mmに設定している。また、図中、47は蓋体43を枢支する枢支ピンである。
【0040】
そして、やや縦長矩形形状に形成された本体ケーシング4の前面パネル41の四隅部分に排気口6をそれぞれ形成するとともに、各排気口6に送風部となる送風ダクト7を連通状態に突設し、ファン31の駆動により吸気口5から吸入されてフィルタ33を通過した清浄空気を、送風ダクト7に形成した送気口71から帯状のエアカーテン8として送風可能としている。
【0041】
本実施例では、図5に示すように、4個の送風ダクト7の各送気口71を同一周方向に隣接する他の送風ダクト7側に向け、かつ、各送風ダクト7からの送風の一部が送風ダクト7の外側を通過するようにしている。したがって、前記吸気口5の中心を通る仮想軸周りに、吸気口5全体を内包する略筒状のエアカーテン80を形成し、図1に示すように、送風の一部により吸気口5に向かう旋回流fを発生させるとともに、エアカーテン8の外側の空気を筒状のエアカーテン80の内側に誘引可能としている。
【0042】
なお、送風ダクト7は4個に限るものではなく、吸気口5の周りに一定の間隔をあけて少なくとも3個以上設ければ、上述したように吸気口5全体を内包する略筒状のエアカーテン80は形成可能である。
【0043】
上記構成により、空気清浄機Aを作動させると、吸気口5へ向かう吸引流は前述したように旋回流fとなって人工龍巻を生起し(図1)、広範囲の汚染空気を強力かつ効率的に吸気口5から吸引することができ、フィルタ33を通過させて塵埃や異臭を捕集して浄化することができる。
【0044】
しかもこの際に、フィルタ33とフィルタ収納用凹部42の奥部壁44に設けた連通口45との間には、前述したように間隔tを設けているので、吸気口5を、ファン31の吸気部分の面積に見合う大きさの連通口45よりもかなり大径にしても、図4に示すように、吸気口5の端縁近傍からも空気が吸入されてフィルタ33の端縁近傍を円滑に通過することができ、吸気口5を大径にした分だけ大量の汚染空気を吸引し浄化できるようになって、空気清浄能力を向上させることができる。
【0045】
ところで、本実施例に係る空気清浄機Aの操作は、前面パネル41の蓋体43の下方位置に設けた操作盤9により行うようにしている。操作盤9をかかる位置に設けたことにより、操作時に送風ダクト7からの送風を体感することができ、空気清浄機Aが正常に作動しているかどうかを確認することができる。
【0046】
また、キャスタ11を設けた台座1を円形としているので、移動が容易で、室内の隅部Cへの設置も容易に行える。
【0047】
また、本実施例に係る本体ケーシング4の上面にはフック48を設けており、図3に示すように、同フック48と壁体とを紐体を介して連結して転倒防止を図っている。
【0048】
上記構成の空気清浄機Aにおいて、本発明の特徴となるのは送風部をなす送風ダクト7の構造にある。
【0049】
すなわち、図3及び図5に示すように、前記各送風ダクト7の突出長さLを、各送風ダクト7により形成される帯状のエアカーテン8の面積Sが前記吸気口5の面積よりも小さくなるように設定している。
【0050】
本実施例では、突出長さLを210mm に設定し、各送風ダクト7間の距離に対して、送風ダクト7の突出長さLを短くし、帯状のエアカーテン8の面積Sを吸気口5の面積よりも小さくなるようにしている。
【0051】
本実施例では、縦向きの帯状のエアカーテン8の面積Sを約1300cm2 としている。
【0052】
このように、送風ダクト7の突出長さLを短くすることにより、送風ダクト7により形成される帯状のエアカーテン8の幅が短くなる一方、この帯状のエアカーテン8に対して十分な広さの吸気口5からの吸引力によって、エアカーテン8の外側の汚染空気も同エアカーテン8を乗り越えて吸気口5から吸引されることになり、エアカーテン8の外側方に吸引できない空気溜まりを生じることがなくなって吸引領域が著しく広がり、図1に示すように、たとえば室内の隅部Cに設置して使用しても十分な空気清浄を図ることができる。
【0053】
しかも、送風ダクト7の突出長さLを短くしたことによって、これが邪魔になることもなく、また、外観的にも美観を損なうことがない。
【0054】
また、本実施例における送風ダクト7は、誤って人体がぶつかったりしても簡単に外れるように着脱自在の差し込み式としており、怪我させたりするおそれがないようにしている。
【0055】
さらに、本実施例では、図2及び図6に示すように、前記送風ダクト7をその取付面となる本体ケーシング4の表面から先端に向けて漸次拡開状に突設している。
【0056】
かかる構成により、各送風ダクト7からの送風の一部は、確実に隣接する送風ダクト7の外側を通過することになり、送風が前記旋回流fを発生させるだけでなく、帯状のエアカーテン8の外側の空気を内側に誘引させることができ、さらに略筒状のエアカーテン80も先広がりの喇叭状となって、吸引領域を著しく拡大することができるので、比較的にコンパクトでありながら広範囲にわたる空気清浄化が可能となる。
