JP4573072B2 - 竜巻式吸引装置及びそれを利用した分煙機 - Google Patents

竜巻式吸引装置及びそれを利用した分煙機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人工的に竜巻を発生させ、その竜巻により煙、粉塵、悪臭、有毒ガスなどの汚染空気を吸引排気し、かつその吸引性能を利用して集めた煙草の煙を清浄化して、喫煙者、非喫煙者が、相隣接していても互いに不快感をほとんど感じないようにした竜巻式吸引装置及びそれを利用した分煙機に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、竜巻式吸引装置及びそれを利用した分煙機としては、本出願人による特開平10−174622号公報が知られている。この竜巻式吸引装置利用の分煙機aは、図11に示すように、1以上の空気排気口bを有し送風機c及び空気清浄装置dを内蔵したテーブル本体e上に天板fを載せ、天板f上に1以上の空気吸引口gを設け、1以上の空気吸引口g上に竜巻式吸引装置hを着脱自在に設けてなり、この竜巻式吸引装置hは、円筒体iの側壁jに切欠口kを設けると共に円筒体iの長手方向両端の少なくとも一方に吸引孔lを設け、吸引孔lを送風機cのサクション側に接続してなる。この竜巻式吸引装置利用の分煙機aは、竜巻を発生しその竜巻tの有する渦収束性により、天板fの周縁部及びその近傍の広い範囲まで煙草の煙等の汚染空気を捕集して清浄化するものであり、常時5〜6人ほどの喫煙者に対応できるから、比較的大きなオフィスなどに設置されるものである。
【0003】
一方、比較的小規模のオフィスや工場の事務所や休憩所では、図12に示すような小型の空気清浄機能付分煙機が使用される。この空気清浄機能付分煙機a1は、そのカウンター本体e1に少なくとも1以上の空気吸引口g及び少なくとも1以上の空気排気口bを設け、これら空気吸引口gと空気排気口bとの間に位置するカウンター本体e1内に、送風機c及び空気清浄装置dを収納してなるものである。これら竜巻式吸引装置利用の分煙機a及び空気清浄機能付分煙機a1は、喫煙者、非喫煙者が、相隣接していても、互いに不快感をほとんど感じず、気兼ねが無いため、近年急速に普及しつつある。
【0004】
更に、レストラン、ファーストフード、居酒屋などの飲食店や喫茶店などでは、上記した竜巻式吸引装置利用の分煙機a及び空気清浄機能付分煙機a1を設置するところはほとんど無く、主に喫煙席、非喫煙席と分けるなどして、喫煙者、非喫煙者の対策をしているに過ぎない。従って、喫煙者、非喫煙者が同席して飲食する際、喫煙席及び非喫煙席のいずれか一方で飲食することになり、喫煙者、非喫煙者のいずれかが辛抱することになって、相隣接して互いに不快感をほとんど感じず、気兼ね無く飲食する状況になっていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の竜巻式吸引装置利用の分煙機a及び空気清浄機能付分煙機a1は、喫煙者、非喫煙者が、相隣接していても互いに不快感をほとんど感じることがない点で、極めて都合の良いものである。しかし、喫煙者、非喫煙者が、相隣接していても互いに不快感を感じないようにするには、あるいは相隣接していなくても他に煙を拡散させないためには、喫煙者から吐き出された煙が拡散しないように、直ちに竜巻式吸引装置利用の分煙機a及び空気清浄機能付分煙機a1内に吸引しなければならない。
【0006】
その意味で、竜巻式吸引装置利用の機能付分煙機aは、竜巻の渦収束性をうまく利用しているから、その目的に適合して良い。しかし、空気清浄機能付分煙機a1は、単に送風機cにより吸引しているだけであるから、送風機cの風量は比較的多くしなければならない。それに伴い、空気清浄装置dの容量も、送風機cの風量に見合ったものを選定しなければならない。そのようにすると、空気清浄機能付分煙機a1は、竜巻式吸引装置利用の分煙機aとさほど変わらない容量の空気清浄装置d及び送風機cを必要とし、小型にしたにも係わらず、その性能を維持しようとすると価格的にも高いものになってしまい、更に、そのメンテナンスも高いものなる。したがって、工場などの休憩所で簡易的に使用するには、上記空気清浄機能付分煙機a1ではその価格及びメンテナンス面で不都合な結果となってしまう。
【0007】
一方、竜巻式吸引装置利用の分煙機aは、竜巻の有する渦収束性をうまく利用しているから、空気清浄装置d及び送風機cの容量のわりには煙を拡散させず、都合がよい。反面、竜巻式吸引装置hが複雑であるため、その分価格面で不都合な結果となってしまう。
【0008】
また、飲食店や喫茶店などでは、喫煙席、非喫煙席に分けているだけで、喫煙席からの煙草の煙は非喫煙席へ拡散して来ている。更に、喫喫煙者、非喫煙者が、相隣接して飲食していても互いに不快感を感じないようにする要望が高いのに係わらず、設置条件、価格、メンテナンスなど諸条件をクリアーできず、いまだ有効な喫煙、非喫煙システムが構築されていない。
【0009】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、真に小型で簡易な構造で低価格かつメンテナンスも容易であり、加えて飲食店等にも対応できる大型で簡易な構造で低価格かつメンテナンスも容易である竜巻式吸引装置及びそれを利用した分煙機を提供することを課題とする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、基準板の上方に覆い板を設け、該覆い板の両端部と前記基準板との間を遮断し、該両遮断部の内側に位置する基準板に空気吸引口を設けてなり、両側の空気吸引口から空気を吸引することで、外部から前記覆い板の両側端に向かう気流を起こし、該気流と前記覆い板下面上に漂う空気との間に不連続境界を生じさせ、該不連続境界に生ずる複数の渦を収束して前記両側の空気吸引口に向かう竜巻を生じさせ、該竜巻の有する渦収束性により、竜巻周辺の空気を吸引することを特徴とする。したがって、この特徴によれば、基準板の上方に覆い板を設け、覆い板の両端を遮蔽しただけの簡易な構造であるが、両側の空気吸引口から空気を吸引すると、覆い板の側端に沿って両側の空気吸引口に向かう竜巻を生じさせ、この竜巻の特性を利用して周辺の空気を集めることができ得る。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の竜巻式吸引装置を複数繋げてなることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、竜巻式吸引装置を複数繋げて行くことで、竜巻式吸引装置をいくらでも長くすることが可能となり、簡易な構造で広い範囲の空気を集め得る。
【0012】
請求項3の発明は、前記覆い板は曲面を有していることを特徴とする。したがって、この特徴によれば、曲面に沿った竜巻が発生するから、竜巻の生成基盤をより安定させ、あるいは竜巻の生成形状を変えることが出来る。
【0013】
請求項4の発明は、上部開放の箱体に1以上の空気排気口を設けかつ送風機を内蔵してなる分煙機本体に、上記した竜巻式吸引装置を着脱自在に設けたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、分煙機本体の周辺にある煙草の煙などの汚染空気は、竜巻式吸引装置により発生した竜巻の渦収束性によって、巻き込まれ分煙機本体内に入り、分煙機本体の1以上の空気排気口から配管あるいはダクト等を経由して外部に排出される。更に、既に在る分煙機本体上に竜巻式吸引装置を着せば、これを利用した分煙機に変更できる。
【0014】