【0057】
また、本実施例では、図6及び図7に示すように、前記各送風ダクト7の送気口71を形成する端面を傾斜面となし、この傾斜状の送気口71端面に、長手方向に間隔をあけて複数の整流フィン72を、前記本体ケーシング4の表面に対して平行となるように並設し、しかも、前記複数の整流フィン72を、前記本体ケーシング4側から前記送風ダクト7の先端側に向かって、送風方向に対して漸次後側方にずらして配置している。
【0058】
送風ダクト7を上記構成とすることにより、図7の矢印f1で示すように、送風ダクト7から均一な送風が可能となり、乱流の発生や送風が直接吸気口5に吸引されたりすることが防止されて送風効率が良好となり、帯状のエアカーテン8、ひいては筒状のエアカーテン80を形成しやすくなり、人工龍巻を円滑に発生させて汚染空気の吸引・浄化を促進することができる。
【0059】
また、良好な帯状のエアカーテン8が形成されることで、同エアカーテン8の内側に負圧を生じ、周辺の汚染空気の吸引が促進される。
【0060】
(第2実施例)
図8〜図11に本発明の第2実施例に係る空気清浄機Aを示す。
【0061】
これは、第1実施例で示した基本構造に加え、送風ダクト7の外側方に、前記帯状のエアカーテン8と略平行をなす送風ガイド板10を設けたもので、本実施例では、同送風ガイド板10を、吸気口5の上側の左右に位置する送風ダクト7,7 のさらに上側に庇状に設けた構成としている。
【0062】
図示するように、送風ガイド板10は、送風ダクト7の突出長さLと略同幅の板状に形成されており、本体ケーシング4の上面に一辺を取付けるとともに、送風ダクト7の拡開状態に合わせてやや上向きとした庇状に張出させており、右上側の送風ダクト7からの送風により形成される帯状のエアカーテン8と略平行となるように配設されている。
【0063】
したがって、送風ダクト7から帯状に送風すると、この送風ガイド板10によって送風が整流され、その外側の空気を巻き込んで送風が減速されることがなくなり、吸気口5の上方には十分な長さの帯状のエアカーテン8を形成することができる。
【0064】
しかも、かかる帯状のエアカーテン8を形成する送風の流速が早くなるので、同エアカーテン8の内側に大きな負圧が生じ、上方空間の汚染空気を誘因することができるので、より広い空間の汚染空気を集塵でき、浄化効率を向上させることができる。
【0065】
特に、煙草の煙等は上方に滞留しやすいが、上記構成としたことで、煙を効果的に吸引し、室内に煙草の臭い等が充満することを防止できる。
【0066】
なお、送風ガイド板10を本体ケーシング4の上面のみに取付けるのではなく、その応用例として、図11に示すように、本体ケーシング4の四方に配設し、各送風ダクト7からの送風をガイドして整流することもできる。
【0067】
この場合、隣接する各送風ダクト7間に帯状のエアカーテン8が確実に形成されることになり、かつ、各送風の流速も早くなるので、吸引・浄化効率がより向上する。
【0068】
(第3実施例)
図12に第3実施例としての空気清浄機Aを示している。
【0069】
これは、本体ケーシング4の前面パネル41を上下に拡張伸延して縦長矩形形状とし、この立面部に縦長の大口径の吸気口5を設けたものである。大口径の吸気口5の周りには、やはり4個の送風ダクト7を各送風が同一周方向に隣接する他の送風ダクト7側に向くように本体ケーシング4の表面の四隅に取付け、吸気口5の中心を通る仮想軸周りに略筒状のエアカーテン80を形成可能としている。
【0070】
かかる構成とすれば、設置空間内の平面的な占有面積を増加させることなく吸引口面積を拡大することができ、移動自在な構成を維持しつつ、吸引能力を高めてより広範囲の空気浄化が可能となる。したがって、空気清浄機Aが邪魔にならないように室内の隅に設置した場合、先の実施例よりもさらに効果的な空気清浄が行える。
【0071】
特に、煙草の煙等は上方へ移動しやすいが、吸気口5を上下方向に広がらせているので、効果的に吸引・浄化することができる。
【0072】
なお、この場合においても、第2実施例で説明した送風ガイド板10を配設すれば、より吸引効率が向上する。
【0073】
ところで、上記各実施例では、送風ダクト7は、吸気口5の周りに一定の間隔をあけて少なくとも3個以上設けたものとしており、特に、4個の送風ダクド7を配設したもので説明したが、吸気口5に向かう旋回流を発生させるためには、図13に示すように、送風ダクト7は2個であってもよい。
【0074】
この2個とした実施例の場合、送風ダクト7はそれぞれ吸気口5の対角線上に設けるとともに、送風方向を互いに逆向きの内側に向けるようにするとよい。かかる構成でも、帯状のエアカーテン8と吸気口5の吸引力によって吸気流を旋回流とすることができ、また、本体ケーシング4の上下周辺の汚染空気の負圧吸引も可能となる。また、この場合においても、やはり第2実施例で説明した送風ガイド板10を配設してより吸引効果を高めることができる。