請求項5の発明は、前記竜巻式吸引装置と前記空気排気口との間の分煙機本体内に、空気清浄装置を設けたことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、竜巻式吸引装置により発生した竜巻の渦収束性によって巻き込まれ分煙機本体内に入った煙草の煙などの汚染空気は、空気清浄装置により清浄化され、この清浄空気は分煙機本体の1以上の空気排気口からそのまま、あるいは配管あるいはダクト等を経由して外部に排出される。
【0015】
請求項6の発明は、前記竜巻式吸引装置の前記基準板に灰皿を設置したことを特徴とする。したがって、この特徴によれば、灰皿は据え置きであるから、それが無いということがなくなり、灰皿に置き煙草をしても、煙は竜巻を経由して両側の空気吸引口から分煙機本体内に入るから、灰等の粗大物がダイレクトに分煙機本体内に入ることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1−10に基づいて詳述する。
図1は本発明の実施形態を示す竜巻式吸引装置利用の分煙機の斜視図、図2は本発明の実施形態を示す竜巻式吸引装置利用の分煙機の上部の斜視図、図3は図1の竜巻式吸引装置利用の分煙機の断面図である。図面において、1は竜巻式吸引装置利用の分煙機(以下、竜巻吸引型分煙機と言う。)を示し、この竜巻吸引型分煙機1は、小型ではあるが大きな機能を有する竜巻式吸引装置2を分煙機本体3上に着脱自在に設置することで、構成される。竜巻式吸引装置2は、基準板4の上方に覆い板5を設け、この覆い板5の両端部6、7と基準板4との間を遮断し、これらの両遮断部の内側に位置する基準板4に空気吸引口8、9を設けてなり、両側の空気吸引口8、9から空気を吸引することで、外部から覆い板5の両側端5x、5yに向かう気流10を起こし、この気流10と覆い板4下面上に漂う空気との間に不連続境界11(図6参照)を生じさせ、この不連続境界11に複数の小さな渦12(図6参照)が出来、これら渦12は収束して両側の空気吸引口8、9に向かう互いに反対方向に回転する2つの竜巻tを生じさせ、これら2つの竜巻tの有する特性、例えば渦収束性により、竜巻t周辺の空気を吸引するものである。
【0017】
一方、分煙機本体3は、上部開放の箱体20に少なくとも1以上の空気排出口21を設け、この箱体20内に送風機22及び空気清浄装置23を収納し、これら送風機22及び空気清浄装置23は前記竜巻式吸引装置2の空気吸引口8、9と空気排出口21との間に位置してなるものである。
【0018】
前記竜巻式吸引装置2の基準板4は、板でも箱体でも空間を仕切ることが出来、空気吸引口を設けることが出来れば特に限定がないが、この実施例では一定の厚みを持った平板にて作られ、分煙機本体3の天板としての機能を有している。
そして、この基準板4はほぼ正方形をなし、その中心部には灰皿30が設けられている。
【0019】
前記覆い板5は、基準板4の上方に位置して、基準板4に向かう気流10に抗すことが出来、この気流10と覆い板4下面上に漂う空気との間に不連続境界11を生じさせ得るものであれば、その形状、構造を問わない。この実施例の覆い板5では、平板をU字状の曲面を有した形状をなしたものを使用しているが、図6に示す平板状のものや、図7に示すアーチ状の曲面を有したアーチ状覆い板5aや、図8に示す湾曲状の曲面を有した湾曲状覆い板5bであっても何ら差し支えない。そして、このU字状の曲面を有した覆い板5の両端部6、7が前記基準板4に接し、この基準板4と覆い板5との間を遮蔽している。
この遮断部の内側は側板31、32により囲われ、その部分の基準板4に前記空気吸引口8、9が位置している。なお、図2中、24は吸引開口であり、自身が煙草の煙などの汚染空気を直接吸引すると共に、外部から上記の覆い板5の両側端5x、5yに向かう気流10を起こさせ易くするためのものである。
【0020】
前記分煙機本体3内に収納した前記送風機22は、モータ33に羽根車34を設けたものであり、上記したように、空気吸引口8、9及び吸引開口24から空気を吸引することで、外部から覆い板5の両側端5x、5yに向かう気流10を起こし、気流10と覆い板5下面上に漂う空気との間に不連続境界11を生じさせ、かつこの不連続境界11に生ずる複数の小さな渦12を収束して両側の空気吸引口8、9に向かう2つの竜巻tを生じさせるためのものである。したがって、送風機22は、上記条件に沿うだけの所定の風量と圧力とを有していればよく、特に限定がないが、通常低振動、低送風音のものが採用される。そして、この送風機22は、側方から見て台形状のマウント35に設置され、このマウント35が分煙機本体3の空気排出口21に位置して、十字形の支持脚36に取り付けられている。この支持脚36は、分煙機本体3の下面に取り付けられ、分煙機本体3を支持すると共に分煙機本体3の下部の強度を保持する。そして、この支持脚36は、その先端にキャスター37が取り付けられ、分煙機本体3を自在に移動可能としている。なお、図1中、38は操作スイッチである。
【0021】
前記分煙機本体3内に収納した前記空気清浄装置23は、前記空気吸引口8、9及び吸引開口24から分煙機本体3内に入った煙草の煙などの汚染空気を清浄化するものである。この空気清浄装置23は、汚染空気中の粗粒子を除去する金属性のネットあるいはセラミック性のネットなどの不燃性ネットからなるプレフィルター40と、このプレフィルター40を通過した微細粒子を除去する電気集塵機41と、気体性の臭気成分を除去する脱臭フィルター42とからなる。そして、分煙機本体3内の空気の流れに沿って、上流側からプレフィルター40、電気集塵機41、脱臭フィルター42の順で分煙機本体3内に順次収納されている。すなわち、プレフィルター40は、空気吸引口8、9の下流側直下に取り付けられ、電気集塵機41はその直ぐあとに取り付けられ、更に、脱臭フィルター42は電気集塵機41の直ぐ後に取り付けられている。
【0022】
また、上記空気清浄装置23は、メカニカルフィルタを採用しても何ら差し支えない。すなわち、この場合の空気清浄装置は、前記プレフィルター40と、電気集塵機41及び脱臭フィルター42の代わりのメカニカルフィルタ43とからなる。このメカニカルフィルタ43は、図4に示すように、プレフィルター40通過後の微細粒子を除去する静電フィルタ44と、微細粒子除去後に臭気を除去する脱臭フィルタ45との複合体である。静電フィルタ44は、紙パルプ、木綿、羊毛、絹などの天然繊維やポリプロピレン等のポリオレフィン系の合成繊維における織布あるいは不織布などで充分通気性があり、それを帯電処理したものである。また、脱臭フィルタ45も静電フィルタ44と同様な素材を使い、それに臭いを吸着、吸収する成分素材、例えば、活性炭を担持させたもの、アセトアルデヒド吸着剤を含浸させたもの等である。
【0023】
そして、このメカニカルフィルタ43は、上記静電フィルタ44と脱臭フィルタ45とを重ね波形46に折り畳み、該波形46の山46a同士及び谷46b同士の間隔を略同一とするビード加工を施すと共に外枠47に固定し、更に静電フィルタ44及び外枠47の上に難燃性不織布48を取り付けてなる。このビード加工は、外枠47によりメカニカルフィルタ43の波形46を同一に固定しても、外枠47に固定される端部の波形46は同一になるものの、端部から離れた波形46は空気の通過と共に乱れるから、施されるものである。すなわち、このビード加工は、複数のバー49を一定間隔で波形46の山46aに直角に渡し接着する方法、その他の方法で行われる。したがって、この波形46によりメカニカルフィルタ43の濾過面積が広く取れ、ビード加工により空気がメカニカルフィルタ43を平均的に通過するようになるから、圧力損失が少なく、浮遊物と共に臭気をも効率よく除去することが出来る。
【0024】
次に、上記構成になる竜巻式吸引装置2による竜巻発生原理及びそれを利用した竜巻吸引型分煙機1の使用状態を説明する。