【0075】
以上、各実施例を通して説明してきたように、本発明によれば、空気清浄機Aは移動自在で比較的にコンパクトでありながら、吸引力の大きな高性能のものとすることができ、室内のいかなる場所に設置しても室内の有効スペースを十分確保しながら効率的に空気清浄を行うことができる。
【0076】
なお、上記各実施例では、台座部1は円形としたがその形状に限定されるものではなく、また、本体ケーシング4を支柱2に固設したものとしているが、上下左右に首振自在に取付ける構造としてもよい。また、支柱2を円筒状の固定柱とせずに、伸縮自在に構成して本体ケーシング4の高さ位置を調整可能とすることもできる。
【0077】
さらに、空気清浄機能部3の要部をなすフィルタ33の種類や配設する数は何ら限定されず、除塵、消臭作用を有するものであれば何を用いてもよい。また、フィルタ33に加え、塵埃を荷電して電気的に集塵する装置等を組み込んでもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明では以下の効果を奏する。
【0082】
(1)本体ケーシングに吸気口を設け、同吸気口の近傍に複数の排気口を形成するとともに、各排気口に送風部を連通状態に突設し、同送風部から送風して帯状のエアカーテンを形成することにより吸気口中心に向かう旋回流を発生させて汚染空気を吸引・浄化可能としたスタンド式の空気清浄機であって、前記各送風部の送気口を形成する端面を傾斜面となし、この傾斜状の送気口端面に、長手方向に間隔をあけて複数の整流フィンを、前記本体ケーシングの表面に対して平行となるように並設し、しかも、前記複数の整流フィンを、前記本体ケーシング側から前記送風部の先端側に向かって、送風方向に対して漸次後側方にずらして配置したことにより、送気口全体から均一な強さで送風でき、送風効率が良好となって帯状のエアカーテンを形成しやすくなる。したがって、吸気口中心に向かう旋回流の発生も円滑に行え、汚染空気の吸引・浄化を促進できる。
【0083】
(2)上記(1)の構成において、吸気口の周りに少なくとも3個以上の送風部を一定の間隔をあけて突設するとともに、各送風部に形成した送気口を同一周方向に隣接する他の送風部側に向けることにより、前記吸気口を内包する略筒状のエアカーテンを形成可能としたので、旋回流を強力な人工龍巻として作用させることができ、汚染空気を強力に吸引して効果的に浄化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る空気清浄機の設置状態を示す説明図である。
【図2】同空気清浄機の正面図である。
【図3】同空気清浄機の側面図である。
【図4】本体ケーシングの横断面図である。
【図5】送風状態を示す説明図である。
【図6】送風ダクトの正面図である。
【図7】図6のI−I線における断面図である。
【図8】第2実施例に係る空気清浄機の説明図である。
【図9】同空気清浄機の正面図である。
【図10】同空気清浄機の側面図である。
【図11】第2実施例に係る空気清浄機の変容例を示す説明図である。
【図12】第3実施例に係る空気清浄機の説明図である。
【図13】第4実施例に係る空気清浄機の説明図である。
【符号の説明】
A 空気清浄機
L 突出長さ
S 面積
f 旋回流
4 本体ケーシング
5 吸気口
7 送風ダクト(送風部)
8 帯状のエアカーテン
71 送気口
72 整流フィン
Claims (2)
- 本体ケーシングに吸気口を設け、同吸気口の近傍に複数の排気口を形成するとともに、各排気口に送風部を連通状態に突設し、同送風部から送風して帯状のエアカーテンを形成することにより吸気口中心に向かう旋回流を発生させて汚染空気を吸引・浄化可能としたスタンド式の空気清浄機であって、
前記各送風部の送気口を形成する端面を傾斜面となし、この傾斜状の送気口端面に、長手方向に間隔をあけて複数の整流フィンを、前記本体ケーシングの表面に対して平行となるように並設し、しかも、前記複数の整流フィンを、前記本体ケーシング側から前記送風部の先端側に向かって、送風方向に対して漸次後側方にずらして配置したことを特徴とする空気清浄機。 - 前記吸気口の周りに少なくとも3個以上の送風部を一定の間隔をあけて突設するとともに、各送風部に形成した送気口を同一周方向に隣接する他の送風部側に向けることにより、前記吸気口を内包する略筒状のエアカーテンを形成可能としたことを特徴とする請求項1記載の空気清浄機。
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JP23615398A JP4125425B2 (ja) | 1998-08-21 | 1998-08-21 | 空気清浄機 |
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