まず、操作スイッチ38をオンして、竜巻吸引型分煙機1の送風機22に電源を入れ作動させると、空気吸引口8、9及び吸引開口24から周囲の空気を吸引するから、竜巻式吸引装置2における覆い板5の両側端5x、5yに外部から向かう気流10を起こし、気流10と覆い板5の両側端5x、5y上に漂う空気との間、すなわち、境界に不連続境界11が生じている。この不連続境界11では無数の小さな渦12が生じていることが良く知られている。この渦12及びそれに由来する竜巻の発生現象を図6で詳述すると、覆い板5下面上の空気は流れがほとんど無く、一方、気流10は当然に空気の流れであるから、これらの境界である不連続境界11上で気流10は覆い板5の両側端5x、5y側に回り込み複数の小さな渦12が発生するのである。複数の小さな渦12は、飛行機、高速鉄道などの交通機関では空気抵抗を起こす厄介なものとして、扱われる。しかし、複数の小さな渦12の軸方向となる空気吸引口8、9から継続して吸引しているから、複数の小さな渦12のエネルギーを収束させ、竜巻のコア50を形成し、このコア50の回りを自由渦が旋回して、覆い板5の両側端5x、5yと基準板4との間に空気吸引口8、9に向かう互いに反対方向に回転する2つの竜巻tが発生するのである。なお、上記説明では、覆い板5の両側端5x、5yと基準板4との間に出来る竜巻tは2つとしたが、覆い板5の幅寸法wが狭い場合はエネルギーの高い方の竜巻tに収束され1つとなることがある。
【0025】
したがって、この2本の竜巻tが発生している状態で、灰皿30の近辺で煙草を吸うと、煙草の煙は周囲の空気と共に直ちに2つあるいは1つの竜巻tの有する渦収束性により、巻き込まれ、空気吸引口8、9から分煙機本体3内に入る。
同時に吸引開口24からも煙草の煙は周囲の空気と共に分煙機本体3内に入る。
煙草の煙を含む汚染空気は、空気清浄装置23のプレフィルタ40により空気中に含まれる比較的大きな粒子が除去され、電気集塵機41により微細粒子が捕捉され、更に、脱臭フィルター42により気体等の臭気成分が除去されて、清浄空気となり、分煙機本体3の下面に設けられた空気排出口21から外部に排出される。
【0026】
なお、メカニカルフィルタ43を採用した空気清浄装置を使用する場合は、湿気及び火気を極端に嫌うから、プレフィルタ40の前で湿気及び火気を遮断する工夫が必要となり、これら湿気及び火気を遮断したあと、プレフィルタ40及びメカニカルフィルタ43に煙草の煙を含む汚染空気を通し、清浄空気として空気排出口21から外部に排出する。なお、この実施形態では火気がプレフィルタ40を通過しても、前記した難燃性不織布48により遮断される。
【0027】
図9は本発明の他の実施形態を示すので、竜巻吸引型分煙機1aと図1〜5の実施形態との相違点は、分煙機本体3を2台用意し、これらの間を長尺の基準板4を渡し、更にその基準板4上に図7に示すようなアーチ状覆い板5aを設置して、基準板4とアーチ状覆い板5aの両端部6a、7aとの間をそれぞれ遮断し、該遮断部の両側を側板51、52で塞ぎ、両側板51、51並びに52、52の間にネット53を張り、このネット53を張った部分を空気吸引口8a、9aとする点にある。このようにすることで、長尺の竜巻吸引型分煙機1aを容易に得られ、基準板4である天板内に足を入れることが出来、誠に都合が良い。なお、アーチ状覆い板5aの代わりに、図8に示すような、湾曲状覆い板5bを設置しても良く、このようにすると湾曲状覆い板5bにより、竜巻tを安定させることが出来るから、その分、両分煙機本体3間の距離を延ばすことが出来る。その他の構成・作用については、図1−5の実施形態とほぼ同様なので図面に符号を付してその説明を省略する。
【0028】
図10は本発明の他の実施形態を示すので、竜巻吸引型分煙機1bと図1〜5の実施形態との相違点は、竜巻吸引型分煙機1を2台以上繋げた状態の形状をなすものであり、すなわち、図10では分煙機本体3を2台以上用意し、これらの間を長尺の基準板4を渡し、更にその基準板4上方に図6に示すような形状の平板状覆い板5cを位置させ、この平板状覆い板5cと基準板4との間で分煙機本体3上に共通空気吸引口としての吸引ボックス54を設けて平板状覆い板5cと基準板4との間を遮断し、吸引ボックス54の背中合わせの面を吸引口8b、9bとして、双方の吸引ボックス54の相対する面を吸引口8b、9bとする点にある。このようにすることで、分煙機本体3及びその上に設置される吸引ボックス54の数を中継点として増やして行けば、極めて構造の簡易な超ロングの竜巻吸引型分煙機1bを作ることが可能となる。なお、平板状覆い板5cの代わりに、図8に示すような、湾曲状覆い板5bを設置しても良く、このようにすると湾曲状覆い板5bにより、竜巻tを安定させることが出来るから、その分、分煙機本体3間の距離を延ばすことが出来る。更に、図7に示すようなアーチ状覆い板5aを並べて設置し、岩国市にある錦帯橋のようにしても良く、このようにすると竜巻tも錦帯橋のように形成され、その竜巻tに沿ってその周辺部まで均一な吸引が可能となり、単に直接吸引口8b、9bから空気を吸引するのに比べて、遙かに都合が良くなる。その他の構成・作用については、図1−5の実施形態とほぼ同様なので図面に符号を付してその説明を省略する。
【0029】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での変更、追加は本発明の範囲内である。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の竜巻式吸引装置及び竜巻式吸引装置利用の分煙機によれば、以下のような効果がある。
請求項1記載の竜巻式吸引装置の発明は、基準板の上方に覆い板を設け、覆い板の両端を遮蔽しただけの簡易な構造であるが、両側の空気吸引口から空気を吸引すると、覆い板の側端に沿って両側の空気吸引口に向かう竜巻を生じさせ、この竜巻の特性を利用して周辺の空気を集めることができ得る。したがって、極めて簡単な構造であるから小型化でき、しかも竜巻の特性を利用して極めて効率良く周辺の空気を捕集することができるから、低価格でシビヤーな使用にも耐え得る。
【0031】
請求項2記載の竜巻式吸引装置の発明は、竜巻式吸引装置を複数繋げて行くことで、竜巻式吸引装置をいくらでも長くすることが可能となり、簡易な構造で広い範囲の空気を集め得る。したがって、上記効果とは逆に、極めて簡単な構造であるのにかかわらず大型化でき、しかも竜巻の特性を利用して極めて効率良く広い範囲の空気を捕集することができて、しかも低価格でシビヤーな使用にも耐え得る。
【0032】
請求項3記載の竜巻式吸引装置の発明は、曲面に沿って竜巻が発生するから、竜巻の生成基盤をより安定させ、あるいは竜巻の生成形状を変えることが出来る。したがって、上述の効果に加えて、安定した竜巻により空気吸引口同志の距離を離すことが出来て、なお一層簡易な構造にすることが出来、しかも生成形状の変わった竜巻により、より広い範囲の空気を吸引できる。
【0033】
請求項4記載の竜巻式吸引装置利用の分煙機の発明は、分煙機本体の周辺にある煙草の煙などの汚染空気は、竜巻式吸引装置により発生した竜巻の渦収束性によって、巻き込まれ分煙機本体内に入り、分煙機本体の1以上の空気排気口から配管あるいはダクト等を経由して外部に排出される。更に、既に在る分煙機本体上に竜巻式吸引装置を着せば、これを利用した分煙機に変更できる。したがって、小型から大型まで極めて簡単な構造の分煙機とすることができ、しかも竜巻の特性を利用して極めて効率良く分煙機周辺の空気を捕集することができるから、低価格でシビヤーな使用にも耐え得る分煙機器となる。
【0034】
請求項5記載の竜巻式吸引装置利用の分煙機の発明は、竜巻式吸引装置により発生した竜巻の渦収束性によって巻き込まれて分煙機本体内に入った煙草の煙などの汚染空気は、空気清浄装置により清浄化され、この清浄化空気は分煙機本体の1以上の空気排気口からそのまま、あるいは配管あるいはダクト等を経由して外部に排出される。したがって、上記効果に加えて、煙草の煙などの汚染空気を清浄空気とすることが出来る。
【0035】
請求項6記載の竜巻式吸引装置利用の分煙機の発明は、灰皿は据え置きであるからそれが無いということがなくなり、灰皿に置き煙草をしても、煙は竜巻を経由して両方の空気吸引口から分煙機本体内に入るから、灰等の粗大物がダイレクトに分煙機本体内に入ることがない。したがって、分煙機回りが煙草の吸殻や灰で汚れることが少なくなり、粗大物が空気吸引口を塞いだり、空気清浄装置に不都合を与えたりすることがなくなり、効率よく煙草の煙を吸引清浄化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す竜巻式吸引装置利用の分煙機の斜視図。
【図2】図1の竜巻式吸引装置利用の分煙機の上部の斜視図。
【図3】図1の竜巻式吸引装置利用の分煙機の断面図。
【図4】本発明の竜巻式吸引装置利用の分煙機の構成要素を成すメカニカルフィルタの断面図。
【図5】図4のメカニカルフィルタの平面図。
【図6】本発明の実施形態の竜巻式吸引装置における竜巻発生の原理を示す斜視図。
【図7】本発明の実施形態を示す竜巻式吸引装置の構成要素における他の覆い板の斜視図。
【図8】本発明の実施形態を示す竜巻式吸引装置の構成要素における他の覆い板の斜視図。
【図9】本発明の他の実施形態を示す竜巻式吸引装置利用の分煙機の斜視図。
【図10】本発明の他の実施形態を示す竜巻式吸引装置利用の分煙機の斜視図。
【図11】従来例を示す断面図。
【図12】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1、1a、1b、a 竜巻式吸引装置利用の分煙機
2、h 竜巻式吸引装置
3、 分煙機本体
4 基準板
5 覆い板
5a アーチ状覆い板
5b 湾曲状覆い板
5c 平板状覆い板
5x、5y 側端
6、7、6a、7a 両端部
8、9、8a、8b、9a、9b、g 空気吸引口
10 気流
11 不連続境界
12 渦
20 箱体
21、b 空気排出口
22、c 送風機
23、d 空気清浄装置
24 吸引開口
30 灰皿
31、32、51、52 側板
33 モータ
34 羽根車
35 マウント
36 支持脚
37 キャスター
38 操作スイッチ
40 プレフィルタ
41 電気集塵機
42、45、h 脱臭フィルタ
43 メカニカルフィルタ
44 静電フィルタ
46 波形
46a 山
46b 谷
47 外枠
48 不燃性不織布
49 バー
50 コア
53 ネット
54 吸引ボックス
a1 空気清浄機能付分煙機
e テーブル本体
e1 カウンター本体
f 天板
i 円筒体
j 側壁
k 切欠口
l 吸引口
t 竜巻
w 覆い板の幅寸法

Claims (6)

  1. 基準板の上方に覆い板を設け、該覆い板の両端部と前記基準板との間を遮断し、該両遮断部の内側に位置する基準板に空気吸引口を設けてなり、両側の空気吸引口から空気を吸引することで、外部から前記覆い板の両側端に向かう気流を起こし、該気流と前記覆い板下面上に漂う空気との間に不連続境界を生じさせ、該不連続境界に生ずる複数の渦を収束して前記両側の空気吸引口に向かう竜巻を生じさせ、該竜巻の有する渦収束性により、竜巻周辺の空気を吸引することを特徴とする竜巻式吸引装置。
  2. 請求項1記載の竜巻式吸引装置を複数繋げてなることを特徴とする竜巻式吸引装置。
  3. 前記覆い板は曲面を有していることを特徴とする請求項1又は2記載の竜巻式吸引装置。
  4. 上部開放の箱体に1以上の空気排気口を設けかつ送風機を内蔵してなる分煙機本体に、請求項1、2又は3記載の竜巻式吸引装置を設けたことを特徴とする分煙機。
  5. 前記竜巻式吸引装置と前記空気排気口との間の分煙機本体内に、空気清浄装置を設けたことを特徴とする請求項4記載の分煙機。
  6. 前記竜巻式吸引装置の前記基準板に灰皿を設置したことを特徴とする請求項4又は5記載の分煙機。
